9月27日@科学技術館

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本日の科学ライブショー「ユニバース」は大朝由美子(埼玉大学)が案内役を務め、
上演いたしました。
まず、今日の東京の夜空を見ました。夜の19時頃には夏の大三角が見えます。
南の方角にはさそり座の心臓部にある星アンタレス、その近くには火星、土星が
見えます。時間を進めて夜中の3時頃にすると冬の大三角や木星が見えて
きました。今度は日にちを進めて10月8日の夜空を見てみましょう。10月8日の
月を見てみると月が欠けたり、赤く見えたりします。これは部分月食、皆既月食と
呼ばれる天文現象です。月、地球、太陽が一直線に並び、地球が月に届く太陽の
光の一部を遮ることで起こる現象です。10月8日にもし空が晴れていたら、ぜひ
月を見て下さい。
アメリカのシカゴにあるヤーキース天文台とインターネット中継をする「ライブ天体
観測」
のコーナー。ヤーキス天文台の時間は夜の12時ごろで晴れていて星もよく
見えるそうです。オリオン座とアンドロメダ銀河とM57の写真を紹介しました。
「ゲストコーナー」では、山中大学(まなぶ)さん(独立行政法人海洋研究開発機構
(JAMSTEC)大気海洋相互作用分野)に「地球の観測におけるアジア」という
タイトルでお話していただきました。水があり、陸があるような星は今のところ地球
しか見つかっていません。陸があることによって、地球に暖かい部分ができ、雲が
生じます。熱帯に位置する国インドネシアでは毎晩起こる夕立が地面を冷やし、
打ち水効果となるので熱帯夜(気温が25度以上の夜)がありません。つまり、
熱帯の国インドネシアに熱帯夜はないことになります。一方、その周囲の大洋上
では、雲の発生する位置が変わったり、気温が変わったりするのは海水温の
変動によるものです。これら海陸両方の観測をアジアの国々が一緒になって
行なっていくことが、地球全体の気候の予測のためにも、今後大切になって
くるとのことです。
最後は地球を飛び出して、惑星を一つ一つ見ながら太陽系を飛び出して
宇宙旅行に出ました。土星の環をくぐったり、天王星の写真も眺めたり・・・
いつかこんな宇宙旅行が実際にできると良いですね。
科学ライブショー「ユニバース」では毎週様々なゲストをお招きして、
楽しい科学の世界を紹介しています。ぜひシンラドームに足をお運び下さい。