11月3日@科学技術館

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「太陽系の姿」では、最近話題のホームズ彗星を紹介しました。1892年に英国人のエドウィン・ホームズによって発見されたこの彗星は、約6.9年の周期で太陽の周りを回っていますが、この秋、急激に明るくなり、現在は約3等になっており都会の明るい夜空でも確認出来る状態です。
今月はペルセウス座の方向、つまりカシオペア座とおうし座の間に見えます。日が沈んで暗くなると、ホームズ彗星は既に東の空に出ています。晴れていれば一晩中見られますが、もう寒い季節ですので風邪をひかないように気を付けて下さいね。
国立天文台の「ホームズ彗星を眺めよう!」キャンペーンも参考にどうぞ。
「ゲストコーナー」には名古屋大学の後藤晶子さんにお越し頂き、「めざせっ! ダイヤモンドハンター」と題して、ダイヤモンドについての色々なお話をして頂きました。貴重な宝石であるダイヤモンドは、地球の深いところで強い強い圧力によって作られ、それがキンバーライトというマグマに混ざって上がってくるところを採掘します。鉱石1t(=1000kg=1000000g)に含まれているダイヤモンドは、ほとんどの場所で1カラットより少なく、一番多い所でも5カラット、つまり僅か1gということです。ダイヤモンドが取れる場所は世界でも限られた地域だけですが、最近、名古屋大学のグループが愛媛県で日本初の天然に産出したダイヤモンドを発見したそうです。
数が少なく高価なために、紛争の資金源として違法に取り引きされることもあるダイヤモンドですが、近年ではそうした流通を避けるよう、原石が良くない取引に由来するものではない、という証明書も発行されるようになっているとのことです。
最近では高品質の人工ダイヤモンドも作れるようになってきており、またジルコニアという成分から作られた模造ダイヤモンドもあります。