4月4日@科学技術館 特別番組 「世界各地の星空を東京で観よう」

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本日「ユニバース」では、特別番組「世界各地の星空を東京で見よう」を上演しました。 本イベントは、世界天文年2009の世界企画の主要企画の一つである「世界中で宇宙を観ようよ100時間」の、公認イベントでもあります。
では、科学ライブショー「ユニバース」の最中、他の国々はどのようになっているのでしょうか?地球は自転していて、一方方向から太陽の光に照らされているので、昼と夜の変化があります。そこで、世界各地に設置されているカメラを使って、色々な国々の様子をのぞいてみましょう!
まずはオーストラリア、トルコ、ネパールのカメラをのぞいてみましょう。この国々は日本と同じように太陽に照らされているので昼です。さらに西に進んでみましょう。アメリカのフロリダ、チリ、ハワイにあるカメラを覗いてみると夜でした。各地のカメラを使うと、昼夜の様子が一目瞭然ですね。
さらにアメリカのヤーキス天文台にいる、ビビアンさんのところに電話をつなげてみましょう。ヤーキス天文台ではちょうど夜で、天体観測を行っています。さて彼女が撮影した天体は、宇宙ではどのあたりにあるのでしょうか?シンラドームを使って地球から近い天体から、月、土星、M3、M51の順に今度は地球から宇宙に飛び立ってみました。
最後にMOAプロジェクトが行われているマウントジョン天文台の紹介を行いました。MOAプロジェクトとは、重力マイクロレンズ効果を利用しすることで、より暗い天体のことを解明していく、日本・ニュージーランド共同プロジェクトです。今回はこのプロジェクトに参加している研究者の方々と電話を通じてお話することができました。
今日は各地のカメラやインターネットをつないで、実際の星空をみたり、たくさんの天文学者の方々とお話が出来ました。今後さまざまな宇宙の姿が明らかになっていくのが楽しみになりました。
「ユニバース」では、今後も引き続き特別番組を行っていく予定です。もし興味がありましたら参加してみてください。きっと今までとはまた違った「ユニバース」に出会えます。



図:ヤーキス天文台で撮影された月の様子
  地球の衛星である月を望遠鏡で覗くと、クレーターの様子に圧倒されます。



図:ヤーキス天文台で撮影されたM51の様子
  M51は渦巻き銀河であり、地球からは2510万光年離れています。