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2017年04月15日

4月15日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、大朝由美子(埼玉大学)が案内役を務め、
お送りしました。

天体観測といえば夜に行うイメージがありますが、昼間にも観測ができます。さて何でしょう?答えは太陽です。
昨日埼玉大学で観測された太陽画像と、宇宙から見た現在の太陽の姿を紹介しました。
最近の太陽は黒点があまり見られず、活発ではないようです。

次は、「季節の星空(夜空)」のコーナーへ。
夕暮れ後は、冬のオリオン座と春のしし座、北斗七星から伸びてゆく春の大曲線ですね。
星空には、星座線に結ばれていない星たちが。これは、太陽系の惑星である木星と火星です。さらに時間を進めて明け方近くになると、さそり座や夏の大三角など、夏の星座たちが昇ってきました。
また、彗星や、4月22日にはこと座流星群が極大を迎えます。今晩晴れたら、ぜひ星空を眺めてください。

続いて、地球から宇宙に飛び出して「太陽系の姿」のコーナー。
今回注目するのは土星です。探査機カッシーニが調査したところ、土星の衛星「エンケラドス」には、表面を覆っている氷の下に海が存在し、その海底には地球にある熱水噴出孔と似たような構造があるかもしれません。
これらの環境から、地球と同じように水素をメタンに変えることでエネルギーを取り出している生命体がいてもおかしくない、ということが分かってきました。今後の研究成果に注目です。

最後に、太陽系を抜けて「宇宙の果てへ」のコーナー。太陽系の外に、7つの惑星を持つ小さな恒星や、たくさんの銀河が群れをなす宇宙を旅行しました。
そして、これからの宇宙を解き明かす次世代30m望遠鏡「TMT」についてご紹介し、科学技術館に帰ってきてところで本日のライブショーは終了しました。

科学ライブショー「ユニバース」は毎週土曜日に科学技術館4階、シンラドームでお届けしています。是非お越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 4月15日

2017年04月08日

4月8日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は矢治健太郎(国立天文台)が案内役を務め、
ゲストに西塚直人さん(情報通信研究機構)をお迎えしてお送りしました。
今日のコーナーは、「太陽系の姿」「本日の星空」「ゲストコーナー」「宇宙の果てへ」
でお送りしました。

「太陽系の姿」では太陽系の惑星たちを紹介しました。
案内役の問いかけに子どもたちも元気に答えてくれました。
惑星の紹介のあとは太陽にクローズアップし、太陽の黒点を中心にお話をしました。

「本日の星空」では、20時頃西の空に見える冬の大三角、東の空に見える春の大三角、
その他たくさんの春の星座を紹介しました。

「ゲストコーナー」では西塚さんに「AIで宇宙天気の予報精度アップ」と題してお話を
していただきました。
西塚さんの所属する情報通信研究機構は、うるう秒の挿入といった日本の標準時間の管理
などを行っている研究機関ですが、西塚さんは太陽の専門家として宇宙天気を予報する
研究をしています。
宇宙天気とはあまりなじみのない言葉ですが、これは太陽フレア爆発や
コロナ質量放出(CME)が地球の磁気圏や電離圏に及ぼす影響のことをしめしています。
宇宙天気は太陽の黒点を観測することで予測することができ、複雑な形の黒点が現れたとき
に宇宙天気が乱れやすいそうです。
宇宙天気が乱れると地球では、宇宙飛行士が被爆したり、飛行機のシステムにトラブルが
生じたり、通信障害や停電が発生したりすることもあるそうです。
そこで、トラブルを避けるために宇宙天気を利用するのですが、情報通信研究機構では
宇宙天気をAIの深層学習(ディープラーニング)で予報するための研究を行っている
そうです。
いままでの黒点とCMEのデータをAIにたくさん覚えさせた後に宇宙天気の予報をさせると、
人間だと5割の的中率がAIだと8割にアップすることが見込まれているそうです。
AIが正確に宇宙天気を予報して地球や宇宙飛行士を守る日も遠くないかもしれませんね。
● 今日の宇宙天気予報 (宇宙天気情報センター)
http://swc.nict.go.jp/contents/
●「宇宙天気」ポスター&パネル
http://seg-www.nict.go.jp/panel.html

最後に「宇宙の果てへ」のコーナーです。
太陽系をこえて天の川銀河をとびだし、銀河の間を泳ぎます。
地球へ帰ってきたら今回のライブショーはおしまいです。

科学ライブショー「ユニバース」では毎回様々なゲストをお呼びして科学の話題を
お送りしています。
ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 4月 8日

2017年04月01日

4月1日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は矢治健太郎(国立天文台)が案内役を務め、
ゲストに土肥道子さん(アストロアーツ)をお迎えしてお送りしました。

今日は「太陽系の姿」「最近の太陽」「本日の星空」「ライブ天体観測」
「ゲストコーナー」「宇宙の果てへ」のコーナーでお届けしました。
春休みも半ばということで、2回とも満席御礼となりました。

「太陽系の姿」では、太陽系の惑星の姿を確認したり、木星の自転周期のクイズを
行いました。

「最近の太陽」では、3種類の画像を見ながら太陽の姿を見ていきました。
黒点の数の増減を示したグラフでは最近は太陽の活動が活発でないとのことでしたが、
最近の太陽画像では黒点をいくつか確認できました。

「本日の星空」では、20時頃に見られる星座を紹介しました。
西の空にはオリオン座やおおいぬ座、こいぬ座といった冬の星座と冬の大三角が
まだ見えています。
東の空にはおとめ座やしし座、うしかい座といった春の星座と春の大三角、木星が
見え始めています。

「ライブ天体観測」では、コリーさんにヤーキス天文台で撮影した天体写真を
紹介してもらいました。
今日はオリオン大星雲(M42)と渦巻銀河(M99)、かに星雲(M1)の3つでした。


(M99)PGC39578_1953940_Clear_000.png

図:渦巻銀河

「ゲストコーナー」では、土肥さんに4月1日ならではのアストロアーツの記事を
紹介してもらいました。
4月1日といえばエイプリルフール、天文関連企業アストロアーツのウェブサイトでは
2005年から毎年天文宇宙に関する嘘の記事を掲載してエイプリルフールを
盛り上げています。
今年は「君の名は。」のパロディと旧暦の4月1日の話題を掲載していました。
2009年には「光年」単位が2011年で廃止されるといった記事があり、この記事を
本気にした一般の週刊誌が、「2011年になくなってしまうもの特集」として
「光年廃止」を紹介してしまうというトラブルがありました。
2010年には小惑星探査機「はヤぶさ」が「さむい」「ちきゅうなう」とつぶやくといった
記事があり、偶然にも同年4月14日に「はやぶさ」が本当に公式twitterでつぶやきを
開始するという嘘から出た真といったことがあったそうです。
過去のエイプリルフールの記事は「アストロアーツ エイプリルフール」で検索すると
まとめ記事が見られるそうなので、ユニーク感満載の記事をぜひ見てみてください。

最後に「宇宙の果てへ」で宇宙を旅して、ライブショーは終了しました。

科学ライブショー「ユニバース」では毎週様々なゲストをお呼びして科学の話題をお送り
しています。ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 4月 1日

2017年03月25日

3月25日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は矢治健太郎(国立天文台)が案内役を務め、
ゲストに笠原慧さん(東京大学大学院理学系研究科)をお迎えしてお送りしました。

ライブショーは「太陽系の姿」からスタート。惑星を順番に紹介し、太陽にズームイン。
本日の太陽画像を紹介した後地球へ降り立ち、本日の星空を紹介しました。

続いて「ライブ天体観測」のコーナー。
アメリカのヤーキス天文台とスカイプ中継をつなぎ、現地で撮影された木星とM81とM82
という銀河の写真を送っていただき紹介していただきました。


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図:木星

そして本日の「ゲストコーナー」へ。
ゲストの笠原さんに「宇宙プラズマの謎に挑む「あらせ」衛星」というタイトルで
お話していただきました。
あらせ衛星は、2016年の12月20日に打ち上げられたばかりの衛星で、重さ約350kg、
高さ1.7mの大きさがあります。
笠原さんは以前JAXAに務めていた頃からこのあらせの観測装置の開発に設計段階である
15年ほど前から関わっているそうです。
このあらせは宇宙プラズマの謎をとくために開発されました。
地球の周りには高いエネルギーを持つ電子やイオンによる放射線の雲があります。
しかし、この雲がなぜ発生しているのか、それは今現在は謎に包まれています。
そのためにあらせが開発され、あらせと地上での観測データを元に謎を研究していきます。
まだ打ち上げられたばかりなので、本格的な観測はこれからです。
今後の発見が楽しみですね。

最後に宇宙遊泳を行い本日のライブショーは終了しました。

科学ライブショー「ユニバース」では毎週様々なゲストをお呼びして科学の話題を
お送りしています。
ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 3月25日

2017年03月18日

3月18日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は亀谷和久(国立天文台)が案内役を務め、
ゲストに木村優里さん(早稲田大学理工学術院)をお迎えしてお送りしました。

今日のコーナーは、「本日の星空」「太陽系の姿」「宇宙の果てへ」
「惑星の運動と重力」「ゲストコーナー」でお送りしました。

「本日の星空」では、19時頃南西の空に見えるオリオン座、おおいぬ座、こいぬ座
などの1等星をもつ冬の星座や22時頃南の空に見えるしし座、おとめ座といった
春の星座を紹介しました。

「太陽系の姿」で月の姿と惑星の名前、姿を確認したあとは「宇宙の果てへ」で、
天の川銀河の中の恒星や宇宙に数多く存在する銀河が暮らす世界を旅行しました。

「惑星の運動と重力」では、ある日突然宇宙がなくなったら?突然新しい太陽が
攻め込んできたら?というシミュレーションを会場の皆さんと行いました。

「ゲストコーナー」では木村さんに「お月さまはどこから来たの?」と題して
お話いただきました。
まず最初に、月は地球から約38万km離れたところにあること、直径約3476kmであること
などの月の基本的な情報を確認していきました。
実は月という言葉には地球の衛星という意味だけでなく、他の惑星を回る衛星という
意味もあり、火星にはフォボスとダイモスという月が存在します。
フォボスは直径約22km、ダイモスは直径約13kmと、地球の月と比べてずっと小さい
衛星です。
次に、地球の月やフォボス、ダイモスはどこから来たの?というクイズを行いました。
気になる答えは...残念ながらまだ分かっていませんが、有力な説は存在します。
地球の月は巨大衝突説、フォボス、ダイモスは巨大衝突説と捕獲説が有力と
されています。
フォボス、ダイモスについてもっと詳しく研究をするために、人工衛星を飛ばす計画が
進められているそうです。
木村さんはフォボスを探査する中性子分光器という装置を使って研究をしていました。
中性子線とは放射線の一種で、高速中性子、熱外中性子、熱中性子に分類すると、
水の存在量で結果が大きく変化します。
この結果から火星衛星の起源を解明できると考えられているそうです。
こういった研究が進められる中で、地球や太陽系の起源が明らかになる日も近いのでは
ないでしょうか。

科学ライブショー「ユニバース」では毎回様々なゲストをお呼びして科学の話題を
お送りしています。
ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 3月18日

2017年03月11日

3月11日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は大朝由美子(埼玉大学)が案内役を務め、
ゲストに新納悠さん(国立天文台ハワイ観測所)をお迎えしてお送りしました。

今日のコーナーは、「最近の太陽」「季節の星空」「ライブ天体観測」
「ゲストコーナー」「太陽系の姿」「宇宙の果てへ」の6つです。

「最近の太陽」では、埼玉大学望遠鏡で見た太陽の姿を、そして
「季節の星空」では、オリオン座と冬の大三角、冬のダイヤモンド、
南の低い空のカノープス、明け方の木星と土星などを紹介しました。

「ライブ天体観測」ではヤーキス天文台のコリーさんと中継をつないで、
木星、月、オリオン大星雲(M42)、葉巻銀河(M82)を紹介してもらいました。
オリオン大星雲は新しい星々が誕生している場所、葉巻銀河はスターバースト銀河です。


M82 Starburst Galaxy Live_1923510_zprime_006-rgb-rgb.jpg

図:葉巻銀河

「ゲストコーナー」では新納さんに「謎の爆発星?高速電波バースト!」と題して
お話しいただきました。
高速電波バースト(FRB:Fast Radio Burst)とは、電波で数ミリ秒間だけ観測される
謎の天体で、2007年にParkes電波望遠鏡で初めて発見されました。
FRBの観測には宇宙空間で起こる電波の散乱が影響を与えるのですが、
その観測結果からFRBは天の川銀河の外、他の銀河から来たのではないか?と
考えられています。
FRBの謎を解明する一歩として、研究者たちはFRBの場所を探し当てるべく、
位置決定精度の高い可視光による観測がなされています。
今回は、すばる望遠鏡の可視光観測によって、母銀河かもしれない天体の距離が
求められました!
FRBの研究はまだ始まったばかりで正体や謎はまだ解明されていません。
これから研究者たちがさまざまな観測から正体と謎に迫り、色々なことが
解明されていくでしょう。

最後に「宇宙の果てへ」で宇宙の遊泳の旅をして、ショーは終了しました。

科学ライブショー「ユニバース」では毎回様々なゲストをお呼びして科学の話題を
お送りしています。
ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 3月11日

2017年03月04日

3月4日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、野本知理(千葉大学)が案内役を務め、
平松正顕さん(国立天文台チリ観測所)をゲストにお迎えしてお送りしました。

今回は「分子の世界」から始まり、調味料を順番に紹介していきました。
今回は大人の方の回答が多かったようです。続く「恒星間飛行」では、
過去と未来の人が見る星空を時間を進めたり、恒星に飛んで行ったりして紹介しました。
「重力の不思議」では、太陽を消したり増やしたりとシミュレーションを行いました。
最後に「ゲストコーナー」を行い、ライブショーを終えました。

ゲストコーナーでは、平松正顕さん(国立天文台チリ観測所)をお招きし、
「標高5000mから探る宇宙:アルマ望遠鏡」という題目でお話しいただきました。
アルマ望遠鏡は南米のチリ北部の砂漠の中、標高5000mに位置している世界最大級の
電波望遠鏡群です。
周囲を砂漠に囲まれ、非常に天気が良く空気も澄んでいて観測に適した気候と
なっています。
ここへ行くためには、なんと日本からでは40時間、飛行機を2回乗り継ぐ必要が
あるんだそうです。
そんなアルマ望遠鏡は、直径10mのシンラドームほどの大きさがある、
7mと12mのパラボラアンテナを組み合わせることで観測を行っています。
観測を行うといっても、ただの写真を撮るだけではありません。
私たちが普段見る天体写真で暗黒星雲として真っ暗に見える部分は、
アルマ望遠鏡を使って電波で見てみると、電波を強く出していることがわかります。
また、アルマ望遠鏡は非常に視力が良く、その値はなんと最大6000。
東京から大阪にある一円玉を識別できるほどです。
これらの観測から、地球のような惑星がどのように誕生進化したのかや、
生命の起源となるアミノ酸などが宇宙に存在しているのかなどを日々調査しているのです。
代表的な成果として、生まれて100万年ほどの恒星のまわりの観測が挙げられます。
恒星のまわりの塵の円盤がはっきりと写し出され、同心円状の隙間が何本も入っていて、
明るい塵の帯と交互に並ぶ様子がまるでバームクーヘンのように見えているのです。
最新の成果では、年老いた星が噴出するガスの様子をとらえ、どのようにガスを出して
死んでいくのかを調べる足がかりを示しました。
今後も星の生死の過程を追うアルマ望遠鏡の成果にご期待ください。

科学ライブショー「ユニバース」では、毎週様々なゲストをお呼びして科学の話題を
お送りしています。
ぜひ科学技術館4階シンラドームへとお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 3月 4日

2017年02月25日

2月25日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、矢治健太郎(国立天文台)が案内役を務め、
ゲストに高木俊暢さん((一財)日本宇宙フォーラム)をお迎えしてお送りしました。

まずは今週のホットな話題から。先日NASAが発表したのは、
太陽系から約40光年離れた場所に7つの地球サイズの惑星が見つかった!という驚きの
ニュースでした。そのうち3つは、海がある可能性があると言われており、地球外生命の
可能性も?ということでますます今後の研究に目が離せません。
では、わたしたちの太陽系にはどのような惑星があるでしょう?
「今日の太陽」と「太陽系の姿」のコーナー。太陽系の中心は太陽。「今日の太陽」の
画像では黒点がはっきりと見られましたね。その周りを回る水星、金星、地球、火星、
木星、土星、天王星、海王星。10年前に「惑星」ではなくなった冥王星についても紹介しました。

そして「本日の星空」のコーナーへ。19時の南の空にはオリオン座やおうし座をはじめとする
冬の星座を見ることができます。南の空の地平線付近にはカノープスも見られます。
冬は1等星が多いのが特徴的ですね。夜の22時頃の東の空には、木星も見られます。

続いて本日の「ゲストコーナー」。ゲストの高木さんに「赤外線で探る銀河」と題して
お話しいただきました。
赤外線天文衛星「あかり」は遠くの銀河のようすを赤外線によって観測しています。
銀河に近づいてよく見てみると、たくさんの星々や星雲を見ることができます。
ふだんわたしたちが見ているのは「可視光」と呼ばれる光。赤外線を利用すると、
どのような良いことがあるのでしょう?
赤外線には大きく分けて2つの利点があることを教えていただきました。
1つは、赤外線によって温度を見分けられることです。
例えば、可視光では缶コーヒーの温度を判断するのが難しいですが、赤外線で見ると
温度の違いを知ることができます。もうひとつは、隠されたものが見えるようになることです。
例えば、じゃんけんの手を黒の「覆い」で隠した状態のまま赤外線で見ると、どんな
手の形をしているのかがわかってしまうのです。
赤外線天文衛星「あかり」は金色の反射材により天体からでている赤外線をあつめます。
赤外線をあつめれば、星間ガスによって隠れていた銀河の一部を見ることができるのだそう。
あの有名なアンドロメダ銀河も、可視光で観測したものとはまた違った姿をしているのです。
人間では見えない光を利用して、銀河のさまざまな姿を見ることができるのはおもしろいですね!

科学ライブショー「ユニバース」では毎回様々なゲストをお呼びして科学の話題を
お送りしています。ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 2月25日

2017年02月18日

2月18日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、野本知理(千葉大学)が案内役を務め、
ゲストに金木犀さん(文系宇宙工学研究所)をお迎えしてお送りしました。

まず最初に「ライブ天体観測」です。
ライブショーが行われている間の日本は昼です。
なので、地球の反対側にあるシカゴのヤーキス天文台とインターネットで中継をつないで
天体紹介をしました。本日の天体は月とM1とM42でした。


Messier 42 Orion Nebula_1872679_rgb.jpg

図:M42

ライブ天体観測に続いて、「分子の世界」、「重力の不思議」のコーナーがあった後は
「ゲストコーナー」でした。

ゲストの金木犀さんは「文系宇宙工学研究所」というブログでロケットの話題などを
発信している方です。
ご本人も年に2回ほど打ち上げを見に行くそうです。
今回のゲストコーナーは「ロケットを見に行こう!」と題したロケット打ち上げの
バーチャル旅行でした。
まずは羽田空港を出発し飛行機で鹿児島へ、高速船に乗り継ぎ種子島を目指します。
ロケットの打ち上げ場にようやく到着しますが、実は打ち上げの様子は、
安全面から3km以上離れたところからでないと見れないことになっているそうです。
H2Bロケットやはやぶさ2の打ち上げの様子を見た後は、種子島を旅立ち
内之浦宇宙空間観測所へ向かいます。
内之浦は日本で初めてロケットを打ち上げた場所として知られています。
ここではイプシロンロケットの1号機の打ち上げの様子などを見ました。
ロケットの打ち上げをたくさん見るというバーチャル旅行ならではの体験をした後は、
飛行機にのって羽田空港へ戻って、本日のユニバースはおしまいです。

科学ライブショー「ユニバース」では毎回様々なゲストをお呼びして科学の話題を
お送りしています。ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 2月18日

2017年02月11日

2月11日@科学技術館

今日の科学ライブショー「ユニバース」は、“望遠鏡で星を見よう!”をテーマに、
案内役を大朝由美子(埼玉大学)が務め、ゲストに埼玉大学大学院教育学研究科の
柴田吉輝さんをお迎えし、「埼玉大学“SaCRA望遠鏡”が見た宇宙 〜私は縁の下の力持ち〜」
というタイトルでお話し頂きました。

SaCRA望遠鏡は、埼玉大学にある、鏡の口径が55cmの反射式望遠鏡で、柴田さんは
この望遠鏡を含めた、望遠鏡・観測装置の制御・自動観測システムの構築をされています。
望遠鏡を使用した天文学研究というと、研究者が望遠鏡を直接覗いて天体を
観測している姿を想像するかもしれません。
しかしながら、今日ではその姿はまったく異なります。
望遠鏡に検出器等のデジタル機器を搭載して観測を行っているのです。
遠く地球から離れた天体から届く光は、様々な波長の光が混ざっています。
この光を波長ごとに分けて、検出器で記録して解析することで、その天体の
物理的な特徴を探ります。
そのため、天文学者は観測中に直接望遠鏡を覗くことは無く、ほとんどコンピュータの画面
に映る観測結果を見ています。
さらに柴田さんは、埼玉大学の望遠鏡・観測装置を使って、自動観測を行うために、
天気の判断を行うシステムを構築しました。
私たちの目で見ることができる波長である可視光線での天体観測は、天候によって
その実施の可否が分かれます。
雲がでていればもちろん天体が見えませんし、雨が降っている場合や湿度が高い場合、
望遠鏡や観測装置が傷ついてしまう危険があります。
そのため、自動で天体観測を行うためには、コンピュータ上で、現在観測可能な
天気であるのかを判断して観測を行う必要があるのです。
他にも、天体観測を効率的に行うためのシステム・環境づくりを行っている柴田さんは、
まさに「縁の下の力持ち」です。

この他、今日のライブショーでは、
・望遠鏡で太陽を見ると、どのように見える
・今日の星空には、どんな天体がある?「本日の星空」
・米国ヤーキス天文台との中継で、撮られたばかりの天体を紹介「ライブ天体観測」


03 ConradyAR M81_1710565_Clear_000.jpg

図:M81

・望遠鏡で見た太陽系や銀河系、宇宙の果ての姿を、3Dで遊泳をしてみよう、
「太陽系の姿」「宇宙の果てへ」
などのコーナーをお送りしました。

科学ライブショー「ユニバース」では毎週様々なゲストをお呼びして科学の話題をお送り
しています。
土曜日の午後は、ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 2月11日

2017年02月04日

2月4日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、伊藤哲也(国立天文台)が案内役を務め、
ゲストに藤原英明さん(国立天文台ハワイ観測所)をお迎えしてお送りしました。

ライブショーは「ゲストコーナー」からスタート。
ゲストの藤原さんにはハワイのすばる望遠鏡からスカイプ中継を繋ぎ、
「すばる望遠鏡の観測室からアロハ!」というタイトルでお話していただきました。
すばる望遠鏡は、マウナケアという標高4200mの山の頂上にある観測施設で、
日本の国立天文台が建設し運営しています。
ドームの高さはビル15階相当の45m、中にある望遠鏡は高さ25m、
望遠鏡の主鏡の直径が8mというとても大きな望遠鏡です。
観測室には10以上のモニターがあり、望遠鏡がどの方向を向いているか、
次はどこに向けるか、どんなものが撮れたかなど様々な情報が映し出されています。
藤原さんはまさに今、惑星の材料となる小さな塵を赤外線で観測されているところでした。
すばる望遠鏡では天文学者だけでなく、望遠鏡を操作する技術者の方も働いており、
「二人三脚」で観測を行っています。
さて、すばる望遠鏡のあるマウナケアの頂上は標高がとても高いので、気圧が
地上の6割程度しかありません。そのため息苦しくなったり、注意力が低下したり
することがあり、その場合は酸素吸入が必要です。
一気に山頂まで上がってしまうと体調を崩しやすいので、観測前には標高2800m
付近の宿泊施設で1泊しなければいけないという決まりがあります。
そんな場所にあるすばる望遠鏡で観測したデータは日本に持ち帰り、
長ければ1年以上もかけて丁寧に解析を行い、論文にまとめて発表します。
今後の発見が楽しみですね。

「ゲストコーナー」のあとは「本日の星空」のコーナー。
その後、宇宙へと飛び出し宇宙の果てまで宇宙旅行をしました。
最後に「国際宇宙ステーション(ISS)」について紹介を行いました。
2017年の11月から半年間、日本人宇宙飛行士として11人目となる
金井宣茂宇宙飛行士の宇宙ステーション滞在が予定されています。

科学ライブショー「ユニバース」では毎週様々なゲストをお呼びして
科学の話題をお送りしています。
ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 2月 4日

2017年01月28日

1月28日@科学技術館

今日の科学ライブショー「ユニバース」は、大朝由美子(埼玉大学)が案内役を務めお送りしました。

今日はコーナーの前にホットな話題をお届け。
ライブショーのオープニングには、いつもISS(国際宇宙ステーション:きぼう)
が登場します。
このISSに荷物を届ける「こうのとり6号機」の分離が成功!
「こうのとり」はISSに食べ物や実験道具を運びそのあとISSで出たゴミを回収して、
地球大気の中で燃え尽きてその役割を終えます。
今回は分離の様子を動画で紹介しました。

次は私達の身近な太陽はどんな姿をしているのか、「最近の太陽」の画像から
その姿を見ていきました。
埼玉大学の望遠鏡やアメリカの太陽宇宙望遠鏡で観測された画像に、黒点が!
「本日の星空」では、20時頃に南の空に見える冬の代表格であるオリオン座や冬の大三角、
冬のダイヤモンド、地平すれすれに見える明るいカノープス(長寿星)を紹介。
長生きできるかな?明け方になると春の星座が見えてきます。

ところで、ライブショーが行われる日中には、星を見ることができません。
そこで「ライブ天体観測」ではこの時間に星が見えるアメリカのヤーキス天文台と
中継をつないで、今日撮られた天体写真を紹介しました。
かに星雲(M1)と散開星団(M34)です。


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図:かに星雲

今度は地球を飛び出して宇宙へ。
「太陽系の姿」では太陽系の惑星がどんな姿をしているのかを確認しました。
火星では、火星探査機キュリオシティが捉えたパノラマ画像や、
かつて水があった証拠とされる乾いた泥の画像を紹介。
土星では、接近して土星の環くぐり!環は意外とスカスカで隙間が多いのですね。

太陽系を飛び出して宇宙を旅する「宇宙の果てへ」では、私たちが暮らす天の川銀河の他に
数多く存在している銀河を眺めながら、宇宙の大規模構造までひとっ飛び。
しかしこんなに広い宇宙の中で、生命の存在が確認されているのは地球だけです。
地球以外にも生命が存在する惑星はあるのでしょうか?
これから様々な観測・研究が進めば、地球の他に生命が存在する星が見つかるかも
しれませんね。

科学ライブショー「ユニバース」では毎回様々なゲストをお呼びして科学の話題を
お送りしています。ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 1月28日

2017年01月21日

1月21日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、矢治健太郎(国立天文台)が案内役を務め、
宇津巻竜也さん(高エネルギー加速器研究機構)をゲストにお迎えしてお送りしました。

今回は「太陽系の姿」から始まり、惑星を順番に紹介した後、今日の太陽の様子を
紹介しました。続く「本日の星空」では、冬の星座であるオリオン座のベテルギウスや
リゲル、おうし座のアルデバランやおおいぬ座シリウスなど冬の代表的な一等星や
星座について紹介しました。その後「ゲストコーナー」を挟んで、銀河へと飛び出し,
宇宙の大規模構造を見た後一気に地球まで戻ってライブショーを終えました。

「ゲストコーナー」では、宇津巻竜也さん(高エネルギー加速器研究機構)をお招きし、
「J-PARCってどんなとこ?-陽子のビームで世界を拓く-」という題で
お話しいただきました。
J-PARCとは、Japan Proton Accelerator Research Complexの略称で、
日本語では大強度陽子加速施設と呼ばれている、茨城県東海村にある研究施設です。
今回、宇津巻さんにこの施設について紹介いただきました。そもそも加速器とは、
荷電粒子を電気の力で加速する装置のことで、J-PARCでは高速度となった陽子を
標的に衝突させたときに生まれる二次粒子を使って研究することを目的としています。
J-PARCでは、車で移動する必要があるほど広大な敷地に、3つの加速器と3つの
研究施設を設置し、研究を行っているんですね。
それぞれを詳しく紹介していただきました。
第一の加速器であるLINAC。これは水素をプラズマ化し光速の70%まで加速させます。
第二の加速器RCSは一周350mで、内部の映像を紹介しました。普段は入れないそうです。
最後のMRでは光速の99.5%まで加速させます。加速器で得られる出力はなんと1MW!
(参考までに、ガンダムのビームライフルは1. 9MWで、まだまだガンダムには
追いつかないそうです。)
研究施設では、加速した陽子を標的に衝突させ、様々な二次粒子を発生させます。
ミュオンや中性子を使って研究している物質・生命科学実験施設や、最先端の物理の
研究を行っているハドロン実験施設、ニュートリノを発生させてスーパーカミオカンデに
送り、2015年にノーベル賞を受賞された梶田さんの「ニュートリノ振動」の精密測定を
行っているニュートリノ実験施設など、様々な研究を行っているんですね。夏には
一般公開もあるそうで、興味のある方は是非訪れてみてください。
今後のJ-PARCの活躍に注目です!

科学ライブショー「ユニバース」では、毎週様々なゲストをお呼びして科学の話題を
お送りしています。ぜひ科学技術館4階シンラドームへとお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 1月21日

2017年01月14日

1月14日@科学技術館

今日の科学ライブショー「ユニバース」は、
伊藤哲也(国立天文台)が案内役となってお送りしました。
ゲストは春日部女子高校地球科学部の佐野由花さん、山田菜由さん、鎌田奈々子さん、
後藤優華さんで、「ゴッホの見た星」というお話を聞かせてもらいました。

ゴッホの描いた「ローヌ川の星月夜」という有名な絵があります。
この絵に描かれているひときわ明るい7つの星は長い間、北斗七星だと考えられてきました。
ところが最近、北斗七星では描かれた風景と方角が合わず、ペガスス座ではないかという
新説が出てきました。
地球科学部の皆さんは、これが北斗七星なのかペガスス座なのかを科学的に検証しました。

絵の中には36個の星が描かれています。
星は全て黄白色のぼうっとした形で描かれていますが、大きく描かれているものも
小さく描かれているものもあります。
ヒトの目には明るい星は大きく、暗い星は小さく見えますから、ゴッホはその通りに描き
分けたと考えられます。
そこで、まず、この絵に描かれている36個の星について、ペガスス座や北斗七星と
仮定した場合の対応する星を星図から特定します。
その後、現在観測されている星の実際の明るさ(等級)と絵に描かれた星の大きさ(直径)
を比較すると、ペガスス座よりも北斗七星のほうがより相関が高いことがわかりました。
このことから地球科学部の皆さんは、ゴッホが描いた七つ星は北斗七星だと結論を
出しました。

他にもこの絵から、ゴッホの目について興味深いことがわかります。
どうやらゴッホは赤色が見えづらかったようです。
この絵ではゴッホはすべての星を黄白色で描いています。
絵と対応させた星を現在の観測による星の色で分類し、実際の明るさと描かれた星の
大きさの分布を見ると、赤い星は相関は良いものの、描かれた星の大きさは小さく
なっています。このことからゴッホは赤色が見えづらかったという説を科学的に裏付ける
ことができました。

今日のユニバースでは「ライブ天体観測」のコーナーもありました。
米国シカゴのヤーキス天文台のビビアンさんに、満ち欠けする金星やソンブレロ銀河、
カニ星雲などの画像を見せてもらいました。


messier 104_1802402_Lum_007.jpg

図:ソンブレロ銀河

国際宇宙ステーション(ISS)が肉眼でも見えるのを知っていますか?
ISSにはトンボの羽のように巨大な太陽光パネルがついています。
これが陽の光を反射して、地上から肉眼で見えることがあるのです。
明け方や日没後にきらきら光る物体が空を横切って行ったら、
それはきっとUFOではなくISSです。
JAXAの『「きぼう」を見よう』というサイトを参考にISSを見つけてみましょう。

今日は他に、「本日の星空」「太陽系の姿」「銀河宇宙の世界」というコーナーをお送りしました。

科学ライブショー「ユニバース」では毎回様々なゲストをお呼びして科学の話題を
お送りしています。土曜日の午後はぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 1月14日

2017年01月07日

1月7日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、亀谷和久(国立天文台)が案内役を務め、
石田忠さん(東京工業大学)をゲストにお迎えしてお送りしました。

今年初のライブショーということで、コンピュータで再現した初日の出を見たあと、
冬の星座であるオリオン座、おおいぬ座、おうし座などを紹介しました。

「太陽系の姿」のコーナーでは、太陽系の惑星を一つずつ確認しました。
その後、宇宙の大規模構造までの旅行を楽しみました。
また、惑星の運動と重力の関係や、銀河同士が衝突する様子を、リアルタイムの
シミュレーションを用いた「実験」を通して来場者の皆様に体感していただきました。

最後に本日の「ゲストコーナー」
石田忠さん(東京工業大学)をお招きし、
「電子顕微鏡でみる病気の正体〜困った小さな病原体たち〜」と題して、
お話しいただきました。
昔は感染症に対して患者を隔離して休ませることしかできませんでしたが、16世紀に
顕微鏡が発明されると、原因となる細菌などを観察できるようになり、治療への道が
開かれるようになりました。
例えば、野口英世は顕微鏡を使って黄熱病などの病原体の研究を行ないました。
現在では、電子顕微鏡を通して細菌よりも小さいインフルエンザウイルス、
ノロウイルスなども観察できるようになっています。
電子顕微鏡は、電子を利用して観察しています。電子は、空気や水があると進めないため、
いままでは乾燥したミイラのようなものを観察するしかありませんでした。これに対して、
石田さんが開発された新しい電子顕微鏡では、電子線を通すことのできるとても薄い
膜の間に水に含まれた試料を挟み、これを観察することで、乾燥せずに細菌などを
観察することができるようになったそうです。
将来、病原体が感染する様子を水の中で観察し、その弱点を見つけて、効果的な薬を
作りたいそうです。
今後技術が進んで、現在治療できない病気を治療できるようになるといいですね。
 
科学ライブショー「ユニバース」では毎週様々なゲストをお呼びして科学の話題を
お送りしています。ぜひ土曜日の午後に科学技術館4階シンラドームへお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 1月 7日

2016年12月24日

12月24日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、矢治健太郎(国立天文台)が
案内役を務め、坂尾太郎さん(宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所)を
ゲストにお迎えしてお送りしました。

「本日の星空」のコーナーでは、夕方西の空に輝く金星からスタート。
火星も見ることができます。時間を進めて20時には、冬の星座がみごろです。
オリオン座のベテルギウスやリゲル、そしておおいぬ座のシリウスなど明るく輝く
1等星が非常に多いのも特徴的です。さて、翌日の明け方4時の西の空。
おとめ座のスピカの近くに木星が見えています。
今日はクリスマス・イヴ、ということでクリスマスにまつわるお話も。
クリスマスツリーのてっぺんの星はイエス・キリストの誕生にちなんで
「ベツレヘムの星」と呼ばれているそうです。ベツレヘムの星は実在したのではないか?
と言われています。彗星だったのではないか?など諸説ありますが、その中に
木星と金星の会合だったのではないか?という話もあるそうですよ。

続いて本日の「ゲストコーナー」
坂尾さんに、「観測を続けて10年−ひので衛星の見た太陽」と題して、太陽研究の
最前線をダイナミックな映像と共にお話しいただきました。
今年の9月、ひので衛星は打ち上げから10周年を迎えました。記憶に新しい方もいることと
思います。太陽観測衛星「ひので」は太陽の様々な姿をとらえ、数々の研究成果を
残しています。ひので衛星は国際協力のもと、2006年9月23日に打ち上げられました。
機体の高さは4mあり、3つの太陽観測装置が搭載されています。それらは
XRT(X線望遠鏡)、EIS(極端紫外線撮像分解装置)、SOT(可視光・磁場望遠鏡)と
呼ばれています。特に、ヒトの視力が1.0だとすると、ひので衛星のSOTの視力は300に
相当するそうです!
今日の太陽は、黒点は出ていませんでしたが、「黒点」が大きく発達すると
「太陽フレア」が発生することがあります。太陽フレアが起きると太陽から大量のガスが
吹き出します。太陽フレアはオーロラの発生に関係したり、通信障害を引き起こしたり、
まさに私たちの生活にも影響しています。ほかにも「スピキュール」や「プロミネンス」
「彩層」などの太陽の様々な映像が紹介されました。
これからもひので衛星が太陽の謎を解き明かしてくれそうです。
どんな新しい発見があるか、楽しみですね!

最後は太陽系を飛び出して「宇宙の果てへ」のコーナー。宇宙の大規模構造を眺めて、
わたしたちの住む地球に帰還しました。

科学ライブショー「ユニバース」では毎週様々なゲストをお呼びして科学の話題を
お送りしています。ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 12月24日

2016年12月17日

12月17日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、大朝由美子(埼玉大学)が
案内役を務め、ゲストに三澤瑠花さん(元フランス国立科学研究センター)を
お迎えしてお送りしました。

紹介したコーナーは、「最近の太陽」、「季節の星空」「ライブ天体観測」
「ゲストコーナー」、「宇宙の果てへ」の5つです。

「季節の星空」では夏の大三角から冬のダイヤモンド、12月14日付近に見頃と
なったふたご座流星群について紹介しました。

「ライブ天体観測」ではアメリカのヤーキス天文台と中継をつないで、月と
オリオン大星雲、渦巻銀河の写真を紹介してもらいました。


M42 - iprime_1174484_iprime_001.jpg

図:M42

「ゲストコーナー」では三澤さんに「気球から宇宙を見てみよう」と題して
お話いただきました。
まずは宇宙を観測するための鍵となる光についてです。
光には私達の目に見える可視光線や目に見えない赤外線・紫外線など
たくさんの種類があります。
今回のお話の中で特に重要なのが、遠赤外線と呼ばれる光です。
この遠赤外線は私達の身の回りにも存在し、ヒーターやオーブントースター
などでも使われています。遠赤外線の光の偏り(偏光)を見る手法を使うと、
宇宙の磁場の強さや方向を知ることができるのだそうです。
しかし遠赤外線は地表面までほとんど届かないため、高度約40kmまで望遠鏡を
気球で運んで、宇宙を観測をするという研究を行うのだそう。飛行機が
飛んでいる高度が約10kmなので、気球がとても高いところまで飛んでいることが
わかりますね。
実際に去年9月にカナダで気球観測が行われた時の映像を見せてくださいました。
望遠鏡の重さは約1トン、この望遠鏡を飛ばすために巨大な気球が用意された
そうです。研究にはいろんな苦労があったようですね。

最後に太陽系を出発して、多彩な姿の銀河を眺めつつ「宇宙の果てへ」。

科学ライブショー「ユニバース」では毎回様々なゲストをお呼びして科学の話題を
お送りしています。
ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 12月17日

2016年12月10日

12月10日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、亀谷和久(国立天文台)が案内役を務め、
お送りしました。
ゲストは国立天文台ハワイ観測所の嘉数悠子さんでした。ハワイにいる嘉数さんと
ビデオ通話をつないで、「すばる望遠鏡の舞台裏」というお話を聞かせてもらいました。

国立天文台ハワイ観測所の観測施設は、マウナケア山のふもとのヒロという街にあります。
すばる望遠鏡のゆるキャラ「すーびー」と一緒に登場した嘉数さんは、
まず私たちに「シミュレーションラボ」という部屋を見せてくれました。
このラボには、すばる望遠鏡の一部の模型があります。
これを使って新しいカメラや分光器といった機器のテストを行うのだそうです。

それはなぜかというと、実物のすばる望遠鏡は標高4200mもあるマウナケア山の
頂上にあります。空気は薄く、冬には雪が降ることもある、大変な環境なのです。
そのため、できるだけ多くの作業をふもとの施設で済ませられるよう、
すばる望遠鏡の模型を備えたシミュレーションラボが使われています。

ハワイ観測所には100人ほどのスタッフがいますが、そのうち天文学者は2割ほど
しかいません。あとの8割は、技術者や大学院生など、さまざまなスタッフで構成されています。
中でも、「デイ・クルー」と呼ばれるスタッフは、日中に山頂にあるすばる望遠鏡まで行って、
機器のメンテナンスや装置の交換をします。夜に天体観測ができるのは、
昼間のデイ・クルーのはたらきのおかげです。
雪の降った日には、高さ42mの望遠鏡のてっぺんに登って雪かきをしなければなりません。
これもデイ・クルーの仕事。命綱をつけて、空気が薄いところで体を動かす、大変な作業です。

ハワイ観測所は日本の天文台の施設ですが、スタッフの半分は現地の人、それから
各国から来ているスタッフもいます。たくさんの人に支えられてハワイ観測所は運営されています。

本日は、「ゲストコーナー」の他には、「本日の星空」「太陽系の姿」、「宇宙の果てへ」、
「重力の不思議」をお送りしました。

科学ライブショー「ユニバース」では毎回様々なゲストをお呼びして科学の話題をお送りしています。
ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 12月10日

2016年12月03日

12月3日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、野本知理(千葉大学)が案内役を務め、
ゲストに山敷庸亮さん(京都大学)をお迎えしてお送りしました。

ライブショーは「ライブ天体観測」のコーナーから始まりました。このコーナーでは
米国シカゴにあるヤーキス天文台の様子をインターネット中継することで、最新の
天体画像の紹介を行っています。今回の画像はM27(あれい星雲,こぎつね座)、
M51(子持ち銀河,りょうけん座)、M103(散開星団,カシオペア座)で、ヤーキス天文台の
Koreyさんによる解説がありました。


messier 27_1739867_rprime_002.jpg

図:M27

このあと「分子の世界」「恒星間飛行」(14時の回)と「重力の不思議」(15時半の回)の
コーナーがあった後はいよいよ「ゲストコーナー」です。

「ゲストコーナー」は、山敷庸亮さん(京都大学)をお迎えしてお送りしました。
"太陽系外惑星"をテーマに「エクソプラネットキョウトで水惑星をさがしませんか?」という
タイトルでお話しいただきました。

太陽系の他にも、ある恒星を中心に複数の惑星が公転してる「惑星系」が594個
あることがこれまでの観測や研究からわかっています。
このような惑星系に属する"太陽系外惑星"は3500以上もの数が確認されており、
「エクソプラネットキョウト」はその情報を発信している我が国で初めてのwebサイトです。
学術的なデータだけでなく、系外惑星についてのわかりやすい読み物もあります。

EXOKyoto
http://www.exoplanetkyoto.org/

さて、これまで3500以上見つかっている系外惑星ですが、地球型生命が住めるのでは
ないかと考えられている星は、太陽系内惑星二つ(地球・火星)を含むわずか18個しか
ないのだそうです。ほとんどの星は中心星(その惑星系における太陽)に近すぎて水が
完全に蒸発してしまうか、反対に離れすぎていて水が凍ってしまうか。あるいは大きすぎて
ガス惑星である可能性が高かい...など、ヒトが住めそうな惑星はごくわずかなのです。
ヒトが住めそうな18個の星の中でも、ケプラー452bは様々な面から地球とよく似ている
とのことで、山敷さんは「地球のいとこ」と呼んでいました。この星は中心星の大きさや
その距離が地球と似ているので、暑すぎる・寒すぎることがありません。また地球より少し
大きく、そのため重力も大きく、表面に海が存在してもおかしくないと考えられています。
しかし、この星に移住するには1つ大きな問題があります。この星は地球からなんと
1400光年も離れており、あまりに遠すぎるのです!
そうすると、わずか4.2光年しか離れていないProxima Cen bという惑星は、ヒトにとって、
将来「第二の故郷」になりうるかもしれませんね。これからさらに研究が進めば、本当に
移住できる星が発見される日が来るかもしれません。

科学ライブショー「ユニバース」では毎回様々なゲストをお呼びして科学の話題をお送りしています。
ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 12月 3日

2016年11月26日

11月26日@科学技術館

2016年のノーベル化学賞は、「人工分子マシンの設計と合成」を実現した
フランスのソヴァージュ氏、英国のストッダート氏、オランダのフェリンハ氏に
贈られます。
そこで、本日の科学ライブショー「ユニバース」の2回目(15:30〜)の時間は
河合英敏さん(東京理科大学理学部第一部化学科)をお招きして、
「分子マシン SFの世界から現実へ!」
というタイトルにてノーベル賞特別番組をお送りしました。

今年のノーベル化学賞受賞者の3氏は、「分子レベルの大きさの機械」を作り出す
ことに成功しました。機械というと工業的な感じを受けますが、実は私たちの体の
中にもそのようなものがあります。
例えば、体内にあるATP合成酵素という物質は、モーターのようにくるくる回りながら
生体のエネルギー源ともいえるATPを合成します。
3氏が成し遂げたのは、生物の体内にあるものよりずっと小さな分子マシンを人工的に
作り出すことです。一方向に回転する・上下運動する・伸縮する・車のように動くといった
動きをするマシンを、分子レベルの大きさで作ることに成功しました。
このような、非常に小さな、分子レベルの機械を作るためには、そのパーツも効率良く
作る必要があります。
「カテナン」「ロタキサン」といった分子パーツを効率良く作る方法を編み出したことも、
今回の化学賞の授賞理由でした。

本日の講演では、分子の大きさの話から始まり3氏の業績、さらには河合さんとの関わり
など幅広いお話がありました。河合さんは受賞された3氏にも会ったことがあるそうで、
研究について様々な議論を行ったとのことです。
ちょうど今年ソヴァージュ教授にお会いした際に、メモ用紙に図を描いて説明してもらった
ことが、まさに今回受賞した研究の根幹にあたる部分だったとのお話も印象的でした。

人工分子マシンの研究が進むと、さまざまな新しい技術に役立つと考えられているそうです。
例えば、薬剤を積んだ分子マシンを血管に投与して病気の患部に直接届ける、新しい医療
技術の進展に役立つかもしれません。今後の技術の発展から目が離せませんね!

本日1回目のライブショーは通常番組の科学ライブショー「ユニバース」の上演を行い、
野本知理(千葉大学)が案内役を務め「分子の世界」「重力の不思議」のお話をしました。
今回は特別番組をお送りしましたが、普段の科学ライブショー「ユニバース」でも
毎回様々なゲストをお招きして科学の話題をお送りしています。
ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 11月26日

2016年11月19日

11月19日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、矢治健太郎(国立天文台)が案内役を務め、
ゲストに新吉高さん(日立製作所 研究開発グループ 制御イノベーションセンター)をお迎えして、
お送りしました。

本日のスタートは「太陽系の姿」のコーナーから。
惑星たちの紹介をしたあとは、国立天文台や太陽観測衛星「ひので」で撮影された3枚の
画像を見ながら最新の太陽について紹介しました。最近は活動があまり活発ではなく、
黒点はあまり写っていませんでした。ここで、国立天文台の今週の一枚に選ばれた写真を紹介。
なんと、太陽の表面に飛行機のシルエットが!このような画像は時々映るそうですが、
ここまできれいに映ることはなかなかありません。


20161115-solar-940.jpg

図:太陽面を横切る飛行機をとらえた(2016年11月15日)

続いてのコーナーは、「本日の星空」です。本日の夜20時まで時間を進めて、
星空の紹介をしました。秋の夜空は明るい星は少ないですが、星座にまつわる
面白い神話がたくさんあります。星がつくる物語を想像しながら、ぜひ星空を眺めてみてください。

最後は「ゲストコーナー」です。新さんに、「自動運転の眼 〜自動車とETロボコンを題材として〜」
と題してお話いただきました。新さんはカメラを使って自動車をさらに便利にするための
研究をされているそうです。今回のお話のキーワード「自動運転」。自動運転とは、
人の代わりにコンピューターが自動で機械を動かす技術のことです。
実は飛行機やエレベーターなど色々なところで既に実現されています。
では、どうしてエレベーターでできるのに、自動車での実現は難しいのでしょうか。
それは、自動車運転には人とぶつかるなど不測の事態がつきものだからです。
そこで新さんたちは、様々なカメラを使って自動車が人と衝突しないよう研究を進めています。
自動車が安全に止まるようにするために2つのカメラを使って距離を測るステレオカメラや、
標識を認識するカメラ、さらには自動駐車のための白線を認識するカメラなどを使って
車の周りを見ることができるような技術の開発しているそうです。これらの技術は、
運転免許を持っている人なら誰でもできますし,高価なコンピューターを使えば実現できる
部分も増えてきています。しかし、自動運転車を製品として世に送り出すためには,
それをより速く安全かつ,安価なコンピューターで実現するための研究が必要なのです。
自動運転が実現するのは、2025年〜2030年ごろだと言われていますが,もっと
早くなる可能性もあります。
次に、自動運転で重要なソフトウェアと制御の技術を競う大会「ETロボコン」について
紹介していただきました。
LEGOブロックでできたロボットに取り付けられたカラーセンサで、道を進んだり、
ブロックの色を見分けて運んだり、といったスピードと技術を競う大会です。
ETロボコンには高校生から社会人の方までたくさんの方が参加しています。
今回新さんが紹介してくださったのは、今年の全国大会でモデル審査三位に入賞した
高校生チームの動画です。リモコンによる操作ではなく、ロボット自身が考えて
動いているとは思えないほど正確な動きを見せていました。
自動運転技術の研究が進んで、自動車事故がなくなる未来がすぐそこまで来ています。

科学ライブショー「ユニバース」は、毎週土曜日に楽しい科学のお話を
お届けしています。科学技術館4階シンラドームへぜひお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 11月19日

2016年11月12日

11月12日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、矢治健太郎(国立天文台)が
案内役を務め、一回目は通常の上演、二回目は『ノーベル生理学・医学賞特別番組』
としてお送りしました。

2016年のノーベル生理学・医学賞は、大隅良典氏(東京工業大学特任教授)が、
「オートファジーの仕組みの解明」により受賞しました。
そこで、本日2回目のユニバースではノーベル賞特別番組として、
上野隆さん(順天堂大学大学院医学研究科研究基盤センター客員教授)に
「ATG遺伝子のインパクト-大隅良典先生ノーベル生理学・医学賞受賞の意義」と
題して、大隅先生の研究内容である「オートファジー」についてお話いただきました。

オートファジー(autophagy)は、自分(auto)を食べる(Phagy)という意味の
ギリシャ語です。自分を食べるってどういうことでしょう?
それは細胞が持っている、細胞内のタンパク質を分解するということです。
このオートファジーは、人間が活動するために必要な必須アミノ酸が不足したとき、
すなわちお腹が空いて栄養が不足しているときに活発に起こり、細胞内に存在する
タンパク質を分解することでアミノ酸を生成し、アミノ酸の不足を避けるために行われます。
細胞が自分の中のタンパク質を分解、つまり「食べる」というオートファジーの仕組みの
おかげで、人間は飢餓状態にあっても多少の期間であればその生命を維持することが
できるのです。
このオートファジーは、細胞内にあるリソソームという器官で行われています。
リソソームは1955年に肝臓の代謝の研究中に偶然発見されました。
そしてリソソームの働きの一つとしてオートファジーが提唱されました。
アミノ酸が不足したとき細胞内にオートファゴソームという膜小胞が形成され、
これがリソソームと膜融合をすることでオートリソソームが形成されます。
このオートリソソームによって細胞の内在基質であるタンパク質が分解され、
アミノ酸に分解されます。この一連の働きがオートファジーと呼ばれるものです。
オートファゴソームがオートリソソームへ移行するのにかかる時間は、
たったの数分から十数分の間。こんなに短い時間では働きがよく観察できない!
ということで、オートファジーの研究は停滞してしまいました。
しかし、その研究の鍵となるATG遺伝子が発見されたことによって、大いに発展しました。
大隅先生はこのATG遺伝子を発見したのです。

大隅先生は、出芽酵母という酵母を使ってATG遺伝子を発見しました。
出芽酵母では、動物のリソソームにあたる器官として液胞が細胞質に拡がっています。
タンパク質の分解を起こさせなくする(液胞プロテアーゼ阻害をする)と、
オートファゴソームが液胞にたまりオートファジーが機能しないことを発見しました。
この発見がさらにオートファゴソームの形成に必要な因子の発見につながり、
オートファジーの研究の発展に大きく貢献したのです。

人間の体には、まだ知られていない仕組みや機能がたくさん存在し、多くの研究者たちが
その謎について研究しています。
さらなる謎が解明される日も近いかもしれませんね。

そして本日の『ノーベル生理学・医学賞特別番組』に続き
11月26日(土)は、2016年ノーベル化学賞「分子マシンの設計と合成」に関連する
研究分野の研究者をお招きし、この業績の意義について講演いただく
『ノーベル化学賞特別番組』をお送りいたします。

■講師   :河合 英敏 先生(東京理科大学理学部第一部化学科)
■タイトル:「分子マシン SFの世界から現実へ!」
■詳細   :http://www.jsf.or.jp/info/2016/11/post_876.php

受賞業績の解説だけでなく、
最新の研究との関わりまでわかりやすく解説していただきます。

もちろん、毎週土曜日の通常上演でも様々なゲストの方をお招きして、
最新の科学の話題をお届けしていますよ。
ぜひ、科学技術館4階シンラドームへお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 11月12日

2016年10月29日

10月29日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、大朝由美子(埼玉大学)が案内役を務め、
ゲストに山岡均さん(国立天文台天文情報センター)をお迎えしてお送りしました。

まず初めに映し出されたのは昼の空と太陽の観測画像。
よく見てみると、シミのようなものが...。これは黒点と呼ばれ、太陽の表面温度(6000度)
よりも低いため、少し暗く見えます。さて、黒点の温度は?答えは...記事の最後に!
時間を進めて、東京の夜空へ。幾つ星が見えるでしょうか。暗くなったら空を見上げて
みてください。夕方にはまだ夏の大三角形が天頂に見えます。すべての星座線を
結んでみると、線の外に星がちらほら。
それは夜空を惑う星、惑星です。この時期は土星と火星、そして金星が明るく輝いています。
さらに夏の代表的な星座であるはくちょう座では太陽の1/100から20倍もの重さの星が
生まれていたり、さそり座の近くにケプラーが見つけたとされる超新星があったり、
こと座にはガスを撒き散らしながら死んでいく星があったり...と、見どころ満載です。

ここで、本日の「ゲストコーナー」
山岡さんに「新しい星の見つけ方」というタイトルでお話をしていただきました。
ニュースなどで「新しい星を発見!」と耳にすることがありますが、これは一体どのようなこと
なのでしょうか。
実はこれ、今まさに星が生まれたということではなく、新たに見つかったという意味なのです。
新たに見つかった星とは、地球や太陽方向に近づいた彗星や急に爆発して明るくなった
星たちとのこと。観測日時が違う画像を見比べて、前よりも明るくなった星が見つかると、
「新しい星が見つかった」ということになるのです。

続いて、「太陽系の姿」へ。3D宇宙を遊泳しながら、太陽系の惑星たちを順に見ていきました。
特に話が弾んだのは火星。火星探査車、キュリオシティが調査したところ、昔は水が豊富に
あったと考えられる石や砂が見つかったようです。
さらに太陽系の外の惑星として、太陽から一番近いαケンタウリの周辺を調査したところ、
惑星らしき兆候が見つかっているとのこと。

そして、銀河系を離れて「宇宙の果てへ」。たくさんの銀河が網の目状に散らばっている
ことがわかりました。宇宙の大規模構造を眺め、私たちの地球に戻りました。
とても大きな宇宙ですが、生命が見つかっているのはまだ地球しかありません。
これから研究が進んでいくと、もしかしたら新しい生命に会えるかもしれませんね。

科学ライブショー「ユニバース」では毎回様々なゲストをお呼びして科学の話題を
お送りしています。ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。

★黒点の温度の答えは...約4000度でした!

投稿者 ライブショーアシスタント : 10月29日

2016年10月22日

10月22日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、大朝由美子(埼玉大学)が案内役を務め、
お送りしました。

最初は科学技術館から見える昼の空からスタート。この時間に星や天体を見るには
どうすればいいのでしょう?という質問に、宇宙に行ったり、
サングラスをかけて太陽を見たり、時間を進めて夜の世界に行ったり…と
多くの子どもたちからいろんなアイデアが出ました。
まずは昼に見える天体、太陽に注目。最初の画像は、埼玉大学で撮られた太陽。
最近の太陽は黒点がほぼないのっぺりとした姿をして、あまり活発ではないようです。
その次はアメリカの太陽観測衛星で撮られた現在の太陽のX線画像。
こちらは埼玉大学の可視画像とは違った姿をしていました。

続いて時間を進めて夜へ…とその前に、東京の科学技術館の夜空では幾つの星が
見えるのか?という質問。数個や十数個から一兆個!まで、幅広い答えが出ました。
正解は何個なのか、ぜひ実際の星空を数えてみてください。
そして時間を進めて星空の世界へ。午後6時ごろにはまだ夏の大三角やさそり座が
見えます。さそり座の一等星アンタレスのそばに二つの明るい星、さらにいて座の近くにも
明るく輝く星が一つ見えます。さて、この明るく輝く星たちの正体は?
正解は記事の最後へ...
さらに時間を進めると、オリオン座なども見えてきました。冬がそこまで来ています。

「ライブ天体観測」のコーナーでは、アメリカのヤーキス天文台と中継をつないで、
現地で撮影された画像を紹介していただきました。今回は月、コリーさんの大好きな土星、
球状星団、渦巻銀河の4つです。


01moon_1682483_Halpha_000.jpg

図:月


そして「太陽系の姿」、「宇宙の果てへ」のコーナーでは、地球を飛び出して宇宙旅行へ。
木星の衛星エウロパの姿を確認し、土星の環くぐりをした後は火星や冥王星の姿を捉えた
動画を見ました。
火星の姿を捉えたのはキュリオシティというローバー。火星の全天周のパノラマ画像から、
火星の表面が荒れた赤い山地のような姿であることがわかりました。そして太陽系を
飛び出し今度は恒星や銀河の世界へ。
私達の暮らす太陽系がある天の川銀河の姿を眺めつつ、さらにその外側にある様々な
銀河の間を遊泳して、地球へと着陸しライブショーは終了しました。

科学ライブショー「ユニバース」では毎回様々なゲストをお呼びして科学の話題をお送りしています。
ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。

★正解は、土星、火星、金星の、太陽系の惑星たち!

投稿者 ライブショーアシスタント : 10月22日

2016年10月15日

10月15日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、亀谷和久(国立天文台)が案内役を務め、
ゲストには内藤誠一郎さん(国立天文台)をお迎えしてお送りしました。

まず「本日の星空」のコーナーでは、雲一つない秋晴れの空を写した
科学技術館前の写真から始まりました。シミュレーションに切り替え、時間が進むにつれて
南西へと沈んでいく太陽は冬の訪れを感じさせてくれます。冬といっても19時の空には
まだ天の川も夏の星座も広がっています。満月手前の月や土星、火星、秋唯一の一等星
フォーマルハウトを見ていきました。
さらに24時まで時間を進めると、冬の星座たちが上ってきます。だんだんと
寒い季節になってきましたが、みなさんもぜひ澄んだ夜空を見上げてみてください。

そこから宇宙へ飛び上がり、「太陽系の姿」と「宇宙の果てへ」のコーナー。
地球を遠ざかり、月や太陽系の惑星たちを一つずつ紹介していきました。
ついには太陽系を飛び出して、我々の住む銀河系の姿や銀河団のムラ、そして宇宙の
大規模構造が見えるところまで遊泳を楽しみました。

続いては「銀河衝突」。様々な銀河の形や種類を紹介した後に、
二つの銀河を衝突させます。今回のシミュレーションでは、非常にきれいな
触角銀河をつくることができ、みなさん楽しそうに写真を撮っていました。

「ゲストコーナー」では内藤さんに「国立天文台に行こう」というタイトルで
お話いただきました。
そもそも国立天文台とはどんなところなのでしょうか?国立天文台は天文学専門の研究所で
まだ知らない宇宙の姿に関する研究、成果の発表を行っているところです。
国立天文台では最先端の天文学に関する研究施設を提供しているそうで、研究施設がある
場所は野辺山・岡山・水沢・小笠原・石垣・入来など国内各地をはじめ、ハワイのすばる
望遠鏡やチリのアルマ望遠鏡など海外にまで及びます。
その本部である三鷹の国立天文台は、毎日午前10時から午後5時まで申し込みなしで
見学することができ、太陽系の惑星がどのくらい離れているのかを歩きながら体感できる
「太陽系ワォーク」や、かつて観測に利用されていた歴史的な望遠鏡などを見ることが
できます。また、毎月第二土曜と第四土曜の二回、定員300名の定例観望会を開催している
ほか、シンラドームと同じような4次元デジタル宇宙コンテンツ「4D2Uドームシアター」も
毎月4回公開しています。(いずれも事前申込制)

【国立天文台三鷹キャンパス見学案内】
http://www.nao.ac.jp/access/mitaka/visit/


他にも、来週10/22には特別公開「三鷹・星と宇宙の日2016」が行われ、講演会で最先端の
研究や成果の話を聞いたり、VRを使った宇宙体験、カードゲームなどに参加できたり
します。
さらに、普段は体験したり立ち入ったりできない様々な施設や研究を公開をしています。
晴れれば星の観察も行うそうです。
一年に一度の特別公開日、ぜひ訪れてみてはどうでしょうか?

科学ライブショー「ユニバース」は、毎週土曜日に様々なゲストをお招きして
科学にまつわる最新の話題をお届けしています。
ぜひ、科学技術館4階・シンラドームへお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 10月15日

2016年10月08日

10月8日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、矢治健太郎(国立天文台)が案内役を務め、
ゲストに臼田知史さん(国立天文台TMT推進室)をお迎えしてお送りしました。

今週はノーベル賞ウィークということで、話題のノーベル賞受賞者の話題からスタート。
今年の医学・生理学賞はなんと日本人の大隅良典さん(東京工業大学栄誉教授)が単独受賞!
人間の酵母の働きである「オートファジー」の仕組みを解明したことで脚光を浴びました。
物理学賞は、超伝導などの原理を「トポロジー(位相幾何学)」という概念で解明した
アメリカの研究者三人に、
化学賞は、意図的に動かすことのできる「分子機械(ナノマシン)の設計と合成」に成功した
フランス・アメリカ・オランダの研究者三人に、
平和賞は、コロンビアのファン・マヌエル・サントス大統領に贈られました。
コロンビアには科学館や美術館が多くあり、今週と来週には天文学の大きな国際会議も
あるのだとか。天文学でも注目されている国です。

続いて「ライブ天体観測」のコーナーへ。
アメリカのヤーキス天文台にいるコリーさんと中継をつないで、天体の写真を紹介して
いただきました。今日のアメリカの天気は良好!広がった雲のような形をしている「かに星雲」、
輪っかのような姿をしている「リング星雲」、渦巻構造の「渦巻銀河」を見せていただきました。


ngc7331_gprime_001.png

図:渦巻銀河NGC7331

ここからはいよいよ「ゲストコーナー」
臼田さんには、「超大型30m望遠鏡TMTで宇宙の謎に挑む」というタイトルで
お話いただきました。...ところでTMTってなんの略?
TMTは「Thirty Meter Telescope(30m望遠鏡)」の略です。この30mというのは、
望遠鏡の中に入っている鏡の大きさを表しています。同じくハワイにある、すばる望遠鏡の
中に入っている鏡は8.2mなのでこのTMT望遠鏡がどれだけ大きなものか想像できると思います。
TMTはまだ開発中ですが、その完成予定の映像を見せていただきました。
最新の技術を駆使し、従来の望遠鏡の限界を遥かに超える解像度・集光力・感度の実現を
目指すTMT、観測できる等級の限界は、すばる望遠鏡の28等に対してなんと32等。
この32等とは、仮に月にホタルを連れて行ってそのホタルが光ったときの明るさなのだそうです。
人間の目で見える限界が6等、都会で見えるのが1,2等なので、その性能の高さには驚きです。

国立天文台TMT推進室HP
http://tmt.nao.ac.jp/

最後は、太陽系を出発して宇宙の果てまでひとっ飛び。宇宙の果てでは、大きな銀河も点のように
なり「宇宙の大規模構造」と呼ばれます。網のような構造はまるで宇宙の地図のよう。
ゲストコーナーで紹介していただいたTMTは、この隙間だらけの宇宙地図の完成に大きく
貢献することが期待されています。TMTの完成が待ち遠しいですね。

科学ライブショー「ユニバース」では毎回様々なゲストをお呼びして科学の話題をお送りしています。
ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 10月 8日

2016年10月01日

10月1日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は野本知理(国立天文台)が案内役を務め
ゲストに柳瀬亘さん(東京大学大気海洋研究所)をお迎えしてお送りしました。

ライブショーは「分子の世界」からスタート。
目には見えない分子がどのような形でどのように動いているかを紹介しました。

続いて小さな世界から大きな宇宙の世界の話へ。太陽系の重力シミュレーション
遠くの星に行くと星座の形がどのように変わるのか紹介しました。

そして、本日の「ゲストコーナー」へ。
ゲストの柳瀬さんには「大気のうずまきを見てみよう」というタイトルでお話して
いただきました。
まず始めにここ数週間の雲の動きをみなさんと見ていきました。
今年は特に、8月に発生した台風10号がとても不思議な動きをしました。
これは台風の近くに別の渦があったために振り回されたと考えられています。
台風は水温26~27℃以上の海で発生しやすいそうです。9月〜11月の台風の
季節変化を見ますと、9月には多くの台風が発生していますが、 11月頃になると
水温が下がっていくため台風の数は減り、日本への影響も小さくなっていきます。
続いて、一昨年打ち上げられたひまわり8号が撮影した台風14号の様子を
見せていただきました。
映像では次第に渦を巻いていき、台風の目が出来上がり、そして消えていく様子が
鮮明に映し出されていました。
台風の目の形といえば丸と思われがちですが、実は様々な形があります。
柳瀬さんには六角形や四角形、三重になっているものなどを紹介いただきました。
赤道に近い場所で台風が発生すると、南半球にももう一つ、つまりふたごの台風が
発生することがあります。ところが、南半球でできる台風(サイクロンなどと呼ばれます)は
北半球のものと渦の巻く方向が逆になっています。北半球では反時計回り、南半球では
時計回りになっているのです。これは、地球の自転が影響しているのだとか。
一方、赤道では自転の影響を受けないため台風はできません。
台風は恐ろしいものではありますが、知れば面白いものです。
下の2つのサイトでは雲や台風のリアルタイムの情報を見ることができますよ。

気象庁 http://www.jma.go.jp/jp/typh/
デジタル台風 http://www.jma.go.jp/jp/gms150jp/

ぜひのぞいてみてください!

科学ライブショー「ユニバース」では毎週様々なゲストをお呼びして科学の
話題をお送りしています。ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 10月 1日

2016年09月24日

9月24日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、亀谷和久(国立天文台)が案内役を務め、
ゲストに山内銘宮子さん(アイヌ星座研究家)をお迎えしてお送りしました。

まず初めに「本日の星空」のコーナーから。どんより曇った今日の空とは違い、ドーム内の
シミュレーションでは青空が映し出されました。2日前は秋分の日だったので、時間を
進めてみると真西に太陽が沈み、真っ暗な空にたくさんの星が現れました。本来、街の
明かりがなければ東京でも天の川の姿を見ることができます。そして天の川の裾には
さそり座のアンタレスと土星、火星が小さな三角形を作っています。さらに天頂には
夏の大三角形が。夏が終わりかけ、秋の星座であるペガスス座、アンドロメダ座そして
カシオペア座が日の入りに東の空を綺麗に飾っています。
みなさんもぜひ、夜空を見上げてみてください!

続いて「ライブ天体観測」へ。昼間の日本の裏側、ちょうど深夜のアメリカのヤーキス
天文台にいるコリーさんと中継を繋いで、天体の写真を紹介していただきました。天文台の
付近には嵐が来ており、1週間前に撮ったかに星雲、ヘラクレス座の球状星団、渦巻銀河の
画像を解説していただきました。かに星雲は1000年くらい前に超新星爆発を起こしており、
中国や日本にはその記録が残っているんだとか。

そして、本日の「ゲストコーナー」は山内さんに「ノチゥ 〜 アイヌの星が教えてくれること」
というタイトルでお話していただきました。
アイヌの人々は星にケタ、リコプ、ノチゥなど独自の呼び名をつけていました。1804年には
蝦夷方言藻汐草という書物の中で様々なアイヌ独自の星座がまとめられています。アイヌの
人々にとって星座は、方向、食べ物の旬だけでなく、動物の生態もわかるというとても身近で
大切な存在だったのだとか。
例えば、北斗七星をシャーマンに見た立てて、仰向けで寝ている図の時は立冬、うつ伏せの
場合は立夏と判断していたそうです。さらに秋の星座の一つ、8月に見えるヤギ座をクマの
足跡「カムィルコチ」も紹介して頂きました。そしてその足跡が日の入りに見えなくなる12月は
ちょうどクマの冬眠が始まる時期とのこと。
このように星座の見える時期と動物の行動が変わる時期を重ねて、星座に名前をつけて
いたそうです。
また、星の世界も人間と同じ生活が送られていると考えられていたため、魚を採っている
様子を表した星座もありました。
みなさんも様々なストーリーがある素敵な星座たちについてぜひ調べてみてください。

科学ライブショー「ユニバース」は、毎週土曜日に様々なゲストをお招きして科学に
まつわる最新の話題をお届けしています。
ぜひ、科学技術館4階・シンラドームへお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 9月24日

2016年09月17日

9月17日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、矢治健太郎(国立天文台)が案内役を務め、
ゲストに安岡孝一さん(京都大学人文科学研究所)をお迎えしてお送りしました。

まず「太陽系の姿」から。水星、金星をはじめとする太陽系の惑星について、
それぞれの名前の由来などを説明しながら、順番に見ていきました。
木星では、その自転周期はどのくらいか?という3択クイズを出題し、大赤斑を目印に
実際に確かめました。
「100時間ほどなのでは」という解答に一番多くの票が集まりましたが、正解はいかに...?

さて、話題は最近の太陽へ。
実は、来る9月23日、太陽観測衛星「ひので」が打ち上げから10周年を迎えます。
10周年を記念して国立天文台が作成したムービーを紹介しました。
こちらは国立天文台の公式サイトから閲覧することができます。粒状斑やプロミネンスを
はじめとする太陽の様々なすがたを見ることができて面白いですよ!

ひので科学プロジェクト (国立天文台)
http://hinode.nao.ac.jp/

次に地球に降り立ち、「本日の星空」を解説。
南西の空には「火星」と「土星」が、南東の空には、満月にほど近い月が見えます。
おととい(15日)は中秋の名月でしたね。
東の空を見るとアンドロメダ座やペガスス座が表出しており、秋の訪れを匂わせています。

続いて本日の「ゲストコーナー」
安岡さんに、「文字と文字コードと電気通信」と題してお話しいただきました。
「文字コード」と聞いてピンと来ない方も多いかもしれません。
私たちが日常でパソコンや携帯電話を使用して送受信している文字は、「文字コード」
という信号が使用されているのです。
昨今では、文字をのせて通信するのが当たり前にも思えますが、どのようにして
文字コードの技術が発展してきたのでしょうか。
時は1860年ごろ。「モールス電信機」が登場しました。
当時は今で言う「ブザー音」のようなものがなく、「カチカチッ」と直接音を鳴らす
ことによって文字を指定したそうです。音を鳴らすタイミングの違いなどから、
複数種類の文字コードをつくりました。ただし、文字コードを理解している人どうし
でないと、通じ合うことができないという欠点があったそうです。
1910年には「遠隔タイプライター」が登場しました。
遠隔タイプライターはアルファベットの「A」を打てば相手に「A」として伝わる道具です。
送信者も受信者も「A」という文字だけを扱い、タイプライター自身が内部で「文字コード」
によりやりとりをしてくれるので、情報通信がだいぶ楽になりました。
その後「mz80k」というパソコンが登場し、パソコンで漢字が使えるようになりました。
そして1995年には携帯電話で「絵文字」の送受信ができるようになりました。
このとき既に、8000〜9000文字に対応できる文字コードが完成していました。最新の
パソコンでは、10万もの文字に対応するような文字コードが使われているようです。
私たちが何気なく使っている文字コードでずが、その歴史はかなり奥が深そうですね。

科学ライブショー「ユニバース」では毎回様々なゲストをお呼びして科学の話題を
お送りしています。ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。


投稿者 ライブショーアシスタント : 9月17日

2016年09月03日

9月3日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は野本知理(千葉大学)が案内役を務め
ゲストに矢治健太郎さん(国立天文台)をお迎えしてお送りしました。

本日最初のコーナーは「ゲストコーナー」。矢治さんに国立天文台の太陽観測所から
生中継で太陽フレア望遠鏡や最新の太陽画像を紹介していただきました。
太陽画像は三枚、太陽フレア望遠鏡や人工衛星「ひので」で撮影されたものです。
この三枚の画像は全て本日の太陽ですが、画像によって色や黒点の見え方が
異なっていて、それぞれの画像に特徴がありました。
国立天文台 太陽観測所のWebページにリアルタイム観測映像が掲載されています。
こちらもぜひご覧ください。

国立天文台 太陽観測所
http://solarwww.mtk.nao.ac.jp/jp/solarobs.html

そして太陽の次は観測所を紹介していただきました。国立天文台の敷地の航空写真や、
生中継で観測所の中を見せていただきました。
三鷹の国立天文台は科学技術館からも気軽に行くことができます。ぜひ足を運んで
みてください。

続いては、地球や宇宙に数多く存在している「分子の世界」のコーナーへ。
とても小さな分子の世界で、身近にある分子の姿を見ていきました。
まず始めに水分子の紹介.。人間の体に含まれている水分子は約10の27乗個なので、
1兆個のそのまた1兆倍の、さらに1000倍…途方もない数ですね。その他にも、
調味料に含まれている分子やビタミンなど複雑な形をした分子の姿も見ていきました。

小さな分子の世界の次は大きな宇宙の世界、太陽系の「重力の不思議」コーナーです。
ここではシミュレーションを使いながら太陽系を見ていきました。
もし地球の公転速度が早くなったら、地球の一日は短くなるかというクイズや、
もし太陽が突然無くなったり、増えたりしたらどうなるか?を
皆さんと一緒に考えていきました。実際にこんなことが起こってしてしまうと、
人類はひとたまりもありませんが、これはシミュレーションだから大丈夫!
会場の子どもたちがたくさん太陽を増やしてくれました!
みなさんも今の宇宙に変化が訪れたらどうなってしまうのか想像してみてくださいね。

科学ライブショー「ユニバース」では毎週土曜日に様々なゲストをお呼びして科学の
話題をお送りしています。ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 9月 3日

2016年08月27日

8月27日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は大朝由美子(埼玉大学)が案内役を務め、
ゲストに大浜晶生さん(名古屋大学)をお迎えしてお送りしました。

さて、昼間に星を見るにどうすればよいでしょうか?
まずは、昼間に見える星「太陽」の紹介からスタート。埼玉大学で先日観測された
4種類の太陽の写真を見比べてみると、黒点が見えるものと見えないものなど、その姿は
様々でした。太陽が放つ光の種類によってどんな太陽が見えるのか、皆さんも調べて
みてくださいね。

続いては、シンラドームの時間を進めて夜に見える星々を紹介する「本日の星空」
東京ではおよそ何個の星が見えるのか?というクイズには、十数個や一万個といった
答えが上がりました。実際に何個見えるかは、自分の目で実際の星空を見て数えて
みましょう。今の時期は西の空に見える火星、土星、アンタレスの共演も素敵ですよ。

さらに、昼間の日本の裏側に位置する、夜中のアメリカから星を紹介。
「ライブ天体観測」のコーナーです。ヤーキス天文台にいるコリーさんと中継をつないで、
土星と二つの星雲の写真を紹介していただきました。星が誕生している現場と、
死にゆく姿を見ていきました。

「ゲストコーナー」では、同じく地球の裏側にある南米チリと中継をつなぎました。
「なんてん2望遠鏡で見る巨大な星団の誕生」と題して、チリで天体観測をされている
大浜さんにチリで見える星空や天の川の写真・動画、赤茶色の乾燥した土地にある
「NANTEN2」望遠鏡の写真を紹介していただきました。同じく赤茶色の惑星である火星の
風景にそっくりです。さらに、星の一生やガスが衝突して新しい星が誕生しつつある姿を
説明していただきました。写真の紹介が終わった後は、大浜さんへの質問会!たくさんの
子ども達が、「どうしてチリにあるの?」「北極星は見えるの?」など興味深い質問を
してくれました。

最後は、宇宙から星を見る「太陽系の姿」。太陽系の惑星の名前とその姿を確認。
そのまま太陽系を飛び出して、天の川銀河を眺めつつ、宇宙の果ての大規模構造まで
宇宙旅行、そこからたくさんの銀河や星たちの中をくぐり抜け地球へ無事着陸しました。

科学ライブショー「ユニバース」は、毎週土曜日に様々なゲストをお招きして
科学にまつわる最新の話題をお届けしています。
ぜひ、科学技術館4階・シンラドームへお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 8月27日

2016年08月20日

8月20日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、野本知理(国立天文台)が案内役を務め、
ゲストに平松正顕さん(国立天文台チリ観測所)をお迎えしてお送りしました。

本日は、「分子の世界」「恒星間飛行」「重力の不思議」のコーナーを
行いました。今回は夏休み中ということもあり、お子さんが多くいらっしゃっていましたが、
「分子の世界」ではお父さんお母さんからの解答も目立ち、盛り上がりました。

「ゲストコーナー」では、平松さんに「アルマ望遠鏡が見る暗黒の宇宙」と題して
お話しいただきました。そもそも、アルマ望遠鏡とはどんな望遠鏡なのでしょうか?
アルマ望遠鏡は、チリのアタカマ砂漠にある口径12mと7mの全66台のパラボラアンテナから
なる電波望遠鏡です。標高5000mに山手線の内側ほどに相当する広さにパラボラアンテナが
設置されています。そこは非常に晴天率が高く、天体の観測に適しているんだそうです。
ライブショーでは、アンテナの隙間を車で抜けていく全天周の映像を映しました。
実際に天体観測をする際はこれらのアンテナが一斉に同じ方向を向きます。その様子は
壮観なのだとか。
アルマ望遠鏡が観測するのは、実際に目で見える光ではなく目に見えない電波です。
馬頭星雲を例に比較してみると、光学望遠鏡では黒く何も写っていないように見える
部分にも、電波望遠鏡では何か物質があることがわかるんです。これらの物質は特有の
光を出しているために、宇宙のどの位置で水やアルコール、生命と起源となるアミノ酸が
生み出されているのかを調べることができます。ほかにも、視力6000の眼は様々なことを
明らかにします。
おうし座のHL星では、取り巻く塵の円盤の中にいくつかの隙間を観測でき、これは惑星が
周囲の塵を集めて誕生しようとしているまさにその場なんだそう。
さらにうみへび座TW星では、太陽と地球の距離に匹敵する軌道に塵の隙間が観測され、
地球がどのように作られたのか知ることができるのではと期待されています。
まだまだ観測が広がっていくアルマ望遠鏡、今後の研究に期待が膨らみますね。

科学ライブショー「ユニバース」は、毎週土曜日に様々なゲストをお招きして科学に
まつわる最新の話題をお届けしています。ぜひ、科学技術館4階・シンラドームへお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 8月20日

2016年08月13日

8月13日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、矢治健太郎(国立天文台)が案内役を務め、
ゲストに縣秀彦さん(国立天文台天文情報センター)をお迎えしてお送りしました。

まず初めは「太陽系の姿」のコーナーから。3Dの太陽系の姿を見ながら、水星や金星
といった惑星の名前を確認していきました。そして木星の「大赤斑」を目印に自転周期を
探りました。さて、木星の1日は何時間なのでしょうか?
続いては惑星たちを照らす太陽に注目!可視光線やHα線、X線など、3種類の波長で
撮影された最近の太陽の姿を確認しました。

地上に降り立ち「本日の星空」のコーナーへ。今の時期、20時頃には南の空にさそり座が、
そしてさそり座の一等星アンタレスのそばには火星と土星が輝いています。さらに真上を
見上げると一層明るく輝く3つの星たちが。この星たちをつなぐと夏の大三角が
できあがります。都会でも肉眼で見ることができますよ。
そして8月12日にはペルセウス座流星群が極大を迎えました!放射点である
ペルセウス座は深夜、北東方向に顔を出しています。みなさん見ることができましたか...?

次は「ライブ天体観測」のコーナーへ。アメリカのヤーキス天文台にいるコリーさんと中継を
つないで、天体写真を紹介していただきました。1枚目は「パンスターズ彗星」、2枚目は
「干潟星雲」、3枚目は「らせん星雲」の写真を見ていきました。干潟星雲は星が
生まれている領域、らせん星雲は星の死に際の姿なのだそうです。同じ星雲といえども
様々な年齢や特徴のものがあることを知りました。


M8_lagoon.jpg

図:干潟星雲


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図:らせん星雲

「ゲストコーナー」では縣秀彦さんに「夏の夜、ペルセウス座流星群を数えよう」という
タイトルでお話しいただきました。
実は縣さん、かつてこのライブショーの案内役だったのです!今回はゲスト出演という
ことで、彗星の写真や彗星の構造について解説していただきました。
彗星は流星群のお母さんである母天体です。主に氷で出来ており、太陽に近づくに
つれてその氷は溶けていってしまいます。そして氷が溶けると同時に大量のダストを
まき散らし、そのダストの中を地球が通過することで流星群が見られるのだそう。
これからも流星群が観測できる時期があるので、ぜひ調べてみてください。
観察するときはぜひ願い事もしてみてはいかがでしょうか。

科学ライブショー「ユニバース」は、毎週土曜日に様々なゲストをお招きして
科学にまつわる最新の話題をお届けしています。
ぜひ、科学技術館4階・シンラドームへお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 8月13日

2016年08月06日

8月6日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、亀谷和久(国立天文台)が案内役を務め、
ゲストに藤原英明さん(国立天文台ハワイ観測所)をお迎えし、ハワイと中継を
つないでお送りしました。

ライブショーは本日お昼の科学技術館前の写真からスタート。晴れているので、
夜は綺麗な星空が見られそうです。
今の季節、20時頃にはさそり座や夏の大三角形などを見ることができます。
地球から離れていき、太陽系の惑星たちを見ながら宇宙の果てへ。

続いてのコーナーは重力シミュレーションソフトを用いた「重力の不思議」
もし地球の公転速度が変化したら、太陽が消えたり増えたりしたらどうなるのかを
シミュレーションしていきました。

そしていよいよ本日の「ゲストコーナー」へ。
ゲストの藤原さんには「すばる望遠鏡、偶然写ったこんな天体」のタイトルで
ハワイからお話しいただきました。
ハワイ島のマウナケア山頂にあるすばる望遠鏡は、高さ25m、主鏡の口径が
8.2mもあるとても大きな望遠鏡です。すばる望遠鏡には2013年から、高さ3m、
重さ3tもあるHSCという超巨大カメラを使用しています。このHSC、とても広い範囲を
鮮明に撮ることができるため、本来の目的である天体を撮像した際に、その周りに
意図していなかった天体を偶然見つけることがあるのだとか。
今回、その成果としていくつかの画像を見せていただきました。
まず、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星という彗星。この彗星はちりの尾が2つあるという
珍しい彗星です。本来は銀河を撮像していたところ、この彗星が写りこんだそうです。
次に手前にある銀河の重力によって、後ろにある銀河がゆがんで見える重力レンズ
という現象。HSCで撮れたものは、後ろに2つの銀河があり、これはとても珍しいとの
ことです。
そして最後に見せていただいたのは流星。この写真により、流星の光の幅はわずか
数mmであることがわかったのだそう。
これからも偶然写ったふしぎな天体が発見されることに期待しましょう!

科学ライブショー「ユニバース」では毎週様々なゲストをお呼びして科学の話題を
お送りしています。
ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 8月 6日

2016年07月30日

7月30日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、野本知理(千葉大学)が案内役を務め、
ゲストに山田幸正さん(首都大学東京)をお迎えしてお送りしました。

まずは、「分子の世界」のコーナーから。
調味料やビタミンなど、身近なものを3Dの分子の世界から眺めて、
その正体を観客のみなさんに当ててもらいました。
本日の観客のみなさんは物知りな方が多く、難しい分子の名前も
どんどん正解していました。

次に「重力の不思議」コーナーへ。
地球の公転速度が早くなったとき、太陽がいくつも増えたとき太陽系は
どうなってしまうのか想像してもらいながらシミュレーションを行いました。
太陽系に6個もの太陽を増やしてみたところ、惑星たちがとてもユニークに動き、
会場からは笑い声があがりました。

続いて「恒星間飛行」のコーナーへ。
ここでは、現在の地球から見た星空と、別の恒星から見た星空を見比べます。
オリオン座のベテルギウスに移動する間、私たちが普段見ているは景色は
どのように移り変わってゆくのでしょうか。

最後は、「ゲストコーナー」へ。山田さんには
「ベトナム北部の伝統的キリスト教会堂の建築空間」と題して、
ベトナムにある教会のつくりや他の地域との違いについてお話しいただきました。
ベトナムには日本より50年も早くキリスト教が伝わっており、東南アジアで3番目に
キリスト教信者が多いとされています。山田さんはそのベトナム北部のハノイ近郊で
2007年から調査を進めているそうです。
ハノイにはおよそ1200もの教会があり、山田さんは実際に一軒一軒訪れて外観や
内部の写真を撮影し、現地の方に話を伺うなどの活動をなさっています。
ハノイにある教会はヨーロッパにあるものと似たような外観をしていますが、
一部にはベトナム独自の技術や装飾が用いられており、文化の融合が見られます。
また、1930年以降になってベトナム国内での建築技術が進歩してくると、
ドーム風の屋根が多く見られるようになります。
これは、神様の居場所である教会を天球、すなわち地球から見える宇宙に
見立てているのではないか、とのことです。
このような調査は今後もどんどん行なわれていくそうです。
美しい教会の写真をまたたくさん見せて頂きたいですね。

科学ライブショー「ユニバース」では、毎週土曜日に様々なゲストをお招きして
最新の科学の話題をお届けしています。
ぜひ、科学技術館4階のシンラドームへお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 7月30日

2016年07月23日

7月23日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、亀谷和久(国立天文台)が案内役を務め、
ゲストに阿部新助さん(日本大学理工学部航空宇宙工学科)をお迎えしてお送りしました。

まずは「本日の星空」のコーナーから。本日の20時に合わせ、どんな星が見えるか
確認しました。北の空には、おなじみの北斗七星が。さら に、北斗七星をひしゃくに
見立てて桶の先を伸ばしていくと、北極星が見つかります。持ち手の部分を
伸ばしていくと、春の大曲線を描けます。
そして視線を南に向けると、赤く光る星が見つかります。これはさそり座の1等星、
アンタレスです。さそり座の頭の近くには、同じく赤く光る火星と、輪が特徴的な土星が
見えます。視線を上に向けてみると、明るく光る3つの星が見つかります。これが有名な
夏の大三角です。紹介したこれらの星々はとても明るく、肉眼でも見つけるこ とが
できるのでぜひ探してみてください。

続いて「ライブ天体観測」のコーナーへ。アメリカのヤーキス天文台と中継を繋ぎ、
コリーさんに天体の写真を紹介していただきました。
今回は、クレーターがはっきり見える月、超新星爆発によって生まれた、はくちょう座の
網状星雲、そして2つの銀河が寄りそい、将来合体するだろうといわれている
子持ち銀河の写真を見せてもら いました。


moon.jpeg


図:月の表面

いよいよ地球を飛び出してみなさんと宇宙旅行へ。まずは見えてきたのは太陽系
惑星たちです。それぞれ名前をみなさんと確認しました。さらに太陽系の外に出ると、
私達が暮らしている 天の川が見えてきます。どんどん離れてたくさんの銀河たちの
間をすり抜け、宇宙の大規模構造が見えるところまで行きました。この宇宙の
大規模構造は隙間だらけですが、これから研究が進めばこの隙間が埋まる日が
来るかもしれません。

最後は「ゲストコーナー」。阿部さんには「流れ星を造る」というタイトルで
お話していただきました。実は地球には、1日100〜300トンもの流れ星が 落ちています。
その数はなんと、1分間に1000個!しかし、そのほとんどは肉眼では見えない暗い
流れ星であるため、その姿を見ることはできません。史上最大の流れ星と言われて
いるのが1833年のしし座流星嵐。このときは、とても明るい流れ星が1時間に
2万〜10万個も見えたと伝えられています。阿部さんは、1999年のしし座流星群を
NASAの飛行機から観測し、まさに流星嵐というべき大量の流星に遭遇したそうです。
また、2010年の小惑星探査機はやぶさの地球帰還の際には、オーストラリアで
はやぶさが地球大気に燃え尽きる様子を目撃されたそうです。
阿部さんのご専門は、流星などが地球の大気に突入して輝く際の色(スペクトル)を
観測して、そのもとになっている物質の組成を研究すること。そのためには、どのような
物質がどのように光るかの「ものさし」になるものがあると都合が良いそうです。そこで
考えついたのが、素性の分かっている物質を人工衛星から放出して大気に突入させ、
流れ星を造ってしまおう!ということでした。流れ星を造るためのアイデアをはやぶさの
地球帰還カプセルや隕石から得て実験を重ね、今ではとても明るい流星になる材料を
作ることに成功したそうです。
さらに阿部さんは、その人工の流れ星を売って、指定した時間と場所に流してくれる
企画にも参加しているとのこと。誕生日や記念日に流れ星が流れたら、
とてもロマンチックですね。

科学ライブショー「ユニバース」では毎週様々なゲストをお呼びして科学の
話題をお送りしています。ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 7月23日

2016年07月16日

7月16日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は矢治健太郎(国立天文台)が案内役を務め、
ゲストに小栗順子さん(国立天文台)をお迎えしてお送りしました。

まず最初は「太陽系の姿」のコーナーから。3Dの宇宙を見ながら惑星の名前を日本語と
英語で確認し、その名前の由来を紹介。多くの子どもたちが大きな声で惑星の名前を
言ってくれました。

惑星の次は最近の太陽の様子に注目!映し出されたのは国立天文台の太陽フレア望遠鏡と
太陽観測衛星「ひので」で観測された太陽の姿。様々な波長で観測された
3つの太陽を並べてみると、同じ太陽なのにその姿は全く違って見えましたね。

太陽系から地球に戻り地上へ到着。続いて「本日の星空」のコーナーへ。
今の時期は、南の空にさそり座といて座が、そして東の空の方へ少し目線を上げると
こと座、わし座、はくちょう座があります。
ぜひ夏の代表的な星座達を探してみてください。
再び宇宙へ飛び出し、太陽系よりもさらに遠くへ。太陽系の外には、私達が暮らす
天の川銀河の他にもたくさんの銀河が存在しています。さらに銀河衝突シミュレーション
で、もしも2つの銀河が衝突したらどうなってしまうのか、みなさんで考えました。
結果はいかに...?

そしていよいよ「ゲストコーナー」
小栗さんには「『星の和名めぐり』天文・宇宙をテーマとした切り絵の世界観」という
タイトルで、日本独自の星座や星の名前、そして小栗さんの作品をご紹介いただきました。
小栗さんは国立天文台の図書館で司書をしている傍ら、独学の切り絵で多くの人を魅了
しています。細かなところまで丁寧に表現されたその美しさは、切り絵とは思えない
ほど...。しかしその切り絵作成の裏には、テーマに関連する書籍や資料を読み込み
、膨らんだ自分なりのイメージを形にするなど小栗さんなりの工夫があるのだとか。
小栗さんの作品は国立天文台の公式グッズのデザインにも使われており、
「切り絵チロルチョコ」が公式グッズ第1号で、ロングセラーだそうです。
さらに年に一度開催される三鷹・星と宇宙の日 (国立天文台特別公開)で「切り絵展」も
開催されているのだとか。他にもこれまで中野サンプラザ(東京都)をはじめ日本各地
(兵庫県、愛知県、岡山県など)で個展やギャラリートークなど幅広く活躍されています。
素敵な作品を数多く見ることができるので機会があればぜひ小栗さんの作品を見に
行ってみてください!

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楽しい話題をお届けしています。
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投稿者 ライブショーアシスタント : 7月16日

2016年07月02日

7月2日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は大朝由美子(埼玉大学)が案内役を務め、
ゲストに田村陽一さん(東京大学大学院理学系研究科附属天文学教育研究センター)を
お迎えしてお送りしました。今日のキーワードは「元素」です!

まず最初は「本日の星空」のコーナー。昼現在の空が映し出されると、明るく輝く
太陽が。この太陽、水素からヘリウムに変換される反応によるエネルギーで輝いて
います。先日の太陽の写真には黒点は見られず、ずいぶんとおとなしめな様子でした。
もし、このまま晴れていたら、東京の夜空にはいくつの星が見えるでしょうか?ぜひ、
夜空を見上げてみてください。さて、東京の夜空は・・?
もうじき七夕の主役であるベガ、アルタイルとデネブを含む夏の大三角形や、
星座線に含まれていない、惑う星、惑星の姿も夜空にありました。しかし、100年前に
タイムスリップすると、ここ東京でもたくさんの星を見ることができました!現在でも
ハワイのマウナケア山では天の川が見えるほど暗く、澄んだ星空が広がっています。
これらの星々から、その一生が見えてきます。実は、星は生まれてくるときの重さで
その一生が変わります。いろんな重さを持った赤ちゃん星が同じ場所で誕生し、
その後太陽のような一人前の時期を経て、太陽程度の星は炭素や酸素を生み出し
「惑星状星雲」へ。さらに重い星は、鉄やマグネシウムなどの元素を作るとともに、
約400年前にケプラーが観測したような「超新星残骸」になって一生を終え、次の
新しい星へ命となるガスが引き継がれます。夏の夜空で星の一生や銀河の姿を
追うことができました!

次に、「太陽系の姿」のコーナーへ。窒素の多い地球から飛び立ち、太陽系の惑星を順に
追っていきました。なんと、火星には思ったより酸素が多い可能性があるようです。
火星探査機キュリオシティの最近の写真から、酸化マンガンが見つかったためです。
もしかしたら近い未来、火星に移住することがあるかも...。

天の川の外側にあるさまざまな銀河を眺めたところで、
今回の「ゲストコーナー」では、田村さんに「宇宙で最初の酸素を探して」という
タイトルでお話をしていただきました。実は、酸素は人間の構成元素の約2/3を
占めています。しかし、宇宙ができたときには水素とヘリウムしかなく、酸素は全く
ありませんでした。さて、いつ酸素はできたのでしょうか。ここでタイムマシンとして
使われるのは望遠鏡です。
天体からの光は地球に届くまでに時間がかかります。例えば太陽の場合は約8分前の姿。
つまり、遠くの銀河を見るほど、昔の銀河の姿を見ることになります。
そこで、すばる望遠鏡で数年前に発見された130億光年離れた銀河に、酸素の兆候が
ないか、チリのアルマ望遠鏡を使って観測されました。すると、130億年前の銀河に
酸素が!!この130億年で10倍に酸素が増えていることもわかりました。
酸素は星が作っているそうですが、もっと遠くにある銀河にも酸素はあるのでしょうか…?
とても楽しみですね。

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まつわる最新の話題をお届けしています。
ぜひ、科学技術館4階・シンラドームへお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 7月 2日

2016年06月25日

6月25日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は亀谷和久(国立天文台)が案内役を
務め、ゲストにハワイに滞在中の大朝由美子さん(埼玉大学)を
お迎えしてお送りしました。

まず映しだされたのは科学技術館入り口の今日の様子。いよいよ梅雨の時期に入り、
今日は曇り空が広がっていました。シミュレーションの空に切り替えてみると、
南の空、西寄りに明るく輝く太陽があります。6月21日に夏至を迎えたため、
日が出ている時間が長く、時間を20時に進めてみても夜空は少し明るい様子。
そんな中、北の空に目を向けると北斗七星が。そのひしゃくの柄の部分のカーブを
保ちながら曲線を延長していくと…そこには明るく輝くうしかい座のアークトゥルスと
おとめ座のスピカが。これが春の大曲線です。さらに、しし座の近くには木星、
夏の星座さそり座の近くには火星と土星がありました。
最近は梅雨の影響で曇りがちですが、もし晴れていたら空をみあげてみてください!

続いて、日本の反対側、現在真夜中のアメリカにあるヤーキス天文台と中継を繋ぎ、
コーリーさんとの「ライブ天体観測」のコーナー!
木星、ソンブレロ銀河(M104)、三裂星雲(M20)の写真を送っていただきました。
木星に見える色の濃さが異なるしま模様は風の速さや流れの違いによって
生じるのだそう。とても興味深い話を聞くことができました。


jupiter.jpeg


図:木星

そして、待ちに待った「ゲストコーナー」、ふたつ目の
「ライブ天体観測〜ハワイ島からすばる8.2m望遠鏡の観測生中継〜」へ。
「ユニバース」案内役の一人である大朝さんが、ちょうどハワイ島にて天体観測中
とのことで、今度はハワイと中継を繋いでお話をしていただきました。
ハワイと聞くと青い海、白い砂というイメージをもつ人も多いのでは。
ではなぜそんなハワイに天体観測所があるのでしょう?
その答えは、ハワイがよく晴れ、空気が澄んでおり、星が瞬かないから。
さらにすばる望遠鏡のある国立天文台ハワイ観測所はマウナケア山4205mの頂上にあり、
街の光に邪魔されず、雲の上にあるため、星がよく観測できるのです。そこには、
私たちのイメージするハワイからは想像できないような赤茶けた大地が広がっていました。
なんと、雪が降ることもあるとか!
大朝さんが観測しているのは、ガスと塵から生まれる星の赤ちゃんです。暗黒星雲は
可視光で撮った写真では黒く見えますが、赤外線でみると明るく輝く星の赤ちゃんが!!
8.2mの口径を持つすばる望遠鏡で星の赤ちゃんの赤外線スペクトルを得るようです。
ここから、星や惑星の誕生と進化に迫るそう...新たな観測成果に乞うご期待!

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投稿者 ライブショーアシスタント : 6月25日

2016年06月18日

6月18日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は矢治健太郎(国立天文台)が案内役を
務め、ゲストに鈴木裕行さん(元筑波大学大学院)をお迎えしてお送りしました。

まず初めは「太陽系の姿」のコーナーから。3Dの宇宙を飛び回りながら水星から
順番に太陽系の惑星たちを見ていきました。木星では「大赤斑」を目印にして、
木星の自転周期を探るクイズに挑戦。さらに国立天文台と太陽観測衛星「ひので」で
観測された最新の太陽の様子を確認したあとは、地球に降り立ち「本日の星空」
コーナーへ。しし座の近くにはさきほど紹介した木星、さそり座の近くには明るく
輝く火星や土星が見えました。

その後再び、宇宙へ飛び立ち、太陽系から離れていくと、地上から見えていた星座の
形がどんどん崩れていきました。さらに、天の川銀河全体を見渡すと、星座を形作る
星々は比較的太陽系の近くに位置していることがわかります。

さらに天の川銀河から遠く離れると、たくさんの銀河たちに囲まれました。
銀河の中には銀河同士の衝突・合体によって生まれるものもあります。そこで、2つの
銀河をぶつけて新しい銀河を作るコンピュータ・シミュレーションをみなさんと
見ていきました。

この様々な銀河の形や色について、「ゲストコーナー」では鈴木さんに
「宇宙にあふれる「銀河」〜みんな違ってみんないい〜」というタイトルで
さらに詳しく解説していただきました。様々な銀河の共通点や規則性を用いると
楕円銀河・レンズ状銀河・円盤銀河の3つに大きく分類することができるそうです。
さらに形によって色も違うということがわかりました。例えば楕円銀河は赤っぽく、
円盤銀河は中心は赤色、外側は青色をしています。星は生まれときは青色ですが、
年をとるにつれて赤くなります。つまり、楕円銀河は年をとった星が多く、円盤銀河は
中心は年をとった星、外側は若い星で構成されているということがわかります。
何十億年とかけて多くの銀河が合体・衝突を繰り返した結果、現在観測できる
様々な形の銀河が形成されたということでした。
しかし、銀河には未だに多くの謎が残されているそうです。銀河の分布に
規則性がある理由や、実際にどのような銀河が衝突・合体を繰り返すと楕円銀河
や円盤状銀河のような形になるかなどはわかっていません。
今後さらに研究が進み銀河の謎が明らかにされていくのが楽しみですね。


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科学にまつわる最新の話題をお届けしています。
ぜひ、科学技術館4階・シンラドームへお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 6月18日

2016年06月11日

6月11日@科学技術館

本日のユニバースは大朝由美子(埼玉大学)が案内役を務め、上演しました。

最初は「本日の星空」のコーナー。お昼現在の空と太陽の姿を見ると、夏日となった
今日の太陽は黒点も見えて元気な様子。
「このまま今晩晴れたら、都心ではいくつの星が見えるかな?」
案内役の質問に20,30個という声や、6億個!という大胆な回答もありましたが、
正解は...ぜひ実際の空を確認してみてください!都心部は開発が進み、100年前には
東京で見えていた天の川も今では全く見えなくなってしまいました。そんな星が少ない
東京の夜空でもひときわ赤く明るく輝いている星があります。星座を線で結んでみますが、
どうやら星座の星々ではないよう...正解は火星です。火星は2016年5月31日に
地球と接近したことでニュースにも取り上げられました。そして、火星の隣で輝く星は
大きな環を持つ土星。夏の代表的な星座のひとつ、はくちょう座には、S106という星が
生まれている領域が隠れています。また、いて座付近にはSN2012dnという星が爆発した
瞬間が確認されています。そして、ケプラーの観測記録に残っているへびつかい座の
SN1604は超新星爆発をした残骸なのだそうです。
恒星にも人間のように一生があり、夏の夜空ではその様々な姿を追うことできるのです。

つぎは、「太陽系の姿」のコーナー。科学技術館から眺めた星空に別れを告げて、地球を
飛び出します。目の前には太陽系の惑星たちが!火星と木星の間にある小惑星帯は、
生まれたばかりの惑星の残骸の集まりかもしれないとも言われています。さらにその近くには、
最近アミノ酸が見つかったというチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星も!!
さらに太陽系から離れ、天の川銀河を飛び出したところで次のコーナーへ。

本日の「ゲストコーナー」には滝脇知也さん(国立天文台 理論研究部)をお招きし、
「ニュートリノで爆発する?超新星のふしぎ」というタイトルでお話していただきました。
超新星爆発は太陽に比べてずっと大きい星が爆発する現象です。最初に日本が誇る
スーパーコンピュータ「京」を使って、世界で初めて3Dで超新星爆発の様子を
シュミレーションした映像を見せていただきました。超新星爆発にはごく小さな
ニュートリノという素粒子が関わっています。ニュートリノと言えば2015 年の梶田さんが
受賞されたノーベル賞が記憶に新しいですが、実は、超新星爆発で発生したニュートリノを
カミオカンデが観測したことで2002年に小柴さんがノーベル賞を受賞しています。

ゲストコーナーの後には「銀河の果てへ」。天の川銀河をはなれて、大胆にも銀河の間を
飛び回ります。宇宙の大規模構造を眺めて、地球まで戻り、本日のライブショーを終えました。

科学ライブショー「ユニバース」は、毎週土曜日に様々なゲストをお招きして科学に
まつわる最新の話題をお届けしています。ぜひ、週末には科学技術館4階・シンラドームへ
お越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 6月11日

2016年05月28日

5月28日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は矢治健太郎(国立天文台)が
案内役を務め、ゲストに下条圭美さん(国立天文台チリ観測所)を
お迎えしてお送りしました。
実は矢治さん、ちょうど一週間前はゲストとしてコロンビアから中継をつないで
ユニバースに登場しました。ここで先週のライブセッションの様子(コロンビア側)の
画像と裏話をちらり。
先週はコロンビアでゲスト、本日は日本で案内役、なんだか面白いですね。

さて、本編は「太陽系の姿」からスタート。太陽系8惑星の中で太陽から最も
近い水星は5月9日に、太陽観測衛星「ひので」によって太陽の前を通過する姿が
観測されました。また、地球の一つ外側を惑う星、火星は5月31日に地球に
最接近するので大きさも明るさも増します。

続いて地球から見る「本日の星空」のコーナーへ。20時の南の空にはおとめ座、
南西の空にはしし座、天頂付近にはうしかい座が見えました。また、22時頃まで
時間を進めると、夏の星座さそり座が南東の空に顔を出しています。
アンタレスと火星が互いに赤く輝いていい勝負!

