5月5日@科学技術館

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夏かと思われる暑さとにぎわいの中、本日の上演は案内役に
伊藤哲也(国立天文台)、ゲストは大西浩次さん(長野工業
高等専門学校/2012年金環日食日本委員会)でお送りしました。
最初に、科学技術館屋上から観た今晩の星空の星座と惑星について
お話しました。夜空を見上げたら、北斗七星の柄の部分、アルク
トゥールス、スピカを結んだ春の大曲線をぜひ探してみて下さい。
「ゲストコーナー」の前半では、ガリレオのコスプレをされた
大西さんに2012年5月21日の金環日食のお話をして頂きました。
皆既日食で地球に影ができている様子を国際宇宙ステーションや
ミールから撮った写真を紹介しながら、シミュレーションを交えて、
皆さんに日食の起こる時の様子や原理のお話をしました。
※肉眼で日食を絶対にご覧にならないで下さい。日食眼鏡を
ご使用下さい!
後半では、金星の太陽面通過から系外惑星のトランジット観測の
お話をして頂きました。系外惑星探しには中心にある星の前を
惑星が横切った際の明るさの減少を用いるトランジット観測と
いう方法があります。この観測方法で、太陽系外にはすでに
2000個以上の惑星候補が存在するそうです。(2012年2月27日現在)
遠い宇宙にも私たちのような生命体が存在して、彼らも「他の惑星に
住んでいるかもしれない」と思いながら星空を見上げているかも
しれませんね。
最後に、定番ではございますが、宇宙の果てである、太陽系から
およそ137億光年先まで離れていき、地球に帰還しました。