8月3日@科学技術館

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本日の科学ライブショー「ユニバース」は、平松正顕(国立天文台)が案内役を務め、ゲストは後藤亮仁さん(横浜国立大学 大学院 環境情報学府)に青森県の八甲田山から遠隔出演していただきお送りしました。

まず最初は「本日の星空」から。南の空に明るく輝く木星、土星、さそり座のアンタレスを紹介し、その後に少し上空にある夏の大三角を見ました。夏の大三角、と言えば七夕を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。一般的に知られている七夕は太陽をもとにして作られた現在の暦(太陽暦)の7月7日のことを指しますが、旧暦(太陰太陽暦)における7月7日の七夕は「伝統的七夕」と呼ばれています。この「伝統的七夕」は年によって異なり、今年、2019年の場合は8月7日にあたるとのこと。梅雨の時期が明け、晴れた日が多くなってきたので夜空を見上げて「伝統的七夕」を楽しんでみてはいかがでしょうか?また、再来週8月13日にはペルセウス座流星群が極大になります。月が明るいため、条件としてはあまりよくありませんが流星を観察できるチャンスです!月明りに背を向ける、街の光を手で遮ることで少し観察しやすくなるので、試してみてください。

次は「太陽系の姿」
へ。太陽系の惑星と、最近話題のリュウグウとはやぶさ2を紹介しました。直径900mのリュウグウは小惑星がどのように出来たか、また太陽系がいつできたかの手がかりを握っています。今回、はやぶさ2が表面よりも深い位置にある砂粒を採取し、2020年の11月ごろに地球に帰還する予定です。

「ゲストコーナー」
では後藤さんに「ドローンとAIで観測する湿原植物の生物学的季節」というタイトルでお話ししていただきました。
八甲田山には大小250個の湿原が存在しています。八甲田山は10月~6月は雪が降り積もり、文字通り一面が真っ白な世界ですが、6月の雪解けの時期を経ると緑が鮮やかな森林と湿原が広がります。この八甲田山、ここ約50年で湿原の面積が40%も減少しているとのこと。湿原が減少してしまうと、湿原にしか生息できない植物の多様性が失われてしまう危険があります。後藤さんは湿原の生物多様性が失われた際の評価をフェノロジーの観点から明らかにすべく、八甲田山で湿原の植物に関する野外調査を行っています。フェノロジーとは開花や落葉、産卵などの季節の移り変わりに伴う生物の変化のことを指します。
従来の野外調査だと、一定の区画に存在する植物を人が直接観察する方法をとっていたため、広範囲での観察を行うことはとても大変でした。今回、後藤さんが取り組んでいる調査は、ドローンを用いて画像を取得し、AIによる画像認識を行うことによって花の分布を調べることができ、広範囲でも調査が可能となりました。2種類の植物(キンコウカとウメバチソウ)について花の咲いている個体数を1週間の間隔をあけて観測し、開花の変遷を確認できたとのこと。今後は、環境の変化によって湿原の植物がどのように変遷するかを明らかにしたいそうです。どのようなことが発見されるか、今後の活躍に期待です!

最後は「銀河宇宙の世界」。地球を遠く離れて宇宙の大規模構造を紹介しました。現在、宇宙には2兆個もの銀河があると考えられており、個々の銀河の中に太陽のような星が1000億個存在しています。今回見た宇宙の大規模は観測されている一部で、まだまだ観測されていない星はたくさんあります。時々、そんな遠く大きな宇宙に思いをはせてみるとなんだかワクワクしてきますね。

科学ライブショー「ユニバース」では毎週土曜日に様々なゲストをお呼びして科学の話題をお送りしています。
ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。

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