3月3日@科学技術館

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本日の科学ライブショー「ユニバース」は、矢治健太郎(国立天文台)が案内役を務め、
東京大学理学系研究科附属天文学教育研究センターから宮田隆志教授をゲストにお迎えしてお送りしました。
宮田さんは「世界最高標高の望遠鏡TAO」というお話をしてくださいました。

TAOは東京大学が作っている望遠鏡です。
口径が6.5mで日本で作られる望遠鏡ではすばる望遠鏡に次いで2番目の大きさです。
この望遠鏡を使って、はるか遠くの宇宙、すなわち宇宙の始まりや惑星の誕生を知ることができます。
TAOはチリのアタカマ高原にある標高5640mのチャナント―ル山に建設される予定です。これは富士山よりも1800mも高い山です。
では、なぜこのような場所に望遠鏡を作るのでしょうか。
地球の大気は光を吸収するので、地球上にある望遠鏡なら標高が高いところの方がより弱い光、特に赤外線を観測することができます。
そのために、まず最初に口径1mの望遠鏡を山の上に設置しました。
その結果、この望遠鏡は世界で一番高いところに作られた望遠鏡として2011年にギネスブックに認定されました。
6.5mのTAO望遠鏡そのものは先日国内で仮組み立てが行われました。
2019年には完成して宇宙の観測を始めるとのことです。
惑星の誕生の場面を見るのが楽しみですね。

「本日の星空」のコーナーでは代表的な冬の星座の紹介から、明け方に南の空に火星・木星・土星、さらに月も同時にも見られることを紹介しました。
さらに、ケンタウルス座のプロキシマ・ケンタウリ星で観測されたフレア爆発の最新のトピックにも触れました。

本日はこの他に「太陽系の姿」「最近の太陽」「銀河宇宙の世界」をお送りしました。

科学ライブショーユニバースは毎週話題が変わる新鮮な科学ショーです。
土曜日の午後はどうぞ科学技術館4階のシンラドームへいらしてください。

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