5月26日@科学技術館

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本日のユニバースは「ユニバース」は、亀谷和久(国立天文台)が案内役を務め、
ゲストに藤原英明さん(国立天文台ハワイ観測所)をお招きしてお送りしました。
「本日の星空」では、おおぐま座のしっぽにあたる北斗七星から春の大曲線を描き、
うしかい座やしし座などの春の星座を紹介しました。

「ゲストコーナー」では、藤原さんに「すばる望遠鏡が描き出したダークマター地図」という
タイトルでお話をしていただきました。藤原さんはハワイ島のマウナケア山頂にある
すばる望遠鏡を使って天文学の研究をしています。「ユニバース」ではインターネット電話を
つかったハワイからの遠隔出演をされることが多い藤原さんですが、今回は2月24日の
ユニバースにつづいて科学技術館にて直接お話をしていただきました。
まずは、3Dでドームいっぱいにすばる望遠鏡の全天写真を映し出しお客様に望遠鏡の
大きさを体感していただきました。すばる望遠鏡の中には、宇宙から届く光を集めるために
8.2メートルの大きな鏡が入っており、望遠鏡の全長は25メートルもあります。
すばる望遠鏡の運用が始まってからもうすぐ20年が経ちますが、新しい機材を取り付けたりして
望遠鏡は進化を続けています。近年、追加された機材にハイパー・シュプリーム・カム
というカメラがあります。このカメラは9億画素のセンサーが備えられており、
満月9つ分の広さを一度に撮影することができるとても性能の高いカメラです。
今年の2月には、このカメラを用いて描かれたダークマターの新しい地図が発表されました。
ダークマターは目には見えず、写真にも写りません。ですがダークマターが存在すると、
ある銀河から出た光が地球に届くまでの間にダークマターのもつ重力によって曲げられる
ことにより写真に写る銀河がゆがんで写ります。この歪みを分析することによって
ダークマターの存在を知ることができるそうです。
このカメラでダークマターを観測することによって、宇宙進化の謎に迫っていくそうです。

今回は上記のコーナーのほかに、「太陽系の姿」「宇宙の果てへ」「重力の不思議」のコーナーをお送りしました。
科学ライブショー「ユニバース」では、毎週様々なゲストをお迎えして科学の話題をお送りしています。
ぜひ科学技術館4階シンラドームへとお越しください。

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