ここで日本の時間をお昼すぎに戻し、アメリカのヤーキス天文台と中継をつないで
「ライブ天体観測」のコーナー。本日は、コーリーさんが3つの天体画像を紹介して
くれました。1つめは、M11という散開星団、2つめはカラフルに色付けされた、かに星雲。
そして3つめは縞模様が特徴的な木星です。


jupiter2.png

図:木星

コーリーさんに「Thank you!」と伝えてお別れした後は、「ゲストコーナー」へ。
下条さんには「アルマ望遠鏡で太陽を観測!?望遠鏡は壊れないの?」という
タイトルで太陽観測の最前線をお話しいただきました。
まずシンラドームいっぱいに映し出されたのは、BS放送を受信するような
パラボラアンテナ...?しかも、とても巨大なうえに砂漠にたくさん設置されています。
実は、アルマ望遠鏡とはこの複数のアンテナを組み合わせて宇宙からの電波を
とらえる干渉計方式の巨大電波望遠鏡なのです。その数なんと66台!
それらが最大15km四方に配置されています。つまり、これは最大15kmの擬似的な
「鏡」をつくっているということになるのだそう。
では、このアルマ望遠鏡、太陽は観測できるのでしょうか?熱で壊れてしまわないの
でしょうか?下条さんにはフランスの太陽炉の焦点に鉄をかざした映像を見せて
いただきました。数秒のうちに鉄が溶け出してしまう様子は衝撃的です。
アルマ望遠鏡が熱に負けないためには、いろいろな工夫がなされているそうで、
そのうちの一つがパラボラアンテナ表面の絶妙な”凹凸”。この凹凸は熱を持ち込む
可視光や赤外線だけを様々な方向に反射させるので、太陽からの電波をうまく
とらえることができるそうです。
アンテナの数が増えるほど、太陽観測の可能性は広がります。まだ66台すべての
アンテナを使用して太陽を観測したことはないのだそうで、今後の太陽観測に期待が
高まります!

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ぜひ、科学技術館4階・シンラドームへお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 5月28日

2016年05月21日

5月21日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は亀谷和久(国立天文台)が案内役を
務め、ゲストにはコロンビアに滞在中の矢治健太郎さん(国立天文台)を
お迎えしてお送りしました。

まずは「本日の星空」のコーナーから。お昼の科学技術館がドームに
映し出された後は時間を進めて本日22時ごろの星空に。西の空にはしし座、
南の空にはおとめ座、北の空には北斗七星を見ることが出来ます。また、
南東の空にはさそり座が見え、さそり座の一等星アンタレス輝いていました。
赤いアンタレスは「火星に対抗するもの」という意味を持ちますが、
この夏はアンタレスの近くにちょうど火星が見えるのでぜひ見比べてみてください!

時間を日本時間のお昼に戻したところで「ゲストコーナー」へ。
「ユニバース」の案内役の一人である矢治さんが、日本の反対側、コロンビアで
開催されている会議に出席中とのことで、なんと!コロンビアと中継をつなぎ
「ユニバースfromコロンビア 〜地球の裏側からこんばんは〜」というタイトルで
ゲストコーナーに登場!
中継には同じくコロンビアに滞在中の小林さん(総研大)と
藤原さん(国立天文台ハワイ観測所)にも出演していただきました。
コロンビアと日本の時差は約14時間なので、コロンビアはなんと午前0時過ぎ。
日本から「こんにちは!」と声をかけると「こんばんは!」とあいさつが返ってきました。
さて、コロンビアとはどんなところなのでしょう?まず、矢治さんが滞在している
コロンビアのメデジンの街並みがスクリーンに映し出されました。れんが色の家や
建物が山の斜面にびっしりと建てられているのが特徴です。メデジンは
コロンビア第2の都市です。コロンビアは北緯6°に位置しており、標高1500mにも
関わらず、5月でも気温は26〜28℃とかなり暑いそう。
今回矢治さんたちが出席したのは天文教育普及の国際会議。
会議のロゴを見せていただくと、案内役曰く、まるで「かまぼこ」のような半円状の形。
これはいったい何を表しているのでしょう?


CAP2016.png

実はこれ、北の空の星の軌跡を表しています。
コロンビアでは北極星が北の空の地平線に近いところにあるので、星の軌跡が
北極星を中心に半円を描いているように見えるのです。
矢治さんには他にも研究発表の様子などを、さらに藤原さん、小林さんには
発表内容を紹介していただきました。海外の国際会議に出席すると、海外の
研究事情がわかるのはもちろん、海外の人と友達になれるというので素敵ですね!

最後の「重力の不思議」のコーナーでは惑星の運動と重力に関する実験を行いました。
地球の速さを変えたり、太陽がある日突然なくなったりしたらどうなるか?という
シュミレーションを行いました。

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投稿者 ライブショーアシスタント : 5月21日

2016年05月14日

5月14日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は大朝由美子(埼玉大学)が案内役を
務め、ゲストに高木悠平さん(国立天文台)をお迎えしてお送りしました。

まず初めに、ユニバースが始まったお昼の東京の空からスタート。さて、お昼に
星を見るためにはどうしたらよいでしょうか...。青い空を見上げると、そこには
明るく輝く星、太陽があります。ここで、埼玉大学と太陽観測衛星で観測した
最近の太陽の画像を見ると、周りより温度が低い黒点を見つけることができました。
しかし5日前の観測画像と比較してみると、黒点の数が合わない...?黒点のように
見える黒い影、実は5月9日の夜(日本時間)に太陽面の前を通り過ぎた水星の姿
だったのです。

さて、星を見るには夜の世界に行くという方法もあります。ということで地球を飛び出し、
日本の反対側にあるアメリカのヤーキス天文台までひとっ飛び!日本はお昼ですが、
アメリカは深夜の2時。もう夏の大三角形やさそり座が顔を出している時間です。
さらに火星、土星、木星、月を見ることができました。5月31日には2年2ヶ月ぶりに
火星が地球に最接近するので、ぜひ赤く輝く火星を探してみてください!

続いての「ライブ天体観測」では、ヤーキス天文台の研究員のKoreyさんにリクエスト
していた土星、わし星雲M16と渦巻銀河M101の画像について解説していただきました。

「太陽系の姿」のコーナーでは、地球からズームアウトしていき太陽系の惑星と小惑星帯、
そして外縁天体を紹介。外縁天体には9番目の惑う星、「惑星」があるのではないかという
ニュースが最近話題になりましたね。

そして待ちに待った本日の「ゲストコーナー」では、高木さんに
「この星は何歳?年齢から探る星と惑星の作り方」というタイトルでお話をしていただきました。
星は生まれては死に、そこからまた新しい星が生まれます。ガスから生まれた星たちは
生まれたときは集まっていますが、だんだんと散らばっていきます。そしてやがては
おうし座にあるアルデバランのように巨大な星になります。
私たちの住む地球のような惑星が誕生するのは、太陽のような恒星が生まれてから
100万年〜1000万年かかると考えられています。このように星の年齢は時間の
スケールが大きいので、ずっと観測し続けることはできません。では星の年齢を知る
ためには、どうしたらよいでしょうか。
ヒントは星の進化段階における密度。実は若い星は大きく、明るく、密度が小さいのですが、
一人前の星になるにつれて、小さく、暗く、密度が大きくなっていくのです。密度は、
分光観測からスペクトルの黒い筋"吸収線"を観測することによって求めることができます。
この方法によって、恒星の周りにある惑星のもととなる円盤のなくなり方に法則が
ありそうだということ、さらに、星の生まれる環境によって進化の仕方が異なることが
わかってきたのだそうです。今後の研究がとても楽しみですね!

最後に、天の川銀河の外、さまざまな色や形をもつ銀河の間を遊泳して
本日のライブショーは終了しました。

科学ライブショー「ユニバース」は、毎週土曜日に様々なゲストをお招きして、
科学にまつわる最新の話題をお届けしています。

投稿者 ライブショーアシスタント : 5月14日

2016年05月07日

5月7日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」では、野本知理(千葉大学)が
案内役を務め、ゲストに真貝寿明さん(大阪工業大学 情報科学部)を
お迎えして、通常上演と「重力波検出記念特別講演会」の
二部構成でお届けしました。

1回目の通常ユニバースでは、まず「重力の不思議」からスタート。
3Dの分子をドームいっぱいに映して、なんの分子か当てるクイズを行いました。
水に始まり、様々な食品や調味料に含まれている分子を紹介していきました。
本日ご来場いただいた方は難しい分子もどんどん当てしまうのでびっくり!

続いて、「恒星間飛行」のコーナです。まずは地球から一番近い恒星αケンタウリに
飛んで行っていき、地球から見える星座の形とどのように違うかを確かめてみました。
さらに「もしシンラドームが光速の80%で飛べる宇宙船だったら」という
シミュレーションで、オリオン座にあるベテルギウスまで星間飛行をしました。
星の間をどんどん飛んで行く様子に客席からも歓声が上がっていました。
また、時間を過去へ巻き戻し、星たちの動きにも注目。何万年もさかのぼると、
現在見ることができるおなじみの星座の形が変化していたり、とても明るい星
が増えていたり、過去と現在の星空の違いがよくわかりました。

最後は、「重力の不思議」のコーナーです。太陽系内惑星の運動シミュレーションを
用いて、太陽を消したり、増やしたりすると惑星たちはどうなってしまうのか
実験しました。
終盤には会場の皆さんの好きなところに太陽を4個増やしてみました。惑星たちの
奇想天外な動きに、客席からは思わず笑いがもれていました。

「ゲストコーナー」では、真貝さんに
「アインシュタインが予言して100年、ついにとらえた重力波」と題して
お話いただきました。
重力波とはなにか、直接検出されるということがどれだけすごいことなのか...
詳しくは重力波検出記念特別講演会をご覧ください。

科学ライブショー「ユニバース」は、毎週土曜日に様々なゲストをお招きして、
科学にまつわる最新の話題をお届けしています。
ぜひ、科学技術館4階のシンラドームへお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 5月 7日

2016年04月23日

4月23日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は亀谷和久(国立天文台)が案内役を
務め、ゲストに上土井大助さん(宇宙航空研究開発機構)をお迎えしてお送りしました。

まずは科学技術館前の写真からスタート。写真から現在の空の様子が映し出された
シミュレーションに切り替わり、時間を進めて「本日の星空」をみなさんと
見ていきました。
季節はすっかり春となり、20時になると西の低い空にはオリオン座や冬の大三角形などが、
南にはしし座などの春の星々が見えます。しし座のすぐ下に見える明るい星は木星です。
都内の明るいところでも見ることができるのでぜひ探してみてください。

続いて地球を飛び出し宇宙へ。ライブショーが行われている時間、日本は太陽に照らされ
ているので昼ですが、日本の反対側にあるアメリカは夜ですよね。そこで、シカゴ郊外に
あるヤーキス天文台の研究員のみなさんと中継を繋いで「ライブ天体観測」のコーナー。
研究員のKoreyさんには事前に観測していただいた渦巻銀河(NGC2903)、木星と3つの
衛星、子持ち銀河(M51)の画像の解説をしていただきました。

m51.jpg


図:M51

再び宇宙空間に戻り、太陽系の惑星たちを確認したら今度は銀河の世界。
銀河団などを見つつどんどん遠くへ離れ、宇宙の果てまで行ったところで地球に
戻ってきました。

本日の「ゲストコーナー」では、上土井さんに、「宇宙に発電所を作る!」と題して
お話しいただきました。
上土井さんが研究していらっしゃるのは「宇宙太陽光発電所」という構想で、
名前の通り宇宙に太陽光発電所を作ろうというものです。
なぜ宇宙に作るのかというと、地上と違って天気に左右されない、1年間通して
ほとんど夜が来ない、広い空間を確保できるという3つの大きなメリットがあるから
なのだとか。
では、宇宙から地上までどのように電気を送るのでしょうか。宇宙から電線を
引くわけにはいかないので、電波の一種であるマイクロ波を使って送るのだそうです。
マイクロ波は携帯電話の通信や電子レンジに使われている電波の一種です。
電子レンジはこの電波を強めることで食べ物が温まる仕組みになっていますが、
宇宙から送られてくるマイクロ波は弱めて送るため、人や生き物などには影響が
出ないようになっています。
果たしてそんな仕組みで本当に電気を送ることができるのでしょうか。ここで、
上土井さんが実験で実際に見せてくださいました。板に針金を貼って、LEDを繋ぎます。
そこにトランシーバーから電波を送ると、LEDが光りました!トランシーバーに近づくと
LEDが明るくなり、遠ざかると暗くなって消えてしまいます。この仕組みを使って地上に
電気を送ります。
2km四方の太陽光発電で原子力発電所1基分の電力を発電することができるとのことですが、
そんな大きいものを打ち上げて組み立てるのはとても大変です。そこで、上土井さんは、
宇宙空間でパネルを組み立てることができる装置を開発しているのだそうです。
地上では重力がはたらいているので、実験は装置を吊り下げて無重力を模擬した状態で
行われるのですが、吊り下げワイヤの取り回しが大変なのだそうです。
宇宙太陽光発電の研究は大変ですが、地上とは違う良さがあります。
皆さんもぜひ調べてみてください!

科学ライブショー「ユニバース」は毎週土曜日に科学技術館4階のシンラドームで
行われています。
最新の科学の話題を聞きに足を運んでみてはいかがですか?

投稿者 ライブショーアシスタント : 4月23日

2016年04月16日

4月16日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は野本知理(千葉大学)が案内役を務め
お送りしました。

最初は「分子の世界」のコーナーです。3Dの分子をドームいっぱいに映して、
なんの分子なのかクイズをしました。水分子に始まり、料理の『さしすせそ』にも
出てくる様々な調味料の分子を紹介していきました。発想豊かな回答もあって会場は
大盛り上がりでした。

続いて、「恒星間飛行」のコーナです。地球から一番近い恒星であるαケンタウリに
飛んで行き、地球から見える星座とαケンタウリから見える星座の違いを
確かめました。さらに、もし光速の80%で飛べる宇宙船があったら...という
シュミレーションでオリオン座のベテルギウスまで星間飛行をしました。
宇宙船の旅は思わず声が出てしまうほど圧巻です!

最後は、「重力の不思議」のコーナーです。太陽系の惑星の運動シュミレーションを
用いて、もし地球の公転速度が速くなったら、太陽がなくなったら、太陽系はどうなって
しまうのかというシュミレーションを行いました。締めは太陽が10個増えたらどうなるか
というシュミレーションです。会場の皆さんの好きなところに太陽を置いて実験しました。
地球が派手に突き飛ばされたり...結果はシンラドームでのお楽しみ。

科学ライブショー「ユニバース」では、毎週土曜日に科学の話題をお送りしています。
週末のお出かけの際はぜひ科学技術館へお越しください。
4Fシンラドームでお待ちしております。

投稿者 ライブショーアシスタント : 4月16日

2016年04月09日

4月9日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、矢治健太郎(国立天文台)が
案内役を務め、鳥海森さん(国立天文台太陽天体プラズマ研究部 特任助教)を
ゲストにお迎えしてお送りしました。

まず初めに「太陽系の姿」のコーナーから。水星から順番に太陽系の惑星を
みなさんで見ていきました。木星では「大赤斑」を目印に木星の自転周期クイズを
行いました。

続いては最近の太陽の様子を確認。スクリーンには3種類の太陽画像が
映し出されましたが黒点は1ヶ所だけ出現していました。黒点の数はおよそ
11年周期で変化します。太陽の黒点数の年変化のグラフを見ると、
2012年前後に極大を迎えたあと黒点数は減少し、2000年頃の極大期よりも
黒点数は減少していることがわかります。

「本日の星空」では今夜20時の空を紹介。東の空にはしし座、おとめ座、
かみのけ座をはじめとする春の星座が、西の空にはまだ冬の星座も見ることができます。

「ライブ天体観測」ではヤーキス天文台のビビアンさんと中継をつないで、
現地で撮影された銀河などの画像を紹介していただきました。一部の銀河の
画像はなんと高校生が撮影したのだそう。銀河を真上や真横から撮影した画像を
見ると銀河の構造がよくわかります。


ngc5907.jpg

図:NGC5907(横から見たとき)

ngc4535.jpg

図:NGC4535

さて、いよいよ本日の「ゲストコーナー」へ。鳥海さんには
「黒点・フレア 太陽の謎に迫る!」と題して太陽観測・シミュレーションの
研究最前線についてお話しいただきました。
まず、スクリーンに大きく映しだされたのはアメリカの人工衛星「SDO」によって
撮影された太陽フレアの迫力ある映像。太陽フレアは黒点の近くで起きる太陽の
爆発現象です。
ここからはクイズを通して様々な太陽の謎に迫っていきました。
まず、なぜ黒点は暗いのか?という謎からスタート。黒点の明るさには温度が関係
しています。黒点の温度が周りよりも低くいので暗く見えるのです。それではなぜ
黒点は温度が低いのでしょう?正解は、黒点に「磁場」があるから。磁場にはガスの
運動をおさえる働きがあり、その結果、温度が低くなるのです。
続いて、その磁場はどこから来るのか?という謎へ。磁場は太陽の中から
湧き出ているのだそうです。太陽の中を直接見ることはできないので、
スーパーコンピュータで再現された太陽内部の映像を見せていただきました。
橋をかけるようにして形成される磁場の様子がわかりましたね。
実はコーナーのはじめに映しだされたインパクトある太陽フレアの発生にはこれまで
出てきた「黒点」と「磁場」が関係しています。磁場のある黒点のまわりでエネルギーが
解放されることで太陽フレアが生じるのです。
さらに太陽フレアは地球にも影響を及ぼします。地球から見えるオーロラは
太陽フレアによって生じた高エネルギーの「粒子」が地球の磁場に沿って降り注ぐことで
発生します。
まさに、太陽の活動が地球と密接につながっている!と実感できるようなお話でした。

科学ライブショー「ユニバース」は、毎週土曜日に様々なゲストをお招きして、
科学にまつわる最新の話題をお届けしています。
ぜひ、科学技術館4階・シンラドームへお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 4月 9日

2016年04月02日

4月2日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、大朝由美子(埼玉大学)が
案内役を務め、ゲストに寺居剛さん(国立天文台ハワイ観測所)を
お迎えしてお送りしました。

まず、インドネシアで撮影された皆既日食の全天周動画が映しだされ
ました。明るかった空が急に暗くなり、かと思えば真っ黒な太陽が!
次回はアメリカで皆既日食が見られるとのこと、楽しみですね。

「季節の星空」のコーナーでは東京の空を紹介しました。夜でも
明るい東京ではいくつくらいの星が見えるのでしょうか...?
20時の空には木星とオリオン座、冬の大三角形が見られます。
また明け方には夏の大三角形とさそり座の姿がありました。さそり座の
近くに明るく輝く火星と土星。さそり座のアンタレスは火星と同じくらい
赤い星ということで名づけられたそうです。ぜひ4月の星空を
見上げてみてください!

「太陽系の姿」のコーナーでは、惑星たちの名前をみなさんに
当ててもらいました。望遠鏡で初めて見つかったのが天王星、そして、
他の惑星の軌道から予測されて見つかったのが海王星。その外側には
冥王星のほか、氷で覆われた太陽系外縁天体たち…

そこで「ゲストコーナー」では、寺居さんに
「新惑星は存在するか?すばる望遠鏡の挑戦」というタイトルで外縁天体の
お話をしていただきました。なんとハワイと生中継!
すばる望遠鏡はハワイのマウナケア山(4205m)にあり、口径8.2mの
反射鏡を持つ世界最大級の望遠鏡です。寺居さんはこのすばる望遠鏡で先ほど
紹介した外縁天体の研究を行っているそうです。
2008年に神戸大学が、そして2016年にはアメリカのグループが、太陽系外縁部の
外側に未知の惑星が存在するのではないかという仮説をそれぞれ発表しました。
前者の新惑星は地球と大きさが比較的似ていると考えられていますが、後者は
地球の10倍の重さをもち、より遠くにあると予測されています。
現在、すばる望遠鏡と新装置HSCで新惑星の探査が進められており、さらなる
大規模な観測が早ければ半年後に開始されるとか…結果が楽しみですね。

さらに、国際協力による口径30mの新たな望遠鏡TMT(Thirty Meter Telescope)
の建設計画が今まさに進行しています。すばる望遠鏡と連携することで
より高性能な観測が期待されているとのこと!

最後に、銀河系を眺めてさまざまな形・色・大きさを持つ銀河を遊泳し、
地球まで戻ってきました。

科学ライブショー「ユニバース」では、毎週様々な科学の話題をお送りしています。
是非土曜日は、科学技術館4階のシンラドームへお越し下さい。

投稿者 ライブショーアシスタント : 4月 2日

2016年03月26日

3月26日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、野本知理(千葉大学)が案内役を
務め、ゲストに大朝由美子さん(埼玉大学)をお迎えしてお送りしました。

まず、スクリーンには大きく私たちの住む地球が映しだされました。
ちょうどお昼時の日本では星空を見ることはできませんが、このときアメリカは
真夜中。冬の星座が沈み、春の星座が見えるころです。本日はライブショー初の
試みで、アメリカのヤーキス天文台の望遠鏡を遠隔操作して観測を行いました。
果たして天体写真を撮ることはできたのでしょうか。

観測の結果を待ちつつ、続いて「分子の世界」のコーナーへ。3Dの分子モデルの
動きを順に見ていきました。食塩の分子モデルは温度を上げていくと規則的な
配列が崩れてしまいました。食塩は何度で融けるのでしょうか...?

続いては「重力の不思議」のコーナー。どうして太陽の周りを惑星は回って
いるのでしょう。それは重力による影響が大きく関係しています。地球の移動速度を
速くしたり、太陽を消してみたり、様々なシミュレーションを行いました。

続いて、本日の「ゲストコーナー」へ。
大朝さんには「インドネシアでとらえた黒い太陽」というタイトルで、記憶にも
新しい皆既日食のお話を伺いました。
皆既日食とは、太陽ー月ー地球が一直線に並んだときに起こる現象ですが、太陽の
周りを回る地球の公転軌道と地球の周りを回る月の公転軌道がずれているため、
そう簡単に起こるものではありません。
さて、3月9日にインドネシアでは皆既日食が見られ、日本では部分日食が
見られました。インドネシアには古くから『怪物が太陽を飲み込んでしまう』
ために日食が起こるという言い伝えがあり、30年ほどまえの皆既日食のときは多くの
人が家に閉じこもっていたのだそう。しかし今回の日食はみなで楽しんだようです。

そして皆既日食は太陽を取り巻くダスト「ダストリング」の観測をする絶好の
チャンス。通常、太陽から離れるほど明るさの度合いは小さくなりますが、
ちょうど50年前、急に明るくなる場所の存在が明らかになりました。これは
ダストリングによる影響と考えられているものの、なかなか観測に成功していません。
2009年で日本で起きた皆既日食は曇ってしまい断念。
そして今回、インドネシアでダストリングの観測に再チャレンジ。結果は・・・?
最後に太陽観測衛星「ひので」によって撮影された動画を見せていただきました。

さて、「ライブ天体観測」の結果はというと...M81の写真を撮ることに成功!
M81は星が生まれガスが吹き出す活動銀河です。
2回目の上演ではヤーキス天文台のビビアンさんと一緒にフクロウ星雲の写真を
見ました。

M81_1239473_rprime_001-rgb.jpg

図:M81

科学ライブショー「ユニバース」は、毎週土曜日に様々なゲストをお招きして、
科学にまつわる最新の話題をお届けしています。
ぜひ、科学技術館4階シンラドームへお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 3月26日

2016年03月19日

3月19日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は
亀谷和久(東京理科大学)が案内役を務め、上演しました。
ゲストはちもんずの潮田和俊さん(埼玉大学)、
大山結和さん(慶應義塾大学)でした。

はじめに映し出されたのは科学技術館入り口前の写真。本日は
あいにくの曇り空でしたが、シミュレーションに切り替えて
時間を進めるとシンラドームには満点の星空が。
「本日の星空」のコーナーではオリオン座にある二つの一等星や
冬の大三角、さらに冬のダイアモンドとカノープスを紹介しました。
まだ冬のきれいな星々が見ることができるので、ぜひ皆さんも
空を見上げてみてください。

次は「太陽系の姿」のコーナー。
太陽系の惑星たちはみんな同じ方向に、そして内側にある惑星ほど
速く太陽の周りをまわっていました。さらに天の川銀河、宇宙の果てまで
見に行きました。
「重力の不思議」のコーナーで再び話題は太陽系へ。地球の速さが
変わったとき、太陽がなくなったとき...惑星たちはどのように動くのでしょうか。
普段見られないような太陽系の姿に興味のある方はぜひ自分の目でご確認ください!

続いては「ゲストコーナー」
一回目の上演では、潮田さんに「天体観測の装置を作ろう!」という
タイトルでお話しいただきました。天文学とは何か、というクイズに始まり、
潮田さんが開発した観測装置『MuSaSHI(むさし)』について小さなお子様にも
わかりやすく説明していただきました。
『MuSaSHI』は望遠鏡で集められた天体からの光を色ごとに分けて測る観測装置で、
3枚のフィルターのデータを同時に得ることができます。これは時間の短縮や
同じ条件下での観測という利点につながります。
ひとえに装置を作るといっても、設計から組み立て、試験など様々な過程が
必要なのだそうです。既に埼玉大学の望遠鏡には『MuSaSHI』が取り付けられ、
観測が行われているとのこと。今後の活躍に期待ですね!

二回目の上演では、大山さんに「医療と自動診断の未来」という
タイトルでお話しいただきました。最近、ドラマの影響で「病理医」の世界に注目が
集まっています。病理医とは、内科医や外科医と同じ専門医のひとつ。顕微鏡に
よる細胞や組織の観察をすることで患者さんの病気を診断する大事な職業です。
しかし日本では病理医が不足しているのが現実です。そこで大山さんは病理医の
役割を担う「コンピュータのお医者さん」のシステム開発に取り組んだそうです。
大山さんが焦点を当てたのは検診で予防可能な唯一のがんである子宮頸がん。
細胞ががん化している可能性のあるものを自動で把握するシステムについて
詳しく説明いただきました。
コンピューターのお医者さんが現れる未来も近いかもしれませんね!

科学ライブショー「ユニバース」は、毎週土曜日に様々なゲストをお招きして、
科学にまつわる最新の話題をお届けしています。
ぜひ、科学技術館4階シンラドームにお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 3月19日

2016年03月12日

3月12日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、矢治健太郎(国立天文台)が
案内役を務め、ゲストに菅原龍さん(立教大学理学部、元・青年海外協力隊)を
お迎えしてお送りしました。

まず、「太陽系の姿」のコーナーからスタート。3種類の波長で観測された
太陽の画像を見比べたあとは、3月9日に起こった部分日食の話題へ。
東京はあいにくの曇り空でしたが、インドネシアでは皆既日食が見られたそうで、
現地で撮影されたダイヤモンドリングと最大食の画像がドームに映し出されました。

「ライブ天体観測」ではアメリカのヤーキス天文台のビビアンさんと生中継!
子持ち銀河と呼ばれる大小2つの銀河と渦巻銀河の画像を紹介していただきました。

m51_20160311_expfilters_y41_1225433_iprime_009.jpg

図:子持ち銀河

「本日の星空」は、このあとのゲストコーナーにちなんでジャマイカに着陸。
ジャマイカは日本との時差が14時間あり、日本よりも南に位置しています。
そのため、日本ではなかなか見ることのできないカノープスが高く見えるのです。
他にも日本とジャマイカでは星の見え方が少し違っていましたね。

そしていよいよ「ゲストコーナー」。菅原さんには
「Youは何しにジャマイカに? 青年海外協力隊・環境教育奮闘レポート」
というなんだか聞き覚えのある(?)タイトルでお話しいただきました。
ジャマイカ(Jamaica)と日本(Japan)は国名がアルファベット順で隣り合っている
ため、国連前の国旗が一緒に並んでいるという意外なつながりがあるのだそう!
ジャマイカと言えばウサイン・ボルト選手をはじめとする陸上選手や、
カリブ海のコバルトブルーの綺麗な海など素敵なイメージが多いですよね。
しかし、それは観光に限った話。ジャマイカの多くの町ではごみ問題が非常に
深刻で、道端やイベント会場などではごみが平気で放置されているのだそうです。
菅原さんはそんなジャマイカのごみ問題を解決するために、現地の子どもたちに
環境教育を行う活動をしていました。
その活動の1つとして、子どもたちと一緒に再生紙を使った折り紙をしたそうで、
鶴の折り方を教えるのがとても大変だった、とおっしゃっていました。
環境面ではまだまだ課題がたくさんあるようですが、実は日本との関わりが
なかなか深い国でもあります。よく耳にするコーヒーのブランド、ブルーマウンテンは
ジャマイカでしか採れないもので、しかもその約80%が日本へと輸出されている
そうです。さらに、日本からはジャマイカへ中古車を輸出しており、日本の
自動車メーカーは現地でもとても有名だそうです。
日本のほぼ裏側にあるジャマイカ、これからはぜひ様々な視点から注目して
みてください!

科学ライブショー「ユニバース」は、毎週土曜日に様々なゲストをお招きして、
科学にまつわる最新の話題をお届けしています。
ぜひ、科学技術館4階・シンラドームへお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 3月12日

2016年03月05日

3月5日@科学技術館

本日の科学ライブショーは野本知理(千葉大学)が案内役を務め、
上演しました。

まずは「ゲストコーナー」から始まりました。
本日のゲストは藤原 英明さん(国立天文台 ハワイ観測所)で、
「すばる望遠鏡が見た元気な赤ちゃん星」というタイトルで、
インターネット中継を使ってお話しして頂きました。
藤原さんはハワイ島のマウナケアにあるすばる望遠鏡という所で
研究されています。すばる望遠鏡は、面白い研究テーマを応募して
採用されれば誰でも観測できる仕組みになっています。
台湾の研究チームの提案で、生まれたばかりの星の観測が進められていました。
その結果、赤ちゃん星(と言ってもなんとおよそ100万歳!)が周囲のガスを
食べる様子を観測することに成功したそうです!
実際にガスが星に吸い込まれている様子を写真でお見せいただきました。
中には吸収したガスを周囲に撒き散らすような星もあり、藤原さんはそれを
「おなかがぺこぺこ過ぎて、ご飯を食べ散らかしている元気いっぱいの赤ちゃん星」
と表現していました。少しお行儀が悪いですね...。
でも、星の成長にとって大事なステップなのだそうです。
この元気な赤ちゃん星ははくちょう座やオリオン座付近でも見つかっている
そうです。
こういった様々な研究結果や宇宙の写真は、すばる望遠鏡のHPで見られるそうなので、
みなさん是非チェックしてみて下さい。

すばる望遠鏡
http://subarutelescope.org/j_index.html


次は「分子の世界」のコーナーです。身近な物質や調味料を分子の世界から眺めて
クイズを行いながら紹介していきました。「この物質は何でしょう?」という問いに、
ヒントを参考にしながらみなさん元気いっぱいに答えていました。

「重力の不思議」のコーナーでは、太陽系にちょっとした変化を加えると
惑星たちがどう動くかシミュレーションを紹介していきました。
「もしもある日突然太陽系にさらに太陽が現れたら?」どうなるのでしょう。
太陽を5つも加えて重力シミュレーションを行いました。

科学ライブショー「ユニバース」では、毎週様々な科学の話題をお送りしています。
是非土曜日は、科学技術館4階のシンラドームへお越し下さい。

投稿者 ライブショーアシスタント : 3月 5日

2016年02月27日

2月27日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は矢治健太郎(国立天文台)が
案内役を務め、ゲストに今村剛さん(宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所)
をお迎えしました。

本日のショーは「太陽系の姿」からスタート。太陽系の各惑星を順番に
見たあと、太陽にズームアップ。本日国立天文台で観測された太陽の
画像を見ました。
3月9日には日本各地で「部分日食」が見られます。食が最大になる
3月9日11時ごろに時間を進め、太陽・月・地球の並び方を宇宙から
確認しました。
当日晴れていれば部分日食を観測することができますが、サングラスや
下敷きで太陽を見ると目を痛める恐れがあります。
日食めがねやピンホールの穴から太陽の像を地面に映すなどして、
安全に天体ショーを楽しみましょう!

2016年3月9日 日本全国で部分食
http://www.nao.ac.jp/astro/sky/2016/03-topics02.html


次は「本日の星空」のコーナー。
今晩見えるオリオン座やおうし座、冬の大三角形など冬の代表的な
星座を紹介しました。ここで、今研究者の間で話題になっている
「高速電波バースト」という現象に関するニュースをお届け。
この現象は、ある銀河が1000分の1秒という短い時間に電波で光る、
というものです。
おおいぬ座のシリウス付近でこの「高速電波バースト」の発生源である
銀河が見つかりました。その銀河は地球から50億光年離れており、
さらにその銀河と地球の間にバリオンという物質がどれくらい存在するのか
明らかになりました。

本日の「ゲストコーナー」は「金星探査機あかつき 〜旅路の果て、そしてこれから〜」。
金星は大きさが地球と同じくらいであることなどから、地球の「双子星」と
呼ばれています。しかし、実は地球のおよそ100倍も濃い大気に覆われており、
その96.5%を占める二酸化炭素の温室効果で金星の表面温度は460℃と
非常に高いのだそうです。
これは「地球温暖化の成れの果て」のような状態です。

金星探査機「あかつき」は、2010年5月に打ち上げられましたが、
12月に金星と接近した際に減速できず、軌道の投入に失敗してしまいました。
それから5年の月日を経て、ついに昨年の12月、軌道投入に見事成功しました。
「あかつき」の軌道は大きな楕円の形をしており、金星から遠いところで
およそ30万kmも離れています。「あかつき」はいわば金星の気象衛星。
金星で吹いている時速360kmという猛烈な風や活火山の有無などを調べ、
金星と地球の環境の仕組みがどう違うか解明することが大きな目的です。
現在は長い旅で故障したところがないかチェック中とのこと。
4月から本格的な観測が始まる予定です。今後の活躍に乞うご期待!

科学ライブショー「ユニバース」は、毎週土曜日に様々な
ゲストをお招きして、科学にまつわる最新の話題をお届けしています。
ぜひ、科学技術館4階シンラドームへお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 2月27日

2016年02月13日

2月13日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、亀谷和久(東京理科大学)が
案内役を務め、ゲストには門内靖明さん(慶応義塾大学理工学部
物理情報工学科)をお迎えしてお送りしました。

まずは「本日の星空」のコーナーからスタート。映し出されたのは科学技術館
入り口前の写真です。シミュレーションに切り替えて、現在の時刻から
20時まで時間を進めていきました。
南の空にはオリオン座やふたご座をはじめとする冬の星座が並んでいます。
冬は明るく輝く星が多く、1等星、もしくはもっと明るい星を結んでできる
六角形は「冬のダイヤモンド」と呼ばれています。
また、南の地平線近くにはカノープスもみることができました。

時間を現在時刻に巻き戻したところで、続いてはアメリカの
ヤーキス天文台のビビアンさんと中継をつなぐ「ライブ天体観測」です。
本日の東京は暖かいですが、真夜中のヤーキス天文台の気温はなんと−18℃。
スクリーンにはビビアンさんから送られてきた写真が映し出され、
ビビアンさんに英語で解説していただきながら3枚の天体画像を
見ていきました。1つ目は「カタリナ彗星」。ボヤっとしていて、彗星特有の
「尾」が見られました。2つ目は「オリオン大星雲」。オリオン座の中に
あるトラペジウムを確認することができました。そして最後は「銀河 M66」。
星が集まって渦巻き模様になっているなんて不思議ですね。


rock orion nebula Yerkes_1201430_irg_norm_align.png

図:オリオン大星雲

地球を離れて「太陽系の姿」を見たあとは、さらに銀河へと飛び立ち、
宇宙旅行を行いました。

最後は「ゲストコーナー」。門内さんに「見えない光・聞こえない音が
可能にする体験」と題して、お話しいただきました。
まずは「見えない光」が可能にする体験のお話から。普段目に
見えている光は可視光といいます。しかし、光(電磁波)には様々な
種類があり、ラジオの通信に使われている電波や電子レンジに
使われているマイクロ波のように「見えない光」が存在します。
「テラヘルツ波」も見えない光の一種で、電波と可視光の中間に
あります。このテラヘルツ波は、物に触れることなくジェスチャーで
物を操ることを可能にするかもしれないのだそうです。
次に「聞こえない音」が可能にする体験のお話。聞こえない音の一つに
超音波があります。シンラドームには「画面の無い」タッチパネルを
操作する人の動画が映し出されました。超音波を使うと、そこに画面がなくても
あたかも「画面に触った」かのような感覚になる技術が開発されつつあるそうです。
近い未来、私たちも使っているかもしれません。とてもわくわくしますね!

科学ライブショー「ユニバース」では毎週様々なゲストをお呼びして科学の話題を
お送りしています。ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 2月13日

2016年02月06日

2月6日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、伊藤哲也(国立天文台)が
案内役を務め、尾崎忍夫さん(国立天文台 先端技術センター/TMT推進室)を
お迎えしてお送りしました。

まずは「本日の星空」のコーナーから。今夜20時の西の空には、実はまだ
秋の四辺形やアンドロメダ座といった秋の星座が見えます。そして南の空に
目を向けると、こん棒を振り上げた狩人のオリオン座やオリオンに襲いかかる
おうし座などの冬の星座を見ることができました。続いて東の空に目を向けると
春の星座であるしし座が既に昇ってきています。しし座の足元をよくみると
星座線で結ばれていない星がひとつだけあります。これは星座を形作らない
太陽系の惑星の一つ、木星です。明け方の東の空には火星、土星、金星が、
目のいい人はぜひ水星探しにもチャレンジしてみてください!

本日の「ゲストコーナー」では尾崎さんに「次世代超巨大望遠鏡TMT」と題して、
お話いただきました。宇宙を見るために欠かせないのが望遠鏡。望遠鏡は
使われている鏡やレンズの口径が大きいほど遠くの星が見えます。
天文学者ガリレオが宇宙を見ていた時代の望遠鏡の口径は約3cmでしたが、
2024年にハワイのマウナケア山に完成予定のTMT(30メートル望遠鏡)は
なんと鏡の口径が30m!学校の25mプールよりも大きいのです。お隣の
すばる望遠鏡は口径が8.2mなのでTMTはその4倍の口径をもつことになり、
天体の光を集める能力が圧倒的に高くなることが期待されています。

そのTMTの観測目標の一つが「宇宙最初の星」。
光には速度があるため、遠くの星からの光ほど私たちの目に届くまでに時間が
かかります。つまり、遠くにある星が見えるようになるということは、宇宙の
「昔の姿」が見えるようになるということなのです。TMTが完成すれば
今までの望遠鏡では見られなかった「宇宙最初の星」が発見できるかもしれません。

最後は地球を遠く離れて、惑星や銀河など宇宙のさまざまな天体を見て回りました。
先日、9番目の惑星発見か?というニュースを耳にした方も多いでしょう。
冥王星に代わって、再び太陽系に9番目の惑星が登場する日が待ち遠しいですね。

遠い宇宙から無事に地球へと帰還したあとは、ISS(国際宇宙ステーション)
眺めました。
ISSはなんと肉眼でも見ることができます。JAXA宇宙航空研究開発機構の
『「きぼう」を見よう』というサイトで、いつどの方角にISSが現れるかを確認して
みましょう。

科学ライブショー「ユニバース」では毎週様々なゲストをお呼びして科学の
話題をお送りしています。ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 2月 6日

2016年01月30日

1月30日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、矢治健太郎(国立天文台)が
案内役を務め、寺薗淳也さん(会津大学)をゲストにお迎えしてお送りしました。

まず「太陽系の姿」のコーナーでは、太陽に近い惑星から順に見ていきました。
木星では、大赤斑を目印にして木星の自転周期をはかりました。
また、スクリーン上には大きく1月分の太陽黒点の画像がカレンダー形式で映しだされ、

太陽の黒点の移り変わりをみなさんと確認しました。

続いて地球に着陸し、「本日の星空」のコーナー。オリオン座をはじめ、
冬の大三角やぎょしゃ座、ふたご座などの冬の星座を見ました。
さらに今の時期には明け方の空に惑星たちがそろって並んでいるのを
見ることができるそうです!ぜひ早起きしてチャレンジしてみてください。

本日の「ゲストコーナー」はあの名コンビが昨年夏以来の登場!
「てらきんとやじけんの、人類は月に行ってない?話はどうなった!?」と題して、
寺薗(通称:てらきん)さんに「ニセ科学」の気になるお話をうかがいました。
『人類が月に行ったのはうそ』という話を聞いたことがある方もいるでしょう。
その真相を探るべく、てらきんさんは「疑惑」の2枚の写真に注目しました。
1枚目は月面に星条旗がなびいている写真です。空気の無い月で旗が風になびくのは
おかしいと思った方も多かったはず。しかし、実は「空気が無くても」旗がなびくと
いうことが後に明かされているんです。つまり、月面着陸時に撮影された本物の
写真だったということですね!
そして2枚目は影の位置がおかしな写真。手前の岩の影と遠くの物体の影が違う方向を
向いています。実はこれ、「遠近法」によって影がずれているからなのだそうです。
月には空気がなく、遠くのものがはっきりと見えてしまうため距離感がつかみにくく
なっています。こちらも本物の写真だったのです。
さらには膨大な量の疑惑をリストアップ。会場からのリクエストに答えて、
疑問について回答していました。集中したのは「岩にCの文字が書かれていた」
という謎。これ、なぜなのでしょうか…?
その真相はぜひこちらのサイト「月探査情報ステーション」でお確かめください!

http://moonstation.jp/ja/popular/story03/c-rock.html

他にも月面着陸の疑惑はまだまだあるようです。
このように気になる疑惑の真相を科学的に説明できるのはおもしろいですね!

最後は太陽系や天の川銀河も飛び出し、宇宙の大規模構造まで眺めて無事地球に
帰ってくることができました。

科学ライブショー「ユニバース」では毎週様々なゲストをお呼びして科学の話題を
お送りしています。
ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 1月30日

2016年01月23日

1月23日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、大朝由美子(埼玉大学)が
案内役を務め、ゲストに小山佑世さん(国立天文台ハワイ観測所)を
お迎えしてお送りしました。

ライブショーは科学技術館から見える昼間の空からスタート。
さて、この時間に星を見るためにはどうすればいいでしょうか?
宇宙へ行く、夜の場所へ行く…といった答えがお客さんからは挙がりました。
昼にも見ることの出来る星、太陽も立派な恒星のひとつです。
先日埼玉大学で撮影された太陽の写真は特殊なフィルターを使っており、
巻き上がるプロミネンスや黒点を見ることができました。

次は日本のほぼ反対側にあるアメリカに飛び、シカゴにあるヤーキス天文台との
ビビアンさんと中継をつないで夜の世界へ。しかし、現地の天気はあいにくの
曇り空。そこで、ビビアンさんには数日前に撮った月や銀河、オリオン星雲の
写真を送っていただき、英語で解説していただきました。


m42.png


図:オリオン星雲(M42)


ビビアンさんとお別れして、今度は太陽系へ。
先日、太陽系の外側にいる外縁天体の場所に、地球の10倍ほどの質量を持つ
第9惑星があるかもしれないという論文が出され、ニュースになりました。
実は、数年前に日本のグループでも似たような説が提唱されていたのです!
まだ発見されていませんが、見つかれば太陽系に新しい惑星が追加される
ことに…。第9惑星が発見されることに期待しましょう!

さらに天の川銀河全体が見えるところまで飛んで行ったところで今回のゲストコーナーへ。
ゲストの小山さんには「すばる望遠鏡で探る100億光年彼方の宇宙のすがた」
というタイトルでお話をしていただきました。
小山さんが宇宙を好きになるきっかけの一つが、ドラえもん。
ドラえもんには宇宙をテーマにした話が多く、その中でも「あべこべの星」という
話が印象に残ったそうです。
銀河は様々な形で存在していて、銀河同士が引き寄せあって集まったり衝突・合体
しています。日本から見える銀河のなかで最も近いアンドロメダ銀河でさえ
230万光年も先にあります。
さらに遠くの銀河を見たいというのが小山さんのモチベーションになっているそうです。

小山さんが働いているすばる望遠鏡は、富士山よりも高いマウナケア山頂にある
望遠鏡の一つで、天体の光を集める主鏡が直径8.2mもあります。
鏡が大きいため、約27等星まで見ることができ、40億光年先にある銀河団や
90億光年も彼方にある銀河団の観測にも成功しています。
小山さんには遠くの銀河を探し出す手法についても解説していただきました。

90億光年彼方の宇宙が見えたからといって研究はここで終わりではありません。
もっと詳しく調べるために、現在すばる望遠鏡をさらにアップグレードする
ULTIMEATE-Subaruというプロジェクトが進行しています。
望遠鏡がより高性能になることで新たな発見があるかもしれませんね!

最後に、いつかあべこべの星が見つかるかもしれないという希望を募らせつつ、
銀河を遊泳しながら宇宙の大規模構造を眺めて無事地球まで戻ってきました。

科学ライブショー「ユニバース」は、毎週土曜日に様々なゲストをお招きして、
科学にまつわる最新の話題をお届けしています。
ぜひ、科学技術館F4シンラドームへお越しください。


投稿者 ライブショーアシスタント : 1月23日

2016年01月16日

1月16日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、矢治健太郎(国立天文台)が
案内役を務め、ゲストにSF作家の菅浩江さんをお迎えしてお送りしました。

本日は「太陽系の姿」からスタート。惑星たちを順番に見ていきました。
そして地球へ着陸し、今晩見える星空の紹介です。
夜中には冬の星座たちでにぎわっています。都会の空は明るいので星座を
確認するのは難しいですが、1等星を手がかりに探してみてください。
また、高度が低いので見つけにくいのですが、南の地表近くではカノープスも
輝いています。
さらに明け方には金星と土星が近い位置に並んでいるのを見ることができますよ。

そしていよいよ本日の「ゲストコーナー」へ。
菅浩江さんには「SF大好き!『放課後のプレアデス』の世界から」という
タイトルでお話をしていただきました。
菅さんは1981年に作家デビューをし、「永遠の森 博物館惑星」などの作品で
賞を受賞しています。2015年にはテレビアニメ「放課後のプレアデス」の
ノベライズを担当しました。

菅さんは文章を書くこと、科学の仕組みを知ることが好きだったことがきっかけで
SF作家をになったのだそうです。
ここから、タイトルにもある「放課後のプレアデス」に焦点を当てて
お話しいただきました。

中でも、菅さんお気に入りなのが土星の登場する第5話。
ここで描かれている土星は国立天文台の協力のもと、最新のデータを用いて
います。一枚板のように見える土星の環はウェイク構造というつくりで、
拡大してみると縞模様の筋のようになっています。そのウェイク構造の
シミュレーションがシンラドームで初公開されました。アニメ上でもこの構造が
しっかりと描かれていましたね。
そして太陽の近くを飛び回るシーンのお話の紹介では
国立天文台でつい先日撮影された実際のプロミネンスの映像も見ました。
プロミネンスの温度はおよそ1万度。キャラクターがプロミネンスを通過するときに
「熱い」と言っているそうなのですが、実はその周りに広がるコロナの
温度のほうが高くなんと100万度。小説化する際にはこのシーンが
問題の無いように工夫を加えたそうです。
最後に菅さん自ら作成した3D映像をドーム上に上映しました。
この映像では、「放課後のプレアデス」の登場人物である「いつき」の
声を担当している、声優の立野香菜子さんがサプライズで生声を当ててくださいました。
菅さんはこのような映像で、いつかプレアデスのキャラクターたちに
プラネタリウムの案内をしてもらいたいとお話しされていました。

本日のライブショーは2回とも満席!感想にはSFと本物の科学のコラボが
面白かったとの声が多く寄せられました。
科学ライブショー「ユニバース」は、毎週土曜日に様々なゲストをお招きして、
科学にまつわる最新の話題をお届けしています。ぜひ、科学技術館
4階シンラドームへお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 1月16日

2016年01月09日

1月9日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は伊藤哲也(国立天文台)が
案内役を務め、ゲストに鈴木大輝さん(総合研究大学院大学/
国立天文台)をお迎えしてお送りしました。

最初に本日の星空を見ていただきました。夜8時の東京の西の空
にはペガスス座の四辺形、南にはすばるやオリオン座、冬の大三角、
東にはぎょしゃ座やふたご座を見ることができました。
また、時間を進めて夜11時頃には木星が、2時頃には火星が
昇ってきて、早朝5時にはさらに金星と土星が加わり、明るい惑星
たちの共演になります。これらの星を見つける際に方角に困らない
よう、この季節はカシオペヤ座から北極星を見つけられるようになって
おきましょう。

地球を飛び立ち、宇宙から日本と北アメリカの位置を確認したら
次は「ライブ天体観測」のコーナーです。アメリカのシカゴにある
ヤーキス天文台で撮られた写真を送っていただき、現地から
ひまわり銀河などについて英語で解説をしていただきました。


m63.png

図:ひまわり銀河


「太陽系の姿」のコーナーで8つの惑星と冥王星、さらには
エッジワース・カイパーベルト天体まで見たら、続いて「ゲストコーナー」
鈴木さんに「宇宙と生命起源-生命の種から宇宙生物へ?」というタイトルで
お話しいただきました。

宇宙に生命が存在するためには、水が液体として海を形作るように、
適度な距離で恒星のまわりを回る惑星が必要です。現在まで太陽系外の
惑星は2000個以上見つかっており、水が存在する可能性があるものも
20個程度あるそうです。この数字はまだ探査の範囲が限られている段階の
ものなので、天の川銀河全体で水のある可能性がある惑星はまだまだありそうですね。
さらに、生命が誕生するにはタンパク質の素となるアミノ酸分子が必要であると
考えられています。このアミノ酸を含む隕石が地球に落下したことが
生命誕生につながった可能性があるそうで、宇宙空間をまねた実験によると
宇宙にたくさんある二酸化炭素や青酸(HCN)を原料としてアミノ酸が
作れるといわれています。
しかし、アミノ酸は太陽系外にはまだ見つかっていません。
現在、南米チリのアタカマ砂漠に日本も協力して建設した新しい
電波望遠鏡ALMAを使って、太陽系外にアミノ酸があるかを調べて
いるとのこと。将来、地球のほかに生命のある天体が見つかるかも
しれませんね。

科学ライブショー「ユニバース」では毎週様々なゲストをお招きして
最先端の科学の話題をお送りしております。
是非科学技術館のシンラドームまで足を運んでみてはいかがですか。

投稿者 ライブショーアシスタント : 1月 9日

2015年12月26日

12月26日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、亀谷和久(東京理科大学)が
案内役を務め、ゲストにはチェリストの伊藤悠貴さん、
ピアニストの大井手慶さん、山田亜理沙さんの3名をお招きしてお送りしました。

冬休みということで家族連れが多く見られ、満席で迎えた本日のライブショーは、
科学技術館前の全天写真から始まりました。

まず、本日の星空からご紹介しました。この季節、夜8時の空を見上げると
ペガスス座などの秋の星座が、そして東の空にはベテルギウス、リゲルが
輝くオリオン座を筆頭に冬のダイヤモンドが見えます。

続いて宇宙に飛び出し、太陽系を超え、天の川銀河の外まで旅行しに行きました。
天の川銀河の周りにはたくさんの銀河が存在しています。
それらは重力のちからでお互いに引き合い、いくつかの銀河が
寄り集まって銀河団が出来ます。さらに離れたところから見ると、
銀河団があるところとないところで銀河のムラができ、網目状のような
構造をとっていることがわかりました。

地球に戻り、次はいよいよ「ゲストコーナー」
イギリスのロンドンで活躍されているチェリストの伊藤悠貴さん、
ピアニストの大井手慶さん、山田亜理沙さんには
「宇宙 x 音楽~チェリスト伊藤悠貴の世界 オーロラ・コラボレーション~」
と題して宇宙やオーロラの映像をお送りしながら演奏していただきました。

まずブリッジの「春の歌」で始まりました。
星座絵のついた星たちがくるくると回り、春の星座のひとつ、おとめ座を
大きく映しながら甘くて美しいチェロの音色を楽しみました。
エルガーの「愛の挨拶」と3Dオーロラ映像のコラボレーションは、
オーロラの揺らぎとチェロやピアノの揺らぎが一緒になって、
安心感を与える心地よい時間を過ごしました。
跳躍感のあるポッパーの「ハンガリー狂詩曲」では、オーロラが
踊っているような、力強いうねりを感じる作品になっていました。
伊藤さんはオーロラの中に隠れた光の力強さを表現したいと
おっしゃっていました。
お客様にもオーロラのいろいろな魅力がいつも以上に伝わったと思います。
その他、グラズノフの「吟遊詩人の歌」、サン=サーンスの「白鳥」、
ラフマニノフの「ヴォカリーズ」なども太陽系の惑星や星の映像とともに
お送りしました。

科学ライブショーでは、毎週楽しく新しい科学の話題を用意して皆様を
お待ちしておりますので、ぜひ足をお運びください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 12月26日

2015年12月19日

12月19日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、野本知理(千葉大学)が
案内役を務め、ゲストに三浦昭さん(宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所)を
迎えてお送りしました。

まずは私たちの身近にあろものを形作っている分子の運動や形を3Dで
紹介する「分子の世界」のコーナーからスタート。
さらに「重力の不思議」のコーナーでは、太陽系に太陽を
増やしたらどうなるのかというシミュレーションを行いました。
増やした太陽はなんと過去最高の13個!私たちの太陽系は一体どうなって
しまったのでしょうか...?

「ゲストコーナー」では、
「とある夜のシンラドーム-あなたも科学映像クリエーターになれるかも-」
という題でお話しいただきました。
光の種類や撮影に使われた人工衛星、映像の編集方法なども紹介して
いただいたあと、第6回国際科学映像祭ショートプログラムコンテストの
受賞作品である「光あやなす宇宙」を見せていただきました。
普段の空では見えない光を見る星空散歩の始まりです。
まずは可視光によるいつもの星空。続いてレントゲンなどに使われている
x線で見る星空を見ました。X線で見ると超新星の残骸などがはっきりと
わかります。さらに人工衛星を用いた観測すると、星々の明るさの変化を
時間ごとに記録することができるそうで、これによってパルサーなどの
星の明るさが周期で変化していることが確認できるのだそうです。
星空散歩も終盤に差し掛かると、ヒッパルコス宇宙望遠鏡が努力と根性で
観測・調査した250万個もの星々が彩る天の川が映し出されました。
これでも十分綺麗ですが、後ろには黒い部分が広がっています。
この黒い部分を見るために今度は赤外線を使います。赤外線で観測すると、
普段目で捉えられない光が宇宙の全体に広がっていることがわかりました。
シンラドームで見上げると写真ではわかりにくい天体の大きさもよくわかり、
なかなか見ることのできない宇宙の姿にみなさん圧倒されていました。
時には、目に見えない宇宙にも目を向けてみてはいかがでしょうか?

科学ライブショー「ユニバース」は、毎週土曜日に様々なゲストを
お招きして科学にまつわる最新の話題をお届けしています。
ぜひ、科学技術館F4シンラドームへお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 12月19日

2015年12月12日

12月12日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、亀谷和久(東京理科大学)が
案内役を務め、ゲストに程島竜一さん(埼玉大学)をお招きしてお送りしました。

今回のユニバースは科学技術館前の全天画像から始まりました。
早いものでもう12月。20時頃の空には西に秋の星座が、東には冬の星座が
輝いています。
さらに12月14日には「ふたご座流星群」がピークを迎えます。
今年は月明かりの影響も無く、晴れていれば多くの流星を
見ることができるチャンス!寒さに気をつけてぜひ夜空を見上げてみて下さい。

続いて、アメリカのシカゴにあるヤーキス天文台のビビアンさんと中継を
つないで「ライブ天体観測」を行いました。しかし本日のシカゴはあいにくの曇り。
そこで、ビビアンさんが昨日撮った木星やM51をはじめとした様々な天体画像を
英語で解説していただきました。


jupiter_2015Dec12_1184014_SP063_g_y41.jpeg


図:木星

その後は地球を飛び出し、宇宙の果てへ。

宇宙旅行から帰ってきたところで本日の「ゲストコーナー」
ゲストの程島さんには「歩行ロボット技術による難所作業の高度化」
というタイトルでお話しいただきました。
今回紹介していただいたロボットは、法面工事用の4足歩行ロボット、
そして調査用の6足歩行ロボットです。

法面(のりめん)とはコンクリートのフレームなどで人工的に補強した
斜面のことです。これまでの法面作業は人力やクレーンによって行われていました。
しかし、これでは時間がかかるうえに作業をしている人間はたいへん危険な状態に
さらされてしまいます。そのため、長い間作業の自動化が望まれていました。
そこで考案されたのが4足歩行ロボット。このロボットは指示したとおりの
道筋をフレームを避けながら動くことができるので、フレームを壊してしまう
心配もありません。

さらに法面を作成するには、急な坂を動かなければならない事前調査も
重要となります。
ここで活躍するのが小さくて軽い6足歩行ロボット。
このロボットはザトウグモという生物を参考に作られて、小さい体を
長い足で動かせるように設計されているのだそうです。

今回は作業者の負担を減らすために開発されたロボットを紹介して
いただきましたが、程島さんは他にも恐竜型やトカゲ型のロボット
など様々なロボットの研究を行っているとのこと。
どんどん進化するロボット技術から目が離せません!

科学ライブショー「ユニバース」では、毎週楽しい科学の話題を用意して
皆様をお待ちしております。ぜひ、土曜日は「ユニバース」へお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 12月12日

2015年12月05日

12月5日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は大朝由美子(埼玉大学)が
案内役を務め、お送りしました。

まずは科学技術館の空からスタート。本日はドームシミュレーションの
青空に負けないくらい良いお天気で、元気な子ども達もたくさん!
このまま晴れれば東京の夜空にいくつの星が見えるか予測しながら
時刻を進めていくと、19時頃の南の空にまだ夏の大三角が見えます。
日づけが変わる頃には、ほぼ天頂にオリオン座とふたご座が見えます。
ふたご流星群が近づいてきたので、シンラドームでも流れ星が流れて
ましたね!極大は12月14日。皆さんも本物の夜空で、流れ星を探して
みてください。
明け方の東の空には、月、金星、火星、木星が一列に並んでおり、
夜が明けたら太陽の登場です。

大迫力の太陽のドーム映像を見ながら、ゲストコーナーへ。
「わんぱくな太陽」という題で大山真満さん(滋賀大学教育学部・准教授)に
お話いただきました。
まず、太陽は地球の大きさの何倍でしょうか、という質問から。
答えはなんと約110倍!実際のサイズ比で太陽と地球が並ぶと客席からは思わず
「こんなに違うんだ!」という声があがりました。太陽で小さく見える
黒点でさえも、なんと地球数個分の大きさがあるようです。
次に、太陽表面を拡大すると見える粒々の構造(粒状斑)を画像や動画を使って
紹介していただきました。
実はこの粒一つは約1,000kmもの大きさがあり、粒の中心に東京都を置いたとすると、
北は青森県、南は岡山県でさえも含まれるほどの大きさです。
最後に、太陽での爆発現象について説明していただきました。爆発現象が起きると、
強いX線や紫外線によって明るく輝いたり、宇宙空間に大量のガスを吹き出したり
します。
大切なのはそういった宇宙空間の中に私たちの住む地球が浮かんでいるということ。
現在、このような爆発現象を予想できないか、宇宙天気予報という研究が進めら
れているそうです。

地球を離陸し、太陽系の惑星を眺めつつ最新の天文ニュース、
12月3日のはやぶさ2のスイングバイの話題へ。
火星と木星の間、小惑星帯の中に、はやぶさ2が向かっている小惑星リュウグウ
があります。西はりま天文台がとらえた地球に接近したはやぶさ2の様子と
はやぶさ2が見た地球の様子を動画で見ました。
そして太陽系からどんどん離れて銀河たちの間を旅しながら宇宙の果てへ。
さらにLkCa15という天体の周りで誕生間もない惑星が観測されたという
ニュースも。いつか地球以外の惑星に私たちのような生命体が見つかるかも...。

楽しい宇宙旅行を終えて科学技術館に無事着陸しました。
科学ライブショー「ユニバース」は毎週土曜日にあなたを面白い科学、
最新の宇宙の世界にご案内いたします。

投稿者 ライブショーアシスタント : 12月 5日

2015年11月28日

11月28日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は亀谷和久(東京理科大学)が、
案内役を務めお送りしました。

今週に入って急に冷え込んで季節は冬を迎えようとしていますが、
本日20時の夜空にはまだ秋の星たちが輝いています。まずはペガスス座を
はじめとした秋の星座紹介から始まりました。
秋を代表する星たちはあまり明るくなく、東京からは見えにくいのですが
実は秋の星座には壮大な神話があります。気になった方はぜひ調べてみて
ください。

次のコーナーは「ライブ天体観測」です。アメリカのカリフォルニアにある
望遠鏡で撮影した月、銀河の横を通過するパンスターズ彗星、様々な
フィルターを通してみた亜鈴状星雲をビビアンさんと中継しながら紹介して
いただきました。


moon.png

図:月

続いて、地球を飛び出して「太陽系の姿」のコーナー。シンラドームに映し
出された迫力満点な惑星たちを順番に紹介していきました。
そして、太陽系を抜け出して宇宙の果てへ。地球から見た秋の星々の
間を通り抜け、私たちがすむ天の川銀河も飛び出しました。その先には
どんなものが見えたのでしょうか。真相は「ユニバース」で!

最後に「ゲストコーナー」では、霖尋可さん(工学院大学修了)から
「宇宙ゴミから人工衛星を守る」というタイトルでお話をしていただきました。
地球の周りをグルグルと回り続ける役目を終えた人工衛星;スペースデブリ
(宇宙ゴミ)。このスペースでブリが現役の人工衛星にぶつかると人工衛星が
壊れてしまいます。
そんな事故から人工衛星を守るために濱谷さんたちは”シールド”を考案した
そうです。シールドのアイデアと形に、みなさん驚いていました。
この研究でより多くの人工衛星が危険から守られるといいですね。

科学ライブショー「ユニバース」では、毎週楽しい科学の話題を用意して
皆様をお待ちしております。ぜひ、土曜日は「ユニバース」へお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 11月28日

2015年11月21日

11月21日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、案内役に矢治健太郎
(国立天文台)、ゲストには下井倉ともみさん(東京学芸大学)を
お迎えしてお送りしました。

まずは「太陽系の姿」のコーナー。シンラドームに映し出された
太陽系の間違い探しから。軌道の線が描いてあったり、惑星が
太陽より大きかったりと、実際の太陽系とは違うところがありましたね。
そして、水星、金星、地球と内側の惑星から順に迫って見ていきました。
木星では大赤斑を目印にして、自転周期を観察。
木星の自転周期は10時間、意外と短いことに驚きです。


そのあとは可視光線など3種類の波長で観測した現在の太陽の姿を
紹介しました。
さらに、11月3日にISSが太陽の前を通過した画像も紹介しました。
ISSが太陽の前を通過する時間はなんと1秒以下なのだそうです。

そして、地球に着陸して、アンドロメダ座、ペガスス座やくじら座など、
秋の星座を星座神話のお話とともにお届けしました。

「ゲストコーナー」は「星団の誕生を探る」と題して、下井倉さんに
星団や星雲がどのように生み出されるのかについてお話しいただきました。
私たちの住む天の川銀河を横から見てみると、黒い部分がありましたね。
この黒い部分は一体なんなのでしょうか?
この正体を明らかにする鍵となるのが星団や星雲が発する光です。
光には紫外線や赤外線などの人間の目には見えないものがあります。
下井倉さんは、その中でも電波と赤外線を使って謎の黒い部分の正体を
探っています。この黒い部分、名前を暗黒星雲といい、黒く見えるのは
後ろにある星の光を吸収しているからなのだそうです。
では、何が光を吸収しているのでしょうか?
野辺山の45m電波望遠鏡を用いて観測を行うと、一見何もないように
見えるその部分にはガスと塵が集まっていることがわかります。
つまり暗黒星雲を作り出しているガスや塵が光を吸収しているのです。
ガスや塵が集まると星が形成されます。実は、暗黒星雲は星が生まれる
場所というわけです。
今後、新しく星が生まれる姿が明らかになるかもしれませんよ!

科学ライブショー「ユニバース」は、毎週土曜日に様々なゲストを
お招きして、科学にまつわる最新の話題をお届けしています。ぜひ、
科学技術館F4シンラドームへお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 11月21日

2015年11月14日

11月14日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は伊藤哲也(国立天文台)が
案内役を務めお送りしました。

まずは20時の星空を眺めました。夜空には秋の星座を代表する
ペガスス座の四辺形が見えていました。西の空には実はまだ夏の大三角も
きれいに見ることができます。さらにみなさんと一緒にカシオペア座を使った
北極星探しもしました。

「ライブ天体観測」のコーナーでは、アメリカのシカゴにある
ヤーキス天文台で撮った画像を送っていただきました。M31や
かに星雲、パンスターズ彗星などどれもきれいな画像ばかりでした。


messier 31_1178692_rprime_005.jpg


図:M31

「ゲストコーナー」では秋山永治さん(国立天文台チリ観測所)に
「驚きがいっぱい、太陽系での新発見!」というタイトルで、
今年話題になった太陽系の新しい発見のうちの3つを紹介していただきました。
まずは「火星に液体の水がある」というニュースから。
多くの探査機によって調査されている火星。その火星表面で撮影された
写真を見てみると、まるで地球上のどこかにありそうな風景にも思えてきます。
そんな火星には以前から氷の状態で水があることが示唆されていましたが、
いたるところの斜面で見られる黒い筋模様を詳しく調べることで、
液体の水の存在をついに証明することができたのだそうです。

次は「土星の衛星に生命がいる可能性が高い」というニュースです。
土星の衛星のひとつであるエンケラドスでは、生物学者が提唱している
「生命体が存在する条件」を全て満たす天体であることが判明しました。
表面には間欠泉のように何かが吹き出しているところもあり、厚い氷に
囲まれた内部では、液体の水が存在しているのかもしれません。

最後は「冥王星の表面を撮像した」というニュースでした。
惑星から準惑星という分類に変更になって久しい冥王星ですが、今年の7月、
ついに探査機ニューホライズンズが冥王星に接近し、その表面を撮影する
ことに成功しました。今まで誰も知らなかった冥王星の表面は、平らな部分と
険しい山脈でつくられたでこぼこな部分をもつ、とてもユニークな天体で
あることがわかりました。冥王星の衛星であるカロンの撮影にも成功し、
こちらも多くのクレーターや山脈をもつ起伏に富んだ天体であることが
わかってきました。今もニューホライズンズは冥王星やカロンに関する膨大な
データを地球に送ってくれています。今後さらに新しい発見があるかも
しれませんね!

科学ライブショー「ユニバース」では、毎週様々なゲストをお招きして最先端の
科学の話題をお送りしています。ぜひ科学技術館のシンラドームまでお越し下さい。

投稿者 ライブショーアシスタント : 11月14日

2015年11月07日

11月7日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は大朝由美子(埼玉大学)が
案内役を務め、お送りしました。

本日は科学技術館の昼間の空からスタート。
まずは埼玉大学で観測した昨日の太陽画像を紹介し、温度が周りより
低い黒点に注目して見ていきました。人工衛星で観測したX線や紫外線の
太陽画像から、温度が低い場所でも実はとても活発なことがわかりましたね。

次に、「季節の星空」
今晩晴れたら、科学技術館からいくつの星が見えるでしょうか。
ライブショーで答え合わせをしましたが、ぜひ実際の星空を見上げて
数えてみてください。
時刻を18:30に進めると、ぱっと目立つのは夏の大三角。
その三角を形作る星の近くで星が生まれたり(はくちょう座のS106)、
死んだり(こと座のM57)しています。

星の一生に思いをはせつつ、時間を進めて時刻は明け方4時頃。
今度は、オリオン座と冬の大三角!そして、星座になっていない天体
(月、金星、火星、木星)が並んでいるのでぜひ早起きして眺めてみましょう。

今度は地球を飛び出して、地球の裏側に位置するチリへ。

「ゲストコーナー」では、「世界最高標高の天文台とそこから観る宇宙」
という題で高橋英則さん(東京大学)にお話いただきました。
チリのアタカマ砂漠のチャナントール山(標高5640m)に、世界最高標高に
ある望遠鏡としてギネスを持つminiTAOという1mの赤外線望遠鏡があります。
miniTAOでは赤外線で、天の川銀河の中心を鮮明に捉えました。
日本の降水量が年間約1500mmであるのに対して、アタカマ砂漠では
平均約10mmと、人には厳しい環境でも、観測にはとても良い環境です。
現在、6.5m望遠鏡を建設するTAOプロジェクトが進んでおり、今後50年は
続くそうなので、次世代の子どもたちにぜひ活躍してもらいたいですね。

その後は太陽系の惑星を見ていきました。
水金地火木土天海。火星と木星の間にある小惑星帯の中には、はやぶさの
行ったイトカワとはやぶさ2が目指すリュウグウがあります。
最後に太陽系から銀河系、星が生まれる姿を眺めつつ、さらに外側の宇宙へ、
どんどん地球から遠くへいき、3Dで宇宙遊泳を楽しんでもらいました。

科学ライブショー「ユニバース」では毎週異なる案内役、ゲストの方と共に
様々な科学の話をご紹介しています。
ぜひ文化の秋を楽しみに来てください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 11月 7日

2015年10月31日

10月31日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は野本知理(千葉大学)が
案内役を務め、上演いたしました。

今回は「ゲストコーナー」からスタート。
ハワイと中継をつなぎ、藤原 英明さん(国立天文台 ハワイ観測所)に
「広い宇宙を見つめるすばる望遠鏡の新しい眼」というタイトルで
お話していただきました。
ハワイ諸島のハワイ島にあるマウナケアという山。その山頂は
光害が少ないため天体観測に適しており、たくさんの天文台が
立地しています。そのうちの一つに、日本が誇るすばる望遠鏡が
あります。
まずシンラドームにはマウナケア山頂の全天周画像が映し出され、
続いてすばる望遠鏡の画像が映し出されました。
すばる望遠鏡は高さが25m、光を集める主鏡の大きさが8.2mの
とても大きな望遠鏡です。ハッブル宇宙望遠鏡など望遠鏡は
様々ありますが、その多くは広い範囲を一度に見ることが
苦手という弱点があります。
しかし、すばる望遠鏡に新たな目として取り付けられた高さ3m、
重さ3tの超広視野主焦点カメラ Hyper Suprime-Cam(HSC)は、
満月約9個分の広い範囲を一度に見ることを可能にしました。
このHSCの特徴を活かし、暗黒物質地図の作成などといった研究が
行われています。
また、HSCは広い範囲を撮影できるだけでなく、細部を
しっかりと撮影することができます。その精度がよくわかる映像
を見せていただきました。

超広視野主焦点カメラ HSC で挑む M81 銀河考古学

HSCによるさらなる発見に期待しましょう!

さて、ゲストコーナーの次は宇宙の話からミクロの世界へ。
「分子の世界」のコーナーでは身近な分子の紹介を行い、
食塩の塩素原子とナトリウム原子がひきつけあう
シミュレーションを見ました。

最後の「重力の不思議」のコーナーでは再び宇宙へ。太陽系から
太陽を消すなど様々なシミュレーションを行いました。

毎週土曜日、科学技術館4Fシンラドームでは科学ライブショー
「ユニバース」を上演しています。最新の科学の話題をぜひ聞きにきてください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 10月31日

2015年10月24日

10月24日@科学技術館

本日のユニバースは大朝由美子(埼玉大学)が案内役を務め、
上演しました。

まずはドームいっぱいに映るスーパーカミオカンデの画像
から始まりました。
スーパーカミオカンデとは、私たちの目で見ることはできない
ニュートリノを捉えることができる神岡鉱山の地下深くにある
装置です。ニュートリノが質量を持つことを示したことで、
スーパーカミオカンデの研究グループは2015年度のノーベル賞を
受賞しました。

では私たちの目で見える宇宙はどんな姿をしているのでしょうか?
「ライブ天体観測」のコーナーでは昼間の日本の反対側、
夜のアメリカ、シカゴにあるヤーキス天文台で撮られた月の
クレーターや土星、そして惑星状星雲の画像を見ていきました。
惑星状星雲は太陽のおよそ50億年後の姿と考えられており、
中心部分からガスを噴き出して輝いているとても美しい天体です。


M27_3color.png

図:惑星状星雲であるM27

ドーム内の時間を少し進めてみると、夕方には夏の大三角や土星を
見つけることができました。
さらに時間を明け方近くまで進めれば、冬の星座であるオリオン座や、
金星・木星・火星が連なっている、ちょっと珍しい惑星たちの様子を
見ることができます。

これらの惑星たちは太陽の光を反射して光っていますが、自らの
エネルギーで光る太陽は私たちを明るく照らすほかに
どのような影響を地球に及ぼしているのでしょう。

本日の「ゲストコーナー」では久保勇樹さん(情報通信研究機構)に
「太陽嵐発生、その時地球は…」というタイトルでお話していただきました。
太陽嵐とは、太陽でおきる爆発(フレア)などによって、
太陽から電荷を持った雲が飛び出す現象です。これが地球に
ぶつかると、地球では様々な現象が起きます。
例えば、空を飛ぶ飛行機と地上の管制との通信ができなく
なってしまいます。これは太陽嵐が地球大気の電離圏を乱す
ことで、通信の電波がうまく届かないからです。さらに
停電や、人工衛星が誤作動を起こすといった現象、オーロラ現象も
起きます。
では、この太陽嵐を予想することはできないのでしょうか。
色々な手法で太陽を観測し、黒点活動を詳しく調べ、
太陽嵐の発生を予想することを「宇宙天気予報」とよびます。
今日の宇宙天気予報は「嵐がなく静か」だそうです。
予報できるのは1日後くらいまでと、地球の天気予報と
同じか少し短いくらいですね。皆さんも是非ウェブで
チェックしてみて下さい。

最後に地球を飛び出して、「太陽系の姿」を見に行きました。
最近話題の火星探査や小惑星「リュウグウ」の解説、さらには木星の
オーロラや準惑星である冥王星の青い夕焼けなど、太陽系の珍しい姿も
知ることができました。
太陽系を離れ、銀河を抜けて宇宙の果てまで
冒険し、私たちの地球まで戻りました。

科学ライブショーユニバースでは、毎週様々なコンテンツを
用意しております。
皆様のご来場をお待ちしております。

投稿者 ライブショーアシスタント : 10月24日

2015年10月17日

10月17日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は亀谷和久(東京理科大学)が
案内役を務め、 ゲストに川越至桜さん(東京大学生産技術研究所)を
お迎えしてお送りしました。一回目はノーベル物理学賞特別番組講演、
二回目は通常ユニバースを上演しました。

一回目のノーベル物理学賞受賞特別講演では、川越さんに
「質量が あるとどうなる? ニュートリノ」という題で、梶田教授が
ノーベル物理学賞を受賞された理由である「ニュートリノ振動」に
ついて紹介していただきました。
そもそも、ニュートリノとはなんでしょう?
ニュートリノは物質をこれ以上小さく分けられない最小の単位である
”素粒子”と呼ばれるものの一種です。
ニュートリノという名前は「ニュー」と「トリノ」からできた単語と
思われがちですが、実は中性を意味する「ニュート」と微粒子を意味
する「リノ」からできた単語なのです。みなさん知っていましたか?
名前にもある通り中性で、電荷を持ちません。そのため、正体を調べる
のは非常に大変です。しかし、岐阜県飛騨市の神岡鉱山にある
スーパーカミオカンデなどの検出器を用いると、ニュートリノを
観測することができます。近年、多くの観測によってニュートリノの
性質などがわかってきました。
ニュートリノは波の性質を持っており、その波は複数の種類があります。
質量の違うニュートリノの波が重なることで、時間によって観測される
ニュートリノの種類(フレーバー)が変化します。これが梶田教授たちが
スーパーカミオカンデを使って発見した「ニュートリノ振動」です。

この現象はニュートリノに質量がなければ起こりません。つまり、
ニュートリノは質量を持つということが今回の発見から言えることに
なります!
今後もより大きな検出器の建設が計画されているなど、さらなる発展が
期待されています。ノーベル賞に限らず、これからのニュートリノの
研究から目が離せません!

二回目の通常ユニバースでは、まず初めに地上から見える秋の
星空を見ていき、地球から飛び立って太陽系や恒星たち、銀河や
宇宙の姿などを見ていきました。太陽系に戻り、公転の速さを変えたり、
太陽を消失させたりする重力シミュレーション
を行って、最後のゲストコーナーでは、
特別講演の内容をまとめてお話しいただきました。

科学ライブショー「ユニバース」は、毎週土曜日に様々なゲストを
お招きして、科学にまつわる最新の話題をお届けしています。
ぜひ、科学技術館F4シンラドームへお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 10月17日

2015年10月10日

10月10日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、案内役に矢治健太郎
(国立天文台)、ゲストには内藤誠一郎さん(国立天文台)を
お迎えしてお送りしました。今週話題となっているノーベル賞受賞の
話や国際光年と絡めた盛りだくさんの内容でした。

最初の話題は、「太陽系の姿」。様々なフィルターを通して見える太陽の
写真を見つつ、ニュートリノに関連させてノーベル賞の話題と紹介しました。
詳しくは来週のノーベル賞特番で!その後は北極星の探し方や
秋の星座などを紹介しました。近頃は明け方の東の空に惑星が
集まっていますね。早起きした朝には見てみましょう。

続いて「ライブ天体観測」。アメリカのビビアンさんと英語を
交わしながら、M13、NGC869、キャンプの時に撮影した冬の星座
の写真を紹介しました。


messier 13_1169735_Clear_002.gif
図:M13

「ゲストコーナー」は、「人類が見る"多彩"な宇宙」と題して、
内藤さんに「光」の多彩さと面白さについて伺いました。今年は
「国際光年」というこで、まずは光の歴史についてのお話。
近代的な光の研究の原点は、なんと1000年も前にさかのぼります。そこから飛んで
150年前のマックスウェーバーや100年前のアインシュタインの研究、
50年前には宇宙背景放射の発見がありました。2015年いうのは、
様々な光の研究の節目なんですね。
みなさん見ている光は色が付いていますが、実はそれ以外にも光
は存在しています。例えば赤外線や紫外線、さらにはX線や
電波さえも光の仲間なんですね。これらはすべて、宇宙を見る
道具となるのだそうです。最後は「多波長で見る宇宙」の写真を
紹介していただきました。星雲を可視光から赤外線、紫外線、
X線で見ると、光の特徴がはっきりと出るんですね。光は目で
見えるという固定観念を一回外して、光を見てみると面白い発見
があるかもしれませんよ。

科学ライブショー「ユニバース」は、毎週土曜日に様々なゲストを
お招きして、科学にまつわる最新の話題をお届けしています。
ぜひ、科学技術館F4シンラドームへお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 10月10日

2015年10月03日

10月3日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は野本知理(千葉大学)が案内役を務め、
ゲストに菱田真史さん(筑波大学)をお迎えして上演しました。

まず「分子の世界」のコーナーでは身近な分子の形をクイズを交えながら
紹介しました。
小さな分子の世界の次は大きな宇宙の世界、「恒星間飛行」を行いました。
星を見上げる位置や時間の違いが、星の見え方にどのような影響を
与えるのか体験していただきました。

次は太陽系の惑星たちの公転に迫る「重力の不思議」
地球がどうして公転できるのか、そして太陽系から太陽が消えたら、
増えたらどうなるのかの質量シミュレーションを行いました。
時には太陽を6個まで増やし、複雑な太陽系惑星の動きに観客は
盛り上がっていました。

「ゲストコーナー」では「「やわらかいもの」が作る美しい形」と
題して、身近にある物質の美しい写真や映像を科学的な知識を
交えながら上映しました。
身近にあるやわらかいもの、ふわふわ、もちもち、いろいろありますね。
これらの物質は「ソフトマター」と呼ばれ、
食品や洗剤、化粧品や液晶、さらには生体分子である細胞に
至るまで、ありとあらゆるところに存在します。ソフトマター
には自発的に形や模様、動きや色を生み出すことができる
「自己組織化」をしやすいという特徴があるそうです。
そして、自己組織化によって物質は美しい様々な姿を
見せるのです。

まずはじめに見せていただいた液晶の顕微鏡写真と映像は、
液体でも固体でもない性質によりとげとげしさとなめらかさとが
混じったなんともいえない美しさを持っていました。
そしてシャボン玉の映像では、時間が経つと上部に黒いぶつぶつが
現れましたが、この現れ方のメカニズムはわかっていないそうです。
シャボン玉でもまだわからないことがあるとは驚きですね。
最後に、水の落下映像を見ました。水は落下する際に不安定性という
特殊な性質が現れます。さらにこれを拡張すると水の中に水の玉を作る
「逆シャボン玉」ができるのだそうです。私たちの細胞はこの「逆シャボン玉」と
同じような構造でできていると言えるのだとか。

やわらかいものの不思議な動きを眺めていると、「生きている」とは
何なのか?という疑問を持つと菱田さんはいいます。
そして、その答えはわからないけれども、身近にある自然現象は
美しい、そこに変わりはないとのこと。みなさんも身近なものに、
目を向けてみてはいかがでしょうか?

「ユニバース」では毎週土曜日に様々なゲストをお招きして、
科学にまつわる最新の話題をお届けしています。
ぜひ、科学技術館4Fシンラドームにお越し下さい。

投稿者 ライブショーアシスタント : 10月 3日

2015年09月26日

9月26日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は大朝由美子(埼玉大学)が案内役を務め、
お送りしました。

まずは本日の星空から。
今週はお月様の話題がたくさん!中秋の名月(9/27)、スーパームーン(9/28)、
皆既月食(9/28、但し日本では午前…)について紹介を行いました。
中秋の名月といっしょに輝く惑星や恒星たちの星空をお楽しみいただきました。

続いて「ライブ天体観測」のコーナーです。
夜のシカゴ・ヤーキス天文台のビビアンさんとセッションを行いました。
本日見せていただいた天体画像は、月とアレイ星雲です。
昼と夜をつなぐユニバースならではのセッションをご覧になりたい方は
是非シンラドームへ!


moon.gif

図:月


宇宙に繰り出した私たちは、どんどん地球から遠ざかります。
水星から海王星まで、バラエティあふれた太陽系の世界を3Dで体感していただきました。
さて、太陽は恒星、その周りを回る地球は惑星です。このような惑星は
この広い宇宙にどの位あるのでしょうか?

ここから「ゲストコーナー」です。
本日は亀谷和久さん(東京理科大学)にお越しいただき、
「太陽系外惑星系に名前をつけよう!」と題してお話し頂きました。
太陽系の惑星以外の惑星を「太陽系外惑星(以下、系外惑星)」といい、
恒星とその周りをまわる系外惑星のセットを「太陽系外惑星系」といいます。

1995年のホットジュピターであるペガスス座51番星bの発見に始まり、
今日までになんと千九百個以上の系外惑星が見つかっています。
多彩な系外惑星のうち、スーパーアースの「HD 219134 b」
やハビタブルゾーンに存在する地球サイズの惑星「ケプラー452 b」などを
ご紹介いただきました。
新しく系外惑星が発見されると、このような記号が名前として付けられますが、
馴染みにくいですね。これらに新しく名前をつけて親しみやすいものにしようというのが
本コーナーのトピックです。
昨年から、国際天文学連合(IAU)によって太陽系外惑星系に名前を付ける
キャンペーンが進められ、20個の惑星系の恒星と惑星に対して
世界中から名前が提案されました。現在、一般投票を行なっています。

実は、このユニバースを運営する「ちもんず」も、うしかい座タウ星(τBoo)に対して
「Synra(シンラ)」、この恒星の周りに見つかっている惑星(τBoo b)に対して
「Chimon(チモン)」という名前を提案しています。
他にも様々な名前が提案されていますので、みなさんもぜひ投票してみてください!
10/31まで投票できます!

投票サイト
http://nameexoworlds.iau.org/
日本国内向け支援サイト
http://exoplanet.jp/

さて、惑星に想いを馳せた後は天の川銀河の外へ飛び出し、宇宙の果てまで旅して、
地球まで戻ってきました。


科学ライブショーユニバースでは、毎週様々なコンテンツを用意しております。
皆様のご来場をお待ちしております。

投稿者 ライブショーアシスタント : 9月26日

2015年09月19日

9月19日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は矢治健太郎(国立天文台)が
案内役を務め、上演しました。

まずは太陽系を見下ろしながら、太陽系の惑星名前当てクイズから
始まりました。海王星の次の惑星は?という問いかけに、客席からは
冥王星!という声が上がりましたが、実は冥王星の周辺には似たような
天体がたくさんあるため、2006年に準惑星に分類されました。
その冥王星に今年の7月、ニューホライズンズという探査機が接近して、
撮って送ってきた動画を見ました。太陽から非常に遠い天体なので、
表面は氷に覆われているのかと思いきや、クレーターや複雑な地形を
見ることができました。

地球に着陸し、秋の星座をみなさんと眺めた後は本日のゲストコーナー
幸村孝由さん(東京理科大学理工学部物理学科)に
「秋冷の候、宇宙が熱い!」というタイトルでお話いただきました。
秋に向けてようやく気温が下がってきましたが、今年の夏も猛暑日が
続きましたね。
地球を暑く照り付ける太陽の表面温度は6000℃と、地球に比べて
非常に高温です。そのため太陽は明るい光を発します。このような光は
温度によって色が変わり、温度があまりに高くなると、ついには目に
見えないX線という不思議な光となります。
このX線で宇宙を観測すると、普段見慣れているオリオン座も隠れて
しまうほどたくさんの星を見ることができるのだそうです。

X線観測が有効な天体の一つにブラックホールがあります。
ブラックホールは自身が光を発することはありませんが、すさまじい重力に
よって星を吸い込むとき、その周辺は100万℃以上という高温になります。
その際に発生するX線を観測するのです。

しかし地上から観測しようとすると地球の大気がX線の邪魔をします。
そこで、ロケットで宇宙に人工衛星を打ち上げて見ようとしているそうです。
年明け頃に打ち上げ予定だそうなので、皆さんで応援したいですね。

「ユニバース」では毎週土曜日に様々なゲストをお招きし、
科学にまつわる最新の話題をお届けしています。
ぜひ、科学技術館4Fシンラドームにお越し下さい。

投稿者 ライブショーアシスタント : 9月19日

2015年09月12日

9月12日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は野本知理(千葉大学)が案内役を務め、
上演しました。

最初に、身の回りの様々なものを形作る「分子の世界」を見ていきました。
アルコールや砂糖などの調味料、色々なビタミンの分子がどのような構造を
しているのかを、3Dで見ることができました。
食塩を形作る分子が温度によって運動の激しさを変える様子は、
非常にダイナミックで見ごたえがありましたね。

次は化学の世界から大きな宇宙の世界へ。「ライブ天体観測」のコーナーです。
まずは宇宙から地球を眺め、夜のアメリカのヤーキス天文台に着陸し、
生中継をつないでヤーキス天文台で撮れた様々な写真を見ていきました。
今日はダンベルのような形をしたアレイ状星雲や天の川銀河のような
渦巻銀河であるNGC6946、惑星状星雲であるM57などを解説していただきました。

NGC6946.gif
図:NGC6946

そして「恒星間飛行」のコーナーでは、様々な時間や場所で見える星座の違いを
体験しました。太陽の次に地球から近い恒星であるケンタウルス座α星から
見た星空は地球から見た星空とあまり変わりませんでした。しかし、オリオン座の
ベテルギウスから見た星空はずいぶんと地球の星空の様子とは違っていましたね。
星座の名前も国によって様々で、中国では私たちの知っている星座とは異なった
星座線を結んでいるところもあり、人によって星空の見方が違っていることが
うかがえました。

本日の「ゲストコーナー」では、片岡龍峰さん(国立極地研究所)と
東野珠実(笙演奏家)にお越しいただき、「Synraの星筐〜オーロラと笙の響き」
というタイトルでお話と生演奏をしていただきました。片岡さんが実際に
現地で撮影したオーロラ映像を背景に、東野さんには「天から射し込む光」という
意味を持つ楽器「笙」を用いた演奏を披露していただきました。
笙は3500年前の遺跡からも発掘されるような中国古来の歴史ある楽器です。
それが1400年前、奈良時代に日本に伝来し、今もなお雅楽として日本の文化に
溶け込んでいます。
オーロラの綺麗な3D映像に響く笙の神秘的な音色は、まさに宇宙の壮大さを
想起するような独特の空間を演出していましたね。
東野さんは「星筐プロジェクト」という宇宙と笙を融合させた新しい雅楽の推進も
行っており、今後の活動にも目が離せませんね。

星筐プロジェクトHP
www.hoshigatami.jp

「ユニバース」では毎週土曜日に様々なゲストを招き、
サイエンスにまつわる話題をお届けしています。
ぜひ、科学技術館4Fシンラドームにお越し下さい。

投稿者 ライブショーアシスタント : 9月12日

2015年09月05日

9月5日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は亀谷和久(東京理科大学)が案内役を務め、
ゲストに木下大輔さん(国立天文台/國立中央大學)をお呼びしてお送りしました。

本日は科学技術館正面の全天画像から始まりました。
シミュレーションの景色に切り替えると、曇ってる本日の空も快晴に。
お昼から時間を進めると、星たちが現れ始めました。
今夜は南の空にはさそり座、真上にはには夏の大三角を見ることができます。
東の空には秋の星座の代表であるペガスス座もあります。
夏の大三角ほど明るくはないので見つけにくいかもしれませんが、ぜひチャレンジして
見つけてみてください。

地球から見える星空を楽しんだ後は宇宙へ飛び出しました。
宇宙には太陽系の惑星以外にも、とても多くの惑星が存在しています。
現在それらの惑星に名前をつけようというプロジェクトが国際天文学連合(IAU)に
よって進めれています。
ユニバースを運営する学生団体「ちもんず」でも、うしかい座τ星の惑星に名前を
提案しており、現在投票が行なわれています。
みなさんの投票をお待ちしております。

宇宙の果てまで旅行を楽しんだあとは、先ほど紹介したうしかい座のτ星に降り立ち、
そこから見える星空を眺めました。地球とは遠くはなれた場所にある恒星なので、
星たちは地球から見える位置とは全く違ったように見えます。

最後に「ゲストコーナー」
木下さんには「変わりつつある宇宙を見る 〜小惑星の研究から〜」というタイトルで
お話していただきました。
空に輝く星々は、今日見ても明日見ても、来年見ても特に大きな変化はありません。
でも、本当に宇宙は変わらないのでしょうか。
宇宙には、月のように私たちから見たときに明るさや場所、形が変わるような天体が
たくさんあります。実は惑星や彗星などにも当てはまります。
これまでは技術力が足りず、天文学者も内容が難しいために、変化する宇宙についての
研究はあまりされてきませんでした。
しかし、近年の技術の向上により、たくさんのデータを扱えるようになり、変化する
宇宙が見えるようになってきました。
表面がでこぼこした小惑星も変化する天体です。
小惑星を照らす太陽と観測する地球の位置によって、小惑星の見え方は変わります。
でこぼこした表面に当たった光を様々な角度から見ると、どのような形をした表面なのか
を知ることができます。実際に紙に光を当てて、平らな面とでこぼこの面では当てる光の
角度によって見え方がどのように変わるのか実験も行いました!このように表面の様子で
小惑星の種類を知ることができるのだそうです。
小さな小惑星の実態が明らかになることで、大きな宇宙について知ることができる
なんておもしろいですね!

ユニバースでは毎週さまざまな科学に関する内容を紹介しています。
ぜひ友達やご家族と一緒にシンラドームへお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 9月 5日

2015年08月22日

8月22日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は野本知理(千葉大学)
が案内役を務め、上演しました。

本日は「分子の世界」からスタート!
皆さんは分子といえば、どのようなものを思い浮かべるでしょう
か。科学ライブショー「ユニバース」では身近な調味料やビタミン
の分子がどのような構造をしているか、3Dでみることができます。
立体的な構造から、どの調味料かを皆さんに考えてもらいながら
進行していきましたが、どの問題も正解が多かったですね!

続いて、「ライブ天体観測」
まず宇宙から地球を眺め、昼である日本の反対側、夜のアメリカ、シカゴにある
ヤーキス天文台に着陸しました。その後、シカゴに中継をつなぎ
ました。本日のシカゴの天気は快晴、きれいな星を見ることができました。
最近ではインターネットを使い、ヤーキス天文台の望遠鏡を遠隔
操作して観測を行うことができるのだそうです。本日はリング星雲のM57、
天の川のような渦巻銀河のM74、M29と呼ばれるきれいな散開星団
をみていきました。


messier 74_1154566_Halpha_g_B_yerkes-41.jpg

図:M74


続いて「重力の不思議」のコーナーでは、太陽がもし無くなったら、
もし太陽が多くなったら太陽系の惑星の運動はどうなるかを見ていきま
した。そして太陽と同じ質量をもつNEW太陽たちを3,4つ増やした
シミュレーションを行い、不思議な運動をする太陽や惑星たちを
みていきました!

本日の「ゲストコーナー」では、近藤高史さん(味の素株式会社
イノベーション研究所)にお越しいただき、「和食を支えるだし
の魅力」というタイトルでお話していただきました。和食といえば
2013年にユネスコ無形文化遺産に登録され話題になりました。海外でも
ブーム中の「おいしく健康的で見た目も美しい」和食。その和食
にはだし・うま味が欠かせません。
近藤さんは体に良いのはどのようなだしなのか、おいしさとは何かを研究され
ているそうです。マウスにだしをあげると、だしを飲んだことがある
マウスは飲んだことがないマウスよりもだしを多く飲むことがわかった
そうです。だしを繰り返し飲むことでだんだん好きになるよう
です。また健康にも良く、心を和ませる効果もあるのでは、とのお話もありました。
和食をこれからも伝えていくためには、繰り返し飲む環境づくり、
食育が大切なのですね。ぜひ、だしのある生活をつくっていきましょう!

科学技術館4Fシンラドームにて科学ライブショー「ユニバース」
は毎週土曜午後に行なっています。まだまだ暑いですが、ぜひ
シンラドームで涼みながら最新の科学の話題に耳を傾けにきてください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 8月22日

2015年08月15日

8月15日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は今田大皓(筑波大学)が案内役を務め、
お送りしました。

最初のコーナーは「太陽系の姿」です。立体で水星から順に名前当てクイズを
しながら、太陽系の8個の惑星たちを紹介しました。
海王星の外側にいるのは準惑星の冥王星です。冥王星は、先月ニュー
ホライズンズが接近したことで話題になりましたね。
ライブショーでもNASAが公開したカラー画像を紹介しました。

続いて、地球に着陸し、科学技術館から見える星空を紹介しました。
8月15日20時の夜空には北斗七星や夏の大三角が輝いています。
さらに、普段は都会の光でくっきりとは見えない天の川も見ることが
できました。その天の川に隔てられてしまっているのは皆さんもご存知の
七夕伝説に登場する織姫星(ベガ)と彦星(アルタイル)です。7月7日は過ぎて
しまいましたが、旧暦の七夕は2015年では8月20日にあたります。
8月20日には部屋の明かりを消して夜空に想いを馳せてみてはどうでしょうか?

夜空に想いを馳せた後は「ゲストコーナー」です。
今回は、平松正顕さん(国立天文台チリ観測所)にお越しいただき、
「アルマ望遠鏡で見た宇宙」についてお話をしていただきました。
アルマ望遠鏡はチリのアタカマ砂漠の標高5000mの地点にあります。
シンラドーム(直径10m)と同じくらいの直径12mと7mのパラボラ
アンテナを66台組み合わせて使えば、惑星系の誕生をはじめ、宇宙の様々な
謎に迫ることができるそうです。
今回はおうし座にある惑星の誕生現場を視力2000で捉えた画像を紹介して
いただきました。

次に「重力の不思議」のコーナーです。太陽系から太陽がもし無くなったら、
もし増えたら惑星たちがどのように運動するのかをシュミレーションしました。
お客さんに新しい太陽を置いてもらい、惑星たちの少し愉快な運動を観察しました。

今回のライブショーは夏休みということもあり2回の上演はどちらも
たくさんのお客さんでにぎわいました。
「ユニバース」では毎週土曜日に様々なサイエンスにまつわる話題を
お届けしています。
夏休みも折り返し地点を過ぎた頃ですが、今回来場された方も、
まだいらしていない方も夏休みの間にぜひ「ユニバース」にお越し下さい。
科学技術館でお待ちしてます。

投稿者 ライブショーアシスタント : 8月15日

2015年08月08日

8月8日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は大朝由美子(埼玉大学)が案内役を務め、
ゲストとして産業技術総合研究所の下司信夫さんにお越し頂き、「ダイナミックな
日本の火山噴火」というタイトルで上演しました。

はじめに望遠鏡でとらえた最近の太陽の姿や爆発現象活発「フレア」について紹介
しました。

そして爆発のつながりから「ゲストコーナー」へ。地球の爆発現象「噴火」についてゲストの下司さんに
お話していただきました。
まず映し出されたのは話題の西之島。1年前には100mほどだった島が、現在は1km
ほどの大きさになっています。
次に映し出されたのは桜島。桜島は昭和火口という場所から活発に噴火を続け、
この半年で既に600回もの噴火が起こりました。
火山の噴火はマグマが原因です。マグマの中にある水蒸気が爆発すると火山が
噴火します。噴火によってマグマが砕け、火山灰などが空中に飛びだします。
この火山灰の正体は透明な色や黒い色の小さなガラスの集まりです。
ガラスの色はその中の細かい結晶の量でかわり、それはマグマが地表に上がってくる
までにかかった時間などで変化するそうです。
コーナーの最後には、下司さんに阿蘇山の噴火の様子を撮影した動画を紹介していただき
ました。阿蘇山のダイナミックな火山活動がはっきりとみられましたね!

次のコーナー「ライブ天体観測」では、アメリカのヤーキス天文台のビビアンさんと中継を
つなぎ、球状星団M15と土星の写真を見せていただきました。


m15.gif
図:M15

最後に地球を飛び出してみなさんと宇宙旅行へ。
太陽系の様々な惑星を眺めながら、木星の衛星であるイオにクローズアップ。イオは
太陽系で唯一活発な火山現象が見つかっています。さらに先月冥王星へ近づいた探査機
ニューホライズンズがとらえた画像や動画にはダイナミックな火山噴火がとらえられて
いました。

太陽系から遠ざかり、天の川銀河、そして宇宙の果てへ。

来週は「ペルセウス座流星群」が見ごろを迎えます。月もなく好条件で見えるはず…
ぜひ眺めてみてください。

科学ライブショー「ユニバース」では毎週異なる案内役、ゲストの方と共に様々な
科学の話を紹介しています。
この夏は、科学の世界をより身近に感じることの出来るシンラドームへどうぞお越し下さい。

投稿者 ライブショーアシスタント : 8月 8日

2015年08月01日

8月1日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、矢治健太郎(国立天文台)が案内役を務め、
上演しました。

まずは太陽をはじめとした太陽系内の天体について紹介していきました。
太陽系最大の惑星である木星は、自転周期が約10時間と地球より短いということに驚く
お客様が多くいらしゃいました。

次に本日の星空を見ていきました。夏の大三角を形作る、ベガ、アルタイル、デネブが
見えました。そしてその間に広がる美しい天の川も、ここシンラドームではくっきりと
見ることが出来ます。

「ゲストコーナー」では、布施哲治さん(情報通信研究機構 鹿島宇宙技術センター)に
お越しいただき、「ニュー・ホライズンズ探査機が解き明かす冥王星の謎」という
タイトルでお話しいただきました。
ニュー・ホライズンズ探査機とは、2006年に打ち上げられた無人探査機です。
打ち上げられたあと、木星の重力を使って加速し、約9年半もの長い年月をかけ、先月
7月14日に冥王星への最接近を成し遂げたそうです。
これまでは、あのハッブル望遠鏡ですらぼんやりとした画像しか得ることができていな
かった冥王星ですが、今回、ニュー・ホライズンズ探査機によって、地表にあるハート型
のような模様まではっきりと見える画像を得ることに成功しました。
そして得られたデータから、冥王星の正確な大きさや大気の厚さ、表面の様子など様々な
ことがわかってきました。
しかし、まだまだ地球に送られてきていないデータは多くあり、このあと約16ヶ月
かけてゆっくり送ってくれるそうです。冥王星の新たな側面についての発見が期待
できそうですね。
さらに、ニュー・ホライズンズ探査機は今後冥王星以外の太陽系外縁天体にも近づき、
データを取得するかもしれないそうです。何年後かにまたニュー・ホライズンズ探査機が
ニュースになるかもしれません!

最後に天の川銀河を離れ、様々な銀河が眺められる宇宙の果てまで宇宙旅行をしてから
地球まで戻り、本日のライブショーは終了しました。

科学ライブショー「ユニバース」では毎週異なる案内役、ゲストの方と共に様々な科学の
話を紹介しています。 この夏は、科学の世界をより身近に感じることの出来るシンラ
ドームへどうぞお越し下さい。

投稿者 ライブショーアシスタント : 8月 1日

2015年07月25日

7月25日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は大朝由美子(埼玉大学)が案内役を務め、
チーム埼玉大学で上演いたしました。

オープニングでは3Dによる大迫力のISS(国際宇宙ステーション)が登場しました。
このISSには7月23日から、日本人の油井宇宙飛行士が滞在しています。油井さんは、
今後5ヶ月ほど、ISSの運用、宇宙環境を利用した科学実験など様々なミッションを
行なっていくそうです。

さて、景色は変わり暑い日ざしが降り注ぐ科学技術館へ。まずはその暑さの源である
太陽の姿をみなさんと見ていきました。目で直接見てはいけない太陽ですが、望遠鏡に
特殊なフィルターをつけると詳しい姿を見ることができます。

埼玉大学で観測した太陽を眺めてから、真昼の日本を飛び出して夜の世界、日本の
反対側にあるアメリカのヤーキス天文台の夜空を見にいきました。ヤーキス天文台の
夜空にはみなさんのよく知る夏の大三角やさそり座が見えました。そしてヤーキス
天文台にいるビビアンさんとライブ中継。あいにくヤーキスの空は曇りということ
ですが、あらかじめ撮られた天体画像を送ってくださいました。土星の画像には
しっかり環がありましたね。


M17.png

図:M17


sat2.png

図:土星


今度は地球を飛び出して太陽系の姿をみなさんと見ていきました。先ほど画像で見た
土星の環は実は通り抜けることができるほどスカスカなのです。そして徐々に太陽から
離れた星たちへクローズアップし、準惑星である冥王星へ。冥王星は最近話題になっている
ニューホライズンズによってはっきりとその表面が捉えられました。みなさんも是非
ニュースなどで見てみてください。

天の川銀河を飛び出して様々な銀河を見つつ宇宙の果てまで遊泳を楽しんだところで
本日のゲストコーナーへ。斎藤 智樹さん(国立天文台)をお招きし、
「太古の宇宙に栄えた大都会〜変わった銀河は変わった場所に現れる?〜」
というタイトルでお話いただきました。
斎藤さんは120億光年かなたのライマンαブロッブ(LAB)という、ガスが広がった
変わった銀河について研究を行なっているそうです。LABは私たちの住む天の川銀河
よりはるかに大きく、約10000度の高温ガスでできています。銀河の周りにある
ガスが加熱されると、水素の出すライマンαという光を発します。
ではこの銀河の"周り"とはどんなところなのでしょう。ハワイにあるすばる8.2m望遠鏡
によってその実態を観測しているそうです。すばる望遠鏡は多くの光を集めることが
できるため、暗い銀河を観測するのに最適です。
観測から、このLABの近くには、銀河が混み合っていることがわかってきました。
謎の巨大銀河の近くに、なぜ銀河が密集しているのか、
今後の研究でさらに明らかになるかもしれません。

「ユニバース」では毎回さまざまなサイエンスにまつわる話題をお届けしています。
夏休みは始まったばかり。ぜひ科学技術館4Fシンラドームへお越し下さい。

投稿者 ライブショーアシスタント : 7月25日

2015年07月18日

7月18日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は野本知理(千葉大学)が案内役を務め、
上演しました。
本日はゲストコーナーを拡大した特別プログラム!
オープロジェクトの大西悟さん・黒沢永紀さん・山内悟さんをお招きし、
「ドームシアターで軍艦島を体験しよう」というタイトルでお話しいただきました。

まずは「分子の世界」のコーナーでは身近な分子たちの形や動きを紹介しました。
続いて「重力の不思議」のコーナーでは太陽系から太陽を消すなどの太陽系の
重力シミュレーションを行いました。

そしていよいよ「ゲストコーナー」。かつて石炭の採掘で賑わい、現在は廃墟と
なっている軍艦島が360°の全天周映像としてシンラドームに上映されました。
今月世界遺産に登録されたばかりの軍艦島は長崎県にある東京ドームおよそ
1個強の面積の島で、1800年頃から石炭の採掘が開始され、明治から昭和に
かけて日本の近代化産業に貢献し、昭和49年に閉山しました。
当時の東京の約9倍という歴史上世界最大の人口密度を誇り、国内初の鉄筋
コンクリート集合住宅や屋上農園、海底水道を実現するなど「早すぎた未来都市」とも
いえる様々な記録を持っています。
軍艦島の全天周映像とともに、歴史や賑わっていた頃の様子、現在の軍艦島の
音などが併せて上映され、軍艦島の歴史に触れることができました。
大西さんの話によると、軍艦島の実際の映像をドームシアターに上演するのは
今回がおそらく世界初のことなのだそうです。

毎週土曜日に科学技術館、シンラドームにて科学ライブショー「ユニバース」を
行なっています。最新の科学の話題をぜひ聞きにきてください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 7月18日

2015年07月11日

7月11日@科学技術館

本日のライブショーは、亀谷和久(東京理科大学)が案内役を務め、
上演しました。

梅雨で雨がちだった東京の空ですが、週末はよく晴れました。
ライブショーは本日のようによく晴れた東京の空の様子から始まりました。
暗くなり始めた19時過ぎの空には西の方角に金星と木星が見えます。
金星は望遠鏡でみると月のように欠けていることがわかります。
そして、南には赤い星アンタレスを心臓にもつさそり座、東にはこと座、
わし座、はくちょう座からなる夏の大三角を見ることができます。

続いて「ライブ天体観測」のコーナーです。アメリカにあるヤーキス天文台の
ビビアンさんとつないで、本日の上映前に天文台にある望遠鏡で撮影した
写真を紹介していただきました。
今回の写真は、へび座散光星雲・散開星団のM16、いて座散光星雲のM17、
いて座散開星団のM18、こぎつね座の亜鈴星雲のM27、や座の球状星団のM71、
おおぐま座の回転花火銀河のM101でした。


M27_Lions15_1147199_RGB.gif

図:亜鈴星雲(M27)

美しい天体画像を見たあとは、地球を飛び出して宇宙の旅をしました。
太陽系から遠くはなれて天の川銀河の外へ、そして銀河の間を飛んで宇宙の
大規模構造をみなさんと見ていきました。3Dで行く宇宙旅行はとても迫力が
あります。みなさんもシンラドームで是非体験してみてください。
宇宙旅行のあとは、重力レンズの仕組みの紹介です。観測者と銀河などの観測
対象の間にブラックホールがあると光が捻じ曲げられてレンズのように働きます。

2015年の2月にはNASAのハッブル宇宙望遠鏡が捉えた重力レンズ効果の様子が
スマイルにみえるということで話題になりました。
本日の「ゲストコーナー」
田村陽一さん(東京大学大学院理学系研究科附属天文学教育研究センター)を
お招きして、「アルマ望遠鏡がとらえたアインシュタイン・リング」という
タイトルでお話していただきました。
アルマ望遠鏡はチリ北部にある、電波望遠鏡です。高地にあるアルマ望遠鏡は、
人間でいうところの視力が2600あります。これはハッブル宇宙望遠鏡の約5倍です。
このアルマ望遠鏡と重力レンズを組み合わせることで視力が13000になり、
星々の生まれる場所が観測できたそうです。ちなみに、視力13000というのは
シンラドームのある科学技術館から富士山を見たとき、富士山にのっている米粒が
みえる程度のことだそうです。みなさん、想像できましたか?

