7月6日@科学技術館

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今日の科学ライブショー「ユニバース」は、矢治健太郎(核融合科学研究所)が案内役を務め、ゲストに津村耕司先生(東京都市大学知識工学部自然科学科)をお迎えしてお送りしました。

津村耕司先生には「小型ロケットに搭載した宇宙望遠鏡で、宇宙の明るさを測る」というタイトルでお話をしていただきました。
津村先生は、どうやって宇宙が生まれたのか、生まれてすぐはどんな姿をしていたのか、どのように進化したのか、ほかに生命はいるのかということを調べるために研究をしています。

地上の望遠鏡では見えない暗い宇宙空間について知るために、望遠鏡で観測しています。
空気は、ゆらぎや発光が観測の邪魔になります。また、宇宙からやってくる紫外線や赤外線を吸収するという性質があります。
暗い宇宙空間を調べるためには邪魔な空気の心配のないところまで望遠鏡を持っていく必要があります。

そこで、2009年にはNASAと協力して望遠鏡をロケットに積んで打ち上げるCIBERロケット実験をしました。
このロケットには-200℃まで冷やした望遠鏡が積まれていて、約300kmの高さまで打ち上げました。
観測はそのわずか約400秒の間に行われました。ロケットは何度も利用するため地上にパラシュートで帰ってきています。。
2009年から2013年までの合計で4回打ち上げに成功しました。
2020年2月にもCIBER-2ロケットの打ち上げを予定していて、今アメリカと共同で研究を進めています。

今日はそのほかにも「本日の星空」 「太陽系の姿」「宇宙の果てへ」のコーナーをお送りしました。
「太陽系の姿」では、7月3日(日本時間)の南米で見られた皆既日食の画像を紹介しました。
科学ライブショー「ユニバース」では毎週様々なゲストをお呼びして科学の話題をお送りしています。
ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。

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