3月7日@科学技術館

投稿者:

春の陽気もだんだん感じられるようになってきました。さて、本日の「ユニバース」では「ライブ天体観測」のコーナーも上演いたしました。「シンラドーム」へのリニューアル後、初めてで1年ぶりになります。
シカゴ・ヤーキス天文台のVivianさんに協力していただき、本日は土星・M51・M42・M82を送っていただきました。土星はそのリングや衛星、M51やM82といった銀河はその形を、M42はガスの広がりといった様子を見ることが出来ます。どれも同じ望遠鏡で撮影した物ですが、土星は約10天文単位の距離にある太陽系内、M42は約1600光年離れた天の川銀河内に、そしてM82とM51は天の川銀河の遥か外側1000万光年以上遠くに位置しています。同じ望遠鏡で見える天体でも、地球までの距離にこれほど差があります。今回のユニバースでは、実際にこれらの天体のある場所まで飛んでいくことで、その距離の違いを目で見て実感することが出来ました。
土星に飛ぶと、地球や他の惑星が近くに見えていましたが、M42では、星座を構成する恒星が集まっている様子が見え、M51やM82といった銀河のある場所まで飛んでいくと、天の川銀河が遠くに見えるほどでした。惑星と銀河にこれほど距離の差があるのも驚きですが1000光年以上離れていても見える銀河の大きさにも驚かされますね。

図:シカゴ・ヤーキス天文台からの土星の写真