Synra dome 科学ライブショー「ユニバース」
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2013年03月30日

3月30日@科学技術館

3月も末になり、もうすっかり春の星が空に浮かぶ季節となりました。
次第に暖かくなってきた夜空の向こうにはたくさんの天体があります。
本日のユニバースでは、そんな天体の紹介をしました。

3月に地球に近づいてきた天体と言ったら何でしょう?それは、彗星。
パンスターズ彗星という彗星を今の時期は観ることができます。
日没後の西の空の低いところや日の出前の東の空に、薄くぼんやりと
した彗星の姿を、双眼鏡などを使えば、よく見えるかもしれません。
もう二度と近付くことのない彗星なので、このパンスターズ彗星を
見るのは一生に一度のチャンスです。ぜひ日没後や日の出前に探して
みてください。

地球を飛び出せば、太陽系の仲間たちが宇宙空間に浮かんでいます。
地球を含む8つの惑星は時々刻々と少しずつ動いています。
この太陽系の中に太陽と同じ質量を持った星を加えてみたらどう
なるのでしょう?この惑星たちはぶつかるのでしょうか?
その答えは・・・皆さん想像してみてくださいね。

太陽系を離れると、夜空の星座たちを構成する恒星が近づいてきます。
一番近いのは、ケンタウルス座のα星。太陽系から4.3光年程しか
離れていない星です。ここまで太陽系から離れてくると、星座の形は
次第に崩れてきます。夜空の中には数えきれないほどの恒星があり、
次第に私たちのいる太陽系を含んだ天の川銀河が見えてきます。
お隣の銀河・アンドロメダ銀河やおとめ座銀河団など、たくさんの
銀河の中を通っていくと、次第に数え切れないほどの銀河が寄り
集まった宇宙の大規模構造を見ることができました。宇宙の大規模
構造はまだ観測出来ていない範囲がたくさんあります。
これからの研究でこの姿が全てわかるといいですね。

投稿者 ライブショーアシスタント : 3月30日

2013年03月23日

3月23日@科学技術館

本日のライブショーは国立天文台の伊藤哲也が案内役を務め、
お送りしました。

はじめに本日の夜空をご覧いただき、現在、太陽の近くに
来ているパンスターズ彗星を紹介しました。チリと三鷹で
撮影されたパンスターズ彗星の画像をご覧いただきました。
日の出前と日没後に低い空で、パンスターズ彗星の塵とガスの
尾を観ることが出来ます。パンスターズ彗星の軌道は放物線を
描いているため、今回の太陽への接近の後、どんどん太陽系から
遠ざかっていき、もう一度太陽の近くに戻ってくることはありません。
まさに一期一会のこのチャンスにみなさんもパンスターズ彗星を
見つけてみてはいかがでしょうか。

「ライブ天体観測」では、アメリカのシカゴ郊外にあるヤーキス
天文台のビビアンさんに電話し、いくつか天体を撮影してもらいました。
1つ目の画像は、木星です。画像にも写っていた4つの衛星はガリレオ
衛星と呼ばれています。ガリレオはこの4つの衛星を観測し続けて、
地動説を思いついたそうです。
2つ目の画像は、かに星雲です。かに星雲は千年ほど前に、大きな星が
超新星爆発を起こした残骸です。この超新星爆発の記録は日本でも
残っていて、昼間でも光っているのが見えたそうです。
3つめは、渦巻銀河であるM51の画像をご覧いただきます。私たちの
天の川銀河もM51のように渦巻の形状をしていると考えられています。
また、M51は子持ち銀河とも呼ばれ、脇に小さな銀河を抱えています。


jupiter.png
図:木星とガリレオ衛星
crab.png
図:かに星雲
M51.png
図:M51子持ち銀河


今度は宇宙旅行にでかけ、太陽系を飛び出し、天の川銀河、宇宙の
大規模構造を眺め、宇宙の果てまで行きました。来場者の皆さんに
宇宙の壮大さを実感していただきました。

