4月8日@科学技術館

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本日の科学ライブショー「ユニバース」は矢治健太郎(国立天文台)が案内役を務め、
ゲストに西塚直人さん(情報通信研究機構)をお迎えしてお送りしました。
今日のコーナーは、「太陽系の姿」「本日の星空」「ゲストコーナー」「宇宙の果てへ」
でお送りしました。
「太陽系の姿」では太陽系の惑星たちを紹介しました。
案内役の問いかけに子どもたちも元気に答えてくれました。
惑星の紹介のあとは太陽にクローズアップし、太陽の黒点を中心にお話をしました。
「本日の星空」では、20時頃西の空に見える冬の大三角、東の空に見える春の大三角、
その他たくさんの春の星座を紹介しました。
「ゲストコーナー」では西塚さんに「AIで宇宙天気の予報精度アップ」と題してお話を
していただきました。
西塚さんの所属する情報通信研究機構は、うるう秒の挿入といった日本の標準時間の管理
などを行っている研究機関ですが、西塚さんは太陽の専門家として宇宙天気を予報する
研究をしています。
宇宙天気とはあまりなじみのない言葉ですが、これは太陽フレア爆発や
コロナ質量放出(CME)が地球の磁気圏や電離圏に及ぼす影響のことをしめしています。
宇宙天気は太陽の黒点を観測することで予測することができ、複雑な形の黒点が現れたとき
に宇宙天気が乱れやすいそうです。
宇宙天気が乱れると地球では、宇宙飛行士が被爆したり、飛行機のシステムにトラブルが
生じたり、通信障害や停電が発生したりすることもあるそうです。
そこで、トラブルを避けるために宇宙天気を利用するのですが、情報通信研究機構では
宇宙天気をAIの深層学習(ディープラーニング)で予報するための研究を行っている
そうです。
いままでの黒点とCMEのデータをAIにたくさん覚えさせた後に宇宙天気の予報をさせると、
人間だと5割の的中率がAIだと8割にアップすることが見込まれているそうです。
AIが正確に宇宙天気を予報して地球や宇宙飛行士を守る日も遠くないかもしれませんね。
● 今日の宇宙天気予報 (宇宙天気情報センター)
http://swc.nict.go.jp/contents/
●「宇宙天気」ポスター&パネル
http://seg-www.nict.go.jp/panel.html

最後に「宇宙の果てへ」のコーナーです。
太陽系をこえて天の川銀河をとびだし、銀河の間を泳ぎます。
地球へ帰ってきたら今回のライブショーはおしまいです。
科学ライブショー「ユニバース」では毎回様々なゲストをお呼びして科学の話題を
お送りしています。
ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。