10月28日@科学技術館

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今日の科学ライブショー「ユニバース」は大朝由美子(埼玉大学)が案内役を務め、ゲストに国立天文台の梅本智文さんをお招きしてお送りしました。

「ゲストコーナー」ではゲストの梅本さんに「電波で輝く天の川銀河―野辺山45m電波望遠鏡による銀河面サーベイ」という題でお話ししていただきました。
電波も、みなさんの目でみることのできる可視光も、電磁波の一種です。電波を観測する45m望遠鏡が長野県野辺山にあります。
天の川を見ると、星が無いように見える場所があります。この正体は、暗黒星雲!手前にガスやちりが多くあるために星の光が吸収されて見えなくなっているのです。これらの暗黒星雲は、宇宙に一番多い元素である水素が分子となって集まっており、マイナス263度という非常に低温で、電波天文学によって、星の生まれる場所であることが分かりました。そのような目には見えないものも、電波望遠鏡では見ることができます。
野辺山45m電波望遠鏡では、天の川銀河の電波の地図を作ろうとしているそうです。満月320個分ほどの広い範囲を今までよりも細かく観測することで、星の材料である分子ガスがどのように広がっているのか、どこで星が生まれやすいかがわかってくると期待されています。

今日の科学ライブショーではゲストコーナーのほかに「季節の星空」「太陽系の姿」「宇宙の果てへ」のコーナーをお送り、地球のいる太陽系から銀河系を抜けて、様々な銀河の輝く宇宙をご紹介しました。

科学ライブショー「ユニバース」は毎週土曜日に科学技術館4階、シンラドームでお届けしています。
現役の研究者の方が科学の話をしてくださいます。専門家をお招きしてお送りする「ユニバース」にぜひお越しください。

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