9月21日@科学技術館

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9月も終わりに近付き、暑さも和らいできましたね。本日のユニバースは
亀谷和久(東京理科大学)が案内役を務め、お送りしました。
まずは夜空に見える星座のお話からスタートです。この時期の夜8時頃には
こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブを結んだ夏の
大三角が天頂付近に輝いています。東の空にはペガスス座やアンドロメダ座
などの秋の星座が見つけられるでしょう。さらに夜がふけて真夜中過ぎに
なると、おうし座やオリオン座などの冬の星座も姿を現します。ぜひ実際の
夜空でも探してみてくださいね。
ところで、オリオン座にはベテルギウスやリゲルといった星がありますが、
先日開催された日本天文学会では、最近の観測からベテルギウスの大きさが
以前よりも大きくなっている可能性があるという発表もあったそうです。
今後の研究の進展が楽しみですね。
「ゲストコーナー」では藤原英明さん(国立天文台ハワイ観測所)をお招きし、
「すばる望遠鏡の夏休み」というタイトルでお話していただきました。
ハワイのマウナケア山頂(標高4200m)には日本が建設したすばる望遠鏡が
あります。望遠鏡本体はとても大きく、床からの高さは25mもあるそうです。
天体からの光を集めるための反射鏡の直径は8.2mもあり、世界でも最大級の
望遠鏡です。富士山より高い所にあり観測条件が非常に良いため毎晩観測が
行われているのですが、実は数年に一度すばる望遠鏡も夏休みをとることが
あるそうです。望遠鏡にも休みがあるのですね。つい先日の夏休み期間には、
反射鏡からホコリなどの汚れを落として化粧直しをする作業が行われた
そうです。反射鏡は厚さ20cmほどのガラス板の上にアルミニウムを薄く
コーティング(蒸着)してできています。今回の作業では、まず古いアルミニウムの
層を薬剤で落とし、小さな傷などが無いかチェックしたあと再び蒸着を行って
新たな鏡面が作られました。反射鏡は観測に使う重要な物なので、2ヶ月ほど
かけてきれいにするそうです。その作業の様子を動画や写真を交えて解説して
いただきました。ちなみに、最近では、すばる望遠鏡により、太陽系の外にある
星の惑星や、129億光年先の宇宙の様子などの観測に成功したそうです。
今後は新型のカメラで観測を行うということなので、その成果が楽しみですね。
最後に宇宙の果てまであっという間の宇宙旅行を体験していただきました。
科学ライブショー「ユニバース」ではこの他にも様々な分野の話題をお届け
しています。ぜひ、科学技術館4Fシンラドームへお越しください。