6月2日@科学技術館

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今日の科学ライブショー「ユニバース」は、野本知理 (千葉大学) が案内役を務め、ゲストに半田利弘さん (鹿児島大学) をお迎えしてお送りしました。
半田さんは「宇宙を測る」というタイトルで話してくださいました。

天体観測という言葉があります。これは本来、星を「観る」だけではなく、「測る」ことも意味します。
測るのは星の明るさや色、大きさ、その星のある方向などです。
これらは直接測れますが、例えば星までの距離は直接測れません。距離を知るには工夫が必要です。

その工夫の一つは、場所を変えて観てみることです。
近くの物を見つめながら少し横に動いてみてください。物の位置が大きくずれます。
一方、遠くのものを見つめながら少し動いても、あまり物の位置はずれません。
近くの物は大きくずれて、遠くのものはあまりずれない。これを利用して星までの距離を計算できるのです。

こうして距離を測るときは、観測をする2か所が離れていれば離れているほど、より遠い距離が測れます。
地球は太陽の周りを公転していることを利用すれば、地球の軌道の直径だけ離れた2点が実現可能な最も遠い距離といえるでしょう。
今日の星の位置と半年後の星の位置の違い:年周視差を使うことで、およそ3000光年先までの距離を測ることができるのです。

そうして星の方向と星までの距離がわかれば、宇宙の地図がつくれます。
今日の「ユニバース」では、4月に公開されたばかりのガイア探査機の最新データから作った宇宙地図をお見せしました。

「恒星間飛行」のコーナーです。
「恒星間飛行」では、別の星から見た星座や、昔の地球から見えた星座などをお見せしました。
ガイア衛星の10億個の星の位置データから作った星空が全天上映されるのはおそらく世界初です。
天の川や様々な星の動き、他の星で見た星空も見ることができてとてもきれいでした。

今日は他にも「分子の世界」「重力の不思議」をお見せしました。
「ユニバース」は毎週新鮮な科学の話題をお届けする科学ショーです。
土曜日の午後は科学技術館4階のシンラドームへお越しください。

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