5月12日@科学技術館

投稿者:

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、大朝由美子(埼玉大学)が案内役を務め、京都産業大学の高谷康太郎さんをお迎えしてお送りしました。

今日のライブショーは昼間の空からスタートしました。昼間の星である太陽を宇宙望遠鏡で見た画像を紹介しました。時間を進めると、日が暮れてすぐの西の空には冬の大三角がまだ見えました。
さらに時間を進めると、春の大三角や夏の大三角が見えてきました。はくちょう座の星が生まれる場所「S106」の画像と動画、こと座の星が死んでいく場所「環状星雲」の動画を紹介しました。そして、星座線にのらない明るい星も!先週、火星に4台目の探査機が打ち上げられました。今日は3台目の探査機「キュリオシティ」がとらえた火星の表面の動画も紹介しました。
少しの星しか見られない東京の夜空を眺めた後、東京よりもずっと暗いところで見られる満天の星空や宇宙望遠鏡「GAIA」がとらえた天の川を見ました。歓声が上がるほどきれいな星空です。

「ライブ天体観測」では、ヤーキス天文台のアダムさんに球状星団であるM13やオメガ星雲、土星を紹介していただきました。土星の環がはっきりと見えました。

図:土星

「ゲストコーナー」では、高谷さんに「異常気象はなぜおこる?」というタイトルでお話をしていただきました。
高谷さんは日本の冬について研究しています。冬はいつも寒いですが、寒すぎる冬とそうでもない冬とがあります。気温の変化を表したグラフを見てみると、今年の冬は寒すぎる冬だったことがわかりました。例えば、東京都心で-4℃、隣のさいたま市で-10℃を記録するほど寒かったのです。寒すぎる冬だと、水道管が凍ったり大雪が降って道路が閉鎖したりと、私たちの生活に大きな影響を与えます。
では、なぜ日本の冬は寒いのでしょうか?それはユーラシア大陸上で冷たいシベリア高気圧が生まれるからです。放射冷却によって大陸の地表付近の空気が冷え、冷たいシベリア高気圧がつくられます。そのシベリア高気圧から寒気が季節風に乗って日本までやってきて日本は寒くなります。
しかし、放射冷却だけでは今年のような寒すぎる冬を説明することはできません。実は、日本の冬が寒すぎるときは、偏西風の蛇行が起こっているのです。偏西風とは上空の西風のことで、この偏西風が蛇行すると異常気象が起こりやすくなります。日本では、偏西風の蛇行が原因となって寒すぎる冬となるのです。
なぜ偏西風が蛇行するかというと、その答えは…実はまだわかっていません。天気は私たちにとってとても身近なものですが、まだまだ分かっていないことがたくさんあります。今後研究が進んで、天気のことがもっとよくわかるようになるといいですね。

最後に宇宙へ飛び出して、太陽系の惑星や天の川銀河、さらにその外側の銀河を眺めて、私たちの暮らす地球まで帰ってきてショーは終了しました。

科学ライブショー「ユニバース」では毎週土曜日に様々なゲストをお迎えしてお送りしています。ぜひ科学技術館4階シンラドームへとお越しください。

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です