11月11日@科学技術館

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本日の科学ライブショー「ユニバース」では亀谷和久(情報通信研究機構)が案内役を務めました。

「本日の星空」のコーナーは、科学技術館の正面入り口の写真から始まり、今日の夜見える星々を紹介しました。今の季節は西の空にまだ天の川や夏の大三角形が見ることができますが、南の空には一等星のフォーマルハウトやペガススの大四辺形など秋を代表する星々が輝いています。また、土星や木星も見頃です。土星の輪や木星の表面の模様は肉眼で確認することができないので、天体観測のイベントに参加してみるのもおすすめです。

「宇宙の果て」のコーナーでは、太陽系の惑星から、星座を作る星々の世界、数多の銀河、そして宇宙マイクロ波背景放射までを旅して行きました。
太陽系の惑星が、公転方向が同じで平面に並んでいるのは、なぜでしょうか。それは、円盤状に広がったガスや塵からできたからです。別の生まれたての恒星(原始星)の周りには、それに似た 原始惑星系円盤がアルマ望遠鏡で観測されたことも紹介しました。

「重力の不思議」のコーナーでは、地球の速度を変えたり、太陽を増やしたりすることで、
太陽系の惑星がどのような運動をするのかシミュレーションをして見ていきました。

「ゲストコーナー」では、情報通信研究機構(NICT)の山口さち子さんに「電波ってなに?」と題してお話いただきました。
電波とは電気のエネルギーが伝わっていくことで、電波は電磁波の一部です。
電波は身の回りにあり、このシンラドームの中にもあります。携帯電話やスマホが繋がったり
Wi-Fiが使えるのも電波が存在しているから出来ることです。
強い電波によってビリビリしたり暖かく感じることもありますが、守るべき決まりがあり、
販売されている機器などはその基準を上回っていないかチェックをされています。
NICTではどんな種類でどのぐらいの強さの電波があるのかを調べていて、10年前に比べると
増えてはいるものの、それでも国の基準の1/10000以下なので安心して使うことが出来ると言えます。
NICTではこうした調査によって電波の地図を作成しています。
電波は石油などのように枯渇しないので、今後利用が増えていくと考えられています。
例えばインターネットの中で生活して、ネットの中で食べた食事によって実際にお腹がいっぱいになることや
どこでもドアのように遠くに行けるのではないかなど、色々な可能性が考えられるのです。
ただ利用を拡大するのに際して、人々が電波に対してどう考えているのかといった意識調査も大切です。
NICTではこうした意識調査も行っています。電波を使う機器として電子レンジや携帯電話などには不安を感じていなくても、
5Gの利用には迷うと回答する人が多く見られます。ただ強く不安に思うとの回答よりは、安心して使って大丈夫との回答が多くみられました。
今後も電波について安心して使っていくために、こうした意識調査とそれを知ってもらう活動をしていきます。
皆さんも電波に興味を持っていただき、これからどう使っていくかも考えてみてください。

科学ライブショー「ユニバース」では毎回さまざまな科学の話題をお送りしています。
ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。

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