10月15日@科学技術館

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太陽系の姿」では、間近の天文現象として、2年2ヶ月振りの火星の接近と、明後日10月17日(月)の月食を紹介しました。
案内役は約6年振りの担当でしたが、今日特別のコーナーとして、世界文化社から2002年に発行された著書『地球がもし100cmの球だったら』と同名のコーナーで、地球の大きさ・小ささや地球環境の変化についての話もありました。
本日のゲストは日本科学未来館の井上徳之さんにお越しいただき、「太陽とプラズマの世界」というタイトルでお話をしていただきました。
核融合によって起こっているプラズマという現象についての解説に続き、自然界にあるプラズマの例として、神秘的なオーロラや、私達が見慣れている太陽を紹介してくださいました。
また、人工的にそういったプラズマを発生させれば発電が可能になるとのことですが、実際にそういった”地上の太陽”を実現するためには一億℃が必要とのことです。
そのための超伝導(超電導)を使った研究は、5億2000万℃を一瞬であれば日本で実現したことがありギネスブックにも載っているということですが、実用までにはもう何十年か必要そうです。
なお、数億℃という高い温度を測定するには、そもそも普通のよく使われる温度計では溶けてしまいますし、仮に同じ比率で作ったとしても東京から名古屋あたりまでの長さの温度計になってしまいますが、研究では天体観測用の望遠鏡と同じ要領、つまり電磁波(電波や光)の様々な波長を利用しているということです。