5月12日@科学技術館

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本日のユニバースは野本知理(千葉大学)が案内役を務め、ゲストに
大越治さん(2012年金環日食日本委員会・日食情報センター)を
お迎えしてお送りしました。
まず最初に「分子の世界」のコーナーでは、私たちに馴染みの深い分子の
構造を紹介しました。食塩の結晶の温度を上げるシミュレーションを
ご覧いただきました。ユニバースではリアルタイムでシミュレーションを
してその結果を紹介しています。ぜひ一度ご覧ください。
次に「ライブ天体観測」を行いました。シカゴのヤーキス天文台のビビアン
さんと中継を繋ぎ、ヤーキスで撮られた写真を紹介しました。本日はM67と
いう太陽より若い星の集まりの写真と金星の写真をご覧いただきました。
金星の写真は満ち欠けをしている様子が見えていて、何だか月を見ている
ような気分になりました。


venus.png
図:金星
M67.png
図:M67

さて、天体観測の後は、もしも太陽が突然消滅したら?また、もしも太陽が
いきなり複数個現れてしまったら?というシミュレーションをしました。
結果ははたしてどうなるのでしょうか?この答えは、是非実際にシンラ
ドームにお越しになってお確かめ下さい。毎回、結果は変わります!
最後に「ゲストコーナー」をお送りしました。ここでは、大越治さんに
「リングになる太陽~金環日食を楽しもう~」というタイトルでお話し
いただきました。金環日食とはどのようなメカニズムで起こるでしょうか?
太陽は月の400倍ほどの大きさです。また、太陽-地球間の距離も
月-地球間の距離の400倍ほどになります。すると、月と太陽は同じ
ぐらいの大きさに見えることになります。ところが、月は地球の周りを
楕円を描いて回り、地球に近づいたり遠ざかったりして、わずかに
月の見かけの大きさが変化します。金環日食は太陽、月、地球が
一直線に並び、かつ、月が地球から遠くにいるときに起こります。
来る5月21日、いよいよ東京などで金環日食が見られます。見える
方角は東の空で、太陽が欠け始めるのは早朝の6時19分、リング状に
なるのは7時32分から37分まで、また丸く元に戻るのは9時2分
だそうです。前回東京で観測されたのは1839年9月7日、次回
見られるのは2312年4月8日ということで、今回は絶好の機会です。
晴れるとよいですね!
ちなみに、金環日食を直視するのは危険です。観察する際には、
日食グラスを用いるか、紙に小さな穴を開けたものを準備して
太陽を地面などに投影するか、木漏れ日を探して地面に映った
太陽を観察しましょう。詳しくはこちらをご覧下さい。楽しみですね。
科学ライブショーユニバースでは、毎週様々な楽しいコンテンツ
を用意しております。皆様のご来場をお待ちしております。