3月9日@科学技術館

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本日の科学ライブショー「ユニバース」では、矢治健太郎(JAXA宇宙航空研究開発機構)が案内役を務めました。

「太陽系の姿」のコーナーでは、水星から順番に惑星を紹介していき、最後は准惑星の冥王星まで見ていきました。
地球の紹介では、月の紹介もされ、その中で月の探査機”SLIM”に関する紹介がありました。先月に月のピンポイント着陸がされ、今は夜なので休止しているとのことです。SLIMの紹介で、月の夜はとても寒く、-180℃程度まで下がるが、それを乗り越えて通信が復活したということに驚かれるお客様がたくさんいらっしゃいました。
火星衛星探査計画”MMX”に関する紹介がありました。火星の衛星フォボスに探査機が着陸して戻ってくるまでの様子を動画でご覧になっただけでなく、搭載されているローバの紹介もしました。
他にも、木星の大赤斑が一周するまでの時間を予想し、それを確かめる実験を行い、昔は土星に耳があると言われていたが、どのように見えていたのかを疑似的に体験しました。
さらに、冥王星が惑星という分類から外され、准惑星になった理由を説明するとともに、太陽外縁天体がたくさんあることも紹介しました。

「最近の太陽の活動」のコーナーでは、今朝観測された太陽の様子をご覧いただきました。観測した光の種類によって見え方が異なることだけでなく、どの光でどのような現象が確認されるかを説明しました。
また、今年の2月下旬の太陽に注目して、たまたま見られた南北に連なる黒点を例に黒点の数や多さが日々変化していることを紹介しました。
さらに、”SOLAR-C”と呼ばれる新しい太陽観測衛星のプロジェクトが正式に決まったことをご紹介しました。今後の活動に目が離せません!

「今日の星空」のコーナーでは、今晩の19時に見られる夜空の紹介をしました。この時間に見られるオリオン座や、おうし座、ふたご座、こいぬ座、おおいぬ座などたくさんの星座について紹介し、冬の大三角の紹介もしました。さらに、3月の13.14.15日には、月が木星やすばるの近くに見られることを紹介もしました。
時間を進めて、22時ごろには東の空に春の星座が見られることも紹介しました。しし座やうしかい座、おとめ座などの春の代表的な星座の紹介だけでなく、春にも大三角が見られることも紹介しました。

最後の「宇宙の果てへ」のコーナーでは、地球を離れ、太陽系を離れ、銀河系を離れた先にどんな宇宙が広がっているのかを紹介しました。また、我々が肉眼で見ることができる星々は、天の川銀河のほんの一部でしかないことも確認しました。銀河系を離れた先にあるたくさんの銀河や、それが集まってみられる宇宙の大規模構造を紹介しました。ところどころに見られる空白はいまだ観測されていない領域とのことで、今後の観測で明らかになっていきます。

科学ライブショー「ユニバース」では毎回さまざまな科学の話題をお送りしています。
ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。

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