9月16日@科学技術館

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今日の科学ライブショー「ユニバース」は、亀谷和久(国立天文台)が案内役を務め、ゲストに柳瀬亘さん(気象庁気象研究所・研究官)をお招きしてお送りしました。
この週末は台風18号が来ています。柳瀬さんは「気象衛星から見た台風18号」というタイトルで、ホットな話題を話してくださいました。

今年の台風18号は日本の南の海上で生まれました。この週末に日本に近づいています。
柳瀬さんがまず見せてくださったのは、台風18号が生まれ育った様子です。
ぼんやりした雲の塊がどんどん大きく膨らんでいって、しまいには渦を巻く台風になりました。
気象衛星のひまわり8号がとらえた映像では、まるで鍋でお湯が沸騰するように、海上で雲がぼこぼこと湧き上がる様子がわかります。
雲は水蒸気を含む空気が上昇してできますが、海面が暖かいほど水蒸気はたくさん供給されます。
そのため、南の温かい海では、たくさんの水蒸気によって雲が活発になり、ときに台風になるのです。
気象衛星に備えられた特別な「目」、マイクロ波で景色を見るカメラを使うと、海からどれほど多くの水蒸気が供給され、どこへ吹き流されるのかがよく見えます。
台風の東側では南から水蒸気が運ばれ、活発な雨雲がかかる様子も分かります。
気象衛星の様々な機能を使って、台風の今の様子を知ることができます。
おわりに柳瀬さんは、「テレビやネットで台風の最新の情報をキャッチして、今週末は安全に過ごしてください。」と話していました。

今日は「ライブ天体観測」のコーナーもありました。初めて登場したYerkes天文台(米国)のKateさんは、土星と球状星団(M13)、リング星雲(M57)を見せてくださいました。
特に球状星団のM13はKateさんのお気に入りだそうです。数十万個の星が集まっている星団で、私たちの天の川銀河の円盤部から少し離れたところにあります。

図:M13

今日はこのほかに、「本日の星空」「太陽系の姿」「宇宙の果てへ」「重力の不思議」のコーナーをお届けしました。
科学ライブショー「ユニバース」は、毎週土曜日の午後に上演しています。案内役もゲストも、上演するコーナーも変わるので、毎週新鮮なショーをおこなっています。初めての方も再びの方も、どうぞいらしてください。

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