12月26日@科学技術館

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本日の科学ライブショー「ユニバース」は、亀谷和久(東京理科大学)が
案内役を務め、ゲストにはチェリストの伊藤悠貴さん、
ピアニストの大井手慶さん、山田亜理沙さんの3名をお招きしてお送りしました。
冬休みということで家族連れが多く見られ、満席で迎えた本日のライブショーは、
科学技術館前の全天写真から始まりました。
まず、本日の星空からご紹介しました。この季節、夜8時の空を見上げると
ペガスス座などの秋の星座が、そして東の空にはベテルギウス、リゲルが
輝くオリオン座を筆頭に冬のダイヤモンドが見えます。
続いて宇宙に飛び出し、太陽系を超え、天の川銀河の外まで旅行しに行きました。
天の川銀河の周りにはたくさんの銀河が存在しています。
それらは重力のちからでお互いに引き合い、いくつかの銀河が
寄り集まって銀河団が出来ます。さらに離れたところから見ると、
銀河団があるところとないところで銀河のムラができ、網目状のような
構造をとっていることがわかりました。
地球に戻り、次はいよいよ「ゲストコーナー」
イギリスのロンドンで活躍されているチェリストの伊藤悠貴さん、
ピアニストの大井手慶さん、山田亜理沙さんには
「宇宙 x 音楽~チェリスト伊藤悠貴の世界 オーロラ・コラボレーション~」
と題して宇宙やオーロラの映像をお送りしながら演奏していただきました。
まずブリッジの「春の歌」で始まりました。
星座絵のついた星たちがくるくると回り、春の星座のひとつ、おとめ座を
大きく映しながら甘くて美しいチェロの音色を楽しみました。
エルガーの「愛の挨拶」と3Dオーロラ映像のコラボレーションは、
オーロラの揺らぎとチェロやピアノの揺らぎが一緒になって、
安心感を与える心地よい時間を過ごしました。
跳躍感のあるポッパーの「ハンガリー狂詩曲」では、オーロラが
踊っているような、力強いうねりを感じる作品になっていました。
伊藤さんはオーロラの中に隠れた光の力強さを表現したいと
おっしゃっていました。
お客様にもオーロラのいろいろな魅力がいつも以上に伝わったと思います。
その他、グラズノフの「吟遊詩人の歌」、サン=サーンスの「白鳥」、
ラフマニノフの「ヴォカリーズ」なども太陽系の惑星や星の映像とともに
お送りしました。
科学ライブショーでは、毎週楽しく新しい科学の話題を用意して皆様を
お待ちしておりますので、ぜひ足をお運びください。