9月23日@科学技術館

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本日の科学ライブショー「ユニバース」は、矢治健太郎(国立天文台)が案内役を務め、萩野正興さん(国立天文台太陽観測科学プロジェクト)をゲストにお迎えしてお送りしました。

今回のライブショーは「太陽系の姿」から始まり、惑星のそれぞれの特徴を紹介しました。
続いて太陽をクローズアップし、今日の太陽の様子や、9月前半に観測された大規模フレアの観測結果とその影響などを紹介していきました。
その後「ゲストコーナー」をはさみ、「本日の星空では地上に着陸して夏から秋にかけての代表的な星座を紹介しました。
いったん地上から宇宙へ飛び出した後、快晴のシカゴに着陸して「ライブ天体観測」のコーナー。
ヤーキス天文台のケイトさんと星団や恒星の写真を紹介した後は、もう一度宇宙に飛び出し、その果てまで飛んで行って、最後は一気に地球へと戻ってきてライブショーを終えました。

図:M13

ゲストコーナーでは、萩野正興さん(国立天文台太陽観測科学プロジェクト)をお招きし、「太陽という名の星」と題してお話しいただこう…と思ったのですが、登場したのは白衣で、白髪白ひげの自称「フレア博士」でした。
博士は、黒点の周りにあるN極とS極のフォーメーションが複雑になるとフレアという爆発が起こると熱弁を振るいますが、ここは祝日の科学技術館。その観客の多くは小学生で、うまく伝わっていないご様子です。
そこで博士は、「おひさまのおなら」と題して紙芝居を始めました。
このおならをフレアといい、博士たちは望遠鏡を使ってお星様を毎日観測しているのですが、その中でおひさまがおならする様子を見るそうです。
みなさんと同じように、そのおならは小さかったり大きかったり。おならのにおいで困ってしまうように、太陽のおならでもいろいろな困ったことが起こります。
カーナビや携帯電話の通信が狂ったり、人工衛星を壊してしまったり。博士たちはこのフレアの方向と速度を日々観測しているんだそうです。
将来はこの観測を重ねて予測、つまり宇宙の天気予報ができるようになるかもしれません。
この宇宙天気予報は、宇宙旅行に行くとなったらとっても重要で、もし将来の宇宙旅行する際にはぜひ国立天文台のHPで宇宙天気予報の確認してください、と締めて紙芝居を終えました。
また、10月13日と14日には国立天文台の一般公開「三鷹・星と宇宙の日 2017」があるそうで、博士に会いに行ってみてはどうでしょうか。

科学ライブショー「ユニバース」では、毎週様々なゲストをお呼びして科学の話題をお送りしています。
ぜひ科学技術館4階シンラドームへとお越しください。

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