12月24日@科学技術館

投稿者:

今日はクリスマスイブだったので、いくつかクリスマスに関する話題を盛り込んでお送り致しました。赤外線宇宙望遠鏡「スピッツァー」で捉えたクリスマスツリー星団を紹介しました。星が誕生している場所です。
みなさんは今年クリスマスツリーを飾りましたか?ツリーの上に大きな星がついていると思いますが、その由来についてを「太陽系の姿」でお話しました。
イエスが生まれる前に「3人の博士が東方で不思議な星をみつけた」そうです。
その星について、いくつか説があげられていますが、そのうちの一つに惑星会合説があります。ショーでは、太陽系シミュレータを使って、紀元前7年頃に木星と土星が非常に近くに見えることを再現してみました。
ゲストコーナー」では立教大学の北本俊二先生に「夢の望遠鏡を目指して」というタイトルでお話をしていただきました。
まず、星空を可視光で見たときと、X線でみたときのみえ方の違いを写真で説明していただきました。X線でみると数千万から数十億℃の高温の天体がみえます。X線は可視光よりも波長が短いため、原理的には可視光望遠鏡より高分解能なX線望遠鏡が作れるはずです。
X線で高分解能の望遠鏡を作り観測できれば、近所の星がまるで太陽のように観測できたり、さらに、将来はブラックホール周辺の現象まで観測できると期待されています。
その夢のような望遠鏡を作るプロジェクトを、クリスマス計画(X-ray milli-arc-sec Project,X-mas 計画)と呼んでいるそうです。
今日で2005年のユニバースは最後です。今年1年間、ありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。