11月10日@科学技術館

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本日は雨天にもかかわらず、大勢のお客様にお越し頂きました。
「ライブ天体観測」では、ヤーキス天文台のビビアンさんから最近話題となっている「ホームズ彗星」の写真を送っていただきました。ホームズ彗星は2週間前に突然明るくなったのですが、その理由はまだ分かっていません。送られた写真を加工すると、肉眼では分からないような尾が見えます。写真を調整することで、分からないことが見えてきます。
「太陽系の姿」では、ホームズ彗星や地球の自転・公転について紹介しました。ホームズ彗星は、軌道面の傾きや楕円形の公転軌道、約8年ほどかけて太陽の周りを1周することなど、地球などの惑星と違いがあります。また、地球の自転軸は北極と南極を通っていますがその傾きは常に同じ方向を向いています。自転軸の先には北極星があり、地球から見ると常に同じ場所に位置しているように見えます。そのため、昔は航海などの目印に用いられたそうです。ところが火星に行って眺めて見ると、地球とは自転軸の傾きが異なるため、自転軸の先は白鳥座の横の明るい星のない空間になります。そのため、地球と違い北極星は同じ場所に留まるようには見えません。火星に旅行に行った時は、北極星を目印にしても迷ってしまいそうですね。