5月4日@科学技術館

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令和最初となる本日の科学ライブショー「ユニバース」は、伊藤哲也(国立天文台)が案内役を務め、ゲストに永井洋さん(国立天文台アルマプロジェクト特任准教授)をお迎えしてお送りしました。

「本日の星空」のコーナーから始め、20時見える星空を見ていきました。

続いて、「太陽系の姿」のコーナー。
3D映像で宇宙遊泳をしながら、太陽系をツアーのように巡っていきました。
4月25日には、探査機「はやぶさ2」が小惑星リュウグウに作った人工クレーターが写真で確認されました。ホームページで写真を見ると、確かにクレーターができていることがわかります。

太陽系を飛び出し、「銀河宇宙の世界」として、私たちの住む地球のある天の川銀河と、天の川に近いの銀河の代表としておとめ座銀河団を見ました。皆さんは最近、おとめ座銀河団にある巨大楕円銀河M87でブラックホールの撮影に成功したというニュースで耳にしたのではないでしょうか。

「ゲストコーナー」では、その研究チームの一員、永井さんに「視力300万で挑んだブラックホール撮影」と題してお話ししていただきました。日本時間の4月10日夜、世界同時に記者会見が行われ、ドーナツ型のブラックホールの画像が発表されました。テレビや新聞でご覧になった方も多いことと思います。永井さんもその記者会見に参加していました。
ブラックホールはとても強い重力を持ち、光さえも逃げ出すことのできない天体で、今から約100年前に提唱されたアインシュタインの一般相対性理論によってその存在が予言されていました。しかし、直接その画像を撮ることに成功したのは今回が初めてのことです!
その画像はどのように撮られたのでしょうか。世界で8か所の望遠鏡で同時に観測を行い、地球サイズの望遠鏡で観測したのと同様のデータを得ることができました。この分解能を人間の視力(視力検査で1.2とか0.7とかという尺度)に換算すると、なんと300万!これは地球から月にあるゴルフボールのサイズを見わけられるほどのものです。
ブラックホールの存在の可視化に成功し、このブラックホールが太陽の65億倍の質量をもつこと、また自転している可能性が高いことがわかったそうです。
2018年にはさらに2か所増やして10か所の望遠鏡を使って観測を行ったとのことです。これにより、さらに画質が良くなり、1年の時間変化からパラパラ漫画のような動画もできるだろうとのお話でした。さらなる成果が期待できそうです。

その後、銀河団からさらに離れ、宇宙の大規模構造、宇宙背景放射を見ていきました。

最後に地球に戻り、「国際宇宙ステーション」のコーナーへ。
国際宇宙ステーションISSには日本が作った実験棟「きぼう」があります。ISSの設備だけでなく、運用にも日本人宇宙飛行士が参加しています。今後の予定では、野口宇宙飛行士が2019年末から、星出宇宙飛行士が2020年末からISSに滞在の予定で、特に星出さんはISSの船長の重責も務めることになっています。
たまたま、今朝、日本でも民間のみで開発したロケットの打ち上げ成功がニュースになっていました。もしかすると、今日ライブショーに来場した皆さんが、将来、宇宙飛行士になったり、ロケットを開発したりする日が来るかもしれませんね。

科学ライブショー「ユニバース」では、毎週様々な分野の研究者をゲストにお招きして、科学の話題をお送りしています。その日しか楽しめないお話をぜひ聞きに来てください。
毎週土曜日に、科学技術館4階シンラドームでお待ちしています。

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