7月も中旬を迎え、来週いっぱいで夏休みになる小中学生の方も多いと思います。
夏休みはぜひ科学ライブショー・ユニバースへお越し下さい。
科学技術館シンラドームでお待ちしています。

投稿者 ライブショーアシスタント : 7月11日

2015年07月04日

7月4日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は矢治健太郎(国立天文台)が案内役を務め、
お送りしました。

まず、最初に「太陽系の姿」のコーナーでは太陽系の惑星たちに近づいて、それぞれの
特徴を見ていきました。3D投影による太陽系の惑星たちは迫力があり、客席からも
驚きの声があがりました。木星の紹介では大赤斑を目印に、木星の1日が何時間なのか
当てるクイズをしました。ライブショーもにぎわい、案内役の「海王星の次(外側)の
惑星は?」という問いかけに子供たちは「冥王星!」と元気よく答えていました。
しかし、残念なことに冥王星は2006年8月に太陽系の惑星から外されてしまったのだ
そうです。
ここで、ゲストの寺薗淳也さん(会津大学企画運営室兼先端情報科学研究センター准教授)
の登場!冥王星のホットな話題を紹介していただきました。寺薗さんによると、
ニューホライズンズという探査機が2015年7月14日に冥王星の上空13000kmを通過し、
冥王星の写真を撮る予定とのこと。天体図鑑に載っている冥王星は白色ですが、
先日公開された最新の冥王星の画像は赤茶けたような色でした。
ニューホライズンズによって冥王星についてさらに新しいことがわかるかもしれません!

つづいて地球へ着陸し、本日20時の星空を見ていきました。七夕も近いということで、
都会ではふだん見ることのできない美しい天の川を眺めつつ、織姫星(ベガ)と
彦星(アルタイル)の七夕伝説やさそり座の紹介をしました。

「ゲストコーナー」では先程ご登場した寺薗(通称:てらきん)さんに
「てらきんとやじけんの月と太陽のステキな話」というタイトルでお話をしていただき
ました。テンポのよいタイトルコールに始まり、寺薗さんが宇宙の研究に携わるように
なったきっかけや月の探査機についてお話をしていただきました。
月の探査機については2007年に打ち上げられた月周回衛星かぐやや、今後打ち上げを
予定しているSLIMなどの画像を見せていただきました。
ここで、案内役の矢治(通称:やじけん)さんにバトンタッチ。月にかわって今度は
太陽のお話です。黒点の画像や太陽が地球に及ぼした影響についてお話しました。
最後はお二人で、記憶にも新しい2012年5月21日の金環日食、2015年4月4日の
皆既月食などの「月と太陽」にまつわるお話。身近な月と太陽について楽しく知る
ことができました。

最後は先ほど見た太陽系、そして天の川銀河をも飛び出して宇宙の大規模構造が見える
ところまで宇宙旅行を楽しみました。いつか実現できるといいですね。

「ユニバース」では毎週土曜日に様々なゲストをお招きし、サイエンスにまつわる
楽しい話題をお届けしています。
ぜひ、科学技術館4Fシンラドームにお越し下さい。

投稿者 ライブショーアシスタント : 7月 4日

2015年06月27日

6月27日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は大朝由美子(埼玉大学)が案内役を務め、
チーム埼玉大学で上演いたしました。

夏至も過ぎ、本日はあいにくの曇り空で太陽は出ていません でしたが、まずは
私たちを明るく照らしてくれる太陽の姿に迫っていきました。埼玉大学の小型望
遠鏡に特殊なフィルターを搭載して太陽を見ると、黒点、プロミネンス、フィラメント...
普段の私たちの目では見ることができない太陽の姿を見ることができました。

太陽の次は小惑星の話題です。2013年にロシアに小惑星が落下し、 大きな被害を
もたらしたのをご存知でしょうか。このような事態を防ぐためのイベントがアメリカと
イギリスを中心に進められているそうです。6月30日を「Asteroid(小惑星) Day」とし、
地球に衝突するかもしれない地球近傍小惑星の探査観測を みなさんに広く知って
いただくのが目的です。興味のある方は ぜひ調べてみてください。

さて、太陽に照らされている昼間に星を見るにはどうすれば よいでしょう。夜の国に
行けば星を見ることができますね。
シンラドームでは日本を飛び出し、アメリカのシカゴにある ヤーキス天文台へ行くことが
できるのです。シカゴの夜空には、 夏の大三角、マウイの釣り針とも呼ばれるさそり座を
はじめとした夏の星座が彩っています。そして「ライブ天体観測」のコーナーでは真夜中の
ヤーキス天文台のビビアンさんに登場していただきました。天文台で観測した小惑星や
冥王星や わし星雲の画像を見せていただきました。


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図:わし星雲

このように天体を詳しく観測するのには欠かせない望遠鏡に ついて、渡邉 和明さん
(株式会社昭和機械製作所)に「天体望遠鏡づくり職人の細かすぎるお話し」という
タイトルで、 本日の「ゲストコーナー」でお話いただきました。埼玉大学には昭和機械
製作所製の55cm望遠鏡"SaCRA"があるそうです。
まずは渡邉さんが実際に撮影した長野県の美しい星空を全天周動画でご覧いただきま
した。天体からの光を捉える ためには、天体に正しく向けられること、精密に追いかけ
られる ことが天体望遠鏡の大切な条件です。望遠鏡づくりは機械、工学、電気の3つの
技術から成り立っているそうで、それらの主要部品を紹介していただきました。例えば
エンコーダー という機器は顕微鏡で目盛りを読み取ってモーターの速度を調節し、追尾
誤差を補正しているそうです。大きな望遠鏡ですが細かな技術が駆使されていることが
わかりましたね。

最後は太陽系の惑星たちや多彩な銀河たちをみなさんと確認しつつ、宇宙遊泳を
楽しみました。

「ユニバース」では毎回さまざまなサイエンスにまつわる話題を お届けしています。一度
来ていただいた方も、ぜひまたお越し下さい。

投稿者 ライブショーアシスタント : 6月27日

2015年06月20日

6月20日@科学技術館

本日のライブショーは亀谷和久(東京理科大学)が案内役を務め、お送り
しました。

最初は地上から見た星空を紹介しました。西の空を見上げると、春の星座で
あるしし座やおとめ座が、東の空には夏の星座であるさそり座やこと座などが
見えました。また、今は西の空に木星と金星がとても近くに見えます。今夜は
そこに細い月も加わります。ぜひ実際の空を見上げてみてください。

次に地球を飛び出し、太陽系内を飛び回りながら、順番に惑星を見ていきました。
その後、宇宙の果てまで宇宙旅行を楽しみました。

「ゲストコーナー」では映画監督・天体写真家の上坂浩光さんに「美しい
天体写真を目指して〜すばる望遠鏡HSCで撮影されたアンドロメダ銀河〜」
というタイトルでお話いただきました。上坂さんはさまざまなドーム映像を
作っていらっしゃり、最新作の「はやぶさ2」の予告編を見せていただきました。
その後、本題であるすばる望遠鏡のHSCで撮影されたアンドロメダ銀河の画像
処理についてお話しいただきました。HSC(Hyper Suprime-Cam)は最先端の
補正光学系を備えていて、とても高い解像度で収差の少ない画像を撮影することが
できます。上坂さんは、その画像を
1.カラーバランス調整、2.デジタル現像、3.画像調整
という3つの処理をすることでとてもきれいな画像を作成しました。科学的で正確な
画像も大切ですが、見て楽しめる画像も大切にしていきたいそうです。

ユニバースでは毎週さまざまな科学に関する内容を紹介していきます!
ぜひ友達やご家族と一緒にシンラドームへお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 6月20日

2015年06月13日

6月13日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は矢治健太郎(国立天文台)が案内役を
務め、上演いたしました。

まずはじめは「太陽系の姿」
太陽から近い順番に惑星をみていきました。実際には出来ない時間の早送りを
したり、戻したりできるのもシンラドームの良いところ。時間を早く進めて、
大赤斑を目印に木星の自転時間を測ってみました。みなさん、予想は
当たっていましたか?

そして、太陽に近づいて、最近の太陽活動をみていきました。最新の
太陽黒点画像は黒点が数個ありましたね。太陽の黒点は11年周期で
増減しますが、今はピークを越えたところです。そんな太陽活動の様子は
国立天文台太陽観測所のホームページは毎日の太陽の姿を載っているので、
これを機にチェックしてみてくださいね。

「ライブ天体観測」のコーナーではヤーキス天文台と中継でつなぎお話して
いただきました。ライブショーの直前に晴れたらしく、ついさっき撮った
ばかりの写真を紹介してくださいました。子持ち銀河を含む、いくつかの銀河の
写真やふくろうの顔が印象的なふくろう星雲の写真、また地球に近い小惑星の
数枚重ねて動画にしたものがありました。小惑星が動いていることがよく
わかりましたね。


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図:子持ち銀河

また、「ゲストコーナー」では「宇宙嵐から宇宙飛行士を守る」という題で
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の越石英樹さんにお話しいただきました。
宇宙は地上と違い、無重力、真空、そして放射線の量が多いところです。
放射線の量が多いと、装置が故障してしまったり、人が病気になってしまったり
します。私たちの地球は 地球磁場と地球大気に守られてますが、宇宙で動作する
人工衛星や活動する宇宙飛行士たちには多くの放射線が降り注ぎます。特に
太陽フレアという、太陽表面での爆発があると放射線が多くなり、人工衛星に
あたると装置に異常が起きたり、地上では電波障害が起きたりします。
そんなときは宇宙飛行士も船外活動をせず、なるべく被曝しないようにしています。
安全で高信頼性の宇宙開発に向けて工夫をしています。いつか、惑星探査、
願わくは宇宙旅行をしてみたいですね。

それまでは毎週土曜の科学ライブショー「ユニバース」へ宇宙旅行にいらしてください。
お待ちしております!

投稿者 ライブショーアシスタント : 6月13日

2015年06月06日

6月6日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は伊藤哲也(国立天文台)が案内役を
務めお送りしました。

まずは夜の8時の星空を眺めました。夏至が近づいたことで日が沈む時間が
どんどん遅くなっています。西の空をながめると、金星の見つけることが
できます。また、黄道十二星座の仲間である、かに座、しし座、そしてその間には
木星が明るく輝いています。さらに南のほうへ視線を向けると、おとめ座や
うしかい座、また地平線近くには夏の星座の代表格であるさそり座を見つける
ことができます。さらに時間を11時ごろまで進めれば、はくちょう座やわし座
こと座といった夏の星座たちが東の空から上がってきます。

「ゲストコーナー」では早野裕さん(国立天文台ハワイ観測所)に「ピンボケを
なおしてすばる望遠鏡の視力をアップ!」というタイトルで、ハワイから生中継で
お話していただきました。視力を表す数字はどういう意味を持つのでしょうか?
例えば「視力1.0」というのは、「3mはなれたところから1mmのものを見わける
ことができる」ということです。視力が2倍になれば2倍細かいものを見分ける
ことができます。それでは、望遠鏡の視力はどのくらいなのでしょう。
すばる望遠鏡のあるハワイ島マウナケア山は、標高4200mという場所にあるため、
空気が薄く、観測に適した場所といえます。ですが、それでも望遠鏡に入る光が
通ってくる途中の大気のゆらめきのため、天体像が歪んだり動いたりしてぼけて
しまい、すばる望遠鏡の視力はおよそ100になっています。
早野さんには、大気のゆらめきの影響を取り除いて望遠鏡の視力をさらによく
することができる「補償光学」とよばれる装置を紹介していただきました。

補償光学装置は、望遠鏡に取り込まれた光のゆらぎをセンサーで検出し、それに
合わせて鏡を変形させることで像の乱れを補正することができます。この手法を
使うことによって、すばる望遠鏡の視力は1000まで上昇させることができたそうです。
これによって今まで区別できなかった2つの明るい点を見わけることができ、系外惑星
を見つけるのに役立てているそうです。
また、補償光学は望遠鏡だけでなく顕微鏡に応用され始めています。ヒメツリガネゴケ
という植物の葉っぱを千切って水につけておくと、その断面から新たな芽が出てきます。
これは、iPS細胞と同じようにに葉っぱとして出来上がっていた細胞が芽を出す細胞に
変わるのですが、その変化の仕組みはまだよくわかっていません。顕微鏡の視力をよく
すれば、水や細胞壁によってゆらいだ葉緑体の内部をより細かく見ることができます。
望遠鏡だけでなく顕微鏡にも応用できることで、さらに色々なことがわかりそうです。
今後の研究が楽しみですね。

ゲストコーナーの後は、太陽系や銀河の様子、大規模構造まで見に行ったあと、
地球まで戻り、国際宇宙ステーションの姿を見にいきました。宇宙ステーションの
姿は肉眼でも見ることができるので、是非時間を合わせて見てみてくださいね。

科学ライブショー「ユニバース」では、毎週様々なゲストをお呼びして最先端の
科学の話題をお送りしています。ぜひ科学技術館のシンラドームまでお越し下さい。

投稿者 ライブショーアシスタント : 6月 6日

2015年05月30日

5月30日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は亀谷和久(東京理科大学)を
案内役にお送りしました。

まずは科学技術館からの星空を再現し、今日の星空を眺めました。
西の空には金星と木星が、南の空には春の星座であるおとめ座や
しし座が見えました。また、東の空にはさそり座やはくちょう座といった
夏の星座も見ることができました。

続いて「太陽系の姿」と題して、大迫力の立体映像で宇宙から見た
太陽系の姿を紹介しました。さらに太陽系を飛び出し、宇宙の果てまで
宇宙旅行をしました。

「ゲストコーナー」では、日下部展彦さん
(国立天文台 太陽系外惑星探査プロジェクト室)をお迎えし、
「系外惑星からアストロバイオロジーへ」というタイトルでお話いただきました。
系外惑星とは太陽以外の恒星の周りを回っている惑星のことです。
20年前に初めて発見され今では2000天体ほど見つかっているそうです。
見つかった系外惑星は「ホット・ジュピター」や「エキセントリック・プラネット」と
呼ばれる惑星も含め、地球と比べて生命が存在するには厳しい環境の惑星が
多いそうです。
そんな系外惑星に生命がいるのかということを明らかにする学問が
"アストロバイオロジー"です。
アストロバイオロジーは天文学(アストロノミー)と生物学(バイオロジー)が
融合した学問領域で、生物学と天文学のそれぞれの研究者が協力して
研究を行っています。例えば、地球の深海には高温の水が噴き出している
場所があります。そこでは、高温でとても水圧が高いという過酷な環境にも
かかわらず、生命が存在します。
このような過酷な環境にいる生命を研究していけば、過酷な環境の系外惑星に
ある生命の存在も明らかにできるかもしれません。
今後、研究が進んでいけば数十年後にはXX星人といった宇宙人が見つかる
かもしれませんね。

最後に、シミュレーションで系外惑星のひとつを見に行きました。現在、系外惑星系に
名前を付けるキャンペーンが行われています。一般投票が7月から始まるので、
ぜひみなさんも投票してみてください。

科学ライブショー「ユニバース」では毎週さまざまなゲストを迎え、旬の科学の
トピックスなどをテーマにお送りしています。ぜひお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 5月30日

2015年05月23日

5月23日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は野本知理(千葉大学)が案内役を務め、
上演しました。

本日のライブショーは「ライブ天体観測」のコーナーから始まりました。日本では
お昼を過ぎたばかりの時間でも、インターネットでアメリカと中継をすれば、
リアルタイムで観測を行うことができます。まず最初に見せていただいた画像は、
M101、M106と呼ばれる銀河たちです。これは地球から2000万光年以上離れて
いるそうです。さらに、M27と呼ばれる惑星状星雲と、土星の画像も見せて
いただきました。土星の画像には、ガリレオが「土星の耳」と表現した環も
綺麗に写っていました。


messier 101_1134881_rprime_001.png
図:M101


messier 106_1134878_rprime_002.png
図:M106


次の「分子の世界」コーナーでは身近な調味料の分子が立体的にどんな構造を
しているのかを見ていき、どの構造がどの調味料かクイズ形式で進めていきました。
積極的に答えてくれるお客様がたくさんいらっしゃり、たいへん盛り上がりました。

重力の不思議のコーナーでは、地球の速度を変えたり、太陽の数を変えたり
すると惑星たちがどんな運動をするのか、シミュレーションを行ないました。
奇妙な運動をする惑星たちに、会場からはあちこちから笑い声が聞こえました。

本日の「ゲストコーナー」では、西野真木さん(名古屋大学太陽地球環境研究所)に
お越しいただき、「月の電磁気環境を調べる」というタイトルでお話していただ
きました。最初に、月の地表から地球が昇ってくる動画を見ました。月は地球に
いつも同じ面を見せています。JAXAが2007年に打ち上げた「かぐや」という人工衛星が
とったデータによると、月の表と裏で磁気の様子がかなり違うことがわかってきたそうです。
月は地球のように全体に大きい磁場があるわけではなく、一部の地殻が磁化している
磁気異常が存在します。これは太陽風のプラズマと相互作用を起こすのではないかと
考えられていました。しかし、磁場のない場所ではほとんど反射されることのない陽子も、
強い磁気異常の発生する場所では50%近くが反射されるという事実が「かぐや」によって
わかったそうです。実際に月面を見てみると、同じ月面でも磁気異常のある場所では
表面が周囲に比べて白っぽくなっていることがあり、プラズマとの相互作用と何か関係が
あるのではないかと西野さんは注目しているようです。磁気の様子は月と地球で大きく
異なるということがわかりました。
他の惑星や衛星と月を比べることでもっと色々なことがわかるかもしれないそうです。
今後の研究が楽しみですね。

科学ライブショー「ユニバース」では科学にまつわる楽しいお話をお送りしてい
ます。毎週、内容やゲストが変わりますので本日お越しいただいた方も、
是非また4Fシンラドームへお越し下さい!お待ちしております。

投稿者 ライブショーアシスタント : 5月23日

2015年05月16日

5月16日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は大朝由美子(埼玉大学)が案内役を務め、
上演しました。

まず、空高く上がっている太陽をみなさんと見ていきました。
最近の太陽にはフレアや黒点が見られますが、太陽よりも数十倍 大きいフレアや
黒点をもつスーパーフレア星が、ケプラー望遠鏡やすばる望遠鏡の観測から
明らかになってきたそうです。

時間を進めていくと夏の星座が上がってきます。夏の大三角やさそり座、土星、
そして埼玉大学望遠鏡で観測した惑星状星雲を紹介しました。
地上を離れて宇宙へ飛び出し、くるくると回る木星を眺めたり、土星の環を
くぐったりして宇宙遊泳を楽しみました。また、7月に冥王星に最接近する予定の
探査機”New Horizons"が撮影した冥王星と衛星の姿も紹介しました。
さらに太陽系を離れていくと天の川の正体である天の川銀河の全貌を見ることが
できました。
天の川銀河を見たところで、太陽の最期の姿と考えられている惑星状星雲の
全天動画を紹介しました。中心星からガスが広がっていく様子は、まるで雪が
降ってくるような迫力!

本日の「ゲストコーナー」では、橋本修さん(県立ぐんま天文台)をお招きし、
「太陽の最期、地球の運命」と題してお話していただきました。
将来の太陽は、中心部での核融合反応が進んだ結果、構造を変化させて、低温で巨大な
赤色巨星となります。膨張した太陽からは、継続的にガスなどが放出されますが、
その放出量によっては、膨張した太陽に地球が飲み込まれる可能性があるそうです。
今後研究がさらに進んで、太陽がどうなるか、地球は飲み込まれてしまうのか、
解明されるのが楽しみですね。

最後に、さまざまな色や形を持つ銀河たちの間を縫うように遊泳しながら地球に
戻ってきました。

科学ライブショー「ユニバース」では毎週様々なゲストをお呼びして科学の話題を
お送りしています。
是非、科学技術館4階シンラドームにお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 5月16日

2015年05月09日

5月9日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は矢治健太郎(国立天文台)が案内役を務め、
お送りしました。

まずはじめのコーナーでは、私たちの住む「太陽系の姿」をみなさんで見ていきました。
同じ太陽系の惑星といっても、それぞれ地球とは異なる特徴があります。例えば、
木星の表面には縞模様や大きな斑点(大赤斑)が見えます。この斑点を目印に
時間を進めて、木星の一日を何時間なのか数えてみると・・・さて、木星の一日は
地球の一日より長いのでしょうか、短いのでしょうか?答えは「ユニバース」で!

そして宇宙から太陽系を見たところで、次は地球から見える宇宙、今夜の星空
見ていきました。先ほど紹介した木星は、20時ごろに南西の天頂付近で見えるよう
です。西の空には金星も明るく輝いていますよ。さらに、春の星座も勢ぞろい。
しし座やおとめ座などよく耳にする星座から、かみのけ座なんて珍しい名前の星座まで。
自分で珍しい星座を探してみるのも楽しいかもしれません。ぜひ今夜の空を見上げて
みてください。

次は日本の裏側、シカゴのヤーキス天文台から中継をする「ライブ天体観測」
コーナー。本日は笑顔の素敵なビビアンさんに登場していただきました。真夜中の
シカゴは残念ながら雨ということで、ヤーキス天文台で撮影した土星や木星、
銀河の写真を見せていただきました。ひまわりのような銀河M63がとても印象的でした。
銀河にもそれぞれ個性的な形があるようです。


m63_20150509_c60s_StoneEdgeObs.png

図:M63

最後の「ゲストコーナー」では臼田-佐藤 功美子さん(国立天文台・天文情報
センター)をお招きし、「惑星系に名前をつけよう」というタイトルでお話して
いただきました。太陽の周りを地球が公転しているように、太陽系の外では他の恒星の
周りを公転する惑星が次々と見つかっています。惑星たちは暗いため、直接望遠鏡で
見ることができないものがほとんどです。ではいったいどうやって見つけている
のでしょう。実は、惑星が恒星の前を通る際の明るさの変化や惑星の引力による恒星の
ふらつき方などから間接的に惑星の存在がわかるのだそうです。
すごいですね!現在見つかっている惑星系はおよそ1800こ、惑星系の候補
も入れるとなんとおよそ4000こもあるそうです。しかし、これらの惑星たちの
名前は記号や数字など味気ないものばかり。そこで、国際天文学連合(IAU)では
「太陽系外惑星に名前をつけよう」というキャンペーンを行い、新たに名前を一般
募集しています。名前の提案にはクラブや団体などの登録が必要ですが、投票は
みなさんも参加することができます!自分が選んだ名前が世界に通用する星の名前に
なるのかと思うとわくわくしませんか?
詳しくは「太陽系外惑星系に名前をつけましょう!」で検索してみてください。

科学ライブショー「ユニバース」では科学にまつわる楽しいお話をお送りしています。
毎週、内容やゲストが変わりますので本日お越しいただいた方も是非また4Fシンラ
ドームへお越し下さい!お待ちしております。

投稿者 ライブショーアシスタント : 5月 9日

2015年05月02日

5月2日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は伊藤哲也(国立天文台)が
案内役を務め、上演いたしました。

はじめに本日の星空を見ていきました。西の空には金星や木星、
冬の星座のオリオン座、東の空には春の星座のしし座やおとめ座が
見えます。また、夜11時ごろになると、土星や夏の星座を代表する
さそり座も見えてきます。夜も暖かくなってきました。ぜひ外へ出て
実際の夜空でも星座や惑星を見つけてみてください。

次に地球を飛び出し、太陽系の姿や太陽系がある天の川銀河の様子を
見ていきました。宇宙には天の川銀河だけでなく多くの銀河があると
いうことがわかりましたね。

「ゲストコーナー」には小林 弘さん(総合研究大学院大学/国立天文台)を
お迎えし、「ブラックホールの周りでいったい何が起きているのか!?」
というタイトルでお話していただきました。ブラックホールは重力がとても
強く、光ですら脱出できないという天体です。多くの銀河の中心にあると
考えられていて、宇宙にはそれこそ星の数ほどあります。
もしブラックホールの周りに星やガス雲があると、その強い重力によって
ブラックホールに引き寄せられ、降着円盤やジェットといった構造を形成
することがわかっています。しかし、降着円盤の様子を詳しく観測するには
今の技術では限界があります。
そこで、高性能なスーパーコンピュータを使います。小林さんは
コンピュータ上で仮想のブラックホールを作り、そこで星が吸い込まれると
どうなるか計算することで、ブラックホールの謎を解明しているそうです。
今後の研究によってブラックホールの進化や成長、そしてブラックホールが
周りの星や銀河に与える影響がわかってくるかもしれません。

最後に宇宙の果てまで宇宙旅行をしてから、ISS(国際宇宙ステーション)
見て本日のライブショーは終了しました。

本日はゴールデンウィークということもあり、上演終了後も質問をする
子供たちがたくさんいらっしゃいました。
科学ライブショー「ユニバース」では毎回さまざまな科学の話題をお届けしています。
みなさんとシンラドームでまたお会いできるのを楽しみにしております。

投稿者 ライブショーアシスタント : 5月 2日

2015年04月25日

4月25日@科学技術館

本日20年目に突入した科学ライブショー「ユニバース」は、大朝由美子
(埼玉大学)が案内役を務め、チーム埼大で上演しました。

まず、本日の星空を見ていきました。オリオン座やしし座、星座の形から
外れた木星や土星などを見つけることができました。現在の東京では、
多くの星を見ることが難しくなってしまいましたが、100年前は東京でも
満天の星空が楽しめたようです。

続いて、宇宙に飛び出して太陽系の惑星を順番に見ていきました。ハワイの
マウナケア山とそっくりな火星や、メタンの大気によって真っ青に見える
海王星などそれぞれ色々な特徴を持っていました。

そして、恒星や惑星系が誕生する様子を映像で見てから「ゲストコーナー」へ。
本日の「ゲストコーナー」では、国立天文台ハワイ観測所の工藤智幸さんを
お招きし、「すばる望遠鏡で探る惑星誕生の謎」というタイトルでお話をして
いただきました。工藤さんは、ハワイにあるすばる8.2m望遠鏡を使って、惑星の
誕生を探る研究をしているそうです。すばる望遠鏡は、東京から富士山の山頂の
テニスボールを見分けることができるほどの視力を持っています。このすばる
望遠鏡に最先端の近赤外カメラと地球の大気で起こる星の瞬きを補正する装置を
取り付けて、観測を実施します。惑星は生まれたての恒星の周りで、材料となる
ガスや塵から誕生します。すばる望遠鏡によって、この塵が渦を巻く姿や塵の中に
ある空洞、そして若い惑星を見事に捉えることに成功しました!今後はさらに
新しい装置を使って、惑星誕生や生命惑星の秘密を探るそうです。
このまま研究が進めば50年後くらいには私たちの住む地球と同じように生命を持つ
惑星が見つかっているかもしれませんね。

最後に天の川銀河を離れ、彩り豊かな銀河を遊泳しながら、地球まで戻りました。

科学ライブショー「ユニバース」では毎週楽しい科学の話題をお送りしています。
ぜひ科学技術館4階のシンラドームへお越し下さい。

投稿者 ライブショーアシスタント : 4月25日

2015年04月18日

4月18日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は伊藤哲也(国立天文台)が
案内役を務め、上演しました。

本日のユニバースは今夜の星空紹介からスタートしました。西の空、
地平線近くには金星が輝き、おうし座やオリオン座、おおいぬ座など冬の
星座がまだ賑わいを見せています。さらに南の空にはふたご座、かに座が
見えています。23時まで時間を進めると、東の空にはようやく春の星座で
あるおとめ座やうしかい座などが現れました。晴れた日にはぜひ季節の
星座の移り変わりに注目してみて下さい。

次は地球を飛び出して「太陽系の姿」を見ていきました。シンラドームならではの
3Dによる宇宙旅行、みなさんお楽しみいただけたでしょうか。太陽系の惑星
たちについてより詳しく知ることができました。

「ゲストコーナー」では永井洋さん(国立天文台チリ観測所)にお越しいただき、
「アンデスから宇宙を見つめる視力6000の瞳」と題してお話して頂きました。
チリにあるアルマ望遠鏡とはパラボラアンテナを組み合わせた巨大な電波望遠鏡
です。複数の電波望遠鏡を組み合わせることによって、東京から大阪にある一円玉が
見えるほどの解像度まで上げることができるそうです。そのアルマ望遠鏡によって
赤ちゃん恒星や赤ちゃん惑星ができつつある現場を、これまでにない解像度で
撮像することに成功したという成果について紹介していただきました。
現在のアルマ望遠鏡の解像度は人間の視力でいう2000に相当するそうですが、
3年後には6000になる予定とのこと。今後のアルマ望遠鏡の進化に期待ですね!

そして宇宙旅行に戻り、最後にISS(国際宇宙ステーション)をみなさんと見て
いきました。
このISSには今年の5月から油井亀美也さんが滞在する予定です。
日本人も活躍しているISS、実は肉眼で私たちも見ることが出来ます。飛行機と
よく間違えられやすいですが見分け方は簡単。飛行機は点滅しているのに対し、
ISSは点滅していないのが特徴です。「きぼうを見よう」というJAXAのサイト
通過予想日時を見ることができるので、ぜひみなさんも見てみましょう。

科学ライブショー「ユニバース」では毎週様々なゲストをお呼びして最新の科学の
話題をお送りしています。ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 4月18日

2015年04月11日

4月11日@科学技術館

本日のライブショーは亀谷和久(東京理科大学)が案内役をつとめ、
お送りしました。今日の天気はあいにくの曇りでしたが、ドームの中では
いつでも満点の星空を見ることが出来ます。20時頃西の空を見上げれば、
オリオン座やふたご座など、賑やかな冬の星空を見ることが出来ます。

続いて「ライブ天体観測」のコーナーでは、ヤーキス天文台とつなぎました。
今日はあいにくシカゴでも天気が優れなかったため、数日前に天文台で
撮った写真を見せていただきました。かに星雲、子持ち銀河、そして
マイクさんが一番好きな惑星だという土星の写真を、解説していただきました。


crab.png
図:かに星雲
m51.png
図:子持ち銀河
saturn.png
図:土星とその衛星

次に地球から離れ、「太陽系の姿」を見に行きました。惑星の名前あて
クイズでは、なんとエリスやセドナといった太陽系外縁天体の名前も
客席から聞こえてきました。

太陽系からずっと離れ、次は銀河の世界へ行きます。銀河団と呼ばれる
銀河の集団は、その巨大な重力により光の進む方向が曲げられるという
現象を起こします。これを重力レンズ効果といい、銀河団の向こう側に
別の銀河があると光が曲がってリングのような形で観測されます。この
現象を予測した人物の名前から、アインシュタインリングと呼びます。

チリのアルマ天文台では、世界で初めてきれいなアインシュタインリングを
観測しました。なんとこのニュースは4日前のニュースだそうです。最先端の
科学の話題をすぐ入手できるのも、現役の研究者が案内役であるライブ
ショーならではですね。

宇宙の果てから一気に地球まで戻ってきて、最後の 「ゲストコーナー」では
柳瀬亘さん(東京大学大気海洋研究所)から「大気の渦巻きをみてみよう」
というタイトルでお話いただきました。地球全体の雲の様子を動画で見て
みると、日本の周辺では雲が西から東へ、動いています。また、赤道付近では
台風が発生しています。台風といえば9月ごろのイメージがありますが、実は
4月にも台風は発生しています。ただ、海の温度の関係で、9月ほど台風は
発生せず、また発生したとしても日本まで辿り着くことはほとんどないそうです。

また、気象衛星の撮影した台風の眼は、完全な丸というわけではなく、
歪んでいることもあるということが確認できました。過去には六角形や
四角形といった台風の眼も観測されており、歪んだ台風の眼は風の強さにも
影響を及ぼしているそうです。

最後に、ふたごの台風が出来る様子を動画で見せて頂きました。北半球側に
出来た台風と、南半球側にできた台風(サイクロンと呼ばれる))では、渦を
巻く向きが異なります。これは、北極から見ると地球は反時計回りに自転し、
南極から見ると時計回りに自転しているため、台風の渦巻きもこれと同じ
向きになるためだそうです。

去年打ち上げられた気象衛星ひまわり8号は、これまでよりきれいな写真を
とることができます。また、これまでは30分に1枚しか取れなかった写真を、
10分に1枚撮ることができるようになります。これによってさらに大気の動きの
仕組みがわかるようになるといいですね。

科学ライブショーユニバースでは、毎週様々なゲストを招き、最新の科学の
話題をお送りしています。ぜひ科学技術館4階のシンラドームまでお越し下さい。

投稿者 ライブショーアシスタント : 4月11日

2015年04月04日

4月4日@科学技術館

本日のユニバースは矢治健太郎(国立天文台)が案内役を務め上演
しました。新年度を向かえ、元気いっぱいの小学生がたくさん来て
くださいました。

はじめは「太陽系の姿」。クイズ形式で、来てくださった皆さんと
考えながら、とてもにぎやかな雰囲気で太陽系を見ていきました。

地球に戻り、本日、4月4日20時54分から約10分間起こる、皆既月食
についての説明がありました。皆既月食とは、地球の影に月がすっぽり
入ってしまう現象です。次にまた日本で皆既月食は見られるのは3年後の
2018年になります。今晩晴れることを願いつつ、北斗七星や春の
大三角など、本日の星空を紹介しました。その後、地球を飛び出し
銀河系まで行きました。

「ゲストコーナー」では、吉川真さん(JAXA宇宙研)に「『はやぶさ2』
の打ち上げとその後の状況」というタイトルでお話していただきました。
2014年12月に打ち上がったはやぶさ2は、はやぶさが行ったイトカワ
(約500m)より大きい1999 JU3(約900m)に向かっています。運用は順調
とのことです。はやぶさ2の打ち上げの様子や搭載している装置について
解説していただき、今後の日程をみていきました。今回のはやぶさ2の
ミッションは太陽系や生命の起源を探ることです。ぜひ、がんばって
ほしいですね!今、地球からみてオリオン座の方向にいるそうなので、
オリオン座が見えたら、はやぶさ2にエールを送ってみてください。

科学ライブショー「ユニバース」は、科学技術館4階シンラドームにて
毎週土曜に上演しています。暖かくなってきたので、ぜひお散歩がてら、
お立ち寄りください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 4月 4日

2015年03月28日

3月28日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は大朝由美子(埼玉大学)が案内役を
務め、上演いたしました。

あたたかくなり、科学技術館の周りも桜が咲き始め、すっかり春らしくなりました。
まずはそんな春の陽射しを注いでくれる太陽の姿を、埼玉大学で撮影した太陽画像に
写った黒点やプロミネンスに注目しながら見ていきました。埼玉大学では様々な波長で
太陽の活動を観測しています。肉眼では見られない貴重な姿を見ることができました。

今度はシンラドームの時計を進めて今夜20時の東京の空へ。季節は春ですが、夜空には
まだ冬の星座が輝いています。天頂付近には、たくさんの星座の中を縫うように移動する
星たちもいます。惑星です。地球を飛び出して、惑星たちを一つずつ見ていきました。
みなさん元気よく惑星の名前を答えてくれました。さて、来週4月4日はある有名な天文
現象が起こることをご存知ですか。実は、太陽、地球、月がほぼ一直線上に並び、
月が赤暗くなったり、欠けたように見えたりする「月食」が起こります。しかも今回は、
地球の影に月が全部隠れる「皆既月食」が日本全国で見られます!次回のユニバース
でもう一度詳しく解説するのでお楽しみに。来週は、お月見とお花見を一度に
楽しめそう・・・☆

「ゲストコーナー」では、吉井健敏さん(東京工業大学)をお招きして、「レントゲンで
見るブラックホール」というタイトルでお話いただきました。レントゲンでブラック
ホールを見る?どういうことでしょう?レントゲンでなじみ深いX線を使うと、目で
見えない天体の姿を探ることができます。しかし、X線は地球の空気が邪魔して地上まで
届きません。そこで国際宇宙ステーション(ISS)に搭載されているMAXI(マキシ)で
宇宙から観測しています。目で見える可視光とX線とでは、私たちの住む天の川銀河の
見え方が全然違うことに驚きの声が上がりました。ブラックホールが他の星の
表面ガスを吸い込むときに、ガス同士がこすれあう摩擦熱でX線が放出され、それを
観測するそうです。吉井さんはMAXIで発見されたブラックホール連星(ブラックホールと
星がペアになったもの)の性質などを研究されています。天の川銀河にはブラックホールが
およそ4億個もあると予想されています。これからの新たな発見に乞うご期待!

「ユニバース」では毎回さまざまなサイエンスにまつわる話題をお届けしています。
一度来ていただいた方も、またお越し下さい。

投稿者 ライブショーアシスタント : 3月28日

2015年03月21日

3月21日@科学技術館

本日の科学ライブショーは亀谷和久(東京理科大学)が案内役を務め、
お送りしました。

今日は春分の日です。シンラドーム内の時間を進めると太陽が真西に
沈んでいきます。20時ごろになると空が真っ暗になり、西のほうに冬の
星座が見え始めました。冬の星座はとても明るい星が多く、都心でも冬の
大三角や冬のダイヤモンドを見ることができます。また、金星や木星も
見ることができます。

今日の星空を見た後、地球の外から「太陽系の姿」を見ていきました。
まずは地球に一番近い天体である月、さらに惑星たちを紹介していきました。
太陽系を飛び出し、天の川銀河を外から眺めると渦を巻いており、横から
見るとどら焼きのような形をしていることがわかります。天の川銀河からも
遠ざかっていくと、銀河が集まっている部分と疎な部分があることがわかります。

宇宙旅行から帰ってきて、話はまた太陽系の惑星たちに戻ります。地球も含め、
惑星は太陽の重力に引っ張られて太陽の周りを回ってます。地球の公転する
速さを速くしたり、太陽を突然なくしたり、太陽を4つにしてみたりすると、
どのような動きをするでしょうか。予想できない動きをする惑星や太陽たちに
客席からは笑い声があがっていました。

「ゲストコーナー」では、国立天文台ハワイ観測所の藤原英明さんをお招きし、
「すばる望遠鏡が捉えたラヴジョイ彗星の尾の素早い変化」というタイトルで
お話していただきました。
すばる望遠鏡はハワイのマウナケアという山にあります。マウナケアとは
ハワイ語で「白い山」という意味です。暖かいイメージのあるハワイですが、
マウナケアの山頂では標高4200mもあり、冬には雪が積もって白く見えるため
そう呼ばれるそうです。ここには直径8mにもなる巨大な鏡を使ったすばる
望遠鏡があります。望遠鏡の高さはおよそ25m、望遠鏡を収めるドームは
45mと、15階建ての建物くらいの大きさとなっています。ハワイの美しい
星空を観測して、それぞれの星でどんなことが起こっているかを調べるのが
藤原さんを初めとする天文学者の研究だそうです。すばる望遠鏡では昨年、
ラヴジョイ彗星という明るい彗星を観測しました。そこで、彗星の尾が
数分単位という短い間に細くなったことを確認しました。さらに尾を拡大
してみると、彗星の尾から何かの「かたまり」が秒速20kmというとてつもない
速さで移動しているのを発見しました。彗星の尾は、太陽から来る高速の「風」
の影響で形を変えると考えられますが、これほど短い間に大きく変化する
ことを発見したのは世界初のことです。さらに研究を進めることで、
表面の物質についてや彗星の生い立ち、そして太陽活動についてわかるかも
しれません。
すばる望遠鏡には、これまでのカメラより10倍も広い範囲を
撮影することができるカメラが新しく取り付けられました。
これで次にいつ大彗星がやってきても大丈夫。新たな発見が楽しみですね。

科学ライブショー「ユニバース」では毎週楽しい科学の話題をお送りしています。
土曜日は是非科学技術館のシンラドームへお越し下さい。

投稿者 ライブショーアシスタント : 3月21日

2015年03月14日

3月14日@科学技術館

本日のライブショーは矢治健太郎(国立天文台)が案内役を務め、上演しました。

最初に「太陽系の姿」を上演しました。太陽系の惑星をお客さんと1つずつ見て
いきました。三鷹にある国立天文台の太陽フレア望遠鏡から見た黒点の様子も
紹介し、最後に冬や春の代表的な星座、オリオン座、おおいぬ座、しし座、
かに座を星座線や星座絵も表示しながら眺めていきました。

アメリカのシカゴにあるヤーキス天文台からインターネット中継をし、その日に
見えている星を紹介する「ライブ天体観測」をしました。今日は案内役の一人、
亀谷和久(東京理科大学)がヤーキス天文台を訪問しており、Vivianさんと
Mikeさんと一緒に登場しました。ヤーキス天文台の全天周の写真と、土星、
かに星雲、M51を紹介しました。


saturn.png
図:土星
m1.png
図:かに星雲
m51.png
図:M51

本日の「ゲストコーナー」では、小野間 史樹さん(星空公団)に「夜空の
明るさからわかること〜今年は国際光(ひかり)年〜」というタイトルで
お話をしていただきました。夜空の明るさが明るければ明るいほど星が見にくく
なってしまいます。カメラを使って夜空の明るさを測ることで、わかりやすい
データにし様々な人に伝えています。街の明かりが上向きに行かない工夫を
することで、夜空の明るさがより暗くなるそうです。多くの人が夜空の明るさに
ついて考えてもっと多くの場所で天の川が見えるといいですね。

科学ライブ・ショー「ユニバース」では毎週様々なゲストを招いて科学に関する
内容を紹介しています。ぜひシンラドームに足を運んでみてください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 3月14日

2015年03月07日

3月7日@科学技術館

本日のユニバースは野本知理(千葉大学)が案内役を務め、上演いたしました。

まずは「分子の世界」から始まった本日のユニバース。私たちが使っている
1mmの1000万分の1のサイズの分子の立体的な映像に見ていきました。常に分子が
動いているのがわかったり、大きさの違う元素が色々な方向についていることが
わかり、みていておもしろかったです。食卓に並ぶ調味料の分子構造をみたり、
ビタミンの構造も紹介しました。

「恒星間飛行」では太陽系から一番近い恒星、α-ケンタウリに移動し、地球から
見える星座がどのように変化するかを見ました。また、光速に近い速度で移動して
いる間は周りの見え方も変わってしまうことに驚きました。

次に「重力の不思議」では、太陽系に当然太陽がなくなったり、太陽が増えたり
したら、どうなるかをシミュレーションしていきました。お客さんに太陽の位置を
指定してもらい、惑星がスイングしたり飛んで行ったりする姿をみました。

本日の「ゲストコーナー」では、石田忠さん(東京工業大学)に「がんの転移の
ひみつ」という題でお話しいただきました。石田さんは異常に早く増える細胞
(がん細胞)の集まりについて研究を行っています。研究から、がん細胞は
ごはんや空気が足りないとよく動くようになることがわかっているそうです。
日本の死亡原因の3分の1ががんによるものと言われている中、今後さらに
研究が進むことで、がんの転移を防ぐことができる日が来るかもしれませんね!

毎週土曜日に科学技術館、シンラドームにて科学ライブショー「ユニバース」を
行なっています。最新の科学の話題をぜひ聞きにきてください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 3月 7日

2015年02月28日

2月28日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は案内役を大朝由美子(埼玉大学)が務め、
ゲストに加用一者さん(東京工科大学)を迎えお送りしました。

科学技術館から見える青空。冬晴れの今日は太陽が輝いています。太陽は特殊な
望遠鏡を通してみるとどのように見えるのでしょうか?昨日埼玉大学で撮影された
画像を紹介しました。また、太陽観測衛星SOHOで観測された動画では、なんと
太陽に近づいても生き残った彗星も映っていました。太陽と彗星を一気に楽しめる
なんて夢がありますよね。

さて、青空では星は見えません。でも、せっかくだから星が観たい!・・・という
わけで、いま夜の場所、地球の裏側にあるシカゴへと飛び出しました。ここからは
「ライブ天体観測」のコーナーです。気温−18度というシカゴのヤーキス天文台と
生中継のセッションを行いました。シカゴで撮影された土星とM81そしてチリで
撮影された月の画像をビビアンさんの解説と共に楽しみました。


moon.png
図:月
saturn.png
図:土星
m81.png
図:M81

地上から撮影された星空を眺めたところで、今度は実際に星空の世界へ。舞台は
宇宙です。立体的に見える惑星や銀河たちはまさに迫力満点。土星の環をくぐったり、
密集する銀河たちの間を通り抜けたり。このような幻想的な体験はシンラドーム
ならでは。お客さんは歓声を上げていらっしゃいました。気になる方は実際に
体験してみてくださいね。

最後に「ゲストコーナー」です。本日は加用一者さん(東京工科大学)に「干し草の
山に重力レンズを探す」と題してお話いただきました。水を張ったコップの後ろに
マスコットを置いて正面から眺めてみてください。何が起こると思いますか?実は、
マスコットが大きく広がって見えます!これは水により光が曲げられるために
起こる現象。実はこの現象、宇宙でも起きています。それが本日の鍵となる
「重力レンズ」です。遠い遠い宇宙には、星のように点状に見える銀河があります。
これをクエーサーと呼び、現在数十万個のクエーサーが見つかっています。クエーサーの
前にたまたま別の銀河があると、その銀河はコップの役割を果たし、クエーサーが
マスコットとなって重力レンズが起こります。このような現象は30年間でたったの
百数十個しか発見されていません。満天の星空が広がるハワイに設置されたUH88
望遠鏡やすばる望遠鏡を使って、加用さんたちはこの探索を行なっています。
加用さんたちは5万個から選んだ500個の候補を15年かけて一つ一つ観測し、
そのうち50個が実際に重力レンズであることを突き止めました。現在知られている
百数十個のうちの1/3を占めることになります。5万個から50個を見つける、
まさにこれは、干草の中から針を探すという言葉を具現化していますね。またごく
最近導入された新しい観測装置により、さらに多くの重力レンズが発見される
かも・・楽しみですね。

そんな宇宙の不思議に想いを馳せたところで、遠い銀河の世界から地球へと戻り、
科学技術館に着陸したところで本日の上演はお開きとなりました。

科学ライブショー「ユニバース」では、毎週様々なゲストをお招きし、楽しい
科学の世界を紹介しています。ぜひシンラドームに足をお運び下さい。

投稿者 ライブショーアシスタント : 2月28日

2015年02月21日

2月21日@科学技術館

ライブショー「ユニバース」は国立天文台の伊藤哲也の案内で
お送りしました。

まずはじめに、今晩の星空を紹介しました。
夕方から日没後すぐに西の空へ目を向けると、火星や金星、
さらに三日月よりも細い月が接近しています。とても明るい星たちが
近くに集まって見えているので、都会の夜空でも華やかに見えそうですね。
まだまだ冬の季節の星座がよく見えていますが、東の空を見ると
しし座などの春の星座も顔を覗かせてきました。

「ゲストコーナー」は筑波大学の今田大皓さんをお招きして、
「ムシの眼と望遠鏡」というタイトルでお話いただきました。今回の主役は
蛾(ガ)。蛾は夜に活動をするので、眼の表面で光を反射させずに、暗い
場所でも効率よく光を集められるような眼を持っています。蛾の眼を
拡大していくと、複眼が見えてきます。その複眼の表面をさらに拡大すると、
つるつるではなく、柱状のでこぼこがあります。これを望遠鏡のレンズに応用
したのだそうです!でこぼこと言っても、でこぼこの形によって光を反射したり
しなかったりするそうですが、どのような形が光をよりたくさんの光を集めるのに
適しているのでしょうか?クイズ形式で解説していただきました。
円錐を例に調べたそうですが、円錐といっても様々あります。特に優れた円錐は
できるだけ背が高く、側面はまっすぐなもののようです。ちなみに円錐の先が少し
欠けて平らになっていても問題ないそうですよ。ムシの眼をヒントに作られたレンズは、
東大がチリに建設中のTAO望遠鏡に設置される予定とのことです。

最後にISS(国際宇宙ステーション)を紹介しました。
昨年11月には若田宇宙飛行士がISSから帰還しましたが、6月には
油井宇宙飛行士がISSに滞在する予定になっています。ISSは事前に
通過する時刻を調べることができるので、ぜひISSが通過する際には
滞在中の宇宙飛行士たちに手を振ってみてはいかがでしょうか?

科学ライブショー「ユニバース」では毎週様々な科学の話題を
お伝えしています。
土曜日は是非科学技術館のシンラドームへお越し下さい!

投稿者 ライブショーアシスタント : 2月21日

2015年02月14日

2月14日@科学技術館

今日の科学ライブショー「ユニバース」は矢治健太郎(国立天文台)の案内のもと、
上演しました。

宇宙空間から太陽系の姿を立体で眺めたあと、地球に着陸して東京の今日の星空を
みました。案内役が1月にタイに行ってきたということで、今日はタイの星空と
東京の星空も見比べました。タイではオリオン座があんなに高く見えるのですね!
東京ではほとんど見ることができないカノープスもタイではよく見えるようです。

「ライブ天体観測」ではヤーキス天文台のマイケルさんにインターネットごしに
登場していただきました。今日はかに星雲、子持ち銀河、447ヴァレンティーネと
呼ばれる小惑星の写真を紹介してもらいました。ヴァレンタインデーということで、
この名前の小惑星を送ってくださいました。

「ゲストコーナー」は大辻賢一さん(国立天文台太陽観測所)をお招きし、「宇宙と
地球から観た太陽」と題してお話いただきました。太陽は地球からもっとも近い
恒星とあって、昔からよく観察されてきました。古代中国では、肉眼で太陽の黒点を
見つけており、そこにはカラスが住んでいるとされていました。日本では太陽の
化身として、八咫烏(やたがらす)と呼ばれており、サッカー日本代表のシンボルに
なっています。太陽黒点といえば、ガリレオ・ガリレイが観測したことで知られていますが、
実はトマス・ハリオットの方が最初に観測したとも言われており、当時のスケッチも残って
います。最近では太陽を観測する望遠鏡がたくさんあります。東京・三鷹の国立天文台を
はじめ、日本国内外にいくつもあり、中には直径1mを超える大きさの望遠鏡もあります。
地上のみにとどまらず、宇宙にも「ひので」や「SDO衛星」といった太陽観測衛星が
あります。SDO衛星がとらえた、太陽がまるでくしゃみをしているかのような噴出現象の
動画を見せていただきました。地上望遠鏡は長期間の観測などを得意とし、宇宙望遠鏡は
地球大気に影響されないので高精度な観測を得意としています。地上望遠鏡と宇宙望遠鏡で
役割分担をしているということでした。まだまだ解明されていない問題があり、
これらの望遠鏡はこれからも活躍しそうです。

科学ライブショー「ユニバース」では毎週楽しい科学の話題をお送りしています。
ぜひ科学技術館4階のシンラドームへお越し下さい。

投稿者 ライブショーアシスタント : 2月14日

2015年02月07日

2月7日@科学技術館

本日のライブショーは亀谷和久(東京理科大学)が案内役を務め、お送りしました。

本日のユニバースは科学技術館の入口で撮った全天周画像から始まりました。今日の空は曇りでした。その後、シンラドームでは時間を進め、ひと足早く、本日の星空を見ていきました。冬の星座たちには明るい星が多く、とても華やかです。また、午後8時頃には東の空にひときわ輝く木星を見つけることができるかと思います。都心でも、晴れていれば三等星くらいまでみることができるので、ぜひ夜空を見上げてみてください。

本日の星空がわかったところで地球を飛び出し、「太陽系の姿」を見ていきました。元気よく惑星の名前を答えてくれるお子さんが多かったです。その後、太陽系も飛び出し、そこに広がる宇宙をみていきました。また、太陽系の外の惑星のお話もありました。太陽系外惑星は今までに1800個以上見つかっていますが、その名前はまだ決まっていません。現在、国際天文学連合の太陽系外惑星に名前を付けるプロジェクトが行なわれています。あなたが考えた名前が太陽系外惑星につくかもしれないチャンスです。

「重力の不思議」のコーナーでは、太陽系で突然太陽がなくなったり、3つ増えたりするとどうなるかのシミュレーションを行いました。実際には起こり得ないことですが、なかなか予想できない太陽や惑星の動きもシミュレーションでみるとわかりやすく、たのしいですね。

最後に「ゲストコーナー」には、サファイアの藤原謙さんを招き、「成層圏クルーズ計画」というタイトルでお話をしていただきました。夢だと思っていた、宇宙旅行。今ある宇宙旅行はロケットを使う周回軌道飛行(上空400 km)とロケットと飛行機を組み合わせた弾道飛行(上空100 km)がありますが、どちらもキャビンが狭かったり、時間が短かったりと欠点もあり、気軽に行けるものではなさそうです。そこで、今、計画しているのが専用の飛行機をつかった「成層圏クルーズ」。成層圏(上空25km)と他のものに比べると低いところを飛行するものかもしれませんが、東京で上空25kmまで昇ると四国の手前あたりまで見えるそうです。また、飛行機に乗って3時間半で行って帰ってくることができ、30分ほど青みがかった地球や光り輝く星、鋭い光の太陽を見ることができるそうです。今回、シンラドームではそんな上空25kmのところに、気象観測用の気球にカメラを搭載して撮影した動画を流しました。動画を流しながら、藤原さんにお客さんからの質問にたくさん答えてもらいました。まだなかなか行くことのできない宇宙旅行ですが、本当に近い将来気軽に行けるかもしれません。楽しみですね。

科学ライブショー「ユニバース」では毎週楽しい科学の話題をお送りしています。
ぜひ科学技術館4階のシンラドームへお越し下さい。

投稿者 ライブショーアシスタント : 2月 7日

2015年01月31日

1月31日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は大朝由美子(埼玉大学)が案内役を務め
上演しました。

まず最初に、現在の空を見ました。望遠鏡で太陽をみると、少し大きな黒点が
見えますね。最近の太陽はフレアも見え、ちょっと元気なようです。次に、今日の
夜空を見ました。午後8時にはオリオン座やおうし座、冬の大三角、そして近くには
ラブジョイ彗星が見えています。さらに、おうし座には、かに星雲が見えます。
かに星雲は平安時代に超新星爆発を起こし、「客星」と呼ばれて文献に残っています。

次に、太陽系の姿、そして天の川銀河を眺めていきました。数千億もの星からなる
銀河では、星の誕生と死が繰り返されています。ライブショーの中では星の最期の
超新星爆発の動画を紹介しました。ダイナミックにガスが撒き散らされていく様子が
わかりました。

本日の「ゲストコーナー」では、岩本 弘一さんと中田 めぐみさん(日本大学理工学部
物理学科)にお越しいただき、「重力波について」と題してお話していただきました。
まず重力について、ニュートンの万有引力の法則やアインシュタインの相対性理論に
ついてご紹介いただきました。次に、重力波が生まれる仕組みやガンマ線バースト
という現象が起きる仕組みについて、図やグラフなどを用いて説明していただきました。
超新星爆発よりもさらに大きな爆発であるガンマ線バーストであっても、そこから
放たれる重力波は非常に小さく、まだ捉えられていません。そこで、重力波を観測
するための望遠鏡が世界中でいくつか建設されており、日本でも岐阜県に重力波
望遠鏡「KAGRA」の建設が始まり、2017年の本格観測開始を目指しているそうです。
今から完成が待ち遠しいですね。

最後に、数千億の銀河を遊泳しながら、地球まで戻ってきました。科学ライブショー
「ユニバース」では毎週様々なゲストをお呼びして科学の話題をお送りしています。
ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 1月31日

2015年01月24日

1月24日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は案内役に野本知理(千葉大学)、
ゲストに星風Pさん(ニコニコプラネタリウム部)を迎えお送りしました。

まずは「ライブ天体観測」から。シカゴのヤーキス天文台とセッションを行いました。
天文台で撮影されたラブジョイ彗星の映像、そしてM42オリオン大星雲の画像を
マイクさんの解説と共に楽しみました。


lovejoy.png
図:ラブジョイ彗星
M42.png
図:M42

シカゴの星空に思いをはせたところで、さらに幻想的な世界へ。場所はシカゴ
からアラスカへと移ります。アラスカで撮影された「立体オーロラ映像」です。
昨年のオーロラ特番の際、新聞記事でも話題となった立体オーロラ映像。会場の
皆様は幻想的な空間にうっとりしていました。少しでも気になりましたら、皆様
もぜひシンラドームで体験してみてくださいね。

続いて「分子の世界」です。日常生活でお馴染みの物質がどんな構造なのか紹介
しました。犬のようなかわいらしい形の構造の物質も。さて、温度により分子の
構造はどのように変わるのでしょうか?そんなミクロな世界のコーナーでした。

ミクロな世界を楽しんだ後は、巨大な宇宙の世界へと戻りました。「重力の
不思議」
のコーナーです。もし太陽系から太陽が消滅したら、もし太陽が突如複数
現れたとしたら?皆様は地球に一体何が起こると思いますか?そんな世界を
体験しました。出現した太陽の位置によって、起こる結果は予測不能!?
そんなシミュレーションをぜひご覧下さいね。

最後に「ゲストコーナー」です。本日は星風Pさん(ニコニコプラネタリウム部)に
「MikuMikuDanceで作るドーム映像」と題してお話しいただきました。
まずは「星めぐりの歌」から。こちらの作品は昨年9月に行われた国際科学
映像祭のドームフェスタ・ショートプログラム受賞作品です。宮沢賢治の
名曲「星めぐりの歌」のどこか懐かしいメロディーと共に、会場は穏やかな
雰囲気に包まれました。夜空に瞬く星はとても幻想的でした。このような素敵な
映像、一体どのように作られたのでしょうか?
一見自分では作るのが難しいように思える世界ですが、実はMikuMikuDance(MMD)
というフリーソフトで作成できてしまうんです。気になった方はダウンロードして
みてはいかがでしょうか?またエアドームを用いればドームで投影も出来ます。
星風Pさんが所属されている、ニコニコプラネタリウム部というサークルは、
参加者を随時募集しているそうなのでこちらも気になった方はぜひ!最後に
daniwellさんの初音ミク曲「Nyanyanyanyanyanyanya!」を使用したドーム
映像も紹介していただきました。初音ミクに囲まれる楽しい空間に会場は
盛り上がりました。

科学ライブショー「ユニバース」では、毎週様々なゲストをお招きし、楽しい
科学の世界を紹介しています。ぜひシンラドームに足をお運び下さい。

投稿者 ライブショーアシスタント : 1月24日

2015年01月17日

1月17日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は伊藤哲也(国立天文台)が案内役を務め、
お送りしました。

まず、本日の星空を見ていきました。今夜は秋の四辺形や冬の大三角が見えます。
外で方角を確認するために北斗七星から北極星の探し方を紹介しました。
地球上からでも惑星は見えますが、シンラドームでは地球から飛び出して、宇宙を
3Dでみることができます。惑星も地球を飛び出てみると、今並んでいる位置などが
わかりやすいですね。

本日の「ゲストコーナー」では、藤原英明さん(国立天文台ハワイ観測所)に
お越しいただき、「ハワイの『白い山』から宇宙を望む」と題してお話して
いただきました。ハワイ語でマウナ=山、ケア=白い、つまり、マウナケアとは
「白い山」のことです。ハワイであるにもかかわらず、冬には山頂に雪が積もるため、
白い山と呼ばれるのです。マウナケア山は富士山よりも標高が高く、色々な
国によって望遠鏡が建設されており、日本の「すばる望遠鏡」もここにあります。
藤原さんにはすばる望遠鏡の多くの研究成果の中から、木星の陰に入った
衛星も真っ暗になるわけではなく、木星大気で散乱された光をわずかに反射
していることが発見されたことをお話していただきました。そこから木星大気の
ことがわかるなんて、すごいですね。

天の川銀河を外側からも眺めました。天の川銀河には1000億個の恒星が
あるといわれており、真ん中に星が多く集まった渦巻きの構造をしています。
さらに天の川銀河を離れていき、たくさんの銀河を見ました。今観測されている
宇宙の果てをみて、地球まで帰ってきました。

最後は国際宇宙ステーション(ISS)の話題をお届けしました。日本人で初めて
ISSの船長に就任した宇宙飛行士である若田光一さんは一昨年11月から約6か月間
ISSに滞在し、昨年の5月無事帰還しました。また、次は油井亀美也さん(2015年
5月から)、大西卓哉さん(2016年6月頃から)が国際宇宙ステーションに滞在する
予定です。日本人も活躍している宇宙ステーション、今後も見逃せません!国際
宇宙ステーションは肉眼でも見えるので、ぜひ「「きぼう」を見よう」で検索して
調べてみてください。

科学ライブショー「ユニバース」では毎週様々なゲストをお呼びして科学の話題を
お送りしています。ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 1月17日

2015年01月10日

1月10日@科学技術館

本日の科学ライブ・ショーは矢治健太郎(国立天文台)のもと上演しました。
今年最初のユニバースとなりました。本年もよろしくお願いします。

最初に「太陽系の姿」を上演しました。立体で見える太陽系の惑星をお客さんたちと
一緒に見ていきました。三鷹にある太陽フレア望遠鏡から見た黒点の様子や人工衛星
「ひので」から撮ったX線画像も紹介しました。冬の空に見える星座を解説しました。
東京の空でもいくつかは見ることができるのでぜひ探してみてください。

アメリカのシカゴにあるヤーキス天文台からインターネットで中継する「ライブ天体
観測」
をしました。今日の天気は晴れでしたが、外気温が-20度と大変寒い
とのことでした。今回はシカゴではなく、カリフォルニアの望遠鏡で撮影した
ラブジョイ彗星やM51、月、木星の衛星をVivianさんに送っていただきました。
どれもとてもきれいですね。


lovejoyq2_irg-180sec_2014dec29_joshthum_num20_22_24_stone-edge.jpg
図:ラブジョイ彗星
m51irg180sbin1_20150107stone-edge.jpg
図:M51
moon20150107ut1334stone-edge.jpg
図:月
jupiter.png
図:木星とその衛星

「ゲストコーナー」では、半田利弘さん(鹿児島大学理学部)に「天の川を測る」
というタイトルでお話をしていただきました。半田さんは4年前まで「ユニバース」の
案内役を務めていました。

地上の川に幅と深さがあるように、天の川にも幅と奥行きがあります。
幅は1000光年ほどですが、奥行きは10万光年!深さの方がずっとあるんです。
太陽系は天の川銀河の中心を巡っているのですが、遠くの星の動きを精密に測ると
その公転時間を測ることができます。これまでは2.4億年とされていましたが、
どうも1割くらい短いようなのです。他の観測結果とも比べて、本当はどうなのか
確認中とのこと。結果が出たら、ユニバースで紹介していただきたいですね。

科学ライブ・ショー「ユニバース」では毎週様々なゲストを招いて科学に関する
内容を紹介しています。ぜひシンラドームに足を運んでみてください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 1月10日

2014年12月27日

12月27日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は矢治健太郎(国立天文台)が案内役を 務め、
上演しました。

まずはじめに「太陽系の姿」を上演しました。本日はたくさんの小学生のお子さんに
太陽系の惑星を「水星!火星!・・・」と元気よく答えていただきました。楽しんで
もらえたようです。

国立天文台で観測した最近の太陽活動も見ていきました。国立天文台の太陽観測所では
毎日太陽の観測をしています。また、本日の太陽の画像や、地球の何十倍の大きさの
黒点がある日の画像、そして、太陽観測衛星「ひので」で観測した太陽フレアやコロナの
画像を紹介しました。太陽フレアは太陽で起こる爆発現象で、オーロラや電波障害を
引き起こすこともあります。

太陽に続いて、本日の星空を見ていきました。オリオン座のベテルギウス、おおいぬ座の
シリウス、こいぬ座のプロキオンを結んだ「冬の大三角」を目印に、多くの一等星を
都会でも眺めてみてください。

「ライブ天体観測」のコーナーでは、アメリカのヤーキス天文台で今週撮影した
球状星団M53、渦巻銀河M109、子持ち銀河M51をマイクさんに紹介していただきました。


m53.png
図:M53
m109.png
図:M109
m51.png
図:M51

「ゲストコーナー」では「はやぶさが見たもの、持ち帰ったもの、はやぶさ2が
目指すもの」というタイトルで、あのはやぶさのカプセルの回収も行なった、
安部正真さん(独立行政法人 宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所)にお話
いただきました。

はやぶさは3億kmも離れた小惑星イトカワを調べに行きました。その結果、イトカワの
表面がごつごつしており、内部の40%が空洞で、がれきの集まりのような構造を
していることがわかりました。また、イトカワで採取し、持ち帰ったすごく小さな
かけらを見ていくことにより、どのようにして、イトカワができたかがわかりました。
2014年12月3日に打ち上げられた、はやぶさ2はイトカワよりさらに離れた場所で
生まれた小惑星1999 JU3に向かっています。人工的なクレーターをつくり内部の
物質を持って帰ってくることで、水や有機物などを調べることができます。生命の
起源の解明へつながっていくミッションです。帰還を楽しみにしていましょう。

最後に宇宙の果てまでいき、今までに観測されている宇宙を紹介しました。
ユニバースでは様々な科学に関する話題を紹介しています。ぜひ、シンラドームに
お越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 12月27日

2014年12月20日

12月20日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は片岡龍峰(国立極地研究所)が案内役を務め、
「オーロラ特番」をお送りしました。

まず「立体のオーロラ映像」を見ました。宇宙から撮られたオーロラの映像を交えながら、
オーロラのしくみを紹介しました。

「ゲストコーナー」では株式会社リコーの吉川博美さんにお越しいただき、「360度カメラで
世界を見る」というタイトルでお話しいただきました。1ヶ月前にオーロラを撮影しに
アラスカへ行ったときの話でした。360度撮影できる特殊なカメラを持って行き、まるで
現場にいるかのような大迫力の写真や動画を見せていただきました。オーロラを撮影する
設備の様子やアラスカ大学内にある博物館の3mくらいある巨大な熊のはく製、
トナカイのステーキを食べている様子など、日本ではなかなか見られない風景でした。
カメラの周りにパンをまいて鳩がパンを食べている様子を、まるで小人になったような
感覚で見られるおもしろい映像もありました。360度カメラならではの映像ですね。
今後、吉川さんはカメラの性能を上げ、星空やオーロラも綺麗に撮影できるようにして
いくそうです。

最後には、地球から離れ宇宙旅行をしました。地球から見える星座の星たちは
広い宇宙の中のとても近い位置にある星であることがわかりました。数ある
星の中でもクリスマスカラーである緑と赤のオーロラが見えるとわかっているのは
今のところ地球だけだそうです。

科学ライブショー「ユニバース」では毎週様々なゲストをお招きして、
楽しい科学の世界を紹介しています。ぜひお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 12月20日

2014年12月13日

12月13日@科学技術館

本日のライブショーは亀谷和久(東京理科大学)の案内でお送りしました。

科学技術館前で撮られた全天周画像から始まった今日のユニバース。
今日は天気がいいですね。日の入りが一年で一番早い時期になりました。
シンラドームでは一足先に時間を進めて、星空の解説が始まります。冬は
一等星がたくさん見え、星空も華やかです。夜空を見上げてみてくださいね。

「ライブ天体観測」も行ないました。アメリカ・ヤーキス天文台からビビアン
さんに出演していただきました。ヤーキス天文台の今日の天気はよくなかった
ようですが、前日までにたくさん天体写真を撮ってもらいました。天王星と
その衛星や小惑星、ステファンの5つ子と呼ばれる銀河を紹介しました。


tntmanuranus_1045177_R_000.jpeg
図:天王星とその衛星
asteroid.gif
図:小惑星2001HH31
stefan.png
図:ステファンの5つ子

「ゲストコーナー」には国立天文台の新田冬夢(とむ)さんを招き、「電波で
宇宙を探る〜電波カメラの開発〜」というタイトルでお話をしていただき
ました。宇宙には光で見えるものばかりではなく、電波で見えるものも
あります。例えば、非常に遠くにある銀河はその一例です。新田さんは電波で
見ることができる遠方の銀河をたくさん観測するために、電波カメラを
開発しています。特に、電波カメラの中の検出器の開発をしています。私たちが
よく目にするデジタルカメラでいえば、CCDに相当する部分です。この電波
カメラは、デジタルカメラと全く違って、人の身長ほどの高さがある大きな
ものです。検出器部分を-272℃以下に冷やすために、大きくなってしまうそう
です。-272℃まで冷やすと、検出器に使われている金属が超伝導状態になり、
超伝導を利用して電波を検出します。新田さんが開発している電波カメラは
筑波大などが南極に計画している10mテラヘルツ望遠鏡に搭載して、遠方の
銀河をたくさん観測する予定です。完成が楽しみですね。

毎週楽しい話題を用意してシンラドームでお待ちしております。
ぜひ「ユニバース」へお越し下さい。

投稿者 ライブショーアシスタント : 12月13日

2014年12月06日

12月6日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は大朝由美子(埼玉大学)が案内役を務め、
上演いたしました。

本日のユニバースは「ゲストコーナー」からスタートしました。いつもは夜空や
宇宙空間を映し出すシンラドームが一変し、まるで海の中にいるような幻想的な映像!
これは本日のゲスト、佐藤宏(さとうひろし)さん(アクアジオグラフイック株式会社)が
制作し、国際科学映像祭ショートプログラムコンテストで最優秀賞を受賞した作品です。
佐藤さんには「全天周ドーム映像 水中撮影」というタイトルで、撮影に用いたカメラや
撮影現場についてお話していただきました。特殊な水中カメラを用いてハイスピードで
撮影し、スローモーションで再生することで、ドームに鮮明な映像を映すことができる
そうです。フィリピンやバハマ、石垣島の海の中はとても澄んできれいでした。そんな
エメラルドグリーンの海を優雅に泳ぐウミガメやマンタ、イルカたち。シンラドームで
見ると、その美しさや迫力にお客さんは息をのんで見入っていました。

さて、次は宇宙のホットな話題をお届けしました。先日、12月3日に「はやぶさ2」が
打ち上げられました。小惑星イトカワを探査したはやぶさと違って、こちらは人工的な
クレーターを作る予定です。数年後、大きな成果に期待しましょう。12月5日にはNASAの
次世代宇宙船「Orion(オリオン)」」も打ち上げられました。この無人試験機による
宇宙飛行は2030年代に目指す火星有人探査に向けたものだそうで、火星の地に人間が
踏み入れる日がまた一歩近づきましたね。

続いて、すっかり沈むのが早くなった太陽のお話。埼玉大学では日々変化している太陽の
観測を行なっています。12月3日には、大きな黒点が確認できました。これは太陽が活発な
ことを表しています。時間を進めて太陽が沈むと星空が顔を出します。東京ではいくつの
星が見えるでしょうか。冬の大三角をはじめ、代表的な冬の星たちを見ていきました。
来週にはふたご座流星群のピークが控えています。

地球を飛び出し、土星の環をくぐったり、小惑星たちの間を遊泳しながら、太陽系の
天体をみなさんと眺めていきました。さらに太陽系の外へ行くと私たちのよく知る
天の川の正体が見えてきました。私たちの住む太陽系や銀河系は、どんな形をして
いるのでしょうか。さらにその先には多彩な銀河たちがいっぱい!

科学ライブショー「ユニバース」では毎回ゲストをお迎えして科学や宇宙など様々な
分野の楽しい話題をお届けしています。12月に入り、本格的に寒くなりましたが、
ぜひお友達やご家族と一緒にシンラドームへお越し下さい

投稿者 ライブショーアシスタント : 12月 6日

2014年11月29日

11月29日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、野本知理(千葉大学)が案内役を務め、
上演いたしました。

最初は立体オーロラ映像を上演しました。アラスカで撮影してきた映像を2つ重ねる
ことで、立体的な映像を可能にしています。12月20日には、この映像を撮影された
片岡さんが案内役として登板するので、オーロラの撮影時のお話を直接聞ける貴重な
機会となります。ぜひ、当日は科学ライブショー「ユニバース」にお越しください。

このオーロラは、空気中の酸素が太陽のエネルギーを受けて光ることで見ることが
できます。「分子の世界」のコーナーでは、酸素などの非常に小さい分子を
シミュレーションによって紹介しました。酸素や水などの身近にある様々な分子の
様子や、温度による様子を変化させてみました。温度が高くなると分子の構造が
普段とは大きく変わってしまうことは、意外だったのではないでしょうか。

「恒星間飛行」のコーナーでは、地球以外から見た夜空の様子を紹介しました。
太陽系から一番近い恒星では、その夜空は大きく変化していませんでしたが、
太陽系から非常に離れた恒星では、夜空の様子は随分と変わっていましたね。また、
紀元前や人類が生まれた頃までさかのぼっても、夜空の様子は今とはずいぶん
変わった形になっていました。いつかは様々な星へ旅行に出て、色々な夜空を
眺めることができるようになればいいですね。

そして「太陽系の姿」のコーナーでは、太陽をなくしてみたり増やしてみると
どうなるかをシミュレーションしてみました。複数の太陽を加えてシミュレーションを
行なった際には、予想できない不思議な動きをする星々の様子が映し出され、
客席からは笑い声が上がる場面もありました。

科学ライブショー「ユニバース」では、毎週様々な科学の話題をお送りしています。
ぜひ科学技術館にお越しの際は4階のシンラドームにもお立ち寄り下さい。

投稿者 ライブショーアシスタント : 11月29日

2014年11月22日

11月22日@科学技術館

本日は矢治健太郎(国立天文台)案内のもと、上演しました。11月後半となり寒い季節に
なりましたが、今、太陽が活発に活動しているのをご存知でしょうか?10月後半に現れた
黒点はとても大きく、地球66個分にもなります。この大きさの黒点が現れるのは約24年
ぶりのことで、11月になってもその黒点を確認することができました。

夜になると太陽にかわり、たくさんの星が輝き始めます。この時期に見える秋の星座は
明るい星は少ないですが、神話の話とともに見てみると楽しめます。そんな神話の話を
まじえながら、本日の星空を紹介しました。

そして、本日はアメリカのシカゴにあるヤーキス天文台のマイクさんとSkypeでつなぎ、
「ライブ天体観測」を行いました。今日はヤーキス天文台もあいにくの天気でしたが、
事前に撮っていただいた、M33やM43、馬頭星雲などを解説していただきました。


m33.png
図:M33
messier 43_1031372_irg_bnccht.jpg
図:M43
horsehead.png
図:馬頭星雲

最後に、「ゲストコーナー」では松本直記さん(慶應義塾高等学校・国立天文台)に
「チリのアルマ望遠鏡に行ってきた」と題してお話していただきました。アルマ望遠鏡は
チリの標高5000mの場所にありますが、なぜでしょう?それは空気が少なく、水蒸気が
少ないからです。つまり、電波観測の邪魔になるものが少ないのですね。また、標高
5000mと高い場所ですが、土地が平らに広がっていて大きな望遠鏡をたくさん置く
のに適していたのも理由の一つだそうです。日本からアルマ望遠鏡にたどり着くのに
約3日もかかったそうですがたどり着くまでを画像や動画、全天周の画像を使って
わかりやすく説明していただきました。最後にはチリとペルーの全天周の動画を
見せていただき、普段は見ることが出来ない南半球の星空にみなさん興味津々
でした。

科学ライブショー「ユニバース」では毎週新しい話を取り入れています。寒さが
厳しくなりますが、ホットな話題を聞きに足を運んでいただけるとうれしいです。

投稿者 ライブショーアシスタント : 11月22日

2014年11月15日

11月15日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は大朝由美子(埼玉大学)が案内役を務め、
上演いたしました。

東京ではここ数日さわやかな秋晴れが広がっています。すっかり寒くなって
きましたね。今日の話題は「太陽」です。埼玉大学望遠鏡で撮った太陽の
写真から始まりました。黒いしみのように見える黒点やフレアが写っています。
フレアが起きると、高緯度で見えることがあるオーロラ。今日は立体で上映
しました。「ゲストコーナー」はこのフレアのお話です。

名古屋大学の伴場由美さんをお招きし、「晴れのちフレア!?〜太陽フレアの
発生は予測できるか?〜」と題して、お話ししていただきました。光では黒く
見えている黒点がX線で見ると、周りより輝いて見えます。地球から見ると
小さな黒点ですが、 実は黒点の大きさは小さなものでも地球と同程度、
大きなものになると地球の50倍以上のものもあります。さらに、フレアと
呼ばれる爆発現象は地球の何倍もの大きさがあります。フレアが起きると、
エネルギーの高い粒子が地球に向かって飛んでくることがあり、地球に様々な
影響をおよぼします。きれいなオーロラがみえたり、宇宙飛行士や飛行機に
乗っている人が被曝したりし、時には停電、人工衛星の落下まで引き起こす
ことがあります。様々な影響をおよぼすフレアがいつ起きるか予測するために、
伴場さんたちはフレアの起きる仕組みを研究しています。

スーパーコンピュータを使ってフレアを再現し、実際に観測されたフレアとの
比較から、フレアを引き起こす「きっかけ」となる太陽表面の微細な変化を
突き止めたそうです。まだ完全には仕組みがわかっていないので、様々な
フレアを予測できるように研究を進められています。宇宙天気予報が実現
するといいですね。

今度は宇宙に飛び出し、ユニバース恒例の宇宙旅行です!太陽系を散策したあと、
天の川銀河を眺め、さらに遠くの銀河の世界を紹介しました。ALMA望遠鏡が
生まれたばかりの星の姿を詳細に捉えたというニュースや、今週彗星に探査機が
着陸した話、そして今月末に予定されているはやぶさ2について画像や動画も
織り交ぜて宇宙旅行をしました。

科学ライブショー「ユニバース」では毎週様々なゲストをお招きして、楽しい
科学の世界を紹介しています。ぜひシンラドームに足をお運び下さい。

投稿者 ライブショーアシスタント : 11月15日

2014年11月08日

11月8日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、野本知理(千葉大学)が案内役を
務め、上演しました。

最初は「立体オーロラ映像」を上演しました。ユニバースでは、2台のカメラで
撮影したオーロラの映像をドームの中で見ることができます。本来なら、もっと
寒い場所でしか見ることができませんが、ここでは手軽に見られます。

そんなオーロラは、太陽風の中に含まれる電気を帯びた粒子が空気中の分子に
衝突することによって発生します。「分子の世界」のコーナーでは、分子という
とても小さいものをシミュレーションで見ることができます。酸素や水や、身の
回りにあるものの分子の形や、温度を変えるとどうなるのかを確かめました。

「重力の不思議」のコーナーでは、太陽をなくしてみたり増やしてみたりすると
どうなるかをシミュレーションしました。太陽を6個加えて計算してみたところ、
惑星たちの予想外の動きに客席からは歓声や笑い声が上がっていました。

「ライブ天体観測」では、ヤーキス天文台とインターネットで中継して、そこで
実際に撮った宇宙の写真を紹介しました。今日、紹介した写真は、オリオン大星雲と
呼ばれる星やガスの集まりと、球状星団M2、渦巻銀河M81でした。


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図:オリオン大星雲
M2.png
図:球状星団M2
M81.png
図:M81

「ゲストコーナー」では、小久保隆さん(株式会社スタジオ・イオン)をお招きして、
「自然曼荼羅〜調和の世界〜」というタイトルでお話いただきました。
小久保さんは環境音楽という、自然音を利用した癒しの音楽を作成しておられます。
今回の「自然曼荼羅〜調和の世界〜」という作品は、国際科学映像祭ドームフェスタ
ショートプログラムコンテストで審査員特別賞を受賞した作品です。曼荼羅(まんだら)とは
サンスクリット語で「円」を意味し、円は仏教で調和や平和、安らぎを意味するのだ
そうです。この作品は小久保さんの環境音楽と、絵画のような自然の写真を加工した
映像を組み合わせたもので、まるで万華鏡をのぞいているかのように見ることが
できました。半球の形をしたシンラドームに投影することで、よりいっそう幻想的に
感じました。

科学ライブショー「ユニバース」では毎週様々な科学の話題をお送りしています。
ぜひ科学技術館4階のシンラドームへお越し下さい。

投稿者 ライブショーアシスタント : 11月 8日

2014年11月01日

11月1日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、亀谷和久(東京理科大学)が案内役を
務め、お送りしました。11月に入り、ずいぶん肌寒くなりました。本日は
あいにくの雨でしたが、たくさんのお客さまをお迎えしての上演となりました。

まず初めはそんなお昼の科学技術館前の様子から時間を徐々に進め、本日20時の
星空
を紹介しました。東京の街明かりや曇りでなかなか見えない星空が見えるのも
ここシンラドームでならでは!季節はすっかり秋ですが、西の空にはまだ夏の
大三角が見えます。そして南へ方角を変え、頭上を見上げると秋の四辺形である
ペガスス座が、さらに東にはすでに冬の星座であるオリオン座、ふたご座などが
顔を出しています。これからどんどん寒くなりますが、夜には移り変わる季節の
星座を楽しんでみてはいかがでしょうか。

さて、今度は地球を飛び出し、宇宙から私たちの住む地球、そして太陽系を見て
いきました
。太陽系にはみなさんのよく知る惑星の他にも様々な天体がありました。
太陽系からどんどん離れていくと今度は星座を形作る恒星が見えてきます。同じ
星座を形作っていても、それぞれの恒星と地球からの距離は実はばらばらで
あることが分かったと思います。天の川銀河、宇宙の果てまで遠ざかっていくと、
みなさんから思わず驚きの声が上がりました。

本日の「ゲストコーナー」には平松正顕(ひらまつまさあき)さん(国立天文台
チリ観測所)をお招きして、「アルマ望遠鏡で見る星と惑星の誕生」という
タイトルでお話いただきました。望遠鏡というと、のぞいて星を見るイメージが
ありますが、アルマ望遠鏡は66台のパラボラアンテナで構成されており、宇宙から
やってくる目に見えない電波をキャッチすることで観測を行っています。南米チリの
アタカマ砂漠、標高5000メートルに設置されており、夜には満天の星空が見える
そうで、本日は平松さんが撮ってくださった写真を見せていただきました。
天の川までくっきり見えてきれいでした。この望遠鏡による観測で銀河や惑星系の
誕生の謎や私たち生命がどこから来たのかなど様々な研究がされているそうです。
光では見ることの出来ない銀河や生まれたばかりの星の観測に役立っています。
アルマ望遠鏡は2013年に本格観測を開始したばかり。これからの成果に期待ですね!

最後のコーナーでは太陽系の惑星たちの動きに注目してみなさんと様々な実験
行いました。大きさも早さもばらばらな惑星たち。もし太陽が消えたり増えたりしたら
惑星たちはどうなってしまうのでしょう。ぜひ、確認しに来て下さい。

科学ライブショー「ユニバース」では毎回宇宙や科学に関する楽しい話題をお届け
しています。ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 11月 1日

2014年10月25日

10月25日@科学技術館

本日の科学ライブ・ショー「ユニバース」は野本知理(千葉大学)が
案内役を務め、上演いたしました。

はじめに「立体オーロラ」を上映しました。このオーロラは
2つの離れた撮影地点にカメラを置いて撮影したものです。酸素
原子によって、赤や緑の光を発することで私たちの目に届いています。

オーロラに続いてのコーナーは「分子の世界」でした。調味料や様々なビタミンの
分子、さらには食塩が蒸発をする様子をシミュレーションでご覧に入れました。

「ライブ天体観測」のコーナーでは、アメリカのヤーキス天文台で撮影
した写真が紹介されました。今回は残念なことに曇りだったので、
先週撮った球状星団M15、ふくろう星雲M74、渦巻銀河M94、2014URという
小惑星とヤーキス天文台の夜の様子を写した動画を紹介しました。
今回見た小惑星は地球と月との距離のなんと3倍のところを通過したそうです。
とても近いですね。


M15.png
図:M15
M74.png
図:M74
M97.png
図:M97
asteroid.gif
図:2014UR

最後のコーナーは「重力の不思議」でした。「地球の速さがもし少し
だけ速くなったらどうなるか」や、「太陽の数が増えるとどうなるか」を
コンピュータでシミュレーションしてみました。おもしろい結果を見ることが
できます。結果はぜひ来て確認してみてください。

ユニバースでは様々な科学に関する話題を紹介しています。
是非、シンラドームに足を運んでみてください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 10月25日

2014年10月18日

10月18日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は伊藤哲也(国立天文台)が案内役を務め、
上演いたしました。

まず、今日の東京の夜空を見ました。夜の20時頃には西の空に火星が沈むところが
見えます。また、夏の大三角やアンドロメダ銀河なども見ることができます。
カシオペア座がわかれば、北極星の位置も知ることができますね。

次に東京から飛び出して、他の場所も見てみました。ハワイでは、数日前にTMTの
起工式が行なわれていました。TMTは口径30メートルの次世代光赤外望遠鏡です。
この望遠鏡の鏡は、六角形の鏡を492枚組み合わせて作られます。補償光学と
呼ばれる技術を用いて大気のゆらぎを補正することで、高解像度の観測が実現
します。2021年には稼働の予定です。完成が待ち遠しいですね。

チリには標高5000メートルの砂漠にALMAが建設されています。ALMAは口径
12メートルのパラボラアンテナ54台と口径7メートルのパラボラアンテナ12台
からなる電波干渉計と呼ばれるタイプの望遠鏡です。望遠鏡に搭載されている
受信機のいくつかは日本が開発しました。実際の受信機の組み立ての動画も
紹介しました。

10月8日の皆既月食についても話しました。これは太陽、地球、月が一直線に
並び、月が地球の影に隠れてしまう天文現象です。次の皆既月食は2015年
4月に起こる見込みです。

次のコーナーでは地球を飛び出して、惑星をひとつひとつ見ながら太陽系を離れ、
宇宙旅行に出ました。太陽系のある天の川銀河は横から見るとどらやきのような
形をしていて、真ん中に黒い筋が見えています。黒く見えるのはガスや塵によって
光がさえぎられるためです。このガスや塵は星が形成される材料であると考えられて
います。さらに遠くへいくと、宇宙には天の川銀河の他にも様々な形や大きさの
銀河があることがわかります。宇宙背景放射についての説明のあと、地球まで
戻ってきて、現在運用中の国際宇宙ステーションについても詳しく見ました。
いつかこんな宇宙旅行ができるといいですね。

最後に、10月24日と10月25日に国立天文台で開催される「三鷹・星と宇宙の日」
の紹介をしました。今日の話にあったTMTやALMAも含めて、天文学の最前線に
触れることができます。この機会に、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

科学ライブショー「ユニバース」では様々な分野のゲストを招いて、科学の話題を
お送りすることもあります。ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 10月18日

2014年10月11日

10月11日@科学技術館(ノーベル賞特番)

本日の科学ライブショー「ユニバース」はノーベル物理学賞特番も上演しました。
今年度のノーベル物理学賞は赤さん、天野さん、中村さんのお三方が青色発光
ダイオードの実現で受賞されましたね。そんなホットな発光ダイオードのお話です。
ノーベル賞特番の案内役は亀谷和久(東京理科大学)が務め、定昌史(じょうまさふみ)さん
(理化学研究所)をお招きし「LEDの光が導くこと」と題してお話しいただきました。
前半では今年度の物理学賞の受賞内容について、後半では発光ダイオードの最先端
研究について解説していただきました。

まず、受賞内容についてです。信号機や液晶画面、イルミネーションなど私たちの
身近なところで使われている青色発光ダイオード。本受賞における評価ポイントは
「明るく省エネルギーな白色光を可能にした効率的な青色発光ダイオードの実現」
でした。キーワードは「白色光」「発光ダイオード」の2つです。

「白色光」は赤・青・緑のいわゆる光の3原色を混ぜたときに生じます。つまり、
この3原色を発光ダイオードで再現することが白色光を発するための絶対条件と
いえます。発光ダイオードは、一言でいえば、電気を光に変える素子で、英語で
Light-Emitting Diodeと言います(以下、LEDと表記)。LEDは半導体を用い、
半導体光源の一種です。半導体とは、金属と絶縁体(ゴムなど、電気を全く
通さないもの)の中間的な性質を持つ物質のことで、p型半導体とn型半導体の
2種類に分類されます。このp型とn型を接続し、電気を流すと光が発生します。
これが発光ダイオードの正体です。この光の色は、半導体がどの物質からできて
いるかによって変わります。LEDの研究の歴史は古く、赤・緑は1960年代に発明
されました。それに対し3氏が青を完成させたのは1990年代と、青色の発明は
格段に難しいものでした。本講演では、青の発色を可能にした技術について
解説していただきました。開発に成功した鍵は「青の発色をもたらす半導体」、
「きれいな半導体結晶の製作」、「p型及びn型半導体の実現」の3点です。

青の発色は窒化ガリウム(GaN)を用いることでできることがわかりました。
GaNはきれいな半導体結晶を作るのが難しかったのですが、サファイア基板に
低温バッファ層を設けて、その上にGaNの結晶を成長させることできれいな
結晶を作ることに成功したそうです。難しいとされていたp型半導体の実現には
電子線アニールや窒素アニールという、いずれも半導体内の水素原子を
追い出す方法を確立しました。そして、このGaNの半導体を大量生産するため、
ツーフロー成長法という原料をより効率的に基板に成長させる方法が考案
されました。こんな長い道のりを経て、私たちが身近に使っている青色発光
ダイオードは開発されました。

次に、LEDの最先端研究についてです。今回話題となったのは青色LEDの開発です。
現在存在するLEDは赤、緑、青といういわゆる可視光の範囲のものです。しかし、
実際には可視光のほかに紫外線や赤外線がありますね。殺菌消毒や浄水・空気清浄に
用いられる紫外線。現在紫外線発光に用いられるのは水銀ランプです。発熱量が著しく、
電気の光変換効率がとても悪いという問題があります。紫外線発光にもLEDが存在
したら、省エネルギーで効率のよい世界になることが期待されます。そんな紫外線
LEDの研究を行っているのが講演していただいた定さんです。赤より緑、緑より青、
青より紫外線と、より短波長になる程半導体を作るのは難しくなるそうです。定さんの
研究室では原子レベルの構造設計で立ち向かい、MOCVD(有機金属気相成長)を
用いることにより、220-350nmの波長の紫外線LEDを実現することに成功しました。
紫外線LEDが実用化する日が近いと思うとわくわくしますね!

また、私たちが現在用いている光源はいずれも「光」を対象としています。しかし、
実は「光」とは「光子」と呼ばれる粒の集まりなのをご存じですか?現在では光子
1つ1つを操ることは難しく、光というひとまとまりの存在として扱っています。
近い将来、この光子1つ1つを操り意味づけを行うことができるかもしれないそうです。
半導体光源に量子ドットという40nm程の構造を作成することで、光子を1つ1つ
打ち出すことができるようになります。もし、この光子1つ1つに役割を与えられるなら、
光を用いた従来の方法より格段に小さいスケールでデータを扱うことが可能となります。
これにより今後データ送信法が大きく変わるかもしれないと思うと更なる研究成果が
楽しみですね!気になる方は「量子暗号」「量子テレポーション」について調べて
みてください。

青色LEDの発明に続き、紫外線LEDの実用化も近い現在。これから先の未来、LEDが
私たちの世界に更なる変革をもたらしてくれることでしょう。そんな「LEDの光が
導いてくれる素敵な未来」に皆さんも思いをはせてみませんか?

投稿者 ライブショーアシスタント : 10月11日

10月11日@科学技術館(通常上演)

本日の科学ライブショー「ユニバース」は矢治健太郎(国立天文台)が案内役を務め、
上演しました。

まず最初に「太陽系の姿」を紹介しました。立体の映像で太陽系の惑星を順々に
みていきました。先日の皆既月食は関東で曇ってしまったところもあるようで、
お客さんの半分ほどは見ることができなかったようです。次回は2015年4月4日
なので、ぜひ挑戦してみてくださいね。続いて宇宙から地球に降りて秋の空を
解説しました。カシオペヤ座、ペルセウス座、秋の四辺形などを紹介しました。
東京の空でもいくつか見ることができるので探してみてください。

次はアメリカのヤーキス天文台からインターネットで中継する「ライブ天体観測」です。
幸いにもヤーキス天文台の天気はよかったようでM27(あれい状星団)、M57(環状星雲)、
M13(球状星団)の写真をヤーキス天文台のVivianさんに見せていただきました。
M27もM57も惑星状星雲と呼ばれる天体で、星が死んだ後の姿です。英語で
「こんにちは」「さようなら」とシンラドームから声をかけたり、ビビアンさんは日本語で
「こんにちは」と言ったり、交流もできました。


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図:M27
m57.png
図:M57
m13.png
図:M13

「ゲストコーナー」では、張師良(チャン・シーリュン)さん(国際天文学連合/国立
天文台)に「太陽系外惑星に名前をつけよう」というタイトルでお話をしていただき
ました。張さんは4月に香港から日本に来て、国際天文学連合の仕事をしています。
天文普及のための仕事をしていて、その中の一つが「太陽系外惑星に名前を
つけよう」だそうです。ペガスス座やフォーマルハウトにも太陽系外惑星がありますが、
太陽系外の惑星のほとんどは数字とアルファベットを並べたものになっているので、
具体的な名前を募集しようとしています。天文アマチュア団体や、学校のクラブ
などの団体が名前を提案できます。来年8月にハワイのホノルルで行われる
国際天文学連合の総会で惑星の名前が発表される予定です。気になる方は
調べてみてくださいね。

最後に、地球を離れ、銀河系や宇宙の大規模構造を見て地球に帰ってきました。
宇宙の大規模構造にはまだわかってない部分が多く、これから建設が始まる
30m望遠鏡(TMT)が完成し、より詳しい部分まで解明できると良いですね。

科学ライブショーユニバースでは毎週様々なゲストを招いて、科学に関する
内容を紹介しています。ぜひシンラドームに足を運んでみてください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 10月11日

2014年10月04日

10月4日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は亀谷和久(東京理科大学)が案内役を
務め、上演いたしました。

まず、今日の東京の夜空を見ました。夜の20時頃には夏の大三角と秋の四辺形が
見えます。フォーマルハウトが輝いているのも見えます。今度は日にちを進めて、
10月8日の夜空を見てみましょう。10月8日の夜には、皆既月食が起こります。
この日の夜には月が徐々に欠けていき、皆既月食になると月が赤く見えます。
もし晴れていれば、ぜひ月を見て下さい。

次に地球を飛び出して、惑星をひとつひとつ見ながら太陽系を離れて宇宙旅行に
出ました。銀河団や宇宙の大規模構造までご覧いただき、また地球に戻って
きました。いつかこんな宇宙旅行ができるといいですね。

次のコーナーでは、太陽系の重力の実験をしました。突然太陽がなくなったら、
ある日突然太陽が3つ太陽系に攻めてきたら、という現実では作ることのできない
状況で実験をしました。

「ゲストコーナー」では、猿渡敏郎さん(東京大学大気海洋研究所)に「食べられる
深海魚、メヒカリの謎に海洋調査船で迫ってみた」というタイトルでお話して
いただきました。
皆さんはメヒカリをご存じでしょうか?メヒカリは食べられる深海魚ですが、
その生態がまだ詳しくわかっていません。そこで猿渡さんは、日本周辺の
水深150〜500mの大陸棚縁辺部や斜面に生息しているメヒカリの生態に関する
基礎研究を行なっています。2014年の3月1日から3月9日にかけて、猿渡さんや
様々な研究者の方々が世界最新鋭の海洋調査船である新青丸に乗船して調査の
航海に出ました。お話の中では、実際の調査現場や獲れた魚類などの写真を
見せていただきました。今回の調査では、メヒカリを含む様々な深海魚を得る
ことができ、今後の研究の発展がとても楽しみになります。

科学ライブショー「ユニバース」では毎週様々なゲストをお招きして、科学に
関する話題を紹介しています。ぜひシンラドームに足をお運び下さい。

投稿者 ライブショーアシスタント : 10月 4日

2014年09月27日

9月27日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は大朝由美子(埼玉大学)が案内役を務め、
上演いたしました。

まず、今日の東京の夜空を見ました。夜の19時頃には夏の大三角が見えます。
南の方角にはさそり座の心臓部にある星アンタレス、その近くには火星、土星が
見えます。時間を進めて夜中の3時頃にすると冬の大三角や木星が見えて
きました。今度は日にちを進めて10月8日の夜空を見てみましょう。10月8日の
月を見てみると月が欠けたり、赤く見えたりします。これは部分月食、皆既月食と
呼ばれる天文現象です。月、地球、太陽が一直線に並び、地球が月に届く太陽の
光の一部を遮ることで起こる現象です。10月8日にもし空が晴れていたら、ぜひ
月を見て下さい。

アメリカのシカゴにあるヤーキース天文台とインターネット中継をする「ライブ天体
観測」
のコーナー。ヤーキス天文台の時間は夜の12時ごろで晴れていて星もよく
見えるそうです。オリオン座とアンドロメダ銀河とM57の写真を紹介しました。

「ゲストコーナー」では、山中大学(まなぶ)さん(独立行政法人海洋研究開発機構
(JAMSTEC)大気海洋相互作用分野)に「地球の観測におけるアジア」という
タイトルでお話していただきました。水があり、陸があるような星は今のところ地球
しか見つかっていません。陸があることによって、地球に暖かい部分ができ、雲が
生じます。熱帯に位置する国インドネシアでは毎晩起こる夕立が地面を冷やし、
打ち水効果となるので熱帯夜(気温が25度以上の夜)がありません。つまり、
熱帯の国インドネシアに熱帯夜はないことになります。一方、その周囲の大洋上
では、雲の発生する位置が変わったり、気温が変わったりするのは海水温の
変動によるものです。これら海陸両方の観測をアジアの国々が一緒になって
行なっていくことが、地球全体の気候の予測のためにも、今後大切になって
くるとのことです。

最後は地球を飛び出して、惑星を一つ一つ見ながら太陽系を飛び出して
宇宙旅行に出ました。土星の環をくぐったり、天王星の写真も眺めたり・・・
いつかこんな宇宙旅行が実際にできると良いですね。

科学ライブショー「ユニバース」では毎週様々なゲストをお招きして、
楽しい科学の世界を紹介しています。ぜひシンラドームに足をお運び下さい。

投稿者 ライブショーアシスタント : 9月27日

2014年09月20日

9月20日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は矢治健太郎(国立天文台)が案内役を
務め、お送りしました。

最初のコーナーは「太陽系の姿」です。間違い探しや惑星の名前当てゲームをしながら
太陽系の惑星たちを眺めながら3D映像の中で宇宙旅行をしました。途中、小惑星の群れ
の中を通過するときには歓声が上がっていました。その後太陽の近くまで来て、実際
に観測した太陽の画像を見ました。太陽の活動が活発になると、黒点が増えたり、
フレアという爆発が起きたりします。このとき大量の高エネルギー粒子が地球に届くため、
今月フレアが起こったときはGPSへの影響や通信障害などが心配されていました。
幸いそこまで大きな爆発ではなかったため障害は起こらず、北極や南極ではきれいな
オーロラを観測することができたそうです。日本でも起こるかもしれないという予想も
あったそうですが、残念ながら見ることはできませんでした。

ここで一度地球に戻り、今日の星空を眺めました。20時ごろだと秋の星座を見ることが
できます。W字型の星座はカシオペヤ座といって、この星座からは北極星を見つける
ことができます。またカシオペヤ座のすぐ東には秋の四辺形と呼ばれる長方形の星の
並びがあり、ペガスス座の一部となっています。その付近にはカシオペヤの娘である
アンドロメダ座や夫のケフェウス座、そして神話の中でアンドロメダを化けくじらから
救った、ペルセウス座を見つけることができます。
ここでまた宇宙へ飛び立ち、天の川銀河を見渡せるあたりまでやってきました。銀河の
大きさはおよそ10万光年ですが、地球から見える、星座を成している星は地球から
大体1000〜2000光年くらいの距離にあります。このくらいの距離の星でないと暗すぎて
地球から観測できないのですね。

続いて「ゲストコーナー」では、小谷太郎さん(東京家政大学)をゲストにお呼びして
「理系あるある〜天文・宇宙物理篇〜」というタイトルでお話しいただきました。
天文学者と聞くと、どんな人を思い浮かべるでしょうか?天文台にいて、ひげを生やし、
夜になると天体望遠鏡をのぞいて・・・童話や絵本などでそういうイメージを持つ人が
多いと思います。では実際はどうなのでしょうか。

小谷さんは普段、天体をX線で観測し研究しているそうです。X線は地球の大気に吸収
されてしまうため、人工衛星や宇宙ステーションに取り付けた望遠鏡で観測します。
これらを打ち上げたり作ったりするのも天文学者の仕事です。
また研究するときには、望遠鏡を打ち上げた組織に、こんな星を観測したいという
提案を出して審査を受ける必要があります。これに合格すれば観測され、そのデータを
もらって研究することができます。データはただの数字の並びなので、これを解析する
必要があり、このときはコンピュータを使用します。つまり天文学者といっても
望遠鏡を覗くのはごく一部であり、その望遠鏡も宇宙空間を飛んでいるなら、昼間でも
観測することは可能です。


また、理論や計算といった研究を主にしている天文学者たちは、望遠鏡すら使わず、
コンピュータのシミュレーションだけで研究をするそうです。そういった人の中には
「私たちの住む宇宙では起こらない種類の衝突を計算で見つけた!」といったことを
言う人もいるそうです。イメージとずいぶん違っておもしろいですね。

最後に銀河系から宇宙の大規模構造まで飛んで行った後、一気に地球まで帰って
きたところでショーは終わりました。科学ライブショー「ユニバース」では、毎週
様々なゲストを招いて、科学に関する内容を紹介しています。ぜひシンラドームに
足をお運び下さい。

投稿者 ライブショーアシスタント : 9月20日

2014年09月13日

9月13日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は野本知理(千葉大学)が案内役を務め、
上演いたしました。

まず、分子のミクロな世界を紹介しました。一番身近な分子である水分子は、
酸素原子に2つの水素原子がつながってできているんですね。その後も
アルコールや調味料などの身近なものが、ミクロにみるとどんな形をしているのか
見ていきました。お砂糖やお酢などは、炭素や水素などの原子がたくさん
つながってできているのですね。それに対して塩は、2種類の原子が交互に
規則的に並んだような構造をしていることがわかります。それぞれナトリウム、
塩素と呼ばれる2種類の原子たちが、温度を上げていったときにどのような
振る舞いをするか、シミュレーションで実験しました。シミュレーションでは
4000度まで塩の温度を上げてみました。

続いて、宇宙の話では、もしも太陽系から太陽が消えたらどうなるのか、
太陽系に太陽が2つ以上存在したら、地球や火星などの惑星はどうなるのか
見てみました。太陽系に太陽がいくつもあると、太陽同士がくるくる回ったりと、
通常の太陽系の動きからは想像できない、とても奇妙な動きをすることが
分かります。気になる方はぜひお越し下さい。

次に、アメリカのヤーキス天文台と中継をつなぎ、「ライブ天体観測」を行ない
ました。マイクさん、アマンダさんから、ヤーキス天文台で観測した写真を送って
いただき、それぞれについて説明していただきました。星が爆発したときに
ガスや塵などが空に舞っている様子や、きれいな光の粒がたくさん集まった
散開星団、天王星の月、それからプレアデス星団(すばる)などの写真を
皆さんと一緒に楽しむことができました。リアルタイムの中継に、お客様も
とても盛り上がっていました。


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図:天王星とその惑星
ngc6910.png
図:散開星団
pleades_over_41_inch_dome.jpg
図:ヤーキス天文台とすばる

最後に、「ゲストコーナー」では東京工業大学地球惑星科学専攻の田畑美幸
(たはたみゆき)さんに「動物誕生の地球」というタイトルで、動物が誕生した
ときに地球がどのように変化したかについてお話いただきました。地球は
46億年前に誕生しましたが、実は生物が誕生したのはかなり最近の話で、
その中でも我々人間が誕生したのはもっと最近になります。では、一番最初に
生物が誕生したときに、地球ではどのようなことが起こっていたのでしょうか。
田畑さんは岩石の中の成分を解析することで、生物が誕生したときの地球を
調べているそうです。岩石の中には軽い炭素と重い炭素がありますが、この
軽い炭素と重い炭素の比(同位体比)を調べると昔の地球の状態について
様々な情報が得られるそうです。大昔、海にはたくさんの小さな有機物が
分散されたヘドロのような状態にありましたが、動物が誕生することによって、
それら小さな有機物は大きな有機物となって海の下に沈み、その結果、海が
今のような透き通る綺麗な状態になったそうです。石にはたくさんの地球の
歴史が刻み込まれているのですね。

本日も、たくさんのお子様にお越しいただき、とても楽しいショーを送ることが
できました。皆様もぜひ、科学の楽しさを実感しに「ユニバース」にお越し下さい。

投稿者 ライブショーアシスタント : 9月13日

2014年09月06日

9月6日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、亀谷和久(東京理科大学)が案内役を
務め、お送りしました。

まず、はじめに本日の星空をご覧いただきました。9月に入り、気温も下がって
きて段々と秋めいて来ましたが、今日の夜8時ごろには、さそり座や夏の大三角
など夏の星座が見られます。また、西の低い空には、土星と火星も見られるので、
惑星を探しに夜空を見上げてみてくださいね。

続いては地球を飛び出し、太陽系の惑星たちを順番に紹介しました。現在、
太陽系を探査するためにいくつか人工衛星が打ち上げられています。来年、
ニューホライズンズという探査機が初めて冥王星に到着する予定です。
冥王星がどんな姿をしているのか、今から楽しみですね。そして、太陽系から
どんどん離れて、天の川銀河を眺め、宇宙の果てへ。一つ一つの銀河には
数千億個の星があると思うと、宇宙の広大さを感じますね。

さて、次のコーナーは「重力の不思議」のコーナーです。地球が太陽を周る
速さが変わったら?太陽系から、ある日突然太陽が無くなったら?など、
コンピュータだからこそできる実験をしました。みなさんも、その答えを
たしかめに、ユニバースに来てくださいね。

そして、最後は「ゲストコーナー」です。本日は、ハワイにいる藤原英明さん
(国立天文台ハワイ観測所)とインターネットで中継して「すばる望遠鏡 季節の
話題」と題して、お話ししていただきました。ハワイは、日本から6400kmも
離れていて、時差は19時間もあります。すばる望遠鏡はハワイ島のマウナケア
という4200mもある山の上にあります。マウナケアの山頂は天文学の観測に
適した環境で、観測天文学の聖地と呼ばれることもあります。すばる望遠鏡は
鏡の直径が8.2mもある巨大で精密な望遠鏡です。本日は、マウナケアの山頂の
景色やすばる望遠鏡の中などを全周天画像を交えながら藤原さんに紹介して
いただきました。最近のすばる望遠鏡の成果として、くじら座の方向にある
天体についてお話していただきました。すばる望遠鏡では宇宙が生まれてから
最初にできた星の痕跡を残す、いわば「宇宙の二番星」の観測に成功したそうです。
このような星を観測することで、宇宙の初期の姿を明らかにすることにつながります。
これからも、すばる望遠鏡の最新成果にご期待下さい!

