1月15日@科学技術館

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本日科学ライブショー「ユニバース」は矢治健太郎(立教大学)による上演を行いました。
始めに3D映像で太陽系を見ていただき、本物の宇宙との違いをクイズにして会場のお客様に答えていただきました。普段だと、実際には惑星の軌道線や名前は宇宙空間にはない、といった答えをいただくのですが、2回目の上演では「月はあるが他の衛星がない」などとても鋭い答えが沢山出ました。
また、金星が三日月のように欠けている』というような答えも出たのですが、
これは間違えではありません。金星は地球より内側の惑星のため、
地球から金星を見る角度によっては、金星が欠けて見えます。
しかし、ユニバースで金星が欠けているということに気がついたお客様には驚きでした。
その後は水星から順に太陽系の天体を見ていき、地球上へ着陸してオリオン座をはじめとする冬の星座、この時期夜空に見える惑星を紹介しました。
本日の「ゲストコーナー」は加藤成晃先生(JAXA宇宙科学研究所)による「華麗なる宇宙物理学者の世界冒険」という題のお話しでした。
加藤成晃先生はひので(SOLAR-B)という、地球を周回して太陽を観測している人工衛星を使って太陽の大気を研究なさっているそうです。
太陽の大気の成分は太陽の光を虹色の光にしたときの暗線から知ることができ、その主要成分は水素73%ヘリウム25%となっています。
またスーパーコンピュータを使って銀河系中心にあると言われてているブラックホールの大気を調べたところ、その成分は水素だったそうです。
この虹色の光から温度を知ることもでき、太陽の表面は6000度、太陽上空のコロナは100万度、銀河系中心のブラックホールの大気は100億度だそうです。
このようなことを知るために宇宙物理学という学問が必要になってくるようです。
宇宙について勉強しながら宇宙旅行をできる科学ライブショー「ユニバース」にぜひいろんな方にいらしていただきたいと思います。