5月17日@科学技術館

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本日の科学ライブショー「ユニバース」は野本知理(千葉大学)が案内役を務め、
上演いたしました。
本日はまず、ミクロな「分子の世界」を体感しました。私たちの体にたくさん含まれる
「水」の分子は酸素のボディーに水素の腕が2本ついた格好をしていることをみんなで
確認しました。また、大人しか飲めない「アルコール」は犬みたいな分子構造を
しているんですね。とても可愛いです。調味料シリーズ、ビタミンシリーズの分子構造は
みんなでクイズをしながら一つずつ追っていきました。砂糖やお酢などが炭素や酸素の
原子がたくさん連なった複雑な構造をしているのに対して、塩はナトリウムと塩素が
交互に規則的に配列した様な結晶構造をしているのですね。塩の結晶を構成する原子は、
普段室温ではふらふらとゆれた状態でいますが、これが800度やそれ以上の温度になった
ときにどうなっていくのか、という日常生活ではなかなかお目にかかれない体験も
しました。
この塩を構成しているナトリウムと塩素は、引き合ったり反発したりしているんですね。
でも世の中には引き合っているだけの関係で成り立っているものもあるんです。
それは太陽系です。この太陽系は太陽と惑星の間に働く引力で成り立っていますが、
それぞれある一定の速さで太陽の周りを回っている惑星たちは、速さを変えると
どうなるのでしょうか。シミュレーションを使って確認すると、地球が太陽の周りを
回転する速さが速いほど、遠回りするようになり、実は一年は長くなってしまいます。
不思議ですね。でも物理学的にみれば、これは自然なんだそうです。
太陽系に太陽が二つ以上存在したらどうなるか?について、実際に太陽をいくつか
追加して実験してみました。太陽の周りを回っていた惑星たちが新しく出来た太陽に
ひきつけられたり弾き飛ばされたりしている様子が見られました。そんなことが
起こった日には太陽の光が適切に地球に届かなくなり、人類は滅亡してしまいますね。
次に、地球から見える星座と、地球から一番近い恒星であるαケンタウルス座から
見える星座をみんなで見比べてみました。地球からみると星たちは全部同じような
位置に存在していると思いがちですが、実は一つの星座を形成してる星たちは
地球からの距離が全然違っているのですね。
科学ライブショー「ユニバース」ではゲストを呼んで、科学の話題のお送り
することもあります。ぜひお越し下さい。