1月19日@科学技術館

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本日の科学ライブショー「ユニバース」は案内役を伊藤哲也(国立天文台)が
務めました。
今夜見える星空を紹介し、そのまま宇宙に飛び出して太陽系の惑星を内側から
順番に見ていきました。続いて、太陽系の大きさを実感するコーナー。太陽系は
大きすぎて、「太陽から地球までの距離は1億5000万キロメートル」と言われても
全く実感がわかないですね。ユニバースではそれを実感できます。
一見の価値有りです。
「ゲストコーナー」では、廣田 朋也さん(国立天文台 水沢VLBI観測所)をお招き
して、「最新の望遠鏡で明らかにされたオリオン大星雲の中心部」と題してお話
いただきました。皆さんはオリオン大星雲を見たことがありますか?肉眼でも見る
ことができるくらいに明るい星雲で、写真で見てもとても綺麗です。オリオン座の
中に位置しているので今の時期は良く見えます。そのオリオン大星雲の中には、
もやもやして見えるガスやちり、そしてそこから生まれた赤ちゃんの星が見えます。
ここを見れば、星の誕生の様子が分かります。
今まで、このオリオン大星雲は約1500光年の距離に位置していると言われて
いました。しかし、今回視力が100万(人間の視力は1.0くらいですよね)もある
電波望遠鏡 VERA (ベラ)を用いて観測したところ、その距離が約1370光年で
あることが分かりました。距離をより正確に求めた測定方法とは、地球上でも
使われている「三角測量」です。視力が非常に優れている望遠鏡があれば、こう
いった測定が出来ます。
オリオン大星雲の中にあるような生まれたての星を見てみると、ジェットが
出ていて、ガスの雲があることも観測できました。そのガスの中には、超高温の
水蒸気ガスのかたまりがあるということも分かりました。その星の周りに惑星は
出来ているのでしょうか?水蒸気のガスの中に惑星があれば、地球のような星が
見つかるかもしれませんね!?今後の展開にも期待ですね。
ゲストコーナーの後には、宇宙の果てまで旅をして、地球まで帰ってきました。
最後にISS(国際宇宙ステーション)を紹介しました。
今夜は是非、都会でもよく見えるオリオン座を探してみてくださいね。