12月26日@科学技術館

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今年もあとわずかとなりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
本日の案内役は 半田 利弘(東京大学)です。「太陽系の姿」「銀河宇宙の世界」「宇宙の果てへ」を上演しました。コーナー中、宇宙から見た地球の様子や、シカゴのヤーキス天文台で撮影された「かに星雲」と「うずまき銀河」の写真を紹介していきました。また、この写真は宇宙から届く目に見える光(可視光)をそのまま撮影しているのではなく、X線や電波で撮影しています。X線や電波で撮影することで「星雲」や「銀河」のより詳しい様子を知ることができます。
「ゲストコーナー」では藤岡 洋 先生(東京大学生産技術研究所)から「砂漠太陽光発電の開く未来社会」としてお話を伺いました。
 太陽光発電はクリーンなエネルギーとして日本のみならず、世界で注目されています。太陽光発電による発電所を作る場所の候補として雨があまり降らず晴天が多い「砂漠」があります。地球上にあるサハラ砂漠やゴビ砂漠などのすべての砂漠の面積のうち4パーセントに太陽電池を置くと地球上の全てのエネルギーがまかなうことができると見積もられています。
 太陽光発電は太陽の光が太陽電池パネルを照らす昼間にしか発電できませんが、世界中の砂漠に太陽電池パネルが置かれることになれば、昼の晴れているどこかの砂漠で24時間ずっと発電ができるようになります。
 しかし、遠く離れた砂漠で発電して従来の方法で電気を送る(送電)と、都市と発電所の距離が遠すぎるために大きな電気の損失が起きてしまいます。そこで損失を小さくできる超電導送電が研究されています。
 砂漠太陽光発電が本格的に使われるようになる日が楽しみですね。
 本年の科学ライブショー「ユニバース」は今日で終了です。ご来場ありがとうございました。2009年12月29日(火)~2010年1月3日(日)は年末年始で科学技術館が休館のため、2010年1月2日(土)の「ユニバース」はお休みさせていただきます。新年の科学ライブショー「ユニバース」は1月9日(土)から上演いたします。
 2010年も皆様のご来場をお待ちしております。
 よいお年をお迎えください。