「ゲストコーナー」では、筑波大学の今田大皓さんに来ていただき、
「南極に望遠鏡をつくろう!」というタイトルでお話していただき
ました。筑波大学では南極の内陸にある、ドームふじ基地にサブミリ
波の望遠鏡を作ろうとしています。この望遠鏡は直径10mのアンテナを
持つそうです。今田さんは望遠鏡のアンテナの曲面の形を決めるという
重要なお仕事をしています。曲面の形次第では望遠鏡の性能が出なく
なってしまいます。この望遠鏡ができたら、100億光年以上も遠くにある、
光では見えない銀河を観測するそうです。

最後に、「国際宇宙ステーション」をご覧いただきました。宇宙
ステーションは地上から約400キロメートルの高さにあり、地球を
90分で1週しています。宇宙ステーションには日本が作った「きぼう」
という実験棟があります。「きぼう」では、船外でもさまざまな実験が
行われているんですよ。

暖かい季節がおとずれ、科学技術館のある北の丸公園でも桜が咲き
乱れています。ユニバースではこれからも新しい科学の話題を
どんどん発信していきますので、ぜひお越しください!

投稿者 ライブショーアシスタント : 3月23日

2013年03月16日

3月16日@科学技術館

冬の厳しい寒さから観測史上最速の夏日、さらに、春の嵐に大規模な
煙霧まで味わった1週間でしたね。本日の「ユニバース」は大朝由美子
(埼玉大学)が案内役を務め、松本尚子さん(国立天文台 水沢VLBI観測所)を
ゲストにお招きしてお送りしました。

本日は開演時間の空からスタート、時間を進め日没を迎えます。
日没直後、午後6時10分ごろの西から西北西にかけて、地面からこぶし
半分ぐらいの高さには、3月10日に太陽に最接近したパンスターズ彗星が
見えます。ハワイにある望遠鏡の名前が付けられました。この彗星は
日本では高い建物や山が見えないひらけた場所で見ることができます。
高層ビルの多い東京都心でもいくつか観測例があるようです。是非
試してみてください。

地上から星を眺めた後は、宇宙に飛び出してみました。太陽系のさらに遠く、
ずーっと遠くに行くと、やがて天の川銀河の外に出ます。本日の「ゲスト
コーナー」
は、この天の川銀河のお話。「良い視力で天の川の地図作りを
始めたら・・・」と題して松本さんにお話を聴きました。

松本さんは銀河系の3次元地図作成プロジェクト、VERA (VLBI Exploration
of Radio Astrometry, 天文広域精測望遠鏡)に携わっています。VERAは
ラテン語では「真実」を意味するそうです。観測は石垣島(沖縄県)、入来
(鹿児島県)、小笠原(東京都)、水沢(岩手県)の計4か所にある直径20mの
電波望遠鏡を用い、VLBI (Very Long BaselineInterferometry:超長基線
干渉計)と呼ばれる観測を行ないます。これらの望遠鏡を組み合わせた観測では、
直径2,300kmの望遠鏡と同じ視力を持ち、
それは地球から月にある1円玉を
見分けることができるほどの視力だそうです。この視力によって観測するのは、
天の川銀河内にあるメーザー(レーザーの電波版)と呼ばれる強い電波を出す
天体です。地球の公転によって、メーザーは見かけ、楕円を描くように動いて
見えます。この楕円の大きさを精度良く測定することで、メーザーまでの距離を、
また、楕円の中心の直線運動も捉えることで、メーザーの実際の運動の速さと
方向を求めます。さらに、ドップラー効果でメーザーの奥行き方向の速さも
測定することで、3次元運動がわかります。この観測によって、太陽系から
天の川銀河の中心までおよそ26100光年の距離があり、太陽系は天の川銀河内を
秒速240kmで公転していることがわかりました。今までの観測から考えられて
いたよりも、天の川銀河の中心は近く、太陽系は速く動いているそうです。
これらの結果から、天の川銀河の重さは今まで考えられていた重さより
20%ほど重いと予想されています。

最後はVERAによって新たな発見のあった、私たちのいる天の川銀河を離れ、
遙か遠く宇宙の果てまで日帰り旅行しました。

科学ライブショー「ユニバース」では、天文学を始め、化学、物理学、
機械工学など最新の科学・技術の話題を 毎週お届けしています。
科学技術館・シンラドームでみなさんにお会いできることを心待ちに
しております。

