本日の科学ライブショー「ユニバース」では亀谷和久(情報通信研究機構)が案内役を務ました。
「本日の星空」のコーナーは、科学技術館の正面入り口の写真から始まり、今日の夜見える星々を紹介しました。今の季節の8時頃は西の空にまだオリオン座やおうし座、ふたご座などの冬の星座を見ることができます。また東の空には春の星座であるしし座や北斗七星を見ることもできます。さらに、先日の3月20日が春分の日であったため、太陽の沈む位置がほとんど真西であったり、昼と夜の時間がほぼ同じであることを説明しました。
次に小型月着陸実証機SLIMについてお話ししました。SLIMとは昨年の9月に種子島から打ち上げられた月の探査機で、従来のものと違いピンポイント着地と呼ばれる誤差100メートル圏内の地点に着地することに重きを置いたものになっています。月の写真を撮り着地点を決め、着地前に姿勢を整えます。その後レーダーによって障害物を検知し、安全に着地できる場所を選びます。さらに、二つの小型プローブを展開して、一度着地してから倒れるような二段階着地を行う計画でした。実際の着地では二段階着地こそ当初の計画とずれてしまったものの、着地地点の誤差は3~4メートルほどしかなかったそうです。また、SLIMによって得られた写真に写った岩には犬種の名前が付けられ、それらを調査することで月の成り立ちなどが分かることを期待されています。
「重力の不思議」のコーナーでは、地球の速度を変えたり、太陽を増やしたりすることで、太陽系の惑星がどのような運動をするのかシミュレーションをして見ていきました。特に太陽を増やす実験では、見に来てくれた子どもたちに太陽の位置や飛んでくる方向を決めてもらい、ライブショーならではの実験を行うことで会場は大いに盛り上がりました。
科学ライブショー「ユニバース」では毎回さまざまな科学の話題をお送りしています。
ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。