10月1日@科学技術館

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今回は「太陽系の姿」と「ゲストコーナー」の2本立てでお送りいたしました。
私達のいる太陽系にはどのような惑星があるのか、そして火星が地球と接近するという話題についてご紹介いたしました。
一昨年の夏に、火星が大接近! と騒がれていたことを覚えていらっしゃるでしょうか。実は火星は2年2ヶ月ごとに地球と接近しているのです。どういうことなのかということを、シミュレーションで実際にみてみました。
また、ゲストに埼玉県立春日部女子高等学校の鈴木文二先生にお越しいただき、「火星の接近再び」というタイトルでお話していただきました。
一昨年の夏、火星大接近で騒がれた頃、日本全国の高校生が火星のスケッチを描いたり、写真を撮ったりすることで、火星についての理解を深めようという高校生天体観測ネットワークのプロジェクトがありました。
その時に、実際に高校生達が描いたスケッチや撮った写真を眺めながらお話していただいたのですが、「ただ、望遠鏡を覗くだけではなくてスケッチをとってみるのも楽しいかも」、「このくらいのスケッチで十分記録になるのか!」といったことを会場の皆様も感じたのではないでしょうか。
中にはプロ顔負けのスケッチや写真を撮る高校生もいたり、すばる望遠鏡で特別に撮った画像を高校生自らが解析することによって、火星にはどうやら水の氷で出来ている雲が南極冠の上にあるようだということを確認することもできたという、素晴らしい結果となったプロジェクトだったそうです。
今年の秋に、各地の天文台や集まりにて望遠鏡で火星を観察する機会に役に立つ、ちょっとしたコツについても教えてくださいました。
それは『10秒見ること』だそうです。
パッとみただけでは赤い星というくらいにしか感じませんが、じっとみていると、目が慣れてきたり大気の揺らめきの合間に、火星の模様が見えてきたりするそうです。
今年も、一昨年の火星大接近に劣らず、しっかり火星をみるチャンスなので、試してみてくださいね!