11月5日@科学技術館

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今年は世界化学年。キューリー夫人のノーベル化学賞受賞から100年目です。科学ライブショー「ユニバース」でも世界化学年に併せて、また11月はキュリー夫人の誕生月ということもあり、本日は化学の研究者である東京大学大学院の竹澤悠典先生をゲストにお呼びして、化学の話を中心としてお送りしました。
まず今日の案内役の野本知理(千葉大学)から、「分子の世界」と題して、水、酒(エタノール)、酢(酢酸)、砂糖(スクロース)、塩(塩化ナトリウム)など身近にある色々な分子の様子をご紹介しました。立体視できるシミュレーションを活用して、塩の温度変化や塩素とナトリウムの引き付け合いなど、分子の様々な挙動をご覧いただきました。
「ゲストコーナー」では竹澤先生から「人工DNAをつくる」というテーマでお話をいただきました。“生物をつくる設計図”とも言われるDNAですが、この2つの鎖が絡み合った構造が分かったのは今からわずか60年程前のことだそうです。竹澤先生は、天然のDNAでは水素によって繋がっている部分を、金属によって代替することで人工のDNAをつくれないかを研究されているとのことでした。
これが実現すれば、生物の仕組みを詳しく解明できたり、DNAを使った電線などナノテクノロジーへと応用できたりと、将来の可能性が広がっていくかもしれません。
今度はより広い世界である宇宙のシミュレーションも行いました。私たちの住む星・地球を含む太陽系から「突然太陽がなくなったらどうなるの?」「太陽系に太陽が増えたら?」といった疑問をご来場の方々にご参加いただきながら実験しました。
今月「ユニバース」では世界化学年企画ということで、化学の研究者をゲストとしてまだまだお招きすることになっています。また、週ごとに案内役が変わり、週替わりのプログラムを用意しております。
科学技術館にご来場の際は、お誘いあわせの上、ぜひ足をお運びください。