3月18日@科学技術館

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本日の科学ライブショー「ユニバース」は亀谷和久(国立天文台)が案内役を務め、
ゲストに木村優里さん(早稲田大学理工学術院)をお迎えしてお送りしました。
今日のコーナーは、「本日の星空」「太陽系の姿」「宇宙の果てへ」
「重力の不思議」「ゲストコーナー」でお送りしました。
「本日の星空」では、19時頃南西の空に見えるオリオン座、おおいぬ座、こいぬ座
などの1等星をもつ冬の星座や22時頃南の空に見えるしし座、おとめ座といった
春の星座を紹介しました。
「太陽系の姿」で月の姿と惑星の名前、姿を確認したあとは「宇宙の果てへ」で、
天の川銀河の中の恒星や宇宙に数多く存在する銀河が暮らす世界を旅行しました。
「惑星の運動と重力」では、ある日突然宇宙がなくなったら?突然新しい太陽が
攻め込んできたら?というシミュレーションを会場の皆さんと行いました。
「ゲストコーナー」では木村さんに「お月さまはどこから来たの?」と題して
お話いただきました。
まず最初に、月は地球から約38万km離れたところにあること、直径約3476kmであること
などの月の基本的な情報を確認していきました。
実は月という言葉には地球の衛星という意味だけでなく、他の惑星を回る衛星という
意味もあり、火星にはフォボスとダイモスという月が存在します。
フォボスは直径約22km、ダイモスは直径約13kmと、地球の月と比べてずっと小さい
衛星です。
次に、地球の月やフォボス、ダイモスはどこから来たの?というクイズを行いました。
気になる答えは…残念ながらまだ分かっていませんが、有力な説は存在します。
地球の月は巨大衝突説、フォボス、ダイモスは巨大衝突説と捕獲説が有力と
されています。
フォボス、ダイモスについてもっと詳しく研究をするために、人工衛星を飛ばす計画が
進められているそうです。
木村さんはフォボスを探査する中性子分光器という装置を使って研究をしていました。
中性子線とは放射線の一種で、高速中性子、熱外中性子、熱中性子に分類すると、
水の存在量で結果が大きく変化します。
この結果から火星衛星の起源を解明できると考えられているそうです。
こういった研究が進められる中で、地球や太陽系の起源が明らかになる日も近いのでは
ないでしょうか。
科学ライブショー「ユニバース」では毎回様々なゲストをお呼びして科学の話題を
お送りしています。
ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。