12月2日@科学技術館

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今日の科学ライブショー「ユニバース」は、亀谷和久(国立天文台)が案内役を務め、アストロバイオロジーセンターの日下部展彦さんをゲスト迎えてお送りしました。

日下部さんはアストロバイオロジーにて太陽以外の恒星の惑星(太陽系外惑星)に生命は存在するのか、どんな星に生命は存在するのかを研究しています。
今日の「ゲストコーナー」では「SF映画に見るアストロバイオロジー」と題して、スターウォーズなどに登場するような生命の存在するような惑星と実際に観測された太陽系外惑星を対比させながらお話しをしていきました。
スターウォーズには主人公ルークの出身地である2つの太陽(連星)が特徴的なタトゥイーンや豊かな緑を持つエンドア(衛星)のように様々な星が登場します。
生命の存在する太陽系外惑星を探す上でカギとなるのが「ハビタブルゾーン」という言葉です。ハビタブルゾーンの中では水が液体で存在することができ、生命の存在する可能性が高いと考えられています。
また、惑星は自ら光を発せずに恒星からの光を反射しています。そのため、光が非常に弱く観測するのが難しいです。なんとその観測には遠くに光る灯台の表面に張り付いたホタルの光を見分けるような精度が求められるそうです。
系外惑星を直接撮影することは非常に難しいのですが、まったく成功例がないわけではありません。それは、はくちょう座の連星の周りを回っているガス状惑星、ケプラー1647bというものです。そんな中発見されたケプラー1647b連星(タトゥイーンに似てる)にはガス状の惑星があります。もしそこに衛星が存在するならエンドアのような環境があるかもしれません。
現在、Breakthrough Starshotという太陽系外惑星にカメラを送り込み写真を撮影するというプロジェクトが計画されています。地球以外の生命が存在する惑星が発見される日も近いかもしれません。

「ライブ天体観測」のコーナーではアメリカ・シカゴ郊外にあるヤーキス天文台とビデオ通話をつなぎ、今日撮影した夜空の写真を見せてもらいました。天文台のドームから出演してくれたのはアダムさんたちです。まず最初にアダムさんが見せてくれたのは月の表面をとらえた写真です。月の表面にはクレーターなどがあり古い岩石が露出して白く見えること、平坦で黒く見えるところには新しい岩石が露出していることを説明してくれました。その他にも球状星団のM15や天の川銀河に最も近いアンドロメダ銀河のコアの写真も紹介してくれました。

今日はこの他にも「本日の星空」「宇宙の果てへ」「重力の不思議」をお送りしました。

毎週様々なゲストをお呼びして科学の話題をお送りしています。初めての方も再びの方も、ぜひ科学技術館4階シンラドームにお越しください。

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