7月19日@科学技術館

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本日の科学ライブショー「ユニバース」は矢治健太郎(国立天文台)が案内役を
務め、お送りしました。
最初は「太陽系の姿」のコーナーです。3D映像で、宇宙空間から太陽系を眺め、
間違え探しやクイズをまじえながら太陽系の惑星を順に見ていきました。
その後、国立天文台で観測した太陽の写真を見ました。最近は太陽の活動が
活発で、黒点と呼ばれる黒いしみが7月8日の画像ではたくさん見られ、
大きな黒点も出現しました。一方、7月17日の太陽の画像では黒点が全く
見られませんでした。活発な時期に黒点が野現れないのは珍しいそうです。
次に「ひので」という衛星から観測した太陽の画像を見ました。明るく見える
部分は黒点のある部分です。続いて、宇宙空間から地球に降りて今日の星空を
見ました。火星に似た赤い星アンタレスを含むS字の星座、さそり座、その
さそり座を弓矢で狙っているかのように見えるいて座などが見られます。
こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブを結んだ夏の
大三角は東京でも見ることができるので、ぜひ探してみてください。
次のコーナーは「ゲストコーナー」です。本日のゲストは宮崎聡さん(国立天文台
先端技術センター・ハワイ観測所HSCプロジェクト室)です。「すばる望遠鏡の
新カメラHyper Sprime Cam」というタイトルでお話いただきました。暗い
天体を見るため、目で望遠鏡をのぞくことはせず、カメラで撮影して観測します。
一度に広い範囲を撮影するため、高さ3メートル重さ3トンの大きなカメラ
Hyper Sprime Camを使っています。望遠鏡に取り付けるのに半日ほどもかかる
そうです。そのカメラで撮影したアンドロメダ銀河の画像を見ていただきました。
視力1の人が分解できる最小の角度を1分角として、宇宙空間には1分角四方あたり
40から50以上の銀河があるそうです。最後にそのカメラで撮影した画像をつなぎ
合わせて作った宇宙空間の一部の画像を見ました。拡大すると、銀河がたくさん
写っているのが分かりました。
最後に地球を飛び出して、銀河系から宇宙の果てまで行って地球に帰ってきました。
いつかこんな宇宙旅行が実現すると良いですね。科学ライブショーユニバースでは
毎週様々なゲストを招いて、科学に関する内容を紹介しています。ぜひシンラ
ドームに足をお運び下さい。