1月12日@科学技術館

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本日の科学ライブショー「ユニバース」は、野本知理(千葉大学)が案内役を務め、ゲストに太陽企画株式会社の大西悟さんをお招きしてお送りしました。

本日は「分子の世界」「恒星間飛行」「重力の不思議」「ゲストコーナー」の4つのコーナーを上演しました。
「恒星間飛行」では我々の暮らしている太陽系から離れた星からの夜空や人類が生まれたころの夜空をドームシアターで再現したあとにおうし座のアルデバランという星まで宇宙船に乗って飛んだ時の景色をお客さまに体験していただきました。

本日の「ゲストコーナー」の講演タイトルは「長崎の世界遺産「潜伏キリシタン関連遺産」をドームシアターで体験しよう」でした。
さまざまな場所で全天球映像を撮影されている大西さんに、長崎の世界遺産の教会群の映像を紹介していただきました。
長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産といえば2018年にユネスコに世界文化遺産として認定された協会などの遺産群のことです。歴史の教科書で江戸時代の禁教やその時代に生まれた隠れキリシタンの存在が登場しますが、潜伏キリシタンとは禁教の終わりとともにキリシタンであることを明かし、信仰を続けた方たちのことを言うそうです。250年に及んだ禁教の下でキリスト教信者はいなくなっていると考えられていたなかで伝統的な宗教や一般社会と共生しながら信仰が続けられていたことはバチカンでも東洋の奇跡として語られているそうです。
今回のゲストコーナーではそれらの世界遺産群のうち8つの教会を3Dのドーム映像を交えながら紹介していただきました。最初に紹介していただいたのは大浦天主堂です。
大浦天主堂はキリスト教建物の中では国内最古で、1865年3月17日に潜伏キリシタンが教会を訪ねて信仰を告白した「信徒発見」の現場として知られているそうです。
外海の出津集落にある出津教会堂は、海風から建物を守るために建物の高さが他の教会に比べて低くなっているのが特徴です。
他にも大野教会堂、黒島天主堂、頭ヶ島天主堂、旧野首教会堂、旧五輪教会堂、江上天主堂を紹介していただきました。建物によってレンガや石、木材など異なる材料で作られており、いずれもその地域の風土や生活に根差した建物の形をしていて3Dの映像を通して一般的な写真に比べてより鮮明に現地の雰囲気を感じ取ることができました。特に教会建築特有の構造であるリブ・ヴォールド天井はドームシアターを用いることでよりわかりやすくその構造を捉えることができたと感じました。

科学ライブショー「ユニバース」は毎週土曜日に様々な分野のゲストをお招きして上演しています。ぜひ土曜日に科学技術館4Fシンラドームにお越しください。

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