ユニバースでは、臨場感あふれる画像をつかって、宇宙の最先端の話題を紹介
しています。ぜひ、科学技術館にお越し下さい。

投稿者 ライブショーアシスタント : 9月 6日

2014年08月30日

8月30日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は案内役を片岡龍蜂(国立極地研究所)が務め、北極特別番組を上演しました。

本日の「ゲストコーナー」は関川清広さん(玉川大学農学部・教授)をお招きし「ムシの目線になってみよう!〜北極圏(ツンドラ)と日本(温帯)の陸上生態系と植物たち〜」と題してお話していただきました。

スピッツベルゲン島にあるニー・オールスンという、人が住んでいる最北の町の周辺に見られる陸上生態系を紹介していただきました。ニー・オールスンでは、2014年は例年になく夏が来るのが遅く、7月でも雪が残り、日本の真冬の服装でも寒かったそうです。植物は大きくても5cm以下のコケ類や小型の種子植物等が生育していて、森林や草原はありません。他の地域に比べて小型のトナカイや、絶滅危惧種のホッキョクグマなど様々な珍しい動物も生息しています。次に、長野県の菅平高原の草原に設置してある「虫の目カメラ」で撮影された映像を使って、小人の目線になって、草原の1年の変化を楽しみました。

最後に3Dのオーロラ映像を見ながら、オーロラはどこで光っているのか、オーロラはなぜ光るのかを紹介しました。地球で見るオーロラは緑色が中心ですが、木星や土星で見るとピンク色に見えるそうです。これは地球に存在する植物が光合成によって作っている酸素が原因です。地球では酸素が光っているため緑色に見えて、木星や土星では水素が光っているためピンク色に見えます。

さらに、最新の研究結果でオーロラは全体を大きくみるとゆっくり動いていますが、細かく見るととても速く動いているということも紹介しました。

3Dのオーロラ映像が見られるのは世界中で「ユニバース」だけです。オーロラを見たいけど海外まで行くのが難しいという方はぜひシンラドームにお越し下さい。

投稿者 ライブショーアシスタント : 8月30日

2014年08月23日

8月23日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は野本知理(千葉大学)が案内役を務め、
上演いたしました。

はじめにオーロラを3D映像で見ていただきました。このオーロラは2台のカメラを
用いて特殊な方法で撮影したものです。室内で3Dのオーロラが見れるのはユニバース
だけかも知れません。来週のユニバースではオーロラ特番を上演いたします!ぜひ
見に来て下さい!

「分子の世界」のコーナーでは、どこの家庭にもある調味料や、さまざまなビタミンを
分子レベルの小ささで見ました。また、食塩を原子レベルの小ささで見て温度により
どのような動きをするかということも確認しました。

「ライブ天体観測」のコーナーでは、アメリカにあるヤーキス天文台で撮影された
様々な写真を見せていただきました。彗星やわし星雲、小惑星など望遠鏡を使って
撮影された写真のほかに、カメラで撮影されたヤーキス天文台の写真も見せていただき
ました。北極星を中心に星が回っている様子がとてもきれいでした。


c2014e2.png
図:彗星(Jacques)
2001_RZ11.gif
図:小惑星(2001 RZ11)
YerkesPerseids8-12-14.jpg
図:ヤーキス天文台からみた夜空と流星

次のコーナーでは、「もし突然太陽が無くなったら・・・」や「もし突然太陽が3つに
なったら・・・」など現実ではありえない状況をコンピュータでシミュレーションして
確かめました。

最後の「ゲストコーナー」では、木本圭子さん(アーチスト)に「リズムの発生」という
タイトルでお話していただきました。カエルやホタルは1匹1匹が自分のペースで
鳴いたり光ったりしているのに、なぜか他のカエルやホタルとそろってしまう。
ライブ会場では指揮者がいないのになぜかアンコールの拍手がそろうなどといった、
不思議な同期現象のお話をLEDホタルを使った実験の映像を見せながら紹介して
いただきました。また、人間が心地よいと感じるものには必ず「リズム」がある
そうです。木本さんはこの「リズム」を利用して芸術作品を制作しているそうです。

ユニバースでは毎週さまざまな科学に関する内容を紹介しています。ぜひ友達や
ご家族と一緒にシンラドームへお越し下さい。

投稿者 ライブショーアシスタント : 8月23日

2014年08月16日

8月16日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は伊藤哲也(国立天文台)が案内役を
務めお送りしました。夏休みも中盤にさしかかり、2回とも満員のお客様を
お迎えしての上演となりました。

まずは本日20時の星空をみなさんと見ていきました。今週は天文現象が目白押し
だったのですが、台風11号の影響や雲でなかなかきれいな夜空を見ることが
できませんでした。しかしこのシンラドームなら科学技術館から見える雲のない
夜空をいつでも見ることができます。西の空にはまだ春の大曲線を形作る星たち、
そして火星が見えました。その左隣に土星、さらに隣には火星によく似た赤い星、
さそり座のアンタレスが見えます。東にはみなさんご存知の夏の大三角が見えて
います。

次は地球から飛び出し、太陽系を見ていきました。8月12日はスーパームーンと
呼ばれる現象が起きていました。スーパームーンとは月と地球が最も近づき、
普段より大きく見える満月を指します。ではなぜ月の大きさが変わるのでしょう?
それは月の軌道に秘密がありました。月は地球の衛星として地球の周りを回って
いますが、その軌道は実は楕円を描いているのです。そのため、月と地球の距離は
日々変化し、見える大きさも変わるのですね。さらに8月12〜14日にはペルセウス座
流星群の極大を迎えました。流星群が毎年同じ時期に見られるのは彗星と地球の
軌道に関係があります。彗星が残した砂粒が地球に落ちてくることで、流星として
見えます。シンラドームでも流れ星を見ることができました。

さて、次は太陽系を離れ銀河宇宙の世界へ。太陽系のある天の川銀河はつぶれた
どらやきのような形をしており、横から見るとなにやら黒い筋が見えました。
これは地球から見る天の川にも同じように見られますが、実はガスや塵によって
光がさえぎられたために黒く見えてしまうのです。このガスや塵は星が形成される
材料であると考えられています。天の川銀河のほかにも宇宙には様々な形や大きさの
多くの銀河が広がっています。このような銀河を包み込む宇宙はどのような構造を
しているのでしょうか、宇宙の果ての謎に迫りたい方はぜひ確かめにお越しください。

本日の「ゲストコーナー」は久保田晃弘(くぼた あきひろ)さん(多摩美術大学・
ARTSAT)をお招きして「宇宙×芸術:芸術衛星から深宇宙彫刻へ」と題して
お話ししていただきました。今年の2月28日、多摩美術大学と東京大学によって
作られた芸術衛星INVADERが種子島から打ち上げられました。この衛星はキューブ
サットと呼ばれる大きさ10cm角、重さ1.8圓両さな衛星でH-IIAロケットで
打ち上げられる気象の観測衛星に相乗りしたものです。このINVADERは合成音声を
送信する機能や小さなカメラが搭載されており、本日は実際に宇宙から最初に
発信された信号“First Voice”の録音を聞かせていただきました。これは衛星が
きちんと機能しているかどうか確認する緊張の瞬間だったのだそうです。2回目の
上演ではちょうど日本の上空にINVADERが通過するということで、ライブで実際の
信号を聞くこともできました。久保田さんたちはこの衛星を使って、衛星に関連した
芸術作品を制作しています。さらに今年12月には、2つ目の芸術衛星としてDESPATCHが
はやぶさ2に相乗りし打ち上げられる予定です。こちらはINVADERとは異なり、大きさ
50cm角でうずまき状の形をしています。正面から見るとまるで花のよう。彫刻作品を
宇宙に打ち上げる世界初の試みです。世界中で協力し、電波を受信する予定なのだ
そうです。楽しみですね。久保田さんが所属しているARTSAT:衛星芸術プロジェクトも
参加している展覧会『ミッション[宇宙×芸術] コスモロジーを超えて』が東京都
現代美術館で8月31日まで行われています。この機会にぜひご覧になってはいかが
でしょうか。

最後は国際宇宙ステーションISSの話題をお届けしました。日本人宇宙飛行士である
若田光一さんは昨年11月から約6か月間ISSに滞在し、今年の5月無事帰還しました。
そして日本人で初めてISSの船長に就任し、全国各地でその報告会が開催されています。
シンラドームではISSの様子を3D CGで見ることができますが、実際に空を通過する
ISSは時間を調べて肉眼で観察することができます。詳しくは「きぼうを見よう」を
ご覧ください。

科学ライブショー「ユニバース」では毎週様々なゲストをお呼びして科学の話題を
お送りしています。ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 8月16日

2014年08月09日

8月9日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、案内役2人での特別編成でお送りしました。
1, 2回めのライブショーは大朝由美子(埼玉大学)が案内役を務めお送りしました。
3回目のライブショーは戎崎俊一(理化学研究所)がお送りしました。「ユニバース」の
創始者の戎崎俊一さんが久しぶりの案内役登板です。

まずは「本日の星空」から。昼下がりの青空。こんな時、星空を眺めるにはどうすればいい
でしょうか?みなさんにその方法をシンラドームで紹介しました。まずは一つめ、昼間の
空で太陽をご覧いただきました。望遠鏡で見た太陽の画像には黒点がたくさん見えます。
この頃の太陽はちょっぴり元気ですね。そして二つめ。時間を進めて東京の星空の
楽しんでいただきました。街明かりの多い東京。どれほどの星が肉眼で見えるのかな…
東京でも、織姫や彦星たちが見える夏の夜空に思いを馳せます。さて、8/12が何の
日かご存知ですか?シンラドームでは少し時間を進め、この日の深夜の星空を先取りしました。夜空を見上げると何やら流れるものが・・・!そう、8/12は流れ星が沢山見えます。
3大流星群の1つ、ペルセウス座流星群ですね。幻想的な映像に会場はどよめきました。
みなさんは流れ星に何をお願いしますか?

さて、そんな幻想的な夜空を見上げた後は昼間に星空を眺める3つ目の方法へ。
地球の夜の世界へと移動です。シカゴにあるヤーキス天文台のKevinさんに登場して
いただきました。「ライブ天体観測」のコーナーです。天文台で撮影された土星、
球状星団のM13、子持ち銀河M51の写真を解説していただきました。海を越えての
セッションはシンラドームならではですね。


saturn.png
図:土星
M13.png
図:M13
M51.png
図:M51

地上からの星空を満喫し、今度は視点を変えてみます。宇宙旅行の始まりです。
太陽系を内側から順に眺めていきました。木星の衛星イオの火山を紹介し、
科学ライブショー「ユニバース」だけで楽しめる土星の環くぐりをしました。
太陽系つながりで、宇宙シミュレーションのコーナーに突入です。もし、地球の
速度が遅くなったら、そしてもし太陽が突然消滅してしまったら、太陽系は
どうなってしまうのでしょうか?その結果はシンラドームで要チェックです。

どんどん遠くの宇宙へ行きます。太陽系の世界を越え、天の川銀河を眺めつつ、
さらに外へ。多彩な色と形をもつ銀河が数多く存在する世界を宇宙の果てまで
遊泳しました。迫りくる星、そして様々な銀河の姿、銀河が群れているために
できる泡状構造の世界を楽しんでいただけたようです。3D眼鏡をかけたみなさん、
手を伸ばして星々や銀河を掴もうとしていました。臨場感あふれる宇宙旅行が
みなさんの一夏の想い出となりますように。

シンラドームでは毎週異なるコンテンツをお届けしています。皆様とお会い
できる日を楽しみにしています。

投稿者 ライブショーアシスタント : 8月 9日

2014年08月02日

8月2日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は亀谷和久(東京理科大学)が案内役を務め、
お送りしました。8月に入り、本格的に暑さが増してきましたね。本日は太陽が強く
照りつけ青空の広がる科学技術館前の写真からスタートしました。そこから時間を
進めて今夜8時の星空を見ていきました。西の空にはまだ春の星座の星である
スピカやアークトゥルスが見えています。スピカの近くには火星や土星、月が並んで
います。真上には七夕の星であるベガとアルタイル、そしてその間に横たわるきれいな
天の川が広がっています。

実は本日8月2日は伝統的七夕であることをご存知でしたか?伝統的七夕とは
太陰太陽暦にもとづく七夕のことをいいます。この伝統的七夕の夜空を楽しもうと、
全国では様々なイベントが行われているようです。みなさんも今夜は不要な
明かりを消して夏の夜空を見上げてみてはいかがでしょうか。

地上から星を見上げた後は宇宙から私たちの住む太陽系を眺めました。
太陽系の惑星はみんな個性的な大きさや見た目をしていました。そして太陽系
からどんどん離れていくと、私たちが普段見ている星座たちは姿を変え、恒星が
集まったきれいな円盤“銀河”が見えてきます。この銀河は織姫や彦星のいる
天の川の正体で天の川銀河と呼ばれています。天の川銀河のほかの銀河も
見てみると集まっているところやすかすかなところ、いろんな特徴が見られます。
さらに宇宙の果てまで行くと宇宙はどのように見えるのでしょうか。
ぜひ科学ライブショーで体感してください。

宇宙の果てまで見たところでもう一度太陽系へ戻って今度は私たちのよく知る
惑星たちの動きについてみていきました。惑星たちは太陽の重力の影響を
受けてそれぞれ回っています。では、もしそこへ太陽が2つ、3つ・・・と現れたら
どうなるのでしょう。実際には起こりえない、ユニバースならではの実験がご覧に
なれます。

そして本日の「ゲストコーナー」では吉川真(よしかわまこと) さん(JAXA)を
お招きして「『はやぶさ2』打ち上げに向けて最終準備中」というタイトルで詳しく
お話ししていただきました。

小惑星イトカワを探査し、劇的な帰還を遂げた「はやぶさ」。その経験を活かしより
レベルアップした小惑星探査機「はやぶさ2」が今年2014年の冬に打ち上げ、まだ
名前の無い小惑星1999 JU3を探査します。この小惑星はお団子のような形を
しており、直径は870m、イトカワの直径535mに比べると大きいくらいです。2018年
6月には小惑星に到着し「はやぶさ」と同じようにまずはサンプルを採集します。
そしてここからが新しい挑戦。衝突装置を上空で爆発させ、小惑星に人工クレーターを
つくり、着陸をして地下の物質を採集する予定です。表面と地下から物質を採集
するという世界初の試み、たいへん楽しみですね。このミッションのテーマは約46億
年前の宇宙(太陽系)を調べること、そして地球に落ちてきている隕石と小惑星の
関係を調べることなのだそうです。そこから私たち生命の原材料、太陽系の誕生と
進化を調べる具体的な資料になるのではないかと期待されています。2020年の
12月、東京オリンピックが終わるころに帰還する予定だそうです。

科学ライブショー「ユニバース」では毎週さまざまなゲストを迎え、科学の話題を
お送りしています。夏休みも本格的に始まりました。ぜひ自由研究のテーマを
探しに科学技術館4階シンラドームへお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 8月 2日

2014年07月26日

7月26日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は大朝由美子(埼玉大学)が案内役を
務め、上演いたしました。

まず最初にここ数日の暑さの源である太陽に着目しました。梅雨が明けて
からの一週間、埼玉大学にある望遠鏡では特殊な装置を取り付けて、太陽を
毎日観測しました。写真から太陽の黒点や白斑が移動していることが観察でき、
太陽が自転していることがわかりました。今晩晴れたら一列に並んで見える
土星、火星、スピカを眺めました。

アメリカのヤーキス天文台とインターネット中継し「ライブ天体観測」をお送り
しました。ヤーキス天文台で観測した土星やM57という星の死後の姿(環状星
雲)、M31(アンドロメダ銀河)の写真を見せていただきました。


saturn.png
図:土星とその衛星
m57.png
図:M57
m31.png
図:M31

「ゲストコーナー」では、秋田谷洋さん(広島大学宇宙科学センター)に「日本の
大学望遠鏡の連携プレーで探る爆発天体」というタイトルでお話をしていただき
ました。

現在世界では、すばる望遠鏡のように、10mほどの鏡を持つ大きな望遠鏡が
活躍していますが、日本の0.5〜2m程の小さな望遠鏡たちは協力・連携して
観測を進めています。科学技術が進歩してもお天気にはかなわないので、雨や
曇りで観測できないときには、小さな望遠鏡たちはお互いに連携を取って、
晴れている観測所で観測します。そうして、いつでもどこかで天体をとらえられる
ようにしているそうです。その特色を活かして、超新星爆発やガンマ線バースト
など急に明るさが変わる天体などの観測を行なっているそうです。さらに、この
ような小さな望遠鏡を持つ大学(広島大学、埼玉大学など)では、星空観望会も
行なっています。是非みなさんの目でも天体を眺めてくださいね。

最後には、惑星を一つ一つ見ながら太陽系を飛び出し、宇宙旅行をしました。
広い宇宙の中で生命があるとわかっている惑星は地球だけです。近い将来、
生命がある第2の地球が見つかるかもしれませんね。

科学ライブショー「ユニバース」では毎週さまざまなゲストを迎え、科学の
話題をお送りしています。せひお越し下さい。

投稿者 ライブショーアシスタント : 7月26日

2014年07月19日

7月19日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は矢治健太郎(国立天文台)が案内役を
務め、お送りしました。

最初は「太陽系の姿」のコーナーです。3D映像で、宇宙空間から太陽系を眺め、
間違え探しやクイズをまじえながら太陽系の惑星を順に見ていきました。
その後、国立天文台で観測した太陽の写真を見ました。最近は太陽の活動が
活発で、黒点と呼ばれる黒いしみが7月8日の画像ではたくさん見られ、
大きな黒点も出現しました。一方、7月17日の太陽の画像では黒点が全く
見られませんでした。活発な時期に黒点が野現れないのは珍しいそうです。
次に「ひので」という衛星から観測した太陽の画像を見ました。明るく見える
部分は黒点のある部分です。続いて、宇宙空間から地球に降りて今日の星空を
見ました。火星に似た赤い星アンタレスを含むS字の星座、さそり座、その
さそり座を弓矢で狙っているかのように見えるいて座などが見られます。
こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブを結んだ夏の
大三角は東京でも見ることができるので、ぜひ探してみてください。

次のコーナーは「ゲストコーナー」です。本日のゲストは宮崎聡さん(国立天文台
先端技術センター・ハワイ観測所HSCプロジェクト室)です。「すばる望遠鏡の
新カメラHyper Sprime Cam」というタイトルでお話いただきました。暗い
天体を見るため、目で望遠鏡をのぞくことはせず、カメラで撮影して観測します。
一度に広い範囲を撮影するため、高さ3メートル重さ3トンの大きなカメラ
Hyper Sprime Camを使っています。望遠鏡に取り付けるのに半日ほどもかかる
そうです。そのカメラで撮影したアンドロメダ銀河の画像を見ていただきました。
視力1の人が分解できる最小の角度を1分角として、宇宙空間には1分角四方あたり
40から50以上の銀河があるそうです。最後にそのカメラで撮影した画像をつなぎ
合わせて作った宇宙空間の一部の画像を見ました。拡大すると、銀河がたくさん
写っているのが分かりました。

最後に地球を飛び出して、銀河系から宇宙の果てまで行って地球に帰ってきました。
いつかこんな宇宙旅行が実現すると良いですね。科学ライブショーユニバースでは
毎週様々なゲストを招いて、科学に関する内容を紹介しています。ぜひシンラ
ドームに足をお運び下さい。

投稿者 ライブショーアシスタント : 7月19日

2014年07月12日

7月12日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、伊藤哲也(国立天文台)が案内役を務め、
お送りしました。

はじめに本日の星空をご覧いただきました。西の空を見上げると、しし座やおとめ座が
見えます。おとめ座の近くには火星、少し南を向くと、てんびん座があり、そばには
土星が見えます。また、今年の七夕は東京では天気が悪く見えませんでしたが、南の
空には織姫星と彦星にあたる、はくちょう座のベガとわし座のアルタイルが見えます。
この間に天の川もあります。みなさんも、夏の夜空を見上げてみてくださいね。

続いて「ライブ天体観測」のコーナーです。アメリカのヤーキス天文台のビビアンさんと
つなぎました。ヤーキス天文台は曇りでしたが、ビビアンさんは他の場所にある望遠鏡を
遠隔操作をして天体写真を撮ってくださいました。1枚目の画像はオーストラリアの
望遠鏡で撮っていただいた月の画像です。月のクレーターがとても美しい写真でした。
2枚目の画像は天王星とその周りを回る月です。天王星は一番大きなティタニアという
月をはじめとして、たくさんの月を持っています。3枚目の画像は小惑星
ジェーンシックです。この小惑星は火星のすぐ近くの軌道を通っていて、いつか火星に
衝突するかもしれないそうです。そのほかにも、カリフォルニアにある望遠鏡を遠隔
操作して撮影していただいた月の写真や、環まで見える土星の写真も見せて
いただきました。


moon.png
図:月
uranus.png
図:天王星とその月
janesick.gif
図:小惑星ジェーンシック

最後は、「ゲストコーナー」です。本日はアメリカのコロラド州にあるデンバー
自然科学博物館からカ・チュン・ユさんにお越しいただきました。カ・チュン・
ユさんに「ドームで見る動物たちの大移動」というタイトルでお話していただき
ました。みなさんは、くじらが季節ごとに海を渡って旅をしているのをご存知
でしょうか。くじらは、冬はハワイなどの暖かい海域にいますが、夏になると
北上し、オホーツク海などの北の海にやってきます。では、どうしてくじらは
旅をするのでしょうか。その理由は植物性プランクトンの分布が季節によって
変わるからです。人工衛星によって観測された植物性プランクトンの分布を
見てみると、冬は植物性プランクトンが全体的に少なく、分布がハワイ周辺
等の南に偏っており、夏になると光合成が盛んになり、植物性プランクトンは
増えながら北上します。その植物性プランクトンを動物性プランクトンが食べ、
動物性プランクトンをクジラが食べます。そのため、植物性プランクトンが
増えると、くじらはそれを追って旅をするというわけです。

海ガメも旅をします。南米のメキシコで飼われていた海ガメを海に放すときに、
GPSと無線機を載せて放しました。すると、海ガメは1年もかけて太平洋を
横断し、私たちの住む日本まで旅をしたことがわかりました。海ガメが旅した
距離は、1万キロメートルもの道のりです。こんなに遠くまで海ガメが旅を
することが証明されたのは初めてのことだそうです。とても驚きですね。

ユニバースでは、プランクトンから宇宙の果てまで、ドームでの美しい映像を
使って紹介していきます。みなさんも、ぜひ足を運んでみてくださいね。

投稿者 ライブショーアシスタント : 7月12日

2014年07月05日

7月5日@科学技術館

本日は亀谷和久(東京理科大学)の案内のもと上演いたしました。

もうすぐ七夕ですね。天気がよければ、東京でも20時ごろ東の空に織姫星(ベガ)と
彦星(アルタイル)が見えます。もう一つ、デネブも加えれば夏の大三角の完成です。
近くにはいるか座、南の空にはさそり座なども見ることができます。

宇宙へ飛び出して、地球をどんどん離れると地上から見える星座の形が崩れていきます。
いろいろな距離にある星を結んでいたのですね。

そのまま天の川銀河を飛び出すと、銀河の世界が広がります。銀河は密集している
ところと、そうでないところがあります。みなさん、手を伸ばして銀河をわしづかみ
しようとしていました。

「ゲストコーナー」は日下部展彦さん(国立天文台)に「七夕とアジアの星物語」と
題してお話していただきました。

七夕といえば、短冊に願いごとを書いて笹にくくりつける風景を思い浮かべる
かもしれません。笹を飾るのは江戸時代のころからあったようです。七夕のお話の
起源は奈良時代にさかのぼります。中国の伝説と日本の羽衣伝説が融合して
できたと言われています。旧暦の7月7日は乞巧奠(きっこうでん)と呼ばれる
祭事が行なわれ、裁縫などの上達を願ったそうです。

中国以外にもアジアの各地域に様々な伝説があることも紹介していただきました。
各地の伝説は「アジアの星物語」という本で紹介され、13カ国、68のお話が
まとめられています。おもしろそうですね!

今年の8月2, 3日には「伝統的七夕ライトダウンキャンペーン」があります。
この機会にぜひ夜空を見上げてみてくださいね!

投稿者 ライブショーアシスタント : 7月 5日

2014年06月28日

6月28日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は矢治健太郎(国立天文台)が
案内役を務め、お送りしました。

最初は「太陽系の姿」のコーナーです。大迫力の3D映像で、宇宙から見た
太陽系の姿を紹介しました。国立天文台で観測した太陽の写真をみると、
表面の画像に黒いしみのような点が見えます。これは、黒点といって、
太陽活動が活発な証拠なんですよ。

続いて、地上から見た星空をご覧いただきましょう。北の夜空を見上げると、
そこには北斗七星があります。ひしゃくに見立てたときの柄の部分をのばして
いくと見つかる明るい星、アークトゥルス、スピカ。それにデネボラを加えて
結んでできる三角形が春の大三角です。南の空には夏の星座が見えています。
赤い星アンタレスがあるさそり座や、こと座のベガ、わし座のアルタイル、
はくちょう座のデネブを結んでできる夏の大三角も見ることができます。

「ライブ天体観測」のコーナーでは、ヤーキス天文台のケビンさんとつないで
お送りしました。日本では、梅雨の季節でなかなか星空を見ることはできませんが、
ヤーキス天文台では、空はきれいに晴れていました。M57という環状星雲、M51
という子持ち銀河、土星とその衛星たちの画像です。M51は、きれいな渦巻きを
した銀河の下に小さい銀河が写っていて、とても美しい写真でした。


our-view-of-sky.png
図:ヤーキス天文台からみた夜空
m57.png
図:M57 環状星雲
m51.png
図:M51 子持ち銀河
saturn.png
図:土星とその衛星。緑の円の中に衛星が写っている。

最後のコーナーは「ゲストコーナー」です。本日のゲストは、国立天文台の
石川真之介さんです。「ロケットで太陽観測」というタイトルでお話いただきました。
石川さんはロケットにX線や紫外線を観測できる望遠鏡を載せて宇宙へ打ち上げ、
太陽表面での爆発現象である太陽フレアの研究をされています。X線や紫外線は
大気に吸収されて地上には届かないため、宇宙空間で観測するそうです。石川さんの
研究チームでは観測装置や解析ソフトも自分たちで作っています。石川さんの
チームが行なったFOXSI(The Focusing Optics X-ray Solar Imeger)
ロケット実験では、NASAのホワイトサンズミサイル実験場からロケットが打ち
上げられました。その結果、これまでの観測衛星と比べて非常にきれいな画像を
撮ることができました。さらに、来年打ち上げ予定のロケットを組み立てている
ところです。これから太陽フレアの謎が解明されていくのが楽しみですね。

本日は雨にもかかわらず、満員のお客さんにお越しいただきました。科学ライブ
ショー「ユニバース」では、雨にも負けず、満天の星空や科学の魅力をお届け
しています。皆様も、星空を見上げに「ユニバース」へお越し下さい。

投稿者 ライブショーアシスタント : 6月28日

2014年06月21日

6月21日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は野本知理(千葉大学)が案内役を務め、
上演いたしました。

はじめにアラスカのオーロラの映像を立体で見ていただきました。このシンラドームで
見る立体オーロラは実際のオーロラを特殊な方法で撮影し、とてもきれいなものです。
ぜひ一度見に来て下さい。オーロラの緑色に光っている正体は大気中の酸素です。

次のコーナー「分子の世界」ではこの窒素などの原子から構成される身の回りの分子に
ついてみなさんで見ていきました。みなさんがよく耳にするビタミンも種類によって
つくりが違うことが分かりましたね。色々な分子を見ていくとどれもゆらゆらと動いて
いました。これは温度が関係しています。氷は温度を上げると溶けて水になり、さらに
温度を上げると気体になりますが、食塩の場合はどうなるのでしょうか?

次のコーナーでは小さな世界から変わって大きな世界、太陽系を見ました。もしも
突然、太陽がなくなってしまったら惑星たちはどうなってしまうんでしょうか。実際は
起こりえないですが、みなさんと予想しながらさまざまな実験ができました。

「ゲストコーナー」では国立天文台チリ観測所の廿日出文洋(はつかでぶんよう)さんに
「塵の向こうの巨大爆発−アルマ望遠鏡で探るガンマ線バーストの発生環境」という
タイトルでお話いただきました。廿日出さんはチリ観測所で望遠鏡の建設や運用に
携わっており、ガンマ線バーストの研究をされているそうです。皆さんが夜見る星にも
一生があります。宇宙に漂うちりやガスが集まり、太陽のように自ら輝く星が誕生します。
太陽よりも重い星は超新星爆発という爆発を起こし、その一生を終えます。ガンマ線
バーストとはこれよりもさらに重たい星が一生を終えるときの大爆発で宇宙最大級の
爆発現象です。その多くは光の速さでも数十億年かかってしまうほど遠くで起きて
いるそうです。今回は43億光年離れたガンマ線バーストを再現した映像を見せて
いただきました。ガンマ線バーストの周りにはちりや分子ガスが漂っている様子が
わかりました。廿日出さんはおよそ10年にわたって長野、チリ、フランスなどの干渉計や
望遠鏡で、ガンマ線バーストが発生した銀河での分子ガスの観測を行ってきた
そうですが、分子ガスの信号をなかなか検出することができず、世界最高性能の
望遠鏡であるアルマ望遠鏡ができて初めて検出できるようになったそうです。
ALMAで観測されたガンマ線バーストが起きた銀河の分子ガスの信号や写真も
見せていただきました。数十億光年も遠くで起きている爆発が様々な望遠鏡を
使うと見ることができるということは驚きです。ガンマ線バーストの正体に迫って
いくことで星の一生の謎が解明されていくかもしれませんね。

本日6月21日は一年で最も昼が長い夏至でした。これから本格的な暑さを迎え
ますが、お近くにお立寄りの際は少し涼みに、そして科学の魅力を感じにぜひ
科学ライブショー「ユニバース」にお越し下さい。

投稿者 ライブショーアシスタント : 6月21日

2014年06月14日

6月14日@科学技術館

本日のユニバースは伊藤哲也(国立天文台)が案内役を務め、上演いたしました。

まずは今日の星空を眺めました。今の季節は昼の時間が長いため、夜8時ごろに
ならないと星が見えません。しかし、最近は惑星がたくさん見える時期でもあります。
西の空低くにふたご座と木星、南の空にはおとめ座と火星、てんびん座と土星が
輝いています。東の空には夏の星座の代表であるさそり座を見ることができます。
科学的根拠はありませんが、昔の人は星座を形作る恒星の間を動いていく惑星の
動きを不思議に思い、これを地上に起きることと結びつけて星占いを作りました。

「ライブ天体観測」のコーナーでは、ヤーキス天文台のケビンさんとインターネットを
繋ぎ、お話をしました。土星やその衛星の様子、子持ち銀河、球状星団、またペリカン
星雲といった天体の写真を見ることができました。


saturn.png
図:土星とその衛星。緑の丸の中に衛星が写っている。
m51.png
図:M51 子持ち銀河
m5.png
図:M5 球状星団
pelican.png
図:ペリカン星雲


地上から宇宙へ飛び立ち、太陽を離れ天の川銀河までたどり着いたところで「ゲスト
コーナー」
へ移りました。本日は藤井通子さん(国立天文台理論研究部)に「重力が
作り出す銀河のうず巻き」というテーマでお話をしていただきました。私たちの住む地球の
ある天の川銀河はとても大きく、その中の太陽系は秒速200kmという非常に速いスピードで
銀河中心の周りを回転しています。それにもかかわらず、銀河を1周するのに2億年もの
時間がかかります。天の川銀河のような大きな天体の形を知るときには、星の距離を測る
方法と、コンピューターを使ってシミュレーションするという方法があります。今回は、
3千万個の星とそれぞれに働く重力を計算した結果の映像を見せていただきました。

はじめに、円盤状に集まった銀河中心の周りを回転するたくさんの星があります。星と
星のあいだに重力がはたらくことで、この円盤にうずまきの模様があらわれ、しばらく
すると銀の腕の部分が作られました。その腕はちぎれたり繋がったりを繰り返しながら
回転しています。20年ほど前のシミュレーションでは、計算できる星の数は3万個ほどで、
腕の形が崩れていくという結果になってしまいました。しかし、コンピューターの進化に
よって、より多くの星の運動を計算することができるようになり、腕は100億年経っても
消えずに存在できるという結果を得ることができました。もっとコンピューターが進化
すれば、実際の銀河のように1000億個の星で計算したり、地球のような惑星も含めた
シミュレーションもできるようになるかも知れませんね。

最後に銀河からもっと離れ、銀河団、宇宙の大規模構造、そして宇宙背景放射を見に行
きました。宇宙背景放射はビッグバン説の証拠となる光で、どこでもほぼ均一ですが、
10万分の一程度の非常に小さなムラがあります。先日、このムラにインフレーション
理論を裏付ける証拠があるかもしれないという発表があったそうです。インフレーション
理論とは日本人の佐藤勝彦さんが考えた理論で、ビッグバンの前、一瞬のうちに宇宙が
とてつもない勢いで広がっただろうという説です。まだ観測が不十分だそうですが、
確定すれば佐藤さんにはノーベル賞が出るかも知れません。観測結果が楽しみですね。

ユニバースでは毎週さまざまな科学に関する内容を紹介していきます!
ぜひ友達やご家族と一緒にシンラドームへお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 6月14日

2014年06月07日

6月7日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は大朝由美子(埼玉大学)が案内役を務め、
上演いたしました。

まず最初に本日の星空を眺めました。大雨に見舞われている今日この頃ですが、
もし晴れていたら、夏の大三角やさそり座を見つけることが出来ます。星座に
含まれない星もあります。それは地球と同じく太陽の周りをまわる惑星です。
22時ごろには、南の空に土星と火星を見ることが出来ます。土星は衛星を60個
以上持っており、そのなかでもエンケラドスは表面が氷で覆われていますが、
地下には海があるのではないかと考えられています。また火星探査機は、地球の
マウナケアによく似た火星の姿や、火星から見た地球を含む星空の写真を撮って
います。

こういった惑星たちはどのように作られるのでしょうか。本日の「ゲストコーナー」
では兵庫県立大学西はりま天文台の伊藤洋一さんから「惑星誕生」というテーマで
お話いただきました。
太陽系は何歳でしょうか?またどのようにして誕生したのでしょうか?伊藤さんは
太陽系以外の星、おうし座の方向にある赤ちゃん星をすばる望遠鏡を使って、惑星
誕生の仕組みを探っています。おうし座GG星は、太陽と同じくらいの大きさの
双子星から成り、その周りにはドーナツ状の円盤があります。この円盤から惑星が
生まれるのではないかと考えられています。おうし座DH星の近くには、暗い星が
見つかっています。この星は重さが木星の11倍から40倍と考えられており、産まれた
ばかりの惑星である可能性があります。これらの星は100万年ほどの年齢をもつそう
です。100万年と聞くと歳をとった星であるような気がしますが、太陽に比べると
非常に若く、人間に例えると産まれてからわずか3日しか経っていないそうです。
伊藤さんはおうし座を見つめ続けて20年だそうです!惑星誕生の謎が解き明かされる
のが楽しみですね。

最後に、天の川銀河を出て、様々な銀河を眺めつつ宇宙の果てまで宇宙旅行をして、
地球に帰ってきました。今日のライブショーはクイズに答える子供たちの声がとても
賑やかでした。みなさんが大きくなるころには地球のように生命のある惑星が
見つかるかもしれませんね。

科学ライブショー「ユニバース」では毎週様々なゲストを呼んで、科学の話題を
お送りしています。ぜひお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 6月 7日

2014年05月31日

5月31日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は矢治健太郎(国立天文台)が
案内役を務め、ゲストに長谷川雅也さん(高エネルギー加速器研究機構)を
迎えお送りしました。

まず、はじめは今日の星空を紹介しました。星座絵と共に本日の星空を
楽しみました。星座の由来となるギリシャ神話の解説とともに眺める
星空は一味違って見えて素敵でした。また、実際に現在の星空は、火星、
木星、金星が共演していてとてもきれいです。みなさんも、夜空を見上げて
惑星の共演を楽しんでみてはいかがでしょうか?

星空を楽しんだ後は宇宙の世界へ。「太陽系の姿」のコーナーです。人工
衛星ひのでから見るコロナ、国立天文台から観測する黒点など様々な画像を
ご覧いただき、より太陽が身近に感じられました。太陽系の惑星を間近に眺め、
さらに遠い世界へ。天の川銀河を飛び出していきます。銀河の世界のお話です。
迫りくる星々や銀河の世界は幻想的で、宇宙旅行をしている気分になりますね。
迫力満点の銀河や宇宙の映像は、3D上演の醍醐味です。ご覧になりたい方は
シンラドームまで足を運んでみてくださいね。

最後に、「ゲストコーナー」です。長谷川雅也さん(高エネルギー加速器
研究機構)に「宇宙最古の光でビックバン以前の宇宙を探る!」という
テーマでお話しいただきました。宇宙の背景放射というものをご存知ですか?
近年まで宇宙は、ビックバンにより生まれたと言われていました。そんな
宇宙が誕生したと言われる138億光年前の光、つまり、私たち人間の観測
できる地球から最も遠い場所から届く光が宇宙マイクロ波背景放射です。さて、
「言われていた」と過去形で書きましたが、ビッグバンの前にインフレーションが
起こった、という仮説が立っています。これが本日のテーマです。
インフレーションとは、宇宙が一瞬にしてアメーバ位の大きさから銀河の大きさに
まで加速膨張する現象のことを言います。2014年3月、BICEP2(注1)がBモード
偏光(注2, 3)の観測に成功しました。

さて、光が振動する方向は一般に様々です。インフレーションが起こらなかった
場合の宇宙最古の光は様々な方向に振動する光の重ね合せなので、偏光がないと
予想されます。それに対し、インフレーションが生じるとある一定の方向に振動
する光のみが残り、他の様々な方向に振動する光は消えてしまいます。つまり、
「偏光」が生じるのです。具体的には、宇宙マイクロ波背景放射を観測すると
Bモードと呼ばれる渦巻き模様が観測できるのだそうです。BICEP2がBモード
偏光の観測に成功したことにより、インフレーションの存在が仮説として
成り立ちました。しかし、まだまだ検証が必要な段階です。本日のゲストの
長谷川さんが所属するPOLARBEARグループ(注4)も、チリのアタカマ高地の電波
望遠鏡からこの観測を行っています。とても性能のいい望遠鏡を用いることで、
現時点でインフレーション以外に起因するBモード偏光の観測に成功している
そうです。いつか近い将来、インフレーション由来のBモード偏光の観測に
成功する日が楽しみです。宇宙誕生の秘密が解明される日が近いと思うと
わくわくしますね。今後に乞う御期待です!

科学ライブショー「ユニバース」では毎週さまざまなゲストを迎え、科学の
話題をお送りしています。ぜひお越し下さい。

(注1)
BICEP2は宇宙マイクロ波背景放射を観測する専用の望遠鏡。南極点に設置
されている。
(注2)
光は進行方向に垂直な方向に振動する波である。この振動する方向がそろって
いる光を偏光という。
(注3)
光の振動する向きがある点を中心に渦巻き上に分布している状態をBモードという。
(注4)
POLARBEARグループは日本の高エネルギー加速器研究機構をはじめとする、
様々な国の研究所が参加して、宇宙背景放射の偏光観測し、宇宙論の研究を
行なっている。

投稿者 ライブショーアシスタント : 5月31日

2014年05月24日

5月24日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、亀谷和久(東京理科大学)を
案内役にお送りしました。

まず「太陽系の姿」と題して、専用メガネをかけていただき、迫力満点の
3Dシミュレーション映像で宇宙の様子をご覧いただきました。科学技術館
からの星空を再現し、北斗七星やうしかい座、おとめ座やさそり座など、
夏の星座も見ることができました。さらに太陽系を飛び出し、宇宙旅行
気分を楽しんでいただきました。

次に「ライブ天体観測」のコーナーでは、アメリカにあるヤーキス天文台の
ビビアンさんに、インターネットを介してリアルタイムでご出演いただき
ました。ライブショーをおこなう日本の14時過ぎは昼間ですが、地球の
反対側にあるアメリカは夜で天体観測ができる環境です。時差を利用し、
本日はきりん座流星群のもとになる彗星や、M51、M13など、撮影したての
最新画像を見ながら、解説していただきました。


linear.gif
図:きりん座流星群のもとになるリニア彗星
m13.png
図:M13 球状星団
m51.png
図:M51 子持ち銀河

最後に「ゲストコーナー」では、潮田知彦さん(宇宙航空研究開発機構(JAXA)/
beyond) をお迎えし、「宇宙×芸術」をテーマにお話いただきました。
「宇宙」と「芸術」と聞くと意外な組み合わせに思われるかもしれませんが、
その歴史は長く、スプートニク1号が打ち上げられた1957年にも構想されて
いた芸術家の方がいたそうです。「重力が地球の100万分の1」「外が真空
状態」「宇宙放射線があり」「広大な規模を誇る」などの特徴を活かし、様々な
アーティストによって多くの作品が生み出されているとのことでした。本日の
講演では、「お地球見」「Spiral Top」「飛天」などの作品を紹介して
いただきました。より詳しい展示は、6月7日から8月31日の期間に東京都現代
美術館にて開催される「ミッション〔宇宙×芸術〕」にて見られるそうです。
興味のある方は、ぜひ美術館に足を運び見に行っていただければと思います。

科学ライブショー「ユニバース」では毎週さまざまなゲストを迎え、旬の科学
トピックスなどをテーマにお送りしています。ぜひお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 5月24日

2014年05月17日

5月17日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は野本知理(千葉大学)が案内役を務め、
上演いたしました。

本日はまず、ミクロな「分子の世界」を体感しました。私たちの体にたくさん含まれる
「水」の分子は酸素のボディーに水素の腕が2本ついた格好をしていることをみんなで
確認しました。また、大人しか飲めない「アルコール」は犬みたいな分子構造を
しているんですね。とても可愛いです。調味料シリーズ、ビタミンシリーズの分子構造は
みんなでクイズをしながら一つずつ追っていきました。砂糖やお酢などが炭素や酸素の
原子がたくさん連なった複雑な構造をしているのに対して、塩はナトリウムと塩素が
交互に規則的に配列した様な結晶構造をしているのですね。塩の結晶を構成する原子は、
普段室温ではふらふらとゆれた状態でいますが、これが800度やそれ以上の温度になった
ときにどうなっていくのか、という日常生活ではなかなかお目にかかれない体験も
しました。

この塩を構成しているナトリウムと塩素は、引き合ったり反発したりしているんですね。
でも世の中には引き合っているだけの関係で成り立っているものもあるんです。
それは太陽系です。この太陽系は太陽と惑星の間に働く引力で成り立っていますが、
それぞれある一定の速さで太陽の周りを回っている惑星たちは、速さを変えると
どうなるのでしょうか。シミュレーションを使って確認すると、地球が太陽の周りを
回転する速さが速いほど、遠回りするようになり、実は一年は長くなってしまいます。
不思議ですね。でも物理学的にみれば、これは自然なんだそうです。
太陽系に太陽が二つ以上存在したらどうなるか?について、実際に太陽をいくつか
追加して実験してみました。太陽の周りを回っていた惑星たちが新しく出来た太陽に
ひきつけられたり弾き飛ばされたりしている様子が見られました。そんなことが
起こった日には太陽の光が適切に地球に届かなくなり、人類は滅亡してしまいますね。

次に、地球から見える星座と、地球から一番近い恒星であるαケンタウルス座から
見える星座をみんなで見比べてみました。地球からみると星たちは全部同じような
位置に存在していると思いがちですが、実は一つの星座を形成してる星たちは
地球からの距離が全然違っているのですね。

科学ライブショー「ユニバース」ではゲストを呼んで、科学の話題のお送り
することもあります。ぜひお越し下さい。

投稿者 ライブショーアシスタント : 5月17日

2014年05月10日

5月10日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は大朝由美子(埼玉大学)が案内役を務め、
上演いたしました。

最初のコーナーでは本日の星空を眺めました。19時半ごろの空は西の空に木星と
冬の星座が、南には火星と月、そして土星が輝いています。春の星座である
おとめ座のスピカや、日本では麦星と呼ばれるうしかい座のアルクトゥールスとの
色の対比が綺麗ですね。夜半すぎには、夏の大三角もあがってきます。そろそろ
夏です。残念ながら、東京の夜空では星があまり見えません。そこで、天文学者
たちは、海を越えて高い山の上に天文台を作っています。

本日の「ゲストコーナー」では、日本の誇るすばる望遠鏡とALMA望遠鏡の観測所、
シンラドームを結ぶ3元生中継でお送りしました。まず、藤原英明さん
(国立天文台ハワイ観測所)に「すばる望遠鏡観測室からアロハ!」という
タイトルで、標高4200mのハワイ・マウナケア山頂からお話していただき
ました。すばる望遠鏡は口径8.2mの鏡を持った、世界最大級の望遠鏡です。
日本から来た研究者たちが観測している様子を映像で写しながらご紹介
いただきました。

中西康一郎さん(国立天文台/合同アルマ観測所)には「アルマ望遠鏡 アタカマ
砂漠の観測室から」というタイトルでお話ししていただきました。アルマ観測所には
60台を越すパラボラアンテナがあり、これらをあわせて一つの大きな電波望遠鏡と
して使います。国際色豊かな研究所の観測風景や、研究の内容についてお話して
いただきました。中西さんはスターバースト銀河と呼ばれる、天の川銀河に比べて
10〜1000倍ほどの星を作る銀河を研究されているそうです。成果が発表される
日が楽しみですね。

その後、地球からはなれ、太陽系の惑星や小惑星帯を近くまで見に行きました。
太陽系から離れ、銀河系や、様々な形の銀河、宇宙の果てまでの宇宙旅行をした後、
地球の東京まで帰ってきました。土星の環をくぐり、太陽系外縁天体の群れを
通過すると客席からは歓声があがっていました。

ユニバースでは毎週土曜日に天文学を始め、様々な科学の話題をお送りしています。
ぜひ3Dで飛び出す宇宙の世界をお楽しみください!!

投稿者 ライブショーアシスタント : 5月10日

2014年05月03日

5月3日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は片岡龍峰(国立極地研究所)が
案内役を務め、上演しました。オーロラ特番ということもあり、満員のお客様を
お迎えしての上演となりました。

オーロラ特番ではまず、全天のオーロラの映像をご覧いただきました。その後、
オーロラの仕組みやオーロラを作るのに必要なもの、オーロラはどこで光っているか
などについてクイズを通して説明しました。オーロラを作るには、太陽風・地磁気・
大気の三つが必要だそうです。最後に、オーロラの立体映像をご覧いただきました。

「ゲストコーナー」はダブルゲストでお送りしました。一人目のゲストは福田陽子さん
(東京大学大学院理学系研究科、第54次南極地域観測隊越冬隊)をお招きし、「南極・
昭和基地ってどんなところ?」というタイトルでお話いただきました。

秒速34.5mのブリザードの映像に驚いているお客様もいらっしゃいました。その後、
昭和基地までの行き方や観測隊のお仕事、昭和基地のバーチャルツアー、基地での食事、
昭和基地で見られる動物について映像を流しながらお話いただきました。福田さんは
オーロラの観測のために滞在していたそうですが、気象や地震の観測、通信士、大工、
設備の修理をする方など他にもたくさんの仕事があります。昭和基地のバーチャル
ツアーでは、昭和基地内の様子が実際にそこにいるようによく分かりました。

二人目のゲストは柴山拓也さん(名古屋大学)をお招きし、「母なる太陽のちょっと
こわい話」というタイトルでオーロラが起きる原因でもある太陽フレアについて最新の
研究をお話いただきました。

大きなフレアが起こると衛星が大気圏に落ちてしまったり、変電所の変圧器が大破して
しまったりすることもあるそうです。フレアの規模とどのくらいの頻度で起こるかを
表したグラフと、太陽に似た星の明るさの変化(40日間)を表したグラフを見ながら
説明していただきました。太陽に似た星を八万個観測して、研究したそうです。その
結果1000年に一回程度、通常の100倍のフレアが起こるとわかったそうです。そう
いったフレアがもし太陽で起こったらどうなるのか、今も研究を進めているそうです。

科学ライブショー「ユニバース」では毎週さまざまなゲストを迎え、科学の話題をお送り
しています。ぜひお越し下さい。

投稿者 ライブショーアシスタント : 5月 3日

2014年04月26日

4月26日@科学技術館

本日の案内役は亀谷和久が担当してライブショーを上演しました。
今日はユニバースが19年目に突入する節目の日でした。

そろそろ日の入りが六時を過ぎるような季節になりましたね。オリオン座や
おうし座など星座の紹介をしていき、今、西の空にはまだ冬の星座がある
ことを伝えました。

日本の14時過ぎは昼間ですが、地球の反対側にあるアメリカは夜です。
アメリカにあるヤーキス天文台のビビアンさんと、インターネットごしに
リアルタイムで出演していただきました。ビビアンさんからは今日撮った土星、
子持ち銀河、球状星団の三つの写真を見せていただきました。土星は
丸く輪っかのついた姿が綺麗に見えました。いくつかの衛星や、近くの
星も光り輝いてはっきりと見えました。子持ち銀河(M51)は大きな銀河の
となりに小さな銀河がくっついているのが見えました。星が球状に百万個
ぐらい集まった球状星団(M13)が見えました。これは春の星座、ヘルクレス
座にあります。


saturn.png
図:土星
m13.png
図:球状星団(M13)
m51.png
図:子持ち銀河(M51)

今度は宇宙に飛び出し、太陽系を眺めました。最近、火星と地球が接近して
いたことをご存じでしたか。さらに遠くへ飛んでいき、たくさんの星たちを
見ました。星座を作り出す星たちは、地球からそれぞれ異なる距離にいる
ことがよくわかります。さらに遠くにはなれ、たくさんの銀河、銀河団を
見て、最後に銀河が網目状に集まっていることがわかりました。

本日の「ゲストコーナー」は東京大学の川越至桜(かわごえしおう)さんに
「超新星爆発のフシギ」というタイトルでお話しいただきました。
太陽や星座の星のような恒星も生まれたり死んだりしています。その寿命は
星の重さによって決まります。重い星は死ぬ時に大爆発を起こし、これを
超新星爆発と呼びます。そのときにニュートリノや重力波も出します。星は
寿命が近づいて自分の重さに耐えられなくなると、自分自身の重さでつぶれて
いきます。どんどんつぶれて限界まで達すると、星の中心ではつぶれる力が
外へ反発するようになり、衝撃波が起きます。それが中心から外へ伝わって
最終的に星が爆発すると言われていました。しかし、このシナリオはまだコンピュータシミュレーションではうまく再現できず、
星の中で衝撃波が止まってしまいます。
先週発表された国立天文台のシミュレーションによると、ニュートリノが星の内部を温めることによって、星の中で止まってしまった衝撃波を復活させることができるということが分かったそうです。
このニュートリノについて川越さんはシミュレーションによる確認を行っています。
爆発というマクロな情報と、ニュートリノというミクロな情報を組み合わせると、
超新星爆発のナゾに迫ることができ、さらには爆発によってまき散らされたガスや塵でできた
私たち人間のルーツにも迫ることができるかもしれないということを教えていただきました。

投稿者 ライブショーアシスタント : 4月26日

2014年04月19日

4月19日@科学技術館

本日は野本知理(千葉大学)が案内役を務め、上演いたしました。

「分子の世界」のコーナーでは調味料やビタミンの分子の姿を紹介しました。
分子はいろいろな振動をしていて、体の中で酢やビタミンCの分子が動いて
いるのかと思うと、不思議な気分になりますね。調味料の一つ、食塩を加熱
するとどうなるかもシミュレーションしてみました。水が蒸気になるのと
同じように、食塩も気体になって自由に飛び回るようになります。蒸発する
というのはこういうことだったのかと納得しました。

宇宙のお話もしました。ケンタウルス座アルファ星からみた星空や、人類が
誕生したころの大昔の地球からみた星空を紹介しました。星座の形は私たちの
知るものとまったく違うことがわかります。いま見ることのできる星座は、
いま、この場所からしか見ることができない、ということがよくわかりました。

「ゲストコーナー」では福井大学の古石貴裕さんをお招きし、
「シミュレーションで見つける分子のヒミツ」というタイトルで話して
いただきました。

古石さんはライブショー前半で使っていたシミュレーションソフトの開発者でも
あります。ライブショーでは使っていない別のシミュレーションソフトを使って、
気体分子が飛び回っている様子を見せていただきました。分子の飛び回る
軌跡をみると、複雑な動きをしていることがわかります。気体の温度を下げると、
前半の食塩の蒸発とは逆のことが起こります。分子がだんだんと集まってきて、
気体の状態から液体の状態になる様子がよくわかりました。古石さんの開発した
ソフトはこちらからダウンロードできます。ご家庭の
パソコンで簡単に動かすことができるので、ぜひお試しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 4月19日

2014年04月12日

4月12日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は伊藤哲也(国立天文台)が案内役を
務め、上演いたしました。

はじめに科学技術館の本日20時の夜空をご覧いただきました。西の空には
冬の星座のオリオン座、おうし座、ふたご座が、南東の空には春の星座の
しし座やおとめ座が見え、夜空の星座たちも着々と春へと移り変わっています。
早足に桜の季節は過ぎてしまいましたが、ぜひ夜は外へ出て夜空を見上げて
みてくださいね。

4月14日には火星が地球に接近します。太陽により近い地球のほうが公転
速度が速いため、およそ2年2か月ごとに接近します。この時期、火星は
おとめ座の近くに見えますので、おとめ座を目印に火星を見つけてみましょう。

「ライブ天体観測」のコーナーではヤーキス天文のケビンさんにインター
ネットでつないでお話ししていただきました。ヤーキスはあいにく曇りと
いうことで、週の始めに撮影した月面と球状星団の写真を送っていただき
ました。月面の写真にはクレーターと呼ばれるくぼみや日本ではウサギの
ように見えることで知られている「月の海」がよく見えました。実は日本
以外の国でもこの「月の海」は動物や人に例えられています。


moon.png
図:月
ngc4833.png
図:球状星団NGC4833

「ゲストコーナー」には平松正顕さん(国立天文台 チリ観測所)をお迎えし、
「アルマ望遠鏡で見る冷たい宇宙」というタイトルでお話していただきました。
アルマ望遠鏡とは、日本、台湾、北米、欧州が協力して建設した高性能の
電波望遠鏡で、南米チリにあるアタカマ砂漠の標高5000メートルに66台の
パラボラアンテナで構成されています。あのすばる望遠鏡の10倍も視力が
いいとか!今回は全天球撮影カメラという特殊なカメラで撮影したパラボラ
アンテナが並んでいる様子をシンラドームに映し出してもらいました。砂漠の
広さとアンテナの大きさを実感するがことができ、圧倒された方も多かった
ようです。

このアルマ望遠鏡により銀河や惑星系がどのように生まれたのか、そして私
たち生命はどこから来たのかを解明できるのではないかと期待されています。
地球のような惑星が見つかるのもそう遠くはないかもしれませんね。

科学ライブショー「ユニバース」では毎回さまざまな科学の話題をお届けして
います。みなさんとシンラドームでまたお会いできるのを楽しみにしております。

投稿者 ライブショーアシスタント : 4月12日

2014年04月05日

4月5日@科学技術館

本日の科学ライブ「ユニバース」は矢治健太郎(国立天文台)が案内役を務め、
上演いたしました。天気もよく、春らしい陽気のなか、満員のお客様をお迎えしての
上演となりました。

「太陽系の姿」のコーナーでは太陽系を構成する惑星などについて、間違い探しや
クイズを通してその特徴をみなさんと一緒に探っていきました。太陽系の真ん中に
いる太陽の様子も紹介しました。今日の黒点の様子やここ数年の黒点の数のグラフを
見ました。三鷹の国立天文台に設置されている望遠鏡で太陽を観測していたことを
ご存じでしたか?

「ゲストコーナー」では坂井南美さん(東京大学大学院理学系研究科)に「生まれつつ
ある原始惑星系円盤で劇的な化学変化:かつて太陽系も経験したか?」というタイトルで
生まれたばかりの星についてお話いただきました。

生まれたばかりの赤ちゃん星である原始星は回転する円盤状の濃い塵(ちり)やガスを
まとっていて、私たちの目に見える可視光では円盤の中の方や原始星そのものを見る
ことはできません。そこで坂井さんはおうし座にあるL1527と呼ばれる分子雲を電波で

観測しました。南米チリにあるALMA(アルマ)望遠鏡を使ったそうです。電波で観測
することで、原始星の周りの塵の化学組成の変化を研究しているそうです。これまでは
円盤の外側のガスや塵は原始星の周りを回転しながら、とどまることなく原始星に落ち、
化学組成が円盤のなかで急激に変化しないと考えられていましたが、L1527ではガスが
落ちる途中、原始星から100天文単位のあたりで劇的な化学変化が起きていることが
わかったそうです。これは遠心力でガスがとどまって原始星に落ちにくくなっている
ことが原因と考えられています。100天文単位は太陽系とほぼ同じ大きさであり、
このような劇的な化学変化は私たちの太陽系も経験した可能性があります。太陽系
形成の歴史も解き明かすことができるかも知れません。

春休み中ということもあり、本日は多くの小中学生がいらっしゃいました。
今回のライブショーでより天文学や宇宙に興味を持たれた方も多いのでは??
もしかしたら将来研究者になる人もいるのかも...。

科学ライブショー「ユニバース」は毎週様々な案内役、ゲストを迎えて科学に関する
話題を紹介しています。シンドラームへどうぞお越し下さい!

投稿者 ライブショーアシスタント : 4月 5日

2014年03月29日

3月29日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は伊藤哲也(国立天文台)が案内役を
務め、上演しました。

まず、夜8時ごろの空を眺めてみると、しし座、かに座、おとめ座など春の星座が
よく見えるようになりました。火星や木星といった惑星も見えています。火星は
2年2ヶ月に1回地球に接近し、4月14日に小接近をします。今、火星が見やすい
時期なので、夜空で赤く輝く火星をぜひ探してみてください。

「ゲストコーナー」では、上野遥さん(埼玉大学)をお招きして「ガンマ線
バースト〜宇宙最大規模の爆発現象〜」というタイトルでお話しいただきました。
ガンマ線は電磁波の一種ですが、地上から見ることができないので、人工衛星を
打ち上げて観測をします。宇宙には色々な爆発があります。オーロラの原因となる
太陽フレア、太陽より数倍重い恒星の最期に起きる超新星爆発、宇宙の始まりに
起きた大爆発ビッグバンなどがありますが、その中でもガンマ線バーストは
数十秒で太陽が100億年かけて発生させるエネルギーを発するほど、非常に
大きな爆発です。ガンマ線バーストは、重力崩壊でブラックホールができる
ときに出てくるジェットが、地球の方向をむいたときに観測されるのではないかと
考えられています。100億光年以上先で起こるガンマ線バーストですが、2013年には
これまでの観測史上、もっとも近い38億年先で起きたガンマ線バーストが観測されました。

ガンマ線バーストは非常に遠い宇宙に明るく輝く「灯台」で、過去の宇宙が
わかる可能性があります。屋久杉の年輪の組成研究から、過去に地球がガンマ線
バーストにさらされた可能性がみつかりました。まだまだ謎が多い現象で、
これからの発見にも注目ですね。

最後に、宇宙の果てまで行ってから地球に戻り、国際宇宙ステーション(ISS)を
ご覧いただきました。3月9日には若田宇宙飛行士が国際宇宙ステーションの船長に
なりましたね。

毎週様々な科学の話題をお送りしている科学ライブショー「ユニバース」へ
ぜひお越し下さい。

投稿者 ライブショーアシスタント : 3月29日

2014年03月22日

3月22日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は大朝由美子(埼玉大学)が案内役を務め、
上演いたしました。

最初のコーナーでは今夜の東京から見える星空を眺めました。まだ冬の寒さが
残りますが、夜がふけるともう夏の星座が上がってきています。下弦の月を
拡大して凸凹な様子を見たり、火星探査機のオポチュニティから送られてきた
写真とハワイのマウナケア山の写真を見比べたりしました。とてもよく似ていて
驚きました!

「ゲストコーナー」では、束田和弘さん(名古屋大学博物館)をお招きして
「近くて遠くて不思議な国 モンゴル」というタイトルでお話していただきました。

前半はモンゴルがどのような国なのかという説明をしていただきました。草原が
広がるイメージが強いモンゴルですが、首都ウランバートルでは中国の3倍という
大気汚染問題を抱えているそうです。南部の砂漠は恐竜化石の産地として有名で、
恐竜の骨の欠片を踏みながら歩いたりするそうです。また、遊牧民が暮らすゲルの
ほとんどにパラボラアンテナとソーラーパネルが備え付けられ、テレビや冷蔵庫
など、意外と多くの電気製品もあるようです。

後半は、モンゴルの環境問題についてお話していただきました。モンゴルには
15の大規模な鉱山があり世界第1位の経済成長率を誇る一方、環境問題が深刻に
なっています。「モンゴリアン忍者」と呼ばれる川底の砂金を集める人たちは
砂に紛れた細かい金を水銀を使って取り出します。その際、水銀が蒸気になったり、
余った水銀を捨ててしまったりするため、周辺の環境を汚染しているとか。
調査の結果、土壌の水銀量は少し高いことがわかりました。科学を正しく知る
ことの大切さが分かりますね!

最後には太陽系から銀河系を越えて、宇宙の果てまで宇宙旅行をしました。
大迫力の映像で、お客様には宇宙の広がりを知っていただけたと思います。

ユニバースでは毎週土曜日に様々な科学の話題をお送りしています。
ぜひお越し下さい!

投稿者 ライブショーアシスタント : 3月22日

2014年03月15日

3月15日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は案内役を矢治健太郎(国立天文台)が務め、
上演いたしました。

最初のコーナーでは、太陽系を飛び回り惑星を1つずつ見ていきました。木星の自転
周期が意外と短いことを知ったお客さんが多かったようです。最近活発な太陽の様子も
紹介しました。特に2月は今回の太陽活動期の中で、一番黒点が多かった月となりました。
地上からは春の星座を中心に紹介しました。

「ゲストコーナー」では、藤原英明さん(国立天文台ハワイ観測所)をお招きして
「ハワイ・すばる望遠鏡バーチャルツアー」というタイトルでお話していただきました。

富士山より高いマウナケア山山頂にあるハワイ観測所の様子を上下左右、360度
まるごと撮影していただき、お客さんの頭上に広がるドームいっぱいに投影しました。
その中で、藤原さんの案内のもとバーチャルツアーを行いました。研究室や望遠鏡の
置かれているドームの中、観測室など、さまざまな場所を撮影した写真を見ました。
観測室の壁にはたくさんのてるてるぼうずがかけてあります。曇ると観測できない
ので、自分が観測する日が晴れるように祈っているようです。シンラドームにいながら、
ハワイ観測所に行ったような気分になれましたね。最近話題になったアイソン彗星の
観測結果も紹介していただきました。アイソン彗星に含まれる氷はマイナス260度
ほどの環境で生まれたかもしれないようです。彗星は「太陽系のタイムカプセル」と
呼ばれ、彗星を観測することで太陽系の歴史に迫れるそうです。今後もすばる
望遠鏡の観測結果から目が離せませんね!

最後は太陽系を離れ宇宙の果てまで旅行しました。3D映像で宇宙の壮大さを来場者の
皆さんに体感していただくことができました。

ユニバースでは毎週土曜日に天文学を始め、様々な科学の話題をお送りしています。
ぜひお越しください!!

投稿者 ライブショーアシスタント : 3月15日

2014年03月08日

3月8日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は野本知理(千葉大学)が
案内役を務め、上演いたしました。

最初のコーナーでは私たちが普段口にする水や調味料が
どんな分子から作られているのか、どんな動きをしているのか、
みなさんと一緒に考えながら見ていきました。
分子の形は大きさ も形もばらばら。なかなか見ることのできない小さな世界を
私たちと一緒にのぞいてみませんか?

「ライブ天体観測」のコーナーでは、シカゴのヤーキス天文台のビビアンさん
とインターネットをつないでお話しました。シカゴはあいにくの雪でしたが、
遠隔操作の望遠鏡を使って様々な銀河や星雲の写真を送っていただきました。
中でも、星の誕生する場所と言われているオリオン大星雲の写真に興味を
持たれた方も多かったのではないでしょうか。


m42.png
図:オリオン大星雲
m104.png
図:ソンブレロ銀河

続いてのコーナー「重力の不思議」では、太陽を消したり、 増やしたり…
実際には起こりえない太陽系の動きを見ていきました。
太陽が大きな役割を果たしていることがわかりますよ!

最後の「ゲストコーナー」では今田大皓さん(筑波大学)をお招きし、
「南極から宇宙を見よう!」と題してお話しいただきました。
筑波大学では南極ドームふじに望遠鏡を持っていって、サブミリ波や
テラヘルツ波を観測することを計画しています。口径30cmの望遠鏡が
完成間近で、スイスのアルプスやチリのアタカマで試験観測も行なった
そうです。口径10mの望遠鏡も計画中で、目で見ることのできない
暗黒星雲や銀河の観測を目指しているそうです。うまくいけば2020年に
望遠鏡を設置できるとのこと・・・。私たちの知らなかった宇宙が
これからさらに見えてくると思うとわくわくしますね!

ユニバースでは毎週さまざまな科学に関する内容を紹介していきます!
ぜひ友達やご家族と一緒に科学技術館4Fシンラドームへお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 3月 8日

2014年03月01日

3月1日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、亀谷和久(東京理科大学)を案内役に
お送りしました。

今日から3月。立春からは間もなく1か月がたち、また、半月後には春分を迎えます。
日が長くなっていくのも実感するようになってきました。

そんな中、星空は冬の星座や1等星たちがまだまだ主役です。日本から見える1等星は
年間で15個。そのうち約半数の8個は冬に見ることができます。オリオン座のリゲル、
ベテルギウス、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオン、ふたご座のポルックス、
ぎょしゃ座のカペラ、おうし座のアルデバランは見つけやすい一等星です。最後の
1個はカノープス。本州からは空の低い位置に見えるので、見ることが難しい1等星です。
見ることができれば長生きできるという言い伝えが中国にあったりします。

地上から冬の星空を見た後は、宇宙に飛び出して太陽系の惑星や天の川銀河、アンドロメダ
銀河などを見ていきました。ところで、銀河には様々な形があることをご存じでしょうか?
銀河といえばうずまきのイメージが多いと思いますが、うずを巻かない銀河や子持ちの
銀河など様々な形があります。また、銀河は集まる性質があり、密集しているところと
していないところがあり、泡のような構造があるように見えます。3Dを通して体感して
いただきました。

本日の「ゲストコーナー」は、東京大学の秋本祐希さんに「10分でわかった気になる
ヒッグス粒子」と題してお話いただきました。2013年のノーベル物理学賞の対象となって
有名になったヒッグス粒子。「物質に質量を与える素粒子」のように報じられることが
多いこの素粒子は、実際どのようなものなのでしょうか?
答えは「質量というものに『運動の変化のしにくさ』を持たせるもの」です。
まずは宇宙の始まりと考えられているビッグバンが起きた時間に行ってみましょう。
ビッグバンが起きたとき、ヒッグス粒子も含め、さまざまな素粒子が生まれました。
このとき、宇宙はとてつもなく熱かったのですが、ビッグバン発生から宇宙が大きく
なるにつれてどんどん温度が下がっていきます。そして、ビッグバン発生から1兆分の
1秒後の冷めた宇宙(といっても1000兆度!)で相転移と呼ばれる現象が発生します。
相転移とは氷が0度で水になり、水が100度で水蒸気になる現象と同じです。「自発的
対称性の破れ」と呼ばれる宇宙の相転移では、なんとヒッグス粒子の振る舞いが
変わります。相転移前の宇宙では「他の粒子には全く興味がない」という振る舞い
だったのに、相転移後の宇宙では他の粒子にまとわりつくようになります。ヒッグス
粒子は質量の大きな粒子に惹かれ、まとわりつかれる粒子は動きづらくなります。
ヒッグス粒子は「質量というものに『運動の変化のしにくさ』を持たせるもの」
ということになります。

重いものほどヒッグス粒子がまとわりついている。だから、止まっている物は動かし
にくいし、動き出したら止めにくい、ということですね。

投稿者 ライブショーアシスタント : 3月 1日

2014年02月22日

2月22日@科学技術館

今日の科学ライブショー「ユニバース」は案内役を野本知理(千葉大学)が
務め、上演いたしました。

みなさんの体はとっても小さな分子から作られています。最初のコーナーは
「分子の世界」と題して、身近な調味料やビタミンの分子を見ていきました。
馴染み深い分子はどんな形なのでしょうか?実際にライブショーにお越しになって
確認してみて下さい!

次に「ライブ天体観測」でシカゴにあるヤーキス天文台のビビアンさんと、
インターネット中継でお話ししました。シカゴは快晴で、ライブショーの
直前に撮ったシカゴの星空を送っていただきました。ライブ天体観測の
醍醐味ですね!さらに、月やオリオン大星雲、ソンブレロ銀河などの
天体画像を送っていただきました。これらの画像はビビアンさんがチリや
オーストラリア、アメリカの望遠鏡を遠隔操作で動かして撮ったものです!


moon.png
図:月
orion.png
図:オリオン大星雲
m104.png
図:ソンブレロ銀河

続いては、太陽系の重力シミュレーションです。例えば、ある日突然太陽が
無くなったら、太陽系の惑星はどうなるでしょうか?逆に太陽が突然増えたら
どうなるでしょうか?このドキドキのシミュレーションはシンラドームで
ぜひご覧下さい。

最後の「ゲストコーナー」では、角真也さん(日本建設産業職員労働組合協議会)を
お招きし、「くらしをささえる建設の仕事」と題して、お話しいただきました。
始めのクイズでは、空から見た建造物を当てるということで来場者のみなさまに
答えていただきました。科学技術館は五角形の形をしているんですよ!普段生活
している中で、地下などの見えない場所にも建設は役立っています。日本は国土面積が
小さいにも関わらず、自然災害が多い国です。そのため、自然災害から命を守る
上でも重要な役割です。例えば、水害に対しては東京外郭放水路という、地下へ
水を流して洪水を防ぐための建造物があります。普段生活している中で、視点を
変えて建造物を見てみるのはいかがでしょうか?

本日は、化学・宇宙・建設と盛りだくさんなライブショーとなりました。
この他にもおもしろい話題を用意しております。ぜひ一度、科学ライブショー
「ユニバース」へお越し下さい!

投稿者 ライブショーアシスタント : 2月22日

2014年02月15日

2月15日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、亀谷和久(東京理科大学)が
案内役を務め、上演しました。

外は先週に続いての大雪でしたが、お足元の悪いところご来場いただき
ありがとうございました。

オープニングでは、科学技術館の前の様子を全天球画像をご覧いただきました。
道路に雪が残っている様子がよくわかります。そこからシミュレーション
ソフト
に移り、科学技術館からの星空の様子をドーム内に再現しました。
今は冬の星座がよく見られる季節ですね。その後は、地球から飛び出し、
立体で見る太陽系の惑星たち、銀河系などをご案内しました。

次に「重力の不思議」のコーナーでは「もし地球の速度が上がったら」
「もし太陽がなくなったら」「もし太陽が2個、3個に増えたら」など、
実際にはありえない状況を実験してみました。来場者の皆さまにお手伝い
していただきながら、コンピュータシミュレーションを行うと、
惑星たちの予想外の動きに、会場内からはどよめきが聞こえていました。

最後の「ゲストコーナー」は、近藤高史さん(味の素株式会社イノベーション
研究所)をお招きし、「和食を支えるだしの魅力に迫る!」と題して、
ご講演いただきました。

最近では、2013年12月に和食がユネスコ無形文化遺産に登録され話題と
なりましたが、今回はそんな和食の基本である「だし」という、ホットで
身近なテーマを扱いました。お話の中では「かつおだし」を取り上げ、
「なぜ日本人はだしを好きなのか?」「だしには心を和ませる効果があるのか?」
「だしは健康に良いのか?」などについて、マウスらを使った実験など、
最新の研究成果を交えてお話しいただきました。また、20年に一度の
式年遷宮を終えた伊勢神宮では太古より神様にかつおぶしやかつお節をお供えして
いたり、出雲大社の唯一神明造には鰹木(かつおぎ)と呼ばれるものが
使用されていたりするなど、科学的な研究がされるよりずっと前から、
かつおの不思議な力は注目されていたそうです。実は、昔の人は、
本能的にだしの素材であるかつおのパワーを見抜いていたのかもしれませんね。海外からの
美味しい食べ物が多く取り入れられている現代の食卓ですが、あらためて、
和食やその基本である「だし」の魅力を考える、良いきっかけとなりました。

科学技術館の4階にあるシンラドームでは、毎週土曜日に科学ライブショー
「ユニバース」を上演しています。週ごとに様々な分野のゲストをお呼びして
お待ちしておりますので、足をお運びいただければと思います。

投稿者 ライブショーアシスタント : 2月15日

2014年02月08日

2月8日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は矢治健太郎(国立天文台)が
お送りしました。

本日は大雪で、14時の回のみの上演となりました。お足元の悪い中、
ご来場下さりありがとうございました。

まずは、太陽系を飛び回り惑星を1つずつ見ていき、冬の星座を中心に
今日の星空、そして最近元気な太陽の様子をご覧いただきました。

「ライブ天体観測」では、ヤーキス天文台のビビアンさんとインター
ネットでつないでお話しました。今回はM83という渦巻き銀河と、
ヤーキス天文台の建物を一緒に写した星空の写真、そして小惑星の
画像を送っていただきました。ヤーキス天文台からも、冬の代表的な
星座であるオリオン座がよく見えていました。小惑星は、時間を
置いて写真を撮ったものをアニメーションにして、小惑星が星々の
間を縫うように動いていく様子がわかりました。


YerkesOrion20140207.jpg
図:ヤーキス天文台とオリオン座
asahina.gif
図:小惑星朝比奈

「ゲストコーナー」は、臼田知史さん(国立天文台TMT推進室)を
お招きして「超巨大望遠鏡TMTプロジェクトいよいよスタート」
というタイトルでお話いただきました。

TMTは口径が30メートルの超巨大望遠鏡で、ハワイのすばる望遠鏡の
となりに2021年度に完成予定です。とても大きい望遠鏡のため、主鏡は
六角形の鏡を492枚も並べて作ります。いくつかの国と共同で製作
していますが、日本は望遠鏡本体、主鏡と観測装置などを製作しています。
本日はTMTの完成予想動画も紹介していただきました。TMTでは、
すばる望遠鏡で見つけた天体よりもさらに遠くにある天体を観測して、
宇宙で初めてできた天体を調べるそうです。遠くの天体を観測することで
銀河の誕生や進化の謎を解き明かしたり、近年多く見つかっている太陽
系外の惑星の大気を調べて、第二の地球を探したりするそうです。8年後の
完成が今から楽しみですね。

ユニバースでは毎週土曜日に様々な科学の話題をお送りしています。
ぜひお越しください!!

投稿者 ライブショーアシスタント : 2月 8日

2014年02月01日

2月1日@科学技術館

本日のユニバースは大朝由美子(埼玉大学)の案内役の下、
ゲストに三村和男さん(東海大学)をお迎えしてお届けしました。

埼玉大学で観測した、最近の元気な太陽の姿から始まりました。
そのまま時間を進めて夜空を眺めました。星座線を引っ張って
みると、星座に入っていない星がいますね。この時期は木星が
明るく輝いています。明け方には、夏の星座や火星、土星、
金星が見えます。にぎやかな冬の星座、明け方の惑星たちは
東京からでも見えるので、ぜひ眺めてみませんか。
火星探査機のオポチュニティは着陸してから10年になります。
10年もの間、地道に探査して、様々な成果がでていて、
すばらしいですね。

「ゲストコーナー」では、三村さんに「半球規模回転水槽実験」
というタイトルでお話していただきました。金星や木星の縞模様、
地球の雲の模様はそれぞれに違った独特な模様をしています。
その模様がなぜできるのかについて、回転する円筒形の水槽を
使って研究されているそうです。円筒形の壁で仕切られた水槽の
内側の底は惑星に見立てた半球形をしています。内側に冷たい
水(極)、外側に暖かい水(赤道)をいれて、水槽自体を毎分
数回転の速さで回転させると、偏西風や風の強いところ、弱い
ところが再現できます。しかも、水槽をまわすだけで風の強弱の
分布が複雑に動きます。この複雑な動きはゆっくり、中ぐらい、
速い動きの組み合わせで表されるそうです。この組み合わせ
次第で、異常気象の原因になることもあるそうです。三村さんは
この組み合わせがどのような条件でできるか調べていらっしゃいます。
簡単な水槽の装置でいろいろなことがわかることに驚きました。

最後に、太陽系を越えて宇宙の果てまで旅行しました。銀河の
すぐそばをすり抜けられるのは、ここユニバースだけです!

毎週いろいろな話題をお送りしています。ぜひ一度お越し下さい。

投稿者 ライブショーアシスタント : 2月 1日

2014年01月25日

1月25日@科学技術館

本日のユニバースは野本知理(千葉大学)がお送りしました。

普段口にする食べ物や飲み物をどんどん拡大していくと、何が
見えてくるでしょうか。環になっていたり、細長かったり、
おもしろい姿をした分子がうにょうにょ動いて踊っているのが
きっと見えてきます。立体で見える動く分子をぜひ見に来て
くださいね!

「ライブ天体観測」はヤーキス天文台のビビアンさんとつないで
数日前にM82で見つかった超新星とM1かに星雲を紹介していただき
ました。銀河以上に明るく見えていました。


m1.png
図:M1かに星雲
m82.png
図:超新星が現れたM82

最後は太陽系のお話です。ある日突然、地球が速く公転したら、
太陽が消えたら、太陽が増えたら・・・現実にはありえない
実験をしました。予想外の動きにお客さんは喜んでいました。

毎週楽しい話題を用意しています。是非お越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 1月25日

2014年01月18日

1月18日@科学技術館

本日はまず私たちが住む太陽系の惑星たちを一つ一つ見ていく
ことから始まりました。冥王星よりも遠いところを小さな天体が
たくさん回っていることなど、意外と知らなかったことが
多かったのではないでしょうか。そして太陽について、最近
出現した大きな黒点群を紹介しました。この黒点群の大きさは
太陽半径の5分の1ほどもあるようです。今夜の星空では代表的な
冬の星座と1等星を確認し、地球から出て天の川銀河まで翔けて
行きました。

「ゲストコーナー」では去年話題となったアイソン彗星について
「すばる望遠鏡が見たアイソン彗星」という題で国立天文台
ハワイ観測所の藤原英明さんにお話いただきました。

アイソン彗星が接近する前にちょうど新しく「ハイパー・シュー
プリーム・カム」という大型高性能カメラを導入し、万全の態勢で
アイソン彗星に臨みました。そしてすばる望遠鏡はハイパー・
シュープリーム・カムでアイソン彗星の2つの尾を捉えることに
成功しました。2つの尾はガスからなる尾と塵からなる尾と
いわれています。実際に天文学者たちの観測風景の映像を
見せていただきました。それからもアイソン彗星について熱く
議論していたことが伝わりましたね。すばる望遠鏡では他にも、
多彩なカメラを用いて様々な観測が行われました。例えば、
アイソン彗星が発していた光を分光することによって、アイソン
彗星がどんな物質を含んでいたかがわかります。そこから
原始太陽系の様子や色々な物質はどうやって太陽系にやって
きたのか、といった宇宙の謎にまでせまっていくそうです。
これからの研究に期待したいですね。

本日のライブショーは国立天文台の矢治健太郎の案内のもと、
お送りしました。

投稿者 ライブショーアシスタント : 1月18日

2014年01月11日

1月11日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は案内役を亀谷和久(東京理科大学)が
務め、ゲストに福地健太郎さん(明治大学総合数理学部)をお迎えしてお送り
しました。

今日はとてもよい天気に恵まれました。明るく照らしてくれる太陽が最近、
元気に活動しているようです。ここ数日、地球よりも大きな黒点が現れていて
日食グラスを使うと肉眼でも見えるかもしれません。

「ライブ天体観測」も行いました。アメリカ、ヤーキス天文台のビビアンさんと
インターネットでつないでお話しました。ヤーキスは寒波が原因で数日前には
華氏-18度(摂氏約-28度)にまで冷え込んだそうです。今日もあいにく雪が
降っているため、事前に撮影していただいた写真を紹介しました。木星と
エスキモー星雲です。木星のまわりにガリレオ衛星の動いている様子がよく
わかりました。


eskimo.png
図:エスキモー星雲
jupiter.gif
図:木星とガリレオ衛星


「ゲストコーナー」は「全球写真を楽しむ〜『見る』ことの再発見」という
タイトルで福地さんにお話しいただきました。

遊園地などで写真を撮って家に帰ってから見返してみると、「あんなに
楽しかったのに、あの臨場感がないなあ」なんて思いをしたことは
ありませんか?それは目にした風景のほんの一部しか写真には写って
いないからです。最近、周りを全部、上も下も右も左も写るカメラが
発売されました。このカメラを使って撮った写真をシンラドームに投影
して紹介していただきました。お台場のガンダムを撮って、ドームに
映すとみなさんガンダムを見上げていました。私たちは普段体を
よじったり、首をあげたりして周りを見渡しています。まさにその動きを
していました。これが臨場感につながっているのだなあと実感しました。
写真を撮った本人の背後も写るので、予想外のものも写っている
楽しさもあります。どうせ写真を撮るなら、普通のカメラでも周りを
全部撮るとおもしろいものがきっとできますよ!

最後は12月21日のライブショ−で世界初公開した立体的に見える
3Dオーロラの映像をご覧いただきました。非常に美しいですね。

まだまだおもしろい話題を用意しております。ぜひ一度、科学
ライブショー「ユニバース」へお越し下さい!

投稿者 ライブショーアシスタント : 1月11日

2014年01月04日

1月4日@科学技術館

皆様、明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願いいたします。

さて、本日は新年度の初回公演です。2回の上演とも沢山のお客様に
お越しいただきました。ありがとうございます。本日の科学ライブショー
「ユニバース」は、案内役に伊藤哲也(国立天文台)、ゲストに平松正顕さん
(国立天文台 チリ観測所)を迎え上演いたしました。

まずは、本日の星空から。夜空を彩る星座のストーリーを交えながら、
星空を紹介しました。さて、実は本日の朝4時頃にしぶんぎ座流星群が
極大を迎えていたのをご存じですか?シンラドームでは、この流星群を
再現することができます。会場の皆様と共に、流星を楽しんだ後、宇宙へと
飛び出しました。さて、地球上で日本の反対側にある国はどこでしょう?

その国が、今回のゲストコーナーの舞台です。本日の「ゲストコーナー」
平松正顕さん(国立天文台 チリ観測所)に「アルマ望遠鏡現地レポートと
最新成果」というタイトルでお話しいただきました。

チリのアタカマ高地、標高5000mのところにアルマ望遠鏡が建設されて
いるのをご存じの方もいるかもしれません。アルマ望遠鏡は電波で観測を
する望遠鏡で20もの国と地域が協力しています。アンテナの総数は66個に
上り、山の手線一周ほどの範囲にわたり点在しています。視力検査の値
(ヒトだと1.2とか、0.9とか)に換算するとその値は6000にもなるのだそう
です。東京から、大阪に落ちている1円玉が見えてしまうほどの視力で
宇宙を観測できるなんて素敵ですよね。現地の様子を360度すべて写る
カメラで撮ってきてドームいっぱいに投影もしました。大きなアンテナが
たくさん並び壮観でした。現在では、生まれたての星が噴き出すガス、
若い星を取り巻く円盤などが観測されていて、惑星の生まれ方、ひいては
地球の誕生の秘密を解明している途中なのだそうです。これから、未知
なる宇宙の謎が解明されるのが楽しみですね!

アルマ望遠鏡から宇宙に想いを馳せたところで、宇宙の果てまで宇宙遊泳を
行いました。立体視により迫ってくる星や銀河に、会場のみなさまは手を
伸ばして楽しんでいました。さて、宇宙の果てから地球へ戻り…とその前に、
ISSへと皆様をご案内しました。ISSをど迫力のスクリーンでご覧になれるのは
シンラドームならではです。気になった方は是非シンラドームへお越し下さい。
実は東京からもISSを見ることができます。金星よりも明るく見えるので、気に
なった方はJAXAのホームページで観測時間をチェックしてみて下さい。
本日の「ユニバース」は、ISSの紹介をしてお開きとなりました。

2014年も皆様に沢山お会いできるのを楽しみにしています。
ぜひ、土曜日の午後にはシンラドームへとお越しくださいね。

投稿者 ライブショーアシスタント : 1月 4日

2013年12月21日

12月21日@科学技術館

本日のユニバースは片岡龍峰(国立極地研究所)の案内の下、オーロラ
づくしでお送りしました。

アラスカで撮られた華々しいオーロラから始まり、昭和基地で撮影された
とてもゆっくり動く珍しいオーロラも紹介しました。とてもゆっくりなのは
オーロラが地球の自転と同じくらいの速さで動いているためです。そして、
オーロラ最大の謎と言われているオーロラ爆発も紹介しました。オーロラが
一気に全天に広がる様子は圧巻でした。オーロラ爆発のあとには、脈打つ
不思議なオーロラが現れます。これも謎の一つです。

さて、オーロラはどこでどうやって光っているかご存じですか。オーロラには
地球の磁気と大気、さらに太陽からの風が必要で、地上から100kmから
400km程度のほとんど宇宙空間といえるところで光っています。シンラ
ドームでは手でつかめそうなほどオーロラが浮かびあがって見える立体
映像を楽しんでいただきました。きれいな立体映像が撮れるということは、
宇宙の影響がどれくらいまで地球に届いているかを調べることができる
ということにつながります。

本日の「ゲストコーナー」は細川敬祐さん(電気通信大学)にお越し
いただき、「地球のてっぺんに現れるオーロラを撮る!」というタイトルで
お話いただきました。

宇宙からオーロラをみると、北極点や南極点のまわりに環状に光っている
ように見えます。これはオーロラリングと呼ばれます。では、オーロラリングの
中では何も光っていないのでしょうか?細川さんはオーロラリングよりも内側
かつ最北の地域に行って、わずかな光でもとらえることができるカメラを
使って観測を行なっています。観測から、実はオーロラリングの中でも
オーロラが光っていることがわかりました。写真などでは緑色のオーロラを
よく見かけますが、オーロラリングの中では赤色がよく光っていて、また、
筋状の細くのびたものが見えるそうです。木星でも同じようにオーロラ
リングが見え、リングの中に筋状のオーロラがあるようです。まだまだよく
わからないことが多いので、解明されるのが楽しみですね。

オーロラ写真家の八重樫あゆみさんにも登場していただき、撮影したトナカイ、
オーロラ、氷河の写真を紹介していただきました。とてもきれいな写真で、
私たちもぜひとも行ってみたいですね。今年の締めは迫力ある立体オーロラの
撮影会です。みなさんパシャパシャしていました。

今年のライブショー「ユニバース」も無事に終了することができました。
来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。ぜひ、科学技術館4Fシンラドームへ
お越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 12月21日

2013年12月14日

12月14日@科学技術館

もうすぐ冬至となり、夜の時間が長くなりましたね。本日の科学ライブショー
「ユニバース」は大朝由美子(埼玉大学)が案内役を務め、お送りしました。

「昼間に星を見るにはどうすればいい?」という問いかけから本日の「ユニバース」が
始まりました。答えの一つとして昼間の太陽を見るということが挙げられます。
最近の太陽は黒点がいくつも見られ、やや活発な様子。その他の答えは・・・
実際に来て確かめてみてください!

次に今晩の星空を紹介しました。オリオン座や木星が見頃となっています。
また、今晩はふたご座流星群のピークです。明け方にはラブジョイ彗星も
輝いています!

「ライブ天体観測」ではヤーキス天文台のビビアンさんに木星やその衛星、
オリオン星雲を紹介していただきました。シカゴは氷点下で雪が降って
いたそうです。


jupiter.png
図:木星とガリレオ衛星
m42.png
図:オリオン星雲

そして「ゲストコーナー」では、 西合一矢さん(国立天文台チリ観測所)を
お招きして、「ALMA望遠鏡で見え始めた星誕生の瞬間」というテーマで
最新の研究についてお話いただきました。ALMA望遠鏡はチリにある世界
最大のサブミリ波望遠鏡で、東京から富士山にある大きさ5cmのものを
見分けることができます。この望遠鏡を使用して、星の誕生の瞬間に一番
近いと考えられる天体を観測しました。この天体は二つの天体が隣り合って
いて、 それぞれ赤ちゃん星と生まれる前の星のたまごと考えられています。
このように星が誕生の際に分裂して、ふたごとして誕生する姿は、コンピュータ
シミュレーションでも予測され、今回の観測はその予測と見事に合う結果でした。
ALMAは現在も性能調整中で、今後は東京から福岡にある大きさ5cmの
ものを見分ける視力を持つことになります。完成後の観測結果も楽しみですね。

最後に太陽系を出て天の川銀河、さまざまな銀河、銀河団、 宇宙の大規模
構造を見て、地球に戻りました。

夜が長く、星見には最適な季節ですが、 外がちょっと寒いなという方はぜひ
ユニバースにお越し下さい!

投稿者 ライブショーアシスタント : 12月14日

2013年12月07日

12月7日@科学技術館

12月に入り、街はすっかりクリスマスムードとなっていますね。本日は冬にぴったりの
幻想的な宇宙について、東京理科大学の亀谷和久がご案内いたしました。

まず今夜(12/7)の夜空を眺め、冬の星座などを紹介していきました。その後地上から
飛びたち、わたしたちが住む太陽系の惑星にふれていきました。また、先日話題となった
アイソン彗星の軌道を見たり、惑星だけではなく他天体についても見たりしていきました。

アイソン彗星はとても明るく光ると期待されていましたが、残念ながら太陽付近を通過した
際に蒸発してしまいましたね。今日はそのアイソン彗星について都留文科大学/国立天文台の
古荘玲子さんにお話しいただきました

そもそも彗星とはどんなものなのでしょう?実は、彗星の正体は
水などが凍った氷と、鉄やマグネシウムを含む塵のかたまりなのです。
彗星が太陽に近づくと、コマと尾が現れます。コマとは太陽に
よって熱せられたために出てきたガスや塵が彗星の本体の周囲を
覆ったもので、それが長く引くと尾になります。また、太陽風に
よってできたイオンによる尾もあります。

彗星は周期、つまり太陽に近づいて次に近づくまでの時間によって
2種類にわけられます。周期が200年以上のものを長周期彗星、200年
以下のものを短周期彗星と呼びます。今回のアイソン彗星は放物線
軌道といって周期は無限に長く太陽を通過したらそのまま戻って来ず、
長周期彗星に含まれます。長周期彗星は「オールトの雲」と呼ばれる
冥王星よりももっと遠いところから来ているのだろうと言われています。
しかし、まだオールトの雲は観測されてはいません。長周期彗星は
いつ、どんなものが来るか予想が難しいとされています。短周期彗星は
太陽系外縁天体(カイパーベルト)と呼ばれるところからやってきます。
こちらはだいたい冥王星と同じ程度の遠さからやってきて、到来
時期を予想しやすいと言われています。

何故太陽系には彗星のような氷と塵の塊があるのか?その謎は太陽系が
誕生した時まで遡ります。宇宙空間でガスが集まり太陽の卵ができた
とき、太陽の周りには円盤状に塵やガスがありました。それらが
集まって今の惑星になりますが、太陽よりも遠い寒いところでできて、
惑星の大きさにまでなれなかったもの、それが彗星の正体なのです。
彗星は尾の形などからいつ出てきたガスや塵なのかがわかります。
今回のアイソン彗星は太陽を通過する少し前に既にガスが出なくなり、
無くなってしまったようです。しかしその尾の引き方も単純モデル
では合わない部分があったようで、アイソン彗星のかけらなどを
使ってこれからさらに研究がされていくそうです。

最後は太陽系から飛び出て遠い遠い宇宙の果てまで皆さんと旅をして
いきました。実際には行けない遥か遠くの銀河などをみなさんに
お楽しみいただきました。

投稿者 ライブショーアシスタント : 12月 7日

2013年11月30日

11月30日@科学技術館

11月最後の「ユニバース」は、伊藤哲也(国立天文台)が案内役を務め、
お送りしました。

だんだんと冬の訪れを感じる季節となりましたが、今日の夜空にはどの
ような星が輝いているのでしょうか。西の空にはまだ夏の星座が昇って
います。はくちょう座はクリスマスの時期にちょうど十字架が立った姿に
見えるので、西洋では北十字と呼ばれているそうです。南の空には秋の
星座であるペガススの四辺形、東の空のには冬の星座であるオリオン座や
おうし座やふたご座などが昇っています。

今度は宇宙に飛び出して地球の姿をご覧いただきました。地球には青い
海が広がり、白い雲が渦巻いています。本日の「ゲストコーナー」は東京
大学大気海洋研究所の柳瀬亘さんに「天気を決める色々なうずまき」と
題してお話していただきました。

みなさんは今週の月曜日、11月25日の東京の天気がどんな天気だったか
覚えていらっしゃいますか?この日の気温は昼間の3時に約16度、夜の9時に
約19度と夜のほうが暖かかったんです。北風は冷たく南風は暖かいとよく
言われますが、この日の夜は強い南風が吹いていたので昼間よりも暖かく
なるという現象が起こりました。11月の地球全体の雲の動きを見てみると、
熱帯で台風が起こったり、日本付近で雲が渦を巻いたりしながら動いている
様子が分かります。では、日本付近のうずまきはどのようにして起こるの
でしょうか。地球全体の気温を見てみましょう。地球の気温は赤道付近が
暖かく、北極や南極では冷たくなっています。日本があるのはその中間
ぐらいのところで、北と南で気温差が大きい場所です。柳瀬さんはコン
ピュータシミュレーションを使って雲のうずまきの研究をされています。
柳瀬さんに見せていただいたシミュレーションでは、北に冷たい大気、南に
暖かい大気があるところに小さなうずまきが起こると、渦巻きが大きく発達
していく様子がわかります。気温差がない大気では、渦巻きは発達せず、
むしろ弱くなるというシミュレーションも見せていただきました。気温差の
中で発達した渦は、冷たい空気と暖かい空気をかき混ぜるため、地球の
気候を調整する役割もあるそうです。最後に、双子の台風の映像を見せて
いただきました。赤道付近で発生した2つの対になった台風がそれぞれ
反対向きに渦を巻きながら発達していく様子は圧巻でした。

再び、宇宙から太陽系の姿をながめました。皆さんは彗星をご覧になった
ことがありますか?今日は池谷・関彗星、マックノート彗星、ラブジョイ
彗星の画像を紹介しました。彗星から伸びる尾は様々な姿をしており、
とても幻想的な画像でした。最近、太陽に近付いているアイソン彗星は
太陽系に最接近する前に、うっすらとのびる尾が綺麗に観測されていました。
最接近後に明るく見えるだろうと期待されたアイソン彗星は、残念ながら、
太陽に近付いたときに核の部分が崩壊してしまい、最接近する前よりも
ずいぶん暗くなってしまいました。ですが、街明かりの無い暗い場所では
明け方にアイソン彗星の尾がうっすらと見られるかもしれません。

投稿者 ライブショーアシスタント : 11月30日

2013年11月23日

11月23日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は矢治健太郎(国立天文台)が案内役を務め、
お送りしました。

最初に「太陽系の姿」を眺め、最近、太陽の活動が活発になってきていることを紹介
しました。11月17日はここ数年で一番太陽の黒点が多く見られました。 日食
グラスなどを使って太陽を観察すると肉眼でも見えるような大きな黒点も出て
いるので、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。

「ライブ天体観測」ではヤーキス天文台のビビアンさんにNGC 253、オリオン星雲、
そして話題のアイソン彗星を紹介していただきました。アイソン彗星は太陽に近い
ため撮像が難しいそうです。


orion_nebula.png
オリオン星雲
ngc253.png
NGC253

そんなアイソン彗星について、「アイソン彗星、太陽に急接近!」と題して埼玉県立
春日部女子高校の鈴木文二さんをゲストにお招きしてお話しいただきました。

彗星は「核」と呼ばれる中心の塊と、その周辺に広がって見える「コマ」、そして
特徴的な「尾」の部分からなります。 核は10kmぐらいの大きさで、コマは地球の
直径の10倍、尾の長さは月と地球の距離の10倍(数百万km)以上にもなります。
ところが、アイソン彗星の核は一般的なものよりも小さい1km程度と予想されて
いて、彗星の中でも小ぶりなもののようです。では、なぜこれほどにまで騒がれる
のでしょうか?それは太陽すれすれのところを通過し、明るく輝くと期待されて
いるからです。本日11月23日の朝に鈴木さんが撮影したアイソン彗星の写真を
紹介していただきました。撮影場所は埼玉県の三郷市で、水星や土星も一緒に
写っていました。アイソン彗星を見たいときは東の空が開けている場所に行って、
低倍率の双眼鏡を使うのがお勧めだそうです。また、写真を撮りたいときは
三脚などを使って露光時間を1秒以上にするとよいようです。高級なカメラなどを
使わなくても、スマートフォンやコンパクトデジタルカメラでも写るかもしれません。
太陽が昇る1時間半前から待ち構えましょう!土日になる12月7、8日が狙い目か
もしれません。

明るく輝くのが楽しみですね。

投稿者 ライブショーアシスタント : 11月23日

2013年11月16日

11月16日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、大朝由美子(埼玉大学)が
案内役を務め、お送りしました。

肌寒い日々が続いていますが、本日は綺麗な青空が広がる秋晴れです。
今日のような晴れた日には、星を見るのに最適です。今夜はどのような
星空が広がるのでしょうか。秋も深まり、夜空にはオリオン座や冬の
大三角など冬の星座も登場してきました。また、夜遅くまでおきていると、
ひときわ輝く木星を見ることができます。時間を進めて、18日未明の
夜空を見てみると、流れ星が見えます。毎年、この時期に極大期を
迎えるしし座流星群です。みなさん、流れ星にお願い事をしてみては
いかがでしょうか。

流れ星は、かつて地球の軌道近くを通り過ぎていった彗星が残して
いった塵です。最近では、明け方に東の空に見える、「アイソン
彗星」が接近しています。アイソン彗星は、11月29日に太陽に最も
近づき、11月下旬や12月上旬に肉眼でも見えると期待されています。
早起きしてみてみたいですね。

「ゲストコーナー」は、地球の海の中に広がる世界のお話です。
本日のゲストは、横浜国立大学の菊池知彦さんに「海の中の宇宙」と
題してお話していただきました。

私たちが住む地球、その表面の70パーセントは海に覆われています。
広大な海、私たちはそのほんの一部である浅海の波打ち際しか知りません。
菊池さんにご紹介いただいたのは、深海に潜む、多種多様な生物です。
沖合いに出て、海に潜り始めると最初の遭遇するのは細菌やウイルスです。
細菌やウイルスというと良くないイメージをもつ方も多いと思いますが、海
にある様々な物質の分解やエネルギーの循環にとって重要な役割を果たして
います。これを染料で染めて顕微鏡で診ると、まるで宇宙の星々が輝いてい
るような、幻想的な姿をしています。海の表層には、光合成をする植物プラ
ンクトンや微小な動物プランクトンの仲間などがたくさん生息していて、そ
の中には透明な姿や、プリズムのような作用できらきら輝く生物がたくさん
います。もっと深いところ、深海の世界に潜ってゆくと、表層の生き物とは
うって変わり、真っ赤なエビや真っ黒な魚など、色が濃い生物が多く、様々
な形をしています。ぎょろっとした目が上を向いている深海魚や、クジラよ
りも長い、全長45メートルもある管クラゲなど、ユニークな生物も多数生活
していることがわかりました。また、深海底にある熱水噴出孔では、そこに
しかいない様々な生物が繁栄しており、深海のオアシスと呼ばれていること
や、新たなタイプの熱水噴出口の話もして頂きました。
まだまだ未知の世界が広がる深海、新たな発見が楽しみですね。

今度は、地球の外の宇宙を見ていきましょう。
私たちの太陽系には、地球のように水や酸素がある天体があるの
でしょうか。水金地火木土天海(冥)、太陽系の惑星とその仲間は
実にバラエティが豊かです。その中でも、火星にはかつて液体の
水があったという証拠が見つかっており、生命がかつて存在して
いた可能性が示唆されています。さらに、木星の周りを回る衛星
エウロパにも表面の氷の下には、液体の水が海のように存在して
いると考えられています。エウロパの海の中には、もしかしたら
地球の深海のような生態系が存在するかもしれません。

ユニバースでは、まだまだ神秘の世界が広がる宇宙の魅力、科学の
魅力をこれからも伝えていきます!

