7月13日@科学技術館

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本日の科学ライブショー「ユニバース」は、亀谷和久(国立天文台)が案内役を務め、ゲストに栗田泰生さん(神奈川工科大学 准教授)をお迎えしてお送りしました。

本日のライブショーは科学技術館の前からスタートし、今夜見える星空や惑星を紹介していきました。
西の空に見えるおおぐま座やうしかい座、おとめ座などの春の星座や、南から東にかけて見えるさそり座やわし座、こと座やはくちょう座などの夏の星座、木星、月を見ました。

「太陽系の姿」
のコーナーでは、宇宙へ飛び出し、月や太陽系の惑星をひとつずつ見ていき、また、はやぶさ2が7月11日に2回目の着陸に成功したリュウグウについても紹介しました。

続いて「宇宙の果て」のコーナーでは太陽系を飛び出して、天の川銀河やさらにその外側の銀河、宇宙の大規模構造を見てから、再び地球まで戻ってきて「ゲストコーナー」に移りました。

「ゲストコーナー」
では、栗田泰生さんに「ブラックホールの不思議と魅力」と題してお話していただきました。
はじめに2019年4月にブラックホールの初めての撮像に成功したという写真を見せていただき、続いて物理学者が感じるブラックホールの魅力について栗田さんにわかりやすく説明していただきました。
ブラックホールは重力が極めて強く、吸い込まれたら光でさえも出てくることができません。
ブラックホールに吸い込まれるとその中では原子でさえも強い重力によって潰されて粉々になってしまい、最終的には究極的に小さなものとなり、ブラックホールの中心の特異点というところに集まるそうです。
ブラックホールを研究していたホーキング博士は「ブラックホールは蒸発する」という考えを提唱しましたが、その考えは物理学の基本原理を脅かすものでした。つまりブラックホールでは情報が失われるかもしれないという危機です。その後、物理学者たちは「ブラックホールとは何か、重力とは何か」について必死に研究し、ブラックホールは吸い込んだ情報をちゃんと持っているようだということがわかってきました。ブラックホールの内部の情報の総量はブラックホールの表面積で決まるのですが、最近では内部の情報は表面に投影されているとも考えられるようになってきています。
物理学者は少しずつ重力の基本原理に迫ろうとしています。研究者にとってブラックホールは「究極的に小さいもの」を探るための数少ないヒントであり、ブラックホールの謎が解ければ宇宙の始まりもわかるようになるかもしれません。

最後は「重力の不思議」
のコーナーです。
地球と銀河の間にブラックホールがあるとしたら、地球にいる人々にはどのように見えるのかをシミュレーションします。ブラックホールの周りで進む方向を曲げられた光の効果により、銀河が歪んで見えたり、アインシュタインリングと呼ばれる円環状に見えたりすることを紹介しました。銀河を案内役やお客さんの写真に置き換えてみるとどのような現象が起きるか、ということについて実験をして、本日のライブショーを終えました。

科学ライブショー「ユニバース」では毎週様々なゲストをお呼びして科学の話題をお送りしています。
ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。

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