5月25日@科学技術館

投稿者:

本日の科学ライブショー「ユニバース」では、1回目は矢治健太郎(JAXA宇宙航空研究開発機構)が案内役を務め、ゲストとして半田利弘さん(日本天文学会会員理学博士)にお越しいただきました。2回目は半田利弘さん(日本天文学会会員理学博士)が案内役を務めました。

まず、「太陽系の姿」のコーナーでは、水星から順番に各惑星について紹介しました。特に今注目したいのは、火星の衛星「フォボス」です。日本から2026年に探査機が打ち上げられ、サンプルを採取して2031年に地球に帰ってくる予定だそうです。次に、今話題の太陽フレアについてお話ししました。可視光、Hα線、X線で撮影した3種類の太陽の画像と、5月11日の太陽フレアのグラフとともに、現在の太陽活動について説明しました。

次の「本日の星空」のコーナーでは、今夜見られる星について紹介しました。ひしゃくの形をした北斗七星から北極星や、春の代表的な星であるアルクトゥルス、スピカを見つけることができます。ぜひ、実際の夜空で探してみたいですね。

ゲストコーナーでは、「広く役立つ天文学!?」というテーマでお話ししました。みなさんは「天文学」と聞いてどんなイメージを持つでしょうか?実は、天文学は夜空を望遠鏡で眺めるのではなく、最先端の技術を用いて観測・解析を行なっています。さらに観測や解析に用いる新しい装置や技術の開発も天文学者が自ら行います。このようにして開発されたさまざまな望遠鏡や電波干渉計、だけでなく現在準備が進められているSKAについて紹介しました。天文学で開発された最先端技術はのちに現代社会でも応用され、私たちの生活と密接に関わっているのです。

最後に、「銀河宇宙の世界」のコーナーでは、太陽系を飛び出して、宇宙の果てまで行き、地球に戻ってきました。

2回目の「太陽系の姿」のコーナーでは、太陽系の大きさについてお話ししました。
7㎝のボールを太陽とすると、地球は0.7㎜のビーズ程度の大きさになります。

「恒星の旅」のコーナーでは、時間を10万年程度進めた時の星の位置について説明しました。ベガ、デネブ、アルタイルに着目すると、デネブの位置の変化がベガやアルタイルに比べてほとんど動いていないことが分かりました。その理由を探るために、実際にベガに行くまでにかかった時間と、デネブに行くまでにかかった時間を比較しました。その結果、デネブが10万年程度たっても動かないのは、太陽系からの距離が非常に遠いためだとわかりました。

2回目も、1回目のゲストコーナーと同様に、「広く役立つ天文学!?」というテーマでお話ししました。

科学ライブショー「ユニバース」では毎回さまざまな科学の話題をお送りしています。
ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です