投稿者 ライブショーアシスタント : 11月16日

2013年11月09日

11月9日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は野本知理(千葉大学)を
案内役にお送りしました。

太陽系の惑星は、太陽を中心として円を描いてまわっています。
このとき、太陽からの引力と惑星自身の運動による遠心力は
つりあっています。では、ある日突然、太陽がパッと消滅して
しまったら、あるいは、太陽系に太陽が2つ、3つと増えたら
惑星たちの動きはどうなるのでしょうか?ぜひ、みなさんも
想像してみてくださいね。

現在、私たちが知っている星座の起源は、はるか昔の古代ギリシャに
さかのぼります。古代ギリシャまで時を戻しても、私たちが見ている
星座とほとんど変わりません。では、さらに恐竜たちの時代まで時を
戻してみましょう。どうも私たちとは少し違う星空を恐竜たちは見て
いたようです。

本日の「ゲストコーナー」は、山下南海子さん(株式会社オンチップ・
バイオテクノロジーズ)をお招きして、「免疫だけじゃない!科学に
役立つ抗体の世界」というタイトルでお話いただきました。

免疫とは、ウイルスなど私たちの体の中に入ってきて悪さをしようと
するものを攻撃して、私たちの体を守ってくれる機能のことです。
白血球やリンパ球のほかに抗体と呼ばれるたんぱく質の一種がこの
役割を担っています。抗体は白血球やリンパ球などが攻撃の目印に
したり、抗体と他のたんぱく質(補体)が連携して攻撃を行ったり
します。ところで、予防接種でインフルエンザやおたふくかぜ、
はしかなどいろいろなワクチンを注射しますよね。これは、抗体は
種類ごとに攻撃する相手が決まっているため、いろいろなワクチンを
注射しているのです。

実は抗体はウイルスや病原菌だけではなく、細胞内の特定の場所に
くっつけることもできます。抗体を増やして色をつけて光らせることで、
がんやウイルス、そのほか様々な細胞に対する目印として使うことが
できるようになるのです。さらに、フローサイトメーターという装置を
使うと何万分の1しか含まれていない僅かな数の細胞を見分けて
分け取ったり、病気の診断に使ったりすることができるのだそうです。

なるほど。免疫だけじゃない!

投稿者 ライブショーアシスタント : 11月 9日

2013年11月02日

11月2日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、亀谷和久(東京理科大学)が
案内役を務め、お送りしました。

11月に入り、だいぶ寒くなってきましたが、今の時期はいったいどんな
夜空
が見えるのでしょうか。夕方には明るい一番星の金星がきれいに
見えますが、秋の星座は暗いものも多く、今の時期はあまり星を見ない
かもなんて方もいらっしゃるかもしれません。実はこの時期というのは
秋の星座はもちろん早い時間帯には夏の星座を見ることができ、少し
夜更かしをすれば冬の星座も見ることができる、もりだくさんの季節です。
時間帯によって変わる星空の季節をみなさんもぜひ楽しんでみてください。

地球から飛び出して宇宙空間から太陽系を見てみましょう。もしも私たちの
住む地球の公転の速さが速くなったらどうなるの?もしも太陽系にもし太陽が
増えたら?そんな宇宙の「もしも」を「ユニバース」では見ることができます。
ぜひ「ユニバース」にお越しになって自分の目で確認してみてくださいね。

11月といえば、アイソン彗星が近付いてくる時期でもあります。太陽に最接近
する11月29日には、太陽(sun)の表面の非常に近いところをかすめるように
通過(graze)します。そのことからサングレーザー(sungrazer)とも呼ばれます。
太陽の熱により表面から蒸発したガスやちりが長い尾として成長し、明るく
立派な彗星として私たちを楽しませてくれるかもしれません。太陽に非常に
近づく11月29日前後を除き、11月下旬から12月まで明け方の東の空に
見ることができるようですので、探してみるのも良いかもしれませんね。

最後に宇宙の果てまで宇宙旅行を体験しました。地球からは同じ距離のように
見えている星たちも、同じ星座の中でも距離がばらばらな様子を楽しんで
いただきました。

科学ライブショー「ユニバース」では、毎週違った案内役と内容でお送り
しています。以前お越しいただいた方も、まだお越しいただいていない方も
科学技術館4階シンラドームまでぜひお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 11月 2日

2013年10月26日

10月26日@科学技術館

冷たい雨の降る日が続き、太陽の暖かみが恋しくなりますね。
本日は千葉大学の野本知理が案内役を務めました。

私たちの体に重要なビタミンや料理に不可欠な調味料、これらが
どんな原子や分子で出来ているかご存じでしょうか?例えば砂糖。
分子式をかけるという人もいらっしゃるかもしれませんが、
どんな形でしょうか?いろいろな種類の分子の立体的な構造
紹介しました。

次は打って変わって宇宙のお話です。私たちの地球の公転速度を
少し速く
したら、突然、太陽が増えたり減ったりしたらどうなる
でしょうか。さらに太陽系を飛び出して隣の恒星であるαケンタウリ
という星から見た星空
を眺めたり、恐竜が生きていた頃の地球の
星空を眺めたり、光の80%の速度で地球からベテルギウスに
星間旅行したりしました。どんな眺めになるか、想像つきますか?
答えはwebではなく科学ライブショー「ユニバース」でどうぞ。

また「ライブ天体観測」では小惑星が移動しているムービーと
散開星団のM52、そしてNGC1763という星雲の一種を紹介しました。


m52.png
M52散開星団
ngc1763.png
NGC1763


最後に、「ゲストコーナー」としてJAXA宇宙科学研究所の矢野創さんを
お招きして「たんぽぽ・国際宇宙ステーションで行うアストロバイオロジー
実験」という題でお話しいただきました。

皆さんは生命がどこから来たのか、一度考えたことはあるでしょうか?
生命には有機物と水とエネルギーが必要で、そのすべてを含んでいる
海から生命が生まれたと言われています。そして海水やその生命の
原材料は、なんと宇宙から来た塵に含まれていたとのことです。現在でも
年におよそ4万トンもの塵が宇宙から降り注いでいます。この塵(宇宙塵)を
調べることで生命の源が更に分かるかもしれません。宇宙から来る塵は
もちろん、地球から宇宙へ達する塵もあるかどうか調べる為に、2014〜5年
から最長3年間、国際宇宙ステーションに、とても密度の小さいガラス
(エアロゲル)を用いた塵採取の実験「たんぽぽ」が行われるそうです。
このたんぽぽで用いられるエアロゲルは、採取の際の衝撃や熱による
塵の変成をできるだけ少なくした画期的なものだとか。さらに、惑星探査
でも似た実験が使えないかと考えているのだそうです。土星の衛星の
エンケラドスは今も地下の海から氷粒を噴出させていて、その中には
有機物が含まれていることが分かっています。この氷を「たんぽぽ」の
技術で採取し、宇宙ヨットの「イカロス」と小惑星探査機「はやぶさ」の
技術で土星から持ち帰ることが可能となれば、遠からず地球生命の
「隣人」が見つかるかもしれません!地球上の生物学を、物理や化学と
同じように宇宙のどこでも通用する学問に飛躍させて、宇宙からの
視座で生命とは何かを考えるのが、今回のタイトルにもある「アストロ
バイオロジー」なのです。

投稿者 ライブショーアシスタント : 10月26日

2013年10月19日

10月19日ノーベル賞特番第1部「物理学賞」

風も冷たくなり、もうすっかり秋めいてきましたね。本日の科学ライブショー「ユニバース」
ノーベル賞特番は、東京理科大学の亀谷和久が案内役を努め、今年のノーベル賞に
関係している分野の研究者をゲストにお招きしてお送りしました。

第1部は「ノーベル物理学賞」です。高エネルギー加速器研究機構の野尻美保子さんを
お招きして、「ヒッグス粒子発見からわかったこと、わからないこと」というタイトルでお話し
していただきました。

みなさんは、素粒子という言葉を聞いたことはありますか?例えば、空気(窒素や酸素、
二酸化炭素など)や水、木、金属、プラスチックなどありとあらゆる物質は原子で構成
されています。この原子を詳しく見ると、陽子や中性子、電子で構成されていることが
わかります。さらに陽子や中性子を詳しく見ると、実は、アップクォーク、ダウンクォークと
よばれる、素粒子「クオーク」で構成されているのです。電子もレプトンと呼ばれる
素粒子の1つになります。

物質を構成する最小の単位とよばれる素粒子には様々な種類があります。陽子や
中性子はアップクオークとダウンクオークからできていますが、電子やニュートリノと
ぶつかることで互いに入れ替わる性質を持っていて、一つのペアとみなすことが
できます。また、これ以外に4種類のクオークがありますがアップクオーク、ダウン
クオークと相互作用は同じで質量だけが異なります。素粒子同士の反応をおこす
ゲージ粒子には、質量が0の光から、陽子の100倍近い重さをもつW 粒子、Z粒子
まで様々なものが存在します。このように物質を構成する粒子やゲージ粒子にある
性質の違いを説明するためにかねてから予言されていたのがヒッグス粒子です。

量子力学という、ミクロな世界の粒子の性質を記述する理論では、粒子は波と
いう性質と粒子という性質を同時に持っています。この粒子と波の性質を表す
ものとして「場」という言葉を使います。普通の粒子は、粒子が存在するところに
だけ場が値をもちます。ヒッグス粒子も波の性質を持ち、したがって「ヒッグス場」
とも呼ばれるのですが、普通の粒子と異なり空間のどこでも同じ値をもつ「真空
期待値」の部分と、その上の揺らぎである「ヒッグス粒子」の部分が存在します。

電場や磁場なども空間に分布しているという点ではヒッグス場と同じですが、
電場や磁場は発生源があって、場所ごとに違った値をとります。しかしヒッグス場は
空間に均一に同じ値をとっています。このような性質はヒッグス場が0であるよりも
値をもっていたほうが空間のエネルギーが低いという性質があれば実現できます。
ヒッグス場の値をかえていくと、空間のエネルギーはヒッグス場の値が0の原点を
小さな山として、原点から離れるとエネルギーが一度下がり、さらに離れると
上がり始めます。このグラフをかくと、ワインの瓶の底のような形になります。
あるいはサラダボウルの中心にプリンを盛ったとイメージしてみると近いかも
しれません。

ヒッグス場が空間のどこにでも値をもっているということは、ヒッグス場は私たちが
何もないと思っている真空の空間、例えば宇宙にも存在しているということを示して
います。ヒッグス場と相互作用する粒子は、空間に何もない真空の状態でも常に
ヒッグス粒子と相互作用します。このヒッグス場が物体(物体を形作る素粒子
「クオークとレプトン」や力を伝える粒子)に干渉した結果が質量となります。

ヒッグス粒子は見つかりましたが、実はヒッグス粒子に対する理解はまだまだ
課題があるそうです。それは大きく分けると2つ。1つは、ヒッグス場の値を変えた
ときにの真空のエネルギーはエネルギーは一旦上がったあとヒッグス場の値の
すごく大きいところでまた落ちることが可能であり、この為に真空が不安定になる
可能性があるということです。もし落ちてしまった場合、真空からエネルギーが
沸いてくる不思議なことになるそうです。もう1つは、階層問題というヒッグス
粒子を遠くから観測したときと、近くから観測した時の、質量の値にある大きな
ギャップの存在です。これらを補正するために考えられている素粒子理論が
超対称理論というものです。この超対称理論を使うと長年謎とされているダーク
マターも説明できるかもしれないそうです。ダークマターの存在も含め、素粒子
にはまだまだわからないことが存在します。これからの研究が期待されるところです。

投稿者 ライブショーアシスタント : 10月19日

10月19日ノーベル賞特番第2部「医学生理学賞」

第二部の医学生理学賞では、中野 明彦さん(理化学研究所/東京大学)に
「ノーベル生理医学賞2013ー細胞内の交通整理を明らかに」という
タイトルでお話しいただきました。

今年のノーベル医学生理学賞は、アメリカのジェームズ・ロスマン(James
Rothman)氏とランディ・シェックマン(Randy Schekman)氏、ドイツの
トーマス・スードホフ(Thomas Suedhof)氏の3氏が受賞しました。
受賞理由は、『小胞輸送を制御する分子装置の発見』で、今日お話し
いただいた中野 明彦さんもこの分野を研究しています。
では、今回の受賞内容とはどのようなものなのでしょうか?

細胞とは生命の最小単位であり、核やゴルジ体など様々な細胞小器官から
成り立っています。それぞれの小器官は異なる役割を担っています。細胞の
生命活動の全ての設計をしているのがDNAであり、実際に働くのが
タンパク質です。核内のDNAは、転写RNAに個々の遺伝子の情報をコピー
して、リボソームへと送ります。リボソームでその遺伝子情報に基づいて
タンパク質が作られ、ミトコンドリアや小胞体、ベルオキソームといった
いくつかの細胞小器官へと送られます。この輸送経路にシグナルが存在する
ことについて、1999年にドイツのギュンター・ブローベル(Günter Blobel)氏が
明らかにしました。しかし、解明されたのは一部に過ぎず、その他の細胞
小器官であるゴルジ体やリソソームへのタンパク質の輸送経路は謎に
満ちていました。

この問題を解決したのが今回の医学生理学賞受賞の方々です。
小胞体からゴルジ体へ、そしてゴルジ体から細胞膜へ,あるいはリソソームへと
タンパク質を送る鍵は『小胞輸送』でした。小胞輸送を行うことで、タンパク質を
細胞小器官の間で運ぶ主なルートが生まれます。具体的には、出発地となる
ドナー膜の一部が切り離され、輸送小胞となります。これが目的地となる
ターゲット膜の一部と融合することでタンパク質の輸送が完了します。
タンパク質の輸送経路はこのようになっているのだそうです。いわば、これらの
研究により、私たちは細胞内における交通整理の実態を把握出来るように
なったのですね。

しかし、このメカニズムを解明しても、まだまだ謎は残っています。まず、ゴルジ
体の中におけるタンパク質の輸送のメカニズムはどのようになっているのでしょうか?
というのも、ゴルジ体はたくさんの膜でできた器官であり、内部における輸送
メカニズムは謎に包まれています。

現在、細胞小器官間のタンパク質輸送に関して多くの研究者が研究を行って
います。19世紀に主流であった光学顕微鏡、20世紀に主流であった電子
顕微鏡に対し、最先端の研究では、ライブイメージングに注目が集まって
いるそうです。蛍光タンパク質を用いることで、注目部分の細胞の活動を
詳しく確認できます。細胞の変化を、生きたままの状態で目視で観察できるって
すごいですよね。科学技術の進歩に脱帽です。この分野の国際会議もある
そうで、実際に中野さんや本賞受賞者も参加されているそうです。受賞者の
方々のお茶目なエピソードも伺うことができました。

これからも、この謎に満ちた細胞の世界について、さらなる発見と解明が
楽しみですね。

投稿者 ライブショーアシスタント : 10月19日

10月19日ノーベル賞特番第3部「化学賞」

第3部では、化学賞について杉田有治さん(理化学研究所)に「計算機で化学する?
今年のノーベル化学賞と『京』コンピュータ」というタイトルでお話しいただきました。

今年のノーベル化学賞受賞者はマーティン・カープラス(Martin Karplus)氏、
マイケル・レビット(Michael Levitt)氏、アリー・ワーシェル(Arieh Warshel)氏の
3名です。今回の化学賞の受賞理由は「複雑な化学システムを解明するための
マルチスケールモデルの開発」です。

「化学」といえば白衣を着ての「実験」や「化学反応」を思い浮かべる方が多いと思います。
しかし、今回の研究は物理化学の法則に従う理論式に基づいて、計算機(コンピュータ)を
用いてシミュレーションを行う「計算化学」というものです。つまり、試験管やフラスコを
コンピュータに、有機・無機化合物を計算可能な分子モデルに置き換えて考えます。
実際に薬品を使う実験ではないので、お話しいただいた杉田さんも最近は白衣を着て
いないとのことでした。

計算化学には2つの方法があります。量子力学を基盤とする量子化学と、古典的計算を
行い分子の運動を扱う分子力学/分子動力学というものです。例えば、これらの理論に
よってタンパク質の性質を計算しようとします。ところが、量子化学計算にはたくさんの
原子や分子でできた空間の振る舞いを正確に計算しようとすると、計算時間がとてつも
なく長くなってしまうという弱点があります。一方、分子力学では計算量が量子化学
計算と比べて少ないため、たくさんの原子や分子でできた空間の計算が行えますが、
精度が高くありません。

そこで考えられたのが今回のマルチスケールモデルです。これは、巨大なタンパク質
である酵素の中で、化学反応に直接関わる部分のみを量子化学計算で精密に行い、
それ以外の部分を分子力学で簡略化して計算するというものです。つまり、量子的
計算と古典的計算の良い部分を組み合わせた方法だと言えます。この手法は
QM/MM(Quantum Mechanics/Molecular Mechanics method)と呼ばれ、
生体分子の分野でのシミュレーション技術の発展に大きく貢献しています。

ちなみに今回のノーベル化学賞の研究が行われた1970年代と比べて、現在の
世界最速のコンピュータによる計算速度は数億倍にもなっているそうです。
コンピュータ「京」を用いたシミュレーションにおいても当時と比べれば分子サイズで
数万倍の規模になっています。しかし、基本的な概念や理論方程式は同じだそうです。
日々進歩しているコンピュータによって、より複雑な計算ができるようになることで、
科学・医学などの分野での研究がより進むようになると良いですね。

投稿者 ライブショーアシスタント : 10月19日

2013年10月12日

10月12日@科学技術館

本日の科学ライブショー『ユニバース』は伊藤哲也(国立天文台)が
案内役としてお送りしました。

まず、科学技術館から見える本日の星空を立体映像で紹介しました。
西の空には、わし座・はくちょう座・こと座から成る夏の大三角を
見ることができ、南東に目を移すと、アンドロメダ座・ぺガスス座
から成る秋の四辺形も確認できました。実際に、東京では街の明かり
によって、これらの星座を形作る星がすべて見られるわけではないかも
しれませんが、ぜひご自分の目で眺めてみてください。

また、「ライブ天体観測」のコーナーでは、日本の反対側で夜の
時間となるアメリカのヤーキス天文台とつなぎました。本日は、
ISON彗星、木星とガリレオ衛星、M103、NGC6946を観測した
画像を送っていただきました。特にISON彗星の画像は、12分おきに
撮影し、パラパラ漫画のようにすることで彗星の動きがよく
分かりました。11月〜12月にかけては、明け方に日本でも肉眼で
見ることができるかもしれないので、興味のある方はぜひ挑戦して
みてください。


cometison20131001.png
Ison彗星
jupiter.png
木星とガリレオ衛星
m103.png
M103
ngc6946.png
NGC6946

次に、地球から飛び出し「太陽系の姿」では、水星、金星、火星と
いった私たちに馴染み深い惑星の紹介を行った後、さらに離れて
「銀河宇宙の世界」を紹介しました。ところで、先日『ノーベル
物理学賞』が発表され、エディンバラ大学のピーター・ヒッグス
名誉教授の受賞が決定しました。受賞につながったヒッグス場の
発見によって、宇宙の様々なものに重さができました。138億光年の
宇宙の果ての様子をご覧いただきましたが、実はこれにも関連
しています。

最後に地球へ戻ってきて、周りを回る人工天体・国際宇宙
ステーションを見ていただきました。この施設には日本も
大きく貢献しており、きぼう日本実験棟を建設したほか、
今年11月からは若田さんが宇宙飛行士として搭乗する予定です。
「ToriSat」というweb サイトから、国際宇宙ステーションは
いつ見えるかが調べられるので、チェックしてみてください。

科学ライブショー『ユニバース』は、毎週内容を変えてお届け
しております。科学技術館へご来館の際には、4階にある
『シンラドーム』へぜひお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 10月12日

2013年10月05日

10月5日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、矢冶健太郎(国立天文台)を
案内役にお送りしました。昨日、今日とあいにくの天気が続いていますが、
たくさんのお客様にお越しいただきました。ありがとうございます。

太陽の表面には黒点の他にフィラメントと呼ばれる細長いものが見られます。
フィラメントがある太陽の画像を見て、次に翌日に撮影した太陽の画像を
見てみると・・・フィラメントがなくなっています。これはフィラメントが
吹き飛ぶ現象が起こったことを示しています。アメリカの太陽観測衛星
SDOが噴出の様子を撮影しており、今回はその動画も紹介しました。

本日の「ゲストコーナー」は、臼井文彦さん(東京大学大学院)が
「赤外線が決め手!いま明かされる小惑星帯の姿」と題してお話しました。

小惑星には、火星と木星の間の小惑星帯にあるメインベルト小惑星や、
イトカワのように地球軌道の近くを通る近地球型小惑星などがあり、大小
さまざまな(数十mから数百km)ものが60万個以上存在していることが知ら
れています。小惑星の大きさは基本的なデータの一つですが、小惑星一つ
一つに探査機を飛ばして測るわけにもいきません。そこで、臼井さんは
赤外線を用いて観測を行っています。小惑星は太陽光で暖められ赤外線
を出しますが、観測される赤外線の強さは小惑星の大きさに応じて変わり
ます。地上では小惑星からの赤外線は大気に吸収されて届かないため、
赤外線天文衛星「あかり」などを用いて宇宙から観測を行いました。今
までに、IRAS(アイラス)、あかり、WISE(ワイズ)の3つの衛星を使って、
約13万個の小惑星が観測され、その大きさがわかりました。
臼井さんは現在、あかりなどの観測結果の解析を行っています。あかりは
およそ5000個の小惑星を観測しました。その結果は「あかり小惑星カタログ」
公開されています。

投稿者 ライブショーアシスタント : 10月 5日

2013年09月28日

9月28日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、大朝由美子(埼玉大学)が
案内役を務め、お送りしました。

さて、昼間に星を見たいと思ったら、どうすればよいでしょうか?
ひとつめは夜の時間の場所に行くこと。そこで、アメリカのヤーキス
天文台とつないで「ライブ天体観測」を行いました。本日はヤーキス
天文台で観測された超新星残骸のM1かに星雲に加え、11月末に太陽に
最も近づくアイソン彗星の観測画像をご覧いただきました。今日の
ヤーキス天文台の天気は快晴で、気温18℃と観測日和!素敵な星空も
見ることができました。


m1.png
図:M1かに星雲
ison.png
図:アイソン彗星

ふたつめは、時間を進めて夜にすること。日本の空に戻って、
今日の夜空を見ていただきました。夜になると西に夏の大三角、
東には冬の星座であるオリオン座が見えていて、星空にも季節の
変化が見られますね。未明になると、月や木星も見えてきます。
秋晴れの星空を、みなさんもぜひ見上げてみて下さい。

みっつめは、宇宙に行くこと。宇宙に飛び出して空を見ると、
肉眼では見ることのできない星たちの姿を見ることができます。
太陽系の惑星たちの模様を眺めつつ、土星の環のなかを通って、
火星と木星の間の小惑星帯、さらに海王星の外側にあるカイパー
ベルトも紹介しました。

ところで、小惑星帯やカイパーベルトには、岩や氷でできた小さな
天体がたくさんあります。「ゲストコーナー」は寺居剛さん(国立
天文台)に、「太陽系小天体から探る惑星大移動」というタイトルで
これらの小天体についてお話していただきました。

太陽からの距離が遠い太陽系外縁部には、温度が低いため氷で
できた天体が多くあります。そこには、様々な軌道や大きさ、
色の天体があります。大型の外縁天体はどれも軌道の傾きが
大きいという特徴があります。それらは別の場所で作られて
移動した天体だと考えられています。天体を移動させたのは
海王星など大きな惑星。巨大惑星が誕生したときに、元の場所
から少し動いたことで玉突き事故のように小さな天体たちが
飛ばされたと考えられています。これからすばる望遠鏡を
使った観測も行われるそうで、 結果がとても楽しみですね。

毎週違った内容でお届けしている科学ライブショー「ユニバース」。
みなさんもぜひシンラドームまでお越し下さい。

投稿者 ライブショーアシスタント : 9月28日

2013年09月21日

9月21日@科学技術館

9月も終わりに近付き、暑さも和らいできましたね。本日のユニバースは
亀谷和久(東京理科大学)が案内役を務め、お送りしました。

まずは夜空に見える星座のお話からスタートです。この時期の夜8時頃には
こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブを結んだ夏の
大三角が天頂付近に輝いています。東の空にはペガスス座やアンドロメダ座
などの秋の星座が見つけられるでしょう。さらに夜がふけて真夜中過ぎに
なると、おうし座やオリオン座などの冬の星座も姿を現します。ぜひ実際の
夜空でも探してみてくださいね。

ところで、オリオン座にはベテルギウスやリゲルといった星がありますが、
先日開催された日本天文学会では、最近の観測からベテルギウスの大きさが
以前よりも大きくなっている可能性があるという発表もあったそうです。
今後の研究の進展が楽しみですね。

「ゲストコーナー」では藤原英明さん(国立天文台ハワイ観測所)をお招きし、
「すばる望遠鏡の夏休み」というタイトルでお話していただきました。

ハワイのマウナケア山頂(標高4200m)には日本が建設したすばる望遠鏡が
あります。望遠鏡本体はとても大きく、床からの高さは25mもあるそうです。
天体からの光を集めるための反射鏡の直径は8.2mもあり、世界でも最大級の
望遠鏡です。富士山より高い所にあり観測条件が非常に良いため毎晩観測が
行われているのですが、実は数年に一度すばる望遠鏡も夏休みをとることが
あるそうです。望遠鏡にも休みがあるのですね。つい先日の夏休み期間には、
反射鏡からホコリなどの汚れを落として化粧直しをする作業が行われた
そうです。反射鏡は厚さ20cmほどのガラス板の上にアルミニウムを薄く
コーティング(蒸着)してできています。今回の作業では、まず古いアルミニウムの
層を薬剤で落とし、小さな傷などが無いかチェックしたあと再び蒸着を行って
新たな鏡面が作られました。反射鏡は観測に使う重要な物なので、2ヶ月ほど
かけてきれいにするそうです。その作業の様子を動画や写真を交えて解説して
いただきました。ちなみに、最近では、すばる望遠鏡により、太陽系の外にある
星の惑星や、129億光年先の宇宙の様子などの観測に成功したそうです。
今後は新型のカメラで観測を行うということなので、その成果が楽しみですね。

最後に宇宙の果てまであっという間の宇宙旅行を体験していただきました。

科学ライブショー「ユニバース」ではこの他にも様々な分野の話題をお届け
しています。ぜひ、科学技術館4Fシンラドームへお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 9月21日

2013年09月14日

9月14日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は伊藤哲也(国立天文台)が
案内役を務め、ゲストに日下部展彦さん(国立天文台)をお迎えして
お送りしました。

本日はイプシロンロケットの打ち上げ日でした。1回目の開始前、
来場者の皆さんとロケットの打ち上げ生中継を見ることができました。

その後は夜空を見上げ、カシオペヤ座や北斗七星を使った北極星の
見つけ方を紹介し、宇宙へと飛び出しました。宇宙からも形が
特徴的なオリオン座が見え、オリオン座を構成するベテルギウスが
もうすぐ爆発するのではないかという説も紹介しました。宇宙から
地球を見てみると、日本がお昼の時間でも反対側の国々は夜である
ことがわかります。次は夜の地域のひとつ、アメリカ・シカゴの
ヤーキス天文台とつなぐコーナーです。

「ライブ天体観測」では、ヤーキス天文台にいるビビアンさんとの
セッションを行いました。ヤーキス天文台でで撮られた、木星や
M77渦巻銀河、M1かに星雲、天王星などを紹介しました。日にちを
かえて撮影した天王星の画像を交互に見ると、天王星の衛星が
天王星の周りを確かに公転していることがわかります。


jupiter.png
図:木星
M77.png
図:M77
M1.png
図:M1かに星雲
uranus.png
図:天王星とその衛星

「太陽系の姿」では宇宙飛行をしながら、地球の周りを回る月や
太陽系の惑星を紹介した後、先日大きく話題となった探査機
ボイジャー1号の太陽系離脱についてお話しました。

「ゲストコーナー」では日下部展彦さんに「惑星誕生の現場を探れ」
と題してお話していただきました。太陽系内の惑星やもっと遠方の
太陽系外の惑星(系外惑星)は、ガス円盤の中でチリやガスが集まって
誕生します。日下部さん達の研究チームSEEDSは、ハワイのすばる
望遠鏡を用いて、系外惑星の誕生している現場を探っています。
この研究で重要になるのが、すばる望遠鏡のナスミス焦点に取り
付けられたHiCIAOという装置です。HiCIAOは非常に明るい星の
周りにある暗い星や惑星を観測するために使われます。この装置の
おかげもあり、日下部さん達の研究チームはぎょしゃ座AB星のガス
円盤の詳細な観測に成功しました。ぎょしゃ座AB星のガス円板は
惑星誕生の現場であると考えられています。

今度は太陽系からさらに離れて天の川銀河を飛び出し、天の川銀河を
横から眺めました。黒いスジのように見える、星の材料となる星間
ガスが見えます。さらに離れていき、たくさんの銀河があることや
宇宙背景放射と呼ばれる3K放射の揺らぎを見た後、地球まで帰って
きました。

最後には国際宇宙ステーション(ISS)や日本人宇宙飛行士である
星出さん、若田さんのご活躍をお話した後、私達でも地上からISS
を確認する事が出来るホームページの紹介をしました。

科学ライブショー「ユニバース」では毎週異なる案内役、ゲストの
方と共に様々な科学の話を紹介しています。 夏が過ぎ、段々と秋が
近づいてきましたが、読書や芸術だけではなく、科学の秋を楽しんで
いただけるシンラドームへどうぞお越し下さい。

投稿者 ライブショーアシスタント : 9月14日

2013年09月07日

9月7日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、矢治健太郎(国立天文台)が
案内役を務め、ゲストに西塚直人さん(国立天文台ひのでプロジェクト
特任研究委員)をお招きしてお送りしました。

秋といってもまだまだ暑い日が続いていますね。夜空を眺めてみると、
夜の8時ごろには夏の星座が今も空高く 見えています。例えば、七夕
伝説で有名なこと座のベガ(織姫星)やわし座のアルタイル(彦星)が
見え、これら2つの星とはくちょう座のデネブを結ぶと夏の大三角が
できます。ぺガスス座やアンドロメダ座など、秋の星座もよく見える
季節になりましたね。みなさんも、夜に星を眺めて色々な星座を
見つけてみてはいかがでしょうか。

今日は太陽の画像をたくさん紹介しました。三鷹の国立天文台で撮影
された最近の太陽の画像では、太陽表面の温度の低い部分である黒点
(低いといっても約4000度) が見られます。他にも国立天文台の
太陽観測所で観測したフィラメントの消失や、 太陽フレアの動画を
ご覧いただきました。ちなみに、太陽フレアは地球にも影響を及ぼし、
オーロラや通信障害・停電の原因になることもあります。さらに、
太陽観測衛星「ひので」による、地上では観測できないX線で撮影
した太陽の画像もご覧いただきました。

「ゲストコーナー」は、西塚さんに「太陽彩層ジェットを地上
プラズマ実験で初めて再現」と題してお話しいただきました。
昼間に空で輝いている太陽は地球の109倍もの大きさがあり、寿命は
約100億年と言われています。そんな太陽の表面の温度は約5500度
あり、その外側の彩層という部分は約1万℃、さらに外側のコロナは
100万度ととても熱くなっています。・・・あれ?太陽は中心から
外側に行くにつれてだんだんと温度が下がっていくはずなのに、
なぜ太陽表面よりもさらに外側のコロナの方が高温なのでしょうか。
これは太陽の大きな謎のひとつです。この謎を調べるために、
コロナだけではなく、 彩層も見る必要があります。彩層の映像を
見てみると、激しく活動し、何かが噴き出していることがわかり
ます。 この噴き出しているのが、「太陽彩層ジェット」です。
この様な現象が起きるのには、磁場が関係していると言われています。
これを調べるために、実験で100万〜1000万度のプラズマを作り、太陽の
彩層と同じ現象を作り出すことに挑戦しました。その結果、約1000万
度のプラズマを作るのに成功し、アルフベン波という磁場の波も
観測できました。これから、このコロナの謎が今後どう解明されて
いくのか非常に楽しみですね。

今回は太陽の話が盛りだくさんだった科学ライブショー「ユニバース」は
様々なジャンルのゲストをお招きして毎週科学のお話をお送りしています。
みなさんとシンラドームでお会いできるのを楽しみにしています!

投稿者 ライブショーアシスタント : 9月 7日

2013年08月31日

8月31日@科学技術館

本日の科学ライブショーは、案内役を野本知理(千葉大学)で
お送りしました。

はじめに「分子の世界」と題して、いろいろな分子モデルの
シミュレーションをご覧いただました。調味料やビタミンの
分子、食塩を構成するイオンは動いているとご存じでしたか?

続いて「太陽系の姿」をお送りしました。地球の公転の速度を
速くしたり
、太陽を消したり増やしたりすると、太陽系の様子は
どうなってしまうでしょうか。みなさんも想像してみてくださいね。

そして、夜空に光る星に飛んでいくことができる、「恒星間飛行」
コーナーでは、太陽系から一番近い星から見る星座の様子や、地球
から遥か遠い星に光の速さに近い速度で飛んでいくときの景色を
お楽しみいただきました。

最後にお送りしたのは、「ゲストコーナー」です。田村陽一さん
(東京大学大学院理学系研究科付属天文学教育研究センター)を
お迎えして「サブミリ波がかくされた銀河の誕生をあばく」と
題してお話していただきました。

田村さんが研究しているのは、「モンスター銀河」という初期
宇宙に存在する銀河だそうです。初期宇宙では、ガスが重力で
引き合い、星や星団が形成されていき、小さな銀河同士が
ぶつかり合って銀河が誕生します。この銀河では私たちの
天の川銀河の1000倍もの速さで次々と星が生まれている
ため、モンスター銀河というそうです。モンスター銀河は、目で
見える可視光で観測することができません。しかし、可視光
よりも波長が長いサブミリ波という電磁波では観測することが
できます。田村さんはチリのアタカマ砂漠にあるASTE望遠鏡で
観測しているそうです。みなさんは、チリのアタカマ砂漠が
どんなところかご存じですか?アタカマ砂漠は標高が5000mを
超える、人間には苛酷な環境です。しかし、空気がとても澄んで
いるので、天体観測には最も適した場所であるといえます。
今見せてていただいた、ASTE望遠鏡で観測されたモンスター
銀河の画像では、1億光年四方の大きなスケールの中にたくさんの
モンスター銀河が写っていて、初期宇宙にはモンスター銀河が
普遍的に存在しているということがわかりました。更に精細に
観測するために、同じチリのアタカマ高原にあるアルマ望遠鏡での
観測も行われ始めているそうです。これから、初期宇宙の銀河の
誕生について次々と新しい成果が出てくるのが楽しみですね。

残暑が厳しい日々が続いていますが、夏休みが終わっても
ユニバースでは新しい科学の話題をどんどん提供していきます。
皆様のお越しをお待ちしております。

投稿者 ライブショーアシスタント : 8月31日

2013年08月24日

8月24日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、矢治健太郎(国立天文台)を
案内役にお送りしました。

まずは太陽系内の天体について紹介していきました。本日は、特に木星を
クローズアップしました。木星は太陽系最大の惑星で、直径は地球の11倍ほどあります。
自転周期は約10時間と短く、60個以上の衛星が現在のところ見つかっています。
また、木星大気によって形成された大赤斑という非常に大きい渦があることでも有名です。

本日の「ライブ天体観測」の目玉はM57(環状星雲)です。なんと先日発見された
ばかりの超新星SN2013evも一緒に写っていました!M57は太陽と同じくらいの質量の
星のなれの果てで、天の川銀河の中にあります。対して、SN2013evは太陽の8倍以上の
質量の恒星が爆発したもので、系外銀河のIC1296の中にあります。対照的な2つの
天体が一緒に写っていて、印象的でした。新発見の天体に負けじと、M57の星雲の
元となった星と、この星の放出によってできたガスの環状構造がとてもきれいに写って
いました。


M57.png
M57_IC1296_SN2013ev.png

「ゲストコーナー」は、葛原昌幸さん(東京工業大学地球惑星科学専攻)に、
「すばる望遠鏡、太陽系"外"惑星の写真撮影に挑戦」というタイトルで
太陽系外惑星の直接撮像についてお話していただきました。

太陽系外惑星とは、太陽以外の恒星を中心として公転している惑星のことです。
系外惑星は、現在まで、1000個程度見つかっています。代表的なものとしては、
中心星の非常に近くを公転してアツアツになっている木星型惑星「ホットジュピター」や、
地球と海王星の中間の質量と大きさを持つ新しいタイプの系外惑星「スーパーアース」が
あります。これらの系外惑星は、これまで間接的な方法で観測されてきました。
その方法のひとつがトランジット法という方法です。トランジット法は、 惑星による
中心星の食の際に、中心星の光の減光を利用した観測方法です。これに対して
直接撮像では、直接、系外惑星からの光を観測します。惑星自身は赤外線で
光っています。 葛原さんたちのグループは、すばる望遠鏡を用いて、GJ504bという
惑星の直接 撮像に成功しました。GJ504bは、GJ504を中心星とする木星サイズの
系外惑星で、中心星から44天文単位ほど、太陽‐海王星間の距離よりも遠いところを
公転してます。GJ504bは太陽系の木星の4倍の質量があり、表面温度は240℃で、
私たちの眼には赤紫色に見えると予想されているそうです。中心星のGJ504は、
おとめ座の左下にある肉眼でも見える星(5等星)で、私たちの住む太陽系から
60光年離れたところにあります。おとめ座を見る機会がありましたら、ぜひ探して
みてください!今回、葛原さんたちのグループによって発見されたGJ504bは、
これまでに見つかった太陽に似た恒星を中心星とする木星型惑星の中で最も
軽くて低温だそうです。今後は、第二の”木星”から第二の”地球”の直接撮像に
期待ですね。

投稿者 ライブショーアシスタント : 8月24日

2013年08月17日

8月17日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は国立天文台の伊藤哲也を
案内役としてお送りしました。

まだまだ暑いですが、夏至を過ぎて暦の上では秋。空にも秋の
大四辺形
が見えています。夏だ、秋だと言っていますが、おとめ座
などの春の星座も時間によっては見えますね。

先日12日から13日にかけてペルセウス座流星群を見ることができました。
これは彗星の残した砂粒、いわば、彗星の置き土産が地球に落ちてくる
際に、大気との摩擦で燃えたものです。今ではコンパクトデジタルカメラでも
星空の撮影ができるものがあります。本日はすばる望遠鏡があるハワイの
マウナケア山の山麓で国立天文台の同僚がコンパクトデジタルカメラで
ペルセウス流星群を撮影した写真もお見せしました。

本日の「ゲストコーナー」は国立極地研究所の片岡龍峰さんです。
「オーロラは高さ何キロメートルか?〜オーロラ3D映像から求める〜」
というタイトルでお話していただきました。

片岡さんは、遠く8キロメートルも離れた2台のカメラを用いて、人間の
目でははるか遠くにあるために立体的に見えないオーロラを立体的に
見えるようにしました。立体的に見えるということは、距離感がわかる
ということ。つまり、観測からオーロラが光っている高さがわかりました。
その研究の様子をみなさんにも見ていただきました。さて、オーロラは
地上から何キロメートルで光っていたでしょうか?立体映像の作成や
オーロラの光っている高さなどについては、Aurora 3Dにも
あります。なるほど、流れ星よりも高いところで光っているのですね。

投稿者 ライブショーアシスタント : 8月17日

2013年08月10日

8月10日@科学技術館

"暑い"のか"熱い"のか分からないほどの残暑の中、本日の科学ライブショー
「ユニバース」は大朝由美子(埼玉大学)の案内でお送りいたしました。

今日の目玉は、今月12日から13日にかけて最もよく観ることができる
ペルセウス座流星群。流星群の正体は、かつて彗星が地球の公転軌道に
残していった塵などが地球大気に衝突した光です。流星群の中心となる
ペルセウス座は、深夜3時ごろに天頂に来ます。里帰りして綺麗な星空が
見えるような場所に行かれる方は、たまにはお子さんにも夜更かしさせて
あげてはいかがでしょうか?そういえば、ちょうど今月13日は旧暦の
七夕でもありますね。

続いて「ライブ天体観測」では、ヤーキス天文台で撮影したM13、M17、
M27の写真を紹介しました。ヤーキス天文台のあるシカゴは、気温20℃
という猛暑の東京からすればうらやましい涼しさですが、あいにくの
曇り空でした。事前に撮影してくださったM13は球状星団で古い恒星の
集まりです。M17は白鳥星雲ともいわれる、星たちの誕生の場です。
今日いらっしゃったみなさんは、白鳥のように見えたでしょうか??
M27は惑星状星雲で、太陽は50億年後にこのような姿になるかもしれません。


M13.png
M13
M17.png
M17
M27.png
M27

「ゲストコーナー」では、相馬央令子さん(JAXA/ISAS)に「宇宙ヨット
IKAROSの挑戦」と題してお話いただきました。
IKAROSは、2010年5月に打ち上げられた小型ソーラー電力セイル実証機です。
世界初の燃料を必要としない宇宙船で、髪の毛の1/10ほどの薄さの帆をもち、
太陽からの光を推進力にして好きな方向に進むことができます。
現在、IKAROSをキャラクターにした「イカロス君のうた」というCD/DVDが
発売中です。福島で製作されたIKAROS。この売り上げは全て震災の復興
支援のためにつかわれるそうです。

そして太陽系を俯瞰しながら、天の川銀河を超えて、様々な銀河が眺め
られるような彼方まで行き、最後に地球へと戻ってきました。

本日はお暑い中、科学ライブショー「ユニバース」まで足を運んでくださった
方々、ありがとうございました。みなさん、晴天の下、流星が見られますように!

投稿者 ライブショーアシスタント : 8月10日

2013年08月03日

8月3日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は亀谷和久(東京理科大学)が案内役を務め、
ゲストに黒ラブ教授さん(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)をお迎えして
お送りしました。

夏休みということもあり、本日は満員のお客さんをお迎えしての上演となりました。
北斗七星やカシオペヤ座、夏の大三角など夏に楽しむことの出来る星空や、8月13日の
午前3時ごろに極大を迎えるペルセウス座流星群を紹介しました。今度は地球を飛び出し、
太陽系の中を飛行しながら紹介しました。お客さんといっしょに惑星の名前を挙げて
いった後、海王星の外には何がある?との質問には準惑星の冥王星やエリスなども
飛び出し、にぎやかに進んでいきました。

さらに太陽系を飛び出して、私たちのいる天の川銀河、銀河が集まってできた銀河団、
そして現在わかっている宇宙の最果ての世界までを紹介しました。地球に戻る際には、
目の前を過ぎゆく沢山の星々の美しさに大きな歓声が上がる場面もありました。

地球に戻ってからは、地球の公転速度を速くしたり遅くしたりしたら、太陽を1周する
のにかかる時間はどうなるか、太陽がある日突然いなくなったり、幾つも増えたら、
太陽系の惑星はどうなってしまうか、などお客さんにクイズ形式で答えていただきました。

「ゲストコーナー」では黒ラブ教授さんに 「よしもと芸人黒ラブ教授の理科お笑い
ドームライブ 科学技術館にやってきたぁ〜 。・゜・。・ヽ(*´∀`)ノシンラドームニ」
と題してお話していただきました。

「理系人間チェックテスト」では、理系ならではの視点に関するチェックテストを出題し、
会場が一体となって、終始笑いが絶えませんでした。続いて、「理系知的知った
かぶり学」では、スーパーカミオカンデやレプトセファレス、ヒッグス粒子などの
専門的な用語を日常会話でうまく使って知ったかぶりしてしまおう、という、
ついついお腹を抱えて笑ってしまう楽しい授業のようなネタが飛び出しました。
ジェスチャーを交えたテンポの良い語り口で、会場は大きな笑いに包まれました。
黒ラブ教授さんは、「ルミネtheよしもと」や各地の科学館などでも理系ネタを
披露していらっしゃるそうです。笑いを通して科学の魅力が多くの人に伝わると
いいですね。

科学ライブショー「ユニバース」では毎週異なる案内役、ゲストの方と共に様々な
科学の話を紹介しています。 この夏は、科学の世界をより身近に感じることの出来る
シンラドームへどうぞお越し下さい。

投稿者 ライブショーアシスタント : 8月 3日

2013年07月27日

7月27日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は
案内役を野本知理(千葉大学)が務め、お送りしました。

まずは「分子の世界」をお楽しみいただきました。
私たちの身近なところにある分子はどのような形をしているのでしょうか?
ビタミンCはとても可愛い形をしているんですよ。
犬のような形など様々な形をした分子の世界を、
みなさまもシンラドームにて体感してみませんか?

次に「ライブ天体観測」を行いました。
シカゴにあるヤーキス天文台から、ビビアンさんとセッションしました。
本日はM27のあれい状星雲を、赤外線、緑色〜青色のフィルタ、
黄色〜赤色のフィルタの3種類で撮影したものを順番に紹介しました。
フィルタの種類によって写る光の波長が変わるため、同じ天体でも全く異なる写真が撮れます。
最後に、これらを3つの写真を合成したRGB画像を紹介しました。
合成することで生まれたカラー写真はとても綺麗です。
当日に撮ったこの様な写真が全てドームで見られるのも、ライブ天体観測の醍醐味ですね。


M27-full-color2.jpg
M27あれい状星雲(RGB画像)

ライブ天体観測の後は「もしも太陽がなくなったら?」
そして、「もしも太陽が複数現れたら?」というシミュレーションを行いました。
太陽が増減したら私たちの住む地球はどうなるのでしょうか?
シンラドームでしか見ることのできないこのコーナーをぜひお楽しみください。

さて、地球を飛び出して、他の恒星から眺める星空はどのように見えるのでしょうか?
太陽系から最も近い恒星、αケンタウリからの星空を眺め、
地球からとは全く異なる景色をみなさまと楽しみました。

投稿者 ライブショーアシスタント : 7月27日

7月27日ゲストコーナー@科学技術館

7月27日「ユニバース」の「ゲストコーナー」は、
「小麦粉の不思議な世界と」というテーマで
山田昌治さん(工学院大学工学部応用化学科)
にお話していただきました。

「ライブ天体観測」や太陽消滅など"宇宙の話"をしていた中で"小麦粉の話"。
「さて、どのように宇宙と結びつけようか」とご丁寧に考えてきてくださいました。
どのように宇宙につながるか楽しみにしつつ、
最初に「小麦粉で作られる食品は?」という質問からコーナーが始まりました。
学会発表でもおなじみというこの質問。
うどんやパン、パスタなどをはじめ、そばのつなぎやクスクスという料理まで、
小麦粉は主役から脇役までマルチに活躍しています。
さて、小麦粉はどうやって"粉"からパンやうどんなどの"生地"になるのでしょうか?
デンプンが糊のようになって・・・と思う方もいらっしゃると思いますが、
デンプンの糊化温度は60℃くらいです。では、何が粉を生地にさせるのでしょうか?
その答えは小麦粉に10%くらい含まれるタンパク質にあります。
小麦粉と水を混ぜることによって、タンパク質と水が結合してグルテンができ、
練っていくことによってグルテンがつながっていき、巨大なポリマーに
つまり、生地になるそうです。
ちなみに、パンを作るためには薄い膜のような生地になるまで
しっかりこねてくださいとのこと。こねすぎも逆効果だそうです。

パン生地はまるで風船のよう。
ということで、生地にパン酵母をまぜると、
酵母の発酵によってできる炭酸ガスが生地を膨らませ、焼き上げるとパンになります。
おいしいパンを作るためには、パン酵母が生地にどのように散らばっているかが大切です。
その散らばり方を山田先生は研究しています。
パン酵母が生地にどのように散らばっているか、顕微鏡で観察してみよう。
としても、生地もパン酵母も白くてよく見えない・・・。
ということで、山田先生のグループはパン酵母の遺伝子を組み換えて、
酵母の表面にオワンクラゲの蛍光タンパク質が出るようにしました。
生地中のパン酵母の散らばり方が蛍光顕微鏡ではっきり見えるようになりましたが、
あまりに明るく光るので、なんと酵母のまわりの生地の構造も見えるようになりました。
これは学会でも参加者にビックリされたそうです。

パン酵母が生地を明るく照らす様子は、
まるで散光星雲が恒星の光によって輝くよう。

小麦粉生地の中に小宇宙を見ました。

投稿者 ライブショーアシスタント : 7月27日

2013年07月20日

7月20日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は伊藤哲也(国立天文台)が案内役を
務め、「ゲストコーナー」では藤原英明さん(国立天文台ハワイ観測所)と
生中継を行いました。

東京の夜空でも夏の大三角を楽しむことができますが、「ユニバース」ではより
たくさんの星を3Dで眺めることができます。宇宙への旅の途中、みなさん思わず
手が伸びていました。

本日のゲストの藤原さんは、ここ科学技術館シンラドームではなく、ハワイの
マウナケア山(標高4200m)にある、すばる望遠鏡観測室にいらっしゃいました。
日本はまだ明るい時間ですが、ハワイは夜で山頂の外気温は3℃くらいととても
寒いそうです。しかし観測室の中は暖かく、 藤原さんはアロハシャツ姿での
ご出演となりました。

すばる望遠鏡は誰にでも使えるチャンスがありますが、半年に一度、観測計画に
関する書類審査が行われ、提出書類に付けられる点数の良かったものの順に
観測時間が割り当てられます。約5倍の競争率があり、すばる望遠鏡で観測
するためには、学術的な重要性を上手にアピールしながら計画を作らなければ
いけないそうです。しかし、せっかく観測時間が割り当てられても天気が悪かったら
観測できないため、観測室に「てるてるぼうず」をつり下げているそうです。

藤原さんの研究テーマは「宇宙での鉱物探し」です。今回の観測ではすばる
望遠鏡専用に作られた赤外線カメラ「コミックス」で、太陽系の外にある太陽の
ような星のまわりで惑星がどのようにできるのか、また、土星の輪にどのような
物質が存在するのかについて観測を行うそうです。これからもすばる望遠鏡の
最新成果から目が離せませんね。

最後に地球の地上400km上空を飛行している国際宇宙ステーションに
近付きました。去年の7月から4ヶ月間、星出彰彦さんが滞在していましたが、
今年の年末頃からは、約6ヶ月間、若田光一さんが国際宇宙ステーションに
滞在することになっています。私たちが国際宇宙ステーションに行くのは
大変ですが、実は地上から見ることができます。飛行機とは違い、点滅せず、
とても速く動く明るい点として見ることができます。

夏休みに入り、にぎやかな「ユニバース」となりました。これからの夏休み、
科学技術館シンラドームでお待ちしています。

投稿者 ライブショーアシスタント : 7月20日

2013年07月13日

7月13日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は
亀谷和久(東京理科大学)が案内役を務め、
ゲストに本間希樹さん(国立天文台 水沢VLBI観測所)
をお迎えしてお送りしました。

先日は七夕でしたね。みなさんは七夕の夜空にどんな願い事を掛け ましたか?
はじめに、七夕の主役、織姫と彦星を中心に本日の星空を眺めました。
街明かりが暗い場所に行かれた際には、ぜひ天の川を眺めてみて下さいね。

次のコーナーは「ライブ天体観測」です。
アメリカのヤーキス天文台にいるビビアンさんと生中継でセッションを行い、
本日の上演前に望遠鏡で撮っていただいた画像を紹介しました。
今回は、ぺガスス座の球状星団のM15、
こぎつね座の惑星状星雲のM27(あれい状星雲)
はくちょう座の散開星団のM29、おおぐま座の渦巻銀河のM101、
そしてへびつかい座にある渦巻銀河のNGC6384の5枚です。
球状星団は恒星がたくさん集まっていて、
また、散開星団は恒星がたくさん点在していてとても綺麗ですね。


M15.png
M15球状星団

M29.png
M29散開星団

ライブ天体観測を楽しんだ後は、宇宙旅行を行いました。
私たちの住む地球から遥か宇宙の彼方まで、
星々の間をすり抜けながら遊泳するのはとても幻想的で素敵です。
みなさんもぜひ、シンラドー ムにてこの感動を体験してみませんか?

宇宙旅行を楽しんだ後は、「ゲストコーナー」です。
ゲストの本間さんに
「天の川の流れをキャッチ! 〜電波で見た最新の銀河系像」
と題してお話していただきました。

現在、日本ではVERAという天の川銀河(銀河系)の
地図を作成するプロジェクトが行われています。
これは、水沢(岩手県)、入来(鹿児島県)、石垣島、小笠原
にある4台の直径20mの電波望遠鏡を用いることで、
視力10万程度の直径2300kmものとても大きな仮想の望遠鏡を合成する
電波干渉計という技術により実現されます。
1年間の星の動きから年周視差を測定し、星の固有運動を観測します。
今回、このVERAから、天の川の回転に関する新事実が発見されました。
当初、太陽系近傍の星は天の川銀河において220km/sで動いていると思われていました。
しかし、今回の観測結果により実際には240km/sで動いていることが判明しました。
1秒間に240kmも進むと聞くと、とても速いイメージがありますが、
これでも天の川銀河を一周するのに2億年かかります。
天の川銀河が一回転するのを観察しようとすると、
孫やひ孫、玄孫の代でも全然足りませんね。
回転に関する計算には銀河中心からの距離と回転速度を用います。
回転速度が約10%増えると銀河の質量は約20%増える計算になります。
回転速度の増加により、暗黒物質がこれまでの観測結果よりも
多い可能性があることが明らかになったのです。
天の川 銀河の実態がこれからどんどん解明されるのが楽しみですね。

天の川銀河について思いを馳せたところで
本日の科学ライブショー「ユニバース」はお開きとなりました。
みなさんとシンラドームでまたお会いできるのを楽しみにしております。

投稿者 ライブショーアシスタント : 7月13日

2013年07月06日

7月6日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は
矢治健太郎(国立天文台)の案内でお送りしました。

明日は七夕ということで、 科学技術館から七夕の星々を見ていきました。
おりひめはこと座のベガ、ひこぼしはわし座のアルタイルで、
天の川をはさんで明るく光っています。
この二つの星にはくちょう座のデネブを加えて夏の大三角ができます。
街明かりの多い都会では天の川は見えにくいですが、
三角形にならぶこれらの星はよく見えるので、ぜひ探してみてください。
関東はちょうど梅雨明けして、例年曇り空または雨模様な
七夕の空にも星空が期待できそうです。

本日の「ゲストコーナー」は
宇宙航空研究開発機構/宇宙科学研究所の吉川 真さんをお招きして、
「太陽系小天体の科学 〜隕石から『はやぶさ2』まで〜」
というタイトルでお話していただきました。

2013年2月15日、ロシアのチェリャビンスクで隕石の落下があり、
広い範囲で窓ガラスの破損など被害があり大変でした。
地上に大きな影響を与える隕石の落下は、1908年のツングースカ大爆発や
1992年、人口密集地帯の上空を通過したピークスキル隕石(ニューヨーク州)など
いくつも報告されており、決して少なくありません。
チェリャビンスク隕石ではあれほどの被害がありましたが、
これでも隕石の大きさは17mほどなのだそうです。
恐竜の絶滅につながった隕石の大きさは10kmあったと考えられています。
もし、そんな隕石が落下したら・・・。
そうならないために「スペースガード」という活動が行われており、
隕石のことをよく知るために、小惑星の研究も行われています。
現在、小惑星は60万個が見つかっており、
このうち少なくとも1万個は地球に接近する軌道を持つことがわかっています。
また、2010年、小惑星探査機「はやぶさ」が小惑星「イトカワ」
から持ち帰った微粒子が、地球に多数落下している
普通コンドライトと呼ばれる隕石と同じ組成をしていることがわかりました。

来年打ち上げ予定の小惑星探査機「はやぶさ2」についてもお聞きしました。
はやぶさ2の目的地は小惑星1999 JU3。
大きさ900m程度のじゃがいものような小惑星で、
その表面の岩石の中に有機物が含まれていると考えられています。
はやぶさ2は、この小惑星から物質を持ち帰ることを目指しますが、
さらに、人工的なクレーターを作ってそこに着陸し、
日焼けしていない小惑星内部の物質を採取することにも挑戦します。
地球の生命の起源について何か発見があるといいですね。

今回(のユニバース)は全国同時七夕講演会として行いました。
七夕に合わせて、ここ「ユニバース」を始め、様々な場所で講演会が行われています。
お近くの講演会に訪れてみてはいかがでしょうか。

投稿者 ライブショーアシスタント : 7月 6日

2013年06月29日

6月29日@科学技術館

今日の科学ライブショー「ユニバース」は
大朝由美子(埼玉大学)の案内でお送りしました。

今は梅雨の季節であり、また、日中の時間が長いことから星があまりよく見えません。
そんな時でも見ることの出来る星はあるでしょうか?
例えば昼間も輝いている太陽があります。
そこで、埼玉大学で観測した太陽の画像を来場者の方々に見ていただきました。
最近は太陽がちょっと元気なようです。

その後、時間を夜に進めて、
天気が良ければ今ならおとめ座の近くに見える土星や
夏の大三角などの星々を紹介しました。
埼玉大学で観測したはくちょう座のアルビレオや土星の画像、
今のような街明かりが無い江戸時代だったら見えたであろう満天の星空なども
ドームに投影して楽しんでいただきました。

続いて「ライブ天体観測」のコーナーでは、
アメリカ・ヤーキス天文台にいるケビンさんとつなぎ、
現在夜中であるヤーキス天文台からのライブ天体観測を行いました。
本日はあいにくの曇り空であった為、昨夜ヤーキス天文台で撮影した
北斗七星などの星空や環状星雲のM57、子持ち銀河のM51
の紹介をしていただだきました。


m51.png
子持ち銀河のM51

今度はヤーキス天文台より更に南に位置する、南アメリカのチリ
に移動して、アルマ望遠鏡のあるアタカマ砂漠に降り立ちました。
東京からは見る事が出来ないような南十字星やカメレオン座、
また、さそり座など見え方が日本と少し違う星座についても紹介しました。

ゲストコーナー」では、
国立天文台チリ観測所の平松正顕さんに
「アルマ望遠鏡が電波で探る宇宙」
というタイトルでお話していただきました。

電波でものを見るとはどういうことなのでしょうか?
また、アルマ望遠鏡では電波で何を見ているのでしょうか?

まず始めに暗黒星雲で有名な馬頭星雲を、
私たちの目で見える光(可視光)で見た場合と、
アルマ望遠鏡のように電波で見た場合との違いを、
実際に画像で比較していただきました。

ちょうこくしつ座R星の観測画像を見ながら、
星はどのように年老いていくのか、
また、へびつかい座の原始星周囲の観測画像を見ながら、
生命の材料物質はどこからやってきたのか、
というアルマ望遠鏡の研究内容を紹介しました。
アルマ望遠鏡は、惑星や銀河、そして生命の始まりを解明するべく、
現在、地球の反対側で観測が始まっています。
今後更に驚くべき発見が、南米のチリから私達へ届く日が今から楽しみですね。

最後に、太陽系にある惑星の名前をみなさんに当てていただき、
太陽系を離れて私たちの住む天の川銀河、
そして、系外銀河やさらに遠い宇宙の世界を旅した後、
地球の科学技術館に戻りました。

科学ライブショー「ユニバース」では、毎週土曜日に
その週毎に違うゲストの方をお招きし
臨場感あるライブ解説や最先端の科学に関する話題を紹介しています。
皆様のご来場を心よりお待ちしております。

投稿者 ライブショーアシスタント : 6月29日

2013年06月22日

6月22日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」南極特番は、亀谷和久(東京理科大学)を
案内役にお送りしました。

第一部では、科学技術館から見た太陽の動きと、宇宙から見た地球の動きを
見ました。時間を変化させてみると、地球は地軸を中心として回転している
ことがわかります。地軸の先には北極星がありますね。続けてりょうけん座
などのいくつかの星座を見ながら本日のトピックである南極へと向かいます。
前日はちょうど太陽が一年で一番長く出ている夏至でしたが、南極ではこの
日はいくら時間を進めても日が昇りません。これを極夜と言います。来場者の
みなさまと宇宙から一日中暗くなっている南極を眺め、南極の地上へと
着陸しました。南極は南半球なので、天の川が地上から昇るように見えたり、
南十字星が見えたりと、日本とは違った星空を見ることができますが、
さそり座など日本でもおなじみの星座も見ることができます。南極では
オーロラも見ることができます。今回は観測に行きやすいアラスカで撮影
されたオーロラの映像を眺め、オーロラはどうして出来るのか見ていきました。

第一部のゲストは情報通信研究機構/第52次・第53次・第54次日本南極
地域観測隊夏隊の北内英章さんです。南極に行くまでに南極観測船「しらせ」
という砕氷船に乗って行きます。南極は周りを天候が悪い海域に囲まれて
いるため、とても大きな「しらせ」でも、そこを通過するときは船が30度ほど
傾くこともあるそうです。実際の映像には船の上部まで水がかかり、船が
上下しているのが映っていて、大迫力でした。また、南極に近付くにつれて
氷を割って進んで行くことになりますが、どんどん進めるわけではなく、氷の
厚さが1.5メートルをこえると前進と後退を繰り返して反動をつけて割り
ながら進んで行きます。さらに厚くなり、5メートルをこえるとセンチメートル
単位でしか進めなくなるそうです。船が氷を砕きながら進む映像を時間を
縮めて見てみると、確かに進んでいることが確認できましたが、今度はこの
映像を実際の速さで見てみると、進んでいるのか判らないくらいの速さで
あったことがわかりました。これではとても時間がかかってしまうので、
観測隊はヘリコプターで先に昭和基地に向かいます。

南極ではペンギンやアザラシなどたくさんの生き物が生息していて、映像でも
好奇心旺盛なペンギンが近付いてくるのが見えました。ところで、南極には
観測隊の基地の他には氷の大地しか無いのでしょうか?来場者のみなさんに
1銀行、2郵便局、3コンビニの3択で、 実際にある施設を考えていただきました。
正解は郵便局で、普段は南極にいる方しか利用することは出来ないそうですが、
夏休みのイベントなどで南極を経由して郵便を出すことが出来るそうです。
ぜひ数万kmを旅する手紙を出してみてはいかがでしょうか?第一部の
最後には北内さんに持ってきていただいた南極の氷を触り、みなさんに南極を
感じていただきました。

第二部では、東京大学大学院理学系研究科/第54次南極地観測隊の福田
陽子さんに南極から中継でお話していただきました。日本よりも6時間遅いので、
南極時間の朝9時ごろからご出演いただきました。日にちはこちらと同じ6月
22日ですね。意外にも、昭和基地は南極大陸にはなく、島にあるそうです。
中継時の外気温は−15℃で、昭和基地の外の映像は白みがかった感じでした。
昭和基地の施設の説明を、事前に撮っていただいた映像を使って説明して
いただきました。

昭和基地の中心部は、居住棟、管理棟、発電棟と呼ばれる建物に分かれていて、
建物同士は通路棟(廊下)でつながっています。髪を切る場所などもあり生活に
必要なものは揃っているそうです。また、隊員一人が南極で食べる物の重さは
1年間で1tにもなり、その他にも人工で栽培できる野菜なども紹介していただき
ました。観測隊の人数は30人ですが、 観測者は半分くらいで、その他は
エンジニア、医師、調理師、大工、通信士など生活していくうえで必要な環境を
整える方で構成されています。

次に、福田さんが研究しているオーロラについて説明していただきました。
オーロラは主に電子が地球の大気に相互作用して発生します。そして、
オーロラには赤やピンクなどたくさんの色がありますが、その色は大気の
組成によって変わっていくそうです。昭和基地にはたくさんの観測機器が
あり、オーロラの速さの測定などを行っているそうです。福田さんへの質問
コーナーでは子供達からオーロラについての質問が多くあがり、思い思いの
疑問を投げかけていました。

1年後に帰ってきたときにまたお話をお聞きしたいですね。

投稿者 ライブショーアシスタント : 6月22日

2013年06月15日

6月15日@科学技術館

本日の科学ライブショーは野本知理(千葉大学)が案内役を務め、お送り
いたしました。

「原子や分子という言葉を聞いたことある?」という問いかけから最初の
コーナー「分子の世界」が始まりました。1回目の上演では酢酸やグルタミン
酸(うま味調味料)などの身近な調味料を、2回目はβカロテンやビタミンを
ご紹介しました。普段何気なく口にしているものは、こうして分子を見てみると、
動物みたいな形をしていたり、とても入り組んだ形をしていることがわかります。
調味料やビタミンの分子の次は食塩の融解の分子動力学シミュレーション。
温度を変化させるとどのように食塩の状態がどう変わっていくのかシミュレーション
しました。

次のコーナーは「星間飛行」と題して星座の見え方の違いに着目して
お送りいたしました。まず、太陽に一番近い恒星のαケンタウリに移動して、
みなみじゅうじ星の形が太陽系から見たときと違うことを見ていただきました。
αケンタウリからオリオン座を見てベテルギウスの隣に明るい星が見えます。
ここで「じゃあこの星は何でしょう?」と案内役から質問。
この星は太陽系に戻って見るとシリウスであるということが分かりました。
また、現代から時間を遡ってみると星座線が変わっていくことも見て
いきました。最後に、光速の90%の速さでベテルギウスに行ったときの
シミュレーションをして、光のドップラー効果で星が青くみえることを
紹介しました。

次のコーナーでは太陽系のモデルを使って2つの仮定について惑星の動きが
どうなるか考えていきました。1つ目はある日突然、太陽がなくなったら
どうなるだろうか?2つ目はある日突然、太陽系にいくつかの太陽が
現れたらどうなるだろうか?来場者のみなさんに問いかけながら
シミュレーションを行いました。こんなことが起きたら地球滅亡なのですが、
実際には起こりえないことなのでご安心を。

最後に「ゲストコーナー」では、東京工業大学の佐々木貴教さんに
「宇宙は地球であふれてる!?」というタイトルでお話していただきました。
系外惑星という太陽以外の恒星の周りを回っている惑星をスイスの
観測チームが1995年に初めて発見しました。そして現在(2013/6/15)
900個ほどの系外惑星が発見されています。系外惑星の大きさの内訳を
見てみると、地球サイズの惑星が木星サイズの惑星に比べて多いことが
分かっており、系外惑星に生命が存在しているのかが注目されています。
惑星に生命が存在できるかどうかは、液体の水が存在するかどうかが
重要になってくるそうです。中心の恒星からの距離が、液体の水が存在
するために丁度良いところにある領域をハビタブルゾーンと言い、地球は
ちょうどハビタブルゾーンに位置しています。現在、生命を宿す惑星の
存在する条件が調べられています!

詳しくは「地球から地球たちへ」で検索してみてくださいね。

投稿者 ライブショーアシスタント : 6月15日

2013年06月08日

6月8日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、
矢治健太郎(国立天文台)の案内でお送りしました。

最初のコーナー「太陽系の姿」では、
太陽系の惑星を一つずつ見ていき、
その後、中心にある太陽のお話をしました。
今日の太陽の様子を、国立天文台の太陽望遠鏡
撮影した黒点の写真で紹介しました。
また、昨日の太陽はどうだったのでしょうか?
昨日撮影されたものと比較して、
太陽の自転による黒点の移動を
みなさんに確認していただきました。
11年周期で活動度が変わる太陽、
今は活発な時期に入ってきていますが、
今日の太陽の写真は何だか黒点の数が寂しい・・・。
ということで、非常にたくさんの黒点が
現れた5月16日の様子も紹介しました。
太陽の観測は地上だけでなく宇宙でも行われています。
日本が打ち上げた太陽観測衛星「ひので」で
太陽の縁の部分をズームアップして、
ガスの吹き出しなど太陽が
激しく活動している様子を見てみました。

次に最近の天文トピックとして、
国立天文台が国際協力でハワイに建設予定の
新型望遠鏡TMTについて紹介しました。
TMTとは、Thirty Meter Telescopeの略、
主鏡の直径は30mあります。
「ユニバース」では主鏡を構成する
対角1.44mの分割鏡の試作品の
画像を紹介しましたが、これでもとても大きく、
その大きさに驚きの声が上がりました。

本日見える星空ということで北斗七星やしし座、おとめ座など、
今でも楽しめる春の星座や、夏の大三角形をかたち作る星々や
さそり座など、これから見ごろになる夏の星座の紹介をしました。

ライブ天体観測」のコーナーでは
アメリカのヤーキス天文台の
ケビンさんに出演していただきました。
天文台は現地時間午前0〜2時なのですが、
深夜にもかかわらずメシエ57や土星など、
ヤーキス天文台で撮影した天体写真を
見せていただきました。
現地は天気がとてもよく、
土星は「ユニバース」開演直前に撮影して
送っていただきました。

M57_20130608.png

M57環状星雲

Saturn_20130608.png

土星(開演直前に撮影)

ゲストコーナー」では、東京大学大学院理学系研究科
地球惑星科学専攻の堀田英之さんにお越しいただき、
「スーパーコンピューターの中の太陽」というタイトルで
お話していただきました。

太陽の黒点をズームアップした映像を見ていただき、
日本列島の形に似た黒点など、その形にも注目していただきました。
その後、何故黒点が出来るのか、どうやって出来るのかという疑問から、
現在堀田さんが行っているスーパーコンピューターによる
太陽の活動をシミュレーションする方法を紹介しました。
スーパーコンピュータは、なんと、あの、”京”!
1秒間に1京回の計算を行えるようになったおかげで、
かつて太陽全球殻を5億点で分解する
シミュレーションを3ヶ月かけて計算したところを
43億点もの細かさを4時間で計算できるようになりました。
最近ではシミュレーション計算によって、
見ることのできない太陽の内部を知ることが出来ました。
これからもシミュレーションがさらに進み、
いつか太陽の謎が解明される日が来るかもしれませんね。

投稿者 ライブショーアシスタント : 6月 8日

2013年06月01日

6月1日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、伊藤哲也(国立天文台)
の案内でお送りしました。

はじめに本日の星空を西側の空から見ていきました。西の空にはふたご
座やこいぬ座などの冬の星座、南の空にはおとめ座やうしかい座と
いった春の星座に加えて土星の姿を見ることが出来ました。さらに
東の空に目をやると、こと座のベガなど夏の星座が地上から顔を
覗かせていました。

次に「実感太陽系」と題して太陽系の大きさを皆さんに想像して
もらいました。シンラドームに太陽に見立てた電球を置いたとき、
惑星はどこに、どれぐらいの大きさになるのでしょうか。きっと
驚きますよ!

「ゲストコーナー」では日本大学理工学部航空宇宙工学科の阿部新助さんに
「地球衝突天体〜ロシア隕石落下と探査機はやぶさ地球大気再突入」
と題してお話していただきました。

「流星を見たことありますか?」の問いから始まり、内惑星軌道に接近・交差する
地球近傍天体(NEO)について説明していただきました。今日までに、NEOは
約1万個程発見されていて、その中でも地球の軌道にかなり近づく地球衝突危険
性天体(PHO)は1400個ほどあります。小天体とは、彗星、小惑星、メテオロイド
(流星)の総称です。小惑星は大きさが10m以上の小天体で、ガス活動を伴うものが
彗星です。典型的な彗星は、約8割が水の氷で出来ています。また、大きさが
10m以下のものをメテオロイドと呼び、地球には毎日100-300トン、1年間で
4〜10万トンものメテオロイドが降り注いでいます。その殆どが、マイクロ・
メテオライトと呼ばれる大きさがミクロン・サイズ以下の微小ダストです。流星
発光として肉眼で見えるものは、大きさが数百ミクロンからミリ・メートル程度の
もので、特に明るさが金星くらい明るいものを火球、さらに爆発を伴うようなものを
ボライドといい、隕石落下を伴うこともあります。流星発光(アブレーション)を生き
残り、地球の表面まで落下したものが隕石で、毎年陸地には数十個程度の隕石
落下が確認されていますが、海上も含めて正確な数は分かっていません。

2013年2月15日にロシアに落ちたチェラビンスク隕石の動画を見せていただき
ました。この隕石の成分を調べると小惑星イトカワと似たLLタイプのコンドライト
だという結果がでました。チェラビンスク隕石のような直径20mサイズの小さ
な小惑星の99%以上の存在は分かっていないそうです。また、はやぶさから取得
したイトカワのリモート観測データ(重力、体積、対応隕石種の平均密度など)
から、イトカワの空隙率が40%程度と考えられ、小惑星は一度ばらばらになった
ものが再び重力によりくっつきあった「ラブル・パイル」ということが証明されました。
地球衝突危険性天体である小惑星イトカワ由来の隕石も地球に落ちて来ている
可能性があります。

そして、はやぶさが地球に戻ってくる時の映像を見せていただきました。明るさは
−12.6等と満月ほどに明るくなりました。探査機の破壊強度は、隕石の1000分の1
(1-50MPa)と構造としてもろいことが分かります。カプセルは先に切り離されて
大気突入を生き残り、探査機本体は地球大気に突入し、高度約47kmまで流星
発光しながら消えて行ったそうです。その発光の強さを波長ごと(色別)に見て
いくと、はやぶさに使用されていた物質(鉄、マグネシウム、銅、チタン、アルミ、
モリブデン、リチウム、キセノンなど)特有の光が強く、とても分かりやすく見えて
いました。

投稿者 ライブショーアシスタント : 6月 1日

2013年05月25日

5月25日@科学技術館

本日のライブショーは千葉大学の野本知理が案内役を務め、
4つのコーナーでお送りいたしました。

はじめに、「分子の世界」をCGモデルを用いて見ていきました。
1回目の上演では砂糖のような身近な調味料などを、
2回目はビタミンのお話をクイズ形式でお届けしました。
また、食塩の形では、熱を持っていることによってふらふら原子が
揺れる事に注目して、温度が変化すると食塩の分子が
どのように変化するか見ていきました。

次に「ライブ天体観測」を行いました。
今までのとてもスケールの小さい世界から変わって、太陽系の姿を見ていきました。
地球に近づいて日本の位置を見た後で、
ライブショーの時間は夜になっているアメリカに移動し、
シカゴのヤーキス天文台に着陸しました。
ヤーキス天文台のビビアンさんにSkypeで電話して、
実際に撮影した天体を紹介していただきました。
今回はM3やM13、M92など星が一万個以上集まった球状星団の画像をご覧いただきました。
特にM92は中心にブラックホールがあると言われているそうです。
この日はシカゴ大学の学生のみなさんも天文台に来られていて、
お客様にお見せした写真の撮影を行ってくださったのだそうです。

M92-20130525.png
M92球状星団

続いて、「太陽系の姿」を見ていただきながら、
ある日突然地球の公転速度が速くなったらどうなるか?
ある日突然太陽がなくなったらどうなるか?
ある日突然太陽系内に複数の太陽ができたらどうなるか?と
3つのシチュエーションを作ってシュミレーションを行いました。
お客様に質問を投げかけながら、どのように動いていくか見ていきました。

最後に東京大学大学院理学系研究科附属天文学教育研究センター
の本原顕太郎さんに「世界で一番高い天文台をつくる」という
タイトルでお話をしていただきました。
現在の天文学は人間が見ることのできる光、可視光だけではなく、
目に見えない赤外線や紫外線、X線など様々な光を用いて観測されています。
その光の違いによって天体の見え方が異なりますが、
その中でも赤外線は星間塵に隠されたものが見える、
温かいものが見えるという2つの特徴を持っています。
しかし、地上付近では大気中の水蒸気やオゾン、メタンといった物質が
赤外線を吸収してしまうので、より乾燥していてより高い場所に
望遠鏡をつくることが、よりよい観測に繋がっていきます。
現在TAOという口径6.5mの大型望遠鏡の計画が進められていて、
これはチリのチャナントール山という標高5600mの場所に
つくられる予定です。この場所は晴天率が90%で周りは砂漠なので
赤外線の観測にとても向いているそうです。
現在この場所には口径1mの望遠鏡があり、テストを行っています。
この場所は標高が高いので高山病になりやすく、
またふもとの宿泊場所から観測所まで往復4時間かかり、
紫外線がとても強いなど、観測する人間にとってはとても大変な場所とのことです。
TAOは2013年建設開始、2017年ファーストライトの予定です。
その時がとても待ち遠しいですね。

投稿者 ライブショーアシスタント : 5月25日

2013年05月18日

5月18日@科学技術館

本日のユニバースは亀谷和久(東京理科大学)が案内役を
務め、お送りしました。

まずは星座のお話からスタートです。今の時期は東京から
でも北極星を見ることができます。アルタイル、ベガ、
デネブからなる夏の大三角もありますね。

地球から飛び出して、太陽系の惑星たちについても紹介しました。
ユニバースでは、「もし太陽が無くなったら?」「地球が太陽の
周りを回る速さが変わったら?」「もし太陽の数が増えたら?」
といった、実際にはありえないような実験を見ることもできます。
さらに宇宙の果てまであっという間の宇宙旅行も楽しんで頂きました。
これらが気になった方はぜひユニバースへお越し下さい。

宇宙という大きなスケールの話の次は小さな世界の話へ移ります。
「ゲストコーナー」では古石貴裕(福井大学)さんをお招きして、
「シミュレーションで見る分子の世界」というタイトルでお話して
頂きました。分子はとても小さいものです。例えば髪の毛の太さは
100μm(1μm=1mmの1000分の1)くらい、最近ニュースでも取り
上げられているPM2.5は2.5μm程の大きさです。そして分子は1nm
(1nm=1μmの1000分の1)くらいです。世の中の物質はこんなにも
小さなものからできているんですね。

科学ライブショー「ユニバース」ではこの他にも様々な分野の話題を
お届けしています。ぜひ、科学技術館4Fシンラドームへお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 5月18日

2013年05月11日

5月11日@科学技術館

本日のライブショーは国立天文台の伊藤哲也が案内役を務め、
お送りしました。

まず、シンラドームに本日20時の科学技術館での星空を映し、
西空の地平線に沈むオリオン座などの冬の星座の話から、
南→東→北の順に方角を変えながら、夜空に見える春の星座、
北斗七星、北極星、土星などについてお話しました。

次に地球を飛び出して宇宙からの地球を見ました。ユニバース
上映時刻(14:00、15:30)に設定を戻し、日本ではこの時間、
日光があたっていて星が見えないこと、米国ならばこの時間に
夜になっていることを確認しました。そして、米国のシカゴ
郊外にあるヤーキス天文台のビビアンさんにSkypeでつなぎ
ました。ビビアンさんからM51、M57、M102、M82の画像を
送っていただき、それぞれの天体についてお話していただきました。


M51.png
M51
M57.png
M57
M102.png
M102
M82.png
M82


その後、地球から遠ざかり、太陽系の各惑星や太陽系外縁天体に
ついて説明しました。例えば木星は自転が速いために模様が
出来るなど、それぞれの惑星の特徴を指摘しました。

続いての「ゲストコーナー」では、国立天文台ハワイ観測所の
藤原さんに「すばる望遠鏡で探る宇宙の謎」と題してSkypeで
ハワイからお話しいただきました。すばる望遠鏡はハワイ島に
ある標高4200mのマウナケア山の山頂に設置されています。
望遠鏡の主鏡は直径8.2mで1枚の鏡で作られており、望遠鏡の
高さはおよそ25mあります。マウナケア山頂ですばる
望遠鏡の円筒状のドームと恒星の日周運動を写した写真やすばる
望遠鏡自体の写真を見せていただきました。ハワイ観測所には
100人弱のスタッフがいて、その約半分が日本人、残りは地元
ハワイの方でグローバルな環境ということです。藤原さんは
最近の観測で、ペルセウス座の方向180光年のところにある
恒星のまわりに石英の成分を発見したそうです。この石英は
恒星のまわりに惑星の材料となる砂粒があって、それに含まれて
いる可能性を示しています。今後も観測を継続していくとの
ことでした。

さらに、ハイパー・シュプリーム・カムという新しい観測装置に
ついて説明していただきました。この装置は高さが3mあり、
重さは3tというかなり大きなもので、すばる望遠鏡の8mの鏡の
真上に取り付けられます。この観測装置の特徴は、アンドロメダ
銀河のほとんど全部が1度の撮影で写せるほどの広い視野を
持っていることです。今後、遠くの銀河などを観測していく
予定で、今後の活躍が期待されます。

最後に、太陽系から宇宙の大規模構造までスケールを拡大して
見たのち、日本も参加している国際宇宙ステーションについて
解説しました。日本が設置した実験棟「きぼう」では宇宙空間に
実験装置を出せる暴露部を持っており、そこにX線望遠鏡や、
地球大気の観測装置がついています。国際宇宙センターは15ヶ国
ほどの国々が関係しています。これまでも多くの日本人の宇宙
飛行士が国際宇宙ステーションで活躍してきました。今年は
11月から若田さんが6か月間滞在する予定です。

梅雨に入ると本日のように雨が降っている日も増えますね。
そんな日には、ぜひシンラドームでゆったり科学ライブショー
「ユニバース」をお楽しみください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 5月11日

2013年05月04日

5月4日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、
矢治健太郎(国立天文台)の案内でお送りしました。

皆さんは、最近夜空を見上げて星を見たりしていますか?

最初のコーナー「太陽系の姿」では、
この時期に見られる春の星座についてご紹介しました。
うしかい座のアークトゥルス、おとめ座のスピカ、しし座のデネボラから
構成される春の大三角は、都会など夜空が明るいところでもわかりやすく、
それぞれの星座を見つける道しるべにもなります。
ぜひ、 空を見上げて探してみてください。

また、最近太陽の活動が弱まっているのではないか
という話を聞いたことはありますか?
太陽の活動度は、黒点の数から類推することが出来ます。
黒点の数は11年周期で増えたり減ったりしています。
今は増えている時期なのですが、前回増加した時期(約11年前)に比べると、
まだ黒点の数が少ないそうです。
今回のユニバースではこのような現在の太陽の様子について、
国立天文台太陽観測所や太陽観測衛星 「ひので」で
撮影した画像も交えてご紹介しました。

ゲストコーナー」では、国立天文台 RISE月惑星探査検討室
の山田竜平さんに お越しいただき、
「太陽系天体の中身を探る!?〜かぐや、はやぶさの先へ〜」
というタイトルでお話していただきました。

山田さんの所属されているRISE月惑星探査検討室では、
月や惑星の内部の構造や組成を調べることで、
そのような星たちがどの様に出来てきたか研究しています。

月がどの様な構造になっているか調べるためには、
月に探査機を飛ばして詳細な観測を行う必要があります。
山田さんたちの研究チームでは、JAXAなどと協力して
月周回衛星かぐや(SELENE)を2007年に打ち上げ、
様々な研究を行ってきました。
今回は、特に月の重力場を測定し、重力場地図を作ることで、
内部構造を探っていく方法についてお話しました。
また、かぐやでは、リレー衛星を中継器として用いることで、
今まで困難だった月の裏側の詳細な重力場地図を作ることにも成功しました。

かぐやの活躍で、月の様々なことがわかってきましたが、
月の中心部がどうなっているかなど、まだたくさんの謎が残っています。
これらの謎を解明するため、かぐやの後継機となる
SELENE-2の開発も進んでいるとのことなので、
これからが楽しみですね。

かぐやの他にも、小惑星探査機であるはやぶさについても
ご紹介していただきました。はやぶさでもイトカワの重力を
計測することにより、質量を推定しました。
これにより、イトカワの平均密度が地球に比べて
3分の1程度と非常に低いことがわかりました。
これは、ラブルパイル構造と呼ばれる
瓦礫を積み重ねたような構造になっているためだと考えられています。

投稿者 ライブショーアシスタント : 5月 4日

2013年04月27日

4月27日@科学技術館

本日のユニバースは案内役を片岡龍蜂(東京工業大学)が努め、ゲストに
三好由純さん(名古屋大学)をお招きし、上演いたしました。

オーロラづくめの本日は太陽活動が静かだった2010年に撮影された
オーロラから始まり、太陽活動が比較的活発な最近に撮影されたものまで、
様々なオーロラを紹介しました。アイスランドの音楽を聴きながら眺める
オーロラはとても美しいものでした。オーロラ爆発と呼ばれる視界いっぱいに
急激に広がるものや今日の「ゲストコーナー」のテーマである脈動する
オーロラは見ていて楽しいものでした。また、シンラドームでのみ見ることの
できる立体オーロラも上演しました。飛び出して見えるオーロラにびっくり
されたお客さんもいらっしゃったようです。

オーロラを一通り紹介した後、今日の星空をヤーキス天文台から少しだけ
紹介しました。「ライブ天体観測」です。ヤーキスのビビアンさんには月と
球状星団のM3、渦巻銀河のM100を紹介していただきました。M3はおよそ
100万個の星が、M100はおよそ1000億個の星が集まってできているそうです。


m3.png
図:M3球状星団
m100.png
図:M100球状星団

さて、話題はオーロラに戻って、オーロラには未解明の問題があります。
オーロラ爆発がどうして起こるのか、2つめはオーロラ爆発の後に必ず
現れる脈動オーロラがどうして数秒ごとに点滅する(脈打つ)のかという
問題です。2つめの問題を解決するために、脈動するオーロラを研究
されているのがゲストの三好さんです。「脈うつオーロラとERG計画に
ついて」というタイトルでお話していただきました。

オーロラは太陽からの風が地球の磁気圏と衝突し、地磁気に沿って北極や
南極付近から大気中に太陽の風が吹き込むことで起こります。太陽風には
電子と呼ばれるマイナスの電気を持った粒が含まれており、電子が地球の
大気中の酸素や窒素と衝突することで美しいオーロラが現れます。脈動
するオーロラの場合も同じで、オーロラが光っているときに電子が降って
きて、光っていないときには電子が降っていないそうです。では、なぜ
電子が降ったり降らなかったりするのでしょうか。これにはオーロラの
「音」が深く関係していることがわかってきました。「音」といっても
オーロラを見ているときに実際に聞こえるわけではありません。オーロラ
からやってくる電波をアンテナで捉えて音に変換すると、小鳥のさえずりの
ように聞こえます。このさえずりは地球の磁気圏内に大量に含まれる
プラズマ(電気を帯びた粒の集まり)の中で波が現れたり消えたりするのに
対応しているそうです。なぜ、プラズマの波が現れたり消えたりするのかは
現在わかっておらず、解明するためにERG(エルグ)衛星を2015年に
打ち上げるそうです。ERG衛星の観測結果が楽しみですね。

科学ライブショー「ユニバース」では最新の話題を常に取り込んで
お送りしています。ぜひ、楽しい話を聴きにお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 4月27日

2013年04月20日

4月20日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は
案内役を東京理科大学の亀谷和久が務め、
ゲストには国立天文台水沢VLBI観測所
の金美京さんをお招きしてお送りしました。

まずは地上から見た星空からスタートです。

3月に注目されたパンスターズ彗星は、だんだん暗く
なってきてはいますが、北の星空のカシオペア座のあたりに
あって一晩中沈まない星となっています。空の暗いところに
出掛ける機会があればぜひ挑戦してみてくださいね。

次に地球から宇宙へと飛び出しました。
ところで、地球から宇宙に飛び出すとき、
私たちはロケットを使っていますよね。
実は、JAXAは今年の夏に新型のイプシロンロケットを、
また、はやぶさ2を来年度に打ち上げる予定があるそうです。
打ち上げ時には皆様からのメッセージを
それらに搭載しようという夢の企画があります。
現在メッセージは募集中で、
JAXAのホームページから応募することが出来ます。
ぜひ、みなさんの想いを宇宙に打ち上げてみませんか?

宇宙に飛び出した後、太陽系に最も近い恒星である
αケンタウリからの星空を眺めてみました。
地上からの星空と他の星から見た星空は
どれだけ違って見えるのでしょうか?
気になった方はぜひ科学ライブショー「ユニバース」にいらしてみてください。

続いて「ゲストコーナー」では、金さんに、「日中韓を繋ぐVLBI:
東アジアVLBIネットワーク」と題してお話していただきました。

地球上の複数の望遠鏡を用いて同時に同じ天体を観測し、
観測データを合成することによって、望遠鏡同士の距離くらいある
とても大きな望遠鏡を用いて観測したのと同じ効果が得られます。
このような方式の望遠鏡を「超長基線電波干渉計(VLBI)」というそうです。
観測地点の数は多いほど、観測地点間の距離は長いほど、
より高性能な望遠鏡を用いたような観測が出来るようになります。

現在、日中韓の3か国はそれぞれVLBIを持っていますが、もしこれらを
つないでひとつのVLBIとすることができれば、各々で観測するよりも
高精度な観測を行うことができるようになるはずだそうです。

金さんは現在、このような東アジアVLBIネットワークを作る
プロジェクトに携わっているそうです。
これが実現すれば、より正確な宇宙地図を作ったり、いろいろな天体を
より細かく観測したりできるそうです。
東アジアVLBIネットワークによって神秘に包まれた宇宙をさらに深く
知ることができる日が来るのが楽しみですね。

こうして宇宙に思いを馳せながら宇宙の果てまで散歩して、
地球に帰ってきたところで本日のユニバースはお開きとなりました。

1996年4月21日の第一回目のライブショーから
明日で17年目を迎えることになります。
これからもみなさんとともに歩んで行きたい思いますので、
これからもぜひ科学技術館・シンラドームへお越しくださいね。
では、ドームでみなさんとお会いできるのを楽しみにしています。

投稿者 ライブショーアシスタント : 4月20日

2013年04月13日

4月13日@科学技術館

今日のライブショーは春らしい陽気のなか、埼玉大学の大朝由美子が
案内役を務め、多くのお客様をお迎えしてお送りしました。

現在の東京は、街明かりの影響からほとんど星を見ることができませんが、
100年位前には都心からもきれいな星空を望めました。今日は埼玉大学で
観測した最新の太陽の様子と、最近話題になっているパンスターズ彗星を
紹介しました。パンスターズ彗星は、夜明け前の東の空(カシオペア座付近)に
見ることができますので、建物や樹木などがなく空が開けた場所を見つけて、
双眼鏡などを使って観察してみてくださいね。

次は、「ライブ天体観測」です。アメリカ・ヤーキス天文台のビビアンさんと
つなぎ、時差を利用して天体観測を行っています。本日はあいにくの
雨模様でしたが、最近ヤーキス天文台で撮ったM42オリオン大星雲と
M51子持ち銀河の天体画像を解説していただだきました。


orion.png
図:オリオン大星雲
m51.png
図:子持ち銀河

地球を飛び出し、各惑星の紹介をしながら、宇宙旅行をしました。
太陽系で最も太陽に近い惑星の水星から、準惑星などの太陽系外
縁天体までを巡りました。

「ゲストコーナー」では、東京工業大学地球生命研究所の斎藤貴之さんに
「この夏天の川銀河中心で輝くガス雲」というタイトルでお話いただきました。

私たちの住んでいる惑星・地球を含む太陽系を内包する天の川銀河
ですが、今日はその中心部分でこれからまさに起ころうとしている
出来事の話題でした。

天の川銀河の中心部には太陽の400万倍もの重さの超巨大ブラック
ホールがあると考えられています。そこに、現在小さなガス雲が
接近しています。さらにブラックホールの強い重力の影響で圧縮されて
高温になり、太陽の明るさの数十〜数百倍で輝き、大きく変形すると
予測されています。その様子のシミュレーションを紹介していただき、
銀河中心付近の迫力ある動きを楽しむことができました。この最接近の
時期は諸説ありますが、早ければ今夏にも観測されるかもしれません。
今後の続報を楽しみに待ちたいですね。

最後に、天の川銀河を離れ、宇宙の様々な銀河の姿を眺めながら地球に
戻りました。毎週土曜日に行っている科学ライブショー『ユニバース』は、
科学者のライブ解説や週替わりのゲストによるタイムリーな科学トピックスの
紹介をしています。シンラドームで皆さんとお会いできることを心待ちに
しております。

投稿者 ライブショーアシスタント : 4月13日

2013年04月06日

4月6日@科学技術館

本日のライブショーは千葉大学の野本知理が案内役を務め、お送りしました。
はじめに「分子の世界」のコーナーでは、
分子の形からそれが何の分子なのかクイズ形式で出題しました。
水やエチルアルコール(お酒)といった身近な分子から、
酢酸やショ糖など調味料でお馴染みの分子などを
来てくださった方々に活発に答えていただきました。
また、食塩の分子を例に、温度を上げていくと分子が
どのような挙動をとるのかシミュレーションで見ていただきました。

この後は、1回目の上演では「太陽系の姿」のコーナーを、
2回目の上演では「恒星間飛行」のコーナーを上演しました。
太陽系の姿」のコーナーでは、惑星当てクイズを答えていただいた後、
もし地球の公転が速くなると、公転軌道を一周する時間はどうなるか、
また、太陽が無くなったり複数になると、太陽系の惑星はどのように
動くようになるかなどを紹介しました。

恒星間飛行」のコーナーでは、星座の形をテーマに、紀元前、白亜紀と
時の移り変わりとともに、オリオン座やシリウスなど私達の知っている
星座の形が、同じ形のままか、はたまた形が変わってしまうのか
という事を見ていただきました。

ゲストコーナー」では、国立天文台チリ観測所の小麥真也さんに
「アルマをつくる:電波天文学者の実際」というタイトルでお話して
いただきました。

日本の裏側、チリ観測所でALMA望遠鏡のプロジェクトに携わっている
小麥さんの仕事である、コミッショニングサイエンティスト(望遠鏡を
正しく使える状態にする)についてお話していただいた後、1兆分の1秒の
精度で調和する機械や、何十台にも及ぶ電波望遠鏡の連動など、
ALMA望遠鏡ならではの特徴を紹介していただきました。
世界中が協力して運用しているALMA望遠鏡の、これからの発見や成果に
今後も注目していきたいですね。

毎回ゲストや案内役、取り扱うテーマも変わりますので、シンラドームに
是非お越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 4月 6日

2013年03月30日

3月30日@科学技術館

3月も末になり、もうすっかり春の星が空に浮かぶ季節となりました。
次第に暖かくなってきた夜空の向こうにはたくさんの天体があります。
本日のユニバースでは、そんな天体の紹介をしました。

3月に地球に近づいてきた天体と言ったら何でしょう?それは、彗星。
パンスターズ彗星という彗星を今の時期は観ることができます。
日没後の西の空の低いところや日の出前の東の空に、薄くぼんやりと
した彗星の姿を、双眼鏡などを使えば、よく見えるかもしれません。
もう二度と近付くことのない彗星なので、このパンスターズ彗星を
見るのは一生に一度のチャンスです。ぜひ日没後や日の出前に探して
みてください。

地球を飛び出せば、太陽系の仲間たちが宇宙空間に浮かんでいます。
地球を含む8つの惑星は時々刻々と少しずつ動いています。
この太陽系の中に太陽と同じ質量を持った星を加えてみたらどう
なるのでしょう?この惑星たちはぶつかるのでしょうか?
その答えは・・・皆さん想像してみてくださいね。

太陽系を離れると、夜空の星座たちを構成する恒星が近づいてきます。
一番近いのは、ケンタウルス座のα星。太陽系から4.3光年程しか
離れていない星です。ここまで太陽系から離れてくると、星座の形は
次第に崩れてきます。夜空の中には数えきれないほどの恒星があり、
次第に私たちのいる太陽系を含んだ天の川銀河が見えてきます。
お隣の銀河・アンドロメダ銀河やおとめ座銀河団など、たくさんの
銀河の中を通っていくと、次第に数え切れないほどの銀河が寄り
集まった宇宙の大規模構造を見ることができました。宇宙の大規模
構造はまだ観測出来ていない範囲がたくさんあります。
これからの研究でこの姿が全てわかるといいですね。

投稿者 ライブショーアシスタント : 3月30日

2013年03月23日

3月23日@科学技術館

本日のライブショーは国立天文台の伊藤哲也が案内役を務め、
お送りしました。

はじめに本日の夜空をご覧いただき、現在、太陽の近くに
来ているパンスターズ彗星を紹介しました。チリと三鷹で
撮影されたパンスターズ彗星の画像をご覧いただきました。
日の出前と日没後に低い空で、パンスターズ彗星の塵とガスの
尾を観ることが出来ます。パンスターズ彗星の軌道は放物線を
描いているため、今回の太陽への接近の後、どんどん太陽系から
遠ざかっていき、もう一度太陽の近くに戻ってくることはありません。
まさに一期一会のこのチャンスにみなさんもパンスターズ彗星を
見つけてみてはいかがでしょうか。

「ライブ天体観測」では、アメリカのシカゴ郊外にあるヤーキス
天文台のビビアンさんに電話し、いくつか天体を撮影してもらいました。
1つ目の画像は、木星です。画像にも写っていた4つの衛星はガリレオ
衛星と呼ばれています。ガリレオはこの4つの衛星を観測し続けて、
地動説を思いついたそうです。
2つ目の画像は、かに星雲です。かに星雲は千年ほど前に、大きな星が
超新星爆発を起こした残骸です。この超新星爆発の記録は日本でも
残っていて、昼間でも光っているのが見えたそうです。
3つめは、渦巻銀河であるM51の画像をご覧いただきます。私たちの
天の川銀河もM51のように渦巻の形状をしていると考えられています。
また、M51は子持ち銀河とも呼ばれ、脇に小さな銀河を抱えています。


jupiter.png
図:木星とガリレオ衛星
crab.png
図:かに星雲
M51.png
図:M51子持ち銀河


今度は宇宙旅行にでかけ、太陽系を飛び出し、天の川銀河、宇宙の
大規模構造を眺め、宇宙の果てまで行きました。来場者の皆さんに
宇宙の壮大さを実感していただきました。

「ゲストコーナー」では、筑波大学の今田大皓さんに来ていただき、
「南極に望遠鏡をつくろう!」というタイトルでお話していただき
ました。筑波大学では南極の内陸にある、ドームふじ基地にサブミリ
波の望遠鏡を作ろうとしています。この望遠鏡は直径10mのアンテナを
持つそうです。今田さんは望遠鏡のアンテナの曲面の形を決めるという
重要なお仕事をしています。曲面の形次第では望遠鏡の性能が出なく
なってしまいます。この望遠鏡ができたら、100億光年以上も遠くにある、
光では見えない銀河を観測するそうです。

最後に、「国際宇宙ステーション」をご覧いただきました。宇宙
ステーションは地上から約400キロメートルの高さにあり、地球を
90分で1週しています。宇宙ステーションには日本が作った「きぼう」
という実験棟があります。「きぼう」では、船外でもさまざまな実験が
行われているんですよ。

暖かい季節がおとずれ、科学技術館のある北の丸公園でも桜が咲き
乱れています。ユニバースではこれからも新しい科学の話題を
どんどん発信していきますので、ぜひお越しください!

投稿者 ライブショーアシスタント : 3月23日

2013年03月16日

3月16日@科学技術館

冬の厳しい寒さから観測史上最速の夏日、さらに、春の嵐に大規模な
煙霧まで味わった1週間でしたね。本日の「ユニバース」は大朝由美子
(埼玉大学)が案内役を務め、松本尚子さん(国立天文台 水沢VLBI観測所)を
ゲストにお招きしてお送りしました。

本日は開演時間の空からスタート、時間を進め日没を迎えます。
日没直後、午後6時10分ごろの西から西北西にかけて、地面からこぶし
半分ぐらいの高さには、3月10日に太陽に最接近したパンスターズ彗星が
見えます。ハワイにある望遠鏡の名前が付けられました。この彗星は
日本では高い建物や山が見えないひらけた場所で見ることができます。
高層ビルの多い東京都心でもいくつか観測例があるようです。是非
試してみてください。

地上から星を眺めた後は、宇宙に飛び出してみました。太陽系のさらに遠く、
ずーっと遠くに行くと、やがて天の川銀河の外に出ます。本日の「ゲスト
コーナー」
は、この天の川銀河のお話。「良い視力で天の川の地図作りを
始めたら・・・」と題して松本さんにお話を聴きました。

松本さんは銀河系の3次元地図作成プロジェクト、VERA (VLBI Exploration
of Radio Astrometry, 天文広域精測望遠鏡)に携わっています。VERAは
ラテン語では「真実」を意味するそうです。観測は石垣島(沖縄県)、入来
(鹿児島県)、小笠原(東京都)、水沢(岩手県)の計4か所にある直径20mの
電波望遠鏡を用い、VLBI (Very Long BaselineInterferometry:超長基線
干渉計)と呼ばれる観測を行ないます。これらの望遠鏡を組み合わせた観測では、
直径2,300kmの望遠鏡と同じ視力を持ち、
それは地球から月にある1円玉を
見分けることができるほどの視力だそうです。この視力によって観測するのは、
天の川銀河内にあるメーザー(レーザーの電波版)と呼ばれる強い電波を出す
天体です。地球の公転によって、メーザーは見かけ、楕円を描くように動いて
見えます。この楕円の大きさを精度良く測定することで、メーザーまでの距離を、
また、楕円の中心の直線運動も捉えることで、メーザーの実際の運動の速さと
方向を求めます。さらに、ドップラー効果でメーザーの奥行き方向の速さも
測定することで、3次元運動がわかります。この観測によって、太陽系から
天の川銀河の中心までおよそ26100光年の距離があり、太陽系は天の川銀河内を
秒速240kmで公転していることがわかりました。今までの観測から考えられて
いたよりも、天の川銀河の中心は近く、太陽系は速く動いているそうです。
これらの結果から、天の川銀河の重さは今まで考えられていた重さより
20%ほど重いと予想されています。

最後はVERAによって新たな発見のあった、私たちのいる天の川銀河を離れ、
遙か遠く宇宙の果てまで日帰り旅行しました。

科学ライブショー「ユニバース」では、天文学を始め、化学、物理学、
機械工学など最新の科学・技術の話題を 毎週お届けしています。
科学技術館・シンラドームでみなさんにお会いできることを心待ちに
しております。

投稿者 ライブショーアシスタント : 3月16日

2013年03月09日

3月9日@科学技術館

ぽかぽか・・・というよりも上着を着ているともはや暑いかも
しれない3月9日。本日の「ユニバース」は案内役を野本知理
(千葉大学)が務め、ゲストコーナーに大朝由美子さん(埼玉
大学)を迎えてお送りしました。

3月3日は桃の節句、ひな祭りでした。みなさんはちらし寿しや
ひなあられは食べましたか?本日の最初のコーナー「分子の世界」
では、あまいひなあられやお寿司にかかせないお酢や砂糖(ショ糖)
などの分子モデルをご覧いただきました。

本日は「ライブ天体観測」もありました。アメリカのシカゴにある
ヤーキス天文台から送ってくださったのは、かに星雲と木星の天体
観測写真。木星にはガリレオ・ガリレイが発見した衛星、ガニメデ、
エウロパ、イオ、カリストも一緒に写っていました。


jupiter.png
図:木星とその衛星
crabnebula.png
図:かに星雲

「ゲストコーナー」は、ここユニバースで案内役を務める大朝さんが
ハワイのすばる望遠鏡の研究施設から生中継で出演して下さいました。
「星形成の謎に迫る〜ハワイから生中継〜」と題してお話をうかがい
ました。ハワイと言えば常夏の島というイメージがありますが、冬には
雪も降り、数日前にはなんと風速30m/sを超す強風!いくつかの
望遠鏡やドームに不具合が生じてしまいました。天体観測には空気が
澄んでいて星がまたたかず、そして何より良く晴れるという環境が
最適です。チリのアンデス山脈、そして、ハワイのマウナケア山は
ぴったりの環境であり、世界各国の様々な望遠鏡が設置されています。
直径10mのシンラドームよりやや小さい直径8.2mのすばる望遠鏡は
標高4200mにあります。高山病になる人もいるので、酸素ボンベを
使って観測を行なうこともあるそうです。次にユニバースに案内役
として来られた時にお土産話をうかがってみたいですね。

投稿者 ライブショーアシスタント : 3月 9日

2013年03月02日

3月2日@科学技術館

本日のライブショーは立教大学、矢治健太郎の案内役でお送りしました。

「太陽系の姿」のコーナーでは、まず、太陽系の惑星を順に紹介しました。
太陽系の天体はこの他に、小惑星や彗星があります。今、パンスターズ彗星が
地球に接近中で話題になっています。チリのアルマ天文台の天文学者がパンスターズ
彗星の写真を撮影しました。彗星の尾もしっかり写っています。3月後半から
日本でも西の空に見えるようになるそうです。明るくなることを期待しています。

また、古い星であることが知られていたHD 140283という星が、最近、宇宙と
同じくらいの年齢の星であることがわかったというニュースを紹介しました。
この星はてんびん座の方向にあり、太陽系からわずか190光年という近いところに
あります。

「ゲストコーナー」ではJAXA宇宙科学研究所の小林大輔さんにお越しいただき、
「ねぇ、知ってた?コンピュータって宇宙ではびっくりして計算間違いするんだって」
というタイトルでお話していただきました。

日常では、どんなに難しい計算でも一瞬で正確に解いてしまうコンピュータですが、
ひとたび宇宙に出ると記憶喪失、計算間違い、動かなくなる、など様々な障害が
発生してしまいます。そんなコンピュータの心臓とも言える部分は、たった1mm程の
大きさしかないコンピュータチップです。こんな小さなものが、莫大な量の計算を
しているなんてすごいですね!!