投稿者 ライブショーアシスタント : 3月16日

2013年03月09日

3月9日@科学技術館

ぽかぽか・・・というよりも上着を着ているともはや暑いかも
しれない3月9日。本日の「ユニバース」は案内役を野本知理
(千葉大学)が務め、ゲストコーナーに大朝由美子さん(埼玉
大学)を迎えてお送りしました。

3月3日は桃の節句、ひな祭りでした。みなさんはちらし寿しや
ひなあられは食べましたか?本日の最初のコーナー「分子の世界」
では、あまいひなあられやお寿司にかかせないお酢や砂糖(ショ糖)
などの分子モデルをご覧いただきました。

本日は「ライブ天体観測」もありました。アメリカのシカゴにある
ヤーキス天文台から送ってくださったのは、かに星雲と木星の天体
観測写真。木星にはガリレオ・ガリレイが発見した衛星、ガニメデ、
エウロパ、イオ、カリストも一緒に写っていました。


jupiter.png
図:木星とその衛星
crabnebula.png
図:かに星雲

「ゲストコーナー」は、ここユニバースで案内役を務める大朝さんが
ハワイのすばる望遠鏡の研究施設から生中継で出演して下さいました。
「星形成の謎に迫る〜ハワイから生中継〜」と題してお話をうかがい
ました。ハワイと言えば常夏の島というイメージがありますが、冬には
雪も降り、数日前にはなんと風速30m/sを超す強風!いくつかの
望遠鏡やドームに不具合が生じてしまいました。天体観測には空気が
澄んでいて星がまたたかず、そして何より良く晴れるという環境が
最適です。チリのアンデス山脈、そして、ハワイのマウナケア山は
ぴったりの環境であり、世界各国の様々な望遠鏡が設置されています。
直径10mのシンラドームよりやや小さい直径8.2mのすばる望遠鏡は
標高4200mにあります。高山病になる人もいるので、酸素ボンベを
使って観測を行なうこともあるそうです。次にユニバースに案内役
として来られた時にお土産話をうかがってみたいですね。

投稿者 ライブショーアシスタント : 3月 9日

2013年03月02日

3月2日@科学技術館

本日のライブショーは立教大学、矢治健太郎の案内役でお送りしました。

「太陽系の姿」のコーナーでは、まず、太陽系の惑星を順に紹介しました。
太陽系の天体はこの他に、小惑星や彗星があります。今、パンスターズ彗星が
地球に接近中で話題になっています。チリのアルマ天文台の天文学者がパンスターズ
彗星の写真を撮影しました。彗星の尾もしっかり写っています。3月後半から
日本でも西の空に見えるようになるそうです。明るくなることを期待しています。

また、古い星であることが知られていたHD 140283という星が、最近、宇宙と
同じくらいの年齢の星であることがわかったというニュースを紹介しました。
この星はてんびん座の方向にあり、太陽系からわずか190光年という近いところに
あります。

「ゲストコーナー」ではJAXA宇宙科学研究所の小林大輔さんにお越しいただき、
「ねぇ、知ってた?コンピュータって宇宙ではびっくりして計算間違いするんだって」
というタイトルでお話していただきました。

日常では、どんなに難しい計算でも一瞬で正確に解いてしまうコンピュータですが、
ひとたび宇宙に出ると記憶喪失、計算間違い、動かなくなる、など様々な障害が
発生してしまいます。そんなコンピュータの心臓とも言える部分は、たった1mm程の
大きさしかないコンピュータチップです。こんな小さなものが、莫大な量の計算を
しているなんてすごいですね!!

人と同じように、コンピュータに対しても心電図を取ることで、ビックリした時と
安静時の違いがわかるそうです。途中でお客さんに自分の心臓の鼓動も感じて
もらい、人とコンピュータ、どちらも一定のリズムに乗って動いていることを
実感していただきました。コンピュータを宇宙に持っていくと、確かに驚いた
ような挙動をとっていることが、心電図からも見て取れました。その後、この
ビックリの原因である宇宙線について話しました。宇宙線の起源は超新星爆発や
太陽の爆発現象だそうです。

現在小林さん達JAXAの研究チームでは、宇宙でも誤作動しないコンピュータ
チップの開発が進められています。

今の研究がますます進み、宇宙でも万能なコンピュータが実現する日が待ち遠しい
ですね。

投稿者 ライブショーアシスタント : 3月 2日

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