7月26日@科学技術館

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本日の科学ライブショー「ユニバース」は大朝由美子(埼玉大学)が案内役を
務め、上演いたしました。
まず最初にここ数日の暑さの源である太陽に着目しました。梅雨が明けて
からの一週間、埼玉大学にある望遠鏡では特殊な装置を取り付けて、太陽を
毎日観測しました。写真から太陽の黒点や白斑が移動していることが観察でき、
太陽が自転していることがわかりました。今晩晴れたら一列に並んで見える
土星、火星、スピカを眺めました。
アメリカのヤーキス天文台とインターネット中継し「ライブ天体観測」をお送り
しました。ヤーキス天文台で観測した土星やM57という星の死後の姿(環状星
雲)、M31(アンドロメダ銀河)の写真を見せていただきました。


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図:土星とその衛星
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図:M57
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図:M31

「ゲストコーナー」では、秋田谷洋さん(広島大学宇宙科学センター)に「日本の
大学望遠鏡の連携プレーで探る爆発天体」というタイトルでお話をしていただき
ました。
現在世界では、すばる望遠鏡のように、10mほどの鏡を持つ大きな望遠鏡が
活躍していますが、日本の0.5~2m程の小さな望遠鏡たちは協力・連携して
観測を進めています。科学技術が進歩してもお天気にはかなわないので、雨や
曇りで観測できないときには、小さな望遠鏡たちはお互いに連携を取って、
晴れている観測所で観測します。そうして、いつでもどこかで天体をとらえられる
ようにしているそうです。その特色を活かして、超新星爆発やガンマ線バースト
など急に明るさが変わる天体などの観測を行なっているそうです。さらに、この
ような小さな望遠鏡を持つ大学(広島大学、埼玉大学など)では、星空観望会も
行なっています。是非みなさんの目でも天体を眺めてくださいね。
最後には、惑星を一つ一つ見ながら太陽系を飛び出し、宇宙旅行をしました。
広い宇宙の中で生命があるとわかっている惑星は地球だけです。近い将来、
生命がある第2の地球が見つかるかもしれませんね。
科学ライブショー「ユニバース」では毎週さまざまなゲストを迎え、科学の
話題をお送りしています。せひお越し下さい。