人と同じように、コンピュータに対しても心電図を取ることで、ビックリした時と
安静時の違いがわかるそうです。途中でお客さんに自分の心臓の鼓動も感じて
もらい、人とコンピュータ、どちらも一定のリズムに乗って動いていることを
実感していただきました。コンピュータを宇宙に持っていくと、確かに驚いた
ような挙動をとっていることが、心電図からも見て取れました。その後、この
ビックリの原因である宇宙線について話しました。宇宙線の起源は超新星爆発や
太陽の爆発現象だそうです。

現在小林さん達JAXAの研究チームでは、宇宙でも誤作動しないコンピュータ
チップの開発が進められています。

今の研究がますます進み、宇宙でも万能なコンピュータが実現する日が待ち遠しい
ですね。

投稿者 ライブショーアシスタント : 3月 2日

2013年02月23日

2月23日@科学技術館

本日のライブショーは埼玉大学の大朝由美子が案内役を務め、
お送りしました。

今日は「昼間に星を見る方法は?」という、みなさんへの問いかけ
から始まりました。

1つ目の方法は、太陽を観測することです。太陽は、昼間に肉眼で
見える唯一の恒星です。今回は埼玉大学で観測した太陽の画像を
紹介しました。観測された太陽には、太陽活動が活発な時に
見られる黒点が幾つも見られました。

2つ目の方法は、夜の場所に行くことです。日本が昼間の時間帯に夜で
あるシカゴ郊外にあるヤーキス天文台へ行き、ヤーキスの夜空を再現
しました。「ライブ天体観測」では、ヤーキス天文台のビビアンさんと
テレビ電話でつなぎました。あいにく現地の天候は雪のためその場では
観測できなかったのですが、あらかじめ観測していただいた天体を
紹介しました。先週土曜日に地球に接近した小惑星2012DA14をご覧
いただきました。この小惑星の接近は埼玉大学でも観測が行われ、その
画像も併せて紹介し、小惑星が他の星に対して速く動いていく様子を
ご覧いただきました。そして、渦を巻いた大きな銀河の脇に小さな
銀河を従えたM51子持ち銀河と薄い円盤のように見える銀河M82の
画像をご覧いただきました。私たちのいる天の川銀河も渦巻きの形を
していると考えられており、渦巻き銀河を横から見ると薄い円板の
形に見えると予想されています。


2012DA14.gif
図:小惑星2012DA14
m51rband3mbin1_13022_2seo.jpg
図:M51子持ち銀河
m82gband3mbin1_130222_seo.jpg
図:M82

さらに、もう1か所、日本が昼間の時間帯に夜となる場所とつなぎました。
そこは、ハワイです。「ゲストコーナー」では、国立天文台の今西昌俊さんに、
ハワイ観測所の研究施設から出演していただき、「宇宙に存在する超巨大
ブラックホール」と題してお話していただきました。ハワイのすばる
望遠鏡での観測の様子や、銀河やブラックホールの研究について紹介して
いただきました。

たくさんの星の集まりである銀河の中心には、超巨大ブラックホールが
あると考えられています。ブラックホールにものが落ちるために、ブラック
ホールの周りは明るくなります。その明るい部分をすばる望遠鏡の
最新の観測装置でとらえ、宇宙の一番遠く約130億光年先の超巨大
ブラックホールを見つけようとしています。この観測装置は、満月の
約10倍もの広がりを観測することができるカメラだそうです。

おしまいは地球から宇宙の果てまでの宇宙旅行に出かけ、太陽系の惑星や
小惑星帯、天の川銀河、宇宙の大規模構造など、3Dで宇宙の壮大さを
来場者のみなさんに体感していただきました。

本日のライブショーもたくさんの方にご来場いただきました。
日々私たちを驚かせ、感動を与えてくれる天体現象をユニバースで
より身近に感じていただけたら幸いです。

投稿者 ライブショーアシスタント : 2月23日

2013年02月16日

2月16日@科学技術館

2月もいよいよ後半に突入しました。本日のライブショーは案内役を
矢治健太郎(立教大学)が務め、ゲストに日本建設産業職員労働組合
協議会の柴田雄さん、佐藤友厚さんにお越しいただきました。

「太陽系の姿」では、太陽系を構成する8つの惑星たちの様子や今朝方
地球に接近した小惑星2012DA14が地球近傍を通過していく様子などを
紹介しました。さらに昨日の夕方にロシアに墜落した隕石についても
映像を交えながらとりあげました。

「ゲストコーナー」では「くらしを支える建設のしごと」と題して、
私たちの日々の暮らしを支えている構造物や建設工事などについて
ご紹介していただきました。東京湾岸にある構造物の名前当てクイズや、
国道16号線の地下を通る東京外郭放水路など、身近な所にある構造物を
分かりやすくご紹介していただきました。また、建設の仕事は我々の
暮らしを自然災害などから守る取り組みや、壊れてしまった街を復旧、
復興させる取り組みについてもご紹介いただきました。

少しずつ春の気配を感じる季節になりました。ぜひお散歩に北の丸
公園にお越しいただき、科学技術館にも足を運んでいただきたいと
思っております。

投稿者 ライブショーアシスタント : 2月16日

2013年02月09日

2月9日@科学技術館

本日のライブショーは東京理科大学、亀谷和久の案内役でお送りしました。

「太陽系の姿」のコーナーでは、3D映像で見る太陽系のダイナミックな
光景を楽しんでいただきました。また、すばる望遠鏡により、さそり座の
恒星の周囲に、惑星の材料になる塵が集まった原始惑星系円盤が検出され
そこに惑星が作り出したと思われる「腕」のような構造が発見されたという
ニュースを紹介しました。

「ライブ天体観測」では、ヤーキス天文台のVivianさんとSkypeでビデオ
電話をし、現在のヤーキスの様子や星空についてお聞きしました。現地は
雲や雪などにより観測をするには向かない天候でした。ヤーキスからの
天体観測が実施できなかった代わりに、カリフォルニアにある望遠鏡を
遠隔操作して撮影した、M31(アンドロメダ銀河)とM33(さんかく座の
渦巻銀河)の画像を送っていただきました。地球の反対側を身近に
感じながらのプログラムとなりました。


2013-02-09snowy_yerkes.JPG
図:雪のヤーキス天文台。
m31.png
図:M31アンドロメダ銀河。Vバンド、Rバンド、Iバンドの3色合成画像。
m33irg2m20130206SEO_yerkeshs_alexduda.jpg
図:M33。Vバンド、Rバンド、Iバンドの3色合成画像。

再び宇宙へ飛び出し、太陽系も飛び出して、アンドロメダ銀河、おとめ座
銀河団とスケールを広げ、最後は宇宙の大規模構造まで見ました。
身近な地球から途方もない宇宙の果てまでを短時間で旅し、日常では
味わえないスケール感を味わうことができました。

「ゲストコーナー」では東京工業大学の片岡龍峰さんにお越しいただき、
「オーロラを3Dで見よう!」を上演しました。通常は禁止されている
シンラドーム内の写真撮影ですが、今回は特別に3分間だけドーム内に
投影されたオーロラの撮影会を行いました。皆さん携帯やデジカメを手に、
ドームの全体を見渡しながらの写真撮影に挑戦していました。2010年から
2012年の3年間に撮りためたオーロラのコマ送り動画のダイジェスト
ムービーを見せていただきました。
オーロラの高さを2択形式のクイズで出題し、来場者の皆さんに答えて
いただきました。オーロラは国際宇宙ステーションが飛ぶのと同じぐらいの
高さに現れるそうです。最後には私たちの目が立体視できる仕組みを説明
した後、2地点に設置されたカメラによるオーロラの映像を用いて、
オーロラを3Dで体感できるか、という世界初の大科学実験を来場者の
皆さんと行いました。オーロラが実際に飛び出して見えた、という方が
たくさんいらっしゃったようです。今後もさらに多くのデータが加わって
いくオーロラ3D映像に期待が膨らみますね。

投稿者 ライブショーアシスタント : 2月 9日

2013年02月02日

2月2日@科学技術館

恵方巻きにチョコレートとおいしそうなもので賑わう2月2日。
本日の「ユニバース」は、伊藤哲也(国立天文台)が案内役を
務め、成田憲保さん(国立天文台太陽系外惑星探査プロジェクト
室)をゲストにお招きして、「すばるが見つけた逆回りの系外
惑星の秘密」というタイトルでお話をうかがいました。

私たちが住む太陽系の惑星は、太陽(恒星)の自転と同じ方向に
公転しています。しかし、広い宇宙の中には恒星の自転とは逆の
方向に公転する惑星があるということが2009年にわかりました。
この発見によって新たな疑問が生まれます。それは、「なぜ、逆
方向に回るのか・・・?」。その後の調査で、この逆回りの惑星の
外側に別の大きな惑星があることと、そのさらに外側にもう一つの
恒星(伴星)があることがわかりました。理論的な研究により
この伴星と巨大惑星の影響で、最初に見つかった惑星が逆回りに
なったのではないかということもわかりました。詳しくは
国立天文台のウェブページ
もご覧下さい。

ヤーキス天文台(アメリカ)とインターネットで結ぶ「ライブ
天体観測」
もありました。現地は天気が悪く、代わりに別の場所に
ある望遠鏡を使って送っていただいたのはブルースノーボール
星雲。青白く輝くこの星雲は恒星が最期を迎えている姿です。また、
散開星団M35の写真も送っていただきました。こちらは新しい星が
生まれているところです。このように印象的な天体写真を送って
いただきました。


ngc7662bluesnowball-20121223-irv60sy41.jpg
図:ブルースノーボール星雲
M35.png
図:M35散開星団

さらに、案内役から太陽と惑星の大きさと距離のクイズをしました。
太陽を野球ボールとすると、地球はどのくらいの大きさになるの
でしょうか?野球ボールサイズの太陽をシンラドームに置くと、
地球はどのくらいの位置になるのでしょうか?はたまた他の惑星は
どの位置に?気になる方は、ぜひ、ユニバースにお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 2月 2日

2013年01月26日

1月26日@科学技術館

本日のライブショーは東京理科大学、亀谷和久の案内で
お送りしました。

最初の「太陽系の姿」のコーナーでは、太陽系の惑星を一通り
紹介したあと、我々の銀河系を飛び出し、137億光年のかなた
まで旅をしました。

次の「ライブ天体観測」のコーナーでは、blue snow ball(青い
雪玉)と呼ばれる惑星状星雲NGC7662を紹介しました。
普段このコーナーでは、モノクロで撮影してもらうことが多い
のですが、今回は波長の異なるカラーフィルタを使って二種類
の写真を撮り、これらを合成することで、宇宙に浮かぶ青い
宝石のような美しい姿を皆さんに見ていただきました。
ngc7662.jpg
図:NGC7662

「ゲストコーナー」では、東海大学の木村英樹先生にお越し
いただき、「南アフリカで開催された世界最長ソーラーカー
レースでの優勝」というタイトルでお話していただきました。
木村先生達のチームは、世界で開催されているソーラーカー
レースに何度も出場しており、最近では南アフリカで開催された、
「サソール・ソーラーチャレンジ・サウス・アフリカ2012
(Sasol Solar Challenge South Africa 2012)」

というレースに出場し、なんと優勝されたという事で、
今回はその時の様子を中心にお話して頂きました。
このレースは、南アフリカのほぼ一周にあたる4632kmという
距離をガソリンなどを使わず、太陽光の力で走るという大変
過酷なものです。また、途中で道路工事があったり、牛に通行
止めされてしまったりといったアクシデントも多く、なかなか
一筋縄ではいかないようです。
このハードなレースを勝ち抜くために、木村先生のチームでは
様々な企業とも協力し、ソーラーパネルだけでなく、車体の
素材やモーターなどにも多くの工夫を凝らしてソーラーカーを
作り上げているそうです。
優勝の裏にはいろいろな苦労があるのですね。

次のレース出場は、オーストラリアで行われる
「ワールド・ソーラー・チャレンジ(WORLD SOLAR CHALLENGE)」
という大会だそうです。
こちらの大会が終わったら、是非またゲストとしてお話をして
もらいたいですね。

投稿者 ライブショーアシスタント : 1月26日

2013年01月19日

1月19日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は案内役を伊藤哲也(国立天文台)が
務めました。

今夜見える星空を紹介し、そのまま宇宙に飛び出して太陽系の惑星を内側から
順番に見ていきました。続いて、太陽系の大きさを実感するコーナー。太陽系は
大きすぎて、「太陽から地球までの距離は1億5000万キロメートル」と言われても
全く実感がわかないですね。ユニバースではそれを実感できます。
一見の価値有りです。

「ゲストコーナー」では、廣田 朋也さん(国立天文台 水沢VLBI観測所)をお招き
して、「最新の望遠鏡で明らかにされたオリオン大星雲の中心部」と題してお話
いただきました。皆さんはオリオン大星雲を見たことがありますか?肉眼でも見る
ことができるくらいに明るい星雲で、写真で見てもとても綺麗です。オリオン座の
中に位置しているので今の時期は良く見えます。そのオリオン大星雲の中には、
もやもやして見えるガスやちり、そしてそこから生まれた赤ちゃんの星が見えます。
ここを見れば、星の誕生の様子が分かります。

今まで、このオリオン大星雲は約1500光年の距離に位置していると言われて
いました。しかし、今回視力が100万(人間の視力は1.0くらいですよね)もある
電波望遠鏡 VERA (ベラ)を用いて観測したところ、その距離が約1370光年で
あることが分かりました。距離をより正確に求めた測定方法とは、地球上でも
使われている「三角測量」です。視力が非常に優れている望遠鏡があれば、こう
いった測定が出来ます。

オリオン大星雲の中にあるような生まれたての星を見てみると、ジェットが
出ていて、ガスの雲があることも観測できました。そのガスの中には、超高温の
水蒸気ガスのかたまりがあるということも分かりました。その星の周りに惑星は
出来ているのでしょうか?水蒸気のガスの中に惑星があれば、地球のような星が
見つかるかもしれませんね!?今後の展開にも期待ですね。

ゲストコーナーの後には、宇宙の果てまで旅をして、地球まで帰ってきました。
最後にISS(国際宇宙ステーション)を紹介しました。

今夜は是非、都会でもよく見えるオリオン座を探してみてくださいね。

投稿者 ライブショーアシスタント : 1月19日

2013年01月12日

1月12日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、案内人を野本知理
(千葉大学)が務めました。

「分子の世界」のコーナーでは、
シミュレーションで様々な分子の様子をご覧頂きました。
今回はお酢、砂糖、食塩・・・と調味料がたくさん登場してきました。

続いては「ライブ天体観測」のコーナーです。
ヤーキス天文台のビビアンさんは、今日はシカゴではなく、
カリフォルニアから出演していただきました。
残念ながら今日のヤーキス天文台周辺の天気は曇り・・・。
リアルタイムで天体観測は出来ないという事で、
今回は既に撮っておいた写真を送って頂きました。
何枚か見せていただきましたが、その中でも特に綺麗だった写真
は『惑星状星雲』です。
これは、太陽のような大きさの星が死んだときになる姿です。
他にもリニア彗星(C2012K5)の写真なども送ってください
ました。
M76.png
図:惑星状星雲(M76)
C2012K5.png
図:リニア彗星(C2012K5)

ライブ天体観測の後、1回目の上映では「太陽系の姿」
ご覧いただきました。
太陽系から太陽が突然消えたら・・・
逆に太陽が何個も現れたら・・・どうなるのでしょうか?
ご来場いただいたお客さんに、新しい太陽の位置を決めて
もらって、シミュレーションを見てもらいました。

2回目の上映では「恒星間飛行」ということで、
太陽系に一番近い恒星のαケンタウリに行ってみたり、
光速(秒速30万キロメートルという早さです)の80%という
超高速で、オリオン座のベテルギウスという恒星まで
行ったりしました。
とても速いスピードで向かうと、周りの景色の見え方が変わり
ます。
どんな風に変わるのでしょうか・・・?

最後に「ゲストコーナー」です。
柳瀬亘さん(東京大学大気海洋研究所)にゲストでお越しいただき、
「冬のうずまき&夏のうずまき」と題してお話しいただきました。
日本では夏によく台風がやってきますよね。
宇宙から地球を見ると、台風が起きているところでは
大きなうずまきがあるのが見えます。
一方、冬にも大きなうずまきがやってくるのをご存知でしたか?
前線があるうずまきで、写真を見ると台風と比べて
しっぽのような雲があります。
激しく発達するものは『爆弾低気圧』と呼ばれ、
2012年の流行語にも入りました。
次に、アニメーションで地球の雲の動きを見てもらいました。
実は、北半球と南半球では雲のうずまきの回り方が違います。
会場の皆さんも気付くと手で回り方の違いを再現してくれていました。
これは地球の自転が関係しています。
北極を中心に地球を見ると反時計回りに、南極を中心に見ると
時計回りに回転しているのですが、これと雲のうずまきが回る方向も
同じなのです。とても不思議な違いですね。

というわけで内容盛りだくさんでお送りしました、
本日の科学ライブショー「ユニバース」。
科学技術館に来館の際には、是非ご覧下さい。

投稿者 ライブショーアシスタント : 1月12日

2013年01月05日

1月5日@科学技術館

あけましておめでとうございます。
本年も科学技術館と科学ライブショー「ユニバース」を
よろしくお願いいたします。

今年のユニバースは矢治健太郎(立教大学)の案内のもと、冬の星空の
紹介から始まりました。オリオン座のベテルギウスとリゲル、おうし座の
アルデバラン、ぎょしゃ座のカペラ、ふたご座のポルックス、こいぬ座の
プロキオン、おおいぬ座のシリウス、そして、りゅうこつ座のカノープス。
ベテルギウスとプロキオンとシリウスを結んだ三角形が「冬の大さんかく」。
冬は一等星をたくさん見ることができます。1等星は明るい街中
でも見つけやすいです。さて、全部見つけられるかな?
でも、カノープスがとても低いので、一番難しいかも。

初ユニバースの初「ゲストコーナー」は日本原子力研究開発機構の
佐藤真一郎さんをお招きして、「人工衛星の電力を支えるための
『最強の太陽電池』」というテーマでお話をうかがいました。

水も空気も無いような宇宙空間にある国際宇宙ステーションや
人工衛星が使う電力は、太陽電池によってまかなわれていますが、
地上で使われている太陽電池よりもずっと過酷な宇宙という環境に
います。中でも地上よりもはるかに多い放射線の影響は大変で、
だんだん発電量を低下させてしまいます。宇宙空間なので、
壊れてきたからといって簡単に修理や交換をするわけにも
いきません。放射線などに負けない強い太陽電池が必要です。

強い「最強の太陽電池」の開発を目指して、佐藤さんは放射線による
太陽電池の劣化について研究を行っているそうです。

今年もワンランク上のカガクのお話を目指してがんばります。
よろしくお願いいたします。

投稿者 ライブショーアシスタント : 1月 5日

2012年12月22日

12月22日@科学技術館

クリスマスも直前に迫る中、本日のユニバースは案内役に
野本知理(千葉大学)、ゲストに郷田直輝さん(国立天文台
JASMINE検討室)をお招きしてお送りいたしました。

最初に小さな小さな「分子の世界」をのぞいてみることにしました。
身近にある調味料は分子の世界ではどのように見えるのでしょうか。
実はかわいらしく動いているかもしれませんよ。

今度は星座の形のお話です。私たちが見ている星座は、太陽系から
見ている星座の形です。太陽系を飛び出し、地球に一番近い恒星、
ケンタウルス座α星からの星空を観察しました。普段見ている星座の姿が
少し変わります。ぜひシンラドームに足を運んで観に来てください!

ところで、昔の星の並びは現在とあまり変わらないでしょうか。
それとも大きく違っているでしょうか。紀元前にまでさかのぼって
夜空を見上げてみました。恒星は現在とは全く違う位置にあり、
星座の形も違う形をしています。

恒星も動いているという話題がでたところで、「ゲストコーナー」
バトンタッチです。ゲストの郷田さんには「ジャスミン計画で挑む
星の地図と運動に隠された謎」というタイトルでお話ししていただきました。
星の動く速さはなんと毎秒数㎞から毎秒100㎞以上、ピストルの弾丸より
速く動いています。しかし、星々は非常に遠くにいるため、動いていても
ぱっと夜空を見上げても分かりません。ここでシミュレーションソフトを
用いてオリオン座を構成する恒星がどのように動くかを紹介しました。
時間をさかのぼるとベテルギウスはオリオン星雲から誕生したと考えられて
いましたが、現在わかっているデータを用いたシミュレーションで見ると、
ベテルギウスはオリオン星雲ではない方向に動いていました。ベテルギウスは
オリオン星雲からは誕生していないということがわかります。生まれた
場所が同じ星は近くに集まるはずなので、恒星の誕生を探る上で位置と
運動がわかるということは成り立ち等を知る上でとても重要になります。
見えている星の立体地図と運動の速さと方向を知ることで、その場所ごとの
重力の強さを知ることができます。これより銀河の構造や、正体不明の
ダークマターの分布などを知ることができるそうです。現在いくつか
予想を立て、実際はどのような構造かを求めるそうです。

どうやって星の立体地図をつくるのでしょうか。郷田さんたちはJASMINE
計画と呼ばれる、赤外線探査による位置天文衛星計画をすすめています。
天の川銀河内のバルジとよばれる中心付近の構造にある恒星を赤外線で観測し、
数百万個の星の(天球上での)位置、運動、太陽系からの距離を高精度で
観測する計画です。この(中型)JASMINEに先駆けて、超小型衛星を用いる
Nano-JASMINE計画とJAXAの小型科学衛星を用いる小型JASMINE計画を
進めています。Nano-JASMINEは550㎝×50㎝×50㎝、35㎏という小型な
装置で、20年前に開発された位置天文衛星と同じくらいの性能を持っています。
360万分の1度の精度で星の見える位置を求め、1000光年先まで探査する
そうです。2014年にブラジルから打ち上げる予定です。小型JASMINEは
Nano-JASMINEよりも100倍の高い精度、3億6000万分の1度の精度を
持つそうです。こちらは3万光年までの距離を探査するそうです。
どのようなことが新たに発見されるか注目ですね。JASMINE計画から目が
離せません。

最新の研究について分かりやすく、楽しく聴くことができる科学ライブショー
「ユニバース」にぜひお越し下さい。今年一年間ご来場ありがとうございました。
来年もさらにパワーアップしてお送りしますので、よろしくお願いいたします。
メリークリスマス!そして、良いお年を!!

投稿者 ライブショーアシスタント : 12月22日

2012年12月15日

12月15日@科学技術館

12月も半ばになり、そろそろ冬休みやクリスマスを楽しみに
している方も多いと思います。

本日のユニバースは亀谷和久(東京理科大学)が案内役を務め、
お送りしました。

星座のお話から始まったユニバース。冬はおおいぬ座のシリウス、
こいぬ座のプロキオン、オリオン座のベテルギウスを結んでできる
冬の大三角を見ることができます。さらに12月は双子座流星群が
見られることも話題になりましたね。

「ゲストコーナー」では片岡龍峰氏(東京工業大学)をお招きし、
「オーロラで見る宇宙の流れ」というタイトルでお話していただき
ました。オーロラは複雑な仕組みによってできています。太陽風という
灼熱のプラズマの風が地球に向かって吹いていますが、地球には
地磁気のバリアがあるため、太陽風はせき止められます。このときに
太陽風のエネルギーを受けて大気が光ります。これがオーロラです。
太陽活動で激しくなってくる太陽風の流れの様子がオーロラの形や
動きからわかることを紹介していただきました。また、オーロラには
様々な謎があり、例えば急に明るく広がるオーロラ爆発という現象や、
脈を打つような現象はよくわかっていません。オーロラの研究者は
これらの謎を解明するために様々な実験を行って調べています。さらに
オーロラを立体視で見る映像を紹介していただきました。
オーロラを立体的に映し出すためには、数km離れた二つのカメラを
使います。ライブショーの一週間ほど前に8km離れた2地点への設置
作業を完了されたそうです。またシンラドームで3Dオーロラを上映して
いただきましょう!アラスカからのオーロラのライブ中継にも成功
しました。

科学ライブショーユニバースではこの他にも様々な分野の話題を
お届けしています。是非、科学技術館4Fシンラドームへお越し
ください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 12月15日

2012年12月08日

12月8日@科学技術館

12月に入り、冬至が近づいてきました。今年多くの天文現象で
注目を浴びた太陽も、夕方4時頃に沈んでしまいます。
さて、そんな短い昼の中で星空を見るには・・・?
本日のユニバースでは、3つの方法で日中に星空を見る方法を
紹介しました。

日中に星を見るための方法の1つ目は、夜の時間の場所へ
行くこと。本日の「ライブ天体観測」で紹介した深夜のアメリカや、
明け方近いチリなどに行けば・・・なるほど!星空を見ることが
出来ます。
アメリカ・ヤーキース天文台はあいにく曇天でしたが、先日
観測した木星やオリオン大星雲、こと座のリング星雲の画像で
目を楽しませてくれました。


12:8jup.png
図:木星とガリレオ衛星
12:8m57.png
図:M57(リング星雲)
12:8m42.png
図:オリオン大星雲

本日の「ゲストコーナー」では、平松正顕さん(国立天文台チリ観測所)
とSkypeで中継を繋ぎ、「標高5000mで見るALMA望遠鏡の空」という
タイトルでお話ししていただきました。
白いパラボラアンテナを66台並べて山手線と同じくらい大きな
電波望遠鏡をめざすALMA望遠鏡。
日本を含む東アジア、北米、欧州が協力して実現を図っています。
シンラドーム全体に映し出された大きなALMA望遠鏡の姿は圧巻
でした。各国が製作したアンテナはそれぞれ形が微妙に違います。
さてどこかな・・・?
また、南半球でしか観ることのできない大マゼラン星雲と、
一緒に映ったALMA望遠鏡の写真も見せて頂きました。標高5000mの世界は
空がとても澄んでおり、乾燥した気候と併せて星がとても
綺麗に見えるようです。実際に見てみたいですね!
現在は完成像の2/3である47台が設置されており、完成ももうすぐ
ですね。
ALMA望遠鏡を使うことで何がわかるのでしょう?
宇宙に漂う暗黒星雲についての研究や、銀河や惑星は
どうやって生まれたのか、生命はどこから来たのか、ということを
解明しようとしています。
今後の観測結果から何がわかってくるのか、期待で胸が膨らみ
ますね。

さて、2つ目の方法は、時間を進めること。
時間を進めた東京の夜空には、冬の星座や木星を望むことができます。
この時期、晴れた日の夜に空を見上げれば、
東京でもキラキラと瞬く明るい星々を観ることが出来ます。
寒い季節ですが、思い切って皆さん外に出て、空を眺めてみては
いかがでしょうか?

残る3つ目の方法は、宇宙空間へと飛び出すことです。
宇宙空間に飛び出してしまえば昼も夜も関係ありません。
目を疑ってしまうほどの多くの星達をいつでも見ることが
できます。
地球を離れ、太陽系からも抜けだし、宇宙空間を駆け抜ければ、
私たちの住む銀河の姿や近くの銀河の姿、さらにはそれらが
集まった宇宙全体の姿まで、普段見ることの出来ない宇宙の姿を
見ることができました。
いつか、自由に宇宙旅行をすることが可能になれば、このような方法も
夢ではありませんね!

投稿者 ライブショーアシスタント : 12月 8日

2012年12月01日

12月1日@科学技術館

2012年も残り1ヶ月となりました、本日の科学ライブショー
「ユニバース」は、案内役を伊藤哲也(国立天文台)が務めました。

季節としては今日は「冬」というのが一番しっくり来ると思いますが、
この時期でも、夏の大三角が見えるのをご存じでしたか?
冬は日が沈み空が暗くなる時間が早いので、日没後すぐの空には
未だに織り姫星と彦星を見ることが出来ます。
是非、本物の空で確認してみて下さい!

そのまま地球を飛び出して、太陽系の惑星達を見ていきました。
水星は先日クレーターの太陽光が当たらない部分に大量の氷があることが
発見されましたね。


ゲストコーナーは橋本淳さん(国立天文台太陽系外惑探プロジェクト室)
にお越し頂き、「若い太陽の周りの惑星誕生現場に見つかった
巨大なすきま〜複数の惑星が誕生している現場か?〜
というタイトルでお話しいただきました。

橋本さんが観測に使うすばる望遠鏡は、ハワイ島の標高4200mと大変高い
ところにあります。
そのため、現地の気圧は平地の6割程度と空気が薄く、
時には酸素吸入の装置も使うそうです。
また気温も低く、ハワイなのに雪が降ることもあるそうです。
橋本さんが今回観測されたのは太陽と同じ程度の質量の大変若い星です。
太陽のような星は生まれたばかりの頃にはまわりにガスやちりの円盤があり、
それらが集まって地球のような惑星が誕生します。
今回、この星を観測したところ、
円盤に巨大な「すきま」が発見されました。
これは一体・・・?
もしかしたら既に地球のような惑星が出来ているのでしょうか?
まだ、地球のようなサイズの惑星は直接は観測できてはいませんが
観測技術がアップグレードすれば更に詳しく分かるようになるかも
知れませんね。
今後の新たな発見に期待です!

そして、最後に先月まで星出宇宙飛行士が滞在していたISS
(国際宇宙ステーション)
へ。
そんな宇宙ステーションは実はいつ・どこで見れるのかが
分かっていれば、私たちの肉眼で見ることが出来ます。
今はまだ宇宙に滞在できるのは数人ですが、
将来的には宇宙に行ける人たちがずっと増えるかも知れませんね。

投稿者 ライブショーアシスタント : 12月 1日

2012年11月24日

11月24日@科学技術館

11月23日は勤労感謝の日。三連休の方も多いのではないでしょうか。
ここ科学技術館の「ユニバース」にもたくさんのお客様にお越し
いただきました。満員御礼。ありがとうございました。

さて、本日のユニバースは宇宙づくしの40分。
まずは小手調べ、惑星の名前クイズ。惑星を太陽に近い方から順番に
言ってみよう!キミは言えるかな?

ユニバースは宇宙に関する最近の話題に移ります。ハワイのすばる望遠鏡を
使った観測によって、アンドロメダ座の恒星を回る惑星が新たに発見されました
この観測は撮像観測といい、惑星のありのままの姿を記録しています。
この惑星、太陽系で最も重い木星のさらに13倍の質量があるようです。
おも〜〜〜い。

続いて太陽系のシミュレーション実験。太陽を2つ3つと増やしてみたり、
消してみたり・・・。はてさてどうなる?

最後のお楽しみは宇宙の果てまでの日帰り旅行。天文学者の日々の観測の
成果を眺めつつ、地球に帰りました。

宇宙づくしの40分、亀谷和久(東京理科大学)を案内役にお
送りしました。

投稿者 ライブショーアシスタント : 11月24日

2012年11月17日

11月17日@科学技術館

本日は、案内役に矢治健太郎(立教大学)、ゲストに林左絵子さん
(国立天文台ハワイ観測所)をお招きして上演しました。

林さんにはハワイ観測所のヒロのオフィスから、ネット中継
ご出演いただき、すばるの最新の装置と観測成果についてお話して
いただきました。Hyper Suprime-Camという高さ約3メートル、
重さ約3トンの非常に大きな装置が来年から本格的に動き出します。
この装置は、満月9個分の広さの夜空を一度に撮ることができ、
現在の装置よりも広い視野で効率の良い観測が可能になります。
Hyper Suprime-Camによる観測結果が楽しみですね!

すばる望遠鏡による最新の観測成果についても紹介していただき
ました。ケンタウルス座にある恒星(PDS70)の周りにあるガスと
塵でできた円盤に大きな溝がある事が明らかになりました。この
溝の中には複数個の惑星が存在している可能性があるそうです。

最新のトピックとして、案内役からは2012年11月14日のオースト
ラリアのケアンズでの皆既日食を紹介しました。現地で撮られた
皆既日食の写真、「ひので」衛星で撮られた皆既日食動画を紹介
しました。また、科学技術館からみた秋冬の星空を紹介しながら、
星座にまつわる物語のお話をしました。
皆さんは、アンドロメダとペルセウスの物語をご存じですか?

最近はもうすっかり寒くなりましたが、星空にちりばめられた
数多の素敵な物語や未知なる可能性に思いを馳せながら、夜空を
見上げるのも良いかもしれませんね。

投稿者 ライブショーアシスタント : 11月17日

2012年11月10日

11月10日@科学技術館

11月7日は立冬。
冬の始まりが告げられ、東京もどんどん寒くなっています。

さて、本日の「ゲストコーナー」は、亀田真吾さん(立教大学)に
「水星観測の現場から」と題して、常夏の島ハワイのマウイ島から
中継していただきました。

水星は地上の望遠鏡や観測衛星メッセンジャーを用いて観測、研究が
行われています。亀田さんは望遠鏡を用いてメッセンジャーでは観測が
難しい水星大気の観測を行っています。日中は太陽光があるため特殊な
部品を取り付けて観測を行っています。太陽光が無くなる日没後は観測の
チャンスなのですが、日没後30分で水星も地平線に沈んでしまうので、
日没後のこの時間は貴重なのだそうです。マウイ島の観測所は標高
3000mの雲の上にあるのですが、車で行ける所だそうです。観測小屋は
とても狭く、観測機器や一緒にいた学生さんでぎゅうぎゅう詰めという
感じでした。

本日のユニバースではさらにもう1か所、アメリカ本土のヤーキス
天文台からライブ中継がありました。本日はあいにくの曇り空。事前に
撮影した天体写真を送っていただきました。M37はふたご座にある
散開星団で、星々が散らばって見えます。また、M4は球状星団で、
こちらは円く集まって見えます。


m37.png
図:M37
m4.png
図:M4

本日は2か所のライブ中継の他に、「分子の世界」「ちょっとした
実験」
をお届けしました。「分子の世界」では、水から始め、お父さんが
大好きなお酒(エタノール)やすっぱいお酢(酢酸)、お菓子作りに
かかせない砂糖の分子モデルをご覧いただきました。また、食塩
(塩化ナトリウム)の分子では、温度を変えてシミュレーションを
してみました。ふわふわとしたBGMの中、ゆらゆらふわふわ動く分子の
世界をご覧いただきました。「ちょっとした実験」とは、ドームに再現
した太陽系の実験です。例えば、もし、
地球の公転が今よりも速くなったら・・・おおっ。
また、もし、突然太陽が消滅したら・・・うわー。
さらに、もし、太陽が2つや3つになったら・・・どひゃー。
気になる方は「ユニバース」で。

投稿者 ライブショーアシスタント : 11月10日

2012年11月03日

11月3日@科学技術館

11月に入り、空気も冷たくなってきました。太陽は早く沈み、木星も夕暮れまもなくあがって
くるようになりました。今日のユニバースは、最近の太陽、星空と私たちのいる宇宙の姿に
ついてです。

10月23日に大きなフレアが観測された太陽。最近は太陽が元気、ということですが、
どうやって元気か分かるのでしょうか?一つは黒点です。黒点は周りの部分よりも温度が
低い・・・と聞くと、黒点がある方が元気がないのかな?と思うかもしれませんね。さて答えは?
フレアにも種類があります。まだ太陽では観測されていませんが、"スーパーフレア"という
巨大なフレアが他の恒星では起きています。巨大なフレアとそれに伴う巨大な黒点。
もしかしたら肉眼で確認することの出来るくらい大きな黒点が現れる日が来るかも
しれませんね。

夜には、もう冬の星空が姿を見せています。空気が乾燥し、一等星の多い冬は天体観測に
向いている時期です。東京で見える星空とさいたまの星空写真を眺めてみると、みなさん
ご存じのオリオン座が!すばる望遠鏡を使うとよく見える、星の誕生場所、オリオン大星雲が
ドームに映し出されると圧巻でした。逆に、星が死んだ姿も冬の夜空にはみられます。
おうし座にいる、かに星雲です!1000年ほど前に超新星爆発が起き、昼間でも明るい星が
現れたという記述が残っています。星が生まれている場所と死んだ場所が同じ夜空の中に
あったり、私たちのいる天の川銀河と似た銀河も隠れていたり・・なんだか不思議な
感じがします。

さぁ、地球から見える星空はこのくらいにして、舞台は宇宙へ!!私達のいる太陽系を巡ります。
火星に降り立った探査機たちが送ってきた写真が地球上のどこかの姿に似ている・・・さて、
どこに似ているのでしょう?太陽系を抜け出せば、太陽系から最も近い恒星、α-ケンタウリに
出会います。α-ケンタウリは、3つの兄弟星を持っており、ごく最近の観測から、そこに地球と
同じくらいの大きさの惑星がいるとも考えられています。残念ながら、その惑星は太陽と
水星よりももっと近い位置にいるため、そこには生命体はいないでしょう。私たちが地球に
いるのがどれだけ奇跡的なことなのかが分かります。太陽系を恒星が取り巻き、その先まで
遠ざかれば太陽系のある天の川銀河の全体像が見えてきます。それすらも小さくなるような
宇宙の果てまでやってきて、星を巡る旅は終了です。

晴れた日に夜空を見上げれば、普段地球からは見ることの出来ない星空の向こうを
想像して、夜も眠れなってしまうかもしれませんね。

投稿者 ライブショーアシスタント : 11月 3日

2012年10月27日

10月27日「ノーベル賞特別講演会」@科学技術館

本日は、先週の山中慎也教授の研究に対するノーベル生理学・医学賞に
引き続き、今年度のノーベル物理学賞と化学賞についての話題を、その
専門の講演者にお越し頂き、科学ライブショー『ユニバース』の時間を使い、
ノーベル賞特別講演会をお送りいたしました。

 まず第一部は、物理学賞の話題について「量子のへんてこな世界を
操作する」と題しまして、講演者に蔡兆申先生(理化学研究所)をお迎え
して、お送りいたしました。

2012年のノーベル物理学賞はフランスのセルジュ・ハロシュ博士、米国の
デービット・ワインランド博士が受賞しました。これは、「単独の量子系の
操作」が評価されたものであるということです。難しい印象を受けますが、
代表的なレーザーの仕組み・原理を教えていただき、それを踏まえ、
蔡先生にハロシュ氏・ワインランド氏の研究のそれぞれについて簡略図を
用いてわかりやすく説明していただきました。
さらに「量子性」とは粒子性と波動性を兼ね備えた性質であることや、今回の
研究を理解するための基本的な知識について解説いただきました。また、
人間の目では見えないことをオセロを使ったモデルで表したり、
シュレディンガーのねこの仮想実験についてイラストで示したりして、量子の
世界を人間の世界で表してみるとどうなるかといった難しい内容をわかり
やすく解説していただきました。単独の量子系の操作ができると、その先には
量子コンピューターの実用化があり、いままでよりも高速な計算が可能になる
と考えられています。

次に第二部「2012年度ノーベル化学賞にGPDRの研究―GPCRって何、
なんで化学賞、コビルカさん・ラフコビッツさんは何をした」と題しまして、
講演者に青山学院大学の宮野雅司さんに お越しいただき、お送りしました。

まず、GPCRとはGタンパク質共役受容体であり、私たちが目で“モノ”を
見る光の例から始まり、細胞外の神経伝達物質やホルモンを受容してその
シグナルを細胞内に伝えるものです。花粉症で溢れる涙や鼻水を抑える薬から、
ぜんそく発作を抑える薬など多くの薬が、このGPCRに働いているので、
これまでもこれからも、薬を通して私たちの日常生活から命にまで関わる
非常に身近なものであることをご紹介いただきました。また、GPCRの
研究にまつわる歴史を示し、今回のノーベル賞受賞も長い期間の研究の積み
重ねの上にあることがわかりました。今回話題になった研究はGPCRの
結晶を作り、その構造を明らかにしたものであり、どうやって明らかにしたのか
についての手順も、視覚的にわかりやすく説明していただきました。

コビルカ博士が研究している建物、その場所の雰囲気、研究に携わった人物、
研究の機材などを写真で大きく示し、お客さんにご覧いただきました。
ノーベル賞というと遠い世界のように思ってしまいますが、研究者が作業
している場面をご覧いただくことにより、身近に感じていただけたと思います。
この写真から、日本にはない、ノーベル賞を受賞した下村脩博士同様、
アメリカの研究者の一つの典型として、 家族ぐるみで研究に取り組む、
ということが行われていること、研究では一つひとつの作業をしっかりと
行っていることを読み取ることができました。

投稿者 ライブショーアシスタント : 10月27日

2012年10月20日

ノーベル 医学・生理学賞特別講演@科学技術館

本日は京都大学の山中教授のノーベル賞受賞を記念し、ノーベル
医学・生理学賞特別講演を行いました。「運命にさからう僕たちの
細胞」と題しまして、林崎良英先生(理化学研究所)をお迎えし、
案内役を伊藤哲也(国立天文台)が務めました。講演は二つのパートに
分けて、1つ目はiPS細胞の必要性、2つ目はiPS細胞をどのように
作るかについてお話ししていただきました。

iPS細胞(人工多機能性幹細胞)とは多機能性という言葉が示す
ように、いろいろな働きをする多様な種類の細胞になる(分化する)
能力を持っている細胞のことです。従来、病気で臓器移植の必要性が
あるとき、他人の臓器を移植しました。この方法には、他人の臓器を
体が受け入れず、その臓器を攻撃するという拒絶反応を伴うことが
あります。そこで、交換が必要な臓器をその人自身の細胞を使って
作れないかという考えが生まれます。人間の体を構成する細胞は
最初はひとつ(受精卵)で、それが分裂し成長していくにつれて
200種類以上に分化します。いったん分化してしまうと自然界では
他の体の部分を構成する別の種類の細胞になることはできません。
しかし、最初はひとつの細胞(受精卵)であったことを振り返れば、
この細胞は様々な種類の細胞になりうることを意味します。これが
「万能細胞」です。私たちの体を構成する細胞はもうすでに分化して
しまっているので、私たちの体にはこの「万能細胞」は存在しません。
山中教授はここで「すでに分化してしまった人間の体の細胞から万能
細胞ができないか?」と考えました。

次にiPS細胞をどのように作るのか、ご紹介いただきました。ある機能を
持った細胞を作るときに働く遺伝子はDNAの中に点在します。例えば、
心筋細胞をつくる際には細胞の中のDNAの中でいくつかの遺伝子が組み
合わさって働き、また脳の神経細胞を作る際には異なったいくつかの
遺伝子が組み合わさって働きます。遺伝子のうち、「かぎ遺伝子」と
呼ばれる部分が働くと、点在しているほかの遺伝子が一斉に働き始め、
目的の機能をもった細胞ができあがります。かぎ遺伝子は心筋細胞を
つくるためのもの、神経細胞を作るためのものなど様々あります。
これまでわかっていたかぎ遺伝子のことを踏まえ、山中教授は万能細胞の
かぎ遺伝子も存在するのではないか?と考えたのです。そして、分化後の
細胞でも万能細胞のかぎ遺伝子が働き出せば、万能細胞ができるのでは
ないのかと発想したのです。そこで万能細胞のかぎ遺伝子を探す研究が
始まりました。林崎先生が作っていた各種細胞の「かぎ遺伝子」データ
ベースを元に、万能細胞でしか働いてないDNAの遺伝子部分を探し、まず
最初はこれらを一つずつ分化後の細胞に入れて変化を調べました。この
段階では万能細胞はできませんでした。しかし、いくつもの「かぎ遺伝子」を
同時に分化後の細胞で働かせることで、困難の末に人工的な万能細胞
(iPS細胞)をつくることに成功しました。iPS細胞を使用する利点としては、
前述したように、臓器移植の際に拒絶反応を起こさないことが挙げられます。
それ以外にも期待される医療技術としては、病気の人からiPS細胞をつくり
新薬がその病気に効き目があるのか調べたり、特定の細胞で薬になる物質の
毒性を調べたりすることが挙げられます。

しかしまた、iPS細胞の課題は、まだねらい通りの細胞を作れる確率が低い
ことや、分化させた細胞がガン化してしまうことなどがあるそうです。今後
研究が進むことでiPS細胞によって多くの人を救うことができるとよいですね。

投稿者 ライブショーアシスタント : 10月20日

10月20日@科学技術館

本日のユニバースの2回目の上演は通常のライブショーを上演いたしました。
案内役は伊藤哲也(国立天文台)がつとめました。地球から飛び出し、宇宙への
旅をお客さまに楽しんでいただきながら、火星の探査機キュリオシティの
撮った画像などをご覧いただきました。火星には地球で見られる火成岩に
似た岩があることを紹介しました。地球の火成岩は火山の深くでマグマが
水と合わさってできます。このことから火星には水があったのではないかと
考えられています。また、太陽系から離れて、銀河系内に浮かぶ水素分子
などからなるガスの塊(分子雲)の話を紹介しました。分子雲の中で糖が
見つかったこと、アルマ(南米チリにある電波望遠鏡)で見た星の一生の
最後の姿の様子など紹介いたしました。

来週の10月27日にはノーベル物理学賞および化学賞を解説する特別番組を
お送りいたします。ぜひ科学技術館シンラドームにお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 10月20日

2012年10月13日

10月13日@科学技術館

本日の科学ライブショーユニバースは、大朝由美子が案内役で
お送りしました。

昼間の日本から星を見るためにはどうすればいいでしょうか?
ということで、アメリカにあるヤーキス天文台と国際電話を繋いで、
「ライブ天体観測」を行いました。
本日は、ヤーキス天文台から見た星空やM57(リング星雲)、
木星とその衛星(ガリレオ衛星)を紹介しました。


10:13.jpg
図:ヤーキス天文台からの星空
1013jup.jpg
図:木星とガリレオ衛星
1013M57.jpg
図:M57(リング星雲)

ガリレオ衛星はその名前の通り、ガリレオ・ガリレイが、1610年に
発見したと言われていますが、程なく日本にも望遠鏡が伝わり、
天体観測が行われていたようです。初代幕府天文方の渋川春海は、
江戸でどのような天体観測を行っていたのでしょうか?
そのころの観測機器や星図、そして現代の日本の大型望遠鏡
(なゆた、すばる、アルマなど)を紹介しました。

「ゲストコーナー」では、平松正顕さん(国立天文台)にお越し頂き、
『アルマ望遠鏡でせまる惑星と生命の起源』というタイトルで
お話ししていただきました。
アルマ望遠鏡は、日本やアメリカ、ヨーロッパなどが協力して、
南米チリに建設中の電波望遠鏡です。
電波は通信などにも使われていますが、宇宙からも降り注いできており、
可視光で見るのとは違った姿を見ることができます。
このアルマ天文台では、既にいくつかの観測が行われており、
生まれたての星の周辺に、生物の重要な構成物質の一つである糖類が
発見されたようです。
“こちら”がプレスリリースです。
宇宙でどのようにしてこれらの物質が出来たのか・・・?
アルマ望遠鏡の完成により、さらに詳しくわかってくるでしょう。

最後に、太陽系の姿を眺めつつ、チリからみえる大マゼラン
銀河や100億光年彼方の宇宙旅行を楽しみました。

現在の東京で見える星の数は・・・?
ライブショーを観に来た方は、「ご明察!」

投稿者 ライブショーアシスタント : 10月13日

2012年10月06日

10月6日@科学技術館

普段、望遠鏡や顕微鏡を使っても、目で見える物の大きさは限ら
れています。本日のユニバースでは、そんな枠を飛び越えて
大きな世界から小さな世界まで覗きました。

まず、小さな世界から。人間の身体をつくっている水の分子は
身体の中に1兆個・・・の1兆倍以上!自分の一部や普段飲んでいる
水がこんな「く」の字の形をしたものの集合だなんて想像もつきません。
水から始まり、お酒に入ってるエタノール、食酢の酢酸、砂糖、
食塩の結晶など、身近にある様々な物が実際には振動して
いるんですね。スモールライトがあったらこんな世界を見る
ことが出来るのでしょうか?

さて、小さな世界を堪能した後は、大きな世界。いきなり
ドームスクリーンに現れたのは火星の表面。キュリオシティが
撮影した映像を360°のスクリーンで映し出したものです。
赤茶色の風景が目の前に広がり、自分が実際に火星にいるような
気分を味わえました。火星を飛び出し、宇宙へ。太陽、水星、
金星、地球・・・と太陽系を巡った後は、実際の宇宙では
起こり得ない世界を体験します。

ある日、地球の進む速度が今よりも少し遅くなったら?もしも
太陽がなかったら惑星はどうなるの?逆に太陽が増えたらどうなる?
そういった「もしも」について、一つずつ再現してみました。

どちらも実際には体験することが出来なくて、自分で考え始めたら
夜も眠れなくなるような世界。そんな世界を体感したくなったら
ユニバースへお越し下さい!

投稿者 ライブショーアシスタント : 10月 6日

2012年09月29日

9月29日@科学技術館

本日のライブショーは、案内役を大朝由美子(埼玉大学)が
務め最先端の科学の話題をお送りしました。

明日(9月30日)は中秋の名月。空気がすんだ”秋”と南中高度が
夏と冬の”中”間付近にあるこの日の月を中秋の名月と呼びます。
台風が近づいていて、天候が心配ですがお月見をしてみては
いかがでしょうか?

街灯りのある東京でも、月や夏の大三角、木星などは楽しむ
ことが出来ます。
本日は、観測天文学の3大メッカのうち、案内役が先日まで滞在
していたハワイ・マウナケア山とチリ・アタカマ高地での観測の
様子、すばる望遠鏡やALMA望遠鏡などをご紹介しました。
さらに、本日のゲストとして国立天文台の樋口 あやさんに
南米・チリのALMA望遠鏡山麓施設から生中継でご出演
いただきました。
 
時差12時間のチリではなんと真夜中!本日のアタカマ高地の
山頂付近は快晴。気温は氷点下7℃、気圧550hPa。湿度はちょっと
高めで30%でしたが、我々の暮らす町とは大きく異なった環境
であるようです。暗い宇宙を探るためには、このような環境が
適しているのです。

観測所にはイギリス人やチリ人の方もいらっしゃって、国際色
豊かな雰囲気が感じられました。

また樋口さんにはお仕事のお話をしていただいた後、会場の
参加者の方からでた質問にもお答えいただきました。
「昼間は何をしているんですか?」、「やっぱり疲れますか?」、
「一番すきな星は?」などなど
それぞれの質問に丁寧にお答えいただきました。
天文学者っていったいどんな人なのか・・・?
気になった方は、是非”ユニバース”へ一度足をお運びください。

最後に、みなさんをはるか137億光年の宇宙旅行へとご案内し、
太陽系や銀河系などの様子を眺めつつ、本日のライブショーを
終えました。

科学ライブショー”ユニバース”では毎週さまざまな科学の話題を
みなさまにお届けしています。
秋も始まり、涼しくなった今、東京・竹橋・科学技術館へ
お散歩がてら是非お越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 9月29日

2012年09月22日

9月22日@科学技術館

秋の足音が聞こえそうな涼しい風が訪れはじめた今日この頃。
本日は亀谷和久(東京理科大学)が、ご来場の皆様を「ユニバース」
の旅へとご案内致しました。

我々人類が存在する地球も含めて、太陽系を構成している天体たちの
紹介から本日の宇宙旅行に出発しました。
冥王星って、惑星の仲間じゃなくなってしまいましたけど、それには
ちゃんと理由があるのですよ!

一回目の上演では、シカゴにあるヤーキス天文台のビビアンさん達との
ライブ天体観測を行い、球状星団(M13)、環状星雲(M57)の写真を紹介致しました。


m13herculescluster20120921c1my41.jpg
図,球状星団(M13)
ringnebula-m57-20120921c1my41.jpg
図,環状星雲(M57)

二回目の上演では、ライブ天体観測の代わりに、太陽系内の惑星たちが、
いかに太陽の重力によって支配されているかを皆さんにご覧頂きました。

その後は、太陽系の外に目を向けて、太陽のお隣の恒星たちや天の川を始め
とする銀河についてお楽しみ頂きました。
最後に、宇宙の果て(およそ太陽から137億光年離れた領域)まで行き、
そこからいざ地球へ!
数多の銀河や星たちに別れを告げながら、地球へと帰って来ました。

この文章を読んでいる、そこのキミ!
ぜひ、私たちと一緒に宇宙や科学の旅へと出かけましょう!
お待ちしております!!

投稿者 ライブショーアシスタント : 9月22日

2012年09月15日

9月15日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は案内役を
矢治健太郎(立教大学)が務め、ゲストに柳瀬亘さん
(東京大学大気海洋研究所)をお招きしてお送りしました。

最近の太陽の様子のコーナーでは、このごろの
太陽の活動を観察したデータをみていただき、最近の太陽よりも
2ヶ月前の太陽の方が活発だったことをお話ししました。

ゲストコーナーでは「台風はどこから来るの?」という
タイトルでお話いただきました。大きな被害をもたらすこと
もある台風のニュースは日本では8〜9月によく耳にしますね。
この台風、どこで生まれるのでしょうか。
日本付近で見られる台風は赤道のあたりの暖かい海上ででき、
北上してきます。
ところで台風は、日本でだけ見られる現象なのでしょうか?
実はアメリカやインド洋の辺りでも台風と同じ現象が
見られます。アメリカでのものは「ハリケーン」、
インド洋付近の物は「サイクロン」と呼んでいます。
台風の仲間のこれらも熱帯の暖かい海上で生まれます。

また、日本での台風は、反時計回りに回転しています。
これは、南半球でも同じなのでしょうか? 台風が回転する
様子を観察してみると、北半球では反時計回りに回転し、
南半球では時計回りに回転していることが分かりました。
この回転方向は、地球の自転方向と同じになっています。
地球の自転を北極側から見ると、北半球は反時計回り、
南半球では時計回りです。このことから、台風が回転する
方向は、地球の自転の影響を受けていることを、柳瀬さんに
教えていただきました。

そして、本日は国際天文学連合総会についてご紹介
いたしました。この会議は8月に行われ、北京に1万人以上の
天文学者が集合しました。
例えば過去の会議では、冥王星を惑星から外すべきか
ということがテーマになりました。そして今回の会議では、
1天文単位の決め方を変更すべきか、などの議題が話し合われ
ました。当ライブショー「ユニバース」の案内役である半田、
亀谷が参加していたので、その発表の様子をご覧頂きました。
この国際天文学連合の新しい会長に、国立天文台
名誉教授であり、8月11日のこのライブショーでお話しして
頂いた海部宣男さんが就任したことも報告いたしました。
科学ライブショー「ユニバース」は、このように
様々な分野で活躍中の案内役や、ゲストさんにお話をして
いただいたいます。ぜひ、科学技術館4Fシンラドーム
「ユニバース」にお越し下さい。

投稿者 ライブショーアシスタント : 9月15日

2012年09月08日

9月8日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は案内役に野本知理
(千葉大学)、ゲストに本山三知代さん(農研機構 畜産草地
研究所)をお招きしてお送りいたしました。
 本日のゲストコーナーでは「脂肪の結晶」というタイトルで
本山さんにお話しいただきました。「結晶」や「分子」と聞く
となんだか難しそうですが、私たちが普段料理に使っている
砂糖や食塩の白い粉も、じつは砂糖や塩の小さな結晶の集まりです。
今回は、チョコレートの中にある結晶についてのお話でした。
一見茶色い塊にしか見えないチョコレートの中にも実はたくさんの
脂肪の結晶があるのですね。
 さて、なめらかでおいしいチョコレートですが、それを暑い
車内などに置いておき、その後また冷えて固まったところは、
白くなりボソボソしてなんだかおいしくなくなってしまいますよね。
これはどうしてでしょうか。
 これは、おいしいチョコレートと溶けておいしくなくなって
しまったチョコレートを構成する「結晶の種類がそれぞれ違うから」
だそうです。
 おいしいチョコは、温度33℃で溶ける結晶でできています。
人の体温は36℃〜37℃ですので、口に含んだときにトロッと
溶けておいしく感じられるようです。これに対し、一度溶けて
しまったチョコは一度温度が上がりまた冷えることで、おいしい
チョコとは別の結晶で構成されるようになり、溶ける温度が人の体温
と同じくらいになるために口に入れても溶けず、おいしく感じられ
ないということだそうです。
 また、脂肪の種類には色々な種類があり、このことが食べ物の
おいしさを決めていることをお話しいただきました。
 ライブ天体観測では、アメリカのシカゴのヤーキス天文台の
ビビアンさんとSkypeで繋ぎ、アンドロメダ銀河、NGC6946などの
シカゴの現在の宇宙を撮影した写真を送ってもらいました。NGC6946
では二枚の写真を見比べました。2004年に撮ったものと今日撮ったものです。
NGC6946では2004年に超新星爆発が起きていて、銀河の中で一つ明るく
輝く星が写真でも見られましたが、今は暗くなってしまって見えないことが
確認できました。


20120907eveYerkes_andromeda.JPG
図,シカゴの星空(アンドロメダ銀河)
2004ngc6946
図,2004年撮影 NGC6946
2012ngc6946
図,2012年撮影 NGC6946

 また、太陽系のシュミレーションのコーナーでは
・太陽の公転の速さが速くなったら一年の長さはどうなる?
・太陽系から太陽がなくなったら?
・太陽系に複数の太陽が現れたらどうなる?
かということを、お客さんにも参加してもらって行いました。
このライブショーでは、まるで本当の宇宙船の中から、ふわふわと
宇宙空間を飛んで眺めているような感覚を味わうことが出来ます。
 科学技術館にお越しの際は、ぜひ4Fシンラドームにお越し下さい。

投稿者 ライブショーアシスタント : 9月 8日

2012年09月01日

9月1日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は伊藤哲也(国立天文台)
を案内役、ゲストに青山潤さん(東京大学大気海洋研究所)を
お迎えしてお届けしました。

本日から9月ですが、まだまだ暑い日が続いていますね。
そんな中夜空を見上げてみると、東にはのぼるペガスス座
などの秋の星座を見ることができ、季節の移り変わりを
感じることができます。
ところで、先日8月31日に満月が見られましたが、実はこれは
8月に二度目の満月でした。月に2回、満月が見られるのは珍しく、
これはブルームーンと呼ばれます。ブルームーンと聞くと青い月を
イメージしますが、本日のゲストコーナーでは青い月ではなく青い
“海”でのお話を青山潤さん(東京大学大気海洋研究所)に紹介
していただきました。
「新月の夜の物語 -ウナギの産卵生態-」というタイトルの通り、
ウナギの誕生からその一生をお話していただきました。
ウナギは太平洋の南方で生まれ、育ちながら日本にやってきて
河で数年をすごし、また産卵のために太平洋に戻っていく
のだそうです。しかし実はつい最近まで、ウナギが正確にいつ、
どこで生まれるのかはわかっていませんでした。多くの研究者が
その答えを求めて海での調査を続けてきました。それには、
二つの方法が用いられています。
一つは卵から生まれたばかりの小さなウナギを探すことで、
生まれたおおよその場所を推測することです。
もう一つは多くの魚類が持っている耳石(じせき)を観察する
ことです。耳石には1日に1本増えるの年輪のような模様があり、
これを数えることでそのウナギの生まれた日を知ることが
できます。
このようにして調査を行った結果、ウナギは必ず新月の前後に
生まれることがわかりました。また、青山さんのグループは
世界で初めて、天然のウナギの卵を海中から採取することにも
成功しました。しかし、自然界でのウナギの産卵の様子は
まだ見ることができていません。
これを見つけるため、研究は続いていきます。

ところで皆さん、ブルームーンだった8月31日に、国際宇宙ステーション
(ISS)で星出宇宙飛行士が約8時間にわたって部品の交換などの
船外活動を行ったのはご存知でしょうか。日本人宇宙飛行士による
船外活動はこれで3人目となり、私たちと宇宙との関わりは
深くなっています。夜空を見て、ISSを探してみてはいかがでしょうか。
ISSを目で見ることができる機会は、“こちら”で確認してください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 9月 1日

2012年08月25日

8月25日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は野本知理(千葉大学)を案内役
としてお送りしました。武道館で24時間テレビが行われている中、
たくさんの方にご来場頂きありがとうございました。武道館のスタッフに
来る途中止められたりしませんでしたか?これからも周辺で行われる他の
イベントに負けず、科学技術館シンラドームまでお越し下さい。

ユニバースではアメリカのヤーキス天文台と「ライブ天体観測」として
スカイプや国際電話を使ってショーを行っています。今日はヤーキスの
空も快晴で、ライブショー中に天文台で撮影した画像を送ってもらい、
皆さんにご覧頂きました。星団や銀河がとてもきれいに見えましたね!


m13
図,M13(ヘルクレス座球状星団)
m57
図,M57(環状星雲,リング星雲)
m103
図,M103(カシオペヤ座散開星団)
ngc891
図,NGC891(渦巻銀河,エッジオン銀河)


みなさんは太陽系から太陽が消えたら、太陽と同じような星が太陽系に
増えたらなんて考えたことはありますか?私は初めて聞いたとき、
どうなるかなんて想像も付きませんでした。今日は案内役がいくつか
選択肢を用意し、皆さんに選んでいただき、その場でリアルタイムの
シミュレーションをして結果がどうなるか見ていただきました。
結果が気になる方はぜひ!ユニバースまでお越し下さい!

本日の「ゲストコーナー」は筑波大学の永井誠さんがお越し下さい
ました。南極の基地と言えば昭和基地が有名ですが、そこからさらに
内陸に1000km、標高3800mほどにある「ドームふじ」をご存じですか?
永井さんたちはそこに電波望遠鏡を設置しようとしています。南極が
とても寒いのはみなさんご存じの通りだと思いますが、それだけでなく
実はとても乾燥していて電波の観測がしやすいのです!計画が
スムーズに進めば、永井さんは来年の2013年に30cmの望遠鏡と一緒に
南極に行くそうです。帰ってきたときにはまた、このユニバースで
その時のお話をぜひ聞かせていただきたいですね。

投稿者 ライブショーアシスタント : 8月25日

2012年08月18日

8月18日@科学技術館

本日のライブショーは案内役を伊藤哲也(国立天文台)が務め、
ゲストに岡本丈典さん(ISAS/JAXA)をお招きしてお送りしました。

本日は、1回目のライブショー前に雷と土砂降りであいにくの空模様、
と思ったらそのすぐ後にはまた晴れて蒸し暑くなる、めまぐるしい
天気でしたが、たくさんのお客様におこしいただき、おかげさまで
両講演ともに満席でした。
さて、今年は5月21日の金環日食や6月6日の金星の太陽面通過と、
豊富な話題を提供してくれる太陽。本日はこの太陽について、観測衛星
「ひので」を使って研究されているISAS/JAXAの岡本丈典さんを
ゲストコーナーにお招きしてお話をお聞きしました。
タイトルは「視力が300あったなら 〜衛星ひのでが見る太陽〜」。
「ひので」は人間の視力検査で300に相当するほど細かいものまで見ることが
できます。このため、人の目には大きな黒点がシミのように見え、他は白色
でツルツルに見える太陽も、ひのでにはグラニュールという無数のつぶつぶが
見えます。また、「ひので」を使えば太陽の前を通過する金星も大きく見える
のですね。他にも色々な現象が見えるのですが、それらがどのような仕組み
なのかは、謎なものもまだまだあるそうです。それでも私たちの肉眼では
見えない、しかも、そもそも日食グラスを用いないと直視できない太陽の
細かな部分が見えたということは、私たちにとって興味深いものであると
思います。

天文の話題はもちろん太陽だけではありません。8月上旬には火星
に探査機キュリオシティーが着陸し、地球に火星の地表の写真を
送ってきました。また、今年の8月14日には月が金星を隠す金星食も
ありました。東京では曇り空だったのですが・・・。
宇宙では宇宙飛行士の星出さんが活動中。その活動の場である
国際宇宙ステーションは地球上から私たちの目で観ることが
できます。夜空をすーっと進む明るい点として見える宇宙
ステーションは、いつ頃見ることができるかインターネットで
公表されています。詳しくは「きぼうを見よう」をご覧ください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 8月18日

2012年08月11日

8月11日@科学技術館

本日のライブショーは案内役を亀谷和久(東京理科大学)が務め、
ゲストに海部宣男先生(国立天文台名誉教授)をお招きしお送りしました。

本日は「太陽系の姿」から始まりました。太陽系内を飛び回りながら、
構成する惑星などを紹介しました。惑星ではなくなった冥王星の
外側には何があるでしょうか。その答えはぜひユニバースへ確かめに
来て下さいね。科学技術館にも着陸しました。夕方西の空には火星、
土星、スピカの3つの明るい星が出ています。ぜひ空を眺めてみてください。

太陽系を一巡りした後は、「ライブ天体観測」です。本日は球状星団(M13)と
リング状星雲(M57)を紹介しました。球状星団は約50万個の星から成るそうです。


m13.png
図:M13
m57.png
図:M57


「ゲストコーナー」は「伝統的七夕を楽しもう」というタイトルでお話
いただきました。七夕の伝説は2000年以上前の中国にさかのぼりますが、
日本語の「たなばた」という言葉の語源をご存じでしょうか。川に
沿って下りてくる神を迎えるために、川のほとりで機を織る「乙棚機
(おとたなばた)」の言い伝えが語源だそうです。そこに唐から8世紀
ごろ、良く知られた七夕の伝説が日本に入ってきて現在にいたるそうです。
旧暦の7月7日には詩を詠み、万葉集には七夕に関するものがたくさん
残っています。江戸時代まで下ると、七夕は庶民のお祭りとなって
いたようです。笹を屋根に立てて、詩や俳句を詠み、星を眺める、家々で
楽しむ年に一回の行事となっていました。現在では太陽歴をもとにした
カレンダーを使っていますが、明治6年までは太陽太陰暦を使っていました。
そのため、毎年7月7日はほぼ上弦の月で夜半には月は沈んでしまい、
真っ暗な夜空に浮かぶ天の川と織り姫、彦星を眺めていたそうです。
なんともロマンチックですね。海部先生は旧暦の7月7日に街の明かりを
落として七夕を楽しもうと呼びかけていらっしゃるそうです。今年の
旧暦の7月7日は8月24日(金)でした。皆さんは織り姫と彦星が見えた
でしょうか?

毎回毎回、違う上演内容を用意して上演しております。ぜひ夏休みの
機会を利用してシンラドームにお越し下さい。シンラドームにてお会い
できることを楽しみにしております。

投稿者 ライブショーアシスタント : 8月11日

2012年08月04日

8月4日@科学技術館

8月に入り夏も本番となりました。科学技術館の子どもたちも、
木々の蝉にまけないくらい、にぎやかです。
東京の夜空、どれくらい星が見えるか皆さんご存じですか?
そんなこと覚えてないよーとか、そもそも数えたことがない、
という方は是非、夜空を眺めてみてください。
今年は天文現象が幾つも見られます。その一つ、月が金星を隠す
金星食が日本から見られるのは1989年以来。
今月14日の深夜2時頃に見られました。また、12日にはペルセウス座
流星群がありました。皆さんは見られましたか?

私たちの地球は太陽系の惑星の一つですが、太陽系の惑星は
他にもありますね。今日は太陽系の惑星や衛星たちについて、
特に「生命」に着目しながら紹介していきました。
今日いらっしゃった方は太陽系に少し詳しくなられたかと思います。

さて、皆さんは宇宙人などの地球外生命体が存在するのか、
考えたことはありませんか?紀元前から人類がいだいている謎です。
宇宙に生命はいるのでしょうか。
本日は東京大学大学院新領域創成科学研究科の関根康人先生を
ゲストにお招きし、「氷の星に生命を探す」という題で、
宇宙に生命はいるのかという謎に迫ってみました。
地球に生命がいる理由…それは、全ての生命の誕生に必要な母なる海(水)
があるからです。それでは地球以外で液体の水のある惑星はあるのでしょうか?
現在、土星や木星には数十個の氷の衛生(地球における月)が発見されて
います。土星の衛星"エンケラドス"は、太陽系のなかで生命がいる可能性が
最も高い天体の一つです。小さくて非常に寒い氷の星ですが、南極の大きな
溝(虎の縞)は比較的暖かく、とても速い速度で氷の粒が出ていることが
わかりました。
これは氷の下に水があって、それが押されて出てきているのでは?
と考えられています。NASAの探査機カッシーニがこの氷の粒を決死の覚悟で
捕まえ、調べてみるとその氷には生命に必要なアミノ酸の元や複雑な有機物、
そして温泉などにみられる鉱物がたくさん見つかりました。 氷の下には
温泉のように暖かい場所があるのかもしれません。地球の海底では、火山の熱と
ガスで生きるバクテリアが存在するので、もしかしたらエンケラドスにも
このようなバクテリア、生命体がいるのかもしれませんね。
将来このエンケラドスの内部を調べるために、もう一つ探査機を打ち上げる
予定だそうです。そこでどんな新事実が出てくるのか、とても楽しみですね。

では、太陽系以外には惑星はいないのでしょうか?
地球から33光年先に、地球の約3分の2の大きさの惑星を
発見されました。GJ436という星を中心に回っている惑星ですが、
GJ436にとても近いので表面温度が600℃と高温です。
残念ながらこれでは生命はいそうにありませんね。
ただし、私たちの住む銀河系には、数多くの太陽に似た恒星があります。
そして、宇宙には様々な銀河があります。
そんな広大な宇宙には生命がいるのかな?と思いを馳せつつ、
宇宙旅行を楽しんでいただきました。
本日は、太陽系や生命のお話を中心に、埼玉大学の大朝由美子を
案内役でお送り致しました!

投稿者 ライブショーアシスタント : 8月 4日

2012年07月28日

7月28日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は大朝由美子(埼玉大学)
が案内役を務め、ゲストに黒ラブ教授さん(よしもとクリエイティブ・
エージェンシー)をお迎えしてお送りしました。

昼間に星空を見るためにはどうすればよいでしょうか?一つ目は
今の時間が夜である場所に移動する方法。そして二つ目には場所は
移動せずに時間を進める方法があります。

まず、日本の昼の時間に夜であるアメリカ・ヤーキス天文台と繋ぎ、
ビビアンさんと天文台を紹介する「ライブ天体観測」を行い、ヤーキスで
撮影した星空をご覧頂きました。今度は時間を進めて東京の夜空を
眺めました。都会の街灯りで、見える星の数は少ないものの、その
中でも際だって見える、夏の大三角や月などをみなさんと一緒に
探しました。さらに、街灯りの少なかった100年ほど前の東京の
星空を再現し、以前は東京でもたくさんの星が見えていたことを
実感しました。


terminator-moon20120726-4_images_yerkes24.jpg
図:月のクレーター
Yerkes41inch_Sagittarius.JPG
図:ヤーキス天文台から見た銀河系中心方向
Yerkes24inch_AndromedaGalaxy.JPG
図:ヤーキス天文台から見たアンドロメダ銀河

次に、地球を飛び出して「太陽系の姿」を3D映像でご覧頂きました。
太陽系内の惑星を順に紹介した後、太陽系の外まで飛び出して様々な
恒星、天の川銀河、そして宇宙の果てまでの旅を楽しんで頂きました。

「ゲストコーナー」では黒ラブ教授さんに「黒ラブ教授のお笑い科学
技術館シンラドームライブうちの湯のみはもちろん200mlコニカル
ビーカーだぁヾ(@゜▽゜@)ノビカビカ!」
と題しましてお話し頂きました。

理系知的知ったかぶり学では、スーパーカミオカンデやトンネル
ドンなどの言葉を説明して頂き、さらにいかに知的に、かっこよく
使えるのかという方法も紹介して頂きました。次に恋愛物理学では
人が頭をなでられるときに「エヘッ」となるのはどの強さで
なでられたときなのか、彼女がプロレスラーだったら?などの
お話は新鮮で会場にも笑いの渦が起こり、アシスタントも思わず
一緒に笑ってしまいました。最後に理系対文系ということで、
理系文系それぞれの偉人に理系と文系結局どっちがすごいの?
ということで対決してもらいました。理系文系の偉人のデーターを
教授なりに、慎重に比較分析して、見事理系が勝つことが出来ました!
理系の人もそうでない人も思わず笑える黒ラブ教授さんの活躍には
これからも要注目!ですね。みなさん一緒に「ハーイ、ニュートリノ!」

科学ライブショー「ユニバース」では毎週異なる案内役、内容で
お送りしています。ゲストには、様々な分野でご活躍中の方を
お呼びしています。今年も猛暑となりそうですが、せっかくの
夏休み、初めての方もそうでない方もぜひ科学技術館、シンラ
ドームまでお越し下さい。

投稿者 ライブショーアシスタント : 7月28日

2012年07月21日

7月21日@科学技術館

雨の中でしたが、夏休みも始まり多くの人でにぎわう科学技術館で行われました
本日の科学ライブショー「ユニバース」は、矢治健太郎(立教大学)が案内役を務め、
ゲストに猿渡敏朗さん(東京大学大気海洋研究所)をお迎えしてお送りしました。

まず最初に「太陽系の姿」のコーナーです。太陽系の惑星を内側から順番に紹介しました。

それから地上に降りて、北斗七星から北極星探し、夏に見える星々や星座を星座線と
星座絵を出して紹介しました。この後の「ゲストコーナー」は魚の話ということで、
うお座とみなみのうお座もご覧頂きました。そして星座線は残したまま太陽系から
500〜1000光年ほど離れた場所まで遠ざかってみます、すると星座線はどのように
見えるでしょうか・・・?また、星座を形づくる恒星たちは、宇宙のどのあたりにあるの
でしょうか・・・?

ここで、「ゲストコーナー」です。「美味い雑魚 メヒカリの謎に迫る」と題しまして
猿渡敏郎さん(東京大学大気海洋研究所)にお話しいただきました。

「メヒカリ」という魚を食べたことがありますか?から揚げや天ぷらなどで食べる
ことの出来るとても美味しい魚です。メヒカリという名前はアオメエソの通称で、
目が青緑色に光ってキラキラと反射します。水深150-500メートルに生息
しているメヒカリですが、実は仔稚魚の採取例が少なく、成熟個体(産卵を
控えた個体)の採取報告例も無い(産卵所が分からない)ため、生態が不明
なのです。

そんな中、5月に猿渡さんが淡青丸という学術研究船に乗って謎の仔稚魚を
多数採集しました。それをDNAから調べたところ、アオメエソの子であることが
分かりました。しかし産卵所については分からず、メヒカリはまだまだ謎に
包まれた魚です。

ゲストコーナーの後は再び先ほどの私たちが目に見ることの出来る恒星達の
世界へ。それから銀河系、宇宙の果てへと飛んでいき、地球へ戻ってきました。
将来このように宇宙旅行の出来る時代がやって来るかもしれませんね。

投稿者 ライブショーアシスタント : 7月21日

2012年07月14日

7月14日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は案内役を野本知理
(千葉大学)が務め、ゲストに三澤瑠花さん(フランス国立科学
研究センター)をお招きしてお送りしました。

本日のユニバースは真っ黒の背景にぽつんと浮かぶ分子
何かを当てることから始まりました。最初に紹介しましたのは
私たちの体にも数え切れないほど存在する水分子です。そして
いろいろな調味料に含まれる分子を紹介しました。
また、もし太陽系から太陽が突然消滅したら?もし太陽が
いきなり複数個現れてしまったら?というシミュレーション
行いました。

「ライブ天体観測」では、シカゴのヤーキス天文台のビビアンさんと
Skypeで繋ぎ、M4、M5、土星、M51、小惑星エリザベータなどを
ご紹介しました。小惑星は連続して何枚か写真を撮ると、周りの
星に対して動いていることがわかります。ビビアンさん、素敵な写真を
ありがとうございました。


asteroid.gif
図:小惑星エリザベータ
saturn.png
図:土星
m4.png
図:さそり座にある球状星団(M4)
m5.png
図:へび座にある球状星団(M5)
m51.png
図:子持ち銀河(M51)

「ゲストコーナー」では、三澤瑠花さんに「気球を飛ばして宇宙を
見よう!」というタイトルで、気球を使った偏光の観測のお話を
していただきました。
観測に使う気球の高さは約300mで、333mの東京タワーと同じくらいの
高さがあります。そしてこの気球のゴンドラには人ではなく望遠鏡が
乗り込み、高度40劼泙脳紊ります。飛行機が10劼里△燭蠅鯣行
するのに比べとても高い位置まで飛ぶのですね。
なぜ宇宙を観測するのに気球を使うのでしょうか。それには2つ
の理由があり、ひとつは高度が高いほど大気の影響が少ないからです。
もうひとつの理由は、計画が決まってから観測を開始するまでの時間が
衛星(高度数100km)を打ち上げて観測する場合より短いからです。気球は
すばる望遠鏡(標高4km)より大気の影響を受けず、ハッブル宇宙望遠鏡より
観測開始までの時間が短いため、ちょうど気球が適しているのですね。
それでは、気球を使ってどのような観測しているのでしょう。偏光と
呼ばれる光の性質を調べることで、星の生まれる様子やビックバンの
証拠を探すことができます。2013年にカナダ、2014年にスウェーデン、
2015年にオーストラリアで気球を飛ばす予定があるそうです。
今後の観測結果が楽しみですね。

投稿者 ライブショーアシスタント : 7月14日

2012年07月07日

7月7日@科学技術館

 本日7月7日といえば、ちょうど七夕ですね。若干の雨模様の中、
科学ライブショー「ユニバース」は亀谷和久(東京理科大学)が
案内役を務め、ゲストとして武田隆顕先生(国立天文台)にお越し
頂きました。本日のライブショーは、「全国同時七夕講演会2012」の
イベントの一つとして上演しました。

 はじめにを「太陽系の姿」ていただき、惑星の名前当てクイズや
間違い探しをしました。多くの観客の方々が手を挙げて下さり、
とてもにぎやかな雰囲気でした。
 また、太陽系の天体の距離感を分かりやすくするために、電球を
太陽に見たてて説明をしました。電球は、直径約7㎝なので実際の
太陽の200億分の1の大きさです。金星、地球、火星などの惑星は
太陽から数メートルの距離ですが、太陽から一番近い恒星となると、
中国の北京くらいまでの距離になってしまいます。
宇宙はとんでもなく広いですね。
 本日は七夕ということで、天の川や様々な星座をご覧頂きました。
こと座のベガ(織姫)、天の川をはさんでわし座のアルタイル(彦星)、
そして白鳥座のデネブを結んだ夏の大三角を紹介しました。
最後にこれらの星を見ながら、宇宙の果てまでの旅行を楽しんで
頂きました。

 「ゲストコーナー」では「ディスプレイの中の宇宙」と題して、
武田隆顕先生(国立天文台)にお話しして頂きました。
宇宙はとてもスケールが大きく、実験室の中では再現や検証が
出来ないような現象がたくさんあります。
 そのため、コンピューターを使って様々な計算を行うことで、
宇宙で起こっていることを調べています。計算の結果は数字で出力されますが、
これを画像や映像として目に見える形に加工することを可視化といいます。
武田さんは、科学的に正しく、なおかつ綺麗で本物のように
見えるように工夫をして可視化をされているそうです。例として、
できたばかりの地球に他の天体が衝突し、それによって飛び散った
地球と衝突天体のかけらから月が生まれる様子を再現したムービーを
紹介して頂きました。
地球が溶岩のようになっている様子は、とてもリアリティがありました。
他にも、渦巻銀河が衝突して新しい銀河が誕生するムービーも
ご覧頂きました。非常に幻想的でした。

 科学ライブショー「ユニバース」では毎週土曜日に様々な
コンテンツを各分野の案内役とゲストが紹介しています。
皆様のご来場をお待ちしております。

投稿者 ライブショーアシスタント : 7月 7日

2012年06月30日

6月30日@科学技術館

 本日の科学ライブショー「ユニバース」は野本知理(千葉大学)
を案内役、ゲストに塩田大幸先生(理化学研究所)をお迎えして
お届けしました。

はじめに、「分子の世界」のコーナーでは私たちの身近な物質が
どのように構成されているのかを紹介しました。
ここでは特に食塩(塩化ナトリウム)に注目し、温度を上げたり
下げたりすることで塩化ナトリウムの分子に起こる変化を説明
しました。

「太陽系の姿」のコーナーでは、もし地球が太陽を公転する速さ
が現在よりも速くなった場合、太陽の周りを1周するのにかかる時間は
どう変化するか。また、もしも太陽が増えたら?という
シミュレーションを行い、太陽系の天体の動きを確かめて頂きました。

本日の「ゲストコーナー」は塩田大幸先生(理化学研究所)に
お越し頂き、「『ひので』で観測した太陽極域磁場の反転」に
ついてお話をして頂きました。
「ひので」は2006年9月に打ち上げられた太陽観測衛星で、
搭載されている望遠鏡により太陽極域の磁場観測を行って
います。太陽の北極と南極はN極とS極の対になっています。
この極性は、黒点の数が最大の時に反転するということを繰り返してきました。
2008年頃から北極のS極成分が減り始めましたが、南極にはあまり
変化がありません。このため、太陽はこれまでにない4重極構造に
なりつつあるそうです。これによる地球への影響が気になりますね。

科学ライブショー「ユニバース」では毎週土曜日に様々な分野の
案内役とゲストが上演を行っています。これからだんだんと暑く
なりますが、是非科学技術館へお越し下さい。

投稿者 ライブショーアシスタント : 6月30日

2012年06月23日

6月23日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、案内役を亀谷和久が務め、
ゲストに立教大学の亀田真吾さんに出演していただきました。

まず、3Dメガネによる立体視で、「太陽系の姿」をご覧いただきました。
ご来場いただいたお客様と、地球から近い水星から順に、
“惑星当てクイズ”を実施しました。ご参加いただいた皆様には、
素敵なお土産を用意しております。もしご来場の際は、
ぜひ積極的に手を挙げてご参加ください。

次に「ゲストコーナー」では、立教大学の亀田真吾さんに
「水星観測の現場から」というタイトルでお話いただきました。
今回は水星観測の現地であるハワイ・マウイ島のハレアカラ山頂からの
ご出演でした。
水星では太陽からの明るさは地球の約10倍で、昼間は400℃にもなるそうです。
また、地球と同じく磁場があるという特徴があるとのことでした。
2011年3月に、Messenger探査機が水星に到着しましたが、亀田さんは、
この探査機では観測が難しい水星の磁場と大気について、地上から観測を
実施しています。望遠鏡のある標高3000メートルの山頂から、研究内容に
ついて解説していただいたり、観測所の様子を見せていただいたりしました。
一回目の上演では、ちょうど日没を迎えており、美しい夕焼け映像を見せていた
だくこともできました。
ぜひ次回は会場に来ていただき、観測の成果を聞かせていただきたいですね!

また、「ライブ天体観測」のコーナーでは、ヤーキス天文台(シカゴ)のビビアン
さんと繋ぎました。
このコーナーは、日本とアメリカの時差を利用して、リアルタイムの天体観測を
実施する試みです。本日は、何十万個もの星が集まった球状星団“M3”と、
天の川銀河のような渦巻の形をした銀河“M51”の画像を送っていただき、
現地から生で解説していただきました。


M51.png
図:球状星団“M3”
2M51.png
図:子持ち銀河“M51”

最後に太陽系を飛び出し、宇宙の果てまで小旅行をお楽しみいただきました。

科学ライブショー「ユニバース」では、毎週案内役やゲストが変わり、
様々なテーマを設定しております。雨の多い梅雨の時期ですが、
土曜日に科学技術館へお越しの際は、ぜひ4F・シンラドームへ足をお運びください。
皆様のご来場をお待ちしております。

投稿者 ライブショーアシスタント : 6月23日

2012年06月16日

6月16日@科学技術館

本日のユニバースは大朝由美子(埼玉大学)が案内役を務め、ゲストに
吉川真さん(JAXA)をお迎えしてお送りしました。

まず最初に「太陽系の姿」のコーナーです。現在の空の様子を映し出した
ところで案内人が「この科学技術館(東京都千代田区)では肉眼で
どのくらいの星が見えるでしょう?」とクイズを出しました。
1000個から1億個まで子ども達は、様々な答えを出してくれました。
では、正解は・・?
続いて、今夜9時の空に見える星々(夏の大三角・土星・火星など)
をご覧頂きました。

それから地球を飛び出して太陽系の惑星・イトカワなどの小惑星・・・
と飛び回り、今年35歳になる探査機ボイジャーがいる120天文単位
辺りまで行きました。ボイジャーはもうすぐ太陽系を脱出します!

次に「ゲストコーナー」では「はやぶさ帰還2周年を迎えて
-はやぶさ2への展開も-」と題しまして吉川真(JAXA)さんに
お話ししていただきました。

はやぶさ2は設計が終わり、現在製作段階に入っています。
はやぶさ2ではどんなミッションが行われるのでしょうか。
CG映像を見ながら説明していただきました。

はやぶさ2では大きさ900m程度の「1999 JU3」という小惑星から
表面の物質を採集します。
では、はやぶさ2ははやぶさ1とどのように違うのでしょうか?

 第一に、はやぶさ2のターゲットはその表面の物質に有機物を多く含む
小惑星であり、 生命の原材料物質(有機物質)を探ることを目的として
いることです。

 第二に、衝突装置というものによって、人工的に直径5mほどのクレーター
をつくり、小惑星の表面よりすこし内側の物質を採取することです。

はやぶさ2は2014年に打ち上げ予定です。あと2年ですね。
2018年に1999 JU3に到着、2020年に地球に戻ってくる予定です。
今からとても楽しみですね。

そして再び宇宙の旅へ。太陽系の外へ飛び出し、天の川銀河や様々な
銀河の姿を眺め、宇宙の果てまで飛んで行きました。最後に地球まで戻り、
科学技術館に無事着陸。約40分間の宇宙の旅でした。

投稿者 ライブショーアシスタント : 6月16日

2012年06月09日

6月9日@科学技術館

梅雨空のもと、大勢の方でにぎわう科学技術館で行われた
本日の科学ライブショーユニバースは伊藤哲也(国立天文台)が
務め、主に宇宙のお話をしました。

最初はもし今晩晴れたら見える季節の星座や惑星などを紹介
しました。おとめ座の一等星スピカの横で輝く土星は、ぜひとも
見ていただきたい一押し天体です。

その後、実際に今見ることのできる天体の画像をご紹介しました。
しかし館の外は昼間です。どうやったら星空を見ることができる
でしょうか? 正解は夜の時間帯の場所の人に写真を撮って
もらえばいいのです。科学ライブショー「ユニバース」では、アメリカ
シカゴ郊外にあるヤーキス天文台とインターネットで繋いて
今現在の星空を見ることができます。本日は、土星、子持ち銀河(M51)、
環状星雲(M57)の画像を紹介しました。


saturn.png
図:土星とその衛星
m51.png
図:子持ち銀河(M51)
m57.png
図:環状星雲(M57)

「ゲストコーナー」では立教大学の亀田真吾先生にお越し
いただき、「水星は謎だらけ? 日欧共同水星探査計画
ベピコロンボ」と題して、太陽系の惑星である水星に
ついて、お話をしていただきました。
太陽系8惑星の中で水星は最も小さい惑星で、木星や土星の
衛星には水星よりも大きなものもあります。さらに水星は
気温が最高で430℃にもなる天体です。水星には地球の
ように磁場があることがわかっています。地球の磁場に
太陽からの風、太陽風がぶつかるとオーロラが見られます。
一方、水星ではこの太陽風が地面にまで到達し、ごく薄い
大気を生成しているそうです。また、水星は探査機を送り
込むことが極めて難しい惑星としても知られています。
そのような中、NASAが打ち上げたMESSENGER探査機が
2011年3月に水星の周回軌道に到着しました。
MESSENGER探査機による観測で水星の南極や北極にある
クレーターの内側の常に日の当らない場所に、氷が残って
いる可能性があることが分かりました。また、水星の磁場が
水星の中心からずれて存在していることも確認されました。
しかし、MESSENGER探査機に搭載されている機器では
調べらないこともあります。亀田先生はハワイ・マウイ島の
ハレアカラ山にある望遠鏡でも水星の観測を行っています。
これまでは、太陽風の強さによって生成される水星大気の
量も変化すると思われていましたが、最近行なわれた
観測では大気の変動は太陽風の変動とあまり関係が無さそうに
見えているため、引き続き調査が続けられています。水星には
まだまだ謎が詰まっているのです。これらの謎を解明すべく、
2015年にはヨーロッパと日本の共同計画であるベピコロンボ
計画の探査機が打ち上げられます。この計画では両国で
それぞれ開発が進められている2機の探査機を組み合わせ
ロケットで打ち上げます。一緒に水星付近まで行ったのちに
分離し、それぞれ別の水星周回軌道に入って2機で観測する
予定です。軌道も観測目的も異なりますが、この2機の
データを組み合わせることで新たな事実がわかってくる
はずです。水星に到達するのは2022年の予定で、沢山の
謎を解くための長い旅はこれから始まろうとしています。

「ユニバース」では毎週さまざまな分野の案内役とゲストで
上演しております。これから梅雨に入り雨の日が続きますが、
ぜひお越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 6月 9日

2012年06月02日

6月2日@科学技術館

本日の科学ライブショーユニバースは矢治健太郎(立教大学)を
案内役、ゲストに中桐正夫さん(国立天文台)をお迎えして
お届けしました。

始めに「太陽系の姿」では太陽系の惑星を一つ一つ紹介しました。
5/21の金環日食時の太陽、月、地球の位置もご覧頂き、ちもんず
メンバーが撮影した金環日食の動画を紹介しました。
今年は、金環日食だけでなく、6月4日には部分月食、そして、
6月6日には金星の太陽面通過を観ることができます。この太陽面
通過は前回は8年前に起こりましたが、次に見られるのは105年後
になってしまいます。この機会を逃さないようにしたいですね。

次に地上に降り、夜空に見える星座を紹介しました。
北斗七星やしし座、さそり座などの有名な星座や、スピカ、
デネボラ、アルクトゥルスを結んだ春の大三角を説明しました。

本日の「ゲストコーナー」は「国立天文台のアーカイブ」という
タイトルで中桐正夫さん(国立天文台)にお話しして頂きました。
アーカイブとは古い物を集めるという意味で、ここでは昔の様々な
天体望遠鏡について紹介していただきました。
東京都の三鷹市にある国立天文台は江戸時代の浅草天文台が発祥
であり、よりよい観測環境を求めて東京帝国大学(現東京大学)
内の天文台、港区麻布の東京天文台と引っ越しを繰り返し、現在
の場所になりました。

また、M-V ロケット7号機により打ち上げられた太陽観測衛星「ひので」
が紹介され、「ひので」の観測によって太陽の表面の映像を見ることが
可能になりました。
太陽は本当に燃えているように見えますね。
今回ご紹介頂いた望遠鏡は国立天文台で見学することができます。
皆さんも足を運んでみてはいかがでしょうか。

科学ライブショー「ユニバース」では毎週土曜日に様々な
コンテンツを紹介しています。皆様のご来場をお待ちして
おります。

投稿者 ライブショーアシスタント : 6月 2日

2012年05月26日

5月26日@科学技術館

本日の科学ライブショーユニバースは亀谷和久(東京理科大学)
を案内役として、ゲストに細田聡史さん(JAXA)をお迎えして
お届けしました。

まず、「太陽系の姿」のコーナーでは太陽系内を飛び回りながら
惑星を太陽から近い順に紹介しました。そして、ちもんずのメンバーが
撮影した5/21の金環日食の写真と映像を紹介しました。今年は金環
日食だけでなく、6月4日には部分月食、そして6月6日には金星の
太陽面通過を観ることができます。

次に、「ライブ天体観測」ではシカゴのヤーキス天文台のビビアン
さんが撮影した土星とタイタン、黒目銀河(M64)、球状星団(M92)を
紹介しました。


saturn.png
図:土星とその衛星
m92.png
図:球状星団(M92)
m64.png
図:黒眼銀河(M64)

本日の「ゲストコーナー」は「星より遠く〜宇宙船を作る〜」と
いうタイトルで細田聡史さんにお話しいただきました。
「遠くの星に行きたい。」誰もが思ったことがあると思います。
木星の衛星エウロパや土星の衛星エンケラドスは氷の星でマグマが
あります。もしかしたら生物がいるかもしれません。宇宙船で
是非とも行ってみたいものです。

さて、宇宙船とはどういうものを言うのでしょうか?
細田さんが考える宇宙船はエンジンを積んで自力で動けるものです。
例えば、はやぶさはイオンエンジンを積んでいました。これは
宇宙船です。このイオンエンジンの力は弱いですが、燃料が軽く
長期間動かすことができるので遠くまで行くことができます。
しかしながら、アメリカで開発されているホールスラスタはイオ
ンエンジンよりも30倍くらい力が強いそうで、日本も負けては
いられません。他にも、VASIMRという燃費がよくて非常に大きな
エンジンが開発されています。このエンジンは非常に大きいた
め国際宇宙ステーションにて実験をしなければならないそうです。
最後に核融合ロケットの構想をお話していただきました。この
ロケットが実用化されれば、光速の30%もの速さを出すことが
出来ます。

いつか、人類が他の惑星や星に行ける日が来るかもしれないですね。
7月27,28日にJAXA相模原キャンパスにて特別展示が行われます。
こちらも是非訪れてみたいですね!

投稿者 ライブショーアシスタント : 5月26日

2012年05月19日

5月19日@科学技術館

待ちに待った、本州では129年ぶりの金環日食が明後日に迫りました。
本日の科学ライブショー「ユニバース」は、案内役を大朝由美子
(埼玉大学)が務め、ゲストに矢冶健太郎さん(立教大学)をお招き
して金環日食にちなんで太陽をテーマにお送りしました。

まず本日の太陽の様子を見ていただきました。今朝の太陽には、
黒点という周りよりも温度が低く、黒いシミのように見える部分
が見られました。黒点は磁場が強い部分で、「フレア」と呼ばれる
爆発のような現象を起こします。最近、太陽フレアの何百倍もの
爆発を起こす「スーパーフレア」という現象が太陽に似た恒星に
見つかりました。もしかしたら、太陽でも1000年に一度くらいは
スーパーフレアが起こるかもしれませんね。

次に、本日の星空を見ていただきました。
この時期には、火星・金星・土星と惑星が3つも見えます。また、
スピカ・アルクトゥルス・デネボラの春の大三角形や北斗七星も
きれいに見えています。今度は地球を飛び出し、宇宙を巡りました。
火星と木星の間あたりに、小惑星が多くあります。はやぶさで
有名なイトカワも小惑星の仲間です。小惑星の中で、まだ名前が
つけられていなかったものに「会津」、「宮城」、「東北」といった
日本の希望を託した名前が新しくつけられました。どんどん
地球から離れ、天の川銀河の形や、さまざまな銀河たちを
ながめました。宇宙の大きさや私たちの地球の小ささが良く
わかりました。

最後に、金環日食について、ゲストの矢冶さんからお話をいただ
きました。皆さんは、金環日食をどこでどのようにして見ますか?
今回会場にいらした方々の多くが、日食グラスを既に準備されて
いるようです。日食グラスなしで直接太陽を見てしまうと、日食
網膜症という症状が現れてしまいます。しっかりと目を覆ってから
太陽を観て、目を太陽からそらし、それから外すようにしてください。
また、日食グラスは6月6日に起こる金星の日面通過にも用いる
ことができます。こちらはさらに貴重な現象なので、是非
見てください!!

日食グラスがない場合には、どうやって金環日食を見ればよい
でしょうか?太陽を直接見ることはできませんが、ピンホール
(小さな穴)に太陽光を通して紙や地面などに映すと太陽の形を
観察することができます。ご家庭にあるザルなどを使って見て
みるのも面白いかもしれません。木の木漏れ日にも太陽の形を
観ることができます。鏡を使って光を反射させて映し出すという
方法もあります。間違っても他の人に光を当てたりしないで
くださいね。

みなさん、安全な方法で金環日食を楽しみましょうね。
当日晴れますように・・・

投稿者 ライブショーアシスタント : 5月19日

2012年05月12日

5月12日@科学技術館

本日のユニバースは野本知理(千葉大学)が案内役を務め、ゲストに
大越治さん(2012年金環日食日本委員会・日食情報センター)を
お迎えしてお送りしました。

まず最初に「分子の世界」のコーナーでは、私たちに馴染みの深い分子の
構造を紹介しました。食塩の結晶の温度を上げるシミュレーションを
ご覧いただきました。ユニバースではリアルタイムでシミュレーションを
してその結果を紹介しています。ぜひ一度ご覧ください。

次に「ライブ天体観測」を行いました。シカゴのヤーキス天文台のビビアン
さんと中継を繋ぎ、ヤーキスで撮られた写真を紹介しました。本日はM67と
いう太陽より若い星の集まりの写真と金星の写真をご覧いただきました。
金星の写真は満ち欠けをしている様子が見えていて、何だか月を見ている
ような気分になりました。


venus.png
図:金星
M67.png
図:M67


さて、天体観測の後は、もしも太陽が突然消滅したら?また、もしも太陽が
いきなり複数個現れてしまったら?というシミュレーションをしました。
結果ははたしてどうなるのでしょうか?この答えは、是非実際にシンラ
ドームにお越しになってお確かめ下さい。毎回、結果は変わります!

最後に「ゲストコーナー」をお送りしました。ここでは、大越治さんに
「リングになる太陽〜金環日食を楽しもう〜」というタイトルでお話し
いただきました。金環日食とはどのようなメカニズムで起こるでしょうか?
太陽は月の400倍ほどの大きさです。また、太陽-地球間の距離も
月-地球間の距離の400倍ほどになります。すると、月と太陽は同じ
ぐらいの大きさに見えることになります。ところが、月は地球の周りを
楕円を描いて回り、地球に近づいたり遠ざかったりして、わずかに
月の見かけの大きさが変化します。金環日食は太陽、月、地球が
一直線に並び、かつ、月が地球から遠くにいるときに起こります。

来る5月21日、いよいよ東京などで金環日食が見られます。見える
方角は東の空で、太陽が欠け始めるのは早朝の6時19分、リング状に
なるのは7時32分から37分まで、また丸く元に戻るのは9時2分
だそうです。前回東京で観測されたのは1839年9月7日、次回
見られるのは2312年4月8日ということで、今回は絶好の機会です。
晴れるとよいですね!

ちなみに、金環日食を直視するのは危険です。観察する際には、
日食グラスを用いるか、紙に小さな穴を開けたものを準備して
太陽を地面などに投影するか、木漏れ日を探して地面に映った
太陽を観察しましょう。詳しくはこちらをご覧下さい。楽しみですね。

科学ライブショーユニバースでは、毎週様々な楽しいコンテンツ
を用意しております。皆様のご来場をお待ちしております。

投稿者 ライブショーアシスタント : 5月12日

2012年05月05日

5月5日@科学技術館

夏かと思われる暑さとにぎわいの中、本日の上演は案内役に
伊藤哲也(国立天文台)、ゲストは大西浩次さん(長野工業
高等専門学校/2012年金環日食日本委員会)でお送りしました。

最初に、科学技術館屋上から観た今晩の星空の星座と惑星について
お話しました。夜空を見上げたら、北斗七星の柄の部分、アルク
トゥールス、スピカを結んだ春の大曲線をぜひ探してみて下さい。

「ゲストコーナー」の前半では、ガリレオのコスプレをされた
大西さんに2012年5月21日の金環日食のお話をして頂きました。
皆既日食で地球に影ができている様子を国際宇宙ステーションや
ミールから撮った写真を紹介しながら、シミュレーションを交えて、
皆さんに日食の起こる時の様子や原理のお話をしました。
※肉眼で日食を絶対にご覧にならないで下さい。日食眼鏡を
ご使用下さい!

