本日の科学ライブショー「ユニバース」は案内役を伊藤哲也(国立天文台)が
務めました。
今夜見える星空を紹介し、そのまま宇宙に飛び出して太陽系の惑星を内側から
順番に見ていきました。続いて、太陽系の大きさを実感するコーナー。太陽系は
大きすぎて、「太陽から地球までの距離は1億5000万キロメートル」と言われても
全く実感がわかないですね。ユニバースではそれを実感できます。
一見の価値有りです。
「ゲストコーナー」では、廣田 朋也さん(国立天文台 水沢VLBI観測所)をお招き
して、「最新の望遠鏡で明らかにされたオリオン大星雲の中心部」と題してお話
いただきました。皆さんはオリオン大星雲を見たことがありますか?肉眼でも見る
ことができるくらいに明るい星雲で、写真で見てもとても綺麗です。オリオン座の
中に位置しているので今の時期は良く見えます。そのオリオン大星雲の中には、
もやもやして見えるガスやちり、そしてそこから生まれた赤ちゃんの星が見えます。
ここを見れば、星の誕生の様子が分かります。
今まで、このオリオン大星雲は約1500光年の距離に位置していると言われて
いました。しかし、今回視力が100万(人間の視力は1.0くらいですよね)もある
電波望遠鏡 VERA (ベラ)を用いて観測したところ、その距離が約1370光年で
あることが分かりました。距離をより正確に求めた測定方法とは、地球上でも
使われている「三角測量」です。視力が非常に優れている望遠鏡があれば、こう
いった測定が出来ます。
オリオン大星雲の中にあるような生まれたての星を見てみると、ジェットが
出ていて、ガスの雲があることも観測できました。そのガスの中には、超高温の
水蒸気ガスのかたまりがあるということも分かりました。その星の周りに惑星は
出来ているのでしょうか?水蒸気のガスの中に惑星があれば、地球のような星が
見つかるかもしれませんね!?今後の展開にも期待ですね。
ゲストコーナーの後には、宇宙の果てまで旅をして、地球まで帰ってきました。
最後にISS(国際宇宙ステーション)を紹介しました。
今夜は是非、都会でもよく見えるオリオン座を探してみてくださいね。
1月19日@科学技術館
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