12月13日@科学技術館

投稿者:

本日のライブショーは亀谷和久(東京理科大学)の案内でお送りしました。
科学技術館前で撮られた全天周画像から始まった今日のユニバース。
今日は天気がいいですね。日の入りが一年で一番早い時期になりました。
シンラドームでは一足先に時間を進めて、星空の解説が始まります。冬は
一等星がたくさん見え、星空も華やかです。夜空を見上げてみてくださいね。
「ライブ天体観測」も行ないました。アメリカ・ヤーキス天文台からビビアン
さんに出演していただきました。ヤーキス天文台の今日の天気はよくなかった
ようですが、前日までにたくさん天体写真を撮ってもらいました。天王星と
その衛星や小惑星、ステファンの5つ子と呼ばれる銀河を紹介しました。


tntmanuranus_1045177_R_000.jpeg
図:天王星とその衛星
asteroid.gif
図:小惑星2001HH31
stefan.png
図:ステファンの5つ子

「ゲストコーナー」には国立天文台の新田冬夢(とむ)さんを招き、「電波で
宇宙を探る~電波カメラの開発~」というタイトルでお話をしていただき
ました。宇宙には光で見えるものばかりではなく、電波で見えるものも
あります。例えば、非常に遠くにある銀河はその一例です。新田さんは電波で
見ることができる遠方の銀河をたくさん観測するために、電波カメラを
開発しています。特に、電波カメラの中の検出器の開発をしています。私たちが
よく目にするデジタルカメラでいえば、CCDに相当する部分です。この電波
カメラは、デジタルカメラと全く違って、人の身長ほどの高さがある大きな
ものです。検出器部分を-272℃以下に冷やすために、大きくなってしまうそう
です。-272℃まで冷やすと、検出器に使われている金属が超伝導状態になり、
超伝導を利用して電波を検出します。新田さんが開発している電波カメラは
筑波大などが南極に計画している10mテラヘルツ望遠鏡に搭載して、遠方の
銀河をたくさん観測する予定です。完成が楽しみですね。
毎週楽しい話題を用意してシンラドームでお待ちしております。
ぜひ「ユニバース」へお越し下さい。