後半では、金星の太陽面通過から系外惑星のトランジット観測の
お話をして頂きました。系外惑星探しには中心にある星の前を
惑星が横切った際の明るさの減少を用いるトランジット観測と
いう方法があります。この観測方法で、太陽系外にはすでに
2000個以上の惑星候補が存在するそうです。(2012年2月27日現在)
遠い宇宙にも私たちのような生命体が存在して、彼らも「他の惑星に
住んでいるかもしれない」と思いながら星空を見上げているかも
しれませんね。

最後に、定番ではございますが、宇宙の果てである、太陽系から
およそ137億光年先まで離れていき、地球に帰還しました。

投稿者 ライブショーアシスタント : 5月 5日

2012年04月28日

4月28日@科学技術館

ゴールデンウィークも始まり科学技術館内もにぎわって
まいりました。本日はゲストの村田健史さん(情報通信
研究機構)にお越しいただき、案内役を片岡龍峰(東京工業
大学)が務め、お送りいたしました。

本日はアメリカのヤーキス天文台のビビアンさんと電話を繋ぎ
「ライブ天体観測」を行いました。金星、M5、M101などの
画像を送っていただきました。地球から見る星の形といえば丸を
想像するかと思いますが、望遠鏡で金星を見ると、なんと
三日月のように欠けて見えます。M101はおおぐま座、北斗
七星の近くにある渦巻銀河です。きれいな渦巻なので
「回転花火銀河」とも呼ばれています。


venus.png
図:金星
m5.png
図:球状星団(M5)
m101.png
図:回転花火銀河(M101)


次にオーロラの3D映像をお楽しみおただきました。これらの
映像は実際に観測で得られたデータを使っています。国際
宇宙ステーションからのオーロラ映像や世界で初めての立体
オーロラ映像、オーロラ爆発などをご覧いただきました。
国際宇宙ステーションから見るオーロラ映像は宇宙と大気の
境目がはっきりと分かる、とても感動的な映像となっております。

最後に「ゲストコーナー」では「3次元コンピューター
グラフィックスで見る宇宙天気シミュレーション」と
題しまして、村田さんにお話ししていただきました。
宇宙天気予報というものを皆さん、ご存じですか。
太陽の活動が活発になって太陽フレアと呼ばれる爆発現象
などが起きると地球での私たちの活動に様々な影響がでます。
太陽を観測することでこれを予測しようというのが宇宙天気
予報です。観測の対象は太陽だけではなく、オーロラもその
1つです。オーロラは太陽から吹く風の様子を教えてくれます。
ところで、オーロラを見るのに必要なものとは何でしょうか。
答えは地球の磁気圏と電離圏の両方が関係しています。
太陽系で、この2つの条件が当てはまる惑星には、地球以外にも
木星、土星などがあるそうです。

またスーパーコンピュータの話もしていただきました。スーパー
コンピュータを使うことで、直接観測することができない現象を
みることができます。現在、世界で一番早いスーパーコンピューターを
作っているのは日本です。このスーパーコンピューターは「京」といい、
一秒間に1京回の計算ができるそうです。小学生のみなさんも10問の
計算を何秒で解ききるかチャレンジしました。その結果が30秒から
40秒かかったので、このスーパーコンピューターの処理の速さが
分かりますね。「京」スーパーコンピューターを超える「垓」スーパー
コンピューターが生まれる日も近いかもしれません。

投稿者 ライブショーアシスタント : 4月28日

2012年04月21日

4月21日@科学技術館

本日の科学ライブショーユニバースは亀谷和久(東京理科大)が案内役を務め、
纐纈慎也(こうけつしんや)さん(海洋研究開発機構(JAMSTEC))をゲストとして
お招きしてお届けしました。

来る5月21日(月)の朝、日本で金環日食を観ることができます。日食が
始まると、太陽は右上から欠けていきます。そして、東京では7時31分ごろ
から約5分間、太陽が月から少しはみ出る金環日食独特のリングを観る
ことができます。日食には、金環日食と皆既日食がありますが、なぜ
2種類の日食があるのでしょうか?月の軌道は円ではなく、楕円である
ため地球と月との間の距離は変わります。そのため、地球と月との距離が
遠いとき金環日食が起こり、近いとき皆既日食が起こります。なお、太陽を
直接目で観ることは危険ですので、おやめ下さい。市販されている
日食用の眼鏡を購入して観察しましょう。

本日の「ゲストコーナー」は「海洋深層の変化を探る」というタイトルで
お送りいたしました。地球温暖化が問題となっていますが、これは地球に
入ってくる熱と出ていく熱のバランスの崩れから起こります。入ってくる
熱は、大気や陸地や海に吸収され蓄積されます。そのうち、大気や陸地が
吸収する熱よりも、海が吸収する熱の方がはるかに多いそうです。
纐纈さんは海の深いところに熱がどのように吸収されるかを調査しています。
これまで、海での熱の吸収は、水深の浅いところでしか測られていません
でした。これに対して、纐纈さんたちの調査によって4000mより深い海でも
水温が上昇していることがわかりました。さらに、深層海流により南極の方
から水温が上昇していることもわかったそうです。このように、海が地球に
入ってくる熱を吸収してくれることによって、地球の急激な気温変化を
防いでくれています。海の重要性を改めて感じさせてくださいました。

最後に本日で、ユニバースは16周年を迎えることができました。
これも皆様のおかげです。何度でも見たくなるショーをお届けできるよう
精一杯頑張りますので、どうぞ宜しくお願いいたします。

投稿者 ライブショーアシスタント : 4月21日

2012年04月14日

4月14日@科学技術館

本日のライブショーでは伊藤哲也(国立天文台)が案内役を務め、
ゲストには野澤恵先生(茨城大学)にお越し頂きました。

まず始めに本日の星空をご覧いただき、金星や木星、土星などの
惑星や、しし座、おとめ座などの春の星座を紹介しました。

次に、「ライブ天体観測」ではシカゴのヤーキス天文台のビビアン
さんが撮影した土星、M3、M81、M82を紹介し、球状星団や渦巻き
銀河について解説を行いました。


saturn.png
図:土星
m3.png
図:球状星団(M3)
m81.png
図:ボーデの銀河(M81)
m82.png
図:葉巻銀河(M82)

「ゲストコーナー」では野澤先生から「最近の太陽についての話題」
としてお話しいただきました。野澤先生は4月16日からの科学技術
週間に合わせ、全国で配布されるポスター「一家に一枚『太陽』」
を製作されました。この「一家に一枚『太陽』」には5月21日の金環
日食の説明をはじめとして、最新の太陽の観測成果による太陽の
構造や現象についてや、太陽と私たちの関係についても記載されて
います。お客様にこのポスターを配布するとともに、概要について
ご説明いただきました。金環日食については目を傷めないための
観察方法
の注意点を強調されていました。日食の時間帯が通勤・
通学時間に当たりますので、見るのに夢中になって交通事故が
起こらないように、というお話もありました。金環日食日本委員会の
ウェブページ
もご覧ください。

このポスターは、様々な内容が含まれており、すべてを短時間で
説明していただくことはできません。ぜひ皆さんには、自宅の壁に
貼っていただき、じっくりと読み込んでいただきたいと思います。

科学ライブショー「ユニバース」では、毎週土曜日に
様々なコンテンツを用意しております。ご来館の際は、
ぜひお立ち寄りください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 4月14日

2012年04月07日

4月7日@科学技術館

本日の科学ライブショーユニバースは矢治健太郎(立教大学)を
案内役として、ゲストに今村剛さん(JAXA/ISAS)をお迎えして
お届けしました。

まず、「太陽系の姿」のコーナーでは太陽系内を飛び回りながら
惑星を太陽から近い順に紹介しました。3月から4月にかけての
金星と木星の位置関係や、満月となる今日の太陽、地球、月の
位置関係を確認しました。今回は日本ではなくサウジアラビアの
ジェッダに着陸し、星空の様子をお届けしました。緯度の違いによる
天体の見える位置の違いもみることができました。

「ゲストコーナー」では、JAXA/ISASの今村剛さんに金星探査機
「あかつき」についてお話いただきました。あかつきの今の状態と
これからの金星探査についての計画をご紹介いただきました。
メインエンジンの故障で出力の弱い姿勢制御用のエンジンで軌道に
乗せなければなりません。そのためになんと酸化剤を宇宙空間に
放出することで65kgものダイエットに成功しなんとか軌道に
乗せることが出来そうです。金星の公転軌道に近い軌道に乗った
あかつきが無事に金星の探査を行うことができるのか、2015年が
楽しみですね。

科学ライブショー「ユニバース」では、毎回違った内容を
お送りしていますので、お花見だけでなくシンラドームにも
お越し下さい。今の時期、近隣の桜も綺麗に咲いていますので
科学技術館までの行き帰りもお楽しみ頂けると思います。
皆様のご来場を心よりお待ちしております。

投稿者 ライブショーアシスタント : 4月 7日

2012年03月31日

3月31日@科学技術館

本日の科学ライブショーユニバースは大朝由美子(埼玉大学)が
案内役を務め、平松正顕さん(国立天文台)をゲストとしてお招きして
宇宙についてお届けしました。

まず、東京の夜空をご覧いただきました。今では街の光が明るすぎて
あまり星を望むことができませんが、100年程前にはたくさんの星が
見えたそうです。そのころに撮影された小惑星などの天体写真乾板が
最近国立天文台で見つかり、ライブショーで紹介しました。詳しくは
こちらをご覧下さい。また、3月26日に金星、
月、火星が並んで見えた様子も紹介しました。本日東京に吹いた強い
風や金星や火星に吹く風について画像と共に紹介しながら、太陽系の
惑星を巡り、銀河系に似た銀河や衝突した銀河など様々な銀河の姿を
俯瞰する宇宙旅行をしました。

「ゲストコーナー」では国立天文台の平松さんに「アルマ望遠鏡が
見る新しい宇宙の姿」というタイトルでお話していただきました。
望遠鏡には様々な大きさがありますが、大きな望遠鏡ほど視力が
よくなります。アルマ望遠鏡では直径が7mや12mのパラボラアンテナを
広い範囲にたくさん並べ、組み合わせて使うことで非常に大きな
アンテナの役割を果たします。そうしてアルマ望遠鏡は6000という
とてつもない視力を達成します。これだけの視力があると、例えば
銀河同士が衝突してできた濃いガスのかたまりの様子を細かく観る
ことができます。そこでは活発に星が誕生していると考えられおり、
星の誕生する現場を調べることができると期待されています。

「ユニバース」では毎週土曜日に最新の科学に触れられる様々な
コンテンツを週替わりで上演しています。皆様のご来場をお待ち
しております。

投稿者 ライブショーアシスタント : 3月31日

2012年03月24日

3月24日@科学技術館

本日のユニバースは野本知理(千葉大学)を案内役として、ゲスト
に曽根理嗣(よしつぐ)さん(ISAS/JAXA(JSPEC/JAXA兼務))を
お迎えしてお送りしました。

まず初めに「分子の世界」をご覧いただきました。温度が変化した場合、
食塩の結晶はどのようになるのでしょうか?ユニバースではそのような
リアルタイムのシミュレーションも紹介しております。気になった方は
ユニバースにお越し下さい!

次に、ヤーキス天文台と繋いで「ライブ天体観測」を行いました。
今日は地球の近くを通過した小惑星、星団の写真(M67)、黒眼銀河(M64)を
紹介しました。時間の都合でライブショーでの紹介はできませんでしたが、
超新星が見つかった銀河(M95)もここに紹介します。実際に地球の
裏側にある天文台の映像をご覧いただくということでお客様は
どよめいていました。


asteroid.gif
図:紹介した小惑星。画像中央の明るい星の下の動く点が小惑星である。
m67.png
図:かに座にある散開星団(M67)
m64.png
図:黒眼銀河(M64)
m95sn.png
図:M95に見つかった超新星。左が超新星が現れる前のM95、右が超新星が現れた後のM95である。緑の円の中の明るい点が超新星である。

その後、「重力の不思議」コーナーに移りました。ここでは、
もしも太陽がいきなり消滅してしまったら、また、もしも太陽が
いきなり太陽系に複数出現してしまったら、どうなるのかという
シミュレーションを行いました。驚きの動きをみることができます。
一度、ユニバースでご覧になってみてはいかがでしょうか。

最後の「ゲストコーナー」では曽根理嗣さんに「はやぶさ運用の
現場に立ち会って」というタイトルでお話いただきました。
曽根さんは太陽電池の研究をされてます。みなさんご存じの通り、
はやぶさは2003年に地球を出発し、2010年に無事帰還しました。
はやぶさの載せたカプセルがオーストラリアに着地する際、曽根さんは
電波方向探査を行なったそうです。電波方向探査とはカプセルが
発する電波を受信して、カプセルの着陸場所を見つけることを
言います。曽根さんはカプセルからの電波を受けるための
アンテナの1つを組み立てたそうです。
はやぶさ運用の臨場感のあるお話はとても新鮮で素敵でした。
現在、はやぶさ2の計画も進行中です。日本初のロケットである
ペンシルロケットがつくられてから50年あまりで、小惑星に
探査機を送り込み、回収するようにまでなった日本の科学技術の
力は目を見張るものがありますね。今後、はやぶさが持ち帰った
サンプルの解析結果や、はやぶさ2の打ち上げで様々なことが
さらなる発見のことを思うとわくわくします。今後に期待ですね!

科学ライブショーユニバースではいろいろな内容を用意して
毎週違った内容の上演をしております。皆様のご来場をお待ち
しております。

投稿者 ライブショーアシスタント : 3月24日

2012年03月17日

3月17日@科学技術館

梅の花も咲き始め、段々と春らしくなって参りました。
本日のライブショー「ユニバース」は案内役を亀谷和久(東京理科大)、
ゲストに内海洋輔さん(総合研究大学院大学)でお送りいたしました。

さて、今年の5月21日に金環日食があります。その金環日食の起こる
様子のシミュレーションをしました。皆既日食と金環日食の違いや
日食が毎月起こらない理由を皆様はご存じでしょうか?答え合わせは
ユニバースで。

今日の「ゲストコーナー」は総合研究大学院大学の内海洋輔さんを
お招きして「重力レンズでさぐる宇宙」という題でお話しいただきました。
私たちの目で見える星々、銀河の成分は全宇宙のたった5%しかなく、
他の95%はダークマター、ダークエネルギーというまだまだよく
分かっていないもので構成されいています。ダークマターは目には
見えませんが、重力のみがはたらく物質です。このダークマターを
通して銀河を見ると、まるでレンズを通したかのように銀河が
ひしゃげて見えます。これはダークマターの巨大な重力により光が
曲げられるためです。重力により光が曲げられることから、この現象を
「重力レンズ」と言います。この重力レンズがどこで起こるのかを
調べると、ダークマターの分布が分かります。このダークマターの
分布からダークエネルギーを研究し、宇宙の全ての成分を解明
することが内海さんの最終目標です。この重力レンズの研究では
ハワイのすばる望遠鏡とSuprime-Camというカメラを使って探査を
行なっていましたが、まもなく新しいHyper Suprime-Camという
今までの約10倍の視野を誇るカメラを導入し、5月中頃から観測を
開始するそうです。詳しくは こちらをご覧下さい。近いうちに新しい
研究成果を皆様にお知らせすることができるそうです。楽しみですね。

投稿者 ライブショーアシスタント : 3月17日

2012年03月10日

3月10日@科学技術館

本日のユニバースは伊藤哲也(国立天文台)を案内役として、
宇宙の話題についてお送りしました。

まずは本日の星空をご覧いただきました。冬の星空には冬の大三角の
一つを形成するオリオン座があります。オリオン座をつくる星の一つである
ベテルギウスはまもなく超新星爆発をするそうです。でも、間もなくって
どれくらいなのでしょうか。よく聞いてみると数万年以内ということらしい
です。天文学者は気が長いのかもしれませんね。

次に宇宙に飛び出してみました。ここでは地球と火星の位置などを
ご覧いただきました。実は、3月6日に火星と地球は最接近しました。
このような接近は2年2ヶ月ほどの周期で起こります。今回見逃して
しまった人は次の機会に挑戦してはいかがでしょうか。

続いてヤーキス天文台と中継を繋ぎ「ライブ天体観測」を行いました。
今回はM108の画像(北斗七星の近くに見える銀河)、M97の画像
(ふくろう星雲という惑星状星雲)、それからギャラッド彗星の
動画をご覧いただきました。


m108.png
図:北斗七星の近くに見える銀河(M108)
m97.png
図:ふくろう星雲
comet.gif
図:ギャラッド彗星

その後、宇宙散歩をお楽しみいただきつつ、金環日食やISSの紹介を
しました。来る5月21日に金環日食が起こります。東京でもご覧に
なれますので、ぜひご覧下さい。国立天文台のHPに詳細が
掲載されています。

二回目の上演ではサプライズゲストで鹿児島大学の半田利弘先生が
いらっしゃいました。「天の川を測る」というタイトルでお話しいただきました。
様々な方法がありますが、一番単純なのは1つ1つの星の距離を三角視差で
測ることなのだそうです。顔の前に人差し指を出して片目で指を見ます。
そのときに、指と顔との距離が近ければ近いほど、右目でみた指の位置と
左目でみた位置が異なって見えます。これが三角視差の原理です。
日本の電波望遠鏡VERAを使った精密測定で国立天文台と共同でこれを
調べているのです。さらに、変光星の観測結果も組み合わせて天の川銀河の
全体像を描き出しつつあるというお話でした。

科学ライブショーユニバースでは、いろいろな内容を週替わりで紹介しています。
はじめての方もそうでない方も来るたびに新しい発見があります。
ぜひ、ご来場下さい。

投稿者 ライブショーアシスタント : 3月10日

2012年03月03日

3月3日@科学技術館

本日の科学ライブショーユニバースでは野本知理(千葉大学)が
案内役を務め、お送りしました。

「分子の世界」では、身近な物質を拡大して、普段は見ることが
出来ない小さな世界を紹介しました。分子自身が色々な振動を
しています。それが一体どんな振動をするのかを紹介しました。
また、食塩の構造も拡大して見ました。同じイオンを近づけたり、
異なるイオンを近づけたりするとどうなるのか、実験しました。

「重力の不思議」では、もしも太陽系から太陽が消えたら、もしも
太陽が複数に増えたら、太陽系惑星の軌道はどのように変化するかを
それぞれ重力シミュレーションを用いて見ていただきました。
さらに、地球の公転の速さが現在よりも速くなったとしたら、
地球が太陽の周りを1周するのにかかる時間はどのように変化
するのかを皆様に予想して頂き、シミュレーションで変化を確か
めていただきました。

小さなお子様も大人の方も楽しめる上演を行っております。
毎週土曜日、ユニバースならではのプログラムをお送りしてますので、
ぜひご家族でシンラドームへ足をお運びください。
お待ちしております。

投稿者 ライブショーアシスタント : 3月 3日

2012年02月25日

2月25日@科学技術館

本日の科学ライブショーユニバースは矢治健太郎(立教大学)を案内
役として、宇宙の話題についてお届けしました。

まず、「太陽系の姿」のコーナーでは太陽系の惑星を順に紹介しました。
冥王星が惑星でない理由とは何なのでしょうか?気になった方は是非、
ライブショーにお越しください。また、火星と地球と太陽の位置関係に
ついても注目しました。実は、来たる3月6日に火星が地球に最接近します!
折角の機会なので、普段よりも明るく輝く火星の姿を見てみては
いかがでしょうか?

今度は地上に降りて今日の星空を眺めてみました。星空を眺めながら、
オリオン座などにある1等星や火星の位置などについて紹介しました。
夜の9時頃、東の空に明るく赤い星があれば、それは火星です。
そしてそのまま地球から飛び出し、はるか遠くまで宇宙旅行をしました。
普段、見えている星座が地球から離れるほど形が崩れていく姿に会場が
どよめきました。

続いて、ヤーキス天文台と中継をつないで「ライブ天体観測」を行いました。
ここでは、ビビアンさんに撮ってもらった小惑星の映像、オリオン
大星雲(M42)、アンドロメダ銀河(M31)、さんかく座の渦巻銀河(M33)を
紹介しました。それぞれに特徴があって、興味深いものでした。


asteroid.gif
図:小惑星帯の小惑星
m42.png
図:オリオン大星雲(M42)
m31.png
図:アンドロメダ銀河(M31)
m33.png
図:さんかく座の渦巻銀河(M33)

最後に宇宙の果てから地球まで天体散歩を楽しみました。

科学ライブショーユニバースでは、毎週さまざまなコンテンツを用
意しております。皆様のご来場をお待ちしております。

投稿者 ライブショーアシスタント : 2月25日

2012年02月18日

2月18日@科学技術館

本日の科学ライブショーユニバースは野本知理(千葉大学)が
案内役を務め、お送りしました。

「分子の世界」では、誰もが見たことのある、身近な物質を
構成している分子の世界を紹介しました。食塩に注目し、
イオンの数を変化させたらどうなるか?や、温度を変化させたら
どうなるか?など説明しました。案内役の問いかけに小さな
お客様がとても元気に答えてくださり、にぎやかに進んで
いきました。

「重力の不思議」では、太陽系について説明しました。
もしも太陽系に太陽と同じ重さの星が突然現れたとき、太陽系は
どうなってしまうでしょうか。クイズ方式でお客様に答えて
いただきながら、シミュレーションをしました。

太陽と同じ重さの星が現れたら太陽系がどうなって
しまうのか、ぜひご来場になり確かめてみてください!
お待ちしています。

投稿者 ライブショーアシスタント : 2月18日

2012年02月11日

2月11日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、案内役を片岡龍峰(東京工業大学)が
務め、ゲストに諸澤正毅さん(日建協)にお越しいただきました。

まず3Dメガネを利用して、オーロラ映像を立体視でご覧いただきました。
また、磁気嵐の赤いオーロラや宇宙ステーションから撮影されたオーロラも上映し、
お楽しみいただきました。

次に、「ライブ天体観測」のコーナーではヤーキス天文台とインターネットで
繋ぎ、送っていただいた画像を元に、生で解説しました。地球のすぐ近くを
通った小惑星“エロス”、木星の最も大きな月である“ガニメデ”、銀河系の中で
約1000年前に星が爆発してできた”かに星雲”、そしてスターバースト銀河M82
を紹介しました。


eros.gif
図:小惑星エロス
jupiter.png
図:木星とその衛星ガニメデ
M1.png
図:かに星雲
M82.png
図:スターバースト銀河M82


また、今日の科学技術館からの星空を見ていただき、北極星や木星などの位置を
確認しました。そこから離陸し宇宙の果てまで旅をし、3Dでの宇宙旅行
満喫しました。

最後に「ゲストコーナー」では、日建協の諸澤さんから「くらしを支える建設の
しごと」をテーマにお話しいただきました。羽田空港や海ほたる、東京ディズニー
ランドなどの地上の建物のほか、地下鉄や発電所など地下の施設が建設されている
様子をクイズや動画を交えてご紹介いただきました。建設は私たちの豊かで便利な
くらしを守り支える役目を果たしているということを再認識しました。まだ記憶に
新しい東日本大震災のように、日本は地震や台風をはじめ災害のとても多い国です。
このような災害から命を守ることも、建設の重要な役割だとご紹介いただきました。

科学ライブショー「ユニバース」では、毎週土曜日に様々なコンテンツを用意して
おります。科学技術館へご来場の際は、ぜひお立ち寄りください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 2月11日

2012年02月04日

2月4日@科学技術館

本日のライブショーでは伊藤哲也(国立天文台)が案内役を務め、
主に宇宙の話題をお届けしました。

はじめに、本日の夜空の様子を紹介いたしました。沈みゆく秋の
四辺形を始め、冬の星空、しし座とそのしっぽのあたりに輝く火星を
紹介しました。次に、地球を飛び出し、本日の太陽、月、地球の
並びをシュミレーションしました。5月21日に起こる金環日食の
際の太陽、月、地球の位置関係も表示し、観察方法や注意点などを
紹介しました。その後、宇宙空間の果て、137億光年先の世界までの
宇宙旅行を体験していただきました。

「ゲストコーナー」では東京大学宇宙線研究所の宮原ひろ子先生に
お越しいただき、「太陽活動と天気」という題名でお話をして
いただきました。太陽の活動が活発な時に表面に現れる小規模な
爆発はフレアと呼ばれます。そこからは太陽風と呼ばれる高い
エネルギーの粒子が大量に吹き出します。これが地球のバリアと
なっている地磁気にぶつかると、北極や南極ではオーロラを見る
ことができます。この太陽風は天気と関係があることが分かって
きました。宇宙ではとても重い星が死んだ時に起こる超新星爆発に
よって非常にエネルギーの高い放射線が大量に飛んでいます。
それらは地球にも降り注ぎます。太陽風はこの放射線から地球を
守ってくれています。実はこの太陽風が弱まると地球に降り注ぐ
放射線の量が増え、天気が悪くなるかもしれないことが近年
分かってきました。今後は太陽の活動をみることで天気予報が
できるようになるのかもしれません。

最後に昨年の11月まで日本の古川宇宙飛行士が滞在していた国際宇宙
ステーションも紹介しました。今年6月からは星出宇宙飛行士が滞在
することになっています。

科学ライブショーユニバースでは、毎週さまざまなコンテンツを用意して
おります。皆様のご来場をお待ちしております。

投稿者 ライブショーアシスタント : 2月 4日

2012年01月21日

1月21日@科学技術館

本日は野本知理(千葉大学)が案内役でお送りいたしました。

「分子の世界」では水やアルコール、塩などの身近な物質を作っている
小さな小さな世界をご覧いただきました。小さな世界ですが、たくさんの
原子から出来ている物質のシミュレーションをご覧いただくと、
「すごーい!」「大きい!」などお客様からの声が聞こえました。

「重力の不思議」では先ほどの小さな世界とは打って変わって太陽系の
お話です。太陽系名前当てクイズを行いました。ここでもシミュレーションを
使い、もしも太陽が消えてしまったら周りの惑星はどう動くのか、もしも
太陽と同じ質量を持つ星が増えたら周りの惑星がどう動くのかを予想し、
動かしてみました。小さなお子様もとてもおもしろかったようです。

どんな小さな世界が広がっているのか、太陽が消えてしまったら
周りの惑星がどう動くのか実際にご覧になってみませんか?

投稿者 ライブショーアシスタント : 1月21日

2012年01月14日

1月14日@科学技術館

本日のユニバースでは矢冶健太郎(立教大学)が案内役を務め、
西塚直人さん(JAXA/宇宙科学研究所)をゲストとしてお迎えしました。

「太陽系の姿」では、太陽系内の惑星をそれぞれ解説し、日本から
見える冬の星座や冬の夜空に輝く一等星の紹介を中心に星空案内を
しました。その後は、地球から300光年離れたところから星座を
見るとどのように見えるのか観察しました。

「ライブ天体観測」では、ヤーキス天文台のビビアンさんとSkypeで
ビデオ通話をつなぎました。残念ながらヤーキスが雪だったため、
本日撮影した写真を紹介することはできませんでしたが、以前に
撮影された天体写真を紹介しました。木星とその衛星、オリオン
大星雲、銀河のNGC7331とM51をご覧いただきました。


Jupiter1.jpg
木星とその衛星
Orion_nebula.jpg
オリオン大星雲
NGC7331.jpg
NGC7331
M51.jpg
M51 (子持ち銀河)


「ゲストコーナー」では、「宇宙からみた太陽〜『ひので』衛星による
太陽観測〜」というタイトルでお話していただきました。「ひので」
衛星によるX線で観測されたコロナや、可視光で観測されたプロミネンスや
黒点の動画を使って、太陽観測の最新の結果を説明していただきました。
また、ドームいっぱいに広がる太陽のムービーをご覧頂きました。
今後どのような新しい発見があるのか注目しています。

新しい画像や映像を用いて最新の科学を毎週紹介しています。
ぜひ足を運んで最新の宇宙について学んでみませんか?

投稿者 ライブショーアシスタント : 1月14日

2012年01月07日

1月7日@科学技術館

ハーイ、ニュートリノ!

本日の科学ライブショー「ユニバース」では案内役を野本知理(千葉大学)が務め、
ゲストに黒ラブ教授さん(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)をお迎えしました。

まず最初に、水、酢酸、エタノール、砂糖、食塩の立体構造をご覧いただき、その後に
食塩の温度を上げたり下げたりしてどうなるのかをシミュレーションしました。温度を
変えると食塩の状態はどうなるのでしょうか?気になる方は「ユニバース」にお越し
下さい。

次に、太陽系のコーナーに移りました。このコーナーでは、もしも太陽系から太陽が
無くなってしまったら?また、もしも太陽系に複数の太陽が出来てしまったら?という
シンラドームならではのシミュレーションをご覧いただきました。まだご覧になった
ことのない方、ぜひお越し下さい。

最後の「ゲストコーナー」では「ハーイ、ニュートリノ!」の挨拶から始まり
黒ラブ教授さんによるコントライブをご覧いただきました。理系ネタのコントはとても
新鮮で、会場には笑いの渦が起こりました。知的理系知ったかぶり学など、とても
面白いネタが盛りだくさん!黒ラブ教授さんの理系コントライブを期に、これから
理系に興味を持ってくださる方が沢山増えていく事を切に願っています。
「ハーイ、ニュートリノ!」これからの黒ラブ教授さんに要注目ですね!
れっつフレミング。
P1073242.JPG

科学ライブショー「ユニバース」では、様々な分野でご活躍中のゲストをお呼
びしています。科学技術館にお越しの際は、ぜひお立ち寄り下さい。

投稿者 ライブショーアシスタント : 1月 7日

2011年12月24日

12月24日@科学技術館

Merry Christmas!!
本日の科学ライブショーユニバースでは案内役を片岡龍峰(東工大)が
務め、クリスマス特番をお送りいたしました。「全国オーロラ講演会2011」
として、オーロラを特集しました。案内役がアラスカで撮影してきた
オーロラ映像を始めに紹介し、オーロラのできかたや発生するために
必要なものを紹介しました。

その後、オーロラの発生予報をし、アラスカとライブ中継を行い、リアル
タイムの画像をご覧頂きました。残念ながら、前日の大雪で観測ドームに
雪が積もり、観測しづらくなっていたために、オーロラの姿をとらえることは
出来ませんでした。

さらに、地球以外の惑星ではオーロラは見えるのか?というクイズを行い、
たくさんのお客様にお答えいただきました。地球のオーロラは植物が
たくさん生み出してきた酸素に由来しているため、緑色をしています。
では他の惑星ではどんな色をしているのでしょうか?答えはユニバースで!
そして宇宙の果てである137億光年の距離までの宇宙旅行をし、
地球へと帰ってきました。

アラスカで撮影された美しいオーロラの映像をクリスマスの音楽にのせて
お楽しみいただき、終演となりました。

本年のライブショーは本日で最後となります。
来年もさまざまなコンテンツを用意しておりますので、是非ともご来場ください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 12月24日

2011年12月17日

12月17日@科学技術館

日の入りが段々早くなりましたね。
もうすぐ冬至です。

本日は最新の天文ニュースを中心に、案内役、大朝由美子(埼玉大学)が
お送りしました。先週の皆既月食は皆さんご覧になられましたか?本日は
その皆既月食の写真を振り返りながら始まりました。

星を輝き方で大きく2種類に分けると、恒星・惑星となります。星の一生を
すばる望遠鏡などで捉えた最新画像と共に説明しました。冬の星空の
中にある、オリオン座・おうし座・ぎょしゃ座では星が誕生するところから
最期の姿までの一生をたどることができます。

次に太陽系の惑星や衛星を、地球外生命の観点から紹介していきました。
太陽系の外にも惑星はあると思いますか?最近ケプラー22bという
系外惑星が発見されました。このケプラー22bはケプラー22という
恒星の周りをまわる惑星で、地球の約2〜3倍の大きさをしています。
また密度から、木星よりも地球に近い惑星であることが分かりました。
恒星からの距離も、地球とよく似ています。残念ながら、水などは
まだ発見されていませんが、これからの観測で見つかるかもしれません。

最後に、ハワイのすばる望遠鏡などで発見した遠方銀河のお話をしました。
このライブショーでは、皆様に137億光年の広がりをもつ宇宙をご覧
いただいていますが、今回発見された銀河は、実際に観測で姿を捉えた
最も遠い天体の一つ(129億光年)です。宇宙が誕生してまだ間もない
頃の銀河の姿が、この銀河から分かるかも知れません。
今後の研究成果が待ち遠しいですね。

投稿者 ライブショーアシスタント : 12月17日

2011年12月10日

12月10日@科学技術館

本日のサイエンスライブショー「ユニバース」は案内役が野本知理(千葉大学)、
ゲストとして国立天文台の平松正顕さんにお越しいただきました。

まずはじめに、「分子シミュレーション」をご覧いただきました。私たちの生活に
関わりの深い、水、エタノール、酢酸、スクロース、塩化ナトリウムについて
構造を紹介し、コンピュータ上で温度を変化させ、分子の動きの変化を観察
しました。

本日の「ライブ天体観測」では、アメリカ・シカゴのヤーキス天文台と電話で
繋ぎ、ビビアンさんから送って頂いた木星とその衛星、M65の銀河の画像を
紹介しました。


jupiter.png
図:木星とその衛星
m65.png
図:M65 渦巻銀河

最後に、「ゲストコーナー」では、国立天文台の平松さんから「アルマ望遠鏡、
いよいよ始動」というタイトルでお話をいただきました。アルマ望遠鏡は、
日本だけでなく台湾やアメリカ、欧州と協力して、チリを舞台に進行している
プロジェクトです。一般的に、望遠鏡は大きければ大きいほど、視力が
良くなると言われています。アルマ望遠鏡は66台の電波望遠鏡からなり、
それらをコンピュータで接続することで従来の電波望遠鏡の約100倍の視力や
感度が達成されます。アルマ望遠鏡は最大で直径18km(山手線の直径に相当)の
望遠鏡に相当する視力を得ることができ、これによって今後30年間で
「銀河はどのようにしてできるのか」「惑星はどのようにしてできるのか」
「生命のもとになる物質は宇宙にあるのか」などが明らかになることが
期待されているそうです。今後の動向に、注目していきたいと思います。

サイエンスライブショー「ユニバース」では、毎週様々なプログラムを
お送りしています。科学技術館にお越しの際は、ぜひ足をお運び下さい。

投稿者 ライブショーアシスタント : 12月10日

2011年12月03日

12月3日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は矢治健太郎(立教大学)
を案内役に上演いたしました。

「ユニバース」では現在、そして過去や未来の太陽系の姿を見る
ことができます。昨日、12月2日は上弦の月だったこと、来週の
10日には皆既月食が見られることを紹介しました。

12月になり冬の寒さを感じるようになりましたが、ここでは寒さに
震えることもなく、星空を楽しめます。
オリオン座のベテルギウス、リゲル、おうし座のアルデバラン、
ぎょしゃ座のカペラ、ふたご座のポルックス、こいぬ座のプロキオン、
おおいぬ座のシリウス、りゅうこつ座のカノープスなどの1等星
でにぎわう冬の夜空を紹介しました。カノープスは南の地平線
近くにあるので東京からは見づらいのですが、鹿児島など緯度が
低い場所ではよく見えるようです。また、これらの冬の1等星の
実際の距離の違いも宇宙から確かめました。

本日は午前中は雨、午後も曇りという天気でしたが、「ユニバース」
を見ていただいた方には本日の星空や太陽の姿などを楽しんで
いただきました。

投稿者 ライブショーアシスタント : 12月 3日

2011年11月26日

11月26日@科学技術館

本日のユニバースでは伊藤哲也(国立天文台)を案内役とし
て、ゲストには豊田太郎さん(東京大学大学院総合文化研
究科広域科学専攻)をお迎えしてお送りしました。

「太陽系の姿」では、東京から見える夜空をご覧頂
いた後、地球の外へと飛び出してみました。太陽系の内側
から外側へと惑星を順に巡り、宇宙の果てまで散歩をして
地球まで再び戻ってきました。
ところで、太陽と地球はどの位大きさが違うのでしょうか?
「実感太陽系」ではゴムボールを太陽に見立てると
太陽系がどれぐらいの大きさになるか紹介しています。
予想外の結果に会場にどよめきが起こりました。宇宙の
大きさを実感できます。

本日の「ゲストコーナー」は「細胞のように増える物質、細胞
のように動く物質をつくる」というテーマでお送りしまし
た。生命、細胞とは何なのでしょうか?
一年前アメリカにて、細胞からDNAを抜き取り、替わりに
人工のDNAをいれた細胞が誕生したそうです。そして、その細胞を
増殖させる実験が行われ、成功しました。これだけでも驚き
なのですが、本日お越し頂いた豊田さんの所属している研究チームでは
細菌の中身をそのままに、細胞膜を人工の膜に替えたり、
人工の膜そのものを増殖させたりする実験をし、成功しました。
また別の人工膜では、中身のない膜であるのにアメーバの
ように動いてしまいます。現在、豊田さんはそれの増殖の研究に
取り組んでいます。
生命体ではないのに増殖したり運動したりしてしまうなんて
不思議ですよね。このまま人工多細胞なども作れてしまうの
でしょうか!?今後の人工細胞の研究に期待です。

最後に、宇宙ステーションについて紹介しました。宇宙
ステーションは東京からも見ることができます。見える
日時はこちらから調べることができます。
こうして本日のユニバースは終演となりました。

投稿者 ライブショーアシスタント : 11月26日

2011年11月19日

11月19日@科学技術館

本日のユニバースは大朝由美子(埼玉大学)を案内役として、
ゲストには坂井南美さん(東京大学)を迎えてお送りしました。

「太陽系の姿」のコーナーでは、東京から見える夜空を眺めた後、
地球の外へと飛び出してみました。太陽に近い内側の惑星から
順に惑星を巡り、その中で探査機により撮影された火星の風景、
および木星のエウロパや土星のエンケラドスといった衛星に
ついて、生命の観点から液体の水という視点から見ていきました。
最近地球に接近した小惑星を含め、小惑星帯や太陽系外縁天体の
話題にも触れながら太陽系を概観し、星や惑星がどのように
誕生するのか、ということにふれたところで、
ゲストコーナーへと移っていきます。

本日の「ゲストコーナー」は「化学の眼で見る星の誕生」という
テーマでお送りしました。これまで「有機分子」というものは
生命が作ったものだと考えられていましたが、実は生まれて
間もない赤ちゃん星にも存在し、赤ちゃん星の周りで「自然」に
作られていた、という最新のお話を聴くことができました。
しかし、この有機分子を持たず、代わりに鎖状炭素を持つ
赤ちゃん星も確認されています。それでは私たちのいる太陽系の星、
太陽はどちらの星だったのでしょうか?私たち生命の由来である
有機分子がいつできたのでしょうか?様々な謎が今後の研究で
分かるかもしれません。

なお、この研究には世界中の様々な大型電波望遠鏡が用いられ、
日米欧の国際プロジェクトでチリに建設中のALMA電波望遠鏡が、
この秋から部分的に運用が開始されました。夢の電波望遠鏡
ALMAを使って、太陽系や生命の歴史により深く迫れる日も
そう遠くはないでしょう。

ゲストコーナーの後には、地球へと戻っていって、もう一度
地球を眺めてみました。太陽系には様々な惑星がありますが、
その中でも地球ほど色彩豊かな星はありません。今のところ、
生命の存在する星もまた、この地球のみです。
私たちの生まれたこの地球の美しさを感じながら、本日の
ユニバースは終演となりました。

投稿者 ライブショーアシスタント : 11月19日

2011年11月12日

11月12日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、案内役を矢治健太郎(立教大学)が
務め、ゲストには世界化学年にちなんで佐藤健太郎さん(東京大学大学院
理学系研究科化学専攻)をお迎えして上演いたしました。

まず、「太陽系の姿」を見て惑星を紹介しました。昨日はあいにく天気は良くなかった
のですが、地球と月、そして太陽の位置関係から昨日の月が満月であることが
わかりますね。また、今日の日本時間9時に撮影した太陽の画像を紹介しました。
太陽にある黒点が多いと、太陽活動が活発なことを示しています。今日の写真には
大きな黒点群が、4,5個見えているので活発なことがわかります。太陽の撮影には
地上の望遠鏡や、地球の周りを回る人工衛星「ひので」などを用います。その後は
科学技術館に着陸し、今夜の星空をギリシャ神話をお話しながら紹介しました。
ギリシャ神話と星座を対応させながら見ていくと、とてもおもしろいですね。

次に、「ライブの天体観測」です。今日は、シカゴ天文台のビビアンさんからM29、SSCyg、
木星の画像を送っていただきました。シカゴ天文台はライブ天体観測時、極寒
だったようです。M29ははくちょう座の散開星団で若い星の集まりです。SSCygは、
はくちょう座の変光星です。変光星とは名前の通り明るさが変わる星です。2枚の
写真を見比べると一ヶ月で明るさがだいぶ変わっていることが分かります。最後に
木星です。今日の木星はガリレオ衛星が3つ(イオ、エウロパ、ガニメデ)見えています。
残念ながら、カリストは見えません。


SSCyg_dim_bright.jpg
図:SSCyg

jupiter20111112_2hours.jpg
図:木星とその衛星

最後に「ゲストコーナー」では、「宇宙へつなぐ炭素のかけ橋〜カーボンナノチューブの
作る未来〜」と題して、軌道エレベーターのケーブルの素材に適しているカーボン
ナノチューブについて説明していただきました。みなさん、宇宙に行ってみたいですか?
現在、宇宙に行くには莫大なお金がかかります。なぜならば、宇宙に行くための
ロケットは、秒速11.2kmといった超高速で地球から出て行かなければなりません。
そのためには、莫大な燃料が必要になります。そして、環境にも良くありません。
そこで考えられたのが、軌道エレベーターです。軌道エレベーターとは衛星を打ち
上げて、そこから地球にケーブルを垂らし、荷物などを上げ下げするといったものです。
これにかかる費用はロケット打ち上げの500分の1ほどと考えられ、環境にも
優しいです。とても画期的な方法ですが、問題はケーブルの素材です。地球の重力や
遠心力に耐えるためには、鋼鉄の10倍以上の強度が必要になります。そこで
考えられるのが、カーボンナノチューブです。これは、多数の炭素でできている、
細長いチューブです。炭素の結合は最も強く、かつ六角形にすることで強固に
なります。しかし、全て六角形だけからできた完璧なチューブを作ることは難しく、
五角形や七角形を含んでしまうことが問題です。もし、完璧なカーボンナノチューブを
作ることができれば、軌道エレベーターも実現するかもしれません。ちなみに最近、
少量の水を加えることで、数个旅睇兵舛淵ーボンナノチューブを作ることができた
ようです。みんなが気軽に宇宙にいけるようになるのも近いかもしれませんね。

投稿者 ライブショーアシスタント : 11月12日

2011年11月05日

11月5日@科学技術館

今年は世界化学年。キューリー夫人のノーベル化学賞受賞から100年目です。科学ライブショー「ユニバース」でも世界化学年に併せて、また11月はキュリー夫人の誕生月ということもあり、本日は化学の研究者である東京大学大学院の竹澤悠典先生をゲストにお呼びして、化学の話を中心としてお送りしました。

まず今日の案内役の野本知理(千葉大学)から、「分子の世界」と題して、水、酒(エタノール)、酢(酢酸)、砂糖(スクロース)、塩(塩化ナトリウム)など身近にある色々な分子の様子をご紹介しました。立体視できるシミュレーションを活用して、塩の温度変化や塩素とナトリウムの引き付け合いなど、分子の様々な挙動をご覧いただきました。

「ゲストコーナー」では竹澤先生から「人工DNAをつくる」というテーマでお話をいただきました。“生物をつくる設計図”とも言われるDNAですが、この2つの鎖が絡み合った構造が分かったのは今からわずか60年程前のことだそうです。竹澤先生は、天然のDNAでは水素によって繋がっている部分を、金属によって代替することで人工のDNAをつくれないかを研究されているとのことでした。
これが実現すれば、生物の仕組みを詳しく解明できたり、DNAを使った電線などナノテクノロジーへと応用できたりと、将来の可能性が広がっていくかもしれません。

今度はより広い世界である宇宙のシミュレーションも行いました。私たちの住む星・地球を含む太陽系から「突然太陽がなくなったらどうなるの?」「太陽系に太陽が増えたら?」といった疑問をご来場の方々にご参加いただきながら実験しました。

今月「ユニバース」では世界化学年企画ということで、化学の研究者をゲストとしてまだまだお招きすることになっています。また、週ごとに案内役が変わり、週替わりのプログラムを用意しております。

科学技術館にご来場の際は、お誘いあわせの上、ぜひ足をお運びください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 11月 5日

2011年10月29日

10月29日@科学技術館

もう秋も深まり紅葉が見え始める季節となりました。
夜空も、ペガスス座などの秋の星座が見え始めていますが、
実はまだ夏の星座も見えているのです。ご存じでしたか?

今回の科学ライブショー「ユニバース」は案内役を
伊藤哲也(国立天文台)でお送りしました。本日は
地上から見える今夜の星空の紹介をした後、地球を
飛び出てこの地球を含む太陽系の惑星の簡単な説明を
していきました。実感太陽系コーナーでは、太陽系を
200億分の1に縮小し、太陽の大きさを電球に例え、
惑星の大きさと位置をお話ししました。電球程の
太陽・・・地球はどれほどの大きさになるでしょうか?
答えはユニバースで!

ALMAという望遠鏡をご存じでしょうか。南アメリカのチリ、
標高5000mという高さにある電波望遠鏡のことです。直径が
12mと7mのものがあります。この望遠鏡は宇宙からやってくる
電波を調べることができます。電波で一体何が分かるのか、
と思う方もいらっしゃるかと思いますが、実は星が生まれる
ときに必要な星雲の存在が電波で分かるのです。この
望遠鏡によって、この太陽系の太陽と惑星がどうやって
生まれたのかがはっきりと分かるかもしれません。

さて、現在タイの大洪水のニュースが連日放映されていますが、
そのタイを国際宇宙ステーション(ISS)と人工衛星Terra
から撮影した写真を、今回紹介しました。タイの様子を
こちらに紹介します。写真の緑色の部分が森林帯、黒色の
部分が水を表しています。

空から地球を撮ると一目瞭然ですね。では今度は私たちが空を
見上げてISSを見てみませんか?11/3の18時頃にISSが東京の
上空を通過します。また5日も見頃です。どちらも休日です
ので、ぜひ空を見上げて見てください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 10月29日

2011年10月22日

10月22日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、案内役に野本知理
(千葉大学)でお送りしました。

まず、「ミクロの世界」をご覧いただきました。主に塩化ナトリウムの
結晶について紹介しました。ナトリウムイオンと塩化物イオンが
交互に並んだ結晶構造やそれらの熱運動を見ました。イオンを立て
続けに区画の中に入れていくとどうなるかというシミュレーションも
行い、視覚的に体感しました。また、温度が変わってしまうと
結晶構造どうなるのでしょうか?リアルタイムのシミュレーションで
みなさんに楽しんでいただきました。見てみたいと思われた方は
ぜひ科学技術館へお越し下さい。
ところで、結晶とは何でしょうか?結晶とはずらして移動させると
ぴったり重なるような、周期的な原子の並び方のことを言います。
30年くらい前までは、原子はぐしゃぐしゃに並んでいるのでなければ
必ず周期的になっているといわれていましたが、先日ノーベル化学賞
受賞されたDan Shechtmanさんによって、周期的でないのに秩序の
ある構造を持つ物質が発見されました。これを準結晶と呼びます。
ミクロの世界は普段実感できない世界であるため、皆さん熱心に聴き
入っていました。

次に「ライブの天体観測」を行いました。シカゴのヤーキス天文台の
ケビンさんに木星,M82,M57,M2の写真を送っていただき紹介しました。


jupiter.png
木星
m2.png
M2球状星団
m57.png
M57環状星雲
m82.png
M82葉巻銀河

科学ライブショー「ユニバース」では、様々な分野でご活躍中の
ゲストをお呼びしています。科学技術館にお越しの際は、ぜひ
お立ち寄り下さい。

投稿者 ライブショーアシスタント : 10月22日

2011年10月15日

10月15日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、案内役に戎崎俊一(理化学研究所)、
ゲストにカール・ペニーパッカーさん(米、ローレンス・バークレー国立研究所)を
生中継でお迎えして特別番組「ノーベル物理学賞」を上映しました。

今年のノーベル物理学賞は「遠方の超新星の観測により宇宙膨張が加速して
いることを発見した」サウル・パールミュッターさんに授与されました。カールさんは
サウルさんの先生で、30年にわたって超新星による宇宙膨張観測を行いました。
今回は、サウルさんの研究内容を説明していただきました。

超新星とは、ある種の星が一生を終える瞬間に起きる爆発現象のことです。
超新星は1つの銀河につき100年に1度くらい起こる、宇宙で一番大きくて、華麗な
爆発です。その明るさは銀河(太陽のような星が1000億個集まっている)と同じ
ぐらい明るいものです。超新星のうちIa型と呼ばれるものは爆発を起こすときの
重さが決まっているため、どれも同じ明るさになります。地球から見えるIa型
超新星のみかけの明るさを測定することで、地球との距離を正確に測定する
ことができます。カールさんは超新星を観測するために自動撮影する望遠鏡を
発明し、皆が使えるようにしました。

宇宙膨張の加速を証明したのは、ハッブル図と呼ばれる縦軸に超新星の明るさ、
横軸に超新星までの距離(赤方偏移)をとったグラフです。宇宙が加速膨張して
いない場合の計算から求められる超新星の明るさよりも、実際の観測結果は
暗いことが示されました。このことから、Ia型超新星が加速しながら遠ざかって
いることがわかりました。この結果をもとに宇宙の構成を求めるとダークマターが
約25%、水素・ヘリウムが約4%、ダークエネルギーが約70%となります。ダーク
エネルギーはまだ何かが全く分かっていないものであるため、まだまだ宇宙は
分からないことだらけです。

今回はノーベル物理学賞特別講演をお送りしましたが、科学ライブショー
「ユニバース」では毎回様々内容の上映を行いますので、また足をお運びください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 10月15日

2011年10月08日

10月8日@科学技術館

本日の科学ライブショー「ユニバース」では、案内役に片岡龍峰、ゲストに
糸谷哲郎さんをお迎えしました。

まず、世界ではここでしか見られないという立体視でのオーロラをご覧いただき、
その美しく神秘的な世界をご堪能いただきました。

「ゲストコーナー」では「将棋と直感」というタイトルで、プロ棋士の糸谷さんに
お話しいただきました。話題の中心はコンピュータ将棋についてでした。
「コンピュータ将棋は基本的に全幅検索をする(全ての手を考える)ため、
手数の選択肢が少なくなる終盤では敵わない」「これからコンピュータの
速度が速くなれば、さらに強くなっていくだろう」「10年以内にトップの
プロ棋士と互角に戦えるのではないか」などと語られていました。一方、
コンピュータにはない人間の強みもあり、「選択肢の多い序盤では、直感で
候補を絞れる人間の方が有利」と仰っていました。“読みではなく直感で
勝負”、“新しいアイデアを生み出せる”というコンピュータにはない人間の
特徴は、将棋以外の他分野においても言えると思います。現役プロ棋士の
言葉には説得力があり、みなさん熱心に聞き入っていました。

次に、「ライブ天体観測」を行いました。シカゴのヤーキス天文台のケビンさんに
木星、M82、M57、M39の写真を送って頂き、紹介しました。最後に、地球から
宇宙へ飛び出しオーロラの秘密などを解説しながら、宇宙旅行を行いました。
オーロラ発生の条件は「太陽風」「地磁気」「大気」だそうです。それぞれが
太陽系外からの放射線の第1、第2、第3バリアだそうです。

科学ライブショー「ユニバース」では、様々な分野でご活躍中のゲストの方を
お呼びしています。科学技術館へお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。


M57.png
図:M57環状星雲
M82.png
図:M82葉巻銀河

投稿者 ライブショーアシスタント : 10月 8日

2011年10月01日

10月1日@科学技術館

本日の科学ライブショーでは、立教大学の矢治健太郎が案内役を
務め、ゲストに国立天文台研究員の加藤成晃氏をお迎えしました。

はじめに、太陽系内の惑星たちを紹介しました。最近になって
研究成果が発表された水星探査機「メッセンジャー」による
観測結果など、最新のトピックも紹介しました。

「ゲストコーナー」では、「踊るブラックホールの大気〜ブラック
ホールのポリリズムの発見!〜」と題し、天の川銀河の中心に
ある巨大なブラックホール「いて座A*」についてお話して
いただきました。この巨大ブラックホールは8キロパーセク
(太陽−地球間の16億倍)という遠い世界の話ですが、近年の
研究によって色々と分かってきているそうです。「いて座A*」
のまわりにはガスの円盤があり、電波の観測からその円盤に
ポリリズム(複数のリズム)を持つ振動が見つかりました。
その振動数比は整数比であり、ブラックホールの重要な性質の
一つです。この現象はスーパーコンピュータによる計算でも
示されているそうです。先月の天文学会で記者発表された
ばかりの最新の研究結果でした。

最後に、天の川銀河を飛び出して宇宙の果てまで旅し、再び私
たちの星・地球まで帰ってきました。

科学ライブショーユニバースでは様々なゲストをお招きして先端
科学をはじめ、様々な話題について分かりやすく解説して
いただいています。科学技術館へご来場の際はぜひ足をお運び下さい。

投稿者 ライブショーアシスタント : 10月 1日

2011年09月24日

9月24日@科学技術館

本日は、立教大学の矢治健太郎を案内役に上演しました。
いつものように、太陽系の惑星を水星から順番に説明しました。
特に火星がなぜ赤く見えるのか、木星の自転は何時間なのか
という話をクイズも交えてお話しました。太陽の最近の活動状況も
ひのでの映像を交えて紹介しました。加えて、ここ数日話題に
なっていて上演直前に大気圏に再突入したアメリカの人工衛星
「UARS」の紹介もしました。

「ライブ天体観測」では、小惑星「Shimizumasahiro」、
木星や銀河の写真を紹介しました。「Shimizumasahiro」は、
病院に設けられた天文台としては日本で最大のものをお持ちの
シミズ院長にちなんで付けられたそうです。

ちなみに皆さんは「仮面ライダー」という名前の小惑星がある
のをご存じですか?


NGC134.png
図:紹介した銀河 NGC134

NGC151.png
図:紹介した銀河 NGC151

shimizu.gif
図:小惑星「Shimizumasahiro」。動いている点が「Shimizumasahiro」。

投稿者 ライブショーアシスタント : 9月24日

2011年09月17日

9月17日@科学技術館

本日の科学ライブショーではJAXAの亀谷和久が案内役を務め、
ゲストに東京大学生産技術研究所の石田忠氏をお迎えしお話し
していただきました。

はじめに、迫力ある立体映像をとおして地球から近い太陽系内の天体
紹介いたしました。続いて、重力シミュレーションソフトを
用いて、太陽が突然2つ増えたら、などの実際には起こり得ない
場合の実験を行いました。その後は、太陽系を離れ、はるか
彼方の銀河の世界をご覧いただきました。途中、肉眼で見える
最も遠い天体であるアンドロメダ銀河の画像も紹介しました。

「ゲストコーナー」では、東京大学の石田忠氏を迎え「原子サイズの
もの作り」と題してお話をしていただきました。全ての物体を
構成する粒子である「原子」は非常に小さいものであり、
「原子サイズのもの作り」は1mの10億分の1という小さなサイズの
世界で行われます。人間の体内にある細胞の大きさよりもずっと
小さな世界です。

少し難しそうな原子の世界ですが、ある食べ物に似ています。
それは「納豆」です。決して納豆があるわけではなく、その
ネバネバとした性質が原子の世界と似ているのです。例として
金塊同士を衝突させる実験映像を使用し、実際に粘り気がある
様子をご紹介いただきました。

今まで小さな世界のもの作りは、スーパーコンピュータの開発や
痛くない注射針の開発など、昔はSFのような世界だと
考えられていたことを実現してきました。近い将来、原子の
世界のもの作りは実現し世の中を大きく変えるでしょう。
今日お越しの小学生の皆さんも大きくなって是非研究してみてください。

科学ライブショーユニバースでは毎週様々な分野のゲストをお招きして
お話をしていただいています。みなさま是非一度足を運んでみてください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 9月17日

2011年09月10日

9月10日@科学技術館

本日は案内役に野本知理(千葉大学)、ゲストに秦和弘さん(総合研究大学院大学/国立天文台)をお招きしてお送りしました。

一つ目のコーナー「分子の世界」では、分子モデルを用いて、食塩(塩化ナトリウム)の融解・蒸発や身近な分子の構造をご覧いただきました。また、食塩を構成する塩素やナトリウムと、原発放射能で問題になっているヨウ素やセシウムには似たようなところがあることを紹介し、放射性元素の半減期についても説明しました。
二つ目のコーナー「ライブ天体観測」では、シカゴ大学ヤ−キス天文台で撮影された木星、M27(あれい状星雲)、M15(球状星団)の写真をご覧いただきました。


Jupiter.png
図:木星とその衛星

M27.png
図:M27あれい状星雲

M15.png
図:M15球状星団

三つ目のコーナー「太陽系の姿」では、太陽系の惑星が太陽の周りを公転するのは太陽の重力によるものであると説明し、もし太陽がなくなったらどうなるのか・・・、太陽が増えてしまったらどうなるのか・・・といった現実ではあり得ない場合をみなさまに想像していただき、実験してみました。結果が気になる方、ぜひ「ユニバース」に足を運んでみてください。

本日の「ゲストコーナー」のタイトルは、「見つけた!銀河の中心に潜む超巨大ブラックホールの『隠れ家』〜ブラックホールの写真撮影まであと一歩!〜」で、ブラックホールについてお話ししていただきました。ブラックホールは、黒い穴と考えられていて、すべてを吸収してしまいます。銀河の中心部には超巨大ブラックホールがあると考えられていますが、光でさえも出てくることができないため、直接撮影することは今までできませんでした。しかし、ブラックホールは莫大なエネルギーをものすごい勢いで噴出しているということが知られており、その根元を探っていけばブラックホールの場所が分かります。電波望遠鏡を組み合わせて使うVLBIという高い視力が得られる観測をして、今回、ブラックホールの位置測定に成功しました。直接の撮影はまだできていませんが、位置がわかったのでもっと高い視力を持つ望遠鏡を用いれば、直接撮影も可能だそうです。今後の技術の進歩が期待されますね。

投稿者 ライブショーアシスタント : 9月10日

2011年09月03日

9月3日@科学技術館

本日の案内役は、片岡龍峰(東京工業大学)でした。またゲストは
独立行政法人情報通信研究機構より北内英章さんにお越し頂き、
「私がみた南極」をお話しいただきました。北内さんは第52、53次
日本南極地域観測隊の方です。

南極には、どのように行くのでしょうか?また、南極とはどんな所でしょうか?

南極には、オーストラリアより南極観測船「しらせ」に搭乗し南極にある
昭和基地へと向かいます。途中、暴風吹き荒れる暴風圏、流氷域、
そして定着氷域を通過します。そこを通過するためには、海を覆う
氷を割りながら進むラミングという方法で進んでいかないといけません。
その際の船の速さは時速100メートル以下になることもあり、横を歩く
ペンギンよりも遅いそうです。これらの困難を乗り越え、昭和基地
到達まで約一ヶ月かかります。

南極では、ペンギンを代表とする沢山の生物をみることができます。
極寒のイメージがある南極ではありますが、夏は一日中太陽が
でているため、海には光合成をする沢山の植物性プランクトンが
存在します。そして、それを餌とするナンキョクオキアミが、さらに
それを餌とする様々な生物が集まってきます。

南極大陸の氷は私たちの身近にある冷凍庫の氷とは全く異なります。
南極の氷は長年、雪が降り積もってその重みで固まってできたため、
数万年前の空気が混ざっています。その空気を調べることにより
数万年前の地球の気温がわかるのです。その氷をジュースに
入れれば空気のはじける音を楽しむことができます。大人の方ならば、
ウイスキーロックが最高だそうです。

そんな南極の空を見上げてみると綺麗なオーロラを望むことができます。
今回は、いくつかのオーロラの映像と、ここシンラドームでしか観ることが
できない3Dのオーロラの映像を上映しました。オーロラはまだ謎が多く、
非常に興味深い現象です。みなさんも、オーロラを観に南極か
科学技術館を訪れてはいかがでしょうか?

投稿者 ライブショーアシスタント : 9月 3日

2011年08月27日

8月27日@科学技術館

本日はJAXAの亀谷和久が案内役を務め、主に宇宙の話をお届けしました。

始めは水星・金星・地球・・・といった太陽系内のお話と星座を構成している星々の世界を
ご紹介しました。後半では、銀河、クエーサーなどの遠く天体の世界まで来場者の皆様と
旅行して地球まで戻ってきました。

日本との時差を利用した「ライブ天体観測」も行いました。アメリカのヤーキス天文台から
送られてきた木星、M57星雲、日本で発見された小惑星「Hisako」などの画像をご覧頂きました。


M57.png
図:M57星雲
Hisako.gif
図:小惑星「Hisako」、中央部左側の動いている点がHisako。

本日は「ゲストコーナー」に、Think the Earthプロジェクトの上田壮一氏にお越し いただき、
『地球人になろう!』という題名でお話しいただきました。

2011年7月、地球についてさまざまな見地の人から地球の今後未来像などを語ってもらう
イベント”Earthling 2011”というイベントが開催されました。ここで言う”Earthling”とは
”地球人”という意味で、我々の住むこの地球について考えるひとのことを指します。

今からちょうど50年前に「地球は青かった」という有名な一言を残した、旧ソ連の
ユーリ・ガガーリン飛行士もそんな地球人の一人でした。彼の一言から地球は青いという
認識が持たれるようになり、1967年にはメディアを通して、地球のカラー写真が全世界で
共有されるようになりました。それから50年間ではインターネットの普及やアポロの月面
着陸などがあり、私たちは地球を初めて宇宙から見た世代であり、物事を地球規模で
考えるようになった世代でもあり、すごくエキサイティングな時代を生きているといえるのです。

来年2012年にはブラジルのリオデジャネイロで”地球サミット Rio+20"という地球の
自然や人の未来について話し合う世界会議が実施されます。

皆様もこれを機に、地球のことを考える”地球人、Earthling”になってみましょう。

科学ライブショーユニバースでは毎週異なった案内人、ゲストでショーを行っています。
本日ご来場の方もまだユニバースにいらっしゃったことが無いという方も次回以降、是非
お越しください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 8月27日

2011年08月20日

8月20日@科学技術館

本日のユニバースは大朝由美子(埼玉大学)がお送りしました。

テーマは地球外生命や系外惑星と銀河の誕生です。地上から見上げた星空から始め、現在と過去の東京からみる夜空の様子や、最近話題の太陽系の外に存在する惑星を紹介しました。紹介した惑星の一つ、グリーゼ581cは地球のように液体の水が存在するかもしれないと考えられています。

その後宇宙へ飛び出し太陽系の中を飛び回ります。最近、打ち上げられた木星探査機ジュノーを紹介したり、土星ではユニバースならではの体験を楽しんだりしていただきました。いよいよ太陽系を飛び出し、星々の間を抜け天の川銀河を一望します。さらに地球から離れていくと我々のいる
天の川銀河のような銀河がたくさんあります。銀河の成り立ちも紹介しつつ、最後は現在見えている宇宙の果てまでわずか40分ばかりの旅を満喫していただきました。

宇宙の姿を知りたい方、この広い宇宙で生まれた生命の儚さを感じたい方、ぜひユニバースへお越し下さい!

投稿者 ライブショーアシスタント : 8月20日

2011年08月13日

8月13日@科学技術館

本日のユニバースでは、立教大学の矢治健太郎がお送りしました。
また、ゲストには、NASA/MSFCのアルフォンス・スターリングさんにお越し頂きました。

最初のコーナー「太陽系の姿」では、太陽系の惑星の数を、
皆さんに考えてもらいました。
惑星の数は、歴史的には5個だったり8個だったり9個だったりしますが、
今はいくつだと思いますか?

つぎの「ライブ天体観測」では、アメリカのヤーキス天文台で撮影された
海王星やわし星雲(M16)、エレオノラと呼ばれる小惑星の写真を紹介しました。
エレオノラについては20分ごとに撮影し、背景の星と比べて
動いている様子を確かめました。

最後の「ゲストコーナー」では、スターリングさんが、
「宇宙から見た太陽:日本とNASAの共同研究」というタイトルで、
お話ししました。
皆さんは、太陽の温度が、何度だかご存じですか?
なんと、光球と呼ばれる目に見える部分で6,000度、
彩層と呼ばれる光球の外側の部分が10,000度、そしてさらに、
コロナというさらに外側にある大気では、なんと2,000,000度にもなるそうです。
しかも、なぜこのような高温になっているのかは不明な部分が多く、
まだまだ研究の余地があるそうです。さらに今回は、『ひので』
他の太陽観測衛星が観測した太陽画像を紹介し、光球からプロミネンスが飛び出し、
その下でフレアが起こる様子を説明しました。
このような現象には、太陽の磁場が影響しているそうです。

投稿者 ライブショーアシスタント : 8月13日

2011年08月06日

8月6日@科学技術館

本日は案内役に片岡龍峰(東京工業大学)、ゲストに柳瀬亘さん(東京大学大気海洋研究所)
をお招きしてお送りしました。
8月6日の今日、宇宙では磁気嵐が発生中であり、また、沖縄には台風が接近しています。
そんな本日のユニバースは「宇宙の嵐と地球の嵐」がテーマです。

ユニバースではオーロラをドーム映像で楽しむことが出来ます。
オーロラの発生には宇宙の嵐である磁気嵐が関係しており、磁気嵐は太陽風によって
地球の磁場が影響を受けて起こります。
今起こっている磁気嵐は2日前に発生した太陽フレアによるものです。
宇宙では太陽フレアの放射線によって被ばくしてしまう危険がありますが、地球では
地球の地磁気が宇宙の放射線から生きものを守っています。
美しいオーロラには、そういった宇宙の放射線も無関係ではないのです。
本日、オランダでオーロラが見えたそうです。強い磁気嵐が起こると低い緯度でも
オーロラを見ることが出来ます。日本でオーロラが見られる可能性もあるんです。

また、地球の嵐の話として、ゲストコーナーでは「台風はどこから来るの?」と題して
台風について分かりやすく解説していただきました。
台風は夏から秋にたくさん発生します。冬でも少しは台風が発生しますが、日本に
近づかないので私達が見かけることはありません。
さて、宇宙から地球を見た時、台風がどちらに回転しているか想像してみてください。
時計まわりでしょうか?反時計まわりでしょうか?
時計まわりの台風を想像した方は南半球の台風を、反時計まわりの台風を想像した方は
北半球の台風を思い浮かべたことになります。
それでは、なぜ北半球と南半球では台風の回転の向きが異なるのでしょうか。
それには地球の自転が関係しています。自転する地球を北極上空から見てみると

反時計まわりに回っていることが分かり、また、南極上空から見ると時計まわりに

回っていることが分かります。
台風の仲間は暖かい海で発生します。しかし、赤道のあたりでは台風は発生しません。
そのことも、地球の自転を考えれば納得できますね。
年によって台風の数にもばらつきがあるようです。
今年も、まだ台風のニュースを見かけることになりそうです。

投稿者 ライブショーアシスタント : 8月 6日

2011年07月30日

7月30日@科学技術館

本日の「ユニバース」は大朝由美子(埼玉大学)が案内役を務めました。
都心ではいくつくらい星が見えると思いますか?
100年ほど前には、六本木に国立天文台の前身となる東京天文台があったように
東京でも沢山の星を見ることが出来ました。
そこで当時見えたと思われる星空の様子をみなさまにご覧頂いたところ、
沢山の歓声を頂きました。

その後、地球を離れて、太陽系内惑星、銀河系、銀河が集まった銀河団の姿を
紹介しました。
私たちは写真を通して銀河、銀河団を確認することができますが、
目で見える部分は極僅かです。
そして目に見えない部分を占めているひとつを暗黒物質といいます。
実際、銀河団は、目で見える約10倍もの質量の暗黒物質を持っているといわれています。

暗黒物質のように目で見えない物の専門家として、
理化学研究所の橋本幸士さんより「たてxよこxたかさ?次元の秘密と素粒子」
というタイトルでご講演頂きました。次元とは何でしょうか?

私たちが生きているこの世界は、3次元。でも、もしかしたら4次元とか5次元とか知らない
世界もあるかもしれませんね。
ところが、違う次元にいくのには、大きなエネルギーを要します。

そこでこの大きなエネルギーを実現するためにスイスとフランスの国境地下に、山手線
ほどの大きさを持つ大ハドロン加速器が建設されました。
私たちが知っている物質の中で一番小さな物質である素粒子を、この加速器で加速して
ぶつけます。
ちなみに加速器の中での素粒子は、一秒間に一万回山手線を回るの速さで回っています。

このようにユニバースでは一番小さい素粒子の世界から、一番大きな宇宙の世界まで、様々なテーマで話をし
ています。

日常の束の間の休息に、科学技術館に足を運んでみてはいかがでしょうか。

投稿者 ライブショーアシスタント : 7月30日

2011年07月23日

7月23日@科学技術館

本日の案内役は野本知理でした。まず始めはあらゆる物質を構成する分子についてご紹介しました。いろいろな身近な分子の構造を分子モデルを使って説明しました。
さらに塩化ナトリウム(食塩)の融解の様子もシミュレーションでご覧いただきました。
また、放射性元素の半減期と元素の周期性も説明しました。

その後、ライブ天体観測を行いました。アメリカヤーキス天文台では残念ながら
曇天だったため、最近撮影したM27:あれい状星雲、M13:球状星団、NGC6946という
銀河の3枚の美しい画像をご覧いただきました。


m27_Red_20110721_y41.png
図:M27の天体写真

M13_20110721Red_y41.png
図:M13の天体写真

最後は太陽系の重力に関する実験を行いました。もし太陽が突然消えたら・・・、
もし太陽がいっぱい現れたらなどの実験を本日参加してくださった皆様に予想して
もらいながら行いました。
星々どうなってしまうのかは、是非「ユニバース」にお越し頂き、
見て確かめてみてはいかがでしょうか。

投稿者 ライブショーアシスタント : 7月23日

2011年07月16日

7月16日@科学技術館

本日のユニバースではJAXAの亀谷和久が案内役を務めました。
始めは科学技術館で今日見える星座、惑星などの紹介を行い
ました。夏の大三角やさそり座のアンタレス、変光星のδ星の
解説などを行いました。さそり座のδ星は最近増光中で、
アンタレスと並んで見ることが出来ます。晴れた日にはみなさん
もぜひ眺めてみてください。
その後はMitakaProを使用して宇宙空間へ飛び出しました
その中で実施した惑星の名前当てクイズでは、元気よく答えて
くださった方がたくさんいらっしゃいました。また太陽系の公転軌道
が同一平面上に並んで見えるのは何故なのかを形成過程のムービー
で説明しました。
円盤型の原始星の形成から少しずつ現在の太陽が出来ていく様子が
見て取れたのではないでしょうか?
さらにNoAというソフトを使用して太陽系の惑星の運動の様子をみて
いただきました。太陽に近い惑星ほど公転周期が速い様子をご覧
いただき、更に地球の公転スピードが速くなったり遅くなったり
すると、どのように変化するのかをみなさんに予想してもらい
ながら再現しました。さらにもし太陽系の中に恒星が複数個現れたら
どうなるのか、という実験も行いました。いったい星々がどうなって
しまうのかは、実際に「ユニバース」にお越し頂き、確認してみてください。
最後には太陽系から遠ざかっていきながら宇宙の果てとされている
137億光年の距離までの様子をみていただきました。数種の画像とともに
様々な種類の銀河があることをご紹介しました。

本日は宇宙に関する話題がメインでしたが、案内役によって毎回内容が
異なります。次回以降も様々なコンテンツをご用意しておりますので、
是非ご来場さい。


投稿者 ライブショーアシスタント : 7月16日

2011年06月18日

6月18日@科学技術館

本日は案内役に野本知理(千葉大学)、ゲストに上坂浩光さん
(有限会社ライブ代表取締役)をお招きして上演しました。

ゲストコーナーでは、「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH- 
〜映像作品作りの本質〜」という題で、どのように映像作品を
つくるのかについてお話ししていただきました。
まず、「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」のとてもかっこいい
予告編動画を見ました。
そして、はやぶさの大気圏突入の映像を例にして、映像が
作られていく過程について紹介していただきました。
背景、はやぶさ本体、はやぶさが分散していく時の火花やプラズマの様子、
音楽などが合わさってひとつの映像が作られているのですね。
美しい景色を見て、その景色の何が自分の心を動かすのかという
ことに注意し、その感動を心にとめておくことが映像作りに
役立っているそうです。「感動を持つ」ことが大切なんですね!

本日は、ゲストコーナーの他に、食塩の分子の動きのシミュレーション
温度を上げたり下げたりしたらどうなるのか、また、太陽系に
太陽がさらに3つ増えたらどうなるのか実験してみました。
このような実験をご覧になりたい方は野本知理が案内役の回の
「ユニバース」にぜひお越し下さい。

投稿者 ライブショーアシスタント : 6月18日

2011年06月11日

6月11日@科学技術館

本日は案内役に亀谷和久(JAXA)、ゲストに吉川真さん(JAXA)
をお招きしてお送りしました。

最初にライブ天体観測のコーナーで、アメリカのヤーキス天文台
のビビアンさんと電話でお話しました。そしてヤーキス天文台で
撮影された、土星とM51銀河、球状星団M13の三枚の写真を
紹介しました。M51の銀河写真は超新星爆発をとらえた貴重な
ものですので、本日お越し頂いたお客様は幸運でしたね。


M51Whirlpool_SN2011dh_20110607y41.png
図:M51の天体写真

m13-20110607-luminance80s_y41.png
図:球状星団M13の天体写真


次に、太陽系の紹介をしました。太陽から近い順に惑星の名前を
確認し、さらに「なぜ惑星の軌道はほぼ同一平面上に存在するのか」
といった太陽系にまつわるお話をしました。

最後のゲストコーナーでは、去年話題となった小惑星探査機
「はやぶさ」が帰還してから一周年ということで、はやぶさが
地球の大気圏に突入して燃え尽きるまでの動画やその時の写真、
またイトカワの1/2000の模型等を交えて、はやぶさのお話を
して頂きました。
今回、新しいプロジェクトとして「はやぶさ2」のことについても
お話し頂きました。このプロジェクトでは、イトカワとは違う
小惑星に着陸し、はやぶさと同様の方法で小惑星の砂を採取します。
さらにはやぶさ2では、小惑星の上空から物体を打ち込み、
小惑星に人工クレーターを作り、内部の砂も採取するようです。
このはやぶさ2が打ち上げられるのは2014年の予定だそうです。

投稿者 ライブショーアシスタント : 6月11日

2011年06月04日

6月4日@科学技術館

本日のユニバースは大朝由美子(埼玉大学)を案内役に、
ゲストに松多信尚さん(名古屋大学)でお送りしました。

ゲストコーナーのタイトルである「三陸地方の大地震を
地形・地質学は予測できたのか?」にちなみまして、
地震という観点から太陽系の姿をみました。地震が
起こりうる天体は地面のある惑星や衛星です。例えば、
地球、月、火星などが挙げられます。太陽に地面は
ありませんが、実は震動することが知られています。

ゲストコーナーでは3月に起きた地震について研究という
立場で予測できたかをお話しいただきました。
ここ十数年の研究によれば、東北地方で地震が起きる可能性が
あることが分かってきていました。海岸沿いの土地の
何十万年もの上昇、下降をみることで、今回の地震の仕組みや
今後の傾向を調べるとのことです。
今後、様々なことがわかるようになるといいですね。

投稿者 ライブショーアシスタント : 6月 4日

2011年05月28日

5月28日@科学技術館

本日のユニバースは矢治健太郎(立教大学)が案内役を務め、ゲストに
相馬央令子さん(JAXA/ISAS)をお招きして上演致しました。

まずは太陽系の姿を見てみました。惑星同士を比較して、それぞれ
さまざまな特徴を持っていることを知りました。例えば、木星の自転の
速さを紹介しました。木星は地球の10倍程度の大きさがありながら
とても速く自転します。どのくらい速いか知りたい方は、是非科学技術館へ
お越し下さい。

太陽系を眺めた後は、ヤーキス天文台とのライブ天体観測を行いました。
ヤーキスはあいにくの曇り空でリアルタイムでの星空を見ることは
できませんでしたが、事前に観測してもらっていた天体写真を紹介しました。
今日紹介した写真はリング状星雲、2種類の渦巻銀河、土星、海王星です。
土星には実際に環があることが実感でき、海王星の衛星も見ることが
できました。


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図:M57の天体写真

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図:土星の天体写真

最後のゲストコーナーでは相馬さんからお話いただきました。タイトルは
「太陽光で進む宇宙ヨット『IKAROS(イカロス)』ー打ち上げ1周年ー」です。
一年前に打ち上げられたイカロスは宇宙版のヨットです。地上のヨットは
風の力を利用しますが、イカロスは太陽の光の力(圧力)を利用します。
しかし、太陽の光から受ける力はとても小さいために、力を受けるための帆は
軽く、薄く、紫外線や放射線に強いものでなければなりません。この構想は
100年ほど前からありましたが、技術的な困難のために帆をつくることが
できませんでした。そのような困難な開発ですが、実は2年半でイカロスは
開発されました。帆の厚さはわずか7.5μm、髪の毛の10分の1程度です。
帆を広げた大きさは14m四方になります。帆はロケットにきれいに円筒状に
巻きつけられた状態で打ち上げられ、宇宙に出てから帆を広げます。
イカロスには様々な機能があります。カメラを途中で宇宙に放出して
自身の帆を広げた姿の撮影をすることができ、実際に撮影された写真を
見せていただきました。他には厚さ25μmの太陽電池が帆に取り付けられて
いたり、帆の一部は液晶によって色を変えることができ、それにより
帆の向きをかえたりすることができます。イカロスは全てのミッションを
成功させ、現在は金星を通り過ぎて最終的には太陽の人工惑星になるそうです。

楽しい話題盛りだくさんのライブショーにぜひお越し下さい。

投稿者 ライブショーアシスタント : 5月28日

2011年05月21日

5月21日@科学技術館

本日は、案内役に片岡龍峰(東京工業大学)、ゲストに
土屋博之さん(旭硝子)をお迎えして上演いたしました。

皆さんはオーロラを見たことがありますか?テレビで見たことが
あるという方が多いかもしれませんね。しかしテレビだと、
平面状のオーロラしか見れません。
このシンラドームでは、立体のオーロラを見ることが
可能なのです。
今回は、その特別なオーロラを皆さんに見て頂きました。

次に、来年の今日の話題です。2012年5月21日に東京で金環日食が
見られることをご存じでしょうか。
ここではその金環日食が起こる様子をシミュレーションで
見てみました。

最後のゲストコーナーでは、「ガラスの知らないはなし」を題に
ガラスについてお話頂きました。
窓ガラスやコップなど、日常生活で必ず目にするガラスですが、
どのように作られているかご存じでしょうか。
まず二酸化ケイ素を材料として炭酸カルシウムなどを加え、
1600℃程で溶かします。泡を抜いたら加熱して液体にした金属の
スズの上に流し、平らにします。こうすることで綺麗な平面の
ガラスをつくることができます。そしてあとは冷やして適切な
大きさに切断するだけです。
ガラスは結晶構造を持たず、液体を固めたような、ランダムな
構造をしている不思議な物質です。これに似た構造として、
プラスチックやチョコレートがあります。ガラスは身近にあり
ながら、まだ謎の多い物質なのです。

投稿者 ライブショーアシスタント : 5月21日

2011年05月14日

5月14日@科学技術館

本日は、案内役に大朝由美子、ゲストに下山淳一先生をお招き
して上演致しました。
みなさんは東京の夜空に見える星の数はいくつぐらいだと
思いますか?
今の時期は黄砂の影響で約10個だけなんです。
本日は、黄砂や都会の光の影響がなくなったら、実は3000個もの
星が見えるんです!というお話から始まりました。
ライブ天体観測では、ビビアンさんおすすめの綺麗な月面写真
から、土星、M97、M51、NGC4565、M82を紹介しました。
天の川銀河の外にある様々な銀河の姿を見ることが出来ました。


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図:月の天体写真

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図:M51の天体写真

ゲストコーナーでは、毎年文部科学省が科学技術週間に合わせて
作成している「一家に1枚」ポスターの今年度版である、
「一家に1枚 磁場と超伝導」にちなみ、ポスターの企画をなさった
下山先生に磁場と超伝導のお話しをして頂きました。
私たちに身近な超伝導の応用例は、リニアモータカーやMRIが
あります。
実は私たちの体も磁力を発しているなんて知ってましたか?
また、地球のN極S極が78万年前には逆だったそうです。
1500年後に再び逆転するかも知れません。
みなさん想像つきますか?
「一家に1枚 磁場と超伝導」ポスターに興味をお持ちになられた方は
http://www.jsf.or.jp/info/2011/04/post_383.phpをご覧ください。
科学技術館でも5階FORESTスタッフカウンターにてポスターを
配布しております。

投稿者 ライブショーアシスタント : 5月14日

2011年05月07日

5月7日@科学技術館

来る7月、竹取物語を原作に、日本舞踊協会による新作公演「かぐや」が上演されます。

竹取物語といえば、月から来たかぐや姫をすぐに思い出されるのではないでしょうか。
そこで本日は竹取物語をテーマに舞踊と科学のコラボレーションとして、
シンラドームの宇宙映像を背景に日本舞踊を踊るという初の試みを特別番組としてお送りしました。

地球から月を見ると、いつも同じ模様が見えます。それは逆に言うと、
月の地球に向いている面からは、いつも地球が見えているということです。

かぐや姫が見ているはずの月から見た地球は毎日どんな姿でどんな変化をしているのか。
本日は時間と共に満ち欠けする地球が見える月面の空の再現を行うとともに、
竹取物語ができた平安時代、そしてもっと昔、ピラミッドが出来た頃や、
人類誕生の頃の星空・星座はどんな形だったのか遡って見ていきました。

そんな科学の話題を案内役:野本知理(千葉大学)が紹介した後、
いよいよ宇宙を背景に日本舞踊協会による「かぐや」の踊りです。
広大な宇宙の姿を背景に、幻想的でゆったりとした音楽に合わせ、
優雅に踊るかぐや姫はとても神秘的で、お客様も不思議な感覚に
なったのではないでしょうか。
7月15日から7月18日までの公演では、月にいたかぐやが地球に
来て何を思ったのか、この地球に住む我々をどう感じたのか、
そしてイケメンな帝との恋など、魅力溢れる新装版竹取物語を
されるとのことです。
興味をお持ちになられた方は、日本舞踊協会HP(www.nihonbuyou.or.jp/)をご覧下さい。

また当日の日本舞踊協会による「かぐや」の踊りはYOUTUBE(http://www.youtube.com/watch?v=RD624fVhJuk)でも公開されております。
こちらもぜひご覧ください。


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写真:上演後の写真(かぐや制作スタッフ様、案内役、ちもんず)

投稿者 ライブショーアシスタント : 5月 7日

2011年04月30日

4月30日@科学技術館

本日は亀谷和久(JAXA)を案内役としてライブショーを行いました。
太陽系を200億分の1に縮小したときに、太陽系の姿はどのように
なるでしょうか?
また、一番近い恒星であるケンタウルス座α星は太陽から
どのくらい離れて位置しているでしょうか?
ライブショーでは実際に200億分の1に縮小した模型を用意して
太陽系の姿を実感し、クイズを交えながら観客の皆さんと
学んでいきました。(実感太陽系)ケンタウルス座α星は想像以上に遠い、
と思われた方が多くいらっしゃいました。

次に、ケンタウルス座α星のような恒星のすぐそばまで
宇宙飛行をしました。(恒星間飛行)
本当なら光の早さで何年もかかる旅が、「ユニバース」であれば
すぐに遠くの恒星へ行くことができます。
恒星から星空をみると、地上で見るような星座の形をなして
いません。星座を形作っている星というのは、本当は奥行きを
もっているということが分かります。

「ユニバース」で宇宙の旅をぜひ、体験してみてはいかがでしょうか?

投稿者 ライブショーアシスタント : 4月30日

2011年04月23日

4月23日@科学技術館

本日の案内役は千葉大学の野本知理、ゲストコーナーには
東京大学生産技術研究所の川越至桜さんをお招きして上演致しました。
本日は科学技術週間中ということもあり、2回とも満席御礼でした。
上演では、もし太陽がいきなり消えたら、太陽が複数現れたらというシミュレーション、塩化ナトリウムの結晶のシミュレーションを上演致しました。
ライブ天体観測ではM13、M82、M101、小惑星の画像を紹介致しました。


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図 Stone Edge Observatoryで撮影されたM13の様子

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図  Stone Edge Observatoryで撮影されたM101の様子

ゲストコーナーでは、超新星爆発、超新星ニュートリノ、スーパーカミオカンデの紹介をして下さいました。
超新星爆発とは、巨大な星が一生を終えるときに起こす大爆発です。
ちなみにニュートリノのぬいぐるみが売っているそうですが、実際のニュートリノは非常に小さいとのことです。
私たちは超新星爆発でまき散らされた星のかけらから出来ているそうです。
生命の1つ1つが星のかけらの子孫だなんて不思議ですね。

投稿者 ライブショーアシスタント : 4月23日

2011年04月16日

4月16日@科学技術館

本日は案内役に大朝由美子(埼玉大学)、ゲストに日下部展彦先生
(国立天文台)をお迎えしてお送りいたしました。

まず始めに、この科学技術館から見える星空を紹介し、そこから
恒星と惑星の違いをお話ししました。
そして地球を離れ、太陽系の惑星を順に画像を交えて説明
しながら、最後には天の川銀河まで行きました。

ゲストコーナーでは、国立天文台の日下部先生から
「プロジェクトSEEDS 〜系外惑星を探して〜」という題で
お話し頂きました。系外惑星は、私たちの住む太陽系の外にある
惑星のことで、1995年に初めて発見されて以来、現在では
500個程発見されています。
系外惑星を探すには、日食の原理を利用します。これは太陽のような
「恒星」の周りを回る地球のような「惑星」が、恒星の前を通過したときに、
恒星の光が一度見えなくなるため、惑星が存在すると判断する方法です。
ぎょしゃ座のAB星はこの方法によって惑星が誕生していく
様子を観測できました。また同様に夏の大三角の中央にある
GJ753という系外惑星の撮影にも成功しました。

第二の地球や地球外生命体が発見されるのも、
遠い未来では無いかも知れませんね。

投稿者 ライブショーアシスタント : 4月16日

2011年04月09日

4月9日@科学技術館

本日は案内役として矢治健太郎(立教大学)がお送りしました。
太陽系の姿を見渡しての、実際の姿との間違い探しから始まり、惑星を順に内側から辿ったり、土星の衛星を確認したりもしました。
次には、地球に降り立って冬と春の星座の紹介が行われ、それぞれの大三角を中心に解説が行われました。
ライブ天体観測では、本日のシカゴはあいにくの曇り空であったものの、ビビアンさんが予め撮っておいて下さった写真を観客の方々に紹介し、土星、月、M51、M64、M67、M104の写真をご覧になって頂きました。今日は矢治の交える冗談に観客の皆さんがよく笑って下さっていて、ビビアンさんとの通信でも皆さん大きな声で挨拶を行って下さったりと、たいへん賑やかなユニバースとなりました。

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図:M51の天体写真

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図:M104の天体写真

投稿者 ライブショーアシスタント : 4月 9日

2011年04月02日

4月2日@科学技術館

東日本大震災の被災者の皆様に謹んでお見舞い申し上げます。

科学技術館も震災の影響のため、三週間お休みを頂いておりましたが、
本日無事「ユニバース」を再開することができました。

今日は千葉大学の野本知理が行いました。
前半の「分子の世界」では、食塩(塩化ナトリウム)の分子構造が
温度変化に応じて、ダイナミックにその形態を
変えていく様子を解説して頂きました。
後半では、太陽系の全体図を見る所から始まり、
地球の公転速度の増減によって公転周期がどう変化するか、
また、もし太陽の近くに太陽と同じ質量をもつ恒星が
出現した場合をシミュレートしました。
二回目の上演時の最後には、恒星を三つに増やして試し、
お客様からは驚きの声が多く上がっていました。
上演中には、野本からのクイズやアンケートなどが
多く出題され、最後には恒星の位置をお客様に
決めて頂くなど、とても楽しい参加型のライブショーと
なりました。

投稿者 ライブショーアシスタント : 4月 2日

2011年03月05日

3月5日@科学技術館

本日の上演は、大朝由美子(埼玉大学)でお送りいたしました。
また、「ゲストコーナー」では野沢由依さん(日本女子大学)にお越し頂き、「小惑星の魅力-小惑星を調べることで何が分かるか-」をお話しして頂きました。

千代田区の空ではどのくらいの星が見えるのでしょうか。
実際に星空を眺めて、数えてみて下さい。きっと、思っているよりも少ないのではないかと思います。
数億千個の星の集まりでできている天の川は、一度は目で見たいけど、なかなか・・・と言うお方は、ぜひユニバースでご覧下さい。

宇宙風化と言う言葉を聞いたことはあるでしょうか。
小惑星でその作用による変化を調べると、太陽系の起源が分かるそうです。

宇宙には多くの小惑星が存在しています。それらの名前には、とてもユニークな名前がついているものもあるそうです。
ご家族で調べてみると面白いかもしれませんね。

投稿者 ライブショーアシスタント : 3月 5日

2011年02月26日

2月26日@科学技術館

本日の案内役は野本知理(千葉大学)で上演致しました。
始めに、3Dシュミレーションにて食塩(塩化ナトリウム)の状態変化みました。ミクロな視点で、原子や分子の世界を観ました。
その後は、シカゴのヤーキス天文台のケビンさんと「ライブ天体観測」を行いました。ヤーキス天文台では雪が降っていたのでカリフォルニアのStone Edge観測所で撮られた画像を送っていただきました。
紹介したものはM106、オリオン大星雲、小惑星タリアです。その中でも注目のM106は地球から2200万光年離れた銀河です。
最後に太陽系の3Dシュミレーションを行いました。
「もし太陽が無かったら?」「もし太陽が4つあったら?」
皆さんは正解が分かりますか?
答えはぜひ「ユニバース」で確かめて下さい。

投稿者 ライブショーアシスタント : 2月26日

2011年02月19日

2月19日@科学技術館

本日は案内役に伊藤哲也(国立天文台)、ゲストに寺田慶太郎先生(日本建設産業職員労働組合協議会)をお招きしてお送りしました。

まず、今夜見える星座や惑星の紹介をしました。それから地球を飛び出て、太陽系の惑星を順番に紹介していきました。太陽と地球、そしてそれぞれの惑星の位置から、その惑星の見える時間帯や満ち欠け等を分かりやすく説明しました。さらに、太陽系を離れ天の川銀河から宇宙の果てまで、宇宙の構造の簡単な説明を交えながら、宇宙を散歩しました。

「ゲストコーナー」では「くらしを支える建設のしごと」を題に、身近な建設のお話をして頂きました。クイズを導入として、建設の仕事が私たちのくらしにどう関わっているのか、どんな影響をもたらしているのかを分かりやすく話して頂き、またもし道路や電車、港、発電所といったものがなかったら等の「もしも」のお話をされました。
自然災害の多い日本ですが、その自然災害から命を守るのも建設の仕事です。その一例として、鉄筋コンクリートがあります。この鉄筋コンクリートの構造を、実験を交えて説明し、コンクリートと鉄筋が合わさることで、より耐久性のある材料になることを具体的に示して
頂きました。
蛇口を捻ると当たり前のように綺麗な水が出たり、豊かで便利な生活が普通に行えるのは、この建設のしごとがあるからです。日々の生活は勿論、災害等の非常時にまで建設のしごとが私たちを支えていることを、改めて知ることが出来たと思います。

最後に、国際宇宙ステーションのお話をしました。国際宇宙ステーションの船長に、新しく日本人が選ばれたことなどを、本日は細部にわたって説明していきました。皆さんは19日から21日の夜に、日本から国際宇宙ステーションが見られることをご存じでしょうか?
ぜひ機会がありましたら夕方に空を眺めてみてください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 2月19日

2011年02月12日

2月12日@科学技術館

本日は案内役片岡龍峰(東京工業大学)、ゲストは平松正顕先生(中央研究院 天文及天文物理研究所)で上演致しました。
まずはアラスカで撮影したオーロラの非立体映像を見ていただき、その後立体オーロラ映像、脈動オーロラ(点滅するオーロラ)の映像を見ていただきました。
その後アメリカのシカゴにあるヤーキス天文台のケビンさんと「ライブ天体観測」を行いました。現地は曇っていてとても寒く、望遠鏡は使えない状態でした。そのため今回は、
カリフォルニアにある天文台(Stone Edge Observatory)で撮影された天体写真を送っていただきました。M64、土星、月などの写真を会場全員で楽しみました。



図 Stone Edge Observatoryで撮影された月面の様子


図 Stone Edge Observatoryで撮影されたM64(黒眼銀河)の様子

今回の「ゲストコーナー」では平松先生をお招きして、「ALMA望遠鏡が描き出す暗黒の宇宙」というテーマでお話ししていただきました。
ALMA望遠鏡は南米チリで建設中の直径12mと7mのパラボラアンテナ型の望遠鏡66台で構成されている電波望遠鏡です。
電波で観測することによって目に見えない部分がわかり、そこから星の誕生についてなどがわかるそうです。
大きな望遠鏡は沢山の電波を集める(暗い天体まで見える)、細かいところまで見える(視力が良くなる)という利点があるものの、重みでゆがむ(きちんと電波を集められない)などの問題が伴ってきます。そこで、かわりに小さな望遠鏡を組み合わせてコンピュータで合成することで1つの大きな望遠鏡と同じ役割を果たすことができるそうです。
ALMA望遠鏡は、これまでの電波望遠鏡に比べて100倍暗い天体を100倍細かく見ることができるのだそうです。
今年の9月頃から観測が始まるので、今からどのような新発見があるのか楽しみです。
いつでも最先端の宇宙に関するお話しが聞ける科学ライブショー「ユニバース」に、より多くの方に足を運んでいただきたいと思います。

投稿者 ライブショーアシスタント : 2月12日

2011年02月05日

2月5日@科学技術館

本日は案内役に亀谷和久(JAXA)、ゲストに並木道義さん(JAXA)をお招きしました。

最初に、太陽系の惑星をそれぞれの説明を交えながら紹介しました。
さらに太陽系外縁天体や小惑星、太陽系から見た星座・恒星等の説明をし、最後には宇宙の果てまで星間飛行していきました。

「ゲストコーナー」では、昨年話題になった「はやぶさ」のカプセル回収の時のことを、回収作業に携わった並木さんよりお話し頂きました。
回収作業には、まずはやぶさが火球となって落ちてくるのを観測するところから始まります。航空機と地上での観測、レーダーでの追尾をします。その後4つの電波方探局でのカプセルのビーコンを追尾し、最後にヘリコプターで肉眼による探索をします。
並木さんは電波方探局の一つの班に所属していたので、その話を中心に説明して頂きました。
毎日、方探局まで往復250kmの道のりを車で行ったことや、現地の砂漠という地理条件により、予備の車を用意しなければいけなかったこと、現地に赴いた方ならではの感想や思い出が聞けました。
カプセルが地上に着地したとき、幸運にも風はあまり吹いておらず、観測も正確に行えたので、最終的に予想地点より500mの誤差でカプセル回収に成功したそうです。

現在、カプセル内の粒子、即ちイトカワより採取した粒子の研究が世界中で行われています。最新の研究結果がニュースとして流れる日も近いかもしれませんね。

投稿者 ライブショーアシスタント : 2月 5日

2011年01月29日

1月29日@科学技術館

本日は大朝由美子(埼玉大学)が案内役でユニバースを上演しました。

皆さんもご存じの、1月22日に打ち上げられた宇宙ステーション補給機「こうのとり」2号機が28日に無事国際宇宙ステージョンにドッキングされました。
ライブショーではこの打ち上げの様子とドッキングの映像を紹介しました。
今後も日本の宇宙開発の過程を見ていくのが楽しみですね。

このあと、今日の星空のシミュレーションを行いました。
東京では街の灯りのために、冬の季節に晴れていても10から30個の星しか見ることができません。
仮に街の明かりを全て消したとすると、たくさんの星々が見えるようになります。
星には核融合反応によって自ら光を放つ恒星と、恒星の光を反射し
光って見える惑星とがあります。
恒星は果たして永遠に輝くことができるのでしょうか?
そうではありません。恒星も生まれ、成長し、やがては死を迎えます。
ライブショーでは、恒星が誕生しているオリオン大星雲や、誕生したての双子星(L1551)、
成長期にあたるプレアデス星団、恒星が最期に爆発してできた
かに星雲などを紹介していきました。
星空を観ていると、星の一生を感じることできます。

さらに天の川や、衝突した銀河など、さまざまな銀河の姿をみることができました。

皆さんも「ユニバース」で星や宇宙のことを学んで、実際の星空を
眺めてみてはいかがでしょうか?

投稿者 ライブショーアシスタント : 1月29日

2011年01月22日

1月22日@科学技術館

本日は片岡龍峰(東京工業大学)を案内役に、本日初公開の最新3Dオーロラ映像を上演致しました。

「ユニバース」では、これまでも3Dオーロラ映像を上演していましたが、
このたび最新の3Dオーロラ映像を公開しました。
まだ来たことのない方も、一度ご覧になった方もぜひ「ユニバース」にいらして下さい。

ヤーキス天文台とのライブでは、天体観測では、木星やオリオン大星雲などを紹介致しました。
また、本日「こうのとり」の打ち上げの生中継を、「ユニバース」でも見ました。
今度は、H-轡蹈吋奪罰発の構想があり楽しみですね。
日本を含め人類の宇宙開発が私たちの夢を乗せて発展していくと素敵ですね。
打ち上げ生中継はライブショーならではの醍醐味なので、ぜひ科学ライブショー「ユニバース」でご堪能下さい。

投稿者 ライブショーアシスタント : 1月22日

2011年01月15日

1月15日@科学技術館

本日科学ライブショー「ユニバース」は矢治健太郎(立教大学)による上演を行いました。

始めに3D映像で太陽系を見ていただき、本物の宇宙との違いをクイズにして会場のお客様に答えていただきました。普段だと、実際には惑星の軌道線や名前は宇宙空間にはない、といった答えをいただくのですが、2回目の上演では「月はあるが他の衛星がない」などとても鋭い答えが沢山出ました。

また、金星が三日月のように欠けている』というような答えも出たのですが、
これは間違えではありません。金星は地球より内側の惑星のため、
地球から金星を見る角度によっては、金星が欠けて見えます。
しかし、ユニバースで金星が欠けているということに気がついたお客様には驚きでした。

その後は水星から順に太陽系の天体を見ていき、地球上へ着陸してオリオン座をはじめとする冬の星座、この時期夜空に見える惑星を紹介しました。

本日の「ゲストコーナー」は加藤成晃先生(JAXA宇宙科学研究所)による「華麗なる宇宙物理学者の世界冒険」という題のお話しでした。
加藤成晃先生はひので(SOLAR-B)という、地球を周回して太陽を観測している人工衛星を使って太陽の大気を研究なさっているそうです。
太陽の大気の成分は太陽の光を虹色の光にしたときの暗線から知ることができ、その主要成分は水素73%ヘリウム25%となっています。
またスーパーコンピュータを使って銀河系中心にあると言われてているブラックホールの大気を調べたところ、その成分は水素だったそうです。
この虹色の光から温度を知ることもでき、太陽の表面は6000度、太陽上空のコロナは100万度、銀河系中心のブラックホールの大気は100億度だそうです。
このようなことを知るために宇宙物理学という学問が必要になってくるようです。

宇宙について勉強しながら宇宙旅行をできる科学ライブショー「ユニバース」にぜひいろんな方にいらしていただきたいと思います。

投稿者 ライブショーアシスタント : 1月15日

2011年01月08日

1月8日@科学技術館

本日は、野本知理(千葉大学)が案内役を務めました。

最初に、塩(NaCl)の構造を原子・分子レベルで見ていきました。絶対零度から常温、そして3000度という高温での分子の運動をシミュレーションしていきました。(「分子の世界」)

次に、「ライブ天体観測」でシカゴのヤーキス天文台のビビアンさんと電話でお話しました。残念ながら、本日のシカゴは雪だとのことで、天体写真は撮れませんでしたが、代わりにチリの天体写真(オリオン星雲、球状星団等)を見ました。

最後に、地球の公転スピードを速めたり、遅めたりすると地球の軌道や公転周期はどうなるのかをお話しました。また同様に太陽が突然消えたら地球はどうなるのか、そして太陽系の中に新しく太陽と同じ程度の重さをもった恒星が存在したら・・・、といったもしもの話をしました。

毎週こういった多岐にわたる科学の話をしています。
ご興味のある方は是非足をお運び下さい。

投稿者 ライブショーアシスタント : 1月 8日

2010年12月26日

12月26日@科学技術館 特別上演

本日の「ユニバース」は特別上演ということで、案内役を亀谷和久(JAXA)として、三鷹市の小学生がいらっしゃいました。

太陽系の姿では、惑星のクイズを出し、皆様に答えていただきました。
みなさん、宇宙のことについてとてもよく元気に答えてくださいました。
しかし、壮大な宇宙では、太陽系の大きさが少し分かりにくいですよね。
そこで、20億分の1の大きさの太陽が科学技術館にあるとき、太陽系の惑星がどの位置にあるのかを考えてもらいました。(実感太陽系)

地球からはたくさんの星座を見ることができますが、みなさんの好きな星座は見つかりましたか?
もし地球から出発して、他の星まで旅することができたら・・・?
実際に太陽に一番近い恒星である、ケンタウルス座のアルファ・ケンタウリに行ってみましょう。
アルファ・ケンタウリから、他の星座を見ると、星座の形が少し異なって見えてきます。
これは、星座を形づくっている1つ1つの星は別々の位置にあるために、他の星からみると星座の形が異なって見えてくるからです。(恒星間飛行)

さらに太陽系の外からさらに遠くに遠ざかると天の川銀河を眺めることができます。
その銀河の周りにはたくさんの銀河があります。
アンドロメダ銀河のように、天の川銀河と似たような銀河もありますが、中には車輪銀河やアンテナ銀河のように変わった銀河もあります。
これらの銀河は2つの銀河が長い時間をかけて衝突しでできあがった形です。
「ユニバース」には、2つの銀河を衝突させることによって、どのような銀河が形成されるのか実験することができます。本日は小学生の1人に挑戦していただきました。(銀河宇宙の世界)

「ユニバース」では、実際に宇宙旅行に行った気分になれます。
本日は特別上演として日曜にお送りしましたが、いつもは毎週土曜日に上演しています。
みなさんもよろしかったら、ぜひ「ユニバース」にいらしてください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 12月26日

2010年12月25日

12月25日@科学技術館 クリスマスオーロラ特別番組

本日の案内役は片岡龍峰(東京工業大学)で、オーロラ講演会の一環としてオーロラ特集をお送りしました。

まずユニバースで見られるオーロラを一通り見ました。
オーロラには様々な種類があります。クリスマスカラーである赤と緑が光っている場合は酸素が光っています。青とピンクは窒素が光っています。形もいろいろです。渦を巻いている
スパイラル、徹夜して明け方にやっと見られるパルセーティングなど楽しみました。パルセーティングオーロラ(点滅するオーロラ)はあまり見る機会が多いものではありませんが、ユニバースでは見られます。立体視できるオーロラもあります。
肉眼ではオーロラをみたときにはオーロラが浮き上がって立体的に見えることはありませんが、ユニバースでは特別な方法を使ってオーロラを撮影し立体視用のメガネをかけると立体視できます。おまけとしてユニバースではアラスカに置いてあるカメラからリアルタイムでオーロラが見られることもあります。本日は曇っていて見ることができませんでしたが、
運がよいと見られるかもしれません。
オーロラの原因についても見てみました。太陽からくる熱いプラズマの風(太陽風)が原因です。このプラズマはなんと新幹線の4000倍で地球に向かって吹いているそうです。太陽から地球まで太陽風が届く様子も見ました。

とてもきれいなオーロラを見てみたいけど海外まで見に行けない、という方、是非一度ご来場ください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 12月25日

2010年12月18日

12月18日@科学技術館

最近はもうすっかり寒くなり、星も綺麗に見えていますね。
科学技術館(東京千代田区)からだと、20から30個程度見られるそうです。
では、その星はどんな星なのでしょうか?
星には2種類あり、自分でエネルギーを作り出して輝く恒星と、恒星の光を反射して輝く惑星です。
そして、その恒星の代表として、太陽についての話が本日の「ゲストコーナー」でした。
テーマは「プロミネンス、とんだ」です。
アメリカのSDO衛星、ひので衛星、SOHOで観測したプロミネンス爆発など、たくさんのムービーを見ました。
毎日見ている太陽のことは、知っているようで知らないことも多いようです。
今この瞬間にも様々なことが起こっているということが分かりました。

投稿者 ライブショーアシスタント : 12月18日

2010年12月11日

12月11日@科学技術館

本日のユニバースは半田利弘(東京大学)の案内でお送りしました。

1回目は「ライブ天体観測」を中心に行いました。
ヤーキス天文台のビビアンさんから、月、木星、オリオン大星雲などの画像が届き、それぞれの天体が宇宙のどこにあるのかを、シンラドーム内のコンピューター画像で確かめました。
それからさらに広い範囲を見渡してみると、銀河が網目のように配置されていることがわかります。この網目は粗さが十数億光年もあり、見つかった時には、天文学者全員がびっくりしたそうです。

2回目は宇宙の構造を太陽系から離れつつ、順に説明していきました。
「火星の次は?」の質問に会場からでた「小惑星」という回答に応えて、今回は小惑星について紹介がありました。
太陽系の天体は惑星8つだけではなく、たくさんの小惑星もあるんですね。
その太陽系ですが、例えば太陽を7cmとすると、地球までは7m50cm、冥王星までは300m離れています。300mというと、科学技術館から武道館くらい。さらに、太陽系に一番近い恒星のアルファ・ケンタウリまでは2000km。この距離は科学技術館がある東京から紫禁城がある中国の北京までと同じくらいなんです。想像を絶する距離ですね。(もっと詳しく知りたい方は「実感太陽系」をご覧ください。)
このように例えてみると、太陽系も含めて宇宙は想像以上にすかすかだということが分かります。

投稿者 ライブショーアシスタント : 12月11日

2010年12月04日

12月4日@科学技術館

本日の「ユニバース」は案内役に亀谷和久先生(JAXA)、ゲストに相馬央令子先生(JAXA)をお招きしてお送りしました。

最初は太陽系から始まり、惑星を太陽に近い方から順に紹介していきました。太陽を電球に例え、地球の大きさや、惑星の太陽からの距離、また太陽に一番近い恒星の距離をクイズ形式でお話していきました。
そして太陽系から飛び出し、宇宙の果て(137億光年地点)まで飛行して、また地球に戻りました。

「ゲストコーナー」では、スペースデブリについてお話しました。
スペースデブリとは宇宙のゴミのことです。宇宙ゴミの定義は、人工的に作られた不要なものというもので、例えば役目を終えた人工衛星やロケットの最終段等がこれにあたります。この宇宙ゴミは、8km/sというものすごい速度で移動するため、小さな破片でも人工衛星にあたると人工衛星が破壊されるおそれがあります。
また地上に落ちてくることもありますし、なによりこれ以上このスペースデブリが増えますと、宇宙に行けなくなるかもしれません。
現在このスペースデブリを回収する方法は見つかっておらず、最も有効な手段はこれ以上ゴミを増やさないようにするということです。
宇宙へ行こうとお思いの方は、このスペースデブリにご注意下さい。

投稿者 ライブショーアシスタント : 12月 4日

2010年11月27日

11月27日@科学技術館

本日は案内役片岡龍峰(東京工業大学)によるオーロラについての内容をお送りしました。
まず薄明オーロラ(アラスカの白夜に浮かぶオーロラ)と磁気嵐オーロラ(大規模な太陽フレアにより生じた磁気嵐によって起こったオーロラ)の映像を見ました。
その後オーロラの基本的な説明があり、オーロラは100kmから500kmの高さで光っているということを知りました。宇宙ステーションが400辧飛行機が10辧富士山が3劼塙佑┐襪箸箸討弔發覆高いことに驚きます。また、オーロラの緑色は酸素の色であることも知りました。そのため、酸素のない木星や土星ではピンク色のオーロラが見えるようです。また、酸素は高いところで光ると赤色に見えるそうです。
さらに、アラスカにあるオーロラ撮影用のロボットにより撮影された現在のアラスカの空を見ました。残念ながら今回は天気が悪く見ることはできませんでしたが、今後運が良ければライブショー中にリアルタイムのオーロラを見ることができるかもしれません。

次に太陽フレアの立体映像、磁気嵐の時に撮影されたオーロラ映像を見たのち、3Dのオーロラを見ながらのエンディングとなりました。暖かい部屋の中でも、本物のように美しいオーロラを見ていただけるライブショーユニバースに沢山の方に足を運んでいただきたいと思いました。

投稿者 ライブショーアシスタント : 11月27日

2010年11月20日

11月20日@科学技術館

本日の科学ライブショーは、亀谷和久でお送りいたしました。

始めに太陽系の簡単な紹介をしたあと、2003年5月9日に打ち上げて、7年も宇宙を旅して地球に帰還した「はやぶさ」の話題を取り上げました。

「はやぶさ」が持ち帰ってきたカプセル内の微粒子。多くの人がその微粒子の解明に期待を寄せていました。
これらは数日前、JAXAの分析結果によって、イトカワ由来のものであることが判明しましたが、0.03mmという目に見えないほど小さな微粒子を、輝石やカンラン石だと突き止める技術も凄いと感じました。
また、帰還時の大気圏に突入し、燃えながら輝く「はやぶさ」の映像もご覧いただきました。現場の臨場感が伝わってきました。

ビビアンさんとの「ライブ天体観測」も順調に進み、木星や月の画像をご覧頂きました。写真でも天体も感動し、私も自分の目で、望遠鏡を使って遠くの天体を見てみたくなりました。

投稿者 ライブショーアシスタント : 11月20日

2010年11月13日

11月13日@科学技術館

本日の「ユニバース」は、野本知理(千葉大学)でお送りしました。

まず、「分子の世界」では食塩をナノメートルサイズで見たときの状態変化とその分子の運動を見ていただきました。
小学生には少々イメージしにくいかも知れません。
しかし、「ユニバース」では、普段見えないナノメートルのような世界が、ドーム状に3Dで現れます。
その温度によって分子の運動が変化していく様子お客様とを楽しみました。
もし中学生になって原子の性質を学習したときに、今日の話が思い出されるとうれしいな、と感じました。

次に、「ライブ天体観測」ヤーキス天文台で撮られた木星、うお座とくじら座にある天体の写真をご覧頂きました。

最後に太陽系に働く重力について、シミュレーションを行いました。
もし、太陽系から太陽がなくなったら・・・太陽の数が2つ、3つと増えたら・・・
ここでしか見られないものなので、ぜひとも多くの方に見ていただきたいです。



図 NoAを使った太陽系の様子

火星の軌道の外にある白くて丸いものがもう1つの太陽と見立てています。
このコーナーでは、太陽系にもし太陽がもう1つあったら?もし地球の公転速度が変化したら?
などさまざまなシミュレ―ションをすることができます。
結果は、ぜひユニバースで見に来てください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 11月13日

2010年11月06日

11月6日@科学技術館

本日の「ユニバース」は大朝由美子(埼玉大学)の案内でお送りしました。

宇宙に私たち以外に生命は存在するのか?
まず太陽系内はどうでしょうか。火星には水が流れたような跡があります。宇宙人がいるようなイメージもありますが、現在は生命はいないことが分かっています。
土星の衛星のエンケラドスは表面が凍った星です。水蒸気が吹き出ているのが発見されてからは、氷の下に海があるのではないかと言われています。

それでは太陽系外はどうでしょうか。最初に発見された太陽系外惑星はペガスス座の51pegです。この星は恒星に近すぎるので、生命体はいないだろうと言われています。

会場の方に地球外生命体はいると思うかどうか伺ったところ、「いると思う」派の方が多かったです。いないともはっきりとは言い切れないので、いつか生命体が見つかるかもしれませんね。

投稿者 ライブショーアシスタント : 11月 6日

2010年10月23日

10月23日@科学技術館

本日の「ユニバース」は案内人矢治健太郎(立教大学)による、「太陽系の姿」「ゲストコーナー」でお送りしました。
また「ゲストコーナー」には吉川真先生(宇宙航空研究開発機構)に「『はやぶさ』の地球帰還とその後」をお話していただきました。

「太陽系の姿」では、3D映像を用い、太陽から順に太陽系の天体をおっていき、6月に帰還した「はやぶさ」の軌道、はやぶさが向かった小惑星イトカワの軌道や、イトカワが存在する小惑星帯について上演しました。
その後地球上に降り、秋の星座を見ていただきました。明るい星が少ない秋の星座も、ユニバースならばしっかりと星座の形を確認することができました。

「ゲストコーナー」では、「はやぶさ」とイトカワについて帰還の映像や写真などを用いたお話をいただきました。イトカワは535mという小さな小惑星であると知ると同時に、はやぶさのカプセルは耐熱素材を用いて地球突入時の3000℃の温度から中の物を守ったということを伺い、プロジェクトの壮大さを感じました。
室内にいながら大規模な宇宙を実感できる科学ライブショー「ユニバース」にぜひ多くの方に足を運んでいただきたいと思いました。

投稿者 ライブショーアシスタント : 10月23日

2010年10月16日

10月16日@科学技術館 ノーベル賞特別講演会

本日は、先日発表された、ノーベル化学・物理学賞についての特別講演を、案内役の大朝由美子先生(埼玉大学)と共にお送りしました。

1回目の公演は河野行雄先生(理化学研究所)をお招きし、ノーベル物理学賞を受賞しました、「二次元物質グラフェンに関する先駆的実験」についてお話いただきました。
グラフェンとは、炭素を六角形で結合させ、それを敷き詰めたもので、これが何層も重ねれば鉛筆(黒鉛)となります。
さて、パソコンなどの電子機器で、よく処理が速いものがいいといわれますが、この処理の速さは内部で行き交う電子のスピードが速いことと同義です。つまり、電子が速くなれば、
より高速処理が可能になります。電子は、三次元空間より二次元平面の方が動きやすいので、より速く電子を動かすには二次元に近い媒体を作らなければいけません。
そして、出来たのが、このグラフェンです。グラフェンの厚さは炭素原子1個分なので、限りなく二次元に近いといえます。
この「二次元」という性質が電子の高速制御をなし、ケータイやパソコン、太陽電池、医療などの更なる発展に結びつくのです。
また、このグラフェン内を走る電子は光速に近く、相対性理論から「質量は0」に近づくとされています。この質量0の状態を使うと、相対性理論や量子論の興味深い実験が行えるようになります。
このグラフェンを使い、まだ解明されていない物理の謎を解き明かせるかもしれません。

2回目の公演は、山田陽一先生(理化学研究所)をお招きし、ノーベル化学賞を受賞しました、「有機合成におけるパラジウム触媒クロスカップリング」についてお話いただきました。
クロスカップリングとは、高校の化学でお馴染みのベンゼン環にちなむものです。結合している物質が異なる二つのベンゼン環を結合させるものなのですが、
これは1970年代ではとても難しいものでした。1971年にパラジウム触媒でカップリング反応が成功したことを皮切りに、多くの実験と理論が積み重なってやっと今回の鈴木先生、
根岸先生の方法が発見されました。お二方の発見された方法は工業用としてもなりえるので、大変多くのことに使われています。
特に高血圧治療薬は、この方法がないと製造出来ません。
また、テレビ等の液晶の製造も1工程で済むようになり、現在日本の得意分野となっています。
このように、このパラジウムを使ったクロスカップリングは私たちの生活に多くの点で関わっていて、もはやなくてはならないものとなっています。

資源の少ない日本だからこそ、画期的、飛躍的な研究や技術が生まれていくのかもしれません。
今後も日本人のノーベル賞受賞者が出てくることを期待していきましょう。

投稿者 ライブショーアシスタント : 10月16日

2010年10月09日

11月9日@科学技術館

本日の「ユニバース」は、案内役の片岡龍峰(東京工業大学)によるオーロラ映像とライブ天体観測の二本立てでお送りしました。

はじめに、2Dで薄明オーロラ、磁気嵐オーロラ、そして3Dのオーロラ映像を見ました。また、木星や土星で起こる、地球とは違った色のオーロラの写真も見ました。地球のオーロラは緑色の光がとても綺麗でしたが、緑色に光るのは地球の酸素のおかげだそうです。そのため木星や土星では大気の構成の違いからオーロラの色が違ったのです。

「ライブ天体観測」では、アメリカのシカゴのヤーキス天文台にいるビビアンさんと国際電話で天体のお話をしました。シカゴの天気も良いそうで、撮ったばかりの木星やオリオン大星雲などの写真を見ることができました。ペガスス座にある銀河を横から見た写真では、会場のお子さんに何に見えるか聞いたところ、宇宙船という答えも飛び出しました。

3連休の初日ということもあり、たくさんの方がいらっしゃいました。科学ライブショー「ユニバース」は毎週土曜日に行っています。本日見られなかったお客様も、ぜひ足をお運びください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 10月 9日

2010年10月02日

10月2日@科学技術館

段々と寒くなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。

本日の「ユニバース」の案内役は半田利弘(東京大学)です。
「太陽系の姿」「恒星間飛行」「宇宙の果てへ」「銀河宇宙の世界」を上演しました。

はじめに太陽系について内側からどんな惑星があるのかを説明しました。
地球をクローズアップし、太陽の光があたっている昼の部分と光があたっていない夜の部分を説明して、地球に降り立って実際に空がどう見えるかを確認しました。
そして太陽の大きさをゴムボールに見立てると、地球や他の惑星、アルファ・ケンタウリ等がどれくらいの遠さになるのかを画像を見ながら紹介しました。
また地球から見た星座の姿を見た後に、星座を構成する恒星から見た星座の姿を見ました。
最後に、アンテナ銀河や車輪銀河の成り立ちのシミュレーションを見た後にお客様に協力してもらいながら実際に「銀河衝突のシミュレーション」を行いました。

投稿者 ライブショーアシスタント : 10月 2日

2010年09月25日

9月25日@科学技術館

本日のユニバースは案内役に矢治健太郎(立教大学)を迎えてお送りしました。

最初に、太陽系の話として、太陽から近い順に惑星を一つ一つ紹介していきました。
次に地上に降りて、この時期に見える星座を、神話を交えて紹介しました。
そして137億光年先の遥かかなたへ星間飛行し、地球に戻ってきました。

「ゲストコーナー」では、今田晋亮先生(JAXA/ISAS)をお招きして、人工衛星「ひので」に搭載されている、極端紫外線撮像分光装置、通称EISが一体どのようなものなのか、というお話をして頂きました。
このEISは、太陽の大気、即ちコロナを調べる装置です。コロナは太陽表面より中心から離れているにも関わらず、太陽表面よりとても高温で、これは太陽の大きな謎とされています。
そのコロナをどうやって調べるかというと、名前にも含まれている極端紫外線を使います。これは紫外線の中でもX線に近い、波長の短い紫外線のことです。この極端紫外線の波長を分光装置で調べることにより、コロナの温度を知ることが出来ます。
またドップラー効果により太陽風の速度なども分かるのです。

このように、「ユニバース」では毎週天体のお話や最新の科学のお話をしています。ご興味のある方は是非一度足をお運び下さい。

投稿者 ライブショーアシスタント : 9月25日

2010年09月18日

9月18日@科学技術館

9月22日(水)は中秋の名月ですね。
本日は案内役片岡先生、ゲスト小泉先生により、中秋の名月にちなんだ月に関する内容をお送りしました。

月は地上から見るとなぜ平らに見えるのでしょうか?
これは月の砂が乱反射することにより、本来の球状ではなく、おぼんのように平らに見えるのです。

地上から見ると平らに見えてしまう月を立体画像にするには、視差(ある物を異なる2点から見たときの角度の差。目を想像していただけばわかると思います。)が必要で、この視差を
利用して小泉先生が撮影した月の写真を立体画像として見せていただきました。とてもすばらしい写真の数々でした。

私達に一番近い天体である月ですが、どのようにしてできたのでしょうか。
地球から生まれたという親子説、地球と同時にできたという兄弟説など様々な説がありますが、今のところ一番有力だと言われているのはジャイアントインパクト説です。大きな天体
が地球に衝突したことにより、飛び散った岩石のようなものがまとまり、今の月の形になったという説です。この衝突から月の原形の成り立ちまでのシュミレーションを3D映像でご覧
いただきました。

月について良くわかるとさらに中秋の名月が楽しみになりました。

投稿者 ライブショーアシスタント : 9月18日

2010年09月11日

9月11日@科学技術館

本日の案内役は亀谷和久(JAXA)でお送りしました。

内容は太陽系の簡単な紹介から始まり、惑星の名前当てをしながら、惑星がどれだけ太陽から離れているかを実感していただきました。たくさんの人が惑星の名前を当てていて驚きでした。

「ライブ天体観測」では、残念ながら現地の天気は曇りだったので事前に撮像したものを見ていただきました。M27や先日、地球に接近していた小惑星の写真を見ました。

最後に宇宙の果てがどのようになっているかを見ていただきながら地球に戻りました。

すごいなぁ、面白かった!という帰り際のお客様の声を聞けて嬉しかったです。もっといろいろな人に「ユニバース」を見てもらいたいですね。

投稿者 ライブショーアシスタント : 9月11日

2010年09月04日

9月4日@科学技術館

本日の「ユニバース」は、案内役に野本知理(千葉大学)を迎えて、結晶モデルを使った食塩の状態変化の話から始まりました。
まだまだ暑い日が続きますが、その暑さが涼しく感じられるような温度まで、食塩の温度を上げるとどうなるのかという面白い内容となりました。
次に、太陽系の惑星名前当てクイズで盛り上がりました。たくさんお客様の手が挙がりました。
最後は太陽系を例に出した重力の話です。地球の速度が少し速くなったら?太陽系から太陽が無くなったら?太陽が3つあったら?など、その結果をぜひあなたの目で確かめにご来場ください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 9月 4日

2010年08月28日

8月28日@科学技術館

夏休みもいよいよあとわずかとなりました。
そんな最後の週、自由研究のテーマ探しにピッタリなのは科学技術館「ユニバース」です。

本日は案内役に半田利弘(東京大学)を迎えての「ユニバース」となりました。
まず「太陽系の姿」です。
上演中の日本は昼間ですが、その裏側は真っ暗で夜です。
それは、太陽の光が、日本の裏側にあるアメリカ合衆国などの国には当たっていないからです。
そんな昼と夜の関係を地上と宇宙から紹介しました。

「ライブ天体観測」では、ヤーキス天文台のビビアンさんと電話をしました。
木星や、千何百光年も離れたリング星雲、さらには何千万光年と離れたNGC7331という銀河の写真を送っていただきました。
天の川銀河だけでも、何万光年という広さなのに、宇宙にはそんな銀河が数え切れないほどあり、想像もつかないほどです。

はたして、宇宙はどこまで続いているのでしょうか?
そんな広い広い宇宙を、100億光年彼方の宇宙まで見て本日の「ユニバース」はお別れです。

まだ見ていないお客様、もっと見たいお客様、ぜひ来週の「ユニバース」にてお待ちしております。

投稿者 ライブショーアシスタント : 8月28日

2010年08月21日

8月21日@科学技術観

本日のユニバースは矢治健太郎(立教大学)でお送りしました。

最初に、太陽系の惑星の紹介をし、火星・金星・地球の位置関係をクローズアップしていきました。次に地球に降りて、肉眼で見える惑星の位置や今夜見える星座の説明をしました。

宵の明星・明けの明星として親しまれている金星ですが、実は多くの謎があることをご存知でしょうか?金星は地球の時間で243日で1回転するのに対して、金星の大気(雲)はたった4日で1回転します。なぜ雲だけがこんなに速く移動するのか、現代科学ではまだわかっていません。
今回の「ゲストコーナー」では、そんな金星の謎を解明すべく打ち上げられた金星探査機「あかつき」について、佐藤毅彦さん(JAXA/ISAS)からお話していただきました。
「あかつき」は、金星の大気の様子を観測することから「金星版ひまわり」と言われます。しかし、「あかつき」は、静止気象衛星「ひまわり」とはまた違った方法で気象観測をします。
本来気象衛星は、静止衛星でなければ大気の移動の様子が分かりにくいですが、それでは、金星全体の大気の様子が分かりません。そこで、「あかつき」は1周30時間の楕円軌道という独創的な方法で金星を周回し全体の観測を可能にしました。また、2時間に1回ずつ連続観測することで24時間にわたり同じ雲模様を観測することができます。

将来「あかつき」の活躍により、金星のことがもっと分かっていくのかもしれません。期待して見守っていきたいですね。

投稿者 ライブショーアシスタント : 8月21日

2010年08月14日

8月14日@科学技術館

夏休みでお盆ということで、たくさんのお客様がお越しくださいました。

本日は案内役が亀谷和久(JAXA)、ゲストに相馬央令子さん(JAXA)をお招きしました。

「太陽系の姿」では、地球の外から太陽系の惑星を巡り、無数に存在する小惑星を見て行きました。地球におりて、夏の大三角形や月、13日に極大を迎えたペルセウス座流星群のお話をしました。

「ライブ天体観測」のコーナーでは、ビビアンさんが撮影してくれた火星と木星の間の小惑星、木星、夏の大三角形のベガを見てもらいました。
小惑星のお話では、いくつかの小惑星画像をアニメーションにして小惑星探しを行いました。
その後、太陽系を飛び出して恒星の世界や銀河の世界を見て行きました。

「ゲストコーナー」は、相馬央令子さん(JAXA)に「宇宙で大きな帆を広げて進む宇宙ヨット『IKAROS』」という題でお話していただきました。
皆さんは宇宙船が太陽の光で進むなんて、信じることが出来ますか?
小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS」は、今年5月に金星探査機「あかつき」と共に打ち上げられ、実際に宇宙で太陽の光を受けて進んでいます。今回は「IKAROS」が、宇宙を進む仕組みや搭載されている帆の素材について解説してもらいました。
「IKAROS」の帆は1辺が約14メートルの正方形、厚さが極薄の0.0075mm(髪の毛の太さの1/10)です。
小さな太陽からの圧力を受け続けることで加速し、現在金星を目指し航行しているそうです。
ソーラーセイルで燃料を使わず他の惑星までいけような有人宇宙船が実現するかもしれませんね。

投稿者 ライブショーアシスタント : 8月14日

2010年08月07日

8月7日@科学技術館

皆さんオーロラを一度は見たいと思いませんか?
「ユニバース」では、なんと、東京にいながらにして世界各地のオーロラで見ることができるのです。
しかも全天周3Dオーロラです。

本来オーロラは3Dで見ることができません。人間の目の右左の視差によって立体的に見ることが出来るのですが、オーロラのように遠く離れたところでは平面にみえてしまうのです。
そこで、本日の案内役の片岡 龍峰(東京工業大学)による、2台のカメラの撮影によってアラスカでの3Dオーロラを成功させました。

さて、オーロラはどうして見えるのでしょうか?
オーロラは太陽風と、地球の磁場と大気があることで見ることができるのです。
そのため、同じ磁場と大気の存在する惑星、木星と土星でもオーロラは観測できます。
その仕組みを知るために宇宙に旅立って地球と太陽の位置関係をみました。

8月1日に太陽のフレアの発生により磁気嵐が確認されました。
日本でもオーロラが見えると噂になり、「ユニバース」ではもっとオーロラのことを知ってもらいたいと思い、本日はいつもとはまた違ったうユニバースをお送りしました。

「ユニバース」では、本日のようなオーロラをテーマにした内容もお送りしています。映像はここでしかなかなか見られません。
何度来ても楽しめる内容を目指していますので、興味のある方は是非足を運んでください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 8月 7日

2010年07月31日

7月31日@科学技術館

本日の「ユニバース」は案内役 大朝 由美子(埼玉大学)にてお送りいたしました。

はじめに今夜の星空で見える夏の大三角形を見た後、太陽系の惑星を眺めました。
また火星や海王星を、普段私たちが目で見える可視光の画像とは違う、赤外線での画像で楽しみました。

その後は太陽系をとび出して夏の大三角形であるアルタイル、ベガ、デネブに行き、そこからの星空を見ました。すると地球で見られる星座とは似ても似つかない形になり、非常に面白かったです。

最後に夏の大三角形の近くにある天体を紹介いたしました。星の誕生している領域や星の死んだあとの残骸、ソンブレロ銀河をすばる望遠鏡からの天体画像で見ました。

「ユニバース」では、ここでしか見られない映像や画像を楽しむことができます。
みなさまも夏休みの夜を有意義に過ごすチャンスをこの「ユニバース」で見つけてみませんか?

投稿者 ライブショーアシスタント : 7月31日

2010年07月24日

7月24日@科学技術館

うだるような暑さが続いていますね。

本日は案内役 内藤誠一郎(国立天文台)にて、今夜見える星座の紹介と七夕で有名なおりひめ(こと座のベガ)とひこぼし(わし座のアルタイル)、そしてその間に存在する二重星、アルビレオの紹介をしました。二重星とは実際は二つの星が近くに存在するのに、肉眼で見ると距離が近すぎてひとつの星に見える星を指します。おりひめとひこぼしは天の川を隔てて遠く離れたところに存在していますが、アルビレオは拡大してみると近く星と星が存在し、星同士が寄り添っているようにみえます。

また、「ライブ天体観測」では、星の最期の姿のひとつを表しているM57(リング星雲)や、星の生まれているところを表しているM20(三裂星雲)などを紹介しました。


m57.png
図:M57(リング星雲)

m57_2.png

図:M57(リング星雲)


こちらは異なったスペクトルで見たリング星雲を表しています。
右がH-beta H-alphaを通して撮影したリング星雲です。
このように同じリング星雲でも、見る方法によって見え方が異なります。
ヤーキス天文台でいつも天体観測して下さっているビビアンさんは、こうした「見え方」によって、星雲がどのような構造なのかを研究していらっしゃるそうです。


人間と同じで、いつも空に輝いているように見える星にも、生まれてから死ぬまでの一生があるのですね。

ぜひお近くにお寄りの際は、少し涼みに科学ライブショー「ユニバース」にお越し下さい。

投稿者 ライブショーアシスタント : 7月24日

2010年07月17日

7月17日@科学技術館

段々と暑い日が続くようになりました。
本日の「ユニバース」では、案内役を野本知理(千葉大学)が務めました。
まず、身近なもの全てを構成している凄く小さな小さな世界の原子や分子の話から入りました。塩の結晶を一例に、温度を上げていくにつれて原子の運動が激しくなって、固体が
液体、気体へと変化していく様子を見ました。

次に、最初の話とは反対に大きな世界である太陽系の話をしました。太陽系がどんな星で構成されているかを紹介してから、太陽の引力・地球の進む速度についての説明をしました。もし太陽系から太陽がなくなったら?もし太陽系に太陽が二つあったら?地球の速度が今より遅く・速くなったら?などのさまざまなシミュレーションを行いました。

「ゲストコーナー」では、柳瀬亘先生(東京大学大気海洋研究所)をお招きし、「台風のふしぎ」についてお話しました。
台風は暖かい海と地球の自転によって生まれ、地域によって呼び名が異なります。太平洋の日本側では「台風」、アメリカの近海では「ハリケーン」、インド洋では「サイクロン」となるようです。
また、台風はの巻き方は北半球と南半球で異なり、北半球は反時計回り、南半球は時計回りに巻いていて、これには地球の自転が影響しているようです。

これからの夏、天気予報に台風が出てきたら、台風の巻き方などを確認してみてはかがでしょうか?

投稿者 ライブショーアシスタント : 7月17日

2010年07月10日

7月10日@科学技術館 全国七夕同時講演会2010 特別番組

本日は戎崎俊一(理化学研究所)が案内役を務め、ゲストには片岡龍峰先生(東京工業大学)にお越しいただきました。

今週も全国七夕同時講演会2010 参加企画ということで、オーロラ特別番組をお送りしました。3Dの非常にきれいで神秘的な映像を楽しみました。
また、オーロラと太陽の関係を見ました。太陽のフレアも3Dで見ました。爆発的なフレアが起こって太陽風が猛烈に吹くと、磁気嵐や爆発的なオーロラが発生します。
その様子を衛星の画像や3Dの映像で確かめました。地球の周りにある電流シートの映像には「きれい」という声もあがりました。

最後は七夕ということで織り姫星と彦星、白鳥座のデネブ、さそり座のアンタレスなどを紹介しました。なかなか最近は晴れることが少ないですが、あきらめずに夜空を見上げてみてくださいね!

投稿者 ライブショーアシスタント : 7月10日

2010年07月03日

7月3日@科学技術館 全国七夕同時講演会2010 特別番組

本日は全国同時七夕講演会2010参加企画 科学ライブショー「ユニバース」特別番組として、案内役に半田利弘(東京大学)、ゲストは片岡龍峰(東京工業大学)で、「オーロラ特番」を上演しました。
今回は、「世界初3Dオーロラ映像」に加えて、新たに人工衛星「STEREO」で撮影した太陽の迫力ある立体視映像を上演し、最後に、立川市に7月下旬にオープンする「北極・南極科学館」の紹介をしました。

片岡先生の3Dオーロラ映像は全天週立体オーロラ3Dプロジェクトでもご紹介していますのでぜひご覧下さい。
片岡先生は今年10月に、再びアラスカにオーロラ撮影に行って、新しいオーロラ映像を製作する予定だそうです。新たなオーロラの映像が見られるのが待ち遠しいですね。

投稿者 ライブショーアシスタント : 7月 3日

2010年06月26日

6月26日@科学技術館

梅雨の季節で、高音多湿で過ごしにくい日々が続いていますね。
連日曇り空で星がなかなかみえにくいですが、ユニバースでは天気に関係なく、きれいな星空を見ることができます。

本日はは矢治健太郎(立教大学)を案内役として、本日6/26日に起きる「部分月食」をクローズアップして話を進めていきました。

「部分月食」は、月が地球の影に隠されることにより起こります。
ここでは地上から見える月食が地球の外からはどのようになっているのかを宇宙に行ってみました。
月が段々と影に隠れていく光景は、まさにその名のとおり地球に食べられているという感じでした。

「ライブ天体観測」ではヤーキス天文台のビビアンさんから冥王星の写真が送られて来ました。


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図:冥王星付近の写真

一枚の画像ではどれが冥王星であるか判別が難しいのですが、ある仕掛けをすると、明らかに冥王星がどれかが分かるようになります。
その仕組みを知りたい方は、ぜひユニバースにきて確かめてみてください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 6月26日

2010年06月19日

6月19日@科学技術館 緊急特別番組「オカエリナサイ はやぶさ」

今日は先週に引き続き緊急特別番組「オカエリナサイ はやぶさ」と題してライブショーを行いました。
本日の案内役は亀谷 和久(ISAS, JAXA)でした。

まずは簡単に太陽系の紹介や、電球を使った実感太陽系星のお話から始まり、その後の「ゲストコーナー」では、13日に帰ってきた「はやぶさ」がどのような旅をしてきたのかを、吉川真先生(宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所)をお迎えし対談形式で進めました。

先週は「はやぶさ」の航路を中心にお話を進めましたが、今週は「はやぶさ」が地球に帰ってきた時のことを中心に、吉川先生に持ってきていただいた「イトカワ」の模型と合わせて紹介しました。
いくつか持ってきていただいた「イトカワ」の模型は宇宙が好きな方必見でした!


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図:使用した「イトカワ」の模型

さらに「はやぶさ」の視点で地球へと帰還するシミュレーション映像は、子供から大人までとてもワクワクさせられるものではないでしょうか。

また、カプセルを地球に送り届けるという使命を果たし自らは燃え尽きてしまう瞬間の映像や、実際にカプセルを回収する写真に感動しました。
最後に「はやぶさ2」の計画をイメージ映像で見ました。「はやぶさ」の仕事に加えて今度は小惑星内部のサンプルを入手しようという未来の計画に期待が高まります。

投稿者 ライブショーアシスタント : 6月19日

2010年06月12日

6月12日@科学技術館

本日は案内役デビューを果たした片岡龍峰先生(東京工業大学)の案内でライブショーを行いました。
まずは太陽系の惑星を紹介した後「オカエリナサイはやぶさ」と題して、明日(6月13日)地球に帰ってくる「はやぶさ」について緊急特番を行いました。

・「はやぶさ」はどんな目的でいつ打ち上げられたのか
・どんなふうに宇宙を旅したのか
・「はやぶさ」のすごいところはどこかなどをイオンエンジンを例に紹介しました。

7年前に打ち上げられて故障や通信不能を経て、ついに帰ってくるはやぶさについてわかりやすく熱く語りました。

その後、片岡龍峰先生が4月にアラスカで撮影してきたオーロラの映像流しました。
中でも世界初!3Dで見るオーロラと、非常に珍しい映像も流され、宇宙とはまた違った幻想的な映像にお客様も声を上げていました。

「ゲストコーナー」は、馬場彩先生(ダブリン高等研究所/JAXA)による宇宙線の起源について紹介していただきました。
ガイガーカウンタで、目に見えない放射線を確認してみました。また、人間が放射線を発見した歴史についてもご紹介いただき、初めは地上から出ていたと思われていた放射線が、実は宇宙から出ていた!ということなどをお話ししていただきました。
さらに、2013年度に打ち上げられるASTRO-Hが、今までわからなかった宇宙線の起源について、わかるかもしれない!というわくわくするお話もいただきました。

投稿者 ライブショーアシスタント : 6月12日

2010年06月05日

6月5日@科学技術館

本日のライブショーでは、6月13日(日)に帰還する予定の「はやぶさ」についての緊急特番「オカエリナサイはやぶさ」を通常の上映よりも10分ほど拡大で立体ドームにCG映像を写して解説しました。
「はやぶさ」はなんのためにいつに打ち上げられたの?
どんな風に宇宙を回っていたの?
どんな仕組みで動いてるの?
そんな疑問をひとつひとつ分かりやすくお話しました。
6月12日も引き続き「はやぶさ」の話題をお送りしますので、興味がありましたらぜひ「ユニバース」に足を運んでください。

また、本日はゲストとして竹田大三さん(日本建設産業職員労働組合協議会)をお迎えして「くらしを支える建設のしごと」についてお話していただきました。
普段私たちが利用している駅や線路や道路、それらはいったいいつどんな人たちが作っていったのか紹介しました。
さらに昔にタイムスリップした気持ちになって、日本建築物を江戸時代からどのように作られてきたのかさかのぼりました。皆様も一度は聞いたことのある建築物がたくさん登場し、多くのお客様が目を輝かせていました。

あまり気づかない身近な建物の構造や歴史を、皆さんも知ってみませんか?

投稿者 ライブショーアシスタント : 6月 5日

2010年05月29日

5月29日科学技術館

本日の「ユニバース」は矢治健太郎(立教大学)が案内役を担当しました。

本日は太陽系内の話でした。最初は月に注目しました。
昨日が満月だったので、太陽と地球、月の位置関係をみて三者が一直線になっていることを確認しました。

次は太陽系内最大の惑星、木星です。木星は地球の10倍も大きいですが、自転周期はたったの10時間です。
100時間ぐらいだと思われたお客様が多く、驚かれていました。
また、最近木星の縞模様が1本消えているそうです。
縞が消えたり、薄くなったりすることは15年に1回ぐらい起こるそうです。

今度は輪で有名な土星です。3Dの迫力ある映像を楽しんでいただきました。土星に近づくと、実際に触ろうと手を伸ばすお子さんが多くいらっしゃいました。

最近の話題として金星探査機「あかつき」の話題も取り上げました。打ち上げと衛星切り離しの映像を紹介しました。

最後にオーロラの3D映像を楽しみました。神秘的で綺麗な映像に見入るお客様も多くいらっしゃいました。

ぜひ、「ユニバース」にいらして、一度迫力ある惑星の姿と美しいオーロラの映像をご覧になってください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 5月29日

2010年05月22日

5月22日@科学技術館

本日の「ユニバース」は半田利弘(東京大学)が案内役を担当しました。
まず、「太陽系の姿」では、地球と月の実際の大きさと距離を実感していただきました。

「ライブ天体観測」では、ヤーキス天文台はあいにくの雨で、事前に送っていただいた画像を楽しみました。今回は月の表面と球状星団M13、「子持ち銀河」と呼ばれるM51でした。M13とM51が太陽系からどれぐらい離れているのかをシンラドームでMitaka Proを使用し、体験しました。宇宙の広さを感じていただけたでしょうか。

「ゲストコーナー」では田中覚先生(立命館大学)に「粒子で描く最新のCG」というタイトルで、最新のCG技術についてお話いただきました。
 従来のCGではポリゴンと呼ばれる小さな三角形や四角形を組み合わせて描いていました。今回ご紹介いただいた技術は三角形や四角形といった「平面」ではなく「点」を打つことで描くというものです。点を打つ位置は確率的に決めるため、全体が少しずつ描かれていきます。この技術によって、今までよりもより滑らかでリアルな曲面が描けるようになります。精密さを活かして、文化財などのデジタルアーカイブに使うことができるそうです。応用として、半透明のCGも作ることができ、内部の物体の様子を強調して描くことができます。実際に1000万点の点を打って描いた画像を見せていただきました。驚かれたお客様も多くいらっしゃいました。

投稿者 ライブショーアシスタント : 5月22日

2010年05月15日

5月15日@科学技術館

本日の「ユニバース」は、5月15日の夜8時の星座を地上の視点から解説して、地上から宇宙へと飛び出しました。
宇宙では、小惑星イトカワ、太陽系の各惑星の簡単な紹介をしました。最後には、国際宇宙ステーションの紹介をしました。
国際宇宙ステーションは東京からは5月16日の19時43分に北西の方角から約4分間が、肉眼で最もよく見える時間帯です。

また、ゲストコーナーでは片岡龍峰先生(東京工業大学 大学院理工学研究科)をお迎えして、オーロラのできるメカニズムを解説し、太陽風から私たちを守っている地球の地磁気バリアについて3DCGを使用して解説した後、片岡先生が撮影されたオーロラの3D化映像を上演しました。

投稿者 ライブショーアシスタント : 5月15日

2010年05月08日

5月8日@科学技術館

本日の「ユニバース」は亀谷 和久(ISAS, JAXA)が案内役を担当しました。内容は太陽系の紹介から、「ライブ天体観測」ではヤーキス天文台にて撮影された小惑星の様子の紹介をして、さらに銀河の世界へと宇宙旅行をしました。

小惑星キャサリンの動画
図:小惑星キャサリンの画像
画像の中で1つだけ動いている星があります。どこにあるか見つかりましたか。これがキャサリンです。時間を置いて何回も画像を撮影することによって天体を見つけられることがあります。

「ゲストコーナー」は 鍋川 康夫 さん (理化学研究所 基幹研究所)にお越し頂き、「最短の光パルス発生をめざして」というテーマでお送りしました。物の動きを見るときに、短い時間にレーザーの光の点灯することでさまざま物体の動きを見ることが出来ます。このレーザーが点灯する時間をとても短くするためにはたくさんの苦労があります。鍋川さんはこの光を作る研究をされており、複数の光を重ね合わせることにより実現しようとしているそうです。

投稿者 ライブショーアシスタント : 5月 8日

2010年05月01日

5月1日@科学技術館

本日の「ユニバース」では、案内役 亀谷 和久(ISAS, JAXA)にて、太陽系の惑星クイズや全体的な説明、太陽を電球に例えた時の地球の大きさと、他の惑星の距離の感覚の体験、そして太陽系を飛び出して宇宙旅行を楽しんでいただきました。

「ゲストコーナー」には丑田 公規 先生(理化学研究所 基幹研究所)をお招きして、「エチゼンクラゲと水中散歩してみよう ―漁業被害と対策を科学的に考える―」という題にてお話を伺いました。丑田先生はエチゼンクラゲに含まれている「ムチン」という唾液や涙などの粘液の成分の研究をされており、エチゼンクラゲの簡単な生態、クラゲによる漁業問題についてご紹介頂きました。

投稿者 ライブショーアシスタント : 5月 1日

2010年04月24日

4月24日@科学技術館

本日は案内役を半田 利弘(東京大学)が務め、「恒星間飛行」、「ライブ天体観測」「ゲストコーナー」をお送りしました。

「ゲストコーナー」では、竹宮 惠子 先生 (漫画家 / 京都精華大学マンガ学部長)をお迎えして「マンガにおける宇宙表現」についてお話を伺いました。みなさんは漫画を読むときに、製作の裏側を考えたことはありますか?漫画には私達が考えている以上の工夫や努力が隠れています。宇宙空間を漫画として表現するために一点一点注意して書かれていている場合もあるそうです。考えただけでも気の遠くなるような作業ですね。
また、宇宙の表現方法も読者に合わせて、変えているそうです。例えば、私たちは月などの明るい天体があることを知っています。そして、明るい天体の光の影響で背景の星空が見えづらくなることも知っています。漫画家の方は私たちが経験上知っている星空の見え方に合わせて、例えば、星の数を減らしてリアルな表現を探ったりと漫画内の宇宙を書き上げていくのだそうです。
作品を見るときにその作品の裏側について考えてみると、また違った世界が見えてくるかもしれません。


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写真:「ゲストコーナー」での竹宮先生のお話の様子

投稿者 ライブショーアシスタント : 4月24日

2010年04月17日

4月17日@科学技術館

本日は科学技術週間ということで科学技術館の無料入館日でした。
ユニバースにもたくさんのお客様がお越しになりました。

上演は案内役が亀谷和久(JAXA)、ゲストに片岡龍峰先生(東京工業大学)をお招きしました。

「太陽系の姿」では惑星の名前当て、太陽系の惑星の大きさやどれだけ太陽と離れているかを実感していただきました。

「ゲストコーナー」では、片岡先生に「オーロラを3Dで見てみよう!」という題でお話をしていただきました。
みなさんはオーロラを見たことはありますか?
片岡先生が魚眼レンズという特殊なレンズを使って撮影されたオーロラをドームで投影し見ていただきました。
片岡先生のお話では現地で撮影されたオーロラの見え方にそっくりだそうです。
それだけではなく3Dの飛び出すオーロラを見せてもらいました。
こちらもさらに珍しい映像で、とてもきれいで感動しました。
また、オーロラを撮影する際の苦労話などもあり、面白いお話でした。

投稿者 ライブショーアシスタント : 4月17日

2010年04月10日

4月10日@科学技術館

本日の「ユニバース」は半田利弘(東京大学)が案内役で「恒星間飛行」「ライブ天体観測」「ゲストコーナー」を上演しました。
「ライブ天体観測」では、彗星、土星、球状星団M3、子持ち銀河M51を紹介しました。

「ゲストコーナー」では、片岡龍峰さん(東京工業大学)をお迎えして「オーロラを3Dで見てみよう!」というタイトル上演しました。
私達がオーロラを目視すると平面としてしか認識されません。これは人間の両目が5cmしか離れていないことと、オーロラが十分に遠くにあることによります。よってオーロラのように離れた対象を見る場合、人間の目と目の間の距離は、無視できるほど小さなものとなってしまいます。
そこで、この仕組みを利用し、十分に遠く離れた2地点で観測したオーロラの写真を重ねることによって、オーロラが立体的に見られるというわけです。今回「ユニバース」で上演したものは、5km離れたアラスカの二つの観測地点から同時刻に撮影した100枚の写真を元に立体視化したオーロラです。多くの観客の方々が立体視化したオーロラに感動していました。

来週4月17日の「ゲストコーナ」でも片岡龍峰さん(東京工業大学)をお迎えするので、今回立体視のオーロラを見逃した皆様、もう一度立体視のオーロラが見たいお客様も、ぜひ「ユニバース」にいらしてください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 4月10日

2010年04月03日

4月3日@科学技術館

桜が咲く季節になりましたね。
科学技術館のある九段下も桜の名所です。この満開の桜を見るためにたくさんの人であふれていました。「ユニバース」にも多くのお客様が訪れ全2回の上演はほぼ満席でした。

本日の「ユニバース」は、まず始めに案内役の矢治健太郎(立教大学)による太陽系のお話やクイズに加え、今夜の科学技術館での星空を紹介しました。さらに今年はワールドカップということで、南アフリカの星空も見ました。東京で見られる星空は南半球では逆さまに見えます。他にも私たちがよく知っている、オリオン座のベテルギウス、大犬座のシリウス、子犬座のプロキオンを合わせた「冬の大三角」が南半球では季節が反対なため「夏の大三角」と呼ばれるなど、地域ごとに違う星の見え方や文化を紹介しました。

次の「ゲストコーナ」では、木村英樹先生(東海大学)による、「世界最速ソーラーカーの性能」でお送りしました。
「ユニバース」でもおなじみの太陽。この太陽は私たちの生活を支えているだけではなく現在ソーラーカーという新しい可能性を秘めています。みなさんは、最新のソーラーカーがどのくらいで走ると思いますか?
東海大学で製作されているソーラーカーはオーストラリアの大会で、最高時速123kmという速さで、3000kmもあるオーストラリアを縦断したそうです。ソーラーカーを走らせるには、太陽光が欠かせないため、当日の気象や風の影響を考慮しつつ、より燃費のいい車を作ることが大切です。
この東海大学の製作したソーラーカーは、13カ国32団体が参加する大会で、優勝しました。ここからも日本のソーラーカーの技術凄さを実感させられます。
今ソーラーカーは実用化に向けて開発されてきてます。ソーラーカーが日本中を走り巡る時代も、そう遅くはないかもしれませんね。

4月17日(13:00〜)の「東海大学 科学技術チャレンジフェアー2010」では、実際にソーラーカーが走るところを間近で見ることが出来ます。さらにこのフェアーには「ユニバース」も出張して「太陽系の姿」や「実感太陽系」など最新の宇宙のお話をします。
よろしければ足を運んでみてはいかがでしょうか。


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上の写真はシンラドーム内で矢治健太郎(左)木村英樹先生(中央)とちもんずのチーフ高津貴大(右)で撮影したものです。

投稿者 ライブショーアシスタント : 4月 3日

2010年03月27日

3月27日@科学技術館

本日は伊藤哲也(国立天文台)の案内で、「太陽系の姿」「ライブ天体観測」「国際宇宙ステーション」やチリにある電波望遠鏡の紹介をしました。

地球から見える星空の紹介から始まり、地球を離れ、宇宙から見える地球を紹介しました。
宇宙から見ることで、太陽の当たる部分が昼となり、太陽の当たらない部分が夜であることを映像的に説明しました。
そのあと、科学ライブショー中に夜の時間となるアメリカのヤーキス天文台とのライブ天体観測を行いました。ヤーキスではあいにくの曇り空でしたが、他の日にヤーキス天文台で撮影された月や星団などの紹介を行いました。
他にもチリにある電波望遠鏡ALMAの紹介をしました。これは日本が設置する予定の16台の電波望遠鏡のことです。電波望遠鏡はガスなどの観測に特に優れています。この電波望遠鏡を用いるとオリオン座がどのように見えるかなども紹介しました。
日本にも野辺山に電波望遠鏡が設置されています。様々な観測方法が日本で発達し、今まで見られなかった宇宙の姿が解明すると良いですね。

投稿者 ライブショーアシスタント : 3月27日

2010年03月20日

3月20日@科学技術館

厳しい寒さが通り過ぎ、春の足音が聞こえてくる今日この頃。
本日の「ユニバース」にもたくさんの方が家族連れで訪れました。

みなさん、今年の5月18日が何の日か知っていますか?
正解は金星探査機「あかつき」を載せるH-IIAロケット17号機の打ち上げ予定日です。
この「あかつき」は日本による惑星探査計画であり、金星の大気の謎を解明することが目的の、世界初の惑星気象衛星です。
地球と異なる環境である、金星の大気を調査することにより、地球の誕生など地球環境を理解する上で大切なプロジェクトであります。
また、今回のH-IIAロケット17号機には、小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS」も相乗りで打ち上げられます。
この「IKAROS」は、超薄膜の帆を広げ太陽光圧を受けて進む宇宙船です。
現在、この「IKAROS」に載せるメッセージを募集しています。
応募締め切りは22日までです。
自分の思いを「IKAROS」に託し、共に宇宙を旅してみてはいかがですか?

本日の案内役は亀谷和久(JAXA)でお送りしました。

投稿者 ライブショーアシスタント : 3月20日

2010年03月13日

3月13日@科学技術館

本日は半田利弘(東京大学)より、太陽系の惑星についてと銀河系の話をしました。どうして冥王星は太陽系の惑星ではなくなってしまったのか、地球から天の川として見える天体を宇宙から見ると、どのように見えるのか、地球から見ると月が満ち欠けするのはなぜか、などの素朴な疑問を解決しながらアットホームな雰囲気で40分間みなさんで楽しんでいただきました。
また、1回目の上映ではアメリカのヤーキス天文台に電話して、今のアメリカの天候やそこで撮って送ってもらった天体の画像を紹介しました。皆さんも一度いらしてみてはいかがでしょうか?

投稿者 ライブショーアシスタント : 3月13日

2010年03月06日

3月6日@科学技術館

本日の「ユニバース」では案内役 矢治 健太郎(立教大学)が太陽系の惑星についてのお話をしました。太陽にはどんな惑星が有るのかを紹介したり、木星が自転する時間などの説明をしたりしました。その後に地球に降りて、2010年3月6日の夜中の星座を紹介しました。

「ゲストコーナー」は長谷川洋一さん(有人宇宙システム株式会社 主幹技師)が、「花伝説・宙(そら)へ!なつかしい日本のこころ」と題しまして、2008年11月に日本各地の皆様が集めた桜、ゆり、すみれの種を載せてスペースシャトル・エンデバー号で国際宇宙ステーション「きぼう」に向けて打ち上げられたことを説明していただきました。種は、2009年7月「エンデバー」号で帰還しました。宇宙へ行ってきた種たちは現在、芽を出してきているそうです。

投稿者 ライブショーアシスタント : 3月 6日

2010年02月27日

2月27日@科学技術館

本日の「ユニバース」は案内役は伊藤哲也(国立天文台)が務め、ゲストとして本田充彦さん(神奈川大学)をお迎えしてお送りしました。

最初に今日の星空と太陽系の姿を眺め、「ライブ天体観測」を行いました。今日の画像は小惑星とM65、M66でした。小惑星が後ろの天体に対して動いていることを確認しました。

「ゲストコーナー」では本田充彦さんが、「すばる望遠鏡を使って惑星形成現場の氷を探る」というタイトルで、惑星が作られる場所についての話をしました。
始めにシミュレーションによる太陽系の姿と比較しながら惑星形成の理論についてを紹介しました。本田充彦さんは、この惑星形成の理論が正しいかを確かめるために、すばる望遠鏡を使って太陽系外の惑星形成現場の観測を行っています。その結果、惑星形成現場であると考えられる原始惑星系円盤の中心にある星から離れた場所に、理論で示されていた氷があることを確かめることができました。そして今は、原始惑星系円盤の中心の星の近くで惑星形成の理論が正しいかを確かめているそうです。

「ゲストコーナー」の後、国際宇宙ステーションの紹介をしました。迫力ある映像に子供たちは夢中になっていました。

投稿者 ライブショーアシスタント : 2月27日

2010年02月20日

2月20日@科学技術館

本日の「ユニバース」は案内役を矢治 健太郎(立教大学)でお送りし、ゲストに石川遼子さん(東京大学/国立天文台)をお招きしました。

最初に「太陽系の姿」を紹介しました。惑星を一つ一つ紹介していく中で、木星の自転周期が10時間というの短さに驚く方が多かったようです。その後、地球から見た星座を眺め再び宇宙へ飛び出し、「ゲストコーナー」が始まりました。この「ゲストコーナー」では、石川遼子さん(東京大学/国立天文台)が、太陽観測衛星「ひので」を簡単に紹介した後、太陽の研究で分かってきたことを、たくさんの太陽の画像を交えて話しました。
一見、静かに見える太陽もフレアやプロミネンスといったダイナミックな現象を「ひので」で得られた画像を見ると、非常に迫力のあるもので、お客さんは興味深く眺めていました。
最後に、最新の「ひので」から見た太陽の映像からは、なかなか現れなかった黒点が最近になってたくさん観測されるようになったことがわかりました。

身近にあるようにおもっていた太陽がこんなにも知らないことが多く、魅力的だということが分かり驚きの連続でした。

投稿者 ライブショーアシスタント : 2月20日

2010年02月13日

2月13日@科学技術館

本日のユニバースでは、半田利弘(東京大学)が案内役となり「太陽系の姿」「ライブ天体観測」「ゲストコーナー」「恒星間飛行」を行いました。

「ライブ天体観測」のコーナーでは、ライムート第一彗星を紹介いたしました。ご来場の皆さまとともに、複数枚の画像で移動する彗星を確認しました。

また、「ゲストコーナー」では超電導工学研究所の筑本知子さんをお迎えして、「究極の省エネルギー技術!?超電導技術の今」というタイトルでご講演頂きました。
「超電導」はなにか不思議な現象、身近な生活とは縁遠い現象というイメージがあるかもしれませんが、非常に私たちの生活に密接した重要な現象です。みなさまのなかには「超電導」や「超伝導」という二つの漢字表記を目にしたことがある方もいらっしゃると思います。
”超伝導”現象が「超−電気−伝導」であり、その略称と考えると、どちらも正しい表記といえます。
「超電導」は主にエネルギー業界で、「超伝導」は学術分野で使われます。
超電導は今からちょうど100年前の1911年にH.K.オンネスによって発見されました。しかし、当時発見された超電導は、超電導になる温度が約4.2K(-269℃)とあまりにも低く、実用化には難しい状態でした。そこから研究が進み1987年、液体窒素温度の77K(-195.8℃)以上で超電導になる物質が発見されました。超電導体は抵抗がゼロになるため、エネルギーの損失がなくなるという利点があります。そのため送電線に使うことでエネルギー損失をなくし、エネルギー効率を高めようという動きがあります。現在、電力の損失率は約5%です5%と聞くとエネルギー損失が少ないように聞こえますが、日本で一年間に発電される電力量の5%を換算すると、およそ柏崎原子力発電所の5基が一年間に発電する電力に相当します。
また、エネルギーの損失がないということは熱の発生がないということです。現在の電線のほとんどは銅でできており、そこに大量の電流を流すと抵抗のために熱が発生して焼けてしまうという問題がありますが、超伝導体では同じ断面積で100倍以上の電流が流すことが出来ます。これは地中に送電線を通すときや、ビルの配線で役立ちます。超伝導体を用いた送電線を使うことでエネルギー損失がなくなると、エネルギーの発電量が少なくてすむので、かなりの量の二酸化酸素を削減できるようになります。未来には、送電線が超伝導体になって、みなさまはよりクリーンなエネルギーで生活しているのかもしれませんね。

投稿者 ライブショーアシスタント : 2月13日

2010年02月06日

2月6日@科学技術館

本日は案内役の永井智哉(国立天文台)で、「太陽系の姿」「ゲストコーナー」「恒星間飛行」を、ゲストとして唐崎建嗣さん(株式会社ホットスター代表取締役)をお迎えしお送りしました。

「太陽系の姿」では、惑星や外縁天体を中心に太陽系の様子を分かりやすく紹介しました。

「ゲストコーナー」では「電波で流星をカンジる!!−流星電波観測のお話−」というタイトルで、一般的には馴染みの薄い電波を使った流星の観測について解説しました。流星の観測は、去年が世界天文年であったこともあり、多くの方もされたのではないでしょうか。しかし、天体観測をされた方なら分かるとは思いますが、天体観測とは天気との勝負です。雨はもちろん、曇りの日でも観測は中止となってしまいます。そこで今回紹介した電波を用いた観測では、流星に地上からの電波を当て、その電波を別の場所でキャッチすることで流星をカンジるといったものです。そのため天気に影響されずに流星を楽しむことができます。

「恒星間飛行」では地球や太陽系を離れ、天の川銀河や様々な銀河を巡り、最後に大規模構造の紹介を行いました。

今回の「ユニバース」では宇宙の新しい見方を見ることができました。皆さまも新しい見方や楽しみ方を発掘してみてください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 2月 6日

2010年01月30日

1月30日@科学技術館

本日の「ユニバース」の案内役は亀谷 和久(ISAS, JAXA)でお送りしました。
太陽系の惑星から星座、さらには地球を飛び出して宇宙の果てまで紹介しました。宇宙から見る星座は地球から見るのとは全く異なり形がとても立体的です。

今火星と地球が近い位置にいます。そのため、火星が今見どころで夜になると明るく輝いてみることができます。
これを宇宙から見るとどのよう見えるのか、「ユニバース」で再現しました。


図:2010年1月30日の地球と火星の位置関係

また、今宇宙飛行士の野口さんが長期滞在している国際宇宙ステーションが肉眼でも見られることも紹介しました。国際宇宙ステーションを地球から見える日時や場所は、JAXAのWEBページで調べることができます。皆さんも、空を眺めて宇宙ステーションを見てみませんか?

投稿者 ライブショーアシスタント : 1月30日

2010年01月23日

1月23日@科学技術館

本日の「ユニバース」では太陽系の姿を眺めたあと、「ライブ天体観測」を行いました。残念ながらヤーキスは曇っていたので、事前に撮っておいていただいた写真を使いましたが、
「木星と4つの衛星」と「オリオン星雲」の写真を見ることができました。
これらの天体写真を半田先生の解説の下、行いました。

「ゲストコーナー」では埼玉大学の大朝由美子先生に、「独り立ちした惑星? ―系外惑星・惑星質量天体と褐色矮星―」というタイトルでお話していただきました。主に恒星と惑星の中間の質量を持つ褐色矮星と惑星質量天体についてでした。惑星のような質量を持つのに、親星を持たず、孤立して存在している、惑星質量天体を世界で初めて発見したそうです。この天体は、それまでの褐色矮星・惑星の分類のどちらにも当てはまらない、新しいタイプの天体です。他にも今までに見つかった天体、使った望遠鏡なども話していただきました。まだまだ宇宙には分からないことがたくさんあるようです。

宇宙の謎は尽きないものですね。

投稿者 ライブショーアシスタント : 1月23日

2010年01月16日

1月16日@科学技術館

亀谷 和久(JAXA, ISAS)が案内役として太陽系と金星探査機のお話をしました。

金星は公転周期が224日、自転周期が243日、気圧が90気圧(地球は1気圧)、大気の96%が二酸化炭素(地球は約80%が窒素で、約20%が酸素)という星です。探査機「あかつき」は金星まで調査に向かいます。

「あかつき」と同時に小型の相乗り衛星として小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS(イカロス)」も打ち上げられます。「イカロス」は超薄膜の帆を広げ太陽光圧を受けて進むことができるかどうかを実験する宇宙船です。超薄膜の帆は宇宙空間で「イカロス」が回転することで開かれます。
また、帆に薄膜の太陽電池を貼り付けることで発電できるかについても同時に実証実験を行います。

「あかつき」は今年の夏打ち上げ予定です。
今、JAXAのWEBページでは「君も太陽系をヨットに乗って旅しよう!」 というキャンペーンが行われています。本キャンペーンは「イカロス」にメッセージや自身の名前をのせられるというものです。このキャンペーンハ3月14日まで行われています。皆さんも「イカロス」を応援し、自身の名前をのせて、宇宙の大海への大航海を行ってみませんか。

投稿者 ライブショーアシスタント : 1月16日

2010年01月09日

1月9日@科学技術館

新年あけましておめでとうございます。
本年もユニバースを宜しくお願いいたします。

今年最初の「ユニバース」では伊藤 哲也(国立天文台)が案内役として、今月の上旬にみられたしぶんぎ座流星群や、今月の中旬に見られる部分日食の話を交えながら、今日の夜空や太陽系のお話をしました。
また、チリのアカタマ高地にあるALMA電波望遠鏡ついてのお話もしました。これは新年のNHKニュースでも紹介された望遠鏡です。アカタマ高地にはそこで標高5000メートルに一番乗りした日本製のアンテナがあるのです。当時この望遠鏡の設置は各国の方々に喜ばれました。

「ゲストコーナー」では、下山淳一先生(東京大学)に「21世紀は超伝導を使いこなす時代」としてお話を伺いました。「超電導」はあまり日常では聞くことの少ない言葉ですが、私たちの生活に密接に関わっています。例えば、医療機器で体の断面の写真を撮ることができるMRIに使われています。今後は、エコカーよりエコなスーパーカーに、MRI以外の医療機器に、リニアモーターカーに、そして電波望遠鏡にと、超伝導がどんどん身近になっていきます。ちなみにリニアモーターカーは11年後に神奈川から山梨間に開通する予定が聞こえてきています。超伝導が身近になるにつれて、どんどん発達していく未来が今から待ちどおしいですね。

最後に国際宇宙ステーション(ISS)の話をしました。今、ISSのwebサイト上では、日本人で初めて宇宙でお正月を迎えた野口総一さんが、宇宙でお正月にちなんだ実験をしている映像を見ることができます。映像を見ることで宇宙で一緒に新年を迎えた気分に浸るのはいかがでしょうか。

投稿者 ライブショーアシスタント : 1月 9日

2009年12月26日

12月26日@科学技術館

今年もあとわずかとなりましたが、いかがお過ごしでしょうか。

本日の案内役は 半田 利弘(東京大学)です。「太陽系の姿」「銀河宇宙の世界」「宇宙の果てへ」を上演しました。コーナー中、宇宙から見た地球の様子や、シカゴのヤーキス天文台で撮影された「かに星雲」と「うずまき銀河」の写真を紹介していきました。また、この写真は宇宙から届く目に見える光(可視光)をそのまま撮影しているのではなく、X線や電波で撮影しています。X線や電波で撮影することで「星雲」や「銀河」のより詳しい様子を知ることができます。

「ゲストコーナー」では藤岡 洋 先生(東京大学生産技術研究所)から「砂漠太陽光発電の開く未来社会」としてお話を伺いました。
 太陽光発電はクリーンなエネルギーとして日本のみならず、世界で注目されています。太陽光発電による発電所を作る場所の候補として雨があまり降らず晴天が多い「砂漠」があります。地球上にあるサハラ砂漠やゴビ砂漠などのすべての砂漠の面積のうち4パーセントに太陽電池を置くと地球上の全てのエネルギーがまかなうことができると見積もられています。
 太陽光発電は太陽の光が太陽電池パネルを照らす昼間にしか発電できませんが、世界中の砂漠に太陽電池パネルが置かれることになれば、昼の晴れているどこかの砂漠で24時間ずっと発電ができるようになります。
 しかし、遠く離れた砂漠で発電して従来の方法で電気を送る(送電)と、都市と発電所の距離が遠すぎるために大きな電気の損失が起きてしまいます。そこで損失を小さくできる超電導送電が研究されています。
 砂漠太陽光発電が本格的に使われるようになる日が楽しみですね。

 本年の科学ライブショー「ユニバース」は今日で終了です。ご来場ありがとうございました。2009年12月29日(火)〜2010年1月3日(日)は年末年始で科学技術館が休館のため、2010年1月2日(土)の「ユニバース」はお休みさせていただきます。新年の科学ライブショー「ユニバース」は1月9日(土)から上演いたします。
 2010年も皆様のご来場をお待ちしております。
 よいお年をお迎えください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 12月26日

2009年12月19日

12月19日@科学技術館

今週はとても寒い1週間でしたが、皆さま体調はいかがでしょうか?
今年もあとわずかですので、体調管理に気をつけて元気に新年を迎えましょう!

本日の「ユニバース」では日食のしくみを紹介しました。
太陽、月、地球の動きを「シンラドーム」のグラフィックスで再現し、なぜ毎月日食が見られないかなどを影の位置によって紹介しました。

今年の7月22日に日本で見られた皆既日食は見に行かれましたか?
次に起こる日食は金環日食で、2010年1月15日です。
この金環日食は、中国やアフリカなどの地域で見ることができます。
日本では部分日食として見ることができ、東京では日没直前に太陽が欠け始めます。

来年もぜひ日食を楽しんでください。

また本日も「ユニバース」にご来場された方からの金星探査機「あかつき」に送るメッセージが沢山集まりました。
メッセージに参加された方々、ご協力ありがとうございました。

投稿者 ライブショーアシスタント : 12月19日

2009年12月12日

12月12日@科学技術館

本日の「ユニバース」ではヤーキス天文台との中継で球状星団M15と散開星団CR21が紹介されました。
同じ星団でも、球状星団は数十万個の比較的古い星の集まりで、散開星団数百個の比較的新しい星の集まりです。
同じ星の集まりでもまったく違うのです。
実際に撮影された写真を見てその違いを比べてみてください。



図1:ヤーキス天文台で撮影された球状星団M15



図2:ヤーキス天文台で撮影された散開星団CR21


ところでみなさんもよくご存知の太陽から2番目に近い惑星「金星」。
地球のお隣にある惑星ですが、金星は分厚い大気で覆われているため、わからないことがまだまだたくさんあります。
そこで今、金星を調べるために探査機「あかつき」の打ち上げが来年計画されています。

先週に引き続き今回も、あかつきに送るメッセージを募集しました。
来週も募集しておりますので
ぜひユニバースにお立ち寄りください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 12月12日

2009年12月05日

12月5日@科学技術館

今年も残すことあと一ヶ月となり、寒さもひとしお厳しくなってまいりました。
このような日は、暖かい鍋料理が美味しいですね。
科学ライブショー「ユニバース」でも、今一番旬でホットな話題を毎週紹介しています。

本日の「ユニバース」では、すばる望遠鏡を用いて太陽型星をめぐる惑星候補を、直接撮像で発見したという話題を紹介しました。
こと座ベガ方向にある、GJ758を周回する惑星候補GJ758Bを、HiCIAOを用いて直接撮像観測することより、世界で初めて発見しました。
質量は、木星の約10倍というとても大きな惑星です。

ガリレオが木星の衛星を発見してから、今年で400年が経ちました。
しかし今なお、観測装置の発達と共に、このように新たな星が発見されています。
400年後にどれだけの星を発見できているのか楽しみですね。
空が澄んでいる冬の夜空、天体観測をしてまだ発見されていない星を探してみてはいかがでしょうか?

本日の案内役は矢治健太郎(立教大学)でお送りしました。

投稿者 ライブショーアシスタント : 12月 5日

2009年11月28日

11月28日@科学技術館

 本日の「ユニバース」の上演では太陽系についての説明をした後、太陽系外への恒星間飛行を行いました。

今回はライブ天体観測も行い、シカゴのヤーキス天文台のビビアンさんと、直接、国際電話とwebカメラを用いてやりとりをしながら、天体写真の解説をしました。天体写真の内容は、惑星状星雲と月でした。惑星状星雲とは、恒星がその一生を終える時、ガスを放出して出来るそうです。なお、我々の太陽は、あと50億年と言われていますが、数10億年寿命があるとのことなので、安心して下さい。

 本日、種子島宇宙センターから、情報収集衛星を載せたH-IIAロケットが無事に打ち上げに成功しました。

 2010年には、「あかつき」という金星探査機が打ち上げ予定です。案内役の亀谷(JAXA, ISAS)から、「あかつき」および「あかつき」メッセージキャンペーンの紹介をして、たくさんの方にメッセージを書いていただきました。来週もキャンペーンを行っていますので、ぜひご来場下さい。ご来場いただけない方もJAXAウェブページ内「あかつき」に関するページから応募出来ます。

投稿者 ライブショーアシスタント : 11月28日

2009年11月21日

11月21日@科学技術館

 本日の「ユニバース」では、矢治 健太郎(立教大学)が案内役として太陽系のお話をしました。

 今、JAXAで自分の名前を彫った金属プレートを金星に打ち上げる企画(金星探査機「あかつき」(PLANET-C)メッセージキャンペーン)があります。興味のある方、自分の名前を金星に残したい方はJAXAのウェブページに行って見てはいかがでしょうか。
 また、2010年1月28日に火星が地球に接近します。夜空に赤い星が浮かぶのも楽しみですね。

投稿者 ライブショーアシスタント : 11月21日

2009年11月14日

11月14日@科学技術館

だんだんと寒さが増してきて空の透明度が上がり、星がきれいに見える季節となりました。

本日は今夜見える星空紹介や、11月中旬にピークを迎えるしし座流星群の話題に始まり、太陽系を超えて宇宙の大規模構造まで迫りました。

1回目の上演では、アメリカ・シカゴがあいにくの曇りで、ライブ天体観測はできませんでしたが、ヤーキス天文台と電話で繋ぎながら事前に撮像した木星や土星、火星、オリオン大星雲といった身近な天体をを紹介しました。


図1:ヤーキス天文台で撮影された木星の様子

また、一定の時間ごとに木星を撮影し、画像を重ね合わせると、木星とガリレオ衛星が動く様子を見ることができます。図2をクリックすると、木星の動画が見られます。
図2:木星が自転する様子

また2回目の上演では、太陽系の大きさを縮尺模型を交えつつ実感していただきました

ところで宇宙飛行士の若田さんが滞在していた国際宇宙ステーションは空を見上げると星のように肉眼で見えることはご存知ですか?通過する時間地がJAXAのWEBサイトで公開されています。実際に見上げると流れ星よりもゆっくりしたスピードで空を横切っていきますよ。

ぜひ「ユニバース」へ、宇宙の広大さを3Dで体験しにいらしてください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 11月14日

2009年11月07日

11月7日@科学技術館

11月に入り寒い季節なりましたね。今夜の夕食も鍋でしょうか。

「ゲストコーナー」では、東京大学の吉村忍先生に「原子力発電所の地震応答シミュレーション」の話をして頂きました。
「シミュレーション」と聞くと、シミュレーションゲームのような、非現実的な想像の世界を思い浮かべてしまう方もいらっしゃるかと思いますが、ここで言う「シミュレーション」とは「現実世界をできるだけ正確にシミュレーション世界に写しとること」なのです。

2年前に新潟県中越沖地震により柏崎刈羽原子力発電所が被災しました。その時にどのような被害があったのかを実際に発電所を建てて地震の実験することはお金も時間もかかります。

そこで吉村先生の研究です。この研究は、スーパーコンピューターを用いて、地震が起きた時、原子炉の中がどうなったのかということが分かり、未来の安全性への対策をすることが出来るのです。原子炉の他にもこのような技術は高層ビルや道路にも使われています。

今回はお客様にも、柏崎刈羽原子力発電所で新潟県中越沖地震が起きた時の原子炉の様子のシミュレーションの映像を見て頂きました。
研究の成果によって、地震の多い日本でも原子力発電所がより安全になると良いですね。

「ユニバース」も同じように宇宙の姿がどのようになっているのかシミュレーションしているのです。シミュレーションによって、地球・・そして宇宙の過去や未来が分かるなんて素敵ですね。

投稿者 ライブショーアシスタント : 11月 7日

2009年10月31日

10月31日@科学技術館

本日の「ユニバース」では、「太陽系の姿」と恒星間飛行を上映しました。さらに、、太陽と地球の位置関係、太陽系の大きさを皆さんに感じていただくため、私たちの身近なものや建物を例に紹介しました。

2回目の上演ともに沢山の人が見に来て下さり、とてもアットホームな雰囲気でした。
案内役の半田 利弘(東京大学)が惑星の発見のちょっとしたエピソードや、土星の輪の部分の話を話していて、私自身もとても楽しかったです。
「シンラドーム」では、地球から飛び出して、星と星の間を通り、宇宙の果てまでいきます。星と星の間って、近そうに見えて実はとても離れていることが多いのです。この星の様子を3Dで見ると、とても不思議な感覚になります。
皆さんも、ぜひいらしてください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 10月31日

2009年10月24日

10月24日@科学技術館

今週はオリオン座流星群がたくさん見られる極大になりました。皆さんは流星を見ることができましたか?

本日の案内役は川井和彦(理化学研究所)です。太陽系の仕組み、そして太陽系を抜けてさらに外の宇宙、銀河系や銀河団を見てきました。太陽系の外に飛び出した後は再び地球に戻り、ヤーキス天文台で撮影された木星の映像を紹介しました。

今年はガリレオ・ガリレイが天体望遠鏡を用いて観測を行ってから、ちょうど400年であり、世界天文年となっています。ガリレオは自作した望遠鏡を使い、木星の観測を行いました。観測により木星を軸に回転している衛星を発見し、地動説を唱えました。

ガリレオの気持ちになって夜の星空を見上げて見ませんか?

投稿者 ライブショーアシスタント : 10月24日

2009年10月17日

10月17日@科学技術館

本日の「ユニバース」ではゲストで野本知理先生(神戸大学)をお招きして、「光で見る原子の動き」というタイトルでお話し頂きました。原子の動きを見るにはどうしたらよいのか?それにはストロボ光のように一瞬だけ光を当てて止まっている様子を見ればよいことを示し、光の揺さぶりによって、原子の集団運動を見ることを説明しました。少々難しい内容も、分かりやすく映像で見せていただきました。
ユニバースでは、天文学の分野だけでなく様々な分野の先生方をお呼びしています。

ところで、今の時期オリオン座流星群が見られるのを知っていますか?オリオン座流星群が一番見られるとされる極大の日は21日と予想されています。さらに21日は新月を過ぎたばかりで月がすぐに沈んでしまうので、月明かりを気にしないで、流星群を楽しむことができます。
宇宙はとっても不思議です。「ユニバース」では最新の宇宙や科学の話題も紹介していますので、もっとたくさん宇宙のことを知ってもらえればと思います。

今日は「太陽系の姿」を上映して、地球から宇宙の果てまで皆さんをお連れしました。

投稿者 ライブショーアシスタント : 10月17日

2009年10月10日

10月10日@科学技術館

台風も去り、3連休の1日目はいかがお過ごしですか?

土星といえば、特徴的な「輪」がありますが、今週さらに大きい輪が発見されました。NASAの赤外線天文衛星スピッツァーによると、もし地球から目で直接見られるとしたら、満月の2倍もある輪が土星のわきに見えるそうです・・・!

土星には太陽光があまり届かず、ちりと氷でできた輪は可視光による観測が大変困難でした。しかし、赤外線を用いると今まで見えてこなかったものも見えてくるようになります。

南米チリにて日本・北米・欧州にて共同国際計画として進められている巨大電波望遠鏡「ALMA」は、可視光では見えない宇宙の姿を観測することを目的にしています。ALMAは66台以上のアンテナから構成されますが、先月18日に日本が最初の1台目を一番乗りで設置しました。

私たちの太陽系もまだまだ分からないことだらけです。2012年完成予定の「ALMA」に期待しましょう。

投稿者 ライブショーアシスタント : 10月10日

2009年10月03日

10月3日@科学技術館

本日の「ユニバース」では、「太陽系の姿」を上演しました。本日の案内役は亀谷 和久(宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究本部,JAXA/ISAS)です。

3Dシミュレーションを使い、地球および国際宇宙ステーションからエッジワース・カイパーベルトを通過し、太陽系を離れて、天の川銀河の外へと飛び出します。人類が今まで到達出来たのは、38万キロ離れた月のみ。遠いように思えますが、天の川銀河の外から見ると、地球と月の距離は近いように思えます。

今、アメリカが次世代有人宇宙船「オリオン」を実用化に向けて、研究中です。「オリオン」により月および火星への有人飛行計画が実行されますが、いつの日か、人類が太陽系を飛び出し、天の川銀河の外へと旅する日が来るかもしれません。

今年は、土星の輪が見えなくなる年です。天体観測をして、土星の輪が見つからなくてもなくなったわけではないので驚かないでくださいね。

また、たくさんのご来場お待ちしています。

投稿者 ライブショーアシスタント : 10月 3日

2009年09月26日

9月26日@科学技術館

本日もたくさんの方に来場して頂きました。本日の「ユニバース」では、「太陽系の姿」「ライブ天体観測」「ゲストコーナー」の3本立てで行いました。

「太陽系の姿」では、シミュレーションを用いて宇宙に飛び出し、惑星の紹介、冥王星と太陽系外縁天体の紹介もしました。

「ライブ天体観測」では、ヤーキス天文台で撮影された、木星の衛星を紹介しました。木星とその周りに見える星を日を追って撮影すると木星の周りにある星が左右に写ります。左右に写った星の動きにより木星に衛星があることが発見されました。

「ゲストコーナー」では、熊谷紫麻見先生(日本大学 理工学部 物理学科)をお招きし、「超新星とガンマ線バースト」と題してお話して頂きました。
「超新星」とは、『新しくできた星のこと』と考えてしまう方もいらっしゃると思いますが、これは、『星が爆発を起こして光を放つ現象のこと』を指します。つまり、爆発が起こらないときは暗い星なのです。初めてこの現象が発見された時、星の誕生による光の放射と考えられたために『超新星』という言葉になってしまいました。超新星の光の放つエネルギーは太陽の数億倍と大きいもので、爆発した瞬間を宇宙望遠鏡にてとらえることができます。超新星がもつ軽元素がこの爆発によって重元素へと変化します。地球にある鉄やコバルトなどの重元素も、太古にこの爆発を経て生まれたと考えられています。地球にある資源は、宇宙からの贈り物なのですね。

投稿者 ライブショーアシスタント : 9月26日

2009年09月19日

9月19日@科学技術館

今日は涼しくさらっとした風が吹き、トンボが飛び始めていました。秋ですね。
9月11日に、種子島宇宙センターからH-IIBロケット試験機が、国際宇宙ステーションに向けて飛び立ちました。
今、国際宇宙ステーション完成に向けて、宇宙飛行士が滞在しています。しかし、宇宙で生活するには、食糧や日用品など、さまざまな物資が必要です。宇宙飛行士が生活するための物資を運ぶために、宇宙ステーション補給機(HTV:H-II Transfer Vehicle:)技術実証機を載せたH-IIBロケット試験機が打ち上げたのです。
国際宇宙ステーションは、地球からどのくらい離れていると思いますか?実は、地球の地上から350kmから400km離れたところを周回しています。
こんなに遠く離れたところから見た地球は、丸く青くて綺麗なんだろうな・・・と想像しつつ、本日の「ユニバース」では、地球から宇宙へ飛び出して、太陽系を順に追いかけました。
しかし、宇宙から太陽系を見ると、太陽と地球の大きさは、あまりにも巨大で、実感が湧きません。そこで「ユニバース」では身近なものを使って、大きさと広さを観客に体験して頂きました。例えば、太陽が豆電球(7cm)大きさであると、地球のビーズ程の大きさ(1mm)に過ぎません。さらに、この豆電球(太陽)が「シンラドーム」の隅にあるとすると、ビーズ(地球)は「シンラドーム」の中央を周っているのです。宇宙って広いですね。
国際宇宙ステーションが完成して、もっと宇宙のことが知れるようになると良いですね。人間が宇宙で暮らせることができる日は、一歩一歩近づいているようです。

投稿者 ライブショーアシスタント : 9月19日

2009年09月12日

9月12日@科学技術館

最近は秋晴れの日が多く、暑い日もありましたが、今日の空は雨模様でした。
そんな天気でも、「シンラドーム」はたくさんのお客様で埋め尽くされました。
雨でも夜空の星を見ることができるのが「ユニバース」の魅力です。

今日はまず太陽系を一通り旅した後に、太陽系形成のシュミレーションを見ました。
このシミュレーションを見ると、太陽系の惑星の軌道面がそろっているのかがよく分かります。

再び地球に戻り、アメリカにあるヤーキス天文台とライブ天体観測をし、天文台で働いているビビアンさんに木星とコプフ彗星の画像を送ってもらいました。
コプフ彗星とは聞きなれない彗星ですが、それは今地球から1天文単位(149598000km)ほど離れたところにあり、みずがめ座の方向に10等星の明るさで見えます。


図:コプフ彗星の軌道(画像をクリックすると大きな画像で見られます)


図:コプフ彗星の見える位置(画像をクリックすると大きな画像で見られます)

肉眼では見ることができない貴重な画像が「ユニバース」では見られます。
ぜひ皆さまも一度でも何度でも足を運んでみてください。
普段の夜空とは違う宇宙も楽しめますよ!

東京・三鷹を中心に都内全域にて東京国際科学フェスティバルが開催中です。本ライブショーも参加しています。

投稿者 ライブショーアシスタント : 9月12日

2009年09月05日

9月5日@科学技術館

夏休みも終わり、学校も始まったばかりの休日にも関わらず、本日は親子連れのお客様が多くお越し下さいました。

今回のライブショーは、「太陽系の姿」「銀河宇宙の世界」です。
「太陽系の姿」では、本日9月5日が満月であることから、月と太陽の並び、来月のお月見、満月の昇る様子をご覧頂きました。
宇宙に飛び出してからは、惑星の名前、木星の自転周期に関してお客様に参加していただく形でクイズをしました。
また、秋の星座として山羊座、ぺガスス座、うお座のギリシャ神話をお話ししたほか、15年ぶりの土星の輪の消失など旬な話題をとりあげました。

「銀河宇宙の世界」では、星座を地球から離れた場所からみるとどのように見えるのか、さらに私たちの天の川銀河とは違った銀河で変わった形の銀河をいくつかご紹介しました。

ユニバースでは、さまざまなコーナーを設け、時期や季節に合わせた、最新の宇宙や科学の話題を紹介しています。内容やテーマは上映ごとに異なり、一度いらした方も、そうでない方も、楽しめる内容を目指しています。
興味をもたれた方はぜひ、「ユニバース」にいらしてください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 9月 5日

2009年08月29日

8月29日@科学技術館

夏休み最後の土曜日、暑い中多くの人が科学ライブショーに来てくださいました。
本日は「太陽系の姿」、「銀河宇宙の世界」、「ゲストコーナー」の3本立てです。

「太陽系の姿」では、宇宙に飛び出して惑星の読み上げ、間違い探し、地球の公転周期をクイズにしました。また、冥王星と太陽系外縁天体の紹介もしました。

「銀河宇宙の世界」では太陽系を離れて天の川銀河、アンドロメダ銀河、M51を画像を用いて説明して、最後に宇宙大規模構造について紹介しました。

「ゲストコーナー」では、先週に引き続き、小檜山賢二先生 (慶應義塾大学 名誉教授)をお招きして「Micro Presence - 昆虫 ミクロ・リアリズム」をお送りしました。
このコーナーでは、世界各地の様々なゾウムシの非常に精細な画像や、カミキリムシが空を飛ぶ様子の立体映像等を紹介しました。
カミキリムシに関わらず甲虫類は4枚の羽を持っていますが、2枚は羽が硬い為に、軟らかい2枚の羽を用いて飛んでいます。実物のカミキリムシの動きをコンピュータで計算して、立体映像に動きを付けているそうです。
また、CTスキャンを用いて外側を壊さずに、エゴの実の内部で成長していくエゴヒゲナガゾウムシを観察する手法も紹介しました。

このように科学ライブショー「ユニバース」では、非常に大きな宇宙の話からすごく小さな昆虫のミクロの世界まで幅広く紹介しております。
今まで知らなかった世界に出会うことが出来るのではないでしょうか。

本日の案内役は半田利弘先生(東京大学)でした。


図1.ホウセキゾウムシ(画像提供:Micro Archiving Project)


図2.空を飛ぶカミキリムシ(画像提供:Micro Archiving Project)


図3.エゴの実内部のエゴヒゲナガゾウムシ(画像提供:Micro Archiving Project)

投稿者 ライブショーアシスタント : 8月29日

2009年08月22日

8月22日@科学技術館

今日のライブショーは、国立天文台 伊藤哲也さんの案内で、
「太陽系の姿」「ライブ天体観測」「ゲストコーナー」「国際宇宙ステーション」を取り上げました。

「太陽系の姿」では科学技術館に降り立ち、北極星から始まり、木星、天の川、夏の大三角のベガ、アルタイル、デネブの紹介をしました。
宇宙に飛び出してからは地球の昼夜を確認後、ヤーキス天文台の場所を示し、写真の表示をしました。

「ライブ天体観測」では、残念ながらヤーキス天文台のあるアメリカ・シカゴ郊外が曇りだったため、先日撮影してもらったマユ星雲、白鳥座のSS星をお見せしました。特にSS星は変光星の中でもガスの状態によって明るさが変わり、激変星と言われていることを紹介しました。

「ゲストコーナー」では、小檜山賢二先生 (慶應義塾大学 名誉教授)においで頂きました。
昆虫は果たして何種類存在するでしょうか?答えは数え方によっても変わりますが、何千万種類以上も存在しているそうです。
今回の「ゲストコーナー」では様々なゾウムシの非常に精細な映像や、カミキリムシ等の立体映像の他、エゴの実の中で成長していくエゴヒゲナガゾウムシの様子を紹介してもらいました。


「国際宇宙ステーション」では、国際宇宙ステーションの大きさや、日本のきぼう実験モジュールに関しての紹介をしました。

尚、小檜山先生には来週もゲストとしてお越しいただき、今週とはまた違ったお話しをしていただける予定です。
シンラドーム前では今月30日(日)まで小檜山先生監修の特別展示
「Micro Presence - 昆虫 ミクロ・リアリズム」
も毎日開催されておりますのでこちらも併せてご参加ください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 8月22日

2009年08月15日

8月15日@科学技術館

 今週は、徹夜をした方も多いかもしれません。ペルセウス座流星群の季節となりました。
 ペルセウス座流星群はスイフト・タットル彗星(図.1、図.2)が軌道上に残したちりに地球が突入する際に出現する現象ですが、日本では13日未明に出現のピークを迎えました。
 「流れ星」が降り注ぐ夜空を楽しめた方も多いことでしょう。流星群の時期には夜空を眺めてみてください。そして、日本には流星に願いごとをするとかなうという伝説もあるので、そのときにはそっとお願いをすれば、かなうかもしれませんね。

 また、本日アシスタントでもある高津が東海大学の海洋観測船「望星丸」で観測してきた皆既日食についてお話しました。(図.3)
 皆既日食中は、地平線上に夕方のようなオレンジ色の空が見え、空には星が瞬きます。太陽を観測することも大切ですが、このような機会に出会ったときは、周りの様子の変化にも目を向けてみてください。

 次回2012年5月に金環日食が九州から関東まで日本の広い地域で見られます。金環日食は皆既日食また大きく異なるものですが、ぜひ観察してみてください。


図1.スイフト・タットル彗星軌道


図2.スイフト・タットル彗星軌道(地球近傍)


図3.「望星丸」から撮影した皆既日食の様子

投稿者 ライブショーアシスタント : 8月15日

2009年08月08日

8月8日@科学技術館

夏休みも中盤となり、暑い日が続きますが、本日も多くのお客様で、ドームは満員となりました。

今日のライブショーは、案内役 矢治健太郎(立教大学)の案内で、「太陽系の姿」「ライブ天体観測」「銀河宇宙の世界」を取り上げました。

「太陽系の姿」では、地上から早朝、木星が見えるというお話を紹介しました。宇宙に飛び出してからは、惑星の読み上げ、木星の自転周期に関してお客様に参加していただく形でクイズをしました。また、木星に何かの大きな質量のものが衝突して黒い点が増えていることを紹介しました。星と質量物が衝突することは自体は珍しいことではなく、今までも何回か観測がされています。月のクレーターが隕石の衝突によってできたというお話を知っている方も多いかもしれません。
また、先日のspaceweather.comでは、黒い点の写った写真が紹介されています。

「ライブ天体観測」では、残念ながらヤーキス天文台のあるアメリカ・シカゴが雨だったため、ヤーキス天文台のビビアンさんが先日撮影した球状星団M13、環状星雲M57、木星の画像を紹介しました。

「銀河宇宙の世界」では、車輪銀河、アンテナ銀河の衝突シミュレーションを紹介しました。


図.ヤーキス天文台で撮影した木星の連続写真
動き方を見ることで恒星なのか木星の衛星なのか判断することができます。
皆さんはわかりますか?

投稿者 ライブショーアシスタント : 8月 8日

2009年08月01日

8月1日@科学技術館

皆さん、7月22日の皆既日食はいかがでしたでしょうか。今日は、皆既日食の仕組みと、次回の日食について紹介しました。

日食は、月が新月のときに、月の影が地球に通ることで起こります。とすると、日食が毎月起きてもいいのでは!?と思った方もいるのではないでしょうか?実際に次の新月の8月20日の太陽と月と地球の位置関係を見ると・・・月の影が地球に通りません。一体なぜでしょうか。

月の軌道の面は、地球の軌道の面に対して少し傾いています。そのため月の影が地球に通らないときがあるのですね。8月20日は月の影は地球を通らずに、地球の下を通ります。(つまり8月20日は宇宙に行けば日食が見られるというわけです。)

太陽、月、地球の位置関係が合うと、日食が見られるので、日本で46年ぶりといわれた7/22の皆既日食も、地球全体では年に多いときで2回程度見られます。

次回の日食はイースター島で見られます。日本で見たい!という方は2012年に金環日食、2035年には皆既日食が見られるので、楽しみに待っていてください。

本日は無料入館日ということもあり、沢山の方がいらしてくださいました。ありがとうございました。

図.8月20日の「月の影」(3D表示(赤青めがねを用いると立体的にご覧いただけます))

投稿者 ライブショーアシスタント : 8月 1日

2009年07月25日

7月25日@科学技術館

皆さん、22日の日食は見ることができましたでしょうか?部分日食が見られる東京では、天候が曇りだったので日食を見るのは難しかったですが、雲の切れ間から観察することができたかもしれません。

今回のライブショーは、「太陽系の姿」「ライブ天体観測」です。

「太陽系の姿」では、地上から北極星を発見するために有名なおおくま座、夏の大三角、さそり座のアンタレスを紹介しました。宇宙に飛び出してからは、惑星の読み上げ、太陽系外縁天体の話をし、太陽系を飛び出して天の川銀河まで旅しました。

ライブ天体観測では、ヤーキス天文台のビビアンさんが撮影されたM10、M12、M57、M92 木星、NGC6949の画像をを紹介しました。
 木星の映像の上に黒い点が映っているのが分かりますか?この黒い点は何でしょう?
答えは、ガリレオ・ガリレイが発見したガリレオ衛星の一つ、カリストです。木星の表面にいれば、カリストの影から太陽を見ることで、皆既日食として見えているはずです。皆既日食は地球でしか見られない現象ではありません。将来、皆既日食を見に地球を飛び出し、火星など他の惑星まで観測ツアーに行く日が来るかもしれませんね。
 本日の案内役は伊藤哲也(国立天文台)でした。

図:ヤーキス天文台で撮影された木星の写真


図:木星の赤丸の中に黒い点が見えるでしょうか?

図:シンラドームでみた木星の姿

投稿者 ライブショーアシスタント : 7月25日

2009年07月18日

7月18日@科学技術館

 2009年7月22日は何があるか知っていますか?答えは皆既日食です!

 今回の皆既日食は日本でも見られるということで、今日は、宇宙の姿をお話するとともに、皆既日食についてもお話しました。

 皆既日食は、太陽・月・地球が一直線に重なったときに起こります。これを理解しやすくするため、その時の様子をシンラドームで再現して見てもらいました。宇宙から太陽系を眺めると、月の影が地球の表面に映る様子を見ることができ、この月の影が地球を通るところで日食が起こります。さらにこの時、地球に降り立って太陽を眺めると、太陽がかける様子を見ることができました。
 皆既日食がますます楽しみになった本日の「ユニバース」でした。

残念ながら、科学技術館のある東京では、部分日食しか見ることができません。そこで、「ユニバース」特別番組として、「特別番組 皆既日食を東京で見よう 立体ドームで体感する皆既日食2009」を 7月22日10:30から お送りします。色々な場所からの中継を活用して、東京でも皆既日食を体験しよう!という企画です。東京にいながらにして、各地の皆既日食の様子を中継して見ることが出来るものとなっています。当日先着順で開館時より整理券を配布していますので、ぜひシンラドームにいらしてくださいね。


図1.地球に落ちた月の影を宇宙から見た様子


図2.太陽、月、地球が一直線に並ぶと日食となる

投稿者 ライブショーアシスタント : 7月18日

2009年07月11日

7月11日@科学技術館

「太陽系の姿」では、太陽系の惑星の紹介や7月22に迫った日食のお話をしましたほか、日食が起こる訳や日食を見る際の注意点を紹介しました。
また、まもなく帰ってくる宇宙飛行士の若田さんのお話では若田さんを迎えに行くスペースシャトル打ち上げのライブ中継のホームページを紹介しました。
「ライブ天体観測」のコーナーでは、アメリカ合衆国のヤーキス天文台にいるビビアンさんにインターネット越しに登場してもらい、ビビアンさんが撮影したM9、木星、冥王星、M51を紹介しました。
さらに、ビビアンさんが、木星の画像には衛星のイオやその影が写ってると教えてくれました。
「銀河宇宙の世界」では、スローン・デジタル・スカイサーベイ(Sloan Digital Sky Survey, SDSS)という望遠鏡の観測の成果である宇宙の果ての映像や、この望遠鏡が実際に使っていた分光装置の部品、SDSSプレート見てもらいました。

SDSSプレートには数百の穴が開いており、一つ一つが銀河の位置に対応しています。画像は、SDSSプレートとその観測結果から予想される宇宙の大規模構造です。

投稿者 ライブショーアシスタント : 7月11日

2009年07月04日

7月4日@科学技術館 世界天文年特別イベント

ガリレオ・ガリレイが望遠鏡で宇宙を見てから2009年でちょうど400年経ち、今年は世界天文年となっております。特に7月7日を中心に全国同時七夕講演会ということで、日本各地で催しが行われております。

今回のユニバースも、世界天文年特別イベントということで、ガリレオ・ガリレイについて紹介しました。
ガリレオは望遠鏡で、宇宙を見ただけでなく、月の詳細なスケッチをとったり、木星の衛星を熱心に観測することで、地球以外を中心に回っている天体を初めて発見し天動説の誤りに気がついたと言われています。当時の望遠鏡はあまり性能もよくなかったので大変だったんでしょうね。

また「恒星間飛行」では、もうすぐ七夕ということもあり、織姫星まで実際に行ってみることにしました。織姫星のベガと彦星のアルタイルは10光年ほど離れているそうですが、実際に行ってみると、宇宙の中では案外近く見えますね。


図:宇宙の中でのベガとアルタイルの位置関係

次の「銀河宇宙の世界」では、人間が宇宙の「広さ」を知っていった歴史を紹介しました。
ほんの90年前までは天の川銀河の外がどうなっているかわかっていませんでした。
その後、詳細な観測が進み、天の川銀河のほかにも宇宙には沢山の銀河があり、
しかもその銀河が網目状の構造をなしているということもわかってきました。
こういった構造がどうやって出来たのか等まだまだ完全に解明されていない事も多いですが
いつかわかるようになるといいですね。

投稿者 ライブショーアシスタント : 7月 4日

2009年06月27日

6月27日@科学技術館

梅雨が明けてしまったのかと思うほど、晴天が続く今日この頃。本日は真夏日とされる30℃を超え、夏本番を予感させました。そんな科学ライブショー「ユニバース」には暑い中、多くのお客様が訪れました。

今回のライブショーは「太陽系の姿」「ライブ天体観測」「ゲストコーナー」の豪華3本立てでお送りしました。
「ライブ天体観測」では、ヤーキス天文台にいらっしゃるビビアンさんが撮影した木星、小惑星クロト、M63の天体写真を紹介しました。そのあとシンラドーム上で再現した宇宙空間に飛び立ち、その天体の場所に行きました。まるで宇宙旅行のようでした。

「ゲストコーナー」では、漫画家のあさりよしとお先生をお迎えして、「マンガやアニメで描かれる変な宇宙」と題しまして、マンガやアニメで描かれる宇宙の表現と、実際の宇宙現象のギャップについて熱く語って頂きました。
 皆様は宇宙船が惑星に向かって飛んで行くとき、どのような軌道を描くか知っていますか?マンガやアニメでは、最短ルートである一直線に描きがちですが、実際には太陽からの重力の関係で、一直線には行くことはできず、楕円軌道を描きながら地球から離れ、惑星に向かいます。このように迫力あるよう見せる為に、必ずしも正しく現象に沿って描かれないことが少なくないようです。宇宙を表現するということの、難しさと面白さ実感した内容でした。一直線だと思っていた方もいたのではないのでしょうか?

「ユニバース」では、このような日常から宇宙までさまざまな話題に溢れています。
週明け、学校や会社でお話してみてはいかがでしょうか。

写真:上演終了後に、あさりよしとお先生からサイン色紙をいただきました。
   素敵な色紙をありがとうございました。

投稿者 ライブショーアシスタント : 6月27日

2009年06月20日

6月20日@科学技術館

今日は梅雨の時期とは思えない晴天で、数日前の雷が鳴り響く雨が嘘だったと思うほど、暖かい陽気に包まれました。
「シンラドーム」でも外気温にも勝るほどの熱気に包まれて、科学ライブショー「ユニバース」が始まりました。

本日の「ゲストコーナー」は、第49次日本南極地域観測隊として約1年3ヵ月、南極にある昭和基地で越冬隊として参加された、鈴木秀彦氏(総合研究大学院大学国立極地研究所))に「南極の空〜昭和基地におけるオーロラ観測」と題してお話をうかがいました。

東京から船と飛行機で片道2週間、距離にして14000km離れた南極大陸に、日本の昭和基地があります。昭和基地でのオーロラ観測には、5種類の超高感度全天カメラと2種類の分光光度計を備える、トップクラスの設備を誇ります。今日は特に、アイスランドと昭和基地で同時に観測された共役点オーロラと、高度約90kmで観測された大気重力波の話でした。昭和基地では、形がはっきりとしないディフューズオーロラは日常的に観測出来ますが、日本でも北海道の北端部では、赤い色のオーロラが見られることがあるそうです。

皆さんも昭和基地でオーロラを見ることに挑戦するのはいかがでしょうか?昭和基地の観測隊・越冬隊に参加したい人はまず自分の興味ある分野の達人になることが大切だそうです。

暑い日にオーロラの話を聞いて、ちょっぴり涼しさを感じた「ユニバース」でした。

投稿者 ライブショーアシスタント : 6月20日

2009年06月13日

6月13日@科学技術館

本日の「ユニバース」では、「太陽系の姿」「ライブ天体観測」のコーナーのほか、先日、月に制御落下した衛星「かぐや」、そして、若田光一さんが活躍してる国際宇宙ステーションの話題をお送りしました。

「ライブ天体観測」のコーナーでは、アメリカ合衆国のヤーキス天文台にいるケビンさんに、インターネットを通じて、土星や球状星団M13、そしてリング星雲のM57といった
天体写真の紹介をしてもらいました。
また、この日はケビンさんの教え子の方々も参加して下さり、とても賑やかなコーナーとなりました。

ところで、皆さんはYouTubeのJAXAチャンネルをご存知でしょうか?
ここでは、JAXAの最新の成果を、美しい映像で見ることができます。
今回ユニバースでは、「かぐや」が月落下前に撮影した、非常に珍しい低い高度からの月表面の様子が見られる、
「「かぐや」HDTVによる低高度(近月点)撮影」や、国際宇宙ステーションで日本が作っている「きぼう」モジュールの様子がわかる、「きぼうの、その先へ〜「きぼう」未来へのプロローグ」のCGによる解説部分を紹介しましたが、その他にも、「「かぐや」HDTVによる地球の入り」「きく8号/H-IIAロケット11号機打ち上げ」といった素晴らしい映像を見ることができます。

皆さんも是非色々な動画をチェックしてみてください。

投稿者 ライブショーアシスタント : 6月13日

2009年06月06日

6月6日@科学技術館

朝方の雨も午後にやみ、梅雨入り間近となった本日の「ユニバース」。

科学技術館から見た今晩の星空を映し出し、北極星の見方や土星の輪が周期のために傾いて地球から見えなくなることなどを紹介しました。その後地球を飛び出して、太陽系の惑星を紹介して恒星の世界から銀河の世界、宇宙の果てまでを見ていきました。

また、宇宙飛行士若田光一さんが滞在する国際宇宙ステーションを飛び出す映像で見ていただきました。若田さんが撮影した動画を交えながら日本の実験棟「きぼう」の紹介をしました。

さらに、現在、電波望遠鏡を80台チリに設置しようという計画が進行しています。日本、アメリカ、ヨーロッパが参加しており、「ALMA計画」と呼ばれています。空が広くて、きれいなチリの山、標高5000mに80台の電波望遠鏡を設置します。2013年完成予定で、完成すると、より遠くの宇宙について詳しくわかるそうです。観測結果が待ち遠しいですね。
本日の案内役は 伊藤 哲也 (自然科学研究機構 国立天文台)でした。

投稿者 ライブショーアシスタント : 6月 6日

2009年05月23日

5月23日@科学技術館

本日のライブショーもたくさんのお客さんがご覧下さいました。

「太陽系の姿」では、科学技術館から見た今晩の星空を見ていただきました。
土星やしし座、おとめ座などの星座や惑星の説明をしました。また、地球の周りを回っている国際宇宙ステーションに搭乗している若田宇宙飛行士の「おもしろ宇宙実験」の紹介をしました。

「ライブ天体観測」ではヤーキス天文台にいるVivianさんと、
インターネットを通じて天体写真の紹介をしてもらいました。
本日紹介したのは、土星やメシエ天体のM13、M51、M57等です。


図:ヤーキス天文台で撮影されたM51の様子
  2つの大きさの異なった銀河が並ぶ様子が特徴的な子持ち銀河です。


図:ヤーキス天文台で撮影された土星の様子(2009年5月)

土星は年によって輪の見え方が変わってきます。
では2001年と比べてみましょう。


図:ヤーキス天文台で撮影された土星の様子(2001年11月)

他の年に撮影された土星の写真もよかったら見てください。

「実感太陽系」のコーナーでは、太陽の大きさが200億分の1にしたら太陽系や惑星の大きさはどうなるのか、同じ縮尺で隣りの恒星までどのくらいになるのかを確かめました。
「恒星間飛行」では実感太陽系のコーナーで紹介した太陽系のお隣の恒星まで見て行き、
さらにその先の銀河の世界を紹介して行きました。

投稿者 ライブショーアシスタント : 5月23日

2009年05月16日

5月16日@科学技術館

初夏の暑さが収まり過ごしやすい曇り空の天気でしたが、シンラドームでは多くの方々がお越しになり真夏のような熱気に包まれていました。

「太陽系の姿」では惑星の間違い探しから始まりました。今日は積極的に手が挙がり、多くのお客様がお土産名刺を貰いました。次に地球へ降り、本日の夜空を用いて春の星座を用いて星座神話などを紹介しました。
最後に太陽系を飛び出し、恒星間飛行に移り宇宙の大規模構造を紹介しました。

今日の目玉は“クイズ”です。
突然ですが、「0,0,1,2,63,64,27,13」この暗号のような数字はなんでしょうか?すぐに分かる方は名探偵か立派な科学者です。8つの数字がヒントです。

正解は惑星の衛星数です。
左から水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星の衛星の数になります。30年程前では木星の衛星は12個と考えられていました。し かし、この30年間に詳細な衛星数が見つかり、今では63個まで分かりました。30年後には更に増えているかもしれ ませんね。

科学ライブショー「ユニバース」では、このように知っていると人に教えたくなるような宇宙に関する話題やクイズがたくさんあります。週明け、学校や職場での話のネタに使い、ものしり博士になりませんか?皆様のご来場をお待ちしています。

投稿者 ライブショーアシスタント : 5月16日

2009年05月09日

5月9日@科学技術館

今日は天気も良くポカポカした日ですね。本日もたくさんの方々にお越し頂きました。

「太陽系の姿」では、お客様と一緒に太陽から順に惑星の名前当てゲームをしました。正解者には天体写真の載ったお土産名刺がプレゼントされました。

「ライブ天体観測」のでは、アメリカ シカゴのヤーキス天文台にいるビビアンサンさんに登場してもらい、ビビアンさんが撮影した土星、月、M64、M104の画像をお客様に見ていただきました。土星の衛星がくっきり見える画像も見ることができ、名前も覚えることもできました。

「ゲストコーナー」では、柴田一成先生(京都大学 大学院理学研究科附属天文台 台長、京都大学 宇宙総合学研究ユニット ユニット長)にお越しいただき、「太陽と宇宙天気予報」をテーマに、太陽の活動のお話をしていただきました。
 太陽を特殊な方法で観測すると、表面に黒い斑点が見えます。
これを「黒点」と呼んでいます。
黒点は活動が活発なところで、そこで磁気エネルギーを解放しているのです。
この磁気エネルギーによって噴出した磁気プラズマ雲は、
勢いがあるときは地球まで届きます。
皆さんはこの磁気プラズマ雲が地球に届くと何が起こると思いますか?
実はオーロラとして見えます。あの美しく輝くカーテン状のオーロラは、太陽の贈り物だったんですね。太陽からの磁気は、ときに停電を起こしてしまうなど、いたずらもあるようで、今後、太陽の活動も含めて宇宙天気予報ができるように研究がされています。
 未来の天気予報は、地球の天気だけではないかもしれませんね。

投稿者 ライブショーアシスタント : 5月 9日

2009年05月02日

5月2日@科学技術館

皆さんは太陽以外の恒星の周りを回っている惑星をご存知ですか?
今日のユニバースではこういった系外惑星と呼ばれる星の紹介をしました。

このような惑星は今までにも、350個ほど見つかっているそうですが、
今度また新しく非常に軽く、地球の2倍程度の重さの惑星が見つかったようです。
こういった星に探査機を飛ばせるのはずいぶん先のことになりそうですが、
生命が存在しているといいですね。

投稿者 ライブショーアシスタント : 5月 2日

2009年04月25日

4月25日@科学技術館

本日は雨の中でしたが、たくさんのお客様に来ていただきました。

「太陽系の姿」では、太陽系の惑星の紹介やシミュレータまつわるクイズを行いました。さらに太陽観測衛星「ひので」が見つけた最新の太陽の話題を紹介しました。次に地球に着陸して、春に見える代表的な星座のお話をしました。

「ライブ天体観測」のコーナーでは、アメリカ シカゴのヤーキスにいるVivianさんに登場してもらい、Vivianさんが今晩撮影した土星、M3、M60、M64の画像をお客様に見ていただきました。





図:ヤーキス天文台で撮影されたM64の様子
M64は、かみのけ座にある黒眼銀河です。

今度は地球を飛び出し、太陽系を越え、天の川銀河やそれよりも遠くにある銀河たちを見ていきました。「ライブ天体観測」でお見せした天体が宇宙のどのあたりにあるのかを解説しました。こんな宇宙旅行が出来る日が来るといいですね。

投稿者 ライブショーアシスタント : 4月25日

2009年04月18日

4月18日@科学技術館

今週は科学技術週間で入館料無料ということもあり、今日もドームいっぱいになるくらいお客様が来て下さいました。

本日の科学ライブショー「ユニバース」では、まず太陽系の惑星の名前当てゲームをしました。皆さんよく覚えていて、本日の正解者には天体写真の載ったお土産がプレゼントしました。

今週は太陽系のスケールに着目しました。実際の大きさを縮めて太陽を7cmにしたときに地球の大きさや太陽との距離はどうなるでしょうか?

次に私たちは太陽系を飛び出し「恒星間飛行」に移りました。恒星間飛行をしている間に、地球と恒星の距離の測り方を学びました。ものさし使わずに一体どうやって長い距離を測るのでしょうか?

これらの二つの疑問の答えを知りたい方は、是非ライブショーに答えを聞きに来てください!

投稿者 ライブショーアシスタント : 4月18日

2009年04月11日

4月11日@科学技術館

初夏の陽気の中、本日はたくさんのお客さまたちにお越し頂きました。今日のライブショーも盛りだくさんの内容でお送りしました。

今の季節、土星がしし座の方向に見えます。30年ぶりに土星の輪が見えない時期になっているので、機会があれば実際に望遠鏡で見てみたいですね。また「ユニバース」の「銀河宇宙の世界」のコーナーでは銀河同士を衝突させることも出来ます。衝突のさせ方によって、さまざなま形の銀河になります。宇宙の旅が終わり地球に戻るところで、皆さんご存知のように、宇宙飛行士の若田さんが滞在している国際宇宙ステーションによりました。今年の7月22日に日本で皆既日食と部分日食が見られます。偶然にも「世界天文年」と同じ年にあたります。めったに無い機会なので、是非観測してみましょう。

春霞の