9月21日@科学技術館

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本日の科学ライブショー「ユニバース」は、伊藤哲也(国立天文台)が案内役を務めました。

最初は「本日の星空」のコーナーで、本日の20時の夜空を見ていきました。南西の空に沈みかけのさそり座、明るく光る木星や土星を観察することができます。その後、天の川を天頂にたどり、夏の大三角の紹介をしました。東の空にはペガスス座の四辺形やアンドロメダ座などの秋の星座が見えています。アンドロメダ座にある銀河アンドロメダ銀河は天の川銀河の隣の銀河です。方角を知るためにカシオペア座や北斗七星を目印に北極星を見つける方法も紹介しました。

星座の観察のあとは太陽系の姿を見に行きました。まず初めに月について。時間を23時に進めていき月齢22日の本日の月を見てから中秋の名月の話をしました。また50年前の7月20日は人類が初めて月に降り立った日です。NASAのホームページにも50周年記念のページがあるので興味のある方は見てみてください。現在では人を月に送っていませんが最近では2024年までに有人ミッションを行う計画があるとか。どのように計画が進んでいくのか、またどんな発見があるのか楽しみですね。続いて太陽系の内側から順に惑星の解説を行いました。

水星、金星、地球、火星…子供たちの積極的な発言と共に楽しみながら惑星解説を行いました。冥王星の仲間のエッジワース・カイパーベルトをご覧いただき、はやぶさ2が小惑星探査をしている火星と木星の間の小惑星帯にも寄りました。はやぶさ2のミッションを紹介し2回のタッチダウンが成功し、帰還が楽しみです。

さらに、銀河宇宙の世界に話は進みます。天の川銀河を外から見ることで普段見ている天の川が銀河の内側から星を見ていることを確認し、さらに遠くまでの宇宙旅行をしていきました。宇宙の旅の途中で、ALMA望遠鏡が撮影した系外惑星系が生成される途中の円盤をみたり、ALMA望遠鏡を含む8つの電波望遠鏡による観測で世界で初めてブラックホールの撮影に成功したことなどもお話ししました。今後の観測でブラックホールからでるジェットの撮影やブラックホールの動く姿など研究が進んでいくようなので、ますます目が離せませんね。

また日本とオランダが共同開発した、DESHIMAという広い周波数を観測できる装置を、チリのALMAの隣にあるアステという望遠鏡に搭載し、分子雲や銀河の研究への活用が期待されることについても紹介しました。DESHIMAの成果が論文にもなり今後さらに研究が進むと期待されています。

最後に138億年前のビッグバンの名残の宇宙背景放射を見ていただき、国際宇宙ステーションの日本の実験棟やその他施設についての解説し地球へ戻ってきました。

来月10月25日・26日は三鷹・星と宇宙の日で国立天文台が特別公開があることもご紹介しました。興味のある方はぜひご参加ください。

今回ゲストコーナーはありませんでしたが、科学ライブショー「ユニバース」では毎週様々なゲストをお呼びして科学の話題をお送りしています。
ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。

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