10月8日@科学技術館

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だんだんと空が暗くなるのが早くなってきた最近ですが、太陽が沈んだ方角に明るい星が見えています。金星です。今日のライブショーでは、ヤーキス天文台で撮った金星の写真を紹介しました。望遠鏡で拡大してみると満ち欠けをしているのがわかります。客席からも「月みたい!」と歓声があがってました。
また、約2時間おきに撮影してくれた海王星の写真を3枚送ってくれました。3枚を順々に投影すると、

のようにみえます。海王星ともうひとつの星が移動しているのがわかります。海王星の衛星だそうです。
また、今年もノーベル賞の受賞者の発表がありました。今年はどのような研究が称えられたのか、ノーベル物理学賞ノーベル化学賞の内容ついてご紹介しました。
リンク先は英語でなかなか難しいですが、日本語で研究内容がまとまったものも探せばあります。秋の夜長に話題の科学の知識を深めてみるのも良いかもしれませんね。
ゲストコーナー」では、金星に探査機を送る計画を進めている宇宙航空研究開発機構(JAXA)の今村剛先生にお話していただきました。
金星は硫酸の厚い雲で覆われているため、その下の大気や地表面を調べるには工夫がいるそうです。とても速い風が吹いていることが雲の動きからわかっていますが、そのメカニズムは謎です。過去の探査ではレーダーを使って地形を調べ、川のようにマグマが流れた跡が見つかったりしていますが、活火山は見つかっていません。日本では2009年頃に金星の探査機を打ち上げる予定ですが、雲を透かして低高度の大気や火山活動を調べられる装置を製作中だそうです。(金星探査のホームページ:http://www.stp.isas.jaxa.jp/venus
今月、ヨーロッパの金星探査機が打ち上げ予定となっていますので、夕方、西の空にまぶしく輝く金星をみたら、探査のことを思い出してみてください。
写真:コーナー中で紹介した、2時間おきに撮った海王星の写真です。