今年2009年は「世界天文年」です。これはかのガリレオが様々な発見をした1609年からちょうど400年経ったことを記念して名づけられたものです。今回のユニバースは「おめでとう、世界天文年2009」と題して、ガリレオが空へ望遠鏡向け感動をした発見の数々を紹介しました。
賑やかな世界天文年紹介ムービーでオープニングを飾りました。まず、海部宣男先生(元国立天文台台長/世界天文年2009日本委員会委員長)の祝辞の紹介をしました。案内役 半田利弘(東京大学)がガリレオが作った望遠鏡を紹介し、会場の皆さんにガリレオ式望遠鏡とケプラー式望遠鏡を覗いてもらい、その違いを確かめてもらいました。ガリレオ式望遠鏡は低倍率であるのに対しケプラー式望遠鏡は高倍率ですが、見える星の像が逆さに見えます。その望遠鏡でガリレオが見た月面や木星の画像を紹介しました。ガリレオは望遠鏡で当時知られていなかった月面の様子や、木星に衛星があることを知り、大きな感動を覚えたといいます。
ガリレオはさらに太陽の黒点についても詳細な記録を残しています。太陽について研究されているゲストの奥村 純さん(京都大学宇宙物理学教室)から太陽黒点についてお話を伺いました。黒点は数千度という高温でありながら、周囲がさらに高温のために目に見える光(可視光)では暗く見えるそうです。一方、X線で太陽を見てみると、黒点の周囲が非常に明るくなっていることがわかります。黒点には強い磁場があり、それによって太陽フレアが発生します。この太陽フレアはX線で捕らえることができるので黒点の周囲がX線では明るく見えるそうです。
今年の7月には日本で日食が見られるため、特別番組を開催予定です。詳細が決まりましたら「ユニバース」のページでお知らせします。お楽しみに。
1月4日@科学技術館 特別番組「おめでとう、世界天文年2009」
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