3月21日@科学技術館

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本日の科学ライブショーは亀谷和久(東京理科大学)が案内役を務め、
お送りしました。
今日は春分の日です。シンラドーム内の時間を進めると太陽が真西に
沈んでいきます。20時ごろになると空が真っ暗になり、西のほうに冬の
星座が見え始めました。冬の星座はとても明るい星が多く、都心でも冬の
大三角や冬のダイヤモンドを見ることができます。また、金星や木星も
見ることができます。
今日の星空を見た後、地球の外から「太陽系の姿」を見ていきました。
まずは地球に一番近い天体である月、さらに惑星たちを紹介していきました。
太陽系を飛び出し、天の川銀河を外から眺めると渦を巻いており、横から
見るとどら焼きのような形をしていることがわかります。天の川銀河からも
遠ざかっていくと、銀河が集まっている部分と疎な部分があることがわかります。
宇宙旅行から帰ってきて、話はまた太陽系の惑星たちに戻ります。地球も含め、
惑星は太陽の重力に引っ張られて太陽の周りを回ってます。地球の公転する
速さを速くしたり、太陽を突然なくしたり、太陽を4つにしてみたりすると、
どのような動きをするでしょうか。予想できない動きをする惑星や太陽たちに
客席からは笑い声があがっていました。
「ゲストコーナー」では、国立天文台ハワイ観測所の藤原英明さんをお招きし、
「すばる望遠鏡が捉えたラヴジョイ彗星の尾の素早い変化」というタイトルで
お話していただきました。
すばる望遠鏡はハワイのマウナケアという山にあります。マウナケアとは
ハワイ語で「白い山」という意味です。暖かいイメージのあるハワイですが、
マウナケアの山頂では標高4200mもあり、冬には雪が積もって白く見えるため
そう呼ばれるそうです。ここには直径8mにもなる巨大な鏡を使ったすばる
望遠鏡があります。望遠鏡の高さはおよそ25m、望遠鏡を収めるドームは
45mと、15階建ての建物くらいの大きさとなっています。ハワイの美しい
星空を観測して、それぞれの星でどんなことが起こっているかを調べるのが
藤原さんを初めとする天文学者の研究だそうです。すばる望遠鏡では昨年、
ラヴジョイ彗星という明るい彗星を観測しました。そこで、彗星の尾が
数分単位という短い間に細くなったことを確認しました。さらに尾を拡大
してみると、彗星の尾から何かの「かたまり」が秒速20kmというとてつもない
速さで移動しているのを発見しました。彗星の尾は、太陽から来る高速の「風」
の影響で形を変えると考えられますが、これほど短い間に大きく変化する
ことを発見したのは世界初のことです。さらに研究を進めることで、
表面の物質についてや彗星の生い立ち、そして太陽活動についてわかるかも
しれません。
すばる望遠鏡には、これまでのカメラより10倍も広い範囲を
撮影することができるカメラが新しく取り付けられました。
これで次にいつ大彗星がやってきても大丈夫。新たな発見が楽しみですね。
科学ライブショー「ユニバース」では毎週楽しい科学の話題をお送りしています。
土曜日は是非科学技術館のシンラドームへお越し下さい。