9月2日@科学技術館

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本日の科学ライブショー「ユニバース」は野本知理(千葉大学)が案内役を務め、ゲストに相馬央令子さん(JAXA宇宙科学研究所)をお招きし、上演しました。

本日のショーは科学技術館の屋上からの風景からスタート。
そこから宇宙へ飛び出し、太陽系の惑星たちを紹介。その後、太陽系で地球の公転速度が変わったら、太陽が消えたり増えたりしたらどうなるだろうというシミュレーションを行いました。
続いて、今度は分子の世界へ。私たちがよく使う調味料たちを紹介していきました。

そして、本日のゲストコーナーへ。
ゲストの相馬さんには「ソーラー電力セイルで宇宙を旅しよう」といタイトルでお話ししていただきました。
従来の宇宙船は燃料を必要としているため、燃料が切れたら動かすことができません。そこで、太陽の光を受けて進む、燃料のいらないソーラーセイルという宇宙ヨットの研究が進められています。ソーラーセイルは100年近く前に考案されたものの、帆の材料が無く長らく実現されてきませんでした。
2010年に打ち上げられたJAXAの宇宙ヨット「IKAROS」は、髪の毛の1/10の0.0075mmという薄さのポリイミドという材質でできた帆を備えることでソーラーセイルをはじめて実現した宇宙船です。
一辺の長さが14mという大きな帆を持っているため、打ち上げるときには畳む必要があり、宇宙空間で開く必要があるのですが、これは折り紙の技術から実現したとのこと。折り畳んで本体に巻き付けられて打ち上げられた帆が、宇宙空間で遠心力を使って大きく広げられたのだそうです。
相馬さんは、その帆の中にある、電力セイルという薄い太陽電池の開発に携わっていたそうで、本日は実物をお持ちになりました。こちらも、非常に薄いものとなっていました。
打ち上げられたIKAROSには宇宙空間で帆を開き、発電もでき、太陽の光だけでスピードをコントロールでき、好きな方向へも行けるようにというミッションがありましたが、すべてクリアしました。この成功を受け、このソーラー電力セイルで木星の小惑星を調査する探査機を2020年代前半に打ち上げる計画が進行中だそうです。こちらは往復20年以上かかる長大なミッションになるとのことですが、実現が楽しみですね。

科学ライブショー「ユニバース」では毎週様々なゲストをお呼びして科学の話題をお送りしています。ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。

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