4月20日@科学技術館

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本日の科学ライブショー「ユニバース」は
案内役を東京理科大学の亀谷和久が務め、
ゲストには国立天文台水沢VLBI観測所
の金美京さんをお招きしてお送りしました。
まずは地上から見た星空からスタートです。
3月に注目されたパンスターズ彗星は、だんだん暗く
なってきてはいますが、北の星空のカシオペア座のあたりに
あって一晩中沈まない星となっています。空の暗いところに
出掛ける機会があればぜひ挑戦してみてくださいね。
次に地球から宇宙へと飛び出しました。
ところで、地球から宇宙に飛び出すとき、
私たちはロケットを使っていますよね。
実は、JAXAは今年の夏に新型のイプシロンロケットを、
また、はやぶさ2を来年度に打ち上げる予定があるそうです。
打ち上げ時には皆様からのメッセージを
それらに搭載しようという夢の企画があります。
現在メッセージは募集中で、
JAXAのホームページから応募することが出来ます。
ぜひ、みなさんの想いを宇宙に打ち上げてみませんか?
宇宙に飛び出した後、太陽系に最も近い恒星である
αケンタウリからの星空を眺めてみました。
地上からの星空と他の星から見た星空は
どれだけ違って見えるのでしょうか?
気になった方はぜひ科学ライブショー「ユニバース」にいらしてみてください。
続いて「ゲストコーナー」では、金さんに、「日中韓を繋ぐVLBI:
東アジアVLBIネットワーク」と題してお話していただきました。
地球上の複数の望遠鏡を用いて同時に同じ天体を観測し、
観測データを合成することによって、望遠鏡同士の距離くらいある
とても大きな望遠鏡を用いて観測したのと同じ効果が得られます。
このような方式の望遠鏡を「超長基線電波干渉計(VLBI)」というそうです。
観測地点の数は多いほど、観測地点間の距離は長いほど、
より高性能な望遠鏡を用いたような観測が出来るようになります。
現在、日中韓の3か国はそれぞれVLBIを持っていますが、もしこれらを
つないでひとつのVLBIとすることができれば、各々で観測するよりも
高精度な観測を行うことができるようになるはずだそうです。
金さんは現在、このような東アジアVLBIネットワークを作る
プロジェクトに携わっているそうです。
これが実現すれば、より正確な宇宙地図を作ったり、いろいろな天体を
より細かく観測したりできるそうです。
東アジアVLBIネットワークによって神秘に包まれた宇宙をさらに深く
知ることができる日が来るのが楽しみですね。
こうして宇宙に思いを馳せながら宇宙の果てまで散歩して、
地球に帰ってきたところで本日のユニバースはお開きとなりました。
1996年4月21日の第一回目のライブショーから
明日で17年目を迎えることになります。
これからもみなさんとともに歩んで行きたい思いますので、
これからもぜひ科学技術館・シンラドームへお越しくださいね。
では、ドームでみなさんとお会いできるのを楽しみにしています。