本日のライブショーでは、案内役に大朝由美子(埼玉大学)が務め、
ゲストに中央大学の飯塚亮さんをお迎えしました。
まず、宇宙についての最近のトピックとして活動が活発化している
太陽の様子を動画を交えて紹介しました。次に、科学技術館のある
東京都千代田区の夜空を再現しました。現在では、なかなか星を
見ることが難しくなってしまいましたが、100年程前は麻布飯倉に
東京天文台(国立天文台の前身)があり、天体観測をしていました。
私たちの住む太陽系から無数の銀河からなる宇宙まで、3Dメガネを
使った迫力ある宇宙探検も楽しみました。
また、アメリカ、シカゴ大学のヤーキス天文台とインターネットで
つなぎ、事前に送っていただいた画像を元に解説を行いました。
冬の星空に広がるかに星雲(超新星残骸)とアンテナ銀河(衝突銀河)を
ご覧いただきました。これらの天体画像は私たちの目で見える可視光で
みた姿です。
図:M1かに星雲
図:NGC4038アンテナ銀河
最後に、ゲストの飯塚さんから「X線で見た宇宙はやばい」という
テーマでお話をいただきました。X線と聞くと、レントゲンなどが
イメージされ、どこか危ないような気がしてしまいがちですが、
宇宙では人間が作り出せないような世界が見られます。今日は実際に
太陽や星、銀河などの画像をご紹介いただきました。X線では温度や
エネルギーが高いところなど、激動の宇宙をみることができます。
先ほど光で見た超新星残骸や衝突銀河も、X線では全く違った様子を
見ることができました。2013年度には、X線観測ができる新しい
人工衛星「Astro-H」の打ち上げが予定されています。今後の動向に
注目していきましょう!
ユニバースでは、科学に関わる様々なトピックを取り上げ、
週替わりの内容を用意してお待ちしております。科学技術館へ
お越しの際は、ぜひお立ち寄り下さい。