今日のユニバースは太陽系の惑星・衛星をまわりながらいろいろな「海」を探しました。月にある「静かの海」は岩だらけで水の跡はありません。最近、火星の写真に流氷原のような風景が見つかったようです。
もしかすると昔は海みたいなものがあったのかも知れませんね。
ホイヘンスという探査機が土星の衛星タイタンの写真を送ってきてくれましたが、その中に海岸線のようなものが写っていました。タイタンは氷点下100度の温度なので水は凍ってしまいますが、地球上では気体であるメタンという物質が液体となって、海みたいになっているかもしれません。
「ゲストコーナー」では東京大学の木村 学さんにお越しいただき、「海溝・地震・断層」という題で、地震が起こる仕組みをわかりやすくお話しいただきました。普段の地球の陸地が動く速さが人間の爪の伸びる速さぐらいであるのに対して、地震が起こったときの陸地の動く速さがだいたい自転車からオートバイくらいの速さであるというのがわかりやすかったです。
今、地震が起こりそうな海底下、数千メートルの地下の孔の中に船で地震計をおいて、津波よりも速く警報を出せるようにしようと計画が進んでいるそうです。早く実現されるといいですね。
図:左が2005年2月26日のライブショー中にヤーキスから送ってもらった月の表面。
右が欧州宇宙機関(ESA)のマーズ・エクスプレスが撮影した火星の表面の様子。
Photo: ESA/DLR/FU Berlin (